武装錬金

登録日 :2009/05/27(水) 19:26:07
更新日 : 2017/07/08 Sat 00:24:03
所要時間 :約 8 分で読めます




和月伸宏(ストーリー協力:黒崎薫)作の漫画。

週刊少年ジャンプ』に2003年30号から2005年21・22合併号まで連載。
その後、2005年8月発売の『赤マルジャンプ』に最終章「ファイナル」、2006年1月発売の『赤マルジャンプ』に完結編「ピリオド」が掲載された。
単行本は全10巻+後日談を描いた小説版「//(ダブルスラッシュ)」「/Ζ(スラッシュゼータ)」全二巻(共に黒崎薫著)。
原作・アニメ版の内容を含む公式ファンブック「∞(インフィニティ)」がある。
テレビアニメが秋から2007年春にテレビ東京系列で放送された。
2017年には全5巻で遂に文庫化。各巻描き下ろしで更なる後日談「アフターアフター」が収録されている。


【ストーリー】

私立銀成学園高校の2年生・武藤カズキは、ある日の夜、廃工場で巨大な怪物に襲われていた少女を助けようとして命を落とす。
しかし翌日彼は無傷で目を覚ます。携帯電話には「新しい命、大事にしなさい」と謎のメッセージがあった。
自分に起こった出来事を訝む彼の前に再び謎の怪物とともに謎の少女が現れた。

カズキの新しい命「核鉄(かくがね)」、少女の謎の武器「武装錬金」、そして人食いの怪物「ホムンクルス」……。
謎の少女、津村斗貴子の口から語られるその言葉に、強い使命感を持ったカズキは錬金の戦士として戦うことを決意したのだった。


【登場人物】

★主人公達★

武藤 カズキ
声: 福山潤

主人公。かなりの熱血漢で正義漢。愛すべきバカ。バカップルの片割れその1。
人好きされやすい明るく朗らかな性格の少年。所謂「天然ボケ」で後先を考えない面もある。「○○の達人」を自称し数々の特技を持つ。岸辺露伴の大ファン。
物語冒頭で勇気ある行動が仇となって一度死ぬが、その勇気を見込んだ斗貴子に核鉄を埋め込まれて生き返り、錬金の戦士となる。しかしその核金が実は錬金戦団の負の遺産である黒い核鉄だったことが原因で、徐々に「人間でもホムンクルスでもない第3の存在・ヴィクター」となりつつあることが判明し、錬金戦団に裏切り同然の扱いを受けることとなり、戦団が送り込んできた再殺部隊から追われる身となる……。
「背中に人生を」のポーズは仮面ライダーZX最初から最後までクライマックスだぜ!!

序盤~中盤
◇核鉄のシリアルナンバー: LXX(70)
◇武装練金名: サンライトハート(突撃槍)
◇特性: 飾り布状のエネルギー体による戦闘補助

中盤以降
◇核鉄のシリアルナンバー: Ⅲ(3)=黒い核金
◇武装練金名: サンライトハート+(プラス) (突撃槍)
◇特性: 内蔵エネルギー放出による穂先の展開


津村斗貴子(つむら ときこ)
声: 柚木涼香

錬金戦団の戦士。バカップルの片割れその2。カズキの嫁。
自身を庇って死んだカズキの勇気を見込み、心臓に核鉄を埋め込んだ。後にカズキのクラスに潜入活動の目的で編入してくる。
基本的にはクールな性格だが、短気で負けず嫌いであり、敵対するものには非情になる過激な面も。ボケキャラが多いカズキたちにとって貴重なツッコミ役&ストッパー。
顔の一文字傷は過去の事件の際に負わされたもので、戦士の証としてあえて残している。戦闘時の口癖は「臓物(ハラワタ)をブチ撒けろ!」。
ジャンプ連載時の煽り文句で狂気の戦士と書かれたのはもはや伝説。・・・ほんまにヒロイン?
序盤では蝶野の罠に嵌り、ホムンクルスの本体に寄生させられ、危うくホムンクルスになりかけていたが、カズキの頑張りにより事なきを得る。中盤で戦団内部でカズキの抹殺が決定した際は、わずかな希望にかけてカズキと共に逃避行する道を選ぶ。
「背中に人生を」のポーズはセーラームーン(名乗りシーンではなく変身シーンの決めポーズ)。

◇核鉄のシリアルナンバー: XLⅣ(44)
◇武装練金名: バルキリースカート(処刑鎌)
◇特性: 四本の鎌の精密動作


パピヨン
声: 真殿光昭

本名は蝶野攻爵(ちょうのこうしゃく)。
原因不明の難病を患っていたが、高祖父・爆爵の残した研究ノートからホムンクルスの製造技術を手に入れ、不治の病を持つ不完全なホムンクルスとなった。
ホムンクルス化してからは極めてハイテンションな性格になり、蝶を模ったマスクと全身黒タイツを身に着けた「超人(蝶人)・パピヨン」となる。
人間の名を捨て、カズキ以外からは本名を呼ばれることを好まない。カズキのことは偽善者と呼んでいるが、彼のことを認め、ときには力を貸すライバルにしてダークヒーロー。
ホムンクルスであるが、父と弟を含む20人を食って以降、二度と人を喰わなかった。

◇核鉄のシリアルナンバー: LXI(61)
◇武装練金名: ニアデスハピネス(黒色火薬)
◇特性: 火薬を自由に操作・爆発させられる


★銀成学園高校★

武藤 まひろ
声: 平野綾

カズキの妹で兄譲り、あるいはそれ以上の「天然ボケ」で周囲を人見知りせず、初対面の人間ともすぐに仲良くなれるいい娘。
斗貴子のことも出会った当初からカズキの恋人(=未来の兄嫁)と思い込んで義姉のように慕い、非常に懐いている。
アニメではけしからんボディが更に強調されており、ガチレズっぽかった。いいぞもっとやれ。
時々兄達とセットで「四バカ+1(プラスワン)」と呼ばれた。
初期案では彼女自身が武装錬金で人間ではないというメチャクチャ重い設定も考えられていた。


六舛 孝二(ろくます こうじ)
声: 近藤孝行

カズキの友人で「四バカ」の1人だが、カズキや岡倉と違って成績は優秀。沈着冷静な性格だが友情には篤い漢。
読唇術や声真似や異様な知識量など、謎の多い一面を持ち、岡倉からも「オメー何モンだ!」とよくツッコまれる。
LXEの銀成学園襲撃の際は非力ながらもネゴシェイターばりの話術でLXEの信奉者・震洋を追い詰めた。
もしも彼がいなかったら カズキ達は完全に詰んでいた


岡倉 英之(おかくら ひでゆき)
声: 風間勇刀

カズキの友人で「四バカ」の1人。長く伸びたリーゼントが特徴。ちなみに出臍。
黙ってればイケメンなのだが、つい鼻の下を伸ばしがち。
エロスは程々に。


大浜 真史(だいはま まさし)
声: 園部好徳

カズキの友人で「四バカ」の1人。大柄な体躯とは裏腹に穏やかで優しく、暴走しがちなカズキ達のストッパー役。ただし、キレると怖い。
スク水がお好き。
「再殺編」にて、六枡・岡倉・大浜の三人のうちの一人が核鉄を手にし、カズキの味方となる案もあったらしいが、「カズキの日常で留めたい」という和月氏の意向で没になった。


★錬金戦団★

キャプテンブラボー
声: 江原正士

錬金戦団の戦士長。本名は「防人 衛(さきもり まもる)」。
カズキを錬金戦団にスカウトし、以後カズキの師となってカズキを鍛え上げた。厳しくも優しい性格で、カズキたちからの尊敬は厚い。しかし、カズキが戦団より抹殺対象と認定されると、自分の手でカズキを殺めようとし、カズキの前に立ちふさがる。
自分のことを聞かれると、「それは秘密。なぜならそのほうがカッコいいから!!」と誤魔化す。どばばばざっぶーんだ!!センスはカズキと同レベル。
パピヨンとは結構ウマが合い、共にロッテリや(アニメではウマカバーガー)に乱入し、以来常連客となっている。
再殺部隊に実質乱入する形でカズキと戦い、その成長を認め後を託したが、直後に現れた火渡の攻撃からカズキたちを守って全身に大火傷を負い(連載が続いていた場合、シルバースキンでカズキ達を守って跡形もなく消滅する予定だった)、戦線離脱を余儀なくされる。
決戦後は寄宿舎の管理人を続けているが、デザインが気に入ったらしくシルバースキンをまねたコートと帽子をオーダーメイドしている。

「背中に人生を」のポーズはウルトラマンの仁王立ちポーズ。

◇核鉄のシリアルナンバー: C(100)
◇武装練金名: シルバースキン(防護服)
◇特性: 瞬間的な金属硬化と再生による絶対防御、チップ状に分解して遠隔操作、相手に裏返しに着せて拘束(シルバースキン・リバース)

武装錬金の形状・特性上、攻撃手段は徒手格闘に限られる。それでもなお、彼を上位戦力たらしめているのは磨き抜かれた身体能力と13のブラボーアーツである。
連載期間の都合か、半数ほどしか登場しなかったがいずれも描写が激しく(電柱を粉砕する、海を真っ二つにする、ムーンフェイス軍団を一瞬で蹴散らすなど)、彼の超人的な能力が窺える。以下は一覧。

  • 流星・ブラボー脚
  • 両断・ブラボチョップ
  • 粉砕・ブラボラッシュ
  • 直撃・ブラボー拳
  • 悩殺・ブラボキッス
  • 心眼・ブラボーアイ
  • 一・撃・必・殺・ブラボー正拳
  • 退却・ブラボーダッシュ(アニメのみ)


中村 剛太(なかむら ごうた)
声: 川田伸司

錬金戦団における斗貴子の後輩。過去に自分の戦士としての在り方を示してくれた斗貴子に狂信的に惚れている。ヤンデレスレスレ。
とある事情により、戦団から追われる身となった斗貴子たちに同行することになる。
カズキのことは、戦団が抹殺対象としている化け物であることもあって一方的に嫌っていたが、後に戦団の意向に疑問を持つと同時にカズキの素直で真っ直ぐな性格を知ったことで恋敵、そして戦友と認めるようになる。

◇核鉄のシリアルナンバー: LV(55)
◇武装練金名: モーターギア(チャクラム)
◇特性: 速度・角度・回転数の事前インプット


早坂 桜花(はやさか おうか)
声: 生天目仁美

カズキの高校の生徒会長であり、ホムンクルスの共同体であるLXEの信奉者(ホムンクルスに忠誠を誓った人間)。容姿端麗・成績優秀だが非常に腹黒い性格。
実は彼女と弟の秋水を育てていた母親は実母ではなく、父親の家庭より自分たちを誘拐した父親の浮気相手の女性・早坂真由美だった。
カズキに敗北したことにより戦団に保護されるが、カズキ抹殺指令について聞かされてパピヨンと共にカズキのサポートに回る。
るろうに剣心」の雪代巴がモデル。

◇核鉄のシリアルナンバー: XXⅡ(22)
◇武装練金名: エンゼル御前(アーチェリー)
◇特性: 自動人形「ゴゼン様」による精密射撃、鏑矢によるダメージ転送


ゴゼン様
声:水田わさび

武装錬金としての詳細は下記の一覧表参照。初登場時は「エンゼル様」と呼ばれていたが、カズキがこう呼び出してからそれが定着した。ちなみになぜか大浜も知っている。
桜花の創造する武装錬金「エンゼル御前」のオートマトン部分。正確にはこの名前はオートマトンの方を指す。桜花の生命力で稼動し、彼女のペルソナを模倣した独立自我を持っている。そのため、言動・行動とも男っぽく見えるが一応女(そもそも「御前」とは高貴な身の上の女性を指す言葉である)。桜花の腹黒い一面がメインであるためか、悪ガキのようにお調子者で浮ついている。また、あくまで独立自我であるため桜花本人と共有しているのは潜在意識のみで、人格としては完全に別個。
桜花本体と離れても全く問題なく行動が可能で、距離は不問。生体エネルギーで動くためヴィクターのエネルギードレインを喰らってしまうが、稼動不能になると自動的に解除される。
頭のハート型の触覚はライトになる他、桜花の装着する籠手との通信機能が備わっている。武装錬金としてはかなり多機能な変り種で、弓矢よりもこちらの方が目立っている。銀成学園高校襲撃以降ほぼ出ずっぱりであり、そういう意味では作中もっとも出番の多かった武装錬金と言える。
ヴィクターとの決戦後は桜花が引き続き所持しているLXXの核鉄で武装され、自由奔放な日々を送っている(照星は知っているが、戦団にナンバーが登録されていないという理由で黙認状態)。


早坂 秋水(はやさか しゅうすい)
声: 谷山紀章

桜花の双子の弟。姉と同じく容姿端麗・成績優秀であり、LXEの信奉者。女子から絶大の人気を誇るイケメン。
剣道の達人で、特に「逆胴(本来の胴は右の腹部に打つが、左の腹部を打つのが逆胴で、昔の武士にとっては左の腰には刀の鞘が邪魔で致命傷になりにくいため、通常の胴より判定が厳しい)」を得意とし、真剣なら鞘ごと胴を切断できるほどと言われている。実際カズキと戦った際は危うく彼を真っ二つにするところまで言ったが、サンライトハートを武装解除されたことで心臓に戻った核鉄で攻撃を止められ、直後に展開されたサンライトハートの直撃を食らって敗北。
あくまで敵として姉弟を殺そうとする斗貴子をカズキが止めている間に、負けを確認した桜花の言葉を受けて逆上、背後からカズキを攻撃。が、そのダメージを桜花が引き受けたことにショックを受け、戦団に保護された後は己を鍛えなおすべく核鉄を手放して武者修行に出かけた。その後いかなる経緯を経たかは不明であるが、ヴィクター復活を受けた照星から招集され、錬金戦団の一員となった。最終章ではバスターバロンの右肩に搭乗、エネルギー攻撃の防御を担当していた。
後日談での動向では桜花を腹黒いと思っているらしい。
男の部分も美しいらしい。
アニメでは戦団に加入後はヴィクター調査隊に配属され、出番を大幅に増やされた。
「るろうに剣心」の雪代縁がモデル。

◇核鉄のシリアルナンバー: XXⅢ(23)
◇武装練金名: ソードサムライX(日本刀)
◇特性: エネルギー攻撃の完全無効化


火渡 赤馬(ひわたり せきま)
声: 関智一

錬金戦団の戦士長の一人で、カズキを抹殺することを目的とする再殺部隊の隊長兼一号戦士。28歳。
錬金の戦士で最大の攻撃力を保持していることで恐れられている。口癖は「殺すぞ」。
ブラボーとは昔、「照星部隊」という同じ部隊の仲間だった。ヘビースモーカーで荒っぽい性格の捻くれ者。ロリコン疑惑あり。
7年前の任務失敗の件を引きずるブラボーを「そんなんじゃあいつの方が死ぬぞ」と気にしていたが、実は火渡本人もかなり引きずっており、その事件以来「不条理を不条理で捻じ伏せる」という信念を貫き「正論が常にまかり通りはしない」と割り切り非道な行為にも躊躇いはない。逆に、己の思惑が外れた場合でも「不条理の中で生きているんだからそういうのもあり」と気にしない。
元照星部隊の面々を中心に仲間意識は割と強く、自身の攻撃でブラボーの姿が消えた際は言葉が出なくなる程のショックを受けていた。
ちなみにライナーノートによると、打ち切られなかった場合ブラボーと同タイミングでカズキに敗れて死亡する予定だったらしい。
決戦後は英語教師になっている。

◇核鉄のシリアルナンバー: XX(20)
◇武装練金名: ブレイズオブグローリー(焼夷弾)
◇特性: 使用者の肉体を火炎と同化


楯山 千歳(たてやま ちとせ)
声: 小林ゆう

錬金戦団の戦士で、ブラボーや火渡と同じ「照星部隊」出身の女性で、ブラボーとは相思相愛の仲だが、関係は恋人未満に収まっている。
感情表現が希薄であるが、これはかつて作戦失敗により島一つを壊滅させてしまった過去のトラウマに起因する。
再殺部隊の一員として召集をかけられるが、カズキの抹殺作戦には加わらず、戦団側では唯一カズキを救おうとした。ヴィクターの調査のため単独でニュートンアップル女学院に潜入する。
このとき、彼女はセーラー服を着ているが、これは元々彼女の保有する武装錬金「クロム・クレイドル・トゥ・グレイブ」によって肉体年齢の操作ができるという設定の伏線になるはずだった。
しかし、連載打ち切りの煽りを受けて彼女の武装錬金が以下の「ヘルメスドライブ」に変更された結果、彼女は「27歳でセーラー服」という、「 年齢不相応のコスプレをする残念なお姉さん 」という設定になってしまった。
だが結果として 「搦手でカズキ達を苦しめる悪女」 から 「クールでありながらも、優しく熱い心を持った女性」 というキャラ変更になったため、結果オーライとも言える。
アニメ版ではヴィクター調査隊の隊長となっており、原作での違和感が解消された。

◇核鉄のシリアルナンバー: XCV(95)
◇武装練金名: ヘルメスドライブ(探知機)
◇特性: 使用者と使用者と接触している者の空間転移(ワープ)。盾も兼ねている。


毒島 華花(ぶすじま はなか)
声:矢作紗友里

再殺部隊の二号戦士。16歳。
常に自身の武装錬金であるガスマスク「エアリアルオペレーター」を被っており素顔が見えない。
初登場の段階では武装錬金ありきのキャラクターで性別すら未定というお粗末ぶりだったが、最終的には女性ということになった。
極度の恥ずかしがりで、エアリアルオペレーターを被っていないとまともに会話も出来ない。素顔はかなりの美少女。
男性の好みは「炎のような人」で、そのものズバリの火渡が好き。なのだが当の火渡からはわりとぞんざいに扱われている。
決戦後はブラボーと同じく自身の武装錬金を模したフルヘルメットを被っていたが、結局外して銀成学園高校に転入した。

◇核鉄のシリアルナンバー:XXXIX(39)
◇武装錬金名:エアリアルオペレーター
◇特性:気体調合


戦部 厳至(いくさべ げんじ)
声:小山剛志

再殺部隊の三号戦士。28歳。身長190cm、体重120kgという巨漢で、体重のほとんどは筋肉。
勝ち負け関係なく戦うことを好むバトル野郎。豪放な性格の強者で、ホムンクルスの撃破数は戦団トップの記録保持者。
不意打ちやだまし討ちを嫌い正面衝突をよしとするなど独自の美学の持ち主。反面美意識はパピヨンと同レベルで、パピヨンスーツを見て「エレガント」と賞賛していた。
任務に赴く際は必ず「弁当」を持っていくのだが、これの正体は 動物型ホムンクルスの死体
古代の戦士が倒した相手を食って強くなったという伝承を真似してルーキーの頃から続けている習慣であり、激戦の特性に伴う消耗をこれでリカバーしている。
パピヨンとの戦いで激戦の特性を逆手に取られて敗北を喫したが、根来の不意打ちで形勢を逆転。しかし、嫌っている不意打ちで救われたという事実を「仲間の不始末」と受け取り、パピヨンをカズキの許に運んだ後、任務を中断して撤退した。
決戦後は漁師になっている。

◇核鉄のシリアルナンバー:XII(12)
◇武装錬金名:激戦(クロススピアー)
◇特性:使用者の肉体を含む高速自動修復


円山 円(まるやま まどか)
声:皆川純子

再殺部隊の四号戦士。23歳。普段は自身の武装錬金「バブルケイジ」を纏った太った大男の姿で動いているが、本人は中性的な外見のオカマ。
サディストであるが、苦痛に快感を覚えるマゾヒストでもあるという濃いキャラ。作者曰く、キャラが最後まで纏まらず難航したらしい。
斗貴子と二度戦ったが、二度目の戦いではバブルケイジの特性を逆手に取られて体内に入られ、文字通り腹をブチ破られて敗北。
根来共々その場に放置された(剛太は核鉄を持っていこうとしたが、犬飼のときにカズキに止められたのを思い出して見逃した)。
決戦後はダンサーになっている他、バブルケイジ風の着ぐるみをオーダーメイドしている。

◇核鉄のシリアルナンバー:XXXII(32)
◇武装錬金名:バブルケイジ(風船爆弾)
◇特性:爆風に触れた相手の身長縮小/爆破に伴う無限増殖


根来 忍(ねごろ しのぶ)
声:浜田賢二

再殺部隊の五号戦士。21歳。
自身の武装錬金「シークレットトレイル」を利用し、普段は姿を隠している。古風な言い回しが癖で、勝利のためには手段を選ばない。
戦友などいなくとも一人で戦えると自負しているが、軽視しているわけではなく連携プレーもきっちりこなす。
外国人墓地で剛太と戦い、一時は追い詰めるものの、バブルケイジとの比較から武装錬金の特性の詳細(創造者のDNAが亜空間への通行手形)を看破され敗北。円山共々その場に放置された。
決戦後は忍者村で働いている。ちなみに本物の忍者ではなく単なるニンジャマニアだが、隠密の腕は本物で、シークレットトレイルを使わずに円山の着ぐるみの中に本人すら気づかない間に潜むという本物の忍者顔負けのスニーキングぶりを発揮している。

◇核鉄のシリアルナンバー:XLV(14)
◇武装錬金名:シークレットトレイル(忍者刀)
◇特性:創造者のDNAを持つものの亜空間への出入り


犬飼 倫太郎(いぬかい りんたろう)
声:保村真

再殺部隊の六号戦士。21歳。前任の大戦士長の孫。
劣等感が強く自尊心の高い性格で、最初にカズキと戦ったものの、武装錬金の特性を自ら明かしてしまったのが原因で自滅。敗れた後はいっそ殺せと叫ぶもカズキに拒否され撤退、その後は負け犬呼ばわりされている。
決戦後はペットショップで働いている。軍用犬の武装錬金を使うにも関わらず本人は犬が苦手であり、ショップの犬達に懐かれて困っている。
なお、るろ剣キネマ版で斎藤が言い放った「闘わなければ男は負け犬にすらなれやしない」の初出は読者に犬飼が負け犬キャラ扱いされた事に対して作者のフォローのコメントだったりする。

◇核鉄のシリアルナンバー:XCII(92)
◇武装錬金名:キラーレイビーズ
◇特性:2体の犬型オートマトンによる攻撃


坂口 照星(さかぐち しょうせい)
声: 速水奨

錬金戦団の亜細亜方面の大戦士長にして戦闘部門顧問。ブラボーたちがかつて所属していた「照星部隊」の元隊長でもある。
ウェスタン風の神父のような格好が特徴。少々強引な性格で、言うことを聞かなかったり文句を言ったりする部下には「HAHAHAHAHA!!」と笑いながらお仕置きをする。
ヴィクター討伐戦において前線で指揮を執るが、ヴィクターに惨敗する。このとき、ヴィクターの口からかつて戦団が行った非道な行為を知り、自らの行いもそれと大して変わらなかったことを悟り、心を痛める。
それを受け、決戦後は錬金戦団の活動を徐々に縮小し、登録されている核鉄の回収とホムンクルスの再人間化の研究を進めている。
ちなみに武装錬金のバスターバロンは作者の別作品の登場人物のリファイン。男爵様は無敵です!

◇核鉄のシリアルナンバー: XVⅡ(17)
◇武装練金名: 破壊男爵(バスターバロン) (全身甲冑の巨大ロボ)
◇特性: 破壊男爵の両肩にあるサブコクピットに搭乗した戦士の武装錬金を、破壊男爵の装備サイズにまで巨大化し特性を強化


武藤ソウヤ(むとう-)
声:三浦芳朗

ゲーム版に登場するカズキと斗貴子の息子。育ての親はパピヨン。
両親同様錬金の戦士で、ムーンフェイスが生み出したホムンクルス「花蝶風月」によって荒廃した未来を救うため過去へと飛んで来た。
おにぎりが好物。

◇核鉄のシリアルナンバー:LXXIV(74)
◇武装錬金名:ライトニングペイルライダー(トライデント)
◇特性:内蔵エネルギーによる各部の展開・伸長



★超常選民同盟(LXE)★

Dr.バタフライ(ドクトル・バタフライ)
声: 長克巳

北関東最大のホムンクルスたちの共同体LXEの盟主である人型ホムンクルス。本名は「蝶野爆爵」で、パピヨン(蝶野攻爵)の高祖父にあたる。
チャームポイントは蝶の形にカットして整えた髭。美的センスは玄孫パピヨンと同レベルで、彼に与えたスーツは自分が戦闘時に着用するものの色違い(バタフライはその上にマントを装着)。
百年前、人間の錬金術師として行き詰まっていた時に戦団に追われていたヴィクターと出会い、「人間もホムンクルスも超えた第三の存在」である彼に魅せられて友情を結び、ホムンクルス化してLXEを組織してヴィクター復活のために暗躍する。そして後にカズキたちの高校へ大規模の襲撃作戦に出ることとなる。
カズキの核鉄と同じLXX(70番)の核鉄を所持。こちらの方がオリジナルで、カズキの方は黒い核鉄を通常レベルに調整した試作体である。
ちなみに「カーニバル」の語源を「カニバリズム」と勘違いしている(リアル事情としては作者の間違い)。

◇核鉄のシリアルナンバー: LXX(70)
◇武装練金名: アリス・イン・ワンダーランド(チャフ)
◇特性: 拡散状態での方向感覚・距離感のかく乱、密集状態での精神攻撃


ムーンフェイス
声:関智一

LXEに所属する人型ホムンクルス。本名は「ルナール・ニコラエフ」。口癖は「むーん」。
好奇心が強く飄々とした掴みどころのない性格で、月が好き。そのためか、ホムンクルス化した現在は 頭部を月の形に改造する という意味不明な拘りを見せている。
無邪気にも見える残虐性の持ち主で、カズキの前にいたブラボーの部下・剣持を抹殺した張本人。
銀成学園高校の襲撃時は本拠地に残って脚止めを担当。武装錬金の特性を利用してブラボーに消耗戦を仕掛けたが、シルバースキンリバースで拘束されている間に増殖体を殲滅され敗北。
その後は次なる行動の機会を伺っていたが、ヴィクターの騒動の影響でチャンスを逃し、以後再登場は特別編までなかった。

◇核鉄のシリアルナンバー:XXX(30)
◇武装錬金名:サテライト30(サーティ)
◇特性:最大30体への増殖


金城
声:土田大

LXEに所属する人型ホムンクルス。口癖は「ヒャッホウ!」。単純バカな性格で正面衝突を好む。
初めて登場した「敵側の武装錬金使用者」だが、ブラボー評は「雑魚だが、(その時点の)カズキと斗貴子が組んでも勝てない」レベル。
使用する核鉄はムーンフェイスに殺されたブラボーの部下が持っていたもので、そのブラボーに殴り倒されて核鉄を奪われ、その後機密保持のため陣内に始末されて消滅した。

◇核鉄のシリアルナンバー:LII(52)
◇武装錬金名:ピーキーガリバー
◇特性:巨大化


陣内
声:千葉進歩

LXEに所属する人型ホムンクルス。冷静を装っているが、感情が高ぶると喋り方が支離滅裂になる。
武装錬金の力で寄宿舎の生徒を操りLIIの核鉄を斗貴子から取り返そうとしたが阻止され、最後は手足を切断された挙句惨殺された。ちなみに斗貴子が狂気の戦士と煽り文句付けられたのはこの時。
なお、LXIの核鉄はその直後に現れたパピヨンが奪った。

◇核鉄のシリアルナンバー:LXI(61)
◇武装錬金名:ノイズィハーメルン
◇特性:音波による催眠誘導


★パワード一家★

ヴィクター・パワード
声: 小山力也

100年前の錬金戦団の戦士長だった男。瀕死の重傷を負った際に心臓に黒い核鉄を埋め込んだ結果、「人間もホムンクルスも超えた第三の存在」になってしまい、戦団から追われる身となってしまう。
戦団側はヴィクターのことを、当時の戦団の失態の隠蔽も込めて、「自分をホムンクルス化させて脱走した裏切りの戦士」として公表。その情報が後世に伝えられるようになる。
逃亡の中である事態に直面して激昂、錬金術の全てを地上から滅ぼそうと戦い始めたが、力及ばず致命傷を負う。
死にかけの状態で放浪しているところを、当時は人間の錬金術師だった蝶野爆爵と出会い、彼によって組織されたLXEの「王」としてかくまわれていた。
その100年後、パピヨンを使ってのテストに成功した修復フラスコに移動されて肉体のダメージを修復。中盤のLXEの銀成学園襲撃事件の折に復活を遂げ、学園中の生徒からエネルギードレインで力を吸収して回復。カズキと斗貴子を一蹴して姿を消した。
「錬金術とそれにまつわる存在は人に害を成す、ゆえに消し去る」という考えを持っており、錬金術に関するすべてを憎んでいる。
だがそれでも、劇中ではヴィクター自身は誰一人として人間を殺す事はなかった。
学園でもう少しエネルギードレインが続いてたら死んでいた可能性は高かったが、ヴィクターの人間としての良心がそれを拒んだのだろう。
そもそも、錬金の戦士を倒しているのは上述の理由ゆえであり、 方向性は違うものの世界と人々のために戦っている
尤も、蝶野爆爵に錬金術の知識を教えてしまったがためにLXEが民間人に被害をもたらしているので、彼自身に全く責任がないというわけでもないが…

イギリス人なのにネイティブアメリカンの格好をしているが、これは単なる趣味らしい。2mを超える巨漢。
元々戦士長だっただけあり戦闘力は折り紙つきに高く、復活後は 完全無敗、ダメージも僅少 という無敵っぷりを発揮。バルキリースカートの連続攻撃を左手一本で返り討ち、サンライトハートの突撃を素手で止める、パンチの衝撃が相手を突き抜けて壁を粉砕するなど身体能力と強度が黒い核鉄の影響で恐ろしいことになっている。
最終決戦ではアレキサンドリアの精製した白い核鉄を叩き込まれるが、変化が進行していたことで元には戻らず、完全決着を企図したカズキにより月面に押し出される。
同じ境遇に置かれながら「みんなを守る」という希望を捨てないカズキの姿に錬金の戦士としての自分を思い出し、最後の交錯で彼を気絶させて休息させ、サンライトハートのエネルギーで救助信号を発した後自身の武装錬金でカズキを宇宙へ打ち上げようとする。
が、諦めないカズキによって自分も引っ張り出され、救援に来たバスターバロンに回収、錬金戦団がパピヨンのデバイスで用意した白い核鉄で人間に戻った(このため、核鉄が体内に三つも存在する)。
その後、ヴィクトリア達が人間に戻れる時まで生きるため、自身も人間型ホムンクルスとなり、彼らをつれて月に渡った。
ライナーノートによるとヴィクトリアの尻に敷かれているらしい。

◇核鉄のシリアルナンバー: Ⅰ(1)=黒い核金
◇武装練金名: フェイタルアトラクション(大戦斧)
◇特性: 重力操作


アレキサンドリア・パワード
声:勝生真沙子

ヴィクターの妻。100年前の錬金戦団で賢者の石の研究チームに所属しており、黒い核金の開発者の一人だった。
ヴィクターが瀕死の重傷を負った際に、黒い核金を埋め込んで蘇生させることを了承し、埋め込みに立ち会ったが、ヴィクターが黒い核鉄の影響で暴走した際の事故で瀕死の重傷を負って肉体を失い、脳髄だけの状態で生存することになった。外部との意思疎通は脳を収めたケースのガラスの振動による発声、あるいは武装錬金による他者の乗っ取り(一応、本人の了承を得ているとの事)で行っている。
怪物となった夫を救うべく、クローン技術で脳を複製して直結することで思考力を高め、ニュートンアップル女学院の生徒たちの身体を乗っ取りながら研究を続けた結果、黒い核鉄の力を解除することの出来る「白い核鉄」をひとつだけ精製することに成功した。
しかし、それを最後に限界を迎えてしまい、娘のヴィクトリアにヴィクターへの愛を伝えてくれるよう頼んで死亡した。

◇核鉄のシリアルナンバー:L(50)
◇武装錬金名:ルリヲヘッド(兜)
◇特性:装着者の肉体のハッキング


ヴィクトリア・パワード
声:釘宮理恵

ヴィクターの娘。現在は人型ホムンクルスと化しているが、人を喰う代わりに母のクローン体の出来損ないを調理したパイやその血を固めたキャンディーを口にしている。
元々は錬金術とは何のかかわりもない普通の少女だったが、ヴィクターが暴走した際、瀕死となった母の代わりにその責任を押し付けられ、ヴィクターを討つためにホムンクルスにされた過去を持つ。
そのため父同様、一家の運命を歪めた錬金術を嫌っており、この関係でリアリストな毒舌家という現在の性格が出来上がった。
要するに 100年前の錬金戦団の腐敗ぶりの象徴であり、最大の被害者
追っ手の中にヴィクトリアの姿を見つけたヴィクターは事態を理解して完全にブチ切れ、錬金術の全てを葬り去るため戦い始めることになった。
逆にアレキサンドリアには真相を話せば母がショックを受けると考えてか、彼女の最期までホムンクルスになった経緯を伏せていた。
ニュートンアップル女学院の地下にあるアレキサンドリアの脳髄保管区画に潜んでおり、ルリヲヘッドを装着して彼女のアバターを努めていることもある。
決戦後はホムンクルスとなった父と共に他のホムンクルスたちを連れ、月へと移住。ヴィクターを尻に敷きつつリーダーとして行動しているらしい。

◇核鉄のシリアルナンバー:LI(51)
◇武装錬金名:アンダーグラウンドサーチライト
◇特性:避難壕の構築



【用語】

核鉄(かくがね)
ホムンクルスと並ぶ、錬金術研究(戦術兵器の開発)の成果。
通常は片手に収まるほどの大きさをした六角形の金属塊であるが、使用者の闘争本能に呼応し展開、使用者固有の武器「武装錬金」へと形を変える。
また、所有者の治癒能力を強化させることもできる。
一つ一つシリアルナンバーがローマ数字で刻まれており、計100個存在する。
なお「核」と誤記されることが多いが「核 」である(5巻でもバタフライの台詞でこの誤記がある)。

ホムンクルス
元は錬金術における人工生命体。
本作では錬金術の成果(人造生命の研究の産物)とされ、なんらかの生物の細胞をベースに培養した胎児のような寄生体(「本体」と呼称される)が人間に寄生することで作り出される。
人間を食料とし、人間を超えるパワーと再生能力を備え、錬金術の力以外受け付けない。また不老不死となる他、真空中でも生存・活動可能になる。
大きく分けて動物型(植物もこちらに分類される)と人間型が存在する。
ちなみに、人間を食べるのは生存には全く必要ないが、その食人衝動に抗える存在はたった一人を除いて皆無。また「章印」という印が浮かぶのが特徴で、ここを貫かれると生命活動が停止する。
動物型と人間型の違いは次の通り。

◆捕食方法
  • 動物型→口から喰らう
  • 人間型→口以外に掌から一瞬で吸収できる
◆出力
  • 動物型→本体を表す外骨格を展開しないと力が出ない
  • 人間型→そのままでも強い
◆戦闘法
  • 動物型→爪や牙など肉体でしか戦えない
  • 人間型→武器が使える=武装錬金を創造できる
◆章印の位置
  • 動物型→額
  • パピヨン以外の人間型→心臓やや左(ヴィクター化したものの核鉄ナンバーが浮かぶのもここ)

食人衝動の正体は、アレキサンドリアの研究によると、本体の寄生先である人間の部分が人間に戻ろうとする「本能の未練」らしい。他のホムンクルスは動物型はもとより、人間型も「人間としての目的」のためにホムンクルスとなったため、この「未練」を残しているが、パピヨンだけは「人間であることをやめる」ためだったためか、この「未練=食人衝動」がなくなっている。

バタフライは人型ホムンクルスを戦闘特化に調整した「調整体」を大量生産していたが、カズキと斗貴子によってまともに戦う暇もなく殲滅されている。

武装錬金
人間の闘争本能に応じて展開された核鉄が変形して生成される武器。
使用者ごとに生成される武器は決まっており、それぞれ現代科学では解明できない武装錬金固有の「特性」が備わっている。
通常、核鉄は1つ1つ使用者が割り振られていることがほとんどだが、他人の核鉄を使用した場合、特性こそ同じだがオリジナルとは異なるデザインの武装錬金が生成される。これを「アナザー・タイプ」と呼称し、劇中ではカズキとブラボーと桜花(小説版ではパピヨンも)が使用している。アナザー・タイプを発動する核鉄が他人の使用していたものだった場合、元の使用者の武装錬金の影響を受けることがある(バタフライの核鉄で発動したエンゼル御前はゴゼン様の羽根が蝶になり、火渡の核鉄で発動したニアデスハピネスは炎を吹くようになった)。
また、使用者が人型ホムンクルス化やヴィクター化などによって別の存在になった場合、生成される武装錬金も別のものに変化する。
展開時には機械的な部品が見えるが、後述の黒い核鉄は粘液状になっている。

+ 武装錬金一覧

LXE
正式名は「超常選民同盟」、LXEはその英訳の略称(“the League of eXtraordinary Elects”)。
Dr.バタフライを盟主とし、北関東一帯を勢力下にしているホムンクルスとその信奉者の集団。
複数の核鉄を保有しているがDr.バタフライが一括管理しており、また錬金術について扱えるのもDr.バタフライのみなので、組織体制は実質Dr.バタフライのワンマン体制となっている。
組織内では合言葉(沢田研二の「サムライ」の歌詞が元ネタ)が決められており、内容は「片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 そして背中に人生を」。締めである「背中に人生を」の際にはそれぞれのメンバーが「決めポーズ」を持っている。
銀成学園高校襲撃事件にてバタフライが戦死、パピヨンが離反し、残ったムーンフェイスも捕縛されたため組織としては消滅した。
バタフライがヴィクターを修復するまでの間、錬金の戦士から守るためのガードとして組織したのが始まり。

黒い核鉄
シリアルナンバー1~3の核鉄をベースとして作られた錬金術の集大成である万能石「賢者の石」の試作品。これを心臓に埋め込んだ人間はホムンクルスをも凌駕する怪物「ヴィクター」と化してしまう。
核鉄には違いないので武装錬金も発動可能。ナンバー1はヴィクターに移植され進化を続け、ナンバー2はアレクによって白い核鉄に変えられた。ナンバー3は力を制御し通常の核鉄に戻したものでカズキに移植されたが、覚醒したヴィクターとの激突の際、ナンバー1と共鳴して黒い核鉄に戻ってしまった。

白い核鉄
アレキサンドリア・パワードがシリアルナンバー2の黒い核鉄をベースに再改良した核鉄。黒い核鉄のエネルギーを完全に無効化し、ヴィクター化した人間を元に戻す効果がある。アレキサンドリアはこれ一つしか精製できなかったが、カズキとの決着に拘るパピヨンは諦めず、バタフライの残した修復フラスコとアレキサンドリアの研究データを元に自力で精製装置を開発、わずか1ヶ月で白い核鉄の精製を成功させている。
本来は赤い核鉄だったのだが、回想シーンの描写に手間取りトーンを張れなかった為白になった。作者は9巻の表紙に白い核鉄が出たのを聞いて「無理にでも赤い核鉄にしておくべきだった」と後悔したらしい。
核鉄には違いないため一応武装錬金も発動可能。

ヴィクター
黒い核鉄を心臓に埋め込んだ人間が変貌するホムンクルスをも凌駕する「人間もホムンクルスも超えた第三の存在」。名前は最初の症例者であるヴィクター・パワードより。
赤銅色の肌と蛍火のように輝く髪が特徴で、あらゆる生物から強制的に生命力を奪う「エネルギードレイン」を持つ。これは呼吸などと同じ生態機能なので、ヴィクター化した人間の意思で止めるのは困難(調節や任意発動は可能)。何もしなくても人間を含む生物たちが脅威に晒されるため、錬金戦団はヴィクター化した人間は抹殺対象としている。

錬金戦団
錬金術の技術を管理し、人々を襲うホムンクルスを倒すための組織。
……だったのだが……。



【余談】

打ち切り作品ながら作者の和月ならではの小ネタやオマージュが散りばめられており、キャラの濃さ、少年漫画の王道たるボーイミーツガールな展開から今でもコアなファンが多い。

だが連載が続いていた場合、現在からは考えられないぐらいの鬱展開になっていたらしいので、むしろこれで良かったのだという声が多い。そういう展開は次作『エンバーミング』に継承された。

また、打ち切りが決まってからやけにメディア展開に恵まれたことで知られ、完結後にアニメ化が決まった際は作者が思わず「今更ァ!?」と言ってしまったそうな。
ちなみに、加戸誉夫監督は武装錬金について話を受けた際に「あと2巻くらいで連載が終わると聞いたので2クールにはちょうどいいんじゃないか」と判断したそうなので、
打ち切りが決まらなかったらスムーズにアニメ化しなかった可能性もある。

「錬金術」というジャンル上、連載当初『鋼の錬金術師』のパクリ疑惑が指摘されたが、 単に偶然「錬金術」のジャンルが被っただけ だったので誤解されなきよう。
そもそも鋼の錬金術師の読者が、錬金術を「『鋼の錬金術師』の作者の荒川氏が考えた架空の設定」と勘違いしたのが主な原因だが。

和月、荒川両氏共に「やっぱり和月さんは上手い(荒川)」「この作家さんとは同じ釜の飯を食った気がする(和月)」とお互いの作品を高く評価しあっている。


ちなみに、和月氏とストーリー協力の黒崎薫嬢はこの作品をきっかけに交際、ご結婚した。
おめでとうございます。

なお、アニメ版のエンドテロップは公式が病気レベルに自重してない。


ちなみに、カズキ役の福山氏はヴィクター役の小山氏と共に『リーンの翼』において主人公のエイサップと敵方のサコミズを演じており、「武装錬金」のラジオにて「エイサップがサコミズに最後まで勝てなかったのが心残りだった」と語っている。そのため今作の収録では「今度こそ小山さんの役に勝ちたい」と宣言していたが、やっぱり最後まで勝てなかった。



「何せオレは追記・修正の達人だぁ!!」
「wiki篭りは程々にしなさい…」

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