ファティマ・クーン

登録日:2012/01/11 Wed 22:25:03
更新日:2022/05/25 Wed 00:43:58
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「ツヨイ…カタ…」



◇クーン

ファティマ・クーンは永野護の漫画作品『ファイブスター物語』の登場ファティマ。
初登場は「トラフィクス1」の過去挿入編「五つの星の物語」で、バランシェと天照、ハイアラキとの出会いが描かれた。

同作の象徴的キャラクターの一人で、エストやパルスェットともまた違う、ある意味でのファティマ・ファティスの過酷な運命を体現する存在でもある。



【基本データ】

◇クーン
※クローム・バランシェ制作
2A-2A-A-3A-B1:VVS1・M型
■体型:M型
●品格:VVS1(最高級)
●戦闘能力:2A
●MH制御能力:2A
●演算性能:A
●肉体耐久値:3A
●精神安定性:B1



独立後のDr.クローム・バランシェが創り上げた最初のファティマで、後にバランシェ・ファティマと呼ばれる事になる作品群の最初の一体。

バランシェが従来の常識に捉われない自身の理想を実現するべく、誕生以来、様々な実験と調整を施されて来た。
その戦闘能力は一般の騎士を凌駕し、ダムゲートコントロールを外された気高い精神は星団法に縛られる事を良しとしない(※故に天位級の騎士以外には見向きもしない「お高い」ファティマと記述されていた)。

バランシェが考える所の「人類を超える生命体としてのファティマ」を体現する存在であり、その理想は後の妹達……特に「運命の3女神」に色濃く引き継がれている。

忘れてはならないのがデイモス・ハイアラキとダグラス・カイエンと云う二人の剣聖との関わりで、特にカイエンに対しては彼を現在の星団史に復活させる為の仮腹となった事で母親としての感情を抱いている。


バランシェが天照、ハイアラキとの出会いに「超帝国」の存在を知った事で更に加速した実験に巻き込まれてもおり、剣聖カイエンの仮腹となった事もその一つ。

この際にカイエンの胚を通じてバックロードされた「超帝国」の情報はバランシェの新たな研究の糧となると共に、後にクーンの精神を高位体へと転じさせている。

連載開始当初は、パートナーであるハイアラキと共に生死不明となっており、前述の高位体の姿で戦場に降り立ち、妹であるファティマ京に助言を与えていたりした為に、死亡しているのは確実と思われていたのだが……「シバレース」編にて実は生存していた事が判明。

父バランシェに続く新時代の天才、Dr.ダイアモンドのパートナーとしてプラスチックスタイルを身に纏い星団に再び姿を現している。

腹を痛めたカイエンの死を悼んでいるとの記述もあるが、連載はまだまだ休止中である。



【パートナー】

◆デイモス・ハイアラキ
2629年に遭遇し、押しかけ女房的にパートナーとなる。
星団歴2000年代を代表する最強騎士で、余りの強さにどんな相手にも優しいとの事。
初登場時にファティマと連れションかます位に豪快な人物で、既にサロメと云うパートナーが居ても「気にしない」。
クーンが感情制御されてなくても「気にしない」。
……だからこそ、バランシェや天照みたいな変態と円満な友人関係を築けたのだろう。


ダグラス・カイエン
バランシェがL.E.D.ドラゴンに預けられていた「超帝国」の胚をクーンの子宮に着床させる事で、誕生させた「超帝国最強の騎士」。
公式にはバランシェの長男(一人息子)であるが、バランシェはカイエンの人知を超えた能力を実験の対象としか見ていなかった。
クーンにとっては腹を痛めた「我が子」だったのだが、その事実は伏せられたまま世話役を任されており、カイエンはクーンに恋慕を抱き、ベッドまで共にしていたらしい。
カイエンはクーンとの間に、子供を作る事も望み、バランシェはそれも「研究対象」と捉えていたが、クーンの精神が耐えきれずに、遂にその関係も破綻。
真実を知ったカイエンは、この件により父バランシェを憎悪する様になる。
カイエンとのパートナーシップを解消した後は、再び復活したハイアラキがクーンを保護していた。
ハイアラキの最期がどうなったのかは現時点では明かされていないが、クーンはハイアラキの死後、復活までアースドラゴンの庇護下に置かれて眠っていたらしい。



【搭乗機体】

■K.O.G.シュペルター(ウォータードラゴン)
天照帝が本来は自分専用に創り上げた「永遠の騎士(K.O.G.シリーズ)」の一騎。
剣の師であるハイアラキの為に提供され、ハイアラキとクーンの乗騎として星団中で暴れ回る。
ハイアラキとの搭乗時の呼び名は“ウォータードラゴン“
後に成人したカイエンにクーン毎に引き継がれ、ハスハ動乱に参戦。
やっぱり大暴れをかまし(大量破壊)、その凄まじい戦績からカイエンはボルサ女皇帝より剣聖の号を授かる事になる。
……しかし、この直後に上記の通りカイエンはクーンとのパートナーシップを解消。
以降の役目は新たにカイエン専任として創り出されたアウクソーに引き継がれる事になる。

ハイアラキ&カイエンと云う、歴代剣聖でも屈指の武闘派の愛騎の為か、MH撃破数通算が歴代一位の化け物。


【余談】

■平時は生体アンドロイドである「ファティマ」の設定に特に準じてか、カタカナ文字で現される片言で話すが、高位の精神体として出現した時には普通の喋り方であった。

■「ファティマの女王」と云う設定に併せてか、クーンの英語表記は「Queen」である。



「時代ハ変ワッテモ、アニヲタ達ノ追記・修正ヘノ欲求ハ変ワラナイ…ソシテ懐カシイ、S字ノマーク……」

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最終更新:2022年05月25日 00:43