シャチ(鯱)

登録日 :2010/01/27(水) 09:54:53
更新日 : 2017/05/13 Sat 22:27:05
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シャチ(鯱、学名:Orcinus orca)は、クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科シャチ属に属するハクジラの一種。
体長5m~
体重3t~
大型の個体は10m近く、数tにもなる。
寿命は30年~50年ほど。長寿の個体はヒトとほぼ同じくらいまで生きる。
冷水を好み北の海を主な居住地とするクジラ類としては適応能力に非常に優れた生物で、太平洋・大西洋の他地中海・アラビア海他暖かい海など世界各地の海に棲む。


サカマタ(逆叉)ともいわれる。
一部の学名でもあるオルカを使う研究者もいる。
学名はOrcinus:オルクス(ローマ神話におけるハデス)に属する=冥界の、orca:クジラや巨大な魚、の意味。「冥界に住まう大クジラ」てな感じ。よくorcaは魔物の意とされて訳される。出典は不明。
骨格が下手な海生爬虫類より獰猛と一部で評判。

クジラやイルカと同じく、海に生息する哺乳類。
最近の学術論文では食生によりホエールイーター、ママルイーター、フィッシュイーターの三つに細分化される事もある。
遺伝子を調べると地域差が大きく、交わす言語(超音波を用いた意思伝達)も居住地域によってかなり異なるらしいことが確認されている。

白黒パンダな可愛らしい模様で、水族館では大人気の「賢い生き物」
独特で愛らしい容姿をしており、コミカルでユーモラスな可愛らしい姿だが、性格は極めて獰猛。
単純な戦闘力では海中最強と言っても良く、その知能の高さも相まって海の生態系の頂点に君臨する。

動物番組では、浅瀬まで来てアシカの類いをパクリとやるシーンがよく放送される。
さらには、自身の3倍以上の体格を持つクジラ達を平気で狩る。
陸生哺乳類最大の肉食獣ホッキョクグマを貪り食うことすらある。

その為「Killer Whale」の異名をつけられており、クジラ大好き団体からは敵と見なされている。

大型で獰猛なホオジロザメをも臆することなく攻撃し捕食する事もある。

シャチが獰猛と言われている由縁の一つが、狩りの方法である。

シャチは全力で狩りは行わない。そう、 遊びながら 狩りを行うのだ。


ただ 獲物を狩るだけでは楽しくない という理由でアザラシ等の獲物を 尾ヒレで吹っ飛ばして海面に叩き突けたり噛んで放り投げたり するのだ。


その姿はまるで子供が無邪気に玩具で遊んでいる様である。

さらにシャチはその優れた頭脳を使った狩りの仕方をする。

魚を狩る際に、物凄い勢いで尻尾を振り、強烈な衝撃波で魚を気絶させるのだ。
そして気絶した魚を悠々と食すのである。

他にも会話に使う音波に殺傷力を持つ指向性を与えてぶつけるなどテクニカルなことをする個体群もいる。


まさにハンター

時折流された人間を餌となるアザラシ等と間違えて寄ってくることがある。
しかし人間と気付くと華麗にスルー。




「雑魚に用はない」



まさに王者の風格


実は人間を襲うと逆襲される事を理解していると言われている。それらを踏まえて人間はスルーしているのだろうと思われる。
という説もあるが、ただ単に人間を喰う機会が少ないことや彼らが非常に偏食、言い換えるとグルメな連中ということもあるのかもしれない。
グルメ説を裏付ける話として、クジラ喰いの個体群は舌や口のあたりを食べたらもう食べないらしく、食べ残して去るらしい。
厳しい自然の中で偏食できるほどの余裕を持てる力の持ち主という顕れである。


その容姿を遠目に見ると
「単発ジェット戦闘機」





また、海洋哺乳類の例に漏れずかなり賢い。

名古屋城の金の鯱(しゃちほこ)はかなり有名。

水族館のショーでもおなじみ。
それを題材にした映画「フリー・ウィリー」で、その知名度をさらにアップ。
ただ、この作品では獰猛な面も描いていたので、ある意味正しい姿を伝えることになったと言えるだろう。



そして水族館等でよく見るシャチのショー。
あれはどうやって行っているのか。


それは上述した 狩りの習性 を上手く用いているのだ。
調教せずとも、シャチのありのままの本能を利用しているだけなのだ。
故に油断すると殺られる。
好奇心旺盛で遊び好きのシャチだけに、軽くじゃれるだけでも人間には命取りなのだ。
過去には調教師がショーの最中、水中に引きずり込まれて溺死した事故も起きている。
遊び半分で調教師のスーツをくわえ込み、そのまま潜って引きずり回したのである。

出現は鮮新世ごろ。当時はメガロドンやケトテリウム類、現生のハクジラ・ヒゲクジラ類の祖先が出現していた頃であったが、
シャチの祖先の出現によりメガロドンは駆逐され、大多数のクジラは高緯度の海に逃げ出し冷水に適応する道を選んだ程であった。気候変動の影響もあるが。


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