アニュー・リターナー

登録日:2011/01/28(金) 17:35:36
更新日:2023/02/23 Thu 17:57:52
所要時間:約 8 分で読めます





ねぇ…私達、分かり合えてたよね?





機動戦士ガンダム00』の登場人物。

CV:白石涼子
性別:女
誕生日:?
年齢:?
身長:170cm
体重:49kg
血液型:?
所属:私設武装組織 ソレスタルビーイングイノベイター勢力

搭乗機


2ndシーズンより登場する新たなプトレマイオスクルー

薄菫色の髪に赤い瞳をもつ美女で、王留美の紹介でソレスタルビーイングに加わった。

イアン・ヴァスティからは「宇宙物理学、モビルスーツ工学、再生治療の権威で操船技術や料理に長け、おまけに美人」と評される程の逸材。

プトレマイオス2では操舵士と船医を兼任する。




その正体は、リボンズ・アルマークによってスパイとして送り込まれたイノベイド。但し、当人は自分の素性に関してはある時まで自覚が無かった。
作中に登場するイノベイドは戦闘用タイプばかりなので無性、つまり性別の概念を持たない者が殆どだが、アニューはその目的から女性として生み出された。

ノベライズ版等の記述から勘違いされ易いが、彼女はマイスタータイプではなく世界全体に存在する端末タイプ。
あくまでツインドライヴトランザム等の情報を仕入れる事が目的で派遣された為、戦闘は専門外。
その為戦闘能力は低く、彼女の搭乗するガッデスには様々なサポート用の改造が施されている。

ぶっちゃけ、リボンズは戦力としては彼女には期待しておらず、殆どチームプトレマイオスに対する嫌がらせ兼余興として出撃させた。



【劇中での活躍】

当初はラグランジュ3の秘匿ファクトリーでイアンの妻、リンダ・ヴァスティと共に支援機の開発を行っていた。
支援機が完成した後、イアンの推薦でプトレマイオス2に同乗する。

アロウズにプトレマイオスの位置が的確に知られている事を不思議に思っており、
外部と連絡を取る等度々不審な行動を取っているロックオン・ストラトスに疑いの眼差しを向けていた。
しかし、彼に本名を含めた素性を明かされると次第に親密になっていく。

聡明で博識だが、恋愛関係には疎いようでロックオン=ライル・ディランディの優しさは「新任の自身を気遣ってのもの」だと考えていた。
トレミーに来て間も無く、周りから少し浮いていると感じていた2人はお互いに惹かれていき、恋人になる。

しかし、ヴェーダの所在の情報を得る為にアロウズに所属するイノベイター(イノベイド)、リヴァイヴ・リバイバルを捕虜にすると状況は一変する。
アニューはリヴァイヴと同じ塩基配列パターンを持つイノベイター(イノベイド)だった。
※これ以前にも瞳の虹彩が金色に輝く、両親の事を訊ねられて言葉に詰まる、時折意識が飛ぶ等の出来事があり、ライルはその素性に薄々気付いていた。

リヴァイヴの脳量子波で思考が繋がるとライルにも語れなかった自身の過去、リボンズによって与えられた使命を思い出す。


ライルとの恋仲を「まさに狙い撃ちだな!」と茶化したラッセ・アイオンを撃ち、ミレイナ・ヴァスティを人質に取ると逃走を図る。

刹那・F・セイエイソーマ・ピーリスに邪魔され、当初の目的であったダブルオーガンダムの奪取には失敗するが、
ツインドライヴとトランザムシステムの情報を盗みだし、小型艇で脱出する。

再びダブルオーとオーライザーの奪取に専用機のガッデスに搭乗して現れる。


しかし、トレミーのクルーを裏切った自身を再び受け入れ、「もう一度お前を…俺の女にする!()とは…言わせねえ!!」と言ってくれたライルの手を取ろうとする。
彼女自身、人間味溢れるクルー達の事が好きであり、それまでの記憶を保持したままイノベイターへと覚醒し、仲間を裏切ってしまった事に罪悪感を抱いていた。

ところが、ライルのもとへ飛び出そうとする直前に意識をリボンズに乗っ取られてしまい、ライルの乗るケルディムガンダムを再び攻撃。
ライルは必死な呼びかけを続けるも届かず、ケルディムのシールドビットやミサイルポッドを次々に破壊。
とどめの一撃を与えようと突っ込む中、ライルの危機を感じた刹那のダブルオーライザーが乗機ガッデスを撃ち抜いた。

コクピットがむき出しの状態でヘルメットが割れてしまい、生存が絶望的であることを暗示されるアニュー。
だが、ダブルオーライザーが戦場を通過する際にリボンズの介入が遮断され、ライルとアニューは精神世界で再会。
量子空間内で互いに分かり合えた2人――。そして、アニューは最期の力でケルディムを突き飛ばし、爆発するガッデスと運命を共にしたのだった……。

それまでライルは、自分にとって完璧に写っていた兄・ニール程には家族のに対して熱くなれず、
それを「兄は自分より人間が出来た完璧な人だから」と捉えて劣等感を掻き立てるのみだった。

が、自分が何も手を尽くせないままアニューに死なれた事で、目の前で家族に死なれた兄の無力感や積憤を初めて感じ取り、
兄も自分と同じ人間でしかないと理解し、皮肉にもコンプレックスが解消される切っ掛けとなった。


戦いが終結した後にディランディ家の墓の隣に彼女の名を刻んだ墓石が立てられ、
ガンダムマイスターとして生きていく決意を固めた彼が「ロックオン・ストラトス」ではなく、「ライル・ディランディ」として帰って来られる場所となった。

死後もライルが何か間違った行動を取ろうとした際に、彼の良心を代弁するかのように彼女の姿がフラッシュバックする描写があり、
ライルにとって大切な存在として彼の心に残っている。



劇場版

本人は直接登場しないが、ライルとのツーショット写真の中に登場。ライルは今でもこれを大切にしている他、
ELSとの最終決戦の中で「アニューとだって分かり合えた!お前等とだって!!」と叫んでおり、
彼にとってアニューという存在が今もなお心に焼き付いている事が窺える。

なお、2ndシーズン最終話と今作ではアニューと瓜二つの容姿を持つ連邦政府の報道官が登場。彼女もまたアニューと同じ端末タイプのイノベイドである。
眼鏡を着用し、髪型こそリヴァイヴに似ているが、それ以外はアニューと同様で、CVもアニュー役を務めた白石涼子女史が担当した。







ゲームでの活躍】

Gジェネ』では『WORLD』で初登場。CB服とアロウズ服の容姿変更キャラとなっており、
CBは操舵向け、アロウズはパイロット向けのアビリティ構成なので好みで選んで構わない。因みに戦闘台詞は意外と強気な物が多い。

「邪魔をしないで!!」

「しつこいのよ!!」

本編では1回しか戦わなかったが、やる時はやるタイプなのだろう。あとアロウズのパイロットスーツの立ち絵は意外とエロい。
カットインではメット被るけどね。

また、Gジェネ3Dでの立ち絵は「アロウズの制服姿」という本編でも見られなかったレアな衣装となっていた。


第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』でスパロボにも参戦。
戦死したリヒテンダール・ツエーリの代わりに加速要員としてプトレマイオス2に同乗。

原作通りにリボンズに操られ、敵に回ってしまう。

しかし、一定条件を満たすと刹那が『コクピットを撃ち抜かずに機体の動きを止める』という離れ業を披露し、アニューが生存する。

あまりにも人間離れした技術に驚愕した沙慈・クロスロードに刹那は「ロックオン(ニール)に射撃を習ったから」と答えていたが、
刹那の変革を感じ取っていたアムロ・レイの態度から、これはイノベイター化が始まっていた事によって為し得た神業と推察出来る。*1
そもそも、ちょっと教えた程度で教え子にこんな事されたらニールも商売上がったりである。

また、プトレマイオスをメインに運用するなら他のキャラは覚えない「加速」等の優秀な精神コマンドがある為、プレイング的にも出来れば生存させた方が便利。

なお、『第3次Z時獄篇』では、木星のCB基地で働いている事がライルの口から語られ、生存ルートが正史になった。

一方、『UX』『BX』『V』といった単発作品群の場合、
いずれも死亡済であり、ライルが言及する程度に留まる。劇場版のみの参戦であるため仕方ないが。




ライル…私、Wiki篭りで良かったと思ってる……。

何でだよ……?

そうじゃなかったら、この項目に逢えなかった…。このWikiの何処かで擦れ違ったままになってた……。

いいじゃねえか、それで追記・修正していられるんだから……。

あなたがいないと追記・修正してる張りが無いわ……。

アニュー……。

ねぇ…私達、分かり合えてたよね?

……ああ。勿論だとも。

良かった……。

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最終更新:2023年02月23日 17:57

*1 再世篇ではより長い期間ダブルオーライザーに乗って転戦していたこと、アムロやカミーユと言ったニュータイプと行動を共にしていたこと、ツインドライヴと対となるゼロシステム搭載機が部隊内にいた事等、原作よりも覚醒が早く進む要素があった