電撃戦隊チェンジマン

登録日:2009/12/07(月) 21:55:39
更新日:2019/07/05 Fri 23:26:23
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「レッツチェンジ!」




電撃戦隊!

チェ!!


1985年2月2日から1986年2月22日まで全55話が放送された特撮テレビドラマ。「スーパー戦隊シリーズ」第9作にあたる。

前作「超電子バイオマン」が、宇宙から降り注いだ未知のエネルギー「バイオ粒子」を帯びた者の子孫で構成されているのに対し、本作のメンバーは、地球から発生した伝説の力「アースフォース」を身に付けた若者たちで構成されている。

過去に鈴木武幸氏が語ったところによれば、82年に「宇宙刑事ギャバン」が始まって以来、スーパー戦隊シリーズは常に少なからずメタルヒーローシリーズの事を意識しながら製作していたようなところがあったが、「宇宙刑事シャイダー」でシリーズにいったん区切りが付いたこともあり、それならば、戦隊も思い切って宇宙刑事のような宇宙的スケール感のある作品をやってみようと満を持して着手した意欲作だったとのこと。

本作が放送された85年当時は円谷プロのウルトラマンシリーズも停滞気味であったが、その事もあってか、主人公らが所属する地球守備隊の制服のセンスや宇宙人のデザインなど、どことなくウルトラシリーズを思わせるような要素もそこかしこに見受けられる(これらのデザインは、「バイオマン」に引き続き出渕裕が担当した)。

前作から徐々にビデオ合成によるSFXが採り入れられるようになったスーパー戦隊シリーズであるが、本作も中盤を過ぎた辺りから頻繁にビデオ合成が用いられるようになり、現在のCG技術にも繋がるような意欲的な描写がそこかしこで試みられている。

侵略者と戦う地球人、様々な惑星の住民から構成された悪の大組織、それぞれ独自に行動原理がある、邪悪な者もいれば善良な者もいる宇宙人など、様々な思惑が絡むスケールの大きなストーリーは好評をもって迎えられ、まだインターネットが個人運営のファンサイト主流だった時代では、「歴代で最も面白かったと思う戦隊作品」「歴代で最も強そうに見えた悪の組織」の人気投票でもトップ常連に喰い込むほどだった。

話数は全55話、及び劇場版が2作存在し、これは「秘密戦隊ゴレンジャー」に次ぐ長さであるが、これは番組の人気ゆえというよりかは、次作「超新星フラッシュマン」の製作が遅れていたゆえに取られた緊急措置である(一か月ぶんに相当する4話が追加された)。
が、その延長ゆえに、より丁寧に尺を割いて描かれることとなった終盤のストーリーが本作の人気に貢献したのもまた事実である。

ジェットマンオーレンジャーと並ぶミリタリー色の強い職業軍人戦隊であるが、その設定や壮大なストーリー展開に反し、メインの登場人物5人及びゴズマの幹部は明朗かつお茶目なキャラ付けがなされており、堅苦しくなりすぎない軽快な雰囲気が保たれている。
回によっては、もはや不良軍人にしか見えないほどのハッチャケっぷりなのが玉に瑕だが…。


目次

【あらすじ】


地球守備隊の日本支部では、各部隊から集められた精鋭たちが、鬼軍曹と呼ばれる教官・伊吹の指導のもと、日夜厳しい訓練に明け暮れていた。
が、あまりにも熾烈を極める訓練をワケも分からぬまま受けさせられる理不尽さに耐えかねた隊員たちは不満を爆発させ、その場から逃げ出してしまう。

そのさなか、星王バズーが率いる数々の異星人が集まった宇宙帝国「大星団ゴズマ」の地球侵略が始まろうとしていた。
逃げ出した先で食糧調達をしようとしていた隊員達はゴズマの戦闘員であるヒドラー兵に強襲され、次々にやられて絶体絶命のピンチに陥ってしまう。

その時、地球から突如として光が放たれ、それに包まれた剣飛竜をはじめとした5人の隊員は、強化服をまとった戦士へと変身していた。
自分達の身に起きたことに驚く5人だが、戸惑いながらも戦ってみると、襲い掛かるヒドラー兵やゴズマの怪人「宇宙獣士」をいともたやすく撃退してしまう。

5人は伊吹に召集され、これまでの訓練の真意や「電撃戦隊」の存在などの事情を説明される。伊吹は、電撃戦隊の長官でもあったのだ。
こうして5人は、「チェンジマン」としてゴズマの地球侵略に立ち向かうことになった。




【登場人物】


《地球守備隊》

チェンジドラゴン/剣 飛竜(つるぎ ひりゅう)(演:浜田治希)
元日本支部航空部隊将校。高知県出身。
と射撃、そしてオートバイの腕前は抜群。
リーダーとしての資質には恵まれており、先陣を切って勇敢に戦う。
そのぶん傷つきピンチになるような場面も多いが、精神力補正による火事場の馬鹿力がハンパなく、ここぞという時に驚異的なド根性を発揮する。
その一方で暴走しすぎることもあり、第5話で勇馬が軍の上層部に詰問されていると知った時は、義憤にかられてバイクで強引に検問を突破し、そのまま廊下→会議室までバイクで突っ込んでまで勇馬を助けに行った。
高校時代は野球部のエースであり、魔球「ドラゴンボール*1」の使い手として鳴らしていたが、ドラゴンボールはあまりに危険を伴う技であり、チームメイトに怪我をさせた負い目から野球を辞めた過去を持つ。
彼がそのような事情から野球を辞めた一方、「一度でいいからドラゴンボールを打ち破ってみたい」という想いを抱きながら若くして無念の死を遂げた高校球児が当時沢山いたらしい*2
後述する翔(チェンジグリフォン)が大の女好きであるにも関わらず女性絡みでたびたび酷い目に遭わされるのに対し、彼は作中で様々な異星人の女性に少なからぬ好意を寄せられており、にも関わらずその悉くを容赦ないくらいにスルーしていくという天然フラグクラッシャー。

大学時代はラグビー部に所属しており、スカイフォース入隊を目指していた。

必殺技:ドラゴンアタック、ドラゴンサンダー、ドラゴンキック、ドラゴンソード


チェンジグリフォン/疾風 翔(はやて しょう)(演:河合宏(現:高橋和興))
元日本支部レンジャー部隊将校で、素早さと技に長ける。
二枚目でクールを気取るサブリーダー……なのだが、実際は女の子にモテることを生きがいとする残念なイケメンで、本人は「フェミニスト」を自称している。
気取り屋ゆえに独断専行も多く、「地球守備隊に入れば女の子にモテると思ったのに、こんな事やらせやがって(発言大意)」と大真面目な口調で上官に喧嘩を売った男なんて彼くらいのものであると思われる。
第6話では宇宙獣士マーゾの標的にされた女子高生の所属校である桜が丘女学園に対してもかなり鼻の下を伸ばしたり、第42話では高校生になったナナの通う名門中の名門女子高・修学院女子高等学校の学園祭に大はしゃぎするほどの反応を見せた。
黙っていれば格好がよいという典型的二枚目半だが、情に厚い熱血漢で涙もろい性格でもある。
訓練中だろうと戦いの最中だろうと、何かにつけて常に櫛(コーム)を携帯して髪型を整えようとするキザな一面がある一方で、決めるべきところは決める職業軍人らしい豪胆さを持つ男。なお、櫛は敵に投げつけたり、倒れたヒドラー兵の髪をセットしたりと些細なネタに事欠かない。
東北出身のために時々訛りが出たり*3、水泳が苦手だったりするのが玉に瑕。
物語中盤からはチェンジドラゴンの「シャトルベース(チェンジロボ)発進!」の後に気合を込めて「フンッ!」と合いの手を入れるようになる。
モテるために奮闘しても大抵は叶わず、女性が絡むとロクな目に遭わないことが殆どだが、何故か相手が幼女だとプラスに働くことが多く、この手のキャラの宿命でファンからロリコン呼ばわりされることも。
が、その甲斐あってか、放送当時は彼に本気で憧れていたという女の子の視聴者も少なくなかったらしい。

その後、改造実験帝国メスに拉致されたり、超人機の親友になったり、殺人ロボット軍団を有するマフィアを率いたりと大忙し。
ゴーカイジャーではドンさんの担当。しかしコイツもクールキャラからお茶目なキャラへと綺麗に逆転してしまう。まあドンさんが担当する戦士がほとんどクール系男子だからなぁ…。

必殺技:グリフォンアタック、グリフォンマグマギャラクティ


チェンジペガサス/大空 勇馬(おおぞら ゆうま)(演:和泉史朗)
元日本支部陸上部隊将校。
卓越したメカニックと爆弾技術のエキスパートであり、痩身ながら怪力の持ち主で、肉体派の一面も持つ射撃の達人。
電撃戦隊のムードメーカーだが、追い詰められて弱気になってしまうこともあり、特に第35話ではパワーアップして三獣士を引き連れたアハメスの圧倒的な猛攻に完全に心が折れてしまい、ただの活火山による地震をアースフォースの兆候だと勘違いし、何の根拠もない都合のいい妄想で「あのアースフォースを浴びればきっとパワーアップできる」と火山の噴火口に飛び込む寸前まで行ってしまうという痛々しい姿を見せた(ちなみに、この回のサブタイトルは「地球よ!助けて!」)*4
また、どういうわけか格上の強敵と不利な状況で戦わされる機会が妙に多い。
かなりの食いしん坊でもあり、第3話や第5話を見る限りとんかつが大好物。
5話ではパトロール中に宇宙獣士ピカラの故郷である水晶惑星ビカーラのかけら=結晶Xをこっそりネコババした*5のがバレても、悪びれもせずに「カネになると思ったから」「電撃戦隊をやめたらとんかつ屋やりたいんだ」等と爆弾発言をかましたりている。
が、第40話ではシガール星のお菓子ロボットが生み出したお菓子の家に目を輝かせたり、第42話では修学院女子高等学校での学園祭のおでんを美味そうに平らげたりと、美味いものなら基本的に何でもいけるようだ。
また、第8話の冒頭でゲストキャラの少女から痴漢と間違えられたことから任務そっちのけで痴漢の濡れ衣を晴らそうと躍起になったり、重傷を負って病院に担ぎ込まれた身でありながら「僕は注射が嫌いなんです!」とそんな事ばかり気にしていたり、言動のムチャクチャっぷりでは翔にも負けてはいない。 
実は大の音痴でありカラオケが苦手だが、とあるエピソードでは、ゲストキャラの少年と一緒にその音痴な歌で多大な成果を挙げた。

7年後に蘇ったヤマト族のドラゴンの子孫説あり。
ゴーカイジャーではジョーの担当。しかし勇馬はドンさんに近いキャラなので、落ち着いたクール系男子に変わる。まあグリフォンよりはマシだろう。

必殺技:ペガサスアタック、ペガサスイナズマスパーク


チェンジマーメイド/(なぎさ) さやか(演:西本ひろ子)
元日本支部作戦部隊将校。
その明晰な頭脳で敵や状況を冷静に分析し、緻密な作戦を立てる参謀格。ヘリチェンジャー2の操縦もお手の物。
本作における萌え要素担当で、「えーい☆やーっ☆とぉーっ☆」という妙に可愛らしい掛け声を発しながら戦う姿が印象的だが、他作品の清楚系ヒロインに比べると性格は割と活発な方。
真面目であるがゆえに融通が利かないところもあるが、色恋沙汰に関してはうるさい等、やはり年頃の女性らしい一面も。また、6話では、絵が巧い(鉛筆画のデッサン)という意外な特技も披露していた。
12話では、母親と子どもの絆を引き裂くゴズマの作戦に激しい怒りを見せ、ゲストキャラの子ども達との交流を通じて急激に母親としての素質を開花させていった
変身後の担当カラーを意識してか私服は上下白で統一されており、しかもミニスカであるため、アクションシーンにおいては「宇宙刑事シャイダー」のアニーや「時空戦士スピルバン」のダイアナに匹敵するほどのパンチラを繰り広げ、多くの男子の目を釘付けにした特撮ヒロインの鑑。
ゴーカイジャーでは消去法でルカの担当。しかしさやかは可愛い女の子だったのに対してルカは姉御肌女子なので綺麗に逆転してしまう。

必殺技:マーメイドアタック、マーメイドビッグウェーブ、マーメイドタイフーンウェーブ


チェンジフェニックス/翼 麻衣(つばさ まい)(演:大石麻衣)
元日本支部諜報部隊将校。本作におけるヨゴレ担当。
ショートヘア―の見た目に違わず、男勝りの行動派ヒロインであり、普通の不良程度の相手には全くビビらない。
普段はお喋りかつ天真爛漫な性格で、さやかと呑気に雑談に興じているような場面も。
元諜報部隊所属だけあってか、「敵を欺くにはまず味方から」とでも言わんばかりに絶妙なタイミングで盗聴マイクを他のメンバーに仕込み、そこから事件の核心に迫ったこともある。
また、バイクの運転も得意。15話では、事件の鍵を握る目撃者が地元で一番の腕利きライダーであったことから、彼を炙り出すため、そこら一帯の暴走族に片っ端からライダーバトルを挑み、一人で全員撃破するという快挙を成し遂げた。
が、その一方で、6話で女子高の美術部員に扮してさやかと共にデッサンを描いていた時には、さやかが本格的な絵を披露している一方で、彼女は「へのへのもへじ」程度で済ませていた*6
さやかの絵を一瞥しての「……やるじゃない」は本作における屈指の笑いどころ。
なお、この回で披露された彼女の制服姿は、宇宙獣士から「お前らスケバンか!?」とツッコまれ、本人は不満を露わにしていたが、ぶっちゃけ本当にそうにしか見えない*7
20話では他のメンバーに噛み付いた怪魚ピラーニに何故か避けられている*8
ゴーカイジャーではアイムの担当。しかしルカと逆のことが起きてしまう。(姉御肌女子が可愛い系女子になる)
以上のことからチェンジマンはゴーカイジャーがゴーカイチェンジした時の違和感がかなり激しい。他にこのような戦隊としてカクレンジャーやハリケンジャーが挙げられる。

必殺技:フェニックスアタック、フェニックスファイヤーアタック、フェニックスファイヤーボンバー

五人は共通装備として光線銃のチェンジソードを使用。に分離させることも可能。
電子機器で操作されているらしく、30話では宇宙獣士デリカルのマグネシャワーによって使用不能になったことがある。

★伊吹長官(演:藤巻潤)
「電撃戦隊」を率いる地球守備隊の指揮官で、隊員たちにとっては父親のような存在でもある頼もしい長官。
口数は少なく、普段は慎重にメンバー達の様子を見守り、ここぞという時に的確なアドバイスをするようなスタイルを得意とする。
また、他の隊員たちが知らないような宇宙人や古代の伝説にまつわる情報に非常に詳しい。
戦いに臨む姿勢は極めて厳しく、第1話では、事情があったとはいえ訓練生たちに常軌を逸したシゴキ(少しでも動きが乱れた者には機関銃で問答無用に発砲する、食事休憩すら許さない、何を尋ねられても「口答えするな」と一蹴する)を施し、その結果全員に愛想を尽かされるという失態をやらかし*9、それ以外にも妙なところで無茶振りが激しい人物であるが、日常パートでは大らかで優しい一面も見せる。
本人が自力で戦ってもその戦闘力はかなり高い。

ストーリー終盤で、実はヒース星人ユイ・イブキだったことが判明。
本作の真の主役と言っても過言ではない。
本編に出てこない回が何度かあるが、その際は、OPの映像には出てくるのに役名&俳優名の字幕が表示されないという、過去の戦隊シリーズには無かったヘンな措置が取られている。


《チェンジマンの協力者》

★リゲル星人ナナ(演:早川美也子(13・14話、32・33話)→柴田時江(33、42・43、51~55話)
天才的な頭脳を持つテクノ惑星リゲルの少女。見た目は小学生程度であるが、高度な医学の知識を持ち、機械の操作や開発もお手の物。
地球人でありながら、その野心からゴズマに加担した熊沢博士*10の養女として育てられ、現実を知らされないまま悪事に利用されるが、事件が解決し、熊沢博士が死亡した後は田村一家に引き取られ普通の小学生として健やかな日々を過ごす。
しかし、リゲル星人は成長する段階でそれを浴びた者をパワーアップさせるリゲルオーラを発するため、その力を求めるギルークとアハメスに狙われる。
リゲルオーラが発動後、女子高生の姿に急成長。ゴーストギルークに狙われるが剣に救われて、彼に惹かれるようになる。


★メルル星人さくら(演:茂野幸子)
花や動物を愛し、街の子どもたちから慕われている心優しきメルル星人の末裔の少女。咲きかけの花をたちまち満開にしてしまうなど不思議な力を持っている。
メルル星は『天国のように愛に満ちた星』とされ、その住民の姿はテンプレ的な“天使”そのもの。あらゆる生命体の闘争心を無くし、平和や共生へ導く特殊能力を持っているという。
が、その存在が自らの侵略活動の妨げになると考えた星王バズーにより、遠い昔に滅ぼされてしまった(何気に、バズーが初めてその毒牙に掛けた星ということになる)。
が、メモリードール*11の力によって様々な惑星に散り散りになって逃げ延びた子孫も数多く存在し、さくらもその一人であった。
これまで普通の地球人として過ごしてきたさくらであったが、メモリードールから事情を聞かされ、メルル星人としての自覚や使命に目覚めたことによって真の力が発動。背中には翼が生え、慈愛の力でチェンジマンとゴズマの戦いを鎮めようとするも、あと一歩のところで宇宙獣士ガウバーの攻撃により深手を負う。
そのまま死んでしまったかと思われたが、メモリードールの力によって無事に蘇生。地球の平和をチェンジマンに託し、生き残った他の仲間を探して宇宙の平和を守るための旅へと出かけていった。
出番は16話と55話のみだが、実は終盤で星王バズー撃破のきっかけを作り出した超重要人物。


《アースフォース》

チェンジマンの力の源となっているもの。
伊吹長官曰く「地球が危機に晒された時に、地球自身が発すると言われている不思議な力」であり、伊吹長官は前々から目を付けて独自に調査をしており、その発現を心待ちにしていた。
第2話で説明されたところによると、これまでの人類史上にもアースフォースを身に付けた人間はたびたび現れており、その驚異的な能力を目の当たりにした人々がインスピレーションを触発され、ドラゴンやグリフォンといった伝説獣を創作したといわれている(チェンジマンのスーツがそれらの意匠を反映しているのはそのため)。
また、第7話においては「古代の地球に宇宙人が訪れ、色々な文明と子孫を与え、神として崇められた」こともある、という説が劇中で紹介されていたが、アースフォースという力自体も、かつてアトランティス大陸に住みついていたアトランタ星人*12という宇宙人がもたらした物(彼らにとっての呼び名はアトランタフォース)であると語られている。


《巨大戦力》

★シャトルベース
巨大戦に移行する際、チェンジドラゴンの号令を受け、富士山麓内に存在する電撃戦隊秘密基地から発進される移動母艦。
艦内には大勢の地球守備隊隊員が搭乗しており、各システムのチェックは彼らが担当する。
自動操縦・長期間の惑星間航行も可能で、終盤ではチェンジマンの基地代行も務めた。


チェンジロボ
ジェット戦闘機のジェットチェンジャー1、ヘリコプターのヘリチェンジャー2、大型戦車のランドチェンジャー3、これら三機のメカが
「合体・アースコンバーション!」
の合体コードとともにそれぞれ頭と太もも、胸と両腕、両足に変形し合体するとんがり頭のロボット。

必殺技は電撃剣スーパーサンダーボルト。
その発動BGMや、繰り出す時のコマンド入力操縦桿の動きが脳内再生余裕という当時の視聴者も決して少なくない。



《大星団ゴズマ》

星王バズーが率いる、全宇宙にその名を轟かせる恐怖の混成エイリアン軍団。
全宇宙の惑星の征服を目的に宇宙の星々を次々と滅ぼし、その生き残りを自軍の戦力として取り込み、さらなる侵略を進める。

組織の規模は強大で、地球にやって来た部隊も一方面軍に過ぎない。

地球遠征軍は戦艦ゴズマードを拠点とし、ゴズマ戦闘機や宇宙各地から呼び寄せた宇宙獣士を地球に送り込む。戦隊シリーズでも指折りの大規模組織でありまた、初めて敵幹部が裏切り、戦隊の味方となった敵組織でもある。


★星王バズー(演:桑原一人/声:加藤精三)
大星団ゴズマの支配者。
機械に首だけが接続されたような手足のない姿をしており、その姿を見た全ての生物が恐怖を感じるという。
だがその姿はあくまで立体映像である。
その正体は心を持った星・ゴズマスター。いくつもの「星」の王だから「星王」なのである。
額から光線を発射する他、宇宙獣士化光線で様々な異星人を宇宙獣士に変えることができる。


★ギルーク司令官(演:山本昌平)
大星団ゴズマの銀河系方面軍司令官で、ギラス星の出身。
ギラス星最強の武人で、かつては星王バズーに立ち向かったこともあったが、その力に屈服させられてしまいゴズマの傘下へと加わった。
20話ごろを境に自らも前線に立って戦闘に加わるようになり、ギラス星の鋼鉄で鍛えた長さが異なる二振りのギラス剣を携え、戦闘の際はギラス二刀流を駆使して戦い剣を交差させて光線を発射する。
アハメスの話では目立ちたがり屋な性格。
失敗続きで追放されるも、宇宙獣士サドスと合体してゴーストギルークになったりリゲルオーラを浴びてスーパーギルークにパワーアップする。しぶとい。


★副官ブーバ(演:岡本美登)
ギルークの副官として現場で指揮を執る幹部で元・宇宙海賊。
いかにも悪役らしくドスの利いた声で饒舌によく喋り、尺の都合で説明不足になりがちな本編内容を巧みに補完する、視聴者にとってはありがたい存在。
ゴズマの幹部の中では珍しく、何気に年齢、生年月日、生まれた星、そしてゴズマ参入の経緯などを含めたあらゆる情報が明言されておらず一切不明。
宇宙海賊という前歴からどんな乗り物も乗りこなせると豪語しており、特にバイクが得意。
左胸からの光弾、左手からの光線、ブーバ活人剣など様々な技を持つ。人間への変身能力も可能。
その戦闘力は極めて高く、ギルークの副官としてチェンジマンを幾度となく窮地に追い込んだ。
18話では右手に宇宙獣士ギルバのボールを装着して戦った。
愛用する武器はブルバドス。元々はのような形をした武器だったが、9話でチェンジドラゴンに真っ二つにされて以来、11話から大きなスパナのような形をした二代目へと変わった(この二代目は先端から光線を発射することも可能)。
いかにも“誇り高き武人”といった悪のライバルキャラであるが、お茶目なシーンも無いわけではなく、13~14話ではギョダーイの想定外の行動に露骨にテンパって慌てふためき、21話で失神したシーマが自分のところに倒れ込んできた時は地味に嬉しそうにしていた。最もその後シーマが「ボルタ様…」とつぶやいたため「たわけ!!」と言って突き飛ばしたが

夕陽の中でチェンジドラゴンと最後の一騎討ちに臨む回は、本作屈指の名場面として今なお語り継がれている。

何気に、そのキャラクターデザインは、あの映画『プレデター』にも影響を与えた(プレデターのデザイナーであるスティーブ・ウォン氏も公認)。
後のエイリアンハンターや、赤い忍者や、勉強や計算が苦手なマフィアのボスとは関係ない。


★副官シーマ(演:藤枝かな/声:飯田道郎)
元アマンガ星の王女。
ブーバ同様ににギルークの副官として活躍する。
姫となるための教育方針として、幼くして母親から引き離され、「愛よりも憎しみを、平和よりも戦う事を教え込まれて育った」(ギルーク談)らしく、そのためか、肉親の愛情というものに対して激しい嫌悪を抱く。
女性なのに声だけ男というシュールな特徴を持ち*13(声を担当した飯田氏はダイナマンダークナイト役でも有名)、状況によって男性の声になったり女性(演じている藤枝かな本人)の声になったりする。
武器はステッキで先端から光線を発射する。18話では左手に宇宙獣士ギルバのボールを装着して戦った。
ゴズマの傘下の有力な侵略者にして宇宙的大スターでもある宇宙獣士・トーラボルタの大ファンであり、21話では彼の登場に野太い声のままキャーキャー言っていたが、彼のグラサンの下にある素顔(ひどくタレ目)を知ってからというもの、途端に掌をひっくり返してしまった。

ブーバの計らいでゴズマを去り、チェンジマンの仲間になってからは終始女性の声となった。


★女王アハメス(演:黒田福美)
第17話より登場。
白い陣羽織と銀髪、そしてネコミミ左右から伸びた突起の髪飾りが特徴。
かつてはギルークと同盟を組み、バズーに抗戦していた元アマゾ星の女王。
右手の人差し指と中指から光線を放ち、手に持ったは光線を発射でき更にに変形する。また異次元空間を作り出すことも出来る。たまたま監視していたゲーター曰く「冷酷非情な性格」で、事実目的の為なら手段を選ばない。
当初は独自のルートでギルバなど配下の宇宙獣士を呼び寄せ、ギルーク達とは別行動をとっていた。
その後リゲルオーラを浴びてパワーアップし、追放されたギルークに代わって司令官となった。
終盤の「炎のアハメス」は名エピソード。


★航海士ゲーター(声:増岡弘)
母艦ゴズマードの航海士でナビ星の出身。口から光線を発射できる。
21話で単身赴任の身の上であることを公言しており、故郷には身重の妻・ゾーリー(声:高坂真琴)と息子のワラジー(声:大原和彦)がいる。名前の由来は全部履き物か…
今作における悪役側のコメディリリーフであり、作戦が絡まないときは呑気にリゲル星人のナナの遊び相手をしてあげていたりと、どうも元から根は悪い人物ではなかった可能性がある(大星団ゴズマには、サラリーマンのような感覚で従事していたのだろう)。メカを使えないヒドラー兵の代わりに中継カメラなどの様々な装置を使う。
地球で生まれた娘・クックと家族を守るために、ゴズマを最初に裏切った幹部でもある。
百獣戦隊のナレーションに声が似てる。


★ギョダーイ(声:渡部猛)
ギョダーイ星の原始生物。大きな頭に細長い脚が生えたような体つきをしており、口の中に巨大な単眼を持つ。
「ギョダ~~イ!」、もしくは「ギョ〜ッ、ギョ〜ッ」という声を発する以外に特に言葉は話せない。
この単眼から放たれる光線には一度死亡した場合も含めて生物の組織を活性・巨大化させる作用があるが、どうやらこの能力を使うと体力を著しく消耗するらしく、普段は四六時中寝てばかりいる*14
その知能は牛程度であり、性格もおとなしく、あくまでもゴズマに利用されているだけで本人に悪意は無い。
が、13話では彼の為に精製された濃縮栄養剤の過剰摂取によって極度の興奮状態に陥り、敵味方の双方を大混乱に陥れてしまった。また24話ではアハメスが呼び寄せた宇宙獣士キーガに寄生され、ゴズマードから脱走しパワーアップするためにガードレールや自動車などあらゆる鉄を食べまくったが、地球守備隊のミサイルを飲み込んだことでキーガが分離し、さまよった後ゲーターたちによってゴズマードに連れ戻された。


★宇宙獣士
ゴズマの主戦力で、元々その姿の者とデモスの様に宇宙獣士化光線によって宇宙獣士に変えられた者との二種類が存在する。
ゾビー、ウーバなど幹部たちの関係者も多い。
個人によって知能に差があり、オーズの様に人語を喋ることが出来ない者もいる。
基本的に武器を持たず、個々の超能力を使い作戦の遂行や戦闘を行う。

★ヒドラー兵
戦闘時に呼び出されるゴズマの戦闘員。巨大な卵から生まれ、リング状のを武器に戦う。17,18話では右手に光線を発射できる宇宙獣士ギルバのボールを装着して戦った。
知能は低く、他作品の戦闘員のようにメカの操縦のような器用な真似は出来ない。また人語を喋ることが出来ず、人間への変身能力もない純粋な戦闘要員。
顔からヘンな粘液みたいなものを垂らしながら襲い掛かってくるというグロテスクな演出は、当時の子どもたちにメカクローンに負けるとも劣らないトラウマを植え付けた。
胸にあるパイプ状の器官が弱点で、そこをやられると青い光やガスを放出しながら消滅する。

★戦艦ゴズマード
戦艦ゴズマードの本部となる宇宙戦艦。

★ゴズマ戦闘機
名前の通りゴズマの戦闘機。基本は自動操縦だが人間による操縦も可能。


★宇宙怪鳥ジャンゲラン
リゲルオーラの力でパワーアップしたアハメスが呼び出した双頭の怪鳥。
後に宇宙獣士化光線によって宇宙獣士ジャンとゲランに変えられる。


《宇宙海賊》

★ギガラ(声:丸山詠二)
29話で登場。かつてはブーバとコンビを組んでおり、現在は一匹狼の宇宙海賊。アハメスと結婚するために黄金の蝶を求め地球に飛来。ブーバと再びコンビを組み黄金の蝶を奪うためにチェンジマンと戦う。
口から赤い毒ガスを吐き、、トゲ付きの鎖、ブーメランといった武器を作り出して攻撃する。
その後パワーバズーカで倒されキョダーイによって巨大化し、チェンジロボと交戦。
パンチや回し蹴り、頭突きやブーメラン、剣と斧で攻撃するも、風車斬りで剣と斧を落され、スーパーサンダーボルトの前に敗れた。


【余談】

2011年の『海賊戦隊ゴーカイジャー』において、物語の陰でバスコに大いなる力を奪われてしまった事が判明。
チェンジマンファン涙目である。

なかなか全員揃ってのゴーカイチェンジがなかったが、35話でついに5人全員のチェンジが登場。
ザコ退治だが、カッコいい見せ場を貰えた。

そしてついに49話にチェンジグリフォン/疾風翔が登場。
絶望的だったゲスト登場を実現してくれたため、当時のファンは歓喜の声をあげたという。




【更に余談】

ストーリー性を重視した作風であるうえに、前作のように「敢えて名乗りシーンを極端にシンプルにすることによって尺を稼ぐ」という奥の手も使えなくなってしまったためか、名乗りシーンが省略されずにフルで披露された回数が実は非常に少ない。
また、巨大メカの発進→合体シークエンスも省略されることが多かった。

某音楽番組にて嵐のメンバー櫻井翔は、チェンジマン(特にチェンジペガサス)が憧れのヒーローであると語っていた。

今となっては有名な話だが、本作の主題歌や挿入歌を歌った“KAGE”というのは、当時、自身がボーカルを務めていたバンド・LAZY(レイジー)が解散して間もなく、ソロ活動を模索していた頃の景山浩宣(後の影山ヒロノブ)である。
当時はアニソン(特ソン)への進出に抵抗感もあったという影山ヒロノブであるが、ハードロックバンド出身というそのボーカルセンスを活かした主題歌は当時非常に斬新で好評をもって迎えられ、彼自身の今後のキャリアにも影響を与えることとなった。

後年のインタビューによれば、ゴズマのモチーフは学生運動であり、脚本家の曽田博久氏が学生運動に参加していた頃の経験をモデルにして描かれたとの事。




ハートに火をつけて燃え上がらせて追記・修正!

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*1 勿論、同名の世界的大ヒット漫画とは関係ない。本編を観る限り、『球がフォークボールのような急降下をした後に再浮上してキャッチャーの手に収まる』という投法であり、その投球フォームは、何気にチェンジドラゴンの名乗りの決めポーズに酷似している。

*2 通信カラオケで本作の主題歌を選曲すると流れる映像は、実はこの回に由来する

*3 演者の河合は青森県出身

*4 が、さすがのアハメスも、まさかこれが単なる妄想だとは気付かず、彼の言葉を真に受けて一瞬怯んだため、結果的にそのおかげでチェンジマンは命拾いしたのだが。

*5 これがきっかけで、孫娘のマリアを人質に取られたジョンソン司令官から電撃戦隊解散命令を下される危機に陥った。

*6 目的はあくまでも女子高生に変装して敵に接近することであったため、デッサンの完成度にこだわる必要はないと割り切っていたのか、それともガチで絵がヘタだったのかは不明だが、たぶん理由は後者

*7 麻衣を演じた大石麻衣は、もともと他の東映特撮では悪役を演じる側だったこともある。

*8 全く噛みつかれなかったわけではない

*9 これで訓練何日目だったのかは明言されておらず詳細は不明だが、逃げ出した隊員たちに多数の死傷者が出ていることを考えると、どんな責任を取らされたとしても不思議ではない

*10 彼女の本当の父親と瓜二つの外見をしていたことから利用された。

*11 マリア像のような形をした特殊な造形物で、おそらくメルル星を司るシンボルのような存在。自律して活動し、言葉も発する。

*12 ウルトラマンレオに登場した同名の宇宙人とは関係ない…はず。

*13 基本的に女性口調であり、一人称も「私」である

*14 13話でその体内が解析される場面があるが、それを見る限り、「頭部に脳と内臓が一緒にある」という特殊な構造の体ゆえに消化器官が弱く、エネルギー摂取の効率が非常に悪いらしい