アコースティック・キティー

登録日 :2012/01/28(土) 03:52:31
更新日 : 2017/01/17 Tue 08:56:42
所要時間 :約 7 分で読めます




※この項目の内容は本来永久に明かされることのなかった真っ黒な歴史の一つであり、一部憶測による表現が含まれています。


Project: A coustic K itty


時は1960年代。
世はまさに冷戦の真っ只中にあり、U-2撃墜事件やキューバ危機を迎えたアメリカ(とソ連、世界)は、
一歩間違えれば即 第三次世界対戦 勃発というかつてない緊張状態に陥っていた。


この危機は上辺の結果だけを見れば“両国の和解”という形で一応の決着をみた……のだが、しかしその結果に不安と不満を持った組織が存在した。
何を隠そう、なんでも隠す アメリカ中央情報局(CIA) である。


大統領直轄の組織である彼らは、当時の首相J・F・ケネディを煽り、キューバにあるソ連の核ミサイル基地を爆撃する指示を出させようとした。
しかし、先の説明の通りケネディ大統領はこの爆撃案を却下し和解の方向に進んだわけなのだが、もしこれを採用していた場合どうなっていたのだろうか?


後に分かったことだが、実はそのとき既にソ連側はミサイルがいつでも発射可能な段階にまで準備を整えていた。
故に、 このことを知らなかった アメリカ側は手を出した瞬間に即反撃を食らい、
十中八九そのまま大惨事……もとい第三次世界対戦に縺れ込んでいただろうということだったのだ。
CIAェ……。


これを受けた中央情報局()のショックは非常に大きかった。大きかったのだが……



I 「いや、残念ながらホントらしい……
『ミサイル10本でよければ勝率四割と言っておきましょうかねぇ。でもそんなの皆さん望んでないでしょう( ̄ー ̄)』だそうだ…」

Aそれマジで言ったん?ソースあんならすぐ出せマジならアメリカ総力を上げてソ連潰すが」


そこは流石のCIA、折れずにそのショックと同じくらい 情報 の重要性を再認識。
情報を得るための存在= スパイ の育成により一層力を入れることにしたのである。


しかしここから彼らの迷走劇は始まることとなる。


C 「スパイ育成に力入れんのはいいけどさ、具体的にはどうすんの?U-2より凄い偵察機つくる?」

I 「いや、仮に見つかって撃ち落とされてパイロットが捕虜になったら、それこそU-2撃墜事件の再現になるから。やっぱバレないような人間のスパイが欲しい」

A 「でももしバレたら結局捕まって自白~の流れになるじゃん。つまり 絶対にバレず、万が一バレても自白しないスパイ が必要なワケよ。おk?」

C 「はいはいワロスワロスwそんな都合のいいスパイなんてドラえもんでも出せねえよw」

I 「たしかにwでも無敵砲台とかどくさいスイッチは出せるんだよなwドラちゃんマジ便利w」

A 「俺らで造れたらなー…。まあ無理なんだけど」



※※「よし、造ろう!」



C 「えっ」
I 「えっ」
A 「えっ」


プロジェクト:アコースティック・キティー(聞き耳ネコちゃん)誕生の瞬間である。
この計画の指導者※※は『人(スパイ)が表立って行けないような場所(状況)に盗聴器を付けた猫を忍び寄らせ、要人の会話をごく自然に得よう』という、
中々にハイセンスなプランを考えついたのだった。
しかし……。


C 「し、しかし今の科学力では未来の世界のネコ型ロボットは……!」

※※「なに?今の科学力ではネコ型ロボットは造れない?それは無理矢理1から造ろうとするからだよ。
逆に考えるんだ、
『生きたネコをロボットにしちゃえばいいさ』 と考えるんだ」


I 「!?」
A 「!?」


元CIAのビクター・マルケッティ氏の言によると、その計画の内容は身の毛もよだつ程の所業だったらしい。
使用された猫は身体を切り開かれて小型のマイクとバッテリー、配線などを埋め込まれた。また、尻尾の中にはアンテナも挿入された。
その様はまさに異形であったとのこと。


しかも訓練を続けるうちに、気分屋な猫はすぐに注意散漫になってしまうことが判明。
大人しくさせコントロールを容易にするために、空腹感を感じさせなくする手術も執り行われた。


そして……



ついに史上初の『盗聴する猫』が完成。早速初めての任務に臨むこととなった。


  • 1st Mission-
二人の会話を盗聴せよ!


記念すべき初任務はワシントンD.C.のソビエト連邦大使館近くにある公園にて行われた。
内容はベンチに腰掛けている二人の人物の会話の盗聴という、シンプルながら非常に重要なMission……。


車を近くに停め、動物兵器と化した猫を放つ瞬間、永らくその生き様をみてきたCIA職員は思わずこう零したらしい……。


「キティー、そんな体になった自分を気の毒だなんて思うなよ。お前の体はァァアアアアアアッ!!我がアメリカ合衆国の最高知能の結晶であり誇りであるゥゥゥ!
 つまりすべてのスパイを超えたのだァアアアアアアアアアアアア!!我がCIAの科学力はァァァァァァァアアア世界一ィィィイイイイ


(……行ってこい、今夜の飯は最高級の猫缶だぞっ!)

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     \三ノ












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 ̄_=_\ちょっと通りますよ/
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 ̄=_ ̄=_ ̄ ブ
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ぐしゃっ





…アコースティック・キティーは初任務移行中に通りすがりのタクシーにはねられ、殉職した。
おそらく度重なる手術による危機回避能力の低下が原因かと思われる。
なお、この事故により計画に費やされた費用(当時の額で) 約1000万ドル は一瞬で水泡に帰した。


その後、1967年3月にこれらの関連文書が報告された。
結論としては『ある程度の距離ならば成功もあったが、そもそもその距離まで行くのが難しい』というなんとも間抜けなものとなった模様である。
何故もっと早く気付かなかったのだろうか。


以下余談。
このアコースティック・キティーに関するCIAの関係文書は、2001年の『情報の自由に関する法』の施行により公開されたものの一部である。
ちなみに正確な題は『●●への覚書:訓練された猫を●●のために採用することについての●●所見』。
ただし中には簡単な説明と結末しか書かれていないので、実際にはどのようなやりとりがあったかは定かではない。


また、本家wikipediaはこのアコースティック・キティーのことを正式な呼称ではない『聞き耳ネコちゃん』という名目で数年間放置していた。
何故もっと早く気付かなかったのだろうか。
それ故アンサイクロペディアではそのことがしっかりとネタにされている。


最後に。
報告文書の締めの一文は以下の通りで、この計画を指導した者※※を褒めたたえるものである。

『当案件に関する長年にわたる研究の功労者は、指揮をとった※※をはじめとする面々である。特に※※の努力と創造的想像力は科学者の模範と言えるものだろう。』

が、この人物※※は実は日本人だったのではないかという情報があったりなかったりする。



追記・修正は猫を愛でてからお願いします。

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