チコタン

登録日:2011/09/30(金) 21:57:41
更新日:2024/01/07 Sun 13:08:50
所要時間:約 4 分で読めます




チコタンとは、蓬莱泰三作詞、南安雄作曲による楽曲である。正確には「チコタン~ぼくのおよめさん~」というタイトルで、いわゆる交通戦争*1を皮肉った歌。

内容

全5部構成。主に関西の小中学校で歌われている。

Ⅰなんでかな
小学生の主人公がチコタンという女の子に惚れ、浮かれる。

Ⅱプロポーズ
主人公はチコタンに結婚を申し出る。
ストーカーぶりを前面に押し出す。

Ⅲほっといてんか
魚が嫌いなチコタンにふられた事を、魚屋を営む親のせいにして八つ当たりをする。

Ⅳこんやく
魚嫌いのチコタンが海老と蟹とタコは好きだと知った主人公。
彼は「海老と蟹とタコだけを売る魚屋をやろう」と思いつく。

Ⅴだれや!?
チコタンが交通事故で死亡。主人公はそのショックとやり場のない怒りに叫ぶ。

第4章までは恋をする少年の揺れる心が歌われているが、第5章が始まるや否や「チコタン死んだ」と急な鬱展開
子供たちの合唱コンクールに来た何も知らない親たちを絶句させた。

また学研映画により映像化されている。
オープニングのスタッフロールで不協和音が流れ、アニメーションや主人公の言動が狂気的であるため、観てて不快になる人も多いとか。
特にⅤのパートでは麻薬中毒の幻惑を見ているかのような表現があり、主人公がまさに冒頭で記したような病状になっていく様子がうかがえる。

合唱曲としては、感情の起伏が激しい上に曲も長いため、難易度が高いとされている。
そういう意味でもトラウマになるかもしれない。

その後

この曲と同じ作詞家・作曲家による合唱曲「日曜日~ひとりぼっちの祈り~」が作られた。
冒頭から両親を衝突事故で亡くした少年の絶望が歌われ、聞くものを暗くさせる。

だが、終盤

実は衝突事故の原因は、彼の父親の飲酒運転であることが明かされ、周囲から「人殺しの子」と罵られる悲しみが歌われる。
それに加え、その事故で両親を失い足が不自由になった子供への、必死の謝罪の言葉が歌い上げられる。
チコタン同様、歌う側も聞く側もドン底に突き落とす、屈指の鬱ソング。 

朝日放送のテレビ番組「なるみ・岡村の過ぎるTV」の摂津市特集にて当楽曲が紹介された。
「摂津市立第三中学校の卒業生なら全員歌える」といわれていたが、最近音楽の先生が変わって歌わなくなったらしい。
しかも問題の五番だけを歌わさせられていたとか。


追記・修正は交通事故を起こさないという強い意志がある人が行って下さい。

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最終更新:2024年01月07日 13:08

*1 昭和30年代以降に自動車交通が急成長したことにより、交通事故死者数の水準が「日清戦争での日本の戦死者(2年間で17,282人)を上回る勢いで増加した」ことから、この状況は一種の「戦争状態」であるとして、「交通戦争」と呼ばれるようになった。