ラヴァル(遊戯王OCG)

登録日:2010/11/21(日) 03:37:11
更新日:2023/11/27 Mon 19:49:46
所要時間:約 7 分で読めます





炎樹海の広がる溶岩地帯にラヴァルはあった。

生粋の戦闘民族である彼らは闘いを求めて新たな争いの火種を生み出し続け、隣接するジェムナイトとの抗争は絶えなかった。


彼らの瞳に映る炎には
争いという業火によって
焼き尽くされたその先の未来は
映し出されていない―



DUEL TERMINAL −ヴァイロン降臨!!−で登場したモンスター群。

テーマは『墓地利用』。
墓地のラヴァルの枚数に応じて効果が発動したり、除外して効果を発動したりする。
また全体的に守備力200のモンスターが多いのでそれ関係のサポートも活用できる。


ストーリー設定によると、彼らは溶岩地帯に住んでおり、お隣のジェムナイトに無闇にケンカふっかけるDQN集団……もとい戦闘民族らしい。

見た目は岩石のようなゴツゴツした体に真っ赤に燃えた腕や武器など、
設定通り溶岩を連想させるものが多く、属性も全てで統一されている。


カード紹介

●モンスター

《ラヴァルの炎車回し》
効果モンスター
星3/炎属性/炎族/攻 300/守 400
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
デッキから「ラヴァル」と名のついたモンスター2体を
墓地へ送る事ができる。
戦闘破壊され墓地に送られるとデッキからラヴァル2枚を墓地に落とす。
かつては高速で墓地を肥やす手段がこれしか無く、ラヴァルでは必須クラスの扱いを受けていたが、
後述の「炎熱伝導場」が登場したことでほぼ標準構築から姿を消した。
後に「炎王獣 キリン」も登場し、立場がさらに危ういものに。


《ラヴァル・ウォリアー》
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1800/守 500
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合に
自分の墓地の「ラヴァル」と名のついたモンスターが4種類以上の場合、
その戦闘で破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。


《ラヴァル炎樹海の妖女》
チューナー(効果モンスター)
星2/炎属性/炎族/攻 300/守 200
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
自分フィールド上の全ての
「ラヴァル」と名のついたモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで、
自分の墓地の「ラヴァル」と名のついた
モンスターの数×200ポイントアップする。
フィールドから墓地に送られると、自軍ラヴァルの攻撃力を墓地のラヴァルの数×200上昇させる。
チューナーなので効果を発動する機会は多い。
大量展開から一気にワンショットキルへと持ち込むラヴァルデッキにおいては瞬間的な火力増強がダメージレースに大きく貢献することもある。
また展開しやすいレベル4モンスターからラヴァルバル・ドラグーンへと繋ぐ際の橋渡しても有用。
『幼女』ではなく『妖女』である。


《ラヴァル炎火山の侍女》
チューナー・効果モンスター
星1/炎属性/炎族/攻 100/守 200
(1):このカードが墓地へ送られた時、
自分の墓地に「ラヴァル炎火山の侍女」以外の「ラヴァル」モンスターが存在する場合に発動できる。
デッキから「ラヴァル」モンスター1体を墓地へ送る。
自分の墓地にラヴァルがいる場合、墓地に送られた時デッキからラヴァル1体を墓地に送る。
ラヴァルにおける最大のキーカード。このカードの効果で同名カードを墓地に送れば連鎖的に最大で4枚ものカードを墓地に落とせる。
発動に際してちょっとした下準備が必要ではあるが、炎熱伝導場やサラマンダーから別のラヴァルと一緒に落とせばそれすらも必要ない。このカードで墓地を肥やし、真炎の爆発で即死ゲーに持ち込むのがこのデッキの真骨頂。
ただし、タイミングを逃す任意効果であるため、シンクロ素材にしたり手札コストにしたりすると発動できない。

《ラヴァル炎湖畔の淑女》
チューナー(効果モンスター)
星3/炎属性/炎族/攻 200/守 200
自分の墓地の「ラヴァル」と名のついたモンスターが3種類以上の場合、
自分の墓地のこのカードと「ラヴァル」と名のついた
モンスター1体をゲームから除外して発動できる。
相手フィールド上にセットされたカード1枚を選択して破壊する。
墓地のラヴァル1枚とこのカードを除外して、相手のセットカード1枚を破壊する。
ラヴァルのチューナーでは唯一のレベル3で、爆発にも対応している。
真炎の爆発発動前の露払いに有効な他、墓地のラヴァルを除外領域に送ることで下記のラヴァル・キャノンによる帰還へと繋げることもできる。
発動条件が若干シビアで、ある程度墓地が肥えた状態でなければ発動できない。

《ラヴァル・キャノン》
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1600/守 900
このカードが召喚・反転召喚に成功した時、
ゲームから除外されている自分の「ラヴァル」と名のついた
モンスター1体を選択して特殊召喚できる。
召喚・反転召喚成功時、除外されているラヴァルを特殊召喚することができる。
特殊召喚するラヴァルにレベル制限は無いので、アタッカーを呼ぶも良し、チューナーからシンクロに繋げるも良しの便利なカード。地味に戦士族なので増援や焔聖騎士にも対応。
墓地のラヴァルを除外するラヴァルサポートとは好相性。
封印の黄金櫃と組み合わせればレベル5~7まで任意のシンクロモンスターを即座にシンクロ召喚できる。
アストルフォと組み合わせればランク4~8までのエクシーズモンスターをエクシーズ召喚できる。

《ラヴァルのマグマ砲兵》
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1700/守 200
手札から炎属性モンスター1体を墓地へ送って発動する。
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
この効果は1ターンに2度まで使用できる。
攻撃力は1700と中途半端、効果は手札の炎属性モンスターをコストに単発500ダメージと使い勝手が悪く、採用されることは殆ど無い…
と思いきや、守備力200という無視できない点がある。現状炎熱伝導場と真炎の爆発に両方対応しているレベル4モンスターはこのカードとアーチャーしか存在しておらず、真炎の爆発からのクェーサー展開ルートなどで非常に役立つため、ほぼ確実に2枚は採用されている。


《ラヴァル・ランスロッド》
効果モンスター
星6/炎属性/戦士族/攻2100/守 200
このカードはリリースなしで召喚できる。
この方法で召喚したこのカードは、エンドフェイズ時に墓地へ送られる。
フィールド上のこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
ゲームから除外されている
自分の炎属性モンスター1体を選択して手札に加える事ができる。
リリース無しでも召喚できるが、その場合エンドフェイズに墓地に送られる。
また、破壊され墓地に送られた時、除外されている自分の炎属性モンスターを手札に加える効果も持つ。
メインデッキに入る最高レベル&攻撃力の炎属性守備200という爆発する為にあるようなカード。
キャノン同様、焔聖騎士にも対応している。

《ラヴァル・コアトル》
チューナー(効果モンスター)
星2/炎属性/炎族/攻1300/守 700
自分の墓地の「ラヴァル」と名のついたモンスターが3種類以上の場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
レベル2のチューナー
自分の墓地にラヴァルが3種類以上存在する場合、手札から特殊召喚する事ができる。
特殊召喚の容易さが売り。


《ラヴァル・ガンナー》
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1200/守 800
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地に「ラヴァル・ガンナー」以外の
「ラヴァル」と名のついたモンスターが存在する場合、
デッキの上からカードを5枚まで墓地へ送って発動できる。
このカードの攻撃力は、この効果を発動するために墓地へ送った
「ラヴァル」と名のついたモンスターの数×200ポイントアップする。


《ラヴァルバーナー》
効果モンスター
星5/炎属性/炎族/攻2100/守1000
自分の墓地の「ラヴァル」と名のついたモンスターが3種類以上の場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
ラヴァル・コアトルと全く同じ効果。このカードはレベル5の非チューナーであるためシンクロ素材として使いやすい。
…のだが同じく手札から展開しやすいラヴァルにはラヴァル・ランスロッドがおり、しかもあちらはこのカードと違って守備力200という大きな強みがあるため使いやすさの面で大きく劣る。こちらはあちらと違って通常召喚権を消費しないという点がメリット。

《ラヴァル・フロギス》
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1700/守 800
このカードが墓地へ送られた時、
自分フィールド上の全ての「ラヴァル」と名のついた
モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。


《ラヴァル・アーチャー》
効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻1000/守 200
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動する。
このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、
自分メインフェイズに「ラヴァル」モンスター1体を召喚できる。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分フィールドの炎属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊し、このカードを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
このターン、自分は炎属性モンスターしか特殊召喚できない。

《ラヴァルロード・ジャッジメント》
効果モンスター
星7/炎属性/戦士族/攻2700/守1800
1ターンに1度、自分の墓地の「ラヴァル」と名のついた
モンスター1体をゲームから除外して発動できる。
相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
この効果を発動するターン、
「ラヴァルロード・ジャッジメント」は攻撃宣言できない。
ジャッジメントですの!
ラヴァルの長…らしい。正直ラヴァルがろくすっぽDTのストーリーに関わらず終始空気だったせいでいまいち実感がわかない。
レベル7の最上級モンスター。
攻撃を放棄する代わりに1ターンに一度墓地のラヴァル1体を除外して1000ダメージというものだが、このカード自体に特殊召喚効果があるわけでもなく、そこまでして出したいスペックでもないのでまず採用されることはない。
焔聖騎士ーアストルフォとキャノンとのコンボでランク7に繋げる際のピン挿しとなるか。


●シンクロモンスター

《ラヴァルバル・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星5/炎属性/ドラゴン族/攻2000/守1100
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
(1):自分の墓地の「ラヴァル」モンスター2体をデッキに戻し、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
チューナー+チューナー以外の炎属性1体以上
墓地のラヴァル2枚をデッキに戻して相手のカード1枚を手札バウンス。
墓地にラヴァルがあれば何度でも効果が使えるので、墓地が肥えていれば青きバウンスが如き働きをしてくれる。



《ラヴァルバル・ドラグーン》
シンクロ・効果モンスター
星6/炎属性/ドラゴン族/攻2500/守1200
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「ラヴァル」モンスター1体を手札に加える。
その後、手札から「ラヴァル」モンスター1体を選んで墓地へ送る。
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
1ターンに1度、デッキからラヴァルのモンスター1体を手札に加え、 その後手札からラヴァルのモンスター1体を墓地へ送る。
事実上デッキから任意のラヴァルを墓地を送ることが出来る。ラヴァル版ガジャルグ。
侍女を墓地に落とせば高速で墓地が肥える。

《ラヴァル・ステライド》
シンクロ・効果モンスター
星7/炎属性/炎族/攻2700/守1800
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分は手札を1枚墓地へ送る。
このカードがカードの効果の対象になった時、
自分の墓地の「ラヴァル」と名のついた
モンスター1体をゲームから除外する事で、その発動を無効にし破壊する。
現在では対象を取らない除去の増加に加えてアドバンテージを失わずに手札交換ができる上に多くの高攻撃力モンスターに対抗できるサラマンダーの方が優先されやすい。

《ラヴァル・グレイター》
シンクロ・効果モンスター
星6/炎属性/戦士族/攻2400/守 800
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分は手札を1枚墓地へ送る。
このカードがカードの効果によって破壊される場合、
代わりに自分の墓地の「ラヴァル」と名のついたモンスター1体を
ゲームから除外できる。
ステライドと同様のデメリット持ち。こちらは破壊耐性を得るというもの。


《ラヴァル・ツインスレイヤー》
シンクロ・効果モンスター
星5/炎属性/戦士族/攻2400/守 200
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
自分の墓地に存在する「ラヴァル」と名のついたモンスターの数によって、
このカードは以下の効果を得る。
●2体以上:このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
もう1度だけ続けて攻撃する事ができる。
●3体以上:このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
レベル5。
墓地のラヴァルの種類に応じて効果を得る。2体以上なら守備表示モンスターと戦闘後もう一度攻撃でき、3種類以上ならそれに加えて貫通ダメージ効果を得る。
重要なのはモンスター自体の性能ではなくそのステータス。レベル5という非常に出しやすいレベルであり、それでいて守備力が200であるため真炎の爆発に対応するという破格のスペックを持つ。
このカードを利用すれば真炎の爆発からクェーサーに繋ぐ際、必要なシンクロ召喚の回数が1回減るため、それを利用してダメ押しの展開に繋げるなどの働きも可能。

《ラヴァルバル・サラマンダー》
シンクロ・効果モンスター
星7/炎属性/ドラゴン族/攻2600/守 200
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。
自分はデッキから2枚ドローし、その後手札から炎属性モンスターを含むカード2枚を墓地へ送る。
手札に炎属性モンスターが無い場合、手札を全て公開し、デッキに戻す。
(2):1ターンに1度、自分の墓地から炎属性モンスター1体を除外して発動できる。
自分フィールドの「ラヴァル」モンスターの数まで相手フィールドの表側表示モンスターを選んで裏側守備表示にする。
レベル7。
ラヴァル待望のドローソースであり、ラヴァル炎火山の侍女を墓地へ送りつつ、真炎の爆発や炎熱伝道場を手札に引き込みやすくなる。
裏側守備表示にする効果も強力で、厄介な耐性持ちを封じつつ、キャノンやツインスレイヤーとのコンボも可能。
自身も真炎の爆発に対応する点も魅力。
ラヴァルだけでなく、戦闘がメインとなるフレムベルジュラックお触れホルス、除外がメインとなる不知火に採用しても発揮しやすい。


《ラヴァルバル・エクスロード》
シンクロ・効果モンスター
星8/炎属性/戦士族/攻2900/守 200
チューナー+チューナー以外の炎属性モンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札・フィールドのモンスターの効果を相手が発動した時に発動できる。
そのモンスターを破壊し、相手に1000ダメージを与える。
(2):S召喚したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる。
自分の墓地からSモンスター以外の守備力200の炎属性モンスターを3体まで選んで守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

●エクシーズモンスター

《ラヴァルバル・チェイン》
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、エクシーズ素材を1つ取り除くことで
●自分のデッキからカードを1枚選択して墓地へ送る。
●自分のデッキからモンスター1体を選択してデッキの一番上に置く。
のどちらかの効果を発動する
前者の効果はカードの種類を問わない為、サルベージの手段があれば間接的なサーチ効果になる。
非常に優秀な効果だが、肝心のラヴァルでは有用なレベル4が少なく、おまけに一旦モンスターをエクシーズ素材にすると墓地に送るまでが面倒、その上ラヴァルであるメリットが殆どない、墓地肥やしは炎熱伝導場で間に合ってることも相まってめったに採用されない。
初の属性の海竜族。
2016年4月、ついに禁止カードになってしまった。合掌。

エクシーズ・効果モンスター
ランク3/炎属性/戦士族/攻1800/守1400
レベル3モンスター×2
このカードが戦闘を行うダメージステップ時に1度だけ、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで500ポイントアップする。


●その他のモンスター
自身はラヴァルではないが、ラヴァルに関係した効果を持ったモンスター達。

《紅蓮地帯を飛ぶ鷹》
チューナー(効果モンスター)
星1/炎属性/鳥獣族/攻 100/守 0
このカードがシンクロモンスターのシンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合に
自分の墓地の「ラヴァル」と名のついたモンスターが3種類以上の場合、
このカードを墓地から特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したこのカードは、
フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。
シンクロに使われて墓地に行った時に墓地にラヴァルが3種類以上あれば蘇生可能。
同じく炎車回し1枚で条件を満たせるバーナーとは相性が良く、簡単にレベル6のシンクロを呼び出せる。
一度効果を使うと除外されるが、《王宮の鉄壁》があれば何度でも使い回せる。

《炎熱刀プロミネンス》
効果モンスター
星4/炎属性/獣戦士族/攻1800/守 600
1ターンに1度、自分の墓地の「ラヴァル」と名のついた
モンスター1体をゲームから除外して発動できる。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで300ポイントアップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
1ターンに1度、墓地のラヴァルを除外することで攻撃力が300上昇する。
アタッカーになり得るが、効果の使い過ぎには注意。


《灼熱工の巨匠カエン》
効果モンスター
星3/炎属性/岩石族/攻1200/守 200
自分のメインフェイズ時、墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。
自分フィールド上の全ての「ラヴァル」と名のついたモンスターの
攻撃力は400ポイントアップする。
墓地のこのカードを除外することで、自軍ラヴァルの攻撃力を400上昇させる。
上昇効果が永続、このカード自体はラヴァルではないため、除外しても他のラヴァルの効果を邪魔しない。





魔法カード

《紅蓮の炎壁》
速攻魔法
自分の墓地の「ラヴァル」と名のついたモンスターを
任意の枚数ゲームから除外して発動できる。
このカードを発動するために除外したモンスターの数だけ
自分フィールド上に「ラヴァルトークン」
(炎族・炎・星1・攻/守0)を守備表示で特殊召喚する。
墓地のラヴァルを任意の枚数除外して、同じ数だけトークンを生成する速攻魔法。
トークンは特にシンクロ素材などの制限を持っていないため、シンクロ召喚のレベル調整なり何なりに使おう。墓地リソースを喰うので発動タイミングに注意。
いっそ割り切ってラヴァル・キャノンで帰還させるために除外領域へと送る手段として使うという手も。


通常魔法
(1):自分の墓地から守備力200の炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターンのエンドフェイズに除外される。
墓地の炎属性、守備力200のカードを可能な限り特殊召喚する
ラヴァルのラヴァルたる最大のアイデンティティこそこのカード。たった一枚通すだけで場に最大5枚ものモンスターが現れ、そのアドたるや1:4交換という狂気の沙汰。ちなみに本当はフレムベルのサポートカードである。
そのぶっ飛んだ性能は個別項目参照。


《炎熱伝導場》
通常魔法
(1):デッキから「ラヴァル」モンスター2体を墓地へ送る。
デッキからラヴァルモンスター2体を墓地へ送る。
ラヴァル専用だが、これ1枚でおろ埋2枚分となる。
通常魔法なので炎車回しよりも素早く墓地アドを稼げる
侍女の効果も使えるため、デッキに侍女3枚残った状態でならば手札1枚から5枚の墓地肥やしが可能。
炎車回しと比べると、サーチのし辛さと結果的に墓地置かれるラヴァルの数では劣る。
……が、召喚権も使わず相手任せにならないため、ほぼ上位性能は間違いない。炎車回し涙目。



カード

《炎熱旋風壁》
永続罠
自分フィールド上の「ラヴァル」と名のついたモンスターの攻撃力は、
自分の墓地の「ラヴァル」と名のついた
モンスターの数×100ポイントアップする。
自軍ラヴァルの攻撃力を墓地のラヴァルの数×100上昇する永続罠。
デュエル終盤でならそこそこの上昇値が見込めるものの、正直デッキのリソースを割いてまで採用するメリットがあるかというと微妙なところ。


《炎塵爆発》
通常罠
自分の墓地の「ラヴァル」と名のついた
モンスターを全てゲームから除外して発動できる。
このカードを発動するために除外したモンスターの数まで
フィールド上のカードを選んで破壊する。
ラヴァルの有する、もう1枚の「爆発」。
墓地のラヴァルモンスターを全てゲームから除外し、除外したモンスターの数までフィールド上に存在するカードを破壊する。
墓地アドの大半を失うことになるが、その分効果は強力。
墓地にラヴァルを10枚貯めるのはそう難しくないので、相手フィールドを文字通り焼き払うことが可能。
…だったのだが肝心の真炎の爆発と相性が悪く、採用理由の一つでもあった異次元からの帰還が後に禁止指定を受けてしまったことで採用されることはほぼなくなってしまった。

タッグフォース5ではジャックが禁止デッキでラヴァルを使用する。
切り札である紅蓮の悪魔ことスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンを出しやすく、イメージも合うからだろうか。
実戦でも爆発の存在から狙いやすく、チューナーが墓地に大量に貯まるので相性は良い。

デッキ概要


墓地を肥やし、

爆発する。

以上。

何言ってるのか分からないって?
ラヴァルの動き方、それは

炎熱伝導場による超速墓地肥やしと、真炎の爆発による大量展開。

全てがそれへと集約される。
冒頭でも触れたとおりラヴァルには真炎の爆発に対応する守備力200の炎属性モンスターが多く存在し、その中には多数のチューナーも含まれる。
炎熱伝導場にラヴァル炎火山の侍女を絡めればわずか一枚の手札消費で五枚ものカードが墓地へと落ちる。そしてその効果で守備力200の炎属性モンスターを多数落とせば、真炎の爆発の効果により即座に墓地の五枚が場の五枚へと化ける。
デュエルの高速化が進んだ2016年の環境ですらこの大量展開は脅威であり、たった一枚のカードから最低でも2枚以上のシンクロモンスターが出てくるそのインパクトは絶大。1ショットキルをも容易に成立させてしまう。コンボ成立時の瞬間火力は間違いなく遊戯王史上最大最強だと言えよう。

しかもこのコンボは究極的には真炎の爆発と炎熱伝導場のたった二枚の手札だけで成立するものであり、コンボ内容自体は非常に簡単である点も見逃せない。カードさえ揃ってしまえばもはや勝ったも同然。故にラヴァルデッキのデュエルは爆発ゲーと揶揄される。

しかしそれは同時に真炎の爆発が通せなければ勝ちはほぼ絶望的という極端な不安定さを内包していることをも意味する。
ラヴァル自体はモンスターをテンポよく並べてゆく手段が不足しており、瞬間火力こそ高いが継戦能力に関してはからっきし。ラヴァル・キャノンなどを利用して散発的にシンクロモンスターを立てることはできるものの、あくまでそれらは真炎の爆発を通すまでの時間稼ぎにすぎない。
そのため一気にモンスターを大量展開して速攻で決着を付けてくるタイプのデッキを相手にするととたんに厳しい戦いを強いられることとなる。

真炎の爆発を通すことに全力を尽くすデッキスタイルである以上、その真炎の爆発自体を潰されてしまうことにも弱い。
なのでラヴァルは特殊召喚封じと墓地封じに極端に弱いという弱点を抱えてしまっている。

妨害札を使って時間を稼ぎつつ、大量のサーチカードとドローソースによって迅速に上記二枚のカードを手札に回収することこそがこのデッキの至上命題となるだろう。
環境に通用するような強さでは無くなってしまったが、一度コンボが決まったときのロマンに満ちた大爆発の魅力に取り憑かれた爆破技師決闘者を今も生み出し続ける魔性のデッキである。

相性のいいカード


侍女やランスロッドを能動的に発動させつつ、厄介な相手モンスターを除外できる。
前者と合わせてフルール・ド・バロネスに繋げられるのも噛み合う。

  • 炎王
同じく守備力200のカテゴリで占めており、アーチャーで自発的に発動させられるので相性がいい。
特にキリンは侍女を確実に落とせる上に、レスキューキャットからのリクルートでドラグーンにも繋げられる為採用候補となる。
上記のアグニマズド同様に炎王の孤島で侍女やランスロッドとのコンボも狙える。

  • 焔聖騎士
戦士族が多いカテゴリなので自然と組み合わせやすい。
キャノンとのシナジーが強いアストルフォやランスロッドや炎熱伝導場とのシナジーが強いリナルドが特に相性がいい。
また、イゾルデに繋げてリナルドをリクルートできる利点もあり、妖刀竹光ならサーチした黄金色で爆発のドローを狙いやすくなり、真刀なら1キルになりやすくなる。
もしくは御巫の水舞踏と御巫を出張し、相手モンスターの除去やバーナーやコアトルとのコンボを狙うのもアリ。

  • ネメシス
除外を多用しかつフラッグの守備力が200であるこのデッキとは相性がいい。
フラッグでサーチしたコリドーを追加で召喚し、そこから超雷龍に繋げれば理想的。
ただし、アークネメシスは爆発と墓地リゾースを食い合いやすいので墓地に落ちたシンクロモンスターを優先したい。

フォクシー・チューンでセアミンをリクルートすることで序盤の展開力の遅さをカバーできる。
フォクシー・チューンの墓地送り行為は効果なので侍女の効果発動タイミングを逃さないのも嬉しい。
チューナーが2体並ぶのでTG ハイパー・ライブラリアンのドローブーストにも期待できる他、ディア・ノートをリクルートすることで上記のイゾルデにも繋げられる。

除去手段が多いデッキなのでラッシュ力を掛けやすい。
グラウンド・ゼノから引っ張り出して手札の侍女を落とす芸当も可能。
レベルが高すぎてドラグーンのS召喚には無理だが、逆に言えばアルティマヤ・ツィオルキンやフルール・ド・バロネスを出しやすいメリットがある。
また、デュランダルからサーチできるブースト・ウォリアーとの組み合わせで召喚権を使わずにサラマンダーに繋げられる。

  • シンクロ・ワールド
ハイパーライブラリアンを出しやすいデッキなので蘇生で更なるアドバンテージを稼ぐことが出来る。
被破壊時の赤き竜リクルートもサラマンダーのドロー効果を発動できる点で相性が良い。


ラヴァル炎樹海の幼女「あなたたちが、ついき、しゅうせいしてくれるひと…?」



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最終更新:2023年11月27日 19:49