馬謖

登録日 :2010/06/10(木) 00:09:16
更新日 : 2017/06/25 Sun 08:58:24
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馬謖(ばしょく)
字 幼常
出身 荊州

190年〜228年


後漢末期の人物。
荊州の名家である馬家の出身。
字に「常」が付く「馬氏五常」の一人。

また、諸葛孔明の第一回北伐の折り命令に背いて山頂に布陣し作戦を根底からへし折ったことから一部では、
「登山家」「Mr.生兵法」「三国版趙括」
などと呼ばれているとかいないとか。




赤壁の戦い後、劉備は荊州南部を平定。
内政や外交を行える人員に乏しい劉備軍は広く人材を募集。
「馬氏の五常」と名高い馬良、馬謖を登用しこれを重用した。
馬良と馬謖以外は名前すら分からないが

劉備軍が蜀へと兵を進めると、馬謖もこれに随行。
蜀平定後、馬謖の才気に期待した孔明は各地の太守や県令を任せ、馬謖はこれをそつなくこなしていった。



しかし、馬謖が越雋太守を任されていたとき南蛮の長高定が反乱を起こし領地を取り囲んだ。
この知らせを受けた馬謖は、防衛よりも軍議を優先。
何とか撃退に成功するも、劉備は眉をひそめたとか。

この件が有ってか日頃の行いか、
夷陵の戦いで敗走し、白帝城にて最後の時を迎える劉備は孔明を呼び遺言を残した。
その遺言の中に
「馬謖は大言壮語の癖があるからあまり重用するな」
との一言があった。




しかし、孔明はこの遺言を破り馬謖を参軍に取り立て重用。
昼夜を問わず語り合ったとか。


劉備の死後、南蛮が度々反乱を起こした。
孔明は南征を決意すると馬謖を呼び出し「策は有るか」と問う。
すると馬謖は
「蛮族に対し力を以て当たっても無駄です
彼らの心を攻めれば反乱も起きないでしょう」と答えた。
(※馬謖の任地は反乱震源地の一つ)

これを聞いた孔明は七縱七擒で南蛮の王猛獲を心服させ南征に成功する。



南が安定すると孔明は主君劉禅にかの有名な「出師の表」を上奏。
第一次北伐を開始する。

この北伐で孔明は馬謖に補給の要衝である街亭の守備を命じる。
なお、諸将は魏延や呉壱といったベテラン将軍を推薦していた。
街亭の守備を下知する際に
「城に拠り道を堅守せよ」
と命じるも、馬謖はこれを無視する気満々である。

副将の王平が軍規違反を諫めるも
「文盲は隅の方でオウヘイヘーイとか言ってろよwww」
と、聞き入れず登山を開始。
これぞ馬謖様必敗の型、山頂布陣のお姿である。

結果は言うまでもないが、
麓を敵将張コウの部隊に水を絶たれた上で完全包囲。
一矢報いんと逆落としを掛けるも逆に散々に打ち破られる。


街亭を落とされ補給線を失った蜀軍は撤退を開始。
二度と無い中原攻略のチャンスを失ったのであった。




初陣とは言えこのような大失態を犯した馬謖は打ち首。

「先帝の遺命を守っていれば」と涙を流しながら、孔明は泣いて馬謖を斬るのであった。
…実はこれ演義での話で、正史では「愛弟子を斬るのが悲しいから泣いた」とのこと。
…孔明、人物眼なさすぎ。

ちなみに正史の「向朗伝」によると、街亭で負けた馬謖は逃亡を計ったようであり、
仲の良かった向朗は見逃してやるものの、結局馬謖は捕まり向朗は罷免の憂き目に有ってしまう。

どこまでも迷惑な奴である。

一説には、牢屋に入れておいてほとぼりが冷めたら恩赦して再度使おうと思っていたのに、馬謖が逃げたので本当に処刑せざるを得なくなったとも。
李厳などは実際街亭並の大バカをやらかして連戦連勝していた北伐をつぶしているが、流刑にとどめていた。

馬謖が本当に有能であったかはともかく、有能な人材をいなくしてでもけじめをつけるのを優先するか、
けじめにとらわれた結果有望な人材を失うのを惜しむべきかは、常に難しい。
馬謖が本当に有能であったかはともかく、 ただでさえ人材不足の蜀の場合、なおのこと人材を惜しむべきだったという後世の批判もある。
馬 謖 が 本 当 に 有 能 で あ っ た か は と も か く
当時の馬謖は38歳、「これからの成長を待つ」には当時の感覚としては年を取りすぎていた面もあるだろう。

孔明自身も、この敗戦の責任を取って丞相を辞任している。
ベテラン起用説を蹴って新人を使い、その結果が国の命運を断ちかねない大失敗では、流石に処罰は避けられなかった。
ほかに人材がいないため、後に戦果を挙げて丞相に復帰するまでの間も実質丞相代行を続けてはいたのだが。

演義において

だいたい正史と同じ流れ。
北伐にあたり、流言飛語で魏の司馬懿を失脚させる活躍をした。まあ創作だからどうでもいい。


その他の馬謖
  • コーエー作品(三國志シリーズ)
史実や演技の描写の割には高能力であり、スキルが孔明とマッチする作品もあって優遇されている。

:コーエー作品(英傑伝シリーズ)
上記とは打って変わって冷遇気味。
英傑伝(無印)では(主人公が劉備の為に)能力こそ高いものの 就いているクラスが士気回復しかできない軍楽隊 である為にこのままだとほぼ戦力だがクラス変更アイテムがあるのでカバーすることは可能。
孔明伝では能力が落とされ、クラスも歩兵隊(物理、策略ともに微妙)にされるなどどうあがいても戦力外になるような調整がされた。
オマケに 姜維加入後は役割を奪われ 街亭で司馬懿を蹴散らしても敗戦扱いで処刑されそうになり(コンシューマー版だと不問になるが) 処刑の方がメリットが大きい(孔明以外のキャラ全員のLVが5上がる。攻略本でも「馬謖は殺そう」的な台詞が出ている) と露骨に冷遇されている。
曹操伝では敵として登場、生意気だが迂闊な面が強調されている。
ルートしだいでは 孔明や姜維と共に劉禅を見捨てて逃亡する と言う展開になり曹操に敗れて死亡した劉禅を姜維と共に罵倒すると言う描写がある(流石に孔明は二人を嗜めるが…)。
劉禅が不甲斐ないのは事実だとしても 「劉禅に徹底抗戦を示唆しておきながら逃げ出したお前達が言うな」 であるが。

  • 横山光輝三国志
出番少。

  • 蒼天航路
ウザい感じのイケメン。
劉備に冷たい目で見られる。

  • 三国志大戦
Ver1
コスト2弓

武4知7
計略は士気を3消費して自分が撤退する代わりに士気が6上昇する(実質3上昇する)泣斬馬謖
計略は強力だがスペックがカス。

Ver2
コスト2弓

武4知7
計略は士気を5消費して自分が撤退する代わりに士気が8上昇する(実質3上昇する)泣斬馬謖

前verで活躍しすぎたのか計略の消費士気が変更された。

Ver3
コスト1.5槍

武5知7
計略は範囲内の敵を引き寄せる挑発。
良スペックで計略も使いやすい良カード。

軍師:転身再起(天)・山頂布陣回復奮陣(人)
3より導入された軍師システムの軍師カードとしても登場。
癖はあるが状況によっては強力な転身再起と範囲内の味方武将の兵力を徐々に回復する回復奮陣を所持してるなかなかの強カード。
特に回復奮陣は開幕に高武力武将を集めた前出しデッキや中盤以降に士気を回しながら長時間敵陣に居座るデッキが猛威を奮い、
バージョンによっては覇権を取れたほどの強さを誇った。

Ver3.59
コスト1.5弓

武4知2
計略は士気を5消費して自分が撤退する代わりに士気が8上昇する(実質3上昇する)泣斬馬謖

ただし戦闘中一回しか使う事が出来ない。
ビックコミックスピリッツとのコラボカードであり、
〇〇アフロ田中とのコラボなためアフロになっている。

  • 白井式三国志
顔が面白すぎる。

外伝にて登場。
独自に項羽ターンXに接触し、翔を裏切って独自勢力「楚」を興すという史実や演義もビックリな行動に出る。
案の定三国全てにフルボッコにされ、山頂に布陣するというお約束の行動に出た後「四面楚歌」で楚は滅びた。
こちらでは脱出しており、死にはしなかったものの以後の消息は不明。
公式が病気で有名な公式サイトの「今週の武将」コーナーにて、
劉備ガンダムに「馬謖が山頂に陣を敷き、項羽の周りから楚の歌が聞こえ始めたんだ。ヤバい臭いがプンプンしてるだろう?」と言われている。

  • 反三国志
前線でバリバリ戦うタイプではなく、荊州方面を担当する内政官僚扱い。
大活躍というほどではなかったが、善政を布いてしっかりと呉を牽制する程度の働きはしていた。

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