一之黒亜梨子

登録日 :2009/06/28(日) 20:38:09
更新日 : 2016/02/05 Fri 01:54:05
所要時間 :約 5 分で読めます




ライトノベルムシウタ』の外伝『ムシウタbug』の登場人物でメインヒロイン。


読みは『いちのくろありす』
奈々様は初見で『アリコ』と読み間違えた逸話を持つ。

赤牧市の名門私立ホルス聖城学園の中等部に通うお嬢様で、家は経済界に名を連ねる名家。
一之黒家の風習として幼い頃から武術を叩き込まれていて、あらゆる訓練や修羅場をくぐり抜けてきた大助ですら生身では手に負えないほど強い。
我流の必殺技をいくつか持っており、ネーミングは名前の後に技名がくる。

亜梨子ドロップキック
亜梨子ストレート

性格は良く言えば勝ち気で明朗快活、悪く言えばガサツでワガママ。
自己主張が強く、初対面の摩理と大助(人と接するのが苦手な二人)を呆気にとらせる程だが、出会う人々に不思議な魅力を感じさせる。
そのため、我が強く相容れなかった大助、ハルキヨ、リナら一号指定の虫憑きを一時的だが和解させた。

『ムシウタ』本編でも活躍する“C”、“ねね”らが特環に入るきっかけとなった人物で、大助とともに監視任務にあたっていた“霞王”の成長も促している。

虫憑きではないが、病で死した親友、花城摩理に憑いていた銀色のモルフォチョウが何故か憑いている。
そのため、特別環境保全事務局から一号指定の虫憑き“かっこう”が監視のために派遣されており、一之黒邸に居候させてこき使っているが、喧嘩が絶えない。
彼とともに摩理の謎を追い、多くの人々(ほとんど虫憑き)と出会い、時に助け、時にぶつかり合う。

モルフォチョウは武器や宿主に同化して力を与える同化型だが、摩理の虫であるためか亜梨子本人に同化することはなく、彼女が手にした武器と同化して槍となる。

能力は槍そのものの威力と燐粉。
燐粉は爆発する効果しか持たなかったが、特別環境保全事務局の西中央支部が作成したロッド入手後は虫を眠らせることができるようになった。
モルフォチョウと宿主の摩理はその能力故に後に一号指定を受ける。

ただ、モルフォチョウの中には摩理の意識が眠っており、亜梨子が危機に陥ったり意識をなくしたりするとその身体を乗っ取ってしまう。
しかし、その際は肉体にまで同化が及び、戦闘力が向上するが摩理の意識が次第に亜梨子を浸食していく。
亜梨子自身に摩理の時の記憶は無いが、それを見た大助は『摩理は亜梨子の身体を乗っ取ろうとしているのではないか』と疑念を抱く。
そして浸食が進むにつれて摩理の意識が表層に表れる時間が増え、亜梨子自身の身体にも負荷を与えるようになっていった。

時間が無い――そう確信していた亜梨子は、摩理の“答え”を聞くために一号指定の虫憑き三人の手を取り、虫憑きを生み出す“始まりの三匹”の一体“大喰い”と、それを無敵たらしめ、摩理の最期を知る“不死”の虫憑き特別環境保全事務局中央本部長一玖皇嵩に決戦を挑む。

その結果、何かしらの形で表舞台から姿を消したのか『ムシウタ』本編には登場せず、登場人物の台詞の節々にそれらしき存在が確認されており、ファンの間でも様々な推測が飛び交っていた。

肉食戦隊ケモノマンの一員であり、またの名をケモノポニーという。

以下ネタバレ
































モルフォチョウに込められた摩理の願いはまだ決まっておらず、亜梨子になり代わるかこのまま死ぬかを決めきれずに肉体が死を迎えたため、モルフォチョウに意識が残ったが、本人も困惑し、迷い続けていた。
最終決戦の最中、亜梨子と摩理の“答え合わせ”が行われ、摩理はモルフォチョウに託した願いを叶える。
しかし、それは亜梨子が思い描いていたものとは食い違っており、摩理が今度こそ完全にこの世から去ったことに愕然とする。
多くの虫憑きが倒れゆく中、死しても摩理の心が自分とともにあると気付き、“大喰い”と“不死”を倒すために再び立ち上がる。

この時、モルフォチョウの力を行使できるようになり、身体にも同化し、槍と燐粉の群を武器とした。
モルフォチョウは摩理と亜梨子、二人の“虫”だったのだ。

その力は強大だったが、それは成虫化と呼ばれる虫が宿主の夢を食い尽くす一歩前の状態で、身体をモルフォチョウに乗っ取られながらも着実に亜梨子の命と精神を蝕んでいく。 

大助とハルキヨの説得で自我を取り戻し、一玖皇嵩のクマムシの群に立ち向かい、倒してしまおうとしたが、彼のクマムシもまた成虫化寸前であり、彼を倒せばクマムシが完全に成虫化してしまい、彼に倒されればモルフォチョウが完全に成虫化してどちらも世界を滅ぼしかねない存在になる危険があった。
そこで、モルフォチョウの真の力である“虫”を眠らせる能力を使い、クマムシを眠らせることを思い付く。
しかし、クマムシの数が多く、力も強大だっため、亜梨子自身が抑え込む形で眠らせることに成功する。

結果、クマムシは眠り、一玖も覚めぬ眠りに落ち、“大喰い”を撃退したが、亜梨子は銀色の燐粉で作られた繭の中で最後の一匹となったクマムシを抱えたまま眠りについてしまった。

この繭は中央本部副本部長魅車八重子に保護された。
本編三巻で魅車が言っていた“眠り姫”は亜梨子のこと。

同時に、亜梨子自身にも一号指定がされた。

大助とハルキヨは彼女を取り戻すことをそれぞれ誓い、別々の道を歩い(ハルキヨは流され)ていった。


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