先行者

登録日 :2012/07/17(火) 06:14:23
更新日 : 2017/10/12 Thu 14:59:07
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【先行者とは?】

  • 身長:140cm
  • 体重:20kg
  • 可動範囲:頭部、目、首、胴体、腕、足
  • 一定の言語機能搭載


先行者とは西暦2000年に発表された、当時の 最新技術を詰め込まれた 中国製のロボットである。

二足歩行は当然のことながらなんと会話機能まで備えている。
まずは画像をご覧頂こう。











先行者.JPG








おっと間違えた、本当の画像はこっちだった……なんてオチはない。

この画像が正真正銘の先行者である。


この画像が正真正銘の先行者である。


どこが当時の最新技術だ? と思うかもしれないが、
これでも湖南省の国防科学技術大学により開発された 中国初のニ足歩行ロボット である。
(実際は大学教授が趣味で作っただけなんだがな!)


アホみたいな見た目だが、当時の中国最新技術であり、本人達は大真面目に作っていたのである。
因みに我が国の本田技研は同年、あのasimoを発表している。


【先行者の性能】

見た目はそれこそ骨組みだけで構成された、さながらガイコツのロボット。

随分と貧相……もといスリムな体型を為しているが、これは電源や制御装置・モーター等が外部に依存している為である。
なので、見える部分のムダな部分をはぶいた結果こうなった。

手はなぜかお好み焼きのヘラが付いている。

歩行速度はお世辞にも速いとは言えない。 むしろ遅い。

先行者が動く映像を見ればわかるが、マジで亀の方が速いかもしれない、出来の悪いラジコンレベルの遅さ。

歩き方もかなりぎこちない。歩き方を覚えた子供の方が上手く歩けるレベルのぎこちなさ。


ボディには可動部位や特色は多々あるが、実際は 頭部はただの飾り であり目や鼻は付いているだけで特に意味はない。
飾りならもう少し見栄え良くできなかったのだろうか……と思われるが、
表情を変える機能等を搭載しない以上、頭には余計な手を加えなかったのは仕方ないのかもしれない。

また、実物を見た人間の証言によれば、下半身だけならかなり速く歩行できるらしい。


【いくぜ、中華キャノン!】


特筆すべきは 股間 に装備されている砲身。
ただでさえネタ臭あふれる骨組みボディなのに、これだけ無駄な存在感を放っている。

全身像以上に 股間 のインパクトが強い為、いつしか見た人々に 中華キャノン と命名され、
ミサイルが発射可能等二次設定が付加された結果、ネタが加速されネットでの不動の人気を獲得したのである。

先行者の威力を見よ.JPG

※実際は可動部位の複雑化故にデカくなった、ただの股関節を誤認したもの。正面から見ればわかる。



【爆発的人気となる先行者】
先行者が初めて日本に紹介されたのは、小学館の雑誌『SAPIO』誌面であった。
世はまさにテキストサイト全盛期であり、その大手であった『侍魂』がこれを面白おかしく取り上げたことでネットユーザーに広く知られるようになる。

さらに、GIF職人が、股間のキャノン砲をぶっ放すというGIF画像を作成。これがまたしても大ヒットし、ネットを席巻するに至る。

その人気はとどまることを知らずにCGムービーやゲーム、小説等の同人作品が数多く制作されるに至った。
さらにはあのプラモデル大手メーカーのひとつアオシマにより、『中華キャノン』という名称でプラモデル化までされている。

みんなで作ろう先行者.JPG

(このプラモデルはコンピュータ雑誌「ネットランナー」2002年7月号の付録として制作された為、一般模型店では販売していない)


二次創作作品の中では、有志達によって製作された3Dオンラインゲーム『日本製「先行者」開発プロジェクト』がもっとも有名だろう。
ゲームの完成度は中々高く、この製作だけの為に態々作られた 異常に細かい舞台設定 はある意味必見。


【先行者のその後】

全力投球してきた中国とは裏腹にヒットした先行者。だが、どんな作品にも波はある。

プラモデル化やゲーム化された2003年からブームは徐々に鎮静化。
今では話題にすら上がらず、当の中国でも後々別な二足歩行ロボットが発表された為、先行者は完全に過去の存在となった……。





あれだけムーブメントを巻き起こした中国4000年の技術、そう簡単には忘れ去られない。

発表から10年以上経過した現在でもアニメ、マンガ、ゲーム等で ちゃっかり登場 していることが結構ある。
背景やモブキャラ等ネタとして、先行者は我々に笑いのネタを提供し続けているのだ。


【先行者が登場する作品】

ブーム化した2002~4年くらいのアニメによく登場している。



作品間に扱いの差異はあるものの、上記作品で一番優遇されているのは攻殻機動隊。
なんと 中国人テロリスト(アンドロイド) として登場し、不意打ちとはいえ主役である少佐を殴り倒している。 もちろん中華キャノンも装備


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