月見月理解の探偵殺人

登録日 :2010/12/31(金) 00:29:31
更新日 : 2016/03/01 Tue 18:38:18
所要時間 :約 5 分で読めます




『君たちは、名も無き孤島に漂着し、ツタに覆われた洋館で救助を待つ行きずりの旅人たちだ。
館の中には服も薪も食料もある。しかし生活観の残るわりに、人気だけがなかった。
館の地下室に死体と共に置いてあった、《狂気の殺人包丁》、この、人の本能を呼び覚ます魔具により、間もなく血の惨劇が幕を開けることを君たちは知るよしもない。


殺人鬼は狂気を抑えるために人を殺し、人は生き残るために殺人鬼を殺さねばならない。


真実は殺した犯人だけが知っている。他の人間に真実を認識する術はない。
そして、それを殊更に追う必要はない。真実に価値はない。
信用を勝ち得る欺瞞であればよい。
他人こそが悪で、自らが正義なのだと。
世界の本質が、きっとそうであるように』
<探偵殺人ゲーム・プロローグより>


『月見月理解の探偵殺人』とは、GA文庫から出版されている明月千里のライトノベル。イラストはmebae。全5巻。キャラクターとイラストが素晴らしくマッチしている。
『ライアーゲーム』ばりに作中のゲームのルールが複雑なので、人によっては何度もページを行きつ戻りつすることになる。
作者ホームページで短編、『殺人鬼のいない夏』が公開中。



〇あらすじ
主人公、都築初のクラスに車椅子に乗った少女が現れた。唯我独尊な態度で周囲を圧倒する彼女の名前は月見月理解。
彼女は、ネット上のチャット参加型推理ゲーム《探偵殺人ゲーム》の伝説的なプレイヤーにして、大財閥・月見月に連なる探偵でもあった。
「この学校に、人殺しがいる」
理解は、初に調査の協力を求めると共に、無視できない勝負を持ちかけてきた……。


〇登場人物

  • 都築初
主人公。オンラインゲーム、<探偵殺人ゲーム>で唯一月見月理解に勝ったため月見月理解に興味を持たれ、いろいろあって助手として彼女の仕事を手伝う羽目になる。
性格は温厚で優しく、お人好しなので異性からの人気も高い。高校二年生でクラス委員長。
ゲームのハンドルネームは「0」。そのため理解から「れーくん」と呼ばれる。


  • 月見月理解
君筒木衣梨花という名前で学校に車椅子に乗って復学し出会い頭、主人公を押し倒してディープキスをした。
かつて<探偵殺人ゲーム>で300戦以上プレイして負けたのはただ一度という伝説級のプレイヤーで自分を唯一破った主人公に興味を持っている。ハンドルネームは「探偵R」
月見月のゾディアック(後述)で探偵の役割を担っている。ゾディアック・コードは69。
記憶能力と認識能力をベースとし、五感で相手の心理状態をつかむ《無数に扉のある高座(フリズスキャルヴ)》という読心能力を持つ。
挿し絵を見る限りはいてない


  • 宮越明里
主人公のクラスの副委員長で主人公の友人。ゲームはあまり得意ではない。出番が少なく、ほとんど活躍がない。最終巻に至っては……。
が、巻を重ねるに連れ、絵はどんどん可愛くなっていった。


  • 都築遥香
主人公の妹で高校一年生。
主人公とは表向き仲が良いように装うが実際は過去の出来事によって不仲になっている。彼氏持ち。


  • 上坂京
2巻に登場。
主人公と交喙の在籍する放送部の部長。
悪意と超能力が飛び交うこの物語の良心の一人だが、頭はあまり良くない。


  • 星霧交喙
主人公の後輩で遥香の友人。人や物に触れることで体に浮き出る模様により他人を識別する能力《聖痕(スティグマータ)》を持つ。
スパイである姉、《ドッペルゲンガー》の行方を追う。理解よりも人気のあるヒロイン。
巻を重ねる毎に可愛さが増し、理解に対抗したのか言動が変態チックになり、あざとさが増していった。


  • 星霧花鶏
交喙の姉であり、交喙の友人と両親の仇であるスパイ、《ドッペルゲンガー》。本人は全ては交喙の為だと言う。
他人から他人に意識を移動させる能力を持つと言うが……。
本人は言い訳していたが、絵が壊滅的に下手。


  • 月見月真理
3巻に登場。
月見月家の暗殺者。
盲目の美女であり《殺戮を望む魔剣(ダインスレイヴ)》を持つゾディアック、理解と同じくらいのドS。戦闘能力は作中最強。
5巻にも登場し、ツンデレた。


  • 月見月久遠
3巻に登場。
月見月家の情報屋。
見た目は少年だが不老不死のゾディアックであり、記憶のバックアップとクローンの肉体が保存されているらしい。
要するにショタジジイ。
同じく5巻にも登場。


  • 月見月悪夢
3巻に登場。
月見月家の魔物。
《死霊招きの呪歌(ヴァルズロック)》と呼ばれる精神感染する殺人衝動ウィルスを持つとされ、月見月家に監禁されている。
理解の数少ない友人。


  • 水無月沙耶
3巻より登場。
理解の従者、メイド。
度々メイド服姿で主人公の家の前に出没する。


  • グラウンド・ゼロ
4巻より登場。
月見月家の神祖。
相手の能力を奪う《災禍の中心(グラウンド・ゼロ)》を持つ。


  • 果無連理
4巻より登場。
グラウンド・ゼロの後継者であり、理解の宿命の相手といえる少女。やはりドS。
4巻では敗北したが5巻にて理解を完全に破り、受け継いだ《災禍の中心》により理解の《無数に扉のある高座(フリズスキャルヴ)》を奪った。


  • 月見月因果
短編に名前のみ登場。
月見月家の占い師。
理解曰わく、変態コスプレ女。
行方不明の彼女の捜索依頼が理解に来ていた。


〇用語

  • 探偵殺人ゲーム
ネット上のチャット参加型推理ゲーム。
主人公と月見月理解のファーストコンタクトはこのゲーム。作中に登場するゲームはだいたいこれがモチーフに作られている。
三日間のうちに死亡せずにアイテムと多数決できまる監禁を駆使して殺人鬼を殺して生き残るゲーム。実際のゲームを元にしている。

  • 月見月
戦前からその名を残す、日本最大規模の資産を持つ大財閥で裏で特殊な能力を持つ者を集めている。
彼らはゾディアックと呼ばれそれぞれが持つ特殊な能力を駆使して担当している役割をこなす。
ゾディアックにはゾディアック・コードと呼ばれる小さなマークが体のどこかにあり生体認証にコードを用いて身分を証明する。


愛してるよ、れーくん。
それじゃ、さよならだ。



教えてやろう…………俺様の前では、お前のする『追記・修正』なんて、何の役にも立たないということをな!

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