オルフェノク

登録日 :2011/07/24(日) 02:22:55
更新日 : 2017/07/30 Sun 19:06:40
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オルフェノクとは、『仮面ライダー555』に登場した怪人の名称。


【概要】

事故や事件によって死亡した人間、もしくはオルフェノクによって殺された人間が低確率でオルフェノクとして覚醒する
(前者を特にオリジナルと呼び、後者とは強さに大きな差がある)。
動物や植物などモチーフは様々だが、共通点として体色は灰色で彫像のような姿をしており、他の仮面ライダーの怪人とは一線を画したデザイン。
人によっては複数の形態を持つ者もいる。

怪人の姿で言葉を発する時などは影が人間時の姿になるという演出(普通の特撮における「影だけ怪人のままの人間態」の意趣返し?)がとられている。

怪人に変身せずとも高層ビルからの転落や通常の重火器に耐えられる強固な肉体、本気で殴ればコンクリートくらいは粉砕する怪力など、
身体スペックは人間を遥かに超える。強大なオルフェノクとなると、人間の姿のまま超能力のような力を使いさえする。
何故か人間に棒切れで殴られただけでヘタレる某琢磨さんもいるが。
なおオルフェノクによってはファイズの通常キックでも倒すことができるとされている *1

デザインや存在意義、名称の設定など設定は緻密に描かれているがここでは割愛。
経緯はともかく 死ぬ事でオルフェノクとなる ため、元から組織化された怪人ではなく、後半に登場するオルフェノクが必ずしも前半に登場したオルフェノクより強いとは限らない *2
元は普通の人間であり、かつ覚醒によって人格が変貌するわけではないため、人間を超えた力を持ちながら他者を殺める事を拒む者も少なからず存在し、普通の人間として生活を続けている者もいる。
ただ、大半は力に溺れて殺戮や復讐を実行する。また、闘争本能に呑まれ破壊衝動に支配されてしまう場合もある。

強大な力を持つ反面、まだまだ人類に対抗できる数ではないため、スマートブレイン社を隠れ蓑に互助会を作り、
オルフェノクになってしまった者への援助、寿命の問題を解決するための研究、時には人を襲ってオルフェノクに変えるなどの活動を行っている。

作中ではオルフェノクへの覚醒は“進化”と捉えられている(『小説 仮面ライダー鎧武』でも「ヘルヘイムの森とは異なる進化」と描かれている)が、
言うなればそれはドーピングに近く、その急激な進化に身体が耐えられず、 寿命は常人よりも短い。
個体差はあれど、何もしなくても体は徐々に灰化し、最終的には青白い炎に包まれて骨も残さず灰となってしまう。
故に 仮面ライダーや他の怪人に倒されなくてもいずれは死んでしまう、哀しい運命の怪人 でもある。
ただし、オルフェノクとしての力を乱用しなければ長く生きることも可能ではある模様。
巧は幼少期にオルフェノク化してから十数年、海堂もオリジナルでないにも関わらず最終回以降最低でも11年以上生きている事が、ネットムービー作品『仮面ライダー4号』で判明した。個人差があるようである。
しかし、 「オルフェノクの王」 が覚醒すれば、彼に選ばれた者は長い寿命を手に入れることができ、オルフェノクは一つの種として確立できるとされている。
このため、スマートブレイン社は「王」になるであろう人物を探し求めている。


余談だが、企画会議では名称をどうするかで「オルフェ」か「エノク」か議論になり、いつまで経っても結論が出なかった。
だがちょうどその時、555のメイン脚本担当だった通りすがりの脚本家・井上敏樹が「 そんなもんまとめてオルフェノクでいいだろ 」と言ったことで決定したというのは有名な話である。
その井上氏の手掛けた小説版においてはインターネット上でオルフェノクの存在が都市伝説的に語られる中で、上記の語源を元に名付けられた設定になっている。
これに関しては真理も「あんな怪物にそんな崇高な名前なんて……」と憤激していた。

モチーフについては蜘蛛、馬、蛇などの王道のモチーフから、ミミズ、サンゴ、ナマコ、果てはツクシやオクラなんてものもある。
一部のオルフェノクは「人造人間キカイダー」に出てくる怪人が裏モチーフとなっている。
更に所謂「最上級のオルフェノク」はドラゴンオルフェノク以外でも想像上の動物が裏モチーフに入っている。例としてはホース→ケンタウロス、ウルフ→フェンリル、ゴート・バット→悪魔など。



【主要オルフェノク】


●ホースオルフェノク/木場勇治

モチーフは馬。武器として使徒再生の魔剣と クリムゾンスマッシュ をも防ぐを所有する。
下半身を馬に変形させてケンタウロスのような疾走態にもなれる他、感情が昂ぶったときは激情態と言われる形態にも変化。
通常形態でもラッキークローバーにもひけを取らない戦闘力を有する。
元ネタは『キカイダー』のブラックホースかもしれないが最早この辺に来るとコジツケかも。


●クレインオルフェノク/長田結花
モチーフは鶴。飛行能力を持ち、高い聴力やジャンプ力を有している。
本人の性格上戦いを苦手としているが、高い殲滅能力を持つ翼で攻撃する。
激情態は劇場版のみの登場。サイガと渡り合う飛行能力を誇る。
より女性的な容姿になり、弓矢を武器とする。 使わなかったが


●スネークオルフェノク/海堂直也

ちゅーか。モチーフは蛇。木場と長田の研修時に教員役のオルフェノクによって殺され使徒再生したため
上記二人と比べると戦闘力は少しばかり劣るが海堂の服装をあしらったデザイン、なによりそのキャラクターにより人気は高い。
終盤はチャクラムのような武器を使用。

以上3人はもう一つの主人公グループとして数多く変身した。


◆スマートブレイン

表面的には様々な業種に進出している複合企業だが、裏ではオルフェノクを半ば強引に束ね組織を形成している。
オルフェノクの滅びを回避する方法を探しており、その可能性を持つ「オルフェノクの王」を守護するため三本のベルトを開発した。


●ローズオルフェノク/村上峡児
モチーフは薔薇。オデコが透明で中身が見える。他のオルフェノクとは色が違い、白い純白の外見を持つ。
茨状のムチが武器の他、バラの花びらで攻撃したり念力を使ったりとライダー3人もまとめて相手に出来る無類の強さを誇る。
尚、他のオルフェノクと違って鎧を纏っていない生身に近いフォルムをしているのは彼の強い自尊心によるもの。
デザイン原案はハカイダー


◆ラッキークローバー

村上に見初められた「上の上」のオルフェノク達。
琢磨・影山・北崎・Jの4人で構成されていたが、Jの消滅後は追加メンバーを巡ってドラマが展開した。
オリジナルメンバーのモチーフは『キカイダー01』に登場したハカイダー四人衆と、その変身形態。()内は変身形態の名前。


●センチピードオルフェノク/琢磨逸郎
モチーフはムカデ(紅ムカデ)。武器は。ベルトを強制的に剥いで大活躍するかと思えば、ライダーに引っ張られて逆に拘束されたり、
琢磨さんのクオリティと共に激しく株が乱高下。
やけにぴっちりした形状。


●ロブスターオルフェノク/影山冴子
お色気姐さん。モチーフは海老。両手に付いた手甲とフェンシングの剣で戦う。
銀エビ(シルバーハカイダー)がモチーフなためか銀色に近い体色をしている。


●ドラゴンオルフェノク/北崎
モチーフは龍(ブラックドラゴン)。作中で出ているオルフェノクの中では唯一の想像上の動物。
パワー主体で防御力も高い魔人態と、細身でスピード主体の龍人態の二種類の形態を持つ。
しかも彼の体や波動に触れた存在は全て灰になってしまう。この力に多少なりとも耐えられるのはオルフェノクやライダーズギアのみ。
登場時から別格の強さでライダーや他のオルフェノクを圧倒し、 敵味方からリンチされてようやく倒れた


●クロコダイルオルフェノク/J(ジェイ)
モチーフは鰐(青ワニ)。命が3つあり、三種類の形態に変わりながら強化再生する。
ファイズのクリムゾンスマッシュを破った強敵。
パンチ力3tの第一形態から第二形態は防御力が1.5倍に向上し、第三形態はパワーも1.5倍に向上したとされている *3
…が、序盤に倒された上に彼より強そうに見える幹部級以外のオルフェノクも終盤近くには登場したりするのでぶっちゃけどの辺が上の上なのかは疑問に思われたりする。
しかし、パワーが1.5倍=パンチ力も1.5倍とした場合、第三形態のパンチ力は計算上4.5tとなるので、単純なパンチ力だけなら ファイズの最強形態であるブラスターフォームを上回り、オーガと互角となる
また戦闘以外の面でも面々と異なり敵対者でない他者に対して温厚であるなど、上の上と頷ける部分も存在する。
元となったキカイダー01の怪人と同様、ハトに改造された。


●スパイダーオルフェノク/澤田亜希
モチーフは蜘蛛。舵輪のような大型手裏剣が武器。
実験により後天的にオルフェノクとなったが、オリジナルらに劣らない強さで、一時的にラッキークローバー入りも認められた。
かなり傾斜がキツい壁面でも蜘蛛のように這って移動することも出来る。
井上敏樹の小説版では草加雅人がこのオルフェノクとなった。


●ゴートオルフェノク/花形
モチーフは山羊。先代社長というだけあってローズオルフェノクと同等かそれ以上の実力を誇る最上級のオルフェノク。
ドラゴンオルフェノク(龍人態)相手ですら、彼を超える速度で動き回って軽く手玉にとり、共鳴音波で攻撃する。 アホか、と思う位強い
一応 設定では味方側 なのに、初回から登場していた怪人のためか アトラクションでフルボッコにされまくった


◇アークオルフェノク/鈴木照夫

「オルフェノクの王」と称される最強のオルフェノク。
頭部にある大きな複眼と触覚、首から生えたマフラーが特徴。モチーフはバッタと思われるが設定としては不明。
ファイズたちライダーと似たデザインとなっているが、これはライダーズギアがアークを基にしているという設定のため。

他のオルフェノクとは異なり、人間が変化したものではない(鈴木照夫は謂わば繭であり、アークオルフェノクの完全覚醒とともに消滅した)。
更にその実力もオルフェノクの王だけあって、他のオルフェノクとは完全に一線を画す。
脅威的な力を持つドラゴンオルフェノクでさえ、捕食の対象でしかない。
ドラゴンオルフェノクでも多少力を込める必要がある、ライダー達のエクシードチャージによる拘束も、片手で事も無げに振り払い、
ファイズのブラスターフォームすら手玉に取る実力がある。
三本のベルトはアークを守護するための物だが、ぶっちゃけ 並のオルフェノクにすら負けたりするベルトの護衛なんぞまるっきり必要ないレベルの強さ

なお、 アークオルフェノクが死ぬと全てのオルフェノクが滅びる との事。
恐らくはアークオルフェノクが滅ぶとオルフェノクを延命する手段がなくなるためであると思われる。
他のオルフェノクがアークオルフェノクに受け入れられると人間の部分が取り除かれオルフェノク態が固定され、人間の姿には戻れなくなる(影に映る人間としての姿も消える)。
その代わりに灰化して死ぬ事は無くなる。

その出自のついては多くは語られておらず、正体については諸説ある。



以下ネタバレ













●ウルフオルフェノク/乾 巧

モチーフは狼。
主人公が実は怪人だった。この事実に当時の視聴者は驚いた事だろう。
終盤に怪人となった主人公怪人と人間の間に産まれた主人公ならいるが、第1話以前からライダーの姿とは別に怪人としての姿を持つ主人公は例がない。
刃状の突起とメリケンサックが武器で俊敏な動きとジャンプ力で相手を翻弄しながら攻撃を繰り出す。
劇場版では疾走態という、主に下半身が強化された激情態も登場した。
設定上では肩の刃状の部分を触手として伸ばし、突き刺して使徒再生をするが、巧の性格上するはずもなく劇中未披露。 
因みにモチーフは狼、狼男の他に巧役の半田健人氏(デザイナーから見た半田氏のイメージらしい)。
ちなみにキカイダーにもオオカミがモデルの悪に徹しきれないロボット「ゴールドウルフ」が登場する。



【本編外のオルフェノク】


●エラスモテリウムオルフェノク/不明
モチーフはサイ。元ネタはグレイサイキングだろうか。
劇場版に登場するオルフェノクだが理性を完全に失ってしまっており、全長十メートルを超える激情態を常に維持し暴走している。
桜庭一樹のノベライズ版『555』ではスマートブレインの女性社員たちが変身する設定で複数個体が登場。
映画よりもサイズは小さめだが(それでも数メートルはある)、数の暴力で結花と直也を斬殺しながら、
任務が終わると変身を解いて退勤するその姿は、映画のそれとは別の意味で「人間性」を喪ったそれ。
また映像作品同様の巨大な個体も登場するが、こちらは話の順序上完全にオーガの前座となっている。


●タイガーオルフェノク/百瀬
トラがモチーフ。『ディケイド』で登場したスマートブレイン高校を牛耳るラッキークローバーのリーダー格。
クロコダイルが諸事情によりハブられたので、「龍虎相打つ」って感じで入ったのだろうか?
戦闘で死亡・灰化したオルフェノクを復活させる特殊能力を持つ。
数年後赤い右腕を持つ青年となった。
元ネタは『人造人間キカイダー』に登場するピンクタイガー。


●ドッグオルフェノク
イヌがモチーフ。『HERO SAGA』に登場する間口正一につき従うオルフェノク。
正一が飼っていた犬が使徒再生して誕生した。
雑誌掲載時には『555』と『アギト』の世界観の関連性を示唆する存在だったが、
書籍『S.I.C HERO SAGA Vol.2』収録分では名称が「ドッグロード」となりアンノウンへと変更されている。



追記・修正は九死に一生を得てからお願いします。

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