主人公機乗り換え

登録日 :2012/06/05(火) 00:06:15
更新日 : 2017/01/04 Wed 18:15:39
所要時間 :約 7 分で読めます




主人公機乗り換えとは、ロボットアニメの主人公が自分のロボットを新しいロボットに乗り換えてしまう事である。
乗り換えられた機体はパワーアップしているのが普通。

今でこそ普通に行われているが、その起源は特撮ドラマ『ジャンボーグA』にある。
主人公・立花ナオキが中盤エメラルド星人から与えられたジャンボーグ9が所謂2号ロボの始まりとされている。

アニメにおける元祖はゲッターロボであり、
主人公達ゲッターチームが、新番組になるにあたり、ゲッターロボGへと乗り換えたのが始まり。

だが、この後しばらくはロボットアニメはあれど定着はせず、
次に主人公が自機を乗り換えるのは、色々と型破りだった戦闘メカ ザブングルまで待つ事になる。

主人公・ジロンが、物語中盤、それまでの愛機であったザブングルから、突如 ウォーカーギャリア と言う全くの別機体に乗り換えてしまったのだ。

主人公が「作品タイトルと違うロボットに乗る」と言うこの事態も、本作を型破りな作品たらしめる一因だが、
ともかくこれが草分けとなり、ロボットアニメの主人公は中盤、自機を乗り換えると言うのが半ば定番となっていくのだった。
パターン破りがパターンになるという皮肉。

また、乗り換えられたそれまでの主人公機もけして忘れられる訳では無く、他のキャラ(ヒロインが多い)が使い続ける事が多い。
作品タイトルは主人公が乗り換えをしても変わらないのが普通(重戦機エルガイムのみアイキャッチの端にmk-Ⅱとついた)。

ちなみに、乗り換えが無いロボットアニメも結構ある。
あるいは作品中では乗り換えないけどパーツの追加・変更でそれまで戦闘を行えなかった環境での戦闘が可能になる、といったケースもある(マジンガーZ、ガオガイガーなど)

■主な主人公機乗り換え例(順不同)
広義では主人公機のパワーアップも乗り換えと見なされるが、便宜上、ここでは省く。

ジャンボーグA→ジャンボーグ9
「ジャンボーグA」より。アニメより先駆ける乗り換えの元祖。
強敵にジャンセスナ/ジャンボーグAを破壊されてもへこたれない立花ナオキの勇気に感動したエメラルド星人がジャンカー/ジャンボーグ9を与えた。
地上戦に秀でているが空を飛べないため、ジャンボーグA復帰後は機体を使い分けて戦う。


◆ゲッターロボ→ゲッターロボG→真ゲッターロボ
ゲッターロボシリーズより。
新番組になるにあたり、よりパワーアップした機体に乗り換えとなった。パイロットも三号機体のみ交代となっている。
真ゲッターロボは近年になってからのもの。


◆ザブングル→ウォーカーギャリア
戦闘メカザブングルより。同一番組内で乗り換えしたのはこれが初。
「乗り換えても番組タイトルは変わらない」を定着させたのもこれ。


◆ダンバイン →ビルバイン
聖戦士ダンバインより。
聖戦士ショウはナの国の王女、シーラより賜った機体、ビルバインに乗り換えた。
これも、「主人公が番組名と違うロボットに乗る」「それまでの主人公機はヒロインが乗る」の典型である。


◆エルガイム→エルガイムMk-Ⅱ→エルガイム
重戦機エルガイムより。
アモンデュールスタックにブラッドテンプルの頭をつけたところ、それまでの主人公機エルガイムに似ていたのでmk-Ⅱと呼ばれる事に。
旧エルガイムはヒロインであるアムが乗るようになる。
しかし、最終話では大破したmk-Ⅱからエルガイムに出戻る。最終話で主人公機が出戻ったのは他はガンダムエクシアくらいだろう。
多分唯一の「番組タイトルを変えた乗り換え」


◆ガンダム→(リック・ディアス→ディジェ→Ζプラス→Ζガンダム3号機→)リ・ガズィ→νガンダム
ガンダムシリーズより。()内は非主人公期間及び非映像作品。
初代主人公アムロは、作品を跨ぎ14年かけてこれだけの機体を操った。
また、後に作られたOVAにて、乗り換える予定だった機体新米ジオン兵にダメにされていたことが発覚した。
ライバルのシャアも色々乗り換えている。


◆ガンダムMk-Ⅱ→Ζガンダム
機動戦士Ζガンダムより。
Ζガンダムがその複雑なデザインや変形機構のため、デザイン決定や商品化が遅れた都合により、話に組み込まれた乗り換え。
ガンダムシリーズ初の主人公機乗り換えとなった(アムロは前作の時点では乗り換えていないし、今作では主人公ではない)。


◆Zガンダム→ZZガンダム
機動戦士ガンダムZZより。
前作の最終回で廃人化したカミーユに代わり、ジュドーがZガンダムを操縦していたが、途中でガンダムZZに乗り換える。
前作の主人公機を新主人公が使用し、途中で本作の真の主人公機に乗り換えるというのは中々ないことである。
尚、Zガンダムはルーが操縦するようになるが、場合によっては、ジュドーが再び操縦することもあった。


◆マジンガーZ→マジンカイザー
マジンガーシリーズより。
スーパーロボット大戦シリーズから追加された、主人公・甲児の乗り換えである。
原作でもグレートマジンガーやダブルスペイザーにも乗り換えているが、
「甲児の駆るマジンガーZの後継機」たるマジンカイザーはスパロボで初めて確立されたもの。
後にダイナミックプロ公式にも逆輸入された。


◆ガンダム試作一号機フルバーニアン→ガンダム試作三号機デンドロビウム
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYより。
ストーリー上最初に乗っていた機体はガンダム試作一号機ゼフィランサスといい、これを宇宙で改修したのがフルバーニアンであるため、後述のガンダムX同様主人公機強化→主人公機乗り換えという流れを経ている。
フルバーニアンがライバルとの闘いの末に相打ちとなった後、最終決戦へと向かうべく主人公達が友軍のドックに保管されていた本機を半ば強奪に近い形で受領する。
劇中で整備員が漏らした 「これがモビルスーツだって言うのかい!?」 というセリフが全てを物語る、もはやガンダムの方がオマケに見えるシリーズでも屈指のインパクトを放つ存在。
主人公機のガンダムとしては最大サイズの140mという巨体を誇る。


◆シャイニングガンダム →ゴッドガンダム
機動武闘伝Gガンダムより。
サバイバルイレブンを勝ち抜いたドモンが決勝リーグに出場する際、乗り換えを果たした。
が、番組タイトルから、視聴者にもなんとなく予測はされていたりした。ガンダム史に残る屈指の乗り換えシーンは必見。


◆ウイングガンダム→ガンダムエピオン→ウイングガンダムゼロ
新機動戦記ガンダムWより。
流れだけ見ると高性能機への乗り換えという形だが、ガンダムエピオンは本作のラスボス機でゼロはウイングガンダムの原型機、という
乗り換え先がなかなか珍しいものになっている。主人公がライバルより先にラスボス機に乗るとは……。
さらに乗り換え元であるウイングガンダムの不遇っぷりも半端なく、何かとネタにされがち。


◆ガンダムXディバイダー→ガンダムダブルエックス
機動新世紀ガンダムXより。
かつての戦争に参加しなかったほうのガンダムXとその改造機のガンダムXディバイダーを操縦していたガロードは、
かつての戦争に参加して、地球にもコロニーにも大打撃を与えたほうのジャミルのガンダムXを基に造られたガンダムダブルエックスに乗り換える。
大きな罪を持った機体は戦後に生まれたパイロットと共に戦い、最終的には過ちを繰り返さず、過ちを繰り返そうとする者たちを打ち破った。
尚、ガンダムXディバイダーはジャミルが乗るようになるが、男性が初期主人公機を受け継いだのはガンダムシリーズでは初。


◆マイトガイン→マイトカイザー
勇者シリーズ定番の二号ロボ。主人公機交代の発展型。
合体要員のロコモライザー大破の翌話、飛龍に追い詰められたマイトウイングの窮地に 都合良く 完成した新型機のマイトカイザーに乗り換え。
以降マイトカイザーが主人公機になってマイトガインは自律して動くようになったが、
主人公が時々マイトガインにも搭乗するし、両機が合体するためマイトカイザーの活躍は少ない。
尚、マイトカイザーの投入は旋風寺コンツェルンの経営戦略だったらしい。このアニメでしかできない表現である。


◆ガオガイガー→ガオファイガー→ジェネシックガオガイガー
ガオガイガーになるためのギャレオンが護と共に宇宙に旅立ったことから、凱は純地球産製のガオファイガーを操縦するようになるが、
途中でオリジナル・ガオガイガーのジェネシックガオガイガーに乗り換える。
グレート合体を用いなかった本作ならではの分かりやすいパワーアップだった。


◆無敵将軍→隠大将軍
スーパー戦隊シリーズ第18作忍者戦隊カクレンジャーより。
主人公サスケらがそれぞれ手に入れた忍之巻と隠流超忍獣の術により隠大将軍を召還・合体。
無敵将軍はこれに伴い自らの意志で活動。自ら「無敵将軍、参上!」と名乗りを上げカクレンジャーを手助けすることになる。
厳密にはこれらと支援メカ・ツバサマルら三神将はロボではなく元・人間なのだが、一応記載しておく。


◆アベンジャー→アナイアレイター
小説版アーマードコア マスターオブアリーナより。
主人公が宿敵ナインボールにより撃墜されるも、新型AC開発者より譲渡された。
強力なキャノンや、かのKARASAWAの装備などにより火力が大幅に強力になった。
なお、ゲーム本編でこの機体を再現すると重量過多となり出撃不能となってしまう。
小説においては開発者によるカスタムが成されており、この点を克服しているとのこと。


◆ストライクガンダム→フリーダムガンダム
機動戦士ガンダムSEEDより。
一機目はストーリー中盤、敵軍に強奪されたガンダムとの激闘の末に相打ちになった所を放棄される。
その後、敵国内の知り合いであるヒロインの一人の手引きによって乗り換えを果たす。
その後の初戦闘は熱い展開や挿入曲や演出の面から評価・人気は高い。
因みにストライクの方は後に修理され、パイロットに名乗りを上げたヒロイン…………ではなく、主人公の兄貴分的キャラが受け継ぐ事となった。


◆インパルス→デスティニー
↑の続編、機動戦士ガンダムSEED DESTINYより。
敵軍の地上本部に立てこもった宿敵ロード・ジブリールを撃破すべく、作戦直前に自国の国家元首デュランダル議長から与えられるという形で乗り換える。
その関係で、ここ最近のガンダムとしては珍しい一機目が破損する前に乗り換えた例である。
しかし主人公の乗り換えという一大イベントでありながら、初任務を議長への不信感に耐えかねて脱走した元上司を、その元上司と味方の言葉の間で板挟みに遭いながら、同乗していたヒロインの妹ごと撃墜するという後味の悪いもので飾る。
なお残ったインパルス、即ち前主人公機はガンダムシリーズで初めてヒロインが受け継ぐ事になる(前作の主人公機を含めればZガンダムを受け継いだZZのヒロイン・ルーが初という事になるか)。


◆ガンダムエクシア→ガンダムエクシアリペア→ダブルオーガンダム→ガンダムエクシアリペアⅡ→ダブルオークアンタ
機動戦士ガンダム00より。
一期のラストでエクシアは大破、ガンダムマイスターの刹那も消息不明となるも、二期の冒頭で自ら応急修理したガンダムエクシアリペアに乗り再登場。
その後刹那はパーツの一部を継承したダブルオーガンダムに乗り換え、エクシアは組織に回収される。
そして迎えた二期の最終決戦にて、ダブルオーガンダムを失った刹那の下に 完全に修復されたガンダムエクシア が届けられ、エクシアでラスボスの下へ向かう。
久しく見なかった 主役機出戻り 。しかも劇場版で乗り換えたダブルオークアンタは敢えてエクシア寄りの見た目で作られており、実質的に三度も出戻りしている。


◆ガンダムAGE-1→ガンダムAGE-2
機動戦士ガンダムAGEより。
第1部主人公のフリットの愛機のガンダムAGE-1を受け継いだ第2部主人公のアセムだったが、途中から専用機のガンダムAGE-2に乗り換える。
ガンダムシリーズで、『前主人公の機体を新主人公が使用する』のはガンダムZZ以来だが、これを1作品内で行ったのは本作が初。
尚、ガンダムAGE-1はフリットが再び使用するようになる。




また、魔神英雄伝ワタル魔動王グランゾート、そして覇王大系リューナイトなどのファンタジー系のロボットアニメでは乗り換えではなく、主人公機がパワーアップして活躍する場合が多い。

乗換えが始まった当初はともかく、近年の乗換えやパワーアップ描写は物語の盛り上げのためだけでなく、
トイやプラモデルといったグッズ展開のためという意味合いが非常に強くなってきているため、
仮にスタッフ側が乗換えをさせる気がなくともスポンサー側から乗換えを強いられているんだ!な場合もままある。



追記、修正は、自機を乗り換えてからお願いします。

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