高杉晋助

登録日:2009/09/09 Wed 21:48:48
更新日:2023/11/22 Wed 23:32:04
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俺ァただ壊すだけだ

この腐った世界を


漫画『銀魂』の登場人物。

声:子安武人桑島法子(幼少期)
演:堂本剛

8月10日生まれ。
身長170cm、体重60kg。
歳は20代。
モデルは、奇兵隊を創設した長州藩士、高杉晋作。


【人物】

攘夷浪士の生き残りで、「攘夷浪士の中で最も過激で最も危険な男」と言われた。
女物を思わすような派手な着物を着用し、キセルを咥え、常に不気味な薄笑いを浮かべている。
左目には包帯を巻いており、包帯の下がどうなっているのかは不明。

祭り好きで、派手で大規模なテロ行為による破壊を好む。
そのニヒルで破滅的な魅力に惹き付けられている者も多い。
組織における幹部や部下の中には高杉の糧となれるなら死すら厭わない者までいるという。

銀魂に登場するキャラ達の中では唯一笑いの要素が無く、ボケもツッコミも一切行わない最もシリアスな雰囲気を持つ人物になっている。
作者も単行本や公式キャラブックで「高杉はボケないので動かしづらい」と述べている。
そしたら、アニメでハタ皇子が…
さらに小説『3年Z組銀八先生』の番外編『冷血硬派高杉君』で主人公に抜擢されると否応なしにボケまくり、終盤では銀八先生を刀でバッサリ斬るという笑えないにも程がある大ボケをかました。

ついでに紅桜編では「かぐや姫でも降りてきそうな夜だと思ったが、とんだじゃじゃ馬姫が降りてきたもんだ」などと、なかなか恥ずか ゲホン。
…ロマンチストなセリフも言っている。

更にロリコryの変態…じゃない変平太が影武者として高杉の格好をして大江戸青少年健全育成条例改正案の反対を訴えたが、
あまりのクオリティの低さに他の幹部から悉く制裁された。

また、攘夷戦争時代には仲間にヤクルトをおごったことがあるらしい。
というか当時は今ほど荒んでおらず、ヤクルトにやたらこだわるのを除けば仲間内でもかなりの常識人だった。
余談だが、その頃に指名した遊女からは容姿こそ気に入られたものの「話していてもつまらない」という理由で愛想を尽かされてしまったことが語られている。
その他、盟友の一人だった坂本辰馬には初対面の時に汚物を思いっきり顔に吐きかけられるなど、現在の彼からは想像もつかないような姿も見られた。


【攘夷浪士としての高杉】

武家出身であり、当初は名門私塾に通っていた。
身分を笠に着た他の門下生達との諍いを繰り返し、実父にも勘当を仄めかされるなど不遇な幼少期を過ごすも、坂田銀時桂小太郎らと寺子屋「松下村塾」に通うことで次第に仲間として彼らとの絆を深めてゆく。
文武両道で喧嘩も負け知らずだった自分を負かした銀時との連日の試合や、その末の和解以降、彼らとは互いが言葉で認めなくとも親友だった。
ところが天人が地球に降り立ち、三人の師であった吉田松陽が投獄されたことを契機に幕府と戦いを繰り広げたが、多くの仲間を失った果てに松陽は処刑されてしまった。
この大切なもの全てを奪った世の中に対する憎しみが行動力の源となっており、
彼の狂気じみた行動の根底には、幼少時に自分を諌めてくれた松陽の影を求めている節がある。

攘夷戦争が終結した後は京に身を潜め、数々の破壊活動や幕府要人の惨殺を働いており、幕府からは特に危険視されている。
かつて自身が率いていた義勇軍「鬼兵隊」をテロ組織として復活させて大規模なクーデターを画策すると共に、下準備として宇宙海賊「春雨」と手を組んで幕府中央との密約を交わさせる等して春雨を軍事的に利用することすらあった。
大凡の目的は、実質的に天人の傀儡と化した現幕府の打倒および天人達の頂点に立つ天導衆への復讐。

その過激な活動内容から攘夷派内でも手を焼いており、攘夷活動は続けているが穏健派に転向した桂とはそりが合わず、
長らく交流が途絶えていた銀時との再会時の出来事などが重なり、2人とは対立している。
特に銀時に対しては『弟子を救う代わりに師を処刑する』という非道な交換条件を呑んで松陽を手にかけ、
望まない形で彼に命を救われた影響で、複雑な感情とそこから発する並々ならぬ執念を抱く。


【本編における活躍】

初登場時には息子を幕府に殺された平賀源外を煽って将軍抹殺を画策した。

次は紅桜編にて刀匠の村田鉄矢に作らせた「対艦兵器・紅桜」を似蔵の希望で彼に振るわせ暗躍。この時、紅桜の量産も企んでいたことが示唆されている。
最終的には説得を試みる桂の言葉に耳を貸さず、宇宙海賊・春雨との取引の為に銀時と桂を抹殺しようとさえしてみせた。

更に真選組動乱篇で真選組参謀の伊東鴨太郎と結託し、今度は真選組の崩壊を目論む。
会合した際に彼の心中を看破するなどかなりの洞察力も持ち合わせていることが判明した。一方、彼の度を超えた野心的な一面を警戒して、真選組と共倒れになるよう仕組む非情さも見せた。

かぶき町四天王篇のエピローグでは、春雨の第七師団長の神威と協力して、自分達を始末しようとしていた春雨の提督を返り討ちにすることで強大な軍事力を手中に収める。
神威とは単なる利害の一致に留まらず、思想的にも意気投合したことから、これ以降は行動を共にすることとなる。

バラガキ篇で幕府の管轄であるはずの見廻組と裏で繋がりがあることが明らかになった他、一国傾城篇においては松陽の命を奪った元凶の一人、徳川定定を暗殺せしめる。
死神篇では将軍の座を狙う一橋喜喜とも同盟を組んでいたことが発覚した。

そして、将軍暗殺篇にて徳川茂茂を始末するため、今までに掌握した軍事力を本格的に投入。銀時とも真っ向から刃を交える。
しかし、天導衆に新将軍の地位を約束された喜喜が寝返ったことで窮地に陥り、銀時達と共闘することに。


その後は、暗殺組織「天照院奈落」の先代首領・虚という最大の敵を相手に物語の終わりまで神威共々、銀時達に力を貸した。
なお、一応和解をしたとはいえ、相変わらずのシリアスキャラであり、自分からボケに走ることは皆無。
ただし銀時のしょーもないボケに鋭くツッコミを入れるなど、ギャグに巻き込まれる頻度が増えている。


【戦闘力】

普段はカッコつけてるが、人混みの中で銀時の後ろをとったにもかかわらずパンチ一発で牽制されたり、
似蔵曰く本気で殺すつもりの一撃を紅桜であっさり止められたり、エリザベスの着ぐるみを被った桂の後ろから斬りかかったのに避けられたばかりか逆に斬られたり、
象さえ一瞬で混濁させる毒矢を何本も浴びた神威に一太刀を止められたりと、意外に強いと思える描写が長いこと存在しなかった。
が、アニメのオープニングやオリジナル話、グッズなどでは何故かやたらと強く見えるように描かれており、
長い時を経て火蓋が切られた銀時との宿命の対決では彼と全く互角の死闘を繰り広げている。*1
伊達に鬼兵隊の隊長をやってた訳ではないらしい。

実際、戦闘シーンが初めてまともに描かれたのは連載開始から10年近く経った将軍暗殺篇になってから。
忍びの里で銀時と壮絶な死闘を繰り広げ、最終的には本気の戦いを経て彼の意志を理解し、ひとまずの和解を果たした。
更にその後の烙陽決戦篇では、戦車の砲台を一太刀でぶった斬るという離れ業を見せた他、奈落の当代首領であるとの最後の戦いでも紙一重で勝利を手にした。


【ゲームにおける活躍】

銀魂のゲームにも当然登場。
RPG系の場合、裏ボスとして君臨することが多い。
ここでもかなり優遇されている。
『銀時VS土方!?かぶき町銀玉大争奪戦』ではHP、MPの残りが表記されない。
『銀玉くえすと 銀さんが転職したり世界を救ったり』では敏木斎、星海坊主と共にかぶき町モード23話のラスボスとして立ちはだかる。因みにこの3人、ストーリーモードのラスボスより何倍も強い。
万事屋の全体攻撃で一気に畳み込んでしまおう。
また、かぶき町モード11話では、土方十四郎を同類と見て興味を示しており、彼の腕も認めている。原作での邂逅が実現しなかったのが惜しいものである。
因みに、この『銀玉くえすと』では、高杉のHPまたはMPを0にすると、高杉が泣く

『銀魂乱舞』においては原作通り将軍暗殺篇のボスを務める。
また、烙陽決戦篇の外伝までクリアすることでプレイアブルキャラとして使用可能に。

モンストでは、神威と共に超究極クエストになっている。








+ 以下、原作最終盤のネタバレ注意!
最終章となる銀ノ魂篇で、アルタナ解放軍との戦争を何とか食い止めた後、高杉は天導衆の元に辿り着く。
そこで虚の因子は天導衆の中に残っているため、まだすべてが終わっていないことを知る。
しかし、これまでの戦いでボロボロになり残り僅かとなった命でどうにかできるはずもない状況で高杉は兄弟子である朧の遺骨を取り込むことで奇跡的に延命を果たす*2
松陽を救うべく、銀時、桂と揉めながらもターミナルへ向かい、天導衆を撃破した後、高杉はようやく松陽(厳密には松陽の記億を持った虚)と対面する。
しかし…



待っていたよ この時を

あの時お前がそうしたように 松陽 お前の心にスキが生まれる瞬間を

お前の大切な 弟子の中で


高杉が取り込んだ不死の力の中に宿っていた虚の因子が高杉を乗っ取り、松陽を殺害しようとする。
しかし、朧の意思がすんでのところで阻止。自らに刃を突き立て松陽を逃がすことに成功する。
その後は虚に乗っ取られた状態のまま銀時と対峙するものの、自身の意思で虚を抑え込み、銀時を勝利へと導いた。

お前にはもう

先生を斬らせるわけにはいかねぇからよォ

全ての因縁に自らの手でケリを付けるも、虫の息となった高杉の右目に映るのは
左目が閉ざされた時と同じ男の、全く反対の意味を持つ顔であった。

完全にわだかまりも解けた銀時に看取られながら、その右目を閉ざした…。

地獄で首洗って待ってろ 高杉

勝ち逃げはさせねぇ 次は必ず 俺が取るぜ



全て追記・修正するだけさ 獣の呻きが止むまでな…(CV:ハタ皇子)

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最終更新:2023年11月22日 23:32

*1 この時、銀時は夜兎族の集団を相手にしたことで疲弊・負傷はしていたものの、仮に彼が週刊少年ジャンプを胸に忍ばせていなければ致命傷を受けていたであろう一撃を戦いの中で喰らっている。

*2 朧は既に不死の力を失っている上に、本来なら血液を得ることで不死となるため、ほとんど賭けに近い状態だった。