リラ(ポケモン)

登録日:2011/10/04(火) 00:33:10
更新日:2023/08/09 Wed 07:58:33
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あなたの さいのうを
ここに しめしなさい……


ポケットモンスターの登場人物。
エメラルド』のバトルフロンティアで登場。
七つある施設の内の一つバトルタワーフロンティアブレーンで、称号は「タワータイクーン」

中性的な人物で、初登場のゲーム内では明確な性別が語られなかったが、アニメで女性と判明する。

ふわふわしたショートカットの少女でボーイッシュな服装。
髪や瞳、服は薄い紫色で統一されていて、他のキャラに比べて全体的に色素が薄め。

ゲームやアニメなど、メディアによって性格は微妙に異なるが、どれにおいても共通してバトルフロンティア最強のブレーンとなっている。

二次創作では頻繁には見かけはしないものの、コアなファンの間では未だ根強い人気がある。
なによりもボクっ娘というのがポイントであろう。


■ゲームでのリラ


エメラルドの施設「バトルタワー」で登場。
35連勝で銀シンボル、70連勝で金シンボルの彼女に挑戦できる。

使用ポケモン

◆銀シンボル

ポケモン 持ち物
フーディン ひかりのこな ほのおのパンチ
かみなりパンチ
れいとうパンチ
かなしばり
エンテイ ラムのみ だいもんじ
おんがえし
めいそう
ほえる
カビゴン せんせいのツメ のしかかり
シャドーボール
はらだいこ
あくび


◆金シンボル

ポケモン 持ち物
ライコウ ラムのみ 10まんボルト
めいそう
リフレクター
ねむる
ラティオス ひかりのこな サイコキネシス
ドラゴンクロー
めいそう
じこさいせい
カビゴン カゴのみ おんがえし
シャドーボール
のろい
ねむる


銀シンボルのフーディンは、三色パンチと「かなしばり」の特殊アタッカー仕様。
さらに唯一神、「はらだいこ」で火力強化カビゴンを使用してくるが、ここでのパーティは手加減仕様であるため、さほど苦戦する事はない。
だが『せんせいのツメ』によるフロンティアクオリティには注意。この点は金にはない強みであり、運悪く「はらだいこ」を積まれてしまうとそのまま『せんせいのツメ』で3タテもありえる。
というかフロンティアクオリティの危険性を考慮するなら銀の方が強いと言う意見すらある。
ちなみに銀シンボルのブレーンでは最も個体値が高い。


しかし金シンボル(本気)のパーティには準伝説が2匹投入され、技構成もタイプ一致の命中安定技。
それを「めいそう」や「のろい」で火力を補い、「ねむる」や「じこさいせい」で体力回復までしてくるため非常に厄介。

特に先発のライコウは、「めいそう」の他に「リフレクター」で物理技を緩和し、「じしん」対策を充実させている。
序盤で「リフレクター」と「めいそう」を積み、体力が減少すると、『ラムのみ』と「ねむる」のコンボで無償回復を行い、そこから猛烈な攻勢をかけてくる。
「10まんボルト」以外に攻撃技がないとはいえ、特性の『プレッシャー』で粘られるときつい。
切り札のカビゴンも、「のろい」で火力を上げ『カゴのみ』+「ねむる」のコンボ、さらにタイプ一致の「おんがえし」を放ってくる。

上記の様に序盤で火力を上げて後半から追い上げる戦法を使う為、開始と同時に攻撃技を放ってくる事は殆どない。
バトルタワーはブレーンである彼女自身が相当に手強いうえ、まず彼女の下に辿り着くまでが困難であるため、バトルファクトリーに次ぐ鬼畜と言われている。

ぶっちゃけ正面から殴り合うと個体値と種族値の暴力で押し負けるので、序盤で殆ど自己強化に費やすのを利用して搦め手で攻めるのが得策。
間違っても「攻めてこないうちに押しきってやる」と速攻を掛けるのはやめておこう。先述の「ねむる」や「じこさいせい」であっさりチャラにされるのがオチである。
AIの行動が補助を積みまくってからの攻撃という形になっており、いくつか欠陥があるのでそれらを利用すれば対策はそれなりに取れる。
ライコウは結局「10まんボルト」以外の攻撃がないので、じめんタイプor『ちくでん』の特性持ちorヌケニンならいくらでも粘ることが可能であること。
ラティオスは『ひかりのこな』持ちだが、実はどくどく」を掛けると「じこさいせい」の頻度が増えやすく何もしなくなりやすいこと。
カビゴンは目立った弱点は少ないが、一応こだわり&攻撃特化メタグロスなら「のろい」を2回積まれても「だいばくはつ」で確実に相討ちに持ち込める。



言葉遣いは丁寧だが、どこか淡々とした退屈そうな口調で話す。
その理由は自分に匹敵する強さを持つトレーナーが中々現れない為で、本気を出して戦える様な相手が訪れるのを待っている。

余談だが、戦闘開始時に現れる彼女のグラフィックは他のキャラよりかなり薄めになっている。


RSEのリメイクと同時に再登場が期待されたが、ORASではバトルフロンティアがまだできていなかったため未登場に終わった。


サン・ムーンでのリラ


そして、2016年に発売された『ポケットモンスター サン・ムーン』。
クリア後にゲストとして現れたが……
そこではなんと成長した姿で登場。
後ろ髪が伸びて上下スーツ、一人称も「わたし」になっており、エメラルド時代とはかなり印象が異なる。

まず前提として、『サン・ムーン』の舞台であるアローラ地方には「ウルトラビースト」と呼ばれる生物がいる。
「ウルトラホール」という次元トンネルをくぐって現れた異世界のポケモンがその正体である。
リラは国際警察に加入しUB対策の特務任務に就いていた。またハンサムの上司でもある。


リラが国際警察に加入した経緯だが、10年ほど前にハンサムとクチナシと、「Fall」と呼ばれるウルトラホールのエネルギーを浴びた、コードネームNo.000と呼ばれる女性がウルトラビーストの排除任務のためアローラ地方に来訪しており、No.000の犠牲と引き換えに任務を遂行した直後に、海岸に打ち上げられていたところをハンサムとクチナシにより保護された。
彼女は記憶を失っており覚えていたことは、

  • 自分の名前
  • ホウエン地方出身
  • どこかでを守っていたこと
  • 腕の立つトレーナーだったこと

の4つだけ。


そして、彼女の体からも相当量のウルトラホールのエネルギーが検出されてしまった。
リラもまたウルトラホールの向こうから現れた別世界の人間だったらしい。
どうやら相当な期間ウルトラホール内部を彷徨っていたらしく、しばしの監視を経て国際警察に加入。
その後、ルザミーネの暴走によりウルトラビーストが再びアローラに出現したことを受け、
再び「Fall」を撒き餌として利用しようという上層部の思惑半々、無意識に抱く同じ境遇のUBへの同情半々で、自ら志願してハンサムと共に保護回収任務に着任した。

が、強いエネルギーを帯びたFallであるリラと接触すればウルトラビーストは暴走する。
ハンサムはそれを案じ、ルザミーネ救出のため伝説のポケモンと共にウルトラホールに突入した=Fallとなった主人公を頼りビーストの注意を分散させた……というのが真相である。

一連の騒動が終わった後もまだアローラに居残っており、バトルツリーでボス戦として彼女と戦うことになる。BGMはエメラルドでのブレーン戦のものがそのまま使われる。
施設の主ではないがバトルタワーと同じく上に昇っていくバトル施設で戦うのはどこか感慨深いかも。

なお、ウルトラ版ではこれらの設定はオールカット。
国際警察に所属するハンサムの上司で、武者修行のためバトルツリーにやって来たという話だけが語られる。


使用ポケモン

◆シナリオ中

  • フーディン ♂  サイコキネシス/サイコショックきあいだま/かなしばり
  • ムウマージ ♀  シャドーボール/エナジーボール/10まんボルト/マジカルシャイン
  • マニューラ ♀  つじぎり/かわらわり/シザークロス/でんこうせっか
  • ボーマンダ ♂  ドラゴンクロー/ほのおのキバ/かみなりのキバ/しねんのずつき
  • カビゴン  ♂  のしかかり/かみくだく/ヘビーボンバー/あくび
※全員Lv.61

流石にシナリオ中で伝説のポケモンを使うのは不味いからか、新顔が三匹入っている。
殿堂入り後にしてはレベルが高くないのでそこまで強敵ではない。

◆バトルツリー(US・UMでも共通)

下記からシングルでは3匹、ダブルでは4匹選出してくる
  • フーディン ※(こだわりメガネ or フーディナイト )
  • カビゴン  ※(とつげきチョッキ or いのちのたま)
  • ルカリオ  ※(じゃくてんほけん or ルカリオナイト )
  • エンテイ  (カゴのみ or きあいのタスキ or いのちのたま or こだわりスカーフ)
  • ライコウ  (デンキZ or デンキZ*1 or シュカのみ or ふうせん)
  • ラティオス ♂(こだわりメガネ or しろいハーブ or のんきのおこう or ラティオスナイト )
※性別はランダム

エメラルド時代のメンバーに新たにルカリオが入った形となる。
準伝説の割合が高い上にメガシンカ候補が三匹も入っているので非常に手強い。
選出ミスでメガストーン持ちが重複し、弱体化するというパターンもあるが、ラティオスとフーディンは元のスペックの高さである程度フォローされている。
全ボスキャラクターでもシロナアクロマと並ぶ強敵である。
倒せばマルチバトルのパートナーとしてスカウトできるので、マルチ制覇も狙うならなんとしても勝っておきたい。


■アニメでのリラ



AGのバトルフロンティア編で登場。
ふとしたことからスピアーに襲われていたサトシの前に現れ、スピアーを説得したり、体に枝が刺さり暴れていたギャラドスを落ち着かせるという芸当をやってのけた。
リラはポケモンの心が読め、心を通わす事が出来るという特殊能力を持ち、バトルではポケモンと心を一体化させて戦うことで圧倒的な強さを誇っていた。

直後、ピカチュウを狙いに現れたロケット団をリラと協力して撃退したサトシ達は、湖の水で濡れた服を乾かすためリラの家に行く事になる。
そこで着替える際、リラは女の子だったという事が判明。
当時リラの性別自体があやふやだった為、その発言でサトシだけでなく多数の視聴者も驚愕させた。


バトルタワーのバトルではブレーンとしてサトシと戦い、勢いに任せて戦うサトシを圧倒し破る。
その後、ポケモンたちと一緒に過ごす事でポケモンの気持ちを知ろうとするサトシに付き添い、助言を与えると同時に交流を深めていく。
再びリラに挑戦したサトシは、ヘイガニ、ケンタロス、ピカチュウと心を一つにすることで見事リラを破り、ポケモンと心を一つにする事の大切さを学んだ。

また、アニメでのリラはサトシに対し好意を抱いているという描写がなされていたが、
サトシは最後までそれに気づく事は無く、リラ自身も心の中でサトシとの別れを惜しむのみで終わった。


「最後までボクの気持ちは読めなかったね。サトシ。」

アニメ内において明確にサトシに対する恋愛感情を抱いたキャラの一人として、一部の視聴者に熱狂的な支持を受けており、
サトシ×リラというジャンルも存在し一部で未だ根強い人気を誇っている。

ちなみにポケモンを出す際のセリフは「Go My friend」

◆アニメでの手持ち
フーディン  使用技:サイコキネシス、サイケこうせん、きあいパンチ、じこさいせい
メタグロス  使用技:サイコキネシス、てっぺき、コメットパンチ、はかいこうせん
エーフィ   使用技:でんこうせっか、アイアンテール、でんじほう、サイコキネシス

ちなみにエーフィは『金・銀』までしか覚えられないはずの「でんじほう」を使用した(現在はVC版を利用すれば第七世代でも再現可能である)。


ポケットモンスターSPECIALでのリラ


本当の強さに理由などない
強者はそもそも強いから強者なのだ
人はそれを「才能」と呼ぶ


第6章で初登場。
ゲームと同じくバトルタワーを管理するタワータイクーン。
ブレーンでは最年少ながら、他のブレーン達を統率するブレーンの長でもある。

ブレーン達からの信頼は非常に厚く、リラの言うことには誰もが黙って賛成する程に認められている。
バトルフロンティアオープンの前にジョウト地方ライコウを捕獲し、以降は常に自分の傍らに置いている。
性格は冷静沈着で、規則を遵守する厳格さも持つ。

ブレーン最強の実力者だが、性格はやや自信家で傲慢な一面もある。
また洞察力に優れ、他のブレーン達よりも早くに不審な感じを捉えていた。

アトリエの穴でのガイルとの戦いでは、冷静さを失うブレーン達の中で唯一ジラーチの捕獲を優先するべきと考え、エメラルドの援護に回った。
その戦いの際、「でんきショック」を使って相手の動きを封じる電気の檻を作り、ライコウの雷雲を使って、洞窟内で「かみなり」を打ち出すというポケモンの特性と技の性質を利用した高等戦術を見せる。
しかし、その後はエニシダに化けたガイルによって操られ、バトルタワーでエメラルドやルビー達の足止めにさせられた挙句、
身体が耐えきれなくなって倒れるとガイルに役立たずと罵られたうえ、踏みつけられるなど散々な目に遭う。

さらに操られていた為、エメラルドとは唯一正式な試合を行っておらず、大きな見せ場も無かった。
上記のかっこいいセリフに反して噛ませな感じもするとか言ってはいけない。
それでもポケスペのキャラの中では中々の人気を得ており、公式の人気投票で17位という順位を獲得している。

ちなみに本作での一人称は「このリラが~」という独特の言い回しを使う。
体型は細身、顔立ちは少年にも少女にも見え、例によって例の如く性別が分かりづらい。

なお、第13章にて再登場。他のブレーン達と共に新生マグマ団・アクア団幹部達を撃破した。
そして隕石迎撃作戦に加わったのち、エメラルドと何らかの会合を持ったようだが…?

更に第14章の中盤において、ゲームと同様の衣装で登場。ついでに体型も女性らしくなった。
やはり国際警察の一員となっており、ハンサムと共にウルトラビーストの一件を追っているようだ。

サンムーンの二人に接触し情報を聞き出そうとするが…。

ゲームと異なり、自分が異世界から来た者であると自覚している。また普段は手袋で隠しているが、未だUBと同様のオーラを纏っている。
そのためUBの本来の名称を知っているのだが、突如として乱入してきたネクロズマに対しては畏敬を示しながら「かがやきさま」と呼んでいた。
なお、彼女の手持ちはSMのシナリオ中で戦うものと同一であるものの、肝心のライコウを繰り出していない。隠す必要は特にないはずだが、本当に前章までの彼女と同一人物なのだろうか…?


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最終更新:2023年08月09日 07:58

*1 『デンキZ』持ちライコウには異なる2パターンの技構成ある