札束(TCG)

登録日:2012/07/09(月) 15:30:05
更新日:2024/03/14 Thu 23:32:16
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札束(さつたば)とは、TCG用語の1つ。

高額なカードで作られたデッキ、またはその様なカード群を指す俗語。


●目次

【概要】

TCGというものは多かれ少なかれお金の掛かる遊興であり、強力なカードを高いレアリティ(=低い封入率)で収録する事は販売戦略として一般的なものになっている。
そのため、強力なデッキを組むのには、それなりの構築費用が掛かるものが少なくない。
だが、その中でも特に高額なデッキ、カード群もあり、そのようなものが札束と呼ばれる。

とにかく強力カードを集めたデッキスタイルである「グッドスタッフ」などは、特に札束になりやすい。

対義語は貧乏デッキ/Budget Deck(TCG)、または紙束(かみたば)。
ただし、紙束については値段よりデッキそのものの強弱についてを現す事が多い。
高額カードを多用した札束デッキであるにもかかわらず、デッキ構築力が低くデッキとしてのパワーが弱い紙束デッキである、なんて事もある。
札束=強いデッキ、とは限らないのである。

逆に言えば、札束であろうと貧乏デッキであろうと強いデッキは構築時点で知恵を絞られており、相手が高額デッキだからといって「相手は札束を使っているのだから負けてもしょうがない」等と言うのはよろしくない。
デッキ構築の段階から勝負は始まっており、強いデッキを作れるかどうかもプレイヤーの資質の1つである。

とはいえ「札束デッキで無いとスタートラインに立てない」「メタゲームのトップデッキが札束ばかり」といった環境である場合、プレイヤーがシングル価格の高騰に着いて行けず離れていき、新規プレイヤーの参入を難しくするなど、ゲームそのものが衰退しかねない。
逆に高額カードの再録を頻発すると、シングルカードショップや古参プレイヤーの資産を目減りさせてしまう。
販売元にとっても、カードパワー並に調整が難しい事項であろう。

また、安価で組めるデッキが大会で入賞した結果、一気に需要が高まり札束デッキになってしまう…といった事も多い。
身も蓋もないが、結局のところ強いデッキは札束気味になってしまうと言える。

別の観点として、限定仕様や同性能高レアリティのカードを用いる、デッキパワーとは(ほぼ)無関係に札束なデッキも存在し得る。
敢えてそんなカードを揃えて実戦投入する事を「愛」「自由」と思うか「自慢」「金持ちの道楽」と思うかはプレイヤー次第。
ただそんな「フルFoil」デッキなんかと対戦すると、デッキシャッフルの時に緊張する。折れたら大変な事になるし…

札束と感じる基準はTCGの種類や環境、個人の意識の違いによっても変わる。
最近ではデジタルカードゲーム化によるレアリティの均等化、構築済デッキの大幅な強化、テーマデッキ商法やイラスト違い商法の一般化などによって札束および貧乏デッキの基準がすっかり変化しており、
昔なら貧乏デッキのカテゴリに入るものが「汎用性の低いカードを集めなければならないので逆に高くつく道楽者のデッキ」と評される事もすっかり増えてきた。
以下に各種カードゲームの札束デッキや基準について記載するが、ここに書かれている基準は少し古いかもしれない。


【各TCG】

■Magic: the Gatheringにおいて

MTGでは強力なシングルカードの単価が他のTCG製品に比べて高く、しかもそれが4枚ずつ必要であったり、デッキを組むための基盤として高価な土地カードが必要であるため、必然的に札束化しやすい。
現実の土地より高い土地、現実の宝石より高い宝石の絵、単位面積当たりの値段が銀座の土地より高いお花のカードなんて言われて誰が信じるだろうか。ここまで来るともはや「遊べる資産」である。

神話レアシステムの導入後は、使えるカードの範囲が最新2年間に発売されたカードでローテーションする「スタンダード」のフォーマットでも札束デッキが増加傾向にあり、2003年7月以降発売のカードのみ使える「モダン」フォーマット制定以後は値段の乱高下もさらに激しくなっている。特にスタンダードのリストから外れる→モダンでは使えない性能→暴落や、モダンで禁止→レガシー級のカードでは無い→暴落という流れはお約束。
逆にモダンで解禁や新デッキの登場→暴騰→関連カードまで暴騰なんて事もお約束。
また、ショップ側の暴落を防ぐために設定された「再録禁止カード」という、将来的に絶対に再販されないカード群があり、それらは静かに値段が上がり続け、後発のプレイヤーの悩みの種となっている。
これに該当しなくても人気のあるカードは「カードパワーが高すぎるためにスタンダードに組み込めない」ので再販されない事が多い。例えばタルモとかボブとか石鍛冶。あとフェッチとwill
そういったカードは仕方なく「From the Vault」や「モダンマスターズ」といった強力カードを集めた特殊セットで再販を行っているが、シングルカード店や古参プレイヤーへの配慮か印刷数が抑えられており、
更に店頭でプレミアム価格で販売され「絶望小売価格」と揶揄される事も。一応タルモは度重なる再録と環境の変化による採用率の低迷で相当に値下がったけれど。

デッキの札束化が顕著なのは、ローテーションの概念が無く古いカードも使える環境である”エターナル”のフォーマット。「レガシー」(一部の禁止カードを除き、全てのカードを使用できる)や「ヴィンテージ」(禁止カードほぼ無し。高速コンボとクロックパーミとマナロックが戦う)では、現在生産されていない超強力カードを山のように使用するため、比喩ではなく本当の意味での札束になる。
例を挙げれば「ヴィンテージ」環境でのみ使える「パワー9」(MTGの黎明期に存在したぶっ壊れカード9種)を、たとえ再録版*1の状態の良くない物であっても1枚ずつ揃えようものなら、必要となる資産は100万円を優に超える(※2018年現在、『Wisdom Guide』のトリム最安価格より)。
某ショップで「プア~プレイドのアンリミテッドP9セット*2」が衝撃価格100万円という謳い文句で放出されたレベル。そして即買い手が現れて販売終了した。まだ残り51枚も空きスペースあるのに…。
パワー9に手を出さずとも、古い強力カード群は現在のシングル価格で数万~十数万円するものが少なくないため、同じ枚数の諭吉の束より高額になる事も普通にありうる。

さて、札束デッキの話のなるとやはりエターナルの話になってしまうが、実は現代ではすでにモダンのTier1デッキを組もうとすると普通に10万円~25万円を持っていかれるという時代。
その高額化は今や、モダンで「Money Pile(札束)」なんていうドストレートな名前を付けられた超高額札束デッキが実在するほどである。
需要の高いカードが再録されても、環境が変化すると別のカードに需要が生まれる。コレクション用のカードではなく一番安いカードをコツコツ買っていっても、交通費や配送料を込めれば結局10万円弱かかってしまうなんて事もある。
特に「ジャンドコントロール」「アブザンジャンク」というグッドスタッフデッキはすさまじい札束であり、1枚数千円のカードを4枚買ったが3日後には抜けているなんて事もしょっちゅう。
株取引のような感覚を備えていないと金ばかりがかかってしまうため、特に下環境の強力なMTGプレイヤーは「用済みになったカードは高いうちに売る」というデイトレーダーのような嗅覚に優れている事がしばしばある。トレーディングってそういう……
ヴィンテージやレガシーの高額化ばかりが取り上げられやすいが、今はモダンやパイオニアもなかなかヤバい事になっているのである。

そんなMTGであるが、TCG全体のカード単価が一昔前に比べると非常に高くなった事やMTGAの大流行もあり、今となってはデジタル専門になった人なんかも多く、値段のつけ方に変化が見られるようになってきた。
早い話が「何かの環境で需要があるカードは高めに、需要に対して在庫が多すぎる場合はたとえ強くても1枚10円、イラスト違いのカードで儲ければいい」みたいな売り方をする店が増えてきたのである。
コロナ禍やデジタル化やコレクター商品化による展開方法の変化、多忙や結婚によるプレイ時間の減少、プレイ年齢の高齢化や他TCGの流行などもあり、次第にMTGとの付き合い方も変わりつつある。
モダンやパイオニアの札束化もあくまで「Tier1デッキを組もうとするならば」、という話であり、身内間で遊ぶためや店舗大会に出たいぐらいのレベルであれば相応に値段も安くなる。
ただしそれはプロキシ許容のレガシーやヴィンテージだって同じ事。競技環境のデッキが高額化しているから「札束」と揶揄されている事はお忘れなきよう。

スタンダードに下環境のTier1デッキに肉薄するレベルの金額のデッキが出てきて「札束デッキ」と恐れおののかれた事を知る者も、今は少なくなった。
ゼンディカーの頃「1万円札」と仇名された《精神を刻む者、ジェイス》。これはスタンダードで使われるカードなのに1枚1万円で販売されて、それがなお売れた事が原因である。
今となっては1万円程度で揶揄されるというのも珍しい感じがするが、これが「スタンダードという環境」かつ「当時のレガシーの名カードがだいたい1万円を下回っていた」事が、この仇名を浸透させていった。なにせショーケースでよく見る高額カードの代名詞《タルモゴイフ》(当時6~8000円程度)より高いのである。
これが4枚必要なので「4万円スタート」と揶揄され、この時点ですでにまともな値段ではなくなっているのだが、このジェイスと組み合わせて非常に強力な土地「フェッチランド」は青絡みのものはやはり高い。さらにこれに加えて当時3000円を超えるのが当たり前だったプレインズウォーカーを山積みにした「プレインズウォーカーコントロール」というデッキが登場。*3
高額なプレインズウォーカーを山積みにしたデッキリストを見たプレイヤーは戦慄した。下手なレガシーのデッキ*4を組むよりも高くつくスタンダードのデッキ、文字通りの札束として別の意味で恐怖の的となった。さすがにヴィンテージは始められないが、レガシーのデッキくらいなら組めてしまうのだから恐ろしい。
参考までに当時は《不毛の大地》が3000円程度、デュアルランドも一番高い《Underground Sea》が13000円程度である。


■遊戯王OCGにおいて

遊戯王OCGでは汎用性の高いカードについては定期的に再録されており、余りにも強力すぎるカードについては禁止・制限カードとして使用が制限されるため、長期的で極端な札束化は抑えられる傾向にある。

ただしプレイヤー人口が多く、マーケットが他のTCGより大きい分札束化を起こしやすい。特に最近は新カードの効果等の 情報が出ただけ で、相性の良いカードが高騰する事も日常茶飯事となっている。
ただし、高騰しただけで実際にはあまり使われなかったり、すぐに再録される事もあるので注意。
例として、「ハーピィ」関連カードの情報が出た時に、再録経験のなかった《ヒステリック・パーティー》が暴騰したが、すぐにトーナメントパックで再録されて暴落。価格グラフにもの凄い山を残していった。
この辺りは自分で情報を見極める必要があり、常に高度な情報戦が繰り広げられている。一時期は禁止改訂前に《サンダー・ボルト》に関する情報戦が繰り広げられたなんていう話もある。
高騰を招くのは他ならぬプレイヤーの欲望である。

また、デッキのキーカードが当たりづらいレアリティだったり、プロモカードだったりすると札束デッキになりやすい。
特に【ドグマブレード】【征竜】は、どちらも全盛期は札束デッキとして有名であった。
「高額すぎて組めない」「高額だったがCSで優勝や入賞して賞品で元を取った」などの逸話もある。

現在のプレイヤーに想像がつかないような形での「札束」というと、【E・HERO】や【D-HERO】の話が挙げられる。
前者は5期以前は融合デッキの上限枚数が存在しなかったため、融合先のモンスターを集め、HEROのサポートを集め、《融合》とそれ絡みのカードを集め*5……とやっていると80枚くらいカードが必要になり、他のテーマデッキを4~5つくらい組めてしまうというもの。

後者は強いカードと弱いカードのレアリティ差が激しすぎる上にやけに強いカードがプロモカードとして出される事が多く、1枚1000円で高いと言われていた時代に2000円を超えるようなカードを複数枚集めなきゃいけない(【ドグマブレード】以外にも【ディスクライダー】など当時のトーナメント系デッキに出張するパーツが妙に多かった)という純粋な高額デッキだった。
アニメの人気キャラのデッキを使う事が、当時トップメタだった【スタンダード】【お触れホルス】【黄泉帝】を組む事よりも高くつく。そんな時代もあったのだ。

第6期よりメインデッキとは別に存在するEXデッキを使った戦略が一般化。
札束とはいかなくても、よく使われるEXデッキのカードを揃えるのはそれなりにお金がかかるため、初心者に敬遠されやすい要素となっている。
逆にいえば、これらは一度揃ってしまえば使い回す事もできる*6ため、以降のデッキ構築費用を大幅に減らす事が可能。一長一短ではある。

特にデュエルターミナル稼働時は《氷結界の龍 ブリューナク》《氷結界の龍 トリシューラ》《ラヴァルバル・チェイン》の値段が跳ね上がり*7、新規参入の敷居を大幅に上げていた*8。発売当時の《氷結界の龍 トリシューラ》に関する逸話は色々と酷い。
第11期現在では、召喚方法の多様化と再録によってシンクロ環境から比べれば大分安くなってはいる。

一部プロモカードや人気カードの高レアリティは4000~5000円以上、中には1万円を越えるようなカードもかつては存在していたが、デュエルターミナルの廃止、デュエルディスクやゲームの販売終了、スーパーレア以上の封入率向上、有用カードの低レアリティ再録によって、構築資金は下がってきている。
少なくとも、レギュラーパックの普通のカードならば大抵のカードは高くても3000円前後に収まる(2024年現在)。
ただし、封入率が異なる非レギュラーパック収録のカードやプロモカードなどが環境で使用されると、それ以上の値段になる場合もある。
また、第7期以降はストラクチャーデッキの品質向上も著しい。適当なストラクチャーデッキを3つ買うだけで、それなりのデッキが組めるようになった。

なお、デッキのカードを可能な限り最高レアリティにするプレイヤーもいるが、これはかなりの構築費用が余分に必要となるため、完全に趣味や自己満足の領域となる。
特に《増殖するG》や《灰流うらら》などを20thシクで3枚積みするとなれば一つのデッキの値段が平気で数十万を超える。

したがって、現在のOCGの札束化はこのレアリティに拘って起こる事が多い
環境で活躍しているカードが同じ収録パックの一番低いレアリティなら1000円で手に入るものを最高レアリティで買うと1万円を超える事も珍しくない。
桁が2つ違うくらいはもはや当たり前である。

また、原作で活躍したモンスターはコレクター人気が高い。
ブラック・マジシャン》《青眼の白龍》などの初期版、アルティメットレア版、ホログラフィックレア版などは美品ならば数万円単位の値が付くようになっている。
プロモ版ともなればさらに跳ね上がり、特に《青眼の白龍》の初期シク版を3枚集めようものならば新車が買える値段になる。
一方でこのようなカードは再録されまくっているので、ノーマル版など低レアリティのものならば安価で入手できる*9。どこぞの誰かじゃないけれど、コレクター向けのカードはあくまでも単なる観賞用のカードである。

……で、ちょっと前まではOCGプレイヤーとコレクターの需要は異なっているため問題にはならなかったが、コレクター需要に気づいたKONAMIがパックのBOX購入特典に既存カードの最高レアリティが収録されたプロモパックやプロモカードが当たる抽選ハガキを付属するようになると話が一変。
それらのカードの需要が急増した結果、バイヤーが介入し始めて値段が暴騰したり、一部のバイヤーや情報商材屋によって遊戯王OCGは転売に向いているという情報を耳にした一般人による転売目的での買い占めが横行するようになってしまい、OCGプレイヤーが純粋に最新カードが欲しいだけなのにカードが買えないという事態が頻発するようになってしまう。
こういった事情もあり、従来のプレイヤーの中には「実際にプレイもしない癖にカードを買い漁って相場を上げ、あまつさえ転売屋まで連れてきた連中」としてコレクターに対して厳しい目を向ける人もいる。
もっとも2024年現在は、転売のターゲットが別TCGに移行しつつあることや新規層の減少から、再び相場は落ち着いてきている。

遊戯王TCG(海外版)では環境を左右しかねない程の強力カードを、現実的に手に入りづらいようなレアリティで新規収録するなどの行為が日常茶飯事となっており、札束化が避けられないような状況を販売元が生み出している。
UpperDeck遊戯王OCG偽造事件も参照の事。
ただし現在はレアリティ削減による封入率増加やレアリティ変更での再録回数増加など改善されている。

ちなみに公式戦では使えないものの、デッキを他言語・高レアリティで組もうとすると更に値段が上がる。
上記の通り強力カードの高レアリティ化が起こしやすい上に、日本での他言語版使用禁止化以来は入手が難しくなっており、日本での販売価格がより高額になっているため。
非公認大会でデッキが海外版高レアリティで組んでいる人と当たったら(色々な意味で)すごい人を見る目で見てみよう。


■デュエル・マスターズにおいて

構築済みデッキの質がそれなりに高く、優良カードがよく再録される。
再録のためのパックも定期的に販売されており、2009年あたりから内容も豪華になっている。
よって、資産差に関しては他のTCGほど顕著ではなく、環境で通じるかは別だが、速攻をはじめとして安く組めるものも多かった

エピソード1以降の方針により、スーパーレアを超えるレアリティであるビクトリーが登場。
それらの多くはビクトリーの名に相応しい強さを持たされた。
それ以外にも全体的なカードパワーのインフレにより、E1以前では考えられないほど高額なカード・デッキが増えた。
かつて流行した代表的な札束デッキとしては、【5cコントロール】【エンペラー・キリコ】【ミラクルとミステリーの扉(エピソード2期)】【刃鬼】【モルトNEXT】などがある。

【エンペラー・キリコ】は進化でないクリーチャーをマナコストに関係なく3体踏み倒せる上、《神秘の宝箱》や《スローリー・チェーン》のような絶版カードが必須という性質から元々札束化しやすかった。
エピソード1で再び流行した時には《サイバー・N・ワールド》《永遠のリュウセイ・カイザー》《ボルバルザーク・エクス》などの高レアリティカードを次々に味方につけていったので構築費用はかなり高額となった。

エピソード2の《勝利宣言 鬼丸「覇」》はビクトリーという高レアリティに加え、緩い条件で追加ターンを得るという恐るべき能力で暴れ回った。とくに有名な【ミラクルとミステリーの扉】では4枚積みが必須であり、資産ゲー(および運ゲー)の権化として悪名をとどろかせた。

また、公式グランプリや全国大会で活躍したデッキの切り札以外にも、サイキック・クリーチャー、ドラグハート、超GRのようなメインデッキに入らないベリーレア以上のカードが高額化し易い傾向にある。

遊戯王OCGのEXデッキにも言えるが、メインデッキ外のカードは状況によって使い分けがしやすい利点がある。ゲーム中では大きな武器になるものの、裏を返せば必要な分を一式で揃えなければ最大の効果を生み出せないという事。

さらに、強力なカードはスーパーレアやビクトリーのカードに集中していたために資産面でのハードルが高く、せっかくの新システムなのに手が出せないというプレイヤーが続出していた。

覚醒編環境で活躍した《チャクラ》《ランブル》《ディアス》《ディアボロス》《ラスト・ストーム》はいずれもスーパーレアである。
エピソード1の《ガイアール・カイザー》は初動がおよそ4000円程度といわれ、多くのプレイヤーを驚かせた。

《ガイアール・オレドラゴン》にV覚醒リンクする「勝利シリーズ」の3体はいずれも多くのデッキで活躍する汎用性を誇っていたが、うち2枚がスーパーレアと同程度の封入率のビクトリーだったため、何度も再録されるまで高値を維持し続けた。

ドラゴン・サーガで登場した、ドラグハートの《銀河大剣ガイハート》/《熱血星龍ガイギンガ》はダブルビクトリーというレアリティのために封入率が非常に低く、初動価格が1万円近くとかなり高額。シークレット版ともなれば1万円を超える状態だった。
以降もたびたび再録されているものの、カードパワーは健在のため数千円の価値を保ち続けている。

《モルトNEXT》は単体で1ショットキルが狙えるという破格の強さを誇り、ダブルビクトリーのドラグナーで4枚積み必須のためこれまた高騰。専用デッキである【モルトNEXT】は今なお語られる札束デッキの代表格である。


超天篇で登場したGRクリーチャーは、登場したばかりのものをすぐに再録するなど普及に努める姿勢が見られたものの、高レアリティのものは封入率が絞られていた。そのため《ドドド・ドーピードープ》《グッドルッキン・ブラボー》《せんすいカンちゃん》《全能ゼンノー》など高額なものが多くみられた。

それらGRクリーチャーには【速攻】でよく使われるものも多かったため、安価で組めるはずの【速攻】が高額デッキの仲間入りを果たすという逆転現象が起きるほどであった。

レアカードの高額化が問題視されたのかドラゴン・サーガ後の革命編では封入率の改善が発表。最高レアカードは1箱に2枚確定、スーパーレアは3枚確定と嬉しい仕様になった。
ただし、スーパーレアの枚数が毎弾10~12種類に増加したため、特定のスーパーレアを当てるのは依然として難しい状況になっている。


双極篇辺りからは《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》のような汎用性の高い優良カードを高レアリティで登場させる事が頻繁に行われるようになり、さらなる資産ゲー化が進行した。続く超天篇はGRクリーチャーだけでなく、「パーフェクト呪文」サイクルや《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》など、それ以外にも高レアリティで有用なものが多い。

加えて、デュエマはCSのサポートを積極的に行うなど「競技としての面」を強く推すようになった。トーナメントシーンがこれまでになく白熱するようになり、対戦ゲームとしてのデュエマを楽しむプレイヤー、いわゆる「ガチ勢」の人気を獲得している。*10

それだけならばいいのだが、この弊害として有用なカードの需要が異常に高まり、大会で通用するような「強いカード」の価格が高騰しやすいという側面を生んでいる。

王来篇では《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》《流星のガイアッシュ・カイザー》の暴騰ぶりが多くのプレイヤーの印象に残った。たしかに多くのデッキで採用できる汎用性とカードパワーを誇るのは事実だが、一時はカード1枚が新作ゲームソフトと同じくらいの値段になるという異常事態に陥った。*11

王来篇では前年度から続く多色推しによって【5色コントロール】がトップメタに立った。08年より存在するこのデッキはすべての文明のカードを採用できる(≒あらゆるカードが採用候補となる)都合上、構築費用が上がりやすい。そこに《ザーディクリカ》や《グレイトフル・ベン》などのパワーカードが詰め込まれた事で、強さ・値段共に札束デッキの新たな代表格として名乗りを上げている。ちなみにディスペクターが多く採用されている都合上、【5cディスペクター】とも呼ばれる。

さらに《ザーディクリカ》《勝太&カツキング》《生命と大地と轟破の決断》などの高額カードに加え、《ジュダイナ》や《ボアロアックス》などの絶版ドラグハートまで取り込んだ【4色ドラグナー】も出現。爆発力と柔軟性を非常に高いレベルで併せ持ち、強さと価格の両方でアドバンス環境のトップに君臨している。

なお、優良カードの再録が多いとは述べたが、高額なカードの再録はかなり渋る傾向にあり、公式でプッシュしているデッキのキーカードがいつまでも再録されない、または再録まで期間を要すという事がザラ。
《レッドゾーンZ》《ヴィルヘルム》《天災 デドダム》《メガ・マナロック・ドラゴン》などがよい例だろう。

MtG同様にショップや古参プレイヤーへの配慮……と思われるが、上述した《レッドゾーンZ》の対になる《リュウセイ・ジ・アース》(こちらも一時期結構高かった)は何度も再録されているので判断基準が良くわからなかったりする。
因みに《レッドゾーンZ》は結局再録される事はなく規制される事で対処されている。

尚、高額カードの再録が行われる場合収録枚数がべらぼうに多いパックでの収録か封入率操作が行われるかのどちらかになるため再録されても結局値段が落ちない事が多い。

もっとも、カードの価値が高まるという事は、デュエマがそれだけ多くのプレイヤーからの人気を獲得しているという事の裏返しでもある。色々と難しい問題ではあるものの、公式には多くのプレイヤーがより快適に遊べるような商品展開を期待したいものである。

公式でもカードの高騰には憂慮しているようで、2021年には今後改善していく声明が発表されている。

王来篇からはトレジャーという形で通常弾の再録枠が復活。種類が多いので狙ったカードを当てる事は難しいが、流通毎数を増やす事で徐々に価格を是正しようという姿勢が見て取れる。
特に《天災 デドダム》は王来篇第4弾から通常弾で3回続けて再録されている

王来MAXでは2種類の構築済みデッキで《勝太&カツキング》《絶望と反魂と滅殺の決断》がそれぞれ再録。依然として高い部類ではあるが、全盛期に比べるとかなり値段は下がっている。

2022年度には主人公が斬札ウィンに代替わりしたが、通常弾でのトレジャー枠は継続。さらに特別エキスパンションでも積極的な再録が行われた結果、目に見えてその効果は現れている。

王来篇の頃は再録されてなお1000円台であった《天災 デドダム》は安いバージョンで200円ほど、全盛期を過ぎても3000円台であった《流星のガイアッシュ・カイザー》は1000と数百円ほどに落ち着いている。特にGRクリーチャーは、度重なる再録に加えてオリジナルレギュレーションの浸透や環境の変化もあり、レアカードでもワンコインで買えるものがほとんどとなっている。

《勝太&カツキング》《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》など、未だに値が張るものや、《メガ・マナロック・ドラゴン》のような神アート以外での再録がないものなど、よく使用される高額なカードはまだまだ存在するものの、以前よりかは改善に向かっているといえる。

話は変わるが昨今の古参TCGは始めた時は低年齢層だったプレイヤーが歳を経て経済力を持った事でコレクターとして再び触れ、それに伴って古いカードが高騰する、といった事例が多い。だが、デュエル・マスターズは20周年を迎え、TCGとしては十分古参の部類に入る中で所謂コレクター需要によるカードの高騰があまり目立って発生していない

海外展開をしていない、人気カードの再録頻度が高いといった要因も間違いなくあるだろうが長寿TCGとしては稀有な存在である。

とはいえ、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》や《超竜バジュラ》などの美品にはそれなりの値がつくことがあるため、カードの種類や状態にもよるといえる。

余談だが、デュエマもプロモカードの種類が多いので、遊戯王と同じようにデッキをプロモで固めようとする猛者も存在する。
大会参加賞に入っているようなものは安いが、有用な優勝者賞ともなれば値段が跳ね上がる。特に、番組の抽選プレゼントやCSの入賞賞品ともなると車が買える金額になる場合も。
ただ、前述した通り競技指向の強いTCGでもあるためCSの入賞賞品等は何枚持っているか、よりも何枚獲得したかの方が重視される傾向にある。
カードは金で買えても実績は金では買えないのだ。

まあ、こちらも趣味や自己満足の領域に過ぎないので、気にならない人には本当にどうでもいい話。


■ヴァンガードにおいて

どんなデッキにも入る汎用パーツこそ少ないが、構築の自由度が極端に低いゲーム性から特定のカードに需要が集中しやすく、4枚必須のカードが高レアリティに設定された人気デッキは必然的に高額にはなる。
それと通常のカードの代わりに、封入率が低いコレクター向けのレアリティのカードをフルに使おうとすると大変な札束になる。

またそれとは別に、ヴァンガードは昔の強力カード群があっという間に紙束と化すと揶揄されるほど短期間に激しいインフレが起きるため、ゲームを十分に楽しもうとすると超高頻度でデッキやパックを買い直さなければならないという、他TCGとは違う意味で資産ゲーと化している。
他のTCGでよくある「後々から評価されるカード」も稀というかほぼ皆無であり、拡張パックもあっという間に不良在庫と化す事からユーザーやカードショップへの負担が非常に大きいカードゲームといえる。

アニメ5期以降のGシリーズになってからは強力カードが構築済みデッキに収録されるようになったり過去弾のカードの強化が積極的に行われるようになるなど改善が見られた…のだが、新たに導入されたGゾーン(要はエクストラデッキ)のカードの入手性に難があったり、最大の問題点であるインフレ速度については何も改善しなかったため結果的に資産ゲー化が更に加速。
極めつけは複数のデッキに入る必須カードにもかかわらず封入率がカートン1枚に設定されてしまった「ゼロスドラゴン」シリーズであり、最も高額なカードに至ってはシングル価格が3万円近くまで高騰してしまった。

アニメ10期のVシリーズに入るとVシリーズのカードのみ使用可能になる新レギュレーションが設立された(要はスタン落ち*12)事によりこれまでの流れが一度完全にリセットされ、資産ゲーとカード性能のインフレが抑えられる事が期待されていた。
しかし蓋を開けてみると新たな希少レアリティの登場やGシリーズ以前を更に上回るインフレ速度などの要因が重なり、Gシリーズを超える資産ゲーになってしまう。
これにより引退者が続出→カードが出回りづらくなる→さらにシングル価格が高騰するという悪循環に陥っていた。

2021年に発表されたoverDressシリーズでは2度目のスタン落ちによる再リセットと、Vシリーズで新設された新レアリティの廃止などで「カードを集めやすくする」事が強調されており、果たして3度目の正直となるかどうか動向が注目される。


バトルスピリッツにおいて

基本的に、アニメなどでプッシュされる「Xレアカード」を筆頭とする高レアリティカードがデッキの切り札として1種3枚入る事が多く、デッキ自体のレアリティは高くなる。
ただ、再録の多さ故かバトスピのシングル価格全体が安めな傾向にあり、実際の性能が良くても安価なXレアも多い。
大会で結果を残したカードは1枚1~2千円と高いが、流行デッキの移り変わりが早いためにワンコインになっていたりとブレが大きい。
「数ヶ月待てば再録で安くなる」という認識のためか、中古マーケットそのものが貧弱なせいで安いのだとも…。
第7期で導入された「XXレア」は再録を2年はしないと明言されており、強力なものになると高額を保てている。

別格なのは、ショップ大会優勝者に与えられる裏Xレア。強弱があるので人気のないカードは安いが、蜂王フォン・ニードや鳥獣烈神ガルードなどの強力なカードは1枚3000円以上とかなり高額(現在はこれらも再録され、落ちついているが)
アルティメット編以降は優勝しなくともダブルチャンスとしてくじ引きでもう1枚もらえるようになり、供給量が増えたため値段も下がっている。

現在最も高額とされるデッキは、1パックあたりの単価が高額な「名刀コレクション」のXレアを大量投入し、さらに他パックのXレアも大量に積む【黄起導】だろう。
また、詩姫デッキは一部のカードが限定品や特殊なプロモーションカードを使用するため高額になりがち。
ペンタンも長らく高額プロモカードに占められていたが、近年は通常ブースターでも強力なカードが増えていた。が、2018年に公式サイト受注限定の『ペンタンプレミアムBOX』1箱に1枚しか入っていない新規プロモカードが多数登場。バトスピ最高額デッキの座を脅かしつつある。
――って高いの全部黄じゃねーか!

ちなみに単独のカードでの最高額は、大型大会優勝プロモなどの限定生産品を除けば煌臨編第4章に収録された『選ばれし探索者アレックス』(限定イラスト(シークレット)版)が過去最高。
通常版ですらあらゆるデッキで3枚入れない理由がないほどの性能のため高額なのだが、シークレット版は7カートンに1枚という鬼畜すぎる封入率のためえらい事になっていた。


■ブシロード製TCGにおいて

ヴァイスシュヴァルツ、ChaosTCG等のヴァンガード以外のTCGも一応、同じタイトルのカードのみで構成するのが主流なので、これが高いという代表格のカードは少ない。
但し、その分性能がレアリティに比例しがちで、レアカードの必須化も顕著。ガチデッキとなるとどうしてもお金はかかる。
ぶっちゃけ値段的にはガチデッキ=札束と言っても過言じゃないレベル。

そのため、これらのTCGの札束と言えばレアリティの高いカードを全てSR(ホロ)以上で揃えているデッキを指す。人によってはSP(サイン入り)のあるカードは全てSPで揃えてたりする。
サイン入りのSP、特に人気キャラ×人気声優という組み合わせの場合、ショップにもよるが一枚10000円以上の価格が付いたりする。
それらのSPを全て揃えたデッキとなると、最早札束というしかないだろう。


■アクエリアンエイジについて

よほどのぶっ壊れ(パームとか鏡とか)なカードが出なければ2000円以上のシングル高騰などはあまりないが、そこは美少女TCG。イラスト次第で凄まじい値段が出る事がある。というより真代 詠のサインが一時期、大変な事になった。下手をすると、神ジェイス=真代詠サインとなっていた事も。

べっかんこうのちからってスゲー!

真面目な値段で行けばトップをねらえ!の強力サーチカードである『覚醒の時』が3000円クラスだったりする。


■Z/Xにおいて

スターターデッキの構築が非常に優秀でパーツも一通りそろっている事、公式がカジュアルプレイ推しで環境の概念が希薄である事からかつてはカード単価が低く抑えられていた。
またメインデッキはSR以下のレアリティで完成する事が多く、そのSRも1箱あたりの封入数が多い事からそうは高くならない。
むしろRの方が3~4積みしたいカードが多く、初期の弾など場合によっては下手なSRとそう変わらなかったりもする。
そのため「メインデッキを組むだけなら」かなり安価なTCGといえる。

しかしメインデッキ外のデュナミスという領域に入るカード、とりわけ「ゼクス オーバーブースト」「シフト」の登場から話が変わってくる。
これらは1種類あたりの封入率が極端に低く設定されいるうえにカードによっては複数枚が必須で(オーバーブーストは基本的に5枚1セット)、性能もゲーム性を一変させるほどに高かった事から価格が恐ろしく高騰。
再録の機会も少ない事から、デッキによっては必須であるにもかかわらず10000円を超えるカードも複数存在する。
外部デッキ用のカードが高くなるのはTCGでよくある話ではあるが、このゲームにおけるオーバーブーストやシフトはほとんどが他のデッキでは使い回せないのもキツい点。
例としてリユニオン時代の各務原あづみデッキはメインデッキは数千円で完成するが、デュナミスを完璧にするためにはたった数枚のカードのために4~5万円ほどの出費を覚悟しなければならなかった。
デュナミスに大量のシフトを積まなければいけない夜刀うららデッキはさらに凄まじく、主要カードが再録されるまでおよそ8~10万円をデッキ完成に要していた。

2020年にはデュナミスを使った新システムと新たな希少レアリティが登場し、デッキ構築にかかる費用は全体的にさらに上昇している。
そのため今では国産TCG屈指の札束ゲーになっているのが現状である。
ただしカジュアルプレイ推奨のゲームである事からイラストアドがモノを言う側面も大きく、デッキによっては強さの割にかなり安い金額で組めたりもする。
もっとも人気キャラクターの収録数やカード性能が優遇される傾向もあり、強い≒高額というのも否定できないのだが……(先述の各務原あづみデッキや夜刀うららデッキは当時の環境トップ)。

またこれまではレアリティにこだわらなかった場合の話で、ホロカードやシークレット仕様のカードをフル投入したデッキを作る場合は文字通り桁が違うレベルの札束デッキになる。
シークレット仕様のカードが1カートンに10種類中1枚しか入っていない、特別仕様のプロモカードが場合によっては1万円のグッズに1枚しか付属していないなどの事情から1枚あたりの金額も当然凄まじい事になる。
デッキによってはMTGのレガシーの環境トップデッキに匹敵する金額になるといえばその恐ろしさが分かるだろう。

近年の価格インフレによりあまり目立たなくなったが、初期からある由緒正しいコレクター向けレアリティにIGRおよびCVRというものがあり、キャラクターの美麗なイラストや声優のサインなどの要素で物によっては万単位で取引される。
人気キャラクターは毎回高額で、スタートデッキに稀に封入されていた黒崎春日のIGRにいたっては6~7万円という超高額で取引されている。


■WIXOSSについて

ルリグレアなら高くても3000円、スーパーレアなら2000円程である事が多く、1からデッキを組んだ場合の構築費用は他TCGの平均とそこまで変わらないと思われる。
また、ルリグデッキには同名カードが1枚しか入らない為、数枚集めなくても良いのは他にないメリットである。
さらに、キーセレクション導入後は一部のカードを除いてルリグ1人の構築・強化は構築済みデッキ+ブースター1~2弾+αで完結するのでお財布にも優しい。

ただし、ほぼ全てカードにパラレルカードやシークレットレアが存在し、当然ながら通常のカードより高い値段がつく。
加えて、数カートンに1枚封入されるルリグレアパラレルやレベル0ルリグ(通称「???」)には他のTCGにも負けない高値が付いてしまう。
具体的に言うと前者は安くて4000円以上、後者は最も人気のないアイヤイですら15000円台で他のルリグになるとそれ以上になる。
極め付けに、人気の高い(初代)ピルルクたんの???は1枚10万円を越える時期もあった。

それ以外にも、声優やイラストレーターなどのサインが入っているカードが1BOX1枚封入される事が有る。(その際にはパラレルカードやシークレットレア等の枠を使用する)
このサイン仕様、他作品がWIXOSSとコラボしたカードも対象になるので、もし自分が好きなキャラクターのサインカードが収録された場合は…

無論、これらのカードでデッキを組もうとすれば構築費用が一気に跳ね上がる。




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最終更新:2024年03月14日 23:32

*1 初収録の黒枠と再版の白枠があり、安いのは当然白枠。

*2 スリーブ推奨なほど使い込まれている&再版で印刷枚数が多いのでそれだけで安い

*3 当時あったタップアウト・コントロールというデッキの一種

*4 当時のレガシーの単色デッキが組める。ポイントは「レガシーの貧乏デッキ」ではなく「レガシーの単色デッキ」という点。つまり青単BTB、白ウィニー、赤単ゴブリン、ストンピィ、The Gate、ベルチャーなどの『十分勝てるデッキ』だったという点で、これにチョイ足しパーツを奮発すれば普通にショップ大会全勝程度を狙えたのである。

*5 いずれもアニメ需要があったため値段が吊り上がりやすかった。といっても100~300円程度なのだが、1000円でも十分高いと言われていた時代にはバカにならない財布ダメージである。当時のプレイヤーの間で一般的だった「《アビス・ソルジャー》を諦めた【アトランティス】」を基準にすると大体4つくらい組めるはず。

*6 下記のシングル価格の高騰理由に加え、初期のシンクロモンスターは選択肢の少なさもあって「シンクロを使うならどんなデッキにも入る」ほど汎用性が高かったので需要が爆発。カードは1枚1000円で相当高いと言われていた時代に3000円以上を平然とたたき出し、それが売れた事で連鎖的にカード単価の高騰を招くなどTCG文化全体の大きな転換期となった。特に遊戯王はプレイヤーが多い事もあって参入しやすい市場であり、当時カードショップが増える一因にもなった。

*7 当時のチェインの暴騰ぶりに関しては色々と黒い話が出てくるがここでは記述しない。気になる人はググってください

*8 デュエルターミナルは1回100円、しかもどのカードが出るかはランダムなためシングル価格が高騰しやすい。

*9 2024年現在《青眼の白龍》も一番安い物であれば100円以下で入手できる。

*10 全体として見ればもちろん大会で勝つ事だけが目的でないカジュアルプレイヤーが大半を占めるのだが。

*11 デッキを組むには最大で4枚必要なので、それだけ揃えようとするとNintendo Switchの本体にすら比肩する価格となっていた。ただしこれは全盛期の話であり、現在ではその限りではない。

*12 これまでのインフレによる環境刷新も、外野や大きなお友達からは「事実上のスタン落ち」と見做されていた。