オラクル六神将

登録日:2010/02/20(土) 01:53:19
更新日:2024/03/11 Mon 10:50:27
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テイルズ オブ ジアビス』の登場人物であり、キムラスカ王国にもマルクト帝国にも属さないローレライ教団に存在する神託の盾(オラクル)騎士団の幹部6人の総称。
それぞれが師団長である。


世間から見れば全員が大詠師派だがそれ以上にヴァン直属の部下でもあり、アッシュを除いて忠誠を誓っているのは首席総長であるヴァンに対してのみ。
誰も元帥の大詠師モースには忠誠を誓っていない。寧ろ一部場面では利用さえしている。ヴァンと敵対関係にあるアッシュですら無視。
その中でも1人はヴァンにさえ忠誠は誓っておらず、自分の目的の足がかりにしているに過ぎない。

誰も元帥の大詠師モースには忠誠を誓っていない。
大事な事なので(ry
そもそもとして彼らはとある野心を秘めたヴァンに(約一名の例外を除いて)各々の理由から同調しているため、彼の思想とそぐわないモースに従う道理がないのである。


ストーリー上では彼らと何度も闘うことになる。


以下本編の核心部へのネタバレ込みなので注意


CV:鈴木千尋
『鮮血』のアッシュ。
特務師団長。
レプリカである某親善大使様のオリジナル。
言うなれば彼こそが本来のルーク・フォン・ファブレ。容姿や声は勿論、性格面等もやはりルークと似通っている。
筋金入りのツンデレ。ナタリアに対してはデレデレ。ナタリアもアッシュにデレデレ。短気。お世辞にも頭が良いとは言えない行動が目立つ。
過去に色々あったせいで、作中においてナタリアを気遣うことはあっても一緒に何かするということはほぼなかった。
序盤からシリーズおなじみの「漆黒の翼」を雇ってコキ使っている。
なおアッシュの方はガイのことを友人だと思っていたっぽいが、それはガイのポーズに過ぎなかったので(アッシュ視点では)理不尽に拒絶されたりとかなり不運。

ルークに対しては異常に辛辣だが、これはアッシュにも相応の事情があったり、あやふやな知識を知ってしまったためだったりもする。
とはいえやってる事は八つ当たりでしかないけど、やめられないというやつなのだろう(こちらは作中でも指摘されてる)。

最終的には騎士団から離脱し、独自にレプリカ計画を阻止しようとするが、
その前にわだかまりが残ったままだったルークと一騎打ちして敗北後に彼を先へ行かせ、追撃しようと押し寄せたオラクル騎士団と戦い死亡した。

後のエンディングで、自身のレプリカであるルークの身体になった。

悪の貴公子、アビスシルバーとの関係は不明。じ、冗談じゃねぇ!

おいレプリカその剣置いて行け


  • リグレット(Regret)
CV:伊藤美紀
『魔弾』のリグレット。
第四師団師団長 兼 総長付副官。
秘奥義は「プリズムバレット」。「Bullet」(弾丸)ではなく「Ballet」(バレエ)。
ヴァンの右腕的な人で2000人もの師団や士官候補生の指揮も同時に行う色々ハイスペな人。
二丁拳銃がカッコいいクールビューティ。

ティアの教官であり、ヴァンの要請で魔界(クリフォト)にまで赴きティアを直接指導しており、ティアにとっては憧れの存在であった。それによってティアが色々嫌がらせを受けたりしたが…
対立後も度々ティアに教団への帰還を勧める辺り教え子と闘うことには躊躇している様子。
あとヴァンの妹だからかもしれない。

戦闘では光系呪文だけでなく水系や多様なFOF変化まで利用する強敵。また秘奥義・プリズムバレットは直撃するとほぼ確実に戦闘不能になる。2戦目では蘇生術であるレイズデッドまで操る。
一方銃による通常攻撃は射程が異様に短い。モーションも独特のクセがあるのでそこを突いて攻撃を畳みかけたい。

本名ジゼル・オスロー。
教団兵の弟マルセルが戦場で死ぬことを預言(スコア)によって知りつつ彼を前線に送ったヴァンを襲撃したが、その気概を評したヴァンに「復讐の機会をやろう」と副官に任命され、
彼を殺す為あえてそれを受け入れたが、そのヴァンが預言を憎んでいることを知り、やがて彼自身にも心酔していくようになり、名実ともに彼の忠臣となった。
アニメ版のドラマCDではそれについて自嘲しつつも「後悔はしていない」と懐述している。

しかし陰惨な過去から…というか敵に回る理由が明確でそこまでヴァンを慕っているわけではなさそうな他四名+真正のマッド野郎と違って、
彼女だけその過去や発言と相まってヴァンLOVEなイメージが妙に強く、リーダーっぽい立ち回りと相まってプレイヤー的には何だかパッとしない。
見た目はCOOLなのだが。

最後はラストダンジョンであるエルドラントの門番を務め、ルーク達からローレライの宝珠を奪うべく襲いかかるも敗北、瀕死の状態ながらもティアに自らの覚悟を突きつけたのちヴァンに世界の改革を託し死亡する。


  • アリエッタ(Arietta)
CV:雪野五月
『妖獣』のアリエッタ。
第三師団師団長。
みんな大好き幼女。幼獣ではない。
でも16歳。ティアと同い年である。

元々はホド領のフェレス島の生まれだったがホド消滅に伴う津波で家族を失い、魔物であるライガに救われ育てられた、所謂狼少女。
年齢に反して華奢なのは魔物に育てられた為、十分な栄養が取れなかったのが原因らしい。口調も拙いがこちらも十分な教育を受けられなかった為である。
栄養を取れてたらティアみたいなメロンになってた可能性も。
またそのような生い立ちから魔物と会話することが出来、戦闘では自らは武器を振るわず*1、呪文と魔物を使役して闘う。

導師守護役(フォンマスターガーディアン)
オリジナルイオンが病死し、レプリカイオンと入れ替わる際に記憶等の不都合(実際はオリジナルの独占欲もあり)から解任され、接する機会もほとんどなくなってしまった。
レプリカイオンもそこを察してかあまり彼女に近づこうとしない。
彼女はそこら辺の事情を知らされていない為、「いきなり守護役をクビになった上何故かイオンが冷たくなった」と思っており、代わって任命されたアニスに対して嫉妬している。
また、そのアニスはアニスで徹底的に性悪な態度でアリエッタに接しているため、敵対心はほぼ最大限にまで高まっている。当然過ぎる。

因みにオリイオ様は当時まだ獣要素の強かった彼女をペットと考えていたようだ。
もっともそれも悪感情ではないっぽく、そしてオリイオ様の深刻な精神衛生上、それはそれでお互いに有りな関係だったと言える。
アニメ版ではオリジナルイオンが彼女に文字を教える傍ら普段は見せない笑顔を見せるシーンがある。

アニスからは根暗ッタと呼ばれる。
「アリエッタ……根暗じゃないもん……… アニスの意地悪~!!」

各々明確な思惑や忠誠の元動いている六神将の中ではヴァンの計画などとの繋がりは薄く、作中での軍事行動はあくまでも命じられたのでやった感が強く彼女については責任は薄い。
育ての親でもあるライガ・クイーンをルークたちに成り行きとはいえ殺されたため、彼らを親の仇として執拗に付け狙うようになる。
更にレプリカイオンまでこの世を去り、その手引きをしたアニスに決闘を申し込む。
そして養母の墓場でもあるチーグルの森にてラルゴを検分役としてルーク達と決闘し、そのまま六神将で最初に命を落としてしまった、TOA報われないキャラの筆頭。
色々性格の悪い&アレな事ばかりするアニスよりこの娘の方を仲間にしたかったと嘆く人も多い。
しかも何で殺したし(戦闘後救助せずに放置)とツッコミが多く入るような死にざまだったこともこれに拍車をかけた。
一応本人達が殺し合いの決闘のつもりであった事(アリエッタの方は分かるが事情を知っているアニスがなぜ殺そうと考えたのかは不明だが…)、もし彼女がイオンの真実を知ったら決闘をするまでもなく命を絶っただろうとラルゴが語っていたりと、
一応のフォローはあるのだがそれにしてもアリエッタの最後に関してはおざなり感がかなり強い。

上述の通り、戦闘中は殆ど動かず光属性のリミテッドや闇属性の攻撃譜術とサポート術に専念し、前衛は基本的に魔物達に行わせている。こちらが密着してもひたすら術ばかり使う。
では時々飛んでくる術にさえ気を付ければ無害なのかというとそうでもなく、HPを減らすと「ビッグバン」「イービルライト」といった秘奥義をブッ放してくる。
ビッグバンは全体攻撃だが全員のHPが1残るのでマシだがイービルライトはまともに食らったら即死級。あまり調子に乗って無策に攻撃しまくらないように。



  • ディスト(Dist)
CV:矢尾一樹
『死神』ディスト。
自称『薔薇』のディスト。
ジェイド曰く『鼻たれ』ディスト。
第二師団師団長。

ジェイドの幼なじみで、筋金入りのナルシストでかつ陰険、ゴキブリ並みの生命力を持つ。ジェイドとのやりとりもあって完全なるギャグキャラでもある。
本編でもジェイドにからかわれ時に見せられないよ!な折檻を受けたり散々足蹴にされているが、それでもジェイドを絶対の親友として彼を見れば「ジェイド~!」とすり寄ってくるその姿にアニスはマゾ疑惑を出す。
自作ロボ「カイザーディスト」を操作して闘うが如何せん水に弱い。最終決戦のカイザーディストXXでようやく防水加工したようである。
自身は戦わないためか六神将では唯一秘奥義を持っていないが、開発中は「D(ディスト)バスター」という技を使う予定で、専用のカットインも用意されていた。

指導者であるはずの大詠師モースを実験と称して暴走させたり、裏ボスであるレプリカネビリムを蘇らせたりと色々勝手に暗躍する。
勝手にとは言え、彼の本命は預言関連よりもレプリカ研究なので彼視点では当然の行動だし、多分ヴァンも承知の上。

物語終盤、レムの塔で障気を消そうとするルーク一行を妨害しに現れるも敗北、カイザーディストXXを自爆させて周囲のレプリカ共々ルーク達を道連れにしようとするが、これもルークに阻まれ、爆発に巻き込まれて死亡した。
…と思われたが実は生きており、裏ボス戦前に再登場。裏ボスの強烈な一撃を食らったものの、それでも気絶しただけで済んでおり、最終的にマルクト軍に捕縛されるが六神将の中で唯一生き残った。
が、ドラマCD版ではジェイド率いる艦隊の砲撃を受けて原作と同じく自爆し(こちらはそのまま本当に死ぬ)、小説版ではジェイドのグラビティ、アニメ版ではジェイドの秘奥義ミスティック・ケージで殺される(アニメ外伝のドラマCDにて生きてたことが判明するが)。

実は六神将の『烈風』等の異名は彼が考えたもの。
師団長と言っても教団内ではぼっちである。
アニスのトクナガを作ったも彼*2。一人で食事をしている彼を憐れんだアニスが喋りかけたら勝手に友達認定してトクナガをくれたという訳である。
アニス曰く「悪い奴じゃないけどいい奴でもない」との事。

『ファンダム2』ではアッシュ以外の4人を差し置き、ジェイド編で出演。
立ち絵どころか一枚絵にも姿を見せる。
ジェイド、ピオニー陛下と幼馴染3人が揃うシーンがあるが、絵的にも声優的にも濃いメンツとなっている…

本名サフィール・ワイヨン・ネイス。
譜術のバルフォア(ジェイドの事)、譜業のネイスと呼ばれる程の天才。
幼少の頃は故郷であるケテルブルクで幼馴染のジェイドや軟禁されていたピオニー、そして恩師であるネビリムと共に暮らしていた。
幼少時の彼は今のナルシストが嘘のような純朴な少年で、よくジェイドやピオニーに振り回されていたが、それでも2人の後を追いかけていったらしい。
あと、実際鼻もたれている。
ジェイドと共にフォミクリー技術を途中まで進めていた。ジェイドが考案した構図をディストが譜業で形にするような間柄であった。
因みにワイヨン鏡窟に初めて入る時ジェイドが意味深な発言をしているが、これは彼の本名を知っていたからである。

譜業に関してはジェイドに偏執狂とまで言われる程のマニアであり、話題は大体ジェイドと譜業の事ばかりらしい。
ガイと色々馬が合いそうだが、本人はディストと同列に語られると嫌な顔をする。
またピオニーの事は昔から苦手らしく、ファンダム2などとピオニーと同席すると散々イジられている。

なお、トクナガの件やアニスの発言*3、ギャグキャラとしての扱いを公式がよくしているせいで悪く思えない人も割と多いみたいだが、
本質は本作においてジェイドに次ぐレベルかそれ以上のマッドサイエンティストであり、ジェイドがある事件をきっかけに禁忌としたレプリカ技術を密かに持ち出し研究し続けている。
恩師を復活させるためには犠牲など顧みておらず、マルクトの民衆を虫けら呼ばわりする、(彼が望んでるとはいえ)第七音素(セブンスフォニム)の素養のない大詠師モースに第七音素を送り込んで彼を異形の怪物に変えて死の遠因になっておきながら*4*5「私は実験出来れば後はどうでもいい」と吐き捨てるなど、ヴァンと同じぐらいフォローしようのない危険人物である。
ヴァン師匠(せんせい)の計画遂行は彼あってのものでもあり、預言(スコア)・ジェイド・ヴァンと並んで本作の元凶の一人である。



  • シンク(Synch)
CV:大谷育江
『烈風』のシンク。
第五師団師団長。
秘奥義は「アカシック・トーメント」、「疾風雷閃舞」。
オラクル騎士団の参謀総長も務める六神将のリーダー。
アリエッタの方が年下に見えるが、シンクの方が2歳下の14歳で、六神将中最年少。

仮面で素顔を隠してるけど声でバレバレ。イオンレプリカの1人である。
これについては導師であるレプリカイオンも最初は知らなかった。それ故か導師であるイオンとの接触は禁じられているらしい(アニメ版での台詞)。
他の失敗作とされたレプリカイオン共々火山の火口に捨てられて唯一生還した事で、自分が生まれた運命そのものを憎んでおり、
オリジナル世界を壊そうとしているヴァンと利害が一致し彼の部下となる。
戦闘も普通にこなすあたりイオン様よりコイツの方が優秀じゃね?まぁ可愛さではイオン様が圧勝ですが。
身体能力は異様に優れているが、導師の力についてはオリジナルより劣化していたらしい。

敵キャラであるものの、そのクールな性格と悲惨な過去故かかなり人気がある。
完全に悪役だが、それだけに本作のヴァン一味の行動に対して文句のつけようもなく筋は通っている。
その境遇ゆえ周囲は勿論自分自身の命さえも蔑ろにしており、自分を「死の預言で生まれたただの肉の塊」と称し、成功させれば敵を道連れに自分も死ぬ事が確定している任務にさえ躊躇なく受ける。
彼視点では世界なんて滅んでしまえと思っても当然であるのだが、ルークも境遇次第ではシンクの様になっていたとしても何らおかしくなかったりする。ドラマCDではルークに対し「レプリカ仲間」としてある種のシンパシーを抱き、彼との一騎打ちの末倒される。

しかもリーダーなのに物語中に今度は使い捨てられかけた可哀想過ぎる人。
むしろリーダーはどう見ても何故かリグレット。まさに誰得設定。

ルーク達を道連れにする為地核で戦うも敗北し、正体を現した後地核に落ちて六神将最初の戦死者になった。
…と思いきや生きてて、何度か対峙した後ラスボス手前で待ち構えてる。
アニスをイオン様の声で惑わしたり、カースロットでガイを操る策士。実はガイって……と事実に気付かせてくれる貴重な人でもある。
イオンの声真似をしたのは彼の悪辣な思惑というのもあるが、自分自身を空虚な存在としているからこそ他人のフリも躊躇なくこなせるのである。

殆どのルーク(プレイヤー)が常時装備しているローレライの宝珠を外して戦う貴重な存在でもある。(バグ的な意味で)
戦闘では移動速度や攻撃の出がかなり早く、風と地の中~上級譜術を自在に操ってくる。しかも無詠唱で惑星譜術絡みのアブソリュートをぶっ放してきたり、3戦目と裏ボス戦だとHPが減ると一度だけとはいえフリジットコフィンやグラビティといった避けにくいFOF術を素で使ってくるので油断できない。
基本防御力が低く、PS2版で難易度をアンノウンにしてもメタル化しない貴重なボス。
秘奥義のひとつ「アカシック・トーメント」は導師であるイオンもイベントやルークの追加秘奥義で使っていたダアト式譜術のひとつ。
PS2版では威力は低いカス技だが3DS版では4倍近い威力になり即死レベルに上がっているので注意。*6

エルドラントで第二超振動を会得したルーク達の前に現れ彼等を始末しようとするが敗北、イオンと同じく音素の乖離を起こしヴァンにローレライの消滅を託して消えていった。
その後、ジェイドによるナタリアへの胸糞ビンタ&説教が待ち受けているが…


  • ラルゴ(Largo)
CV:玄田哲章
『黒獅子』ラルゴ。
第一師団師団長。
秘奥義は「紅蓮旋衝嵐」。
かなりの巨漢で、某百科事典では(中の人も相まって)ターミネーターとまで言われている。

身長は軽く2メートルを超え、その巨体に見合った大鎌を振り回して戦う。炎や風属性付与の技も扱い、近づくと獅子戦吼を連発してきてウザったい。
大鎌による攻撃は大振りだが範囲が地味に広く、ちょっと離れたくらいじゃ避けきれない。
フリーランとアビスAIの関係でそれほど強くないが、彼を相手にする時は多少距離を取りながら戦った方がいい。下手にフリーランで逃げるとクリティカル確定で結構痛い。
自己中で同じ六神将でも仲間意識も欠片もない上記四名と違い、純粋にヴァンに忠義を抱いており他六神将に対して仲間意識を強く持っている。
特にリグレットに対しては純粋にヴァンに心惹かれた者同士シンパシーを感じているやりとりがある(アニメ版ドラマCDにて)。
アニスも「あれで案外思慮深い」「どこまでも真面目」と評している。
アリエッタをアニス達に殺されたときは、彼女を弔いアリエッタの弔い合戦をすると伝えた。

本名はバダック・オークランドで、ナタリアことメリル・オークランドの実の父親。
多くのプレイヤーがナタリアが父方に似なかったことを神に感謝した。
「砂漠の獅子王」と呼ばれた元キムラスカの傭兵であり、砂漠のキャラバン隊の護衛を生業としていた。とても子煩悩だったらしく娘が生まれる前から名前を考えたり家具をそろえていたりしたという。
しかし王女すり替え事件とそこからの妻の自殺を期に預言と王国に絶望し、放浪の末ヴァンと出会い預言の真実を知らされローレライ教団に加わった。

とはいえヴァンの計画に協賛する=大量虐殺も受け入れるという事なので、預言を憎むまでは確かに分かるけど、
そのために大量虐殺するのはどうなんだ?という感じで、他のメンタル振り切れている面々(+巻き込まれた感が強いアリエッタ)と違い、なまじ良識的なせいで逆に微妙な印象も受けなくもない。
最期はアブソーブゲートにてヴァンが用意した殿としてルーク達と対峙するが敗北し、最後の力を振り絞りルークを道連れにしようとしたがナタリアの弓で背中を射たれ、
手を差し出したルークに「敵に情けをかけるな」と忠告し、ナタリアに別れを告げて死亡した。


  • カンタビレ(Cantabile)
CV:杉本ゆう
六神将には含まれないが同じ地位についている。
第六師団師団長。

左目に眼帯をしていて、右腰に日本刀のようなものを携行している女傑。
「強固な導師派」という設定はどこへやら、実力主義者であり派閥には関心がなく、ヴァンやモースとの関係はあまり良くない。
一応は導師派である。

本編では名前のみが出てきたが、のちにファンダム2のティア編に実地訓練の教官として登場。
ティアに「大詠師直属に推薦してほしい」と頼まれ、覚悟を感じ取ったのか、その願い通りにティアを推薦した。
それを交換条件として、遠方へと左遷されることを承諾した為、本編中のダアトには不在だった。

この推薦も、対立派閥である大詠師派に面倒くさい部下を厄介払いした様に見えなくもないが…
「なに、気にする事はない」

けっこうマイナーなキャラだが、まともな人物かつビジュアル面が良いので、隠れファンも少なくない。

一方、劇中でティアが2度も訓練を無断で抜け出した事については一切咎めず、腹いせもあったとはいえ大詠師モース直属という栄職にあっさり推薦した事はたまに突っ込まれる。
最初の一度は彼女が嗾けた所もあるので分からなくもないが二度目は完全にティアの独断である。
案の定(?)ティアは外殻大地での任務をほっぽりだしてヴァン打倒の為にファブレ公爵家に侵入、(これもほぼスルーされたが)普通に考えれば外交問題まっしぐらな不祥事を引き起こすのだった…。


◆余談
隠しダンジョンの奥地でアッシュとディスト以外の4人のレプリカが誕生しており、彼らとも戦う事になる。
最初はリグレット以外の3人と戦い誰かを倒した時点でリグレットが出てくる。闘技場のように4対4でも良かったのでは。
ちなみにシンクに限ってはレプリカのレプリカだったが戦闘能力はオリジナルと遜色ない。

携帯サイトのテイルズモバイルで、テイルズオブタクティクスのアビス編をプレイすれば6人とも念願の仲間になる。
六神将以外にもミュウも仲間に。
あとは師匠を差し置いて登場のセシルとフリングスも仲間になる。
六神将は三章で一時離脱する(その章のうちに復帰するが)。


今作では六神将のCVが発表されたのは発売以降だった。(つまり最速はクリア後のスタッフロール)
そのためプレイ中は誰が演じているかわからずルークとアッシュが同じ声優だったことや
アリエッタが棒読みで新人使ったのかと叩いていたらベテラン声優が故意に舌足らずに演じていたことを
クリア後に知って驚いたという声が一時期ネットに上がっていた。

また、スマホゲーム『テイルズ オブ ザ レイズ』では、原作で仲間にならなかったキャラクターも使用キャラとしてどんどん実装されており、
六神将は現在のところラルゴ以外の全員が使用可能。流石に据え置き機などのCSゲームよりは簡略化されているが、3Dのバトルシステムで彼らを使用できるので使いたい方はぜひ。

アッシュ「追記・修正しないのなら、アニヲタなんて辞めちまいな!!この出来損ないがァ!」

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最終更新:2024年03月11日 10:50

*1 結城聖によるノベライズでは、常時携帯しているぬいぐるみの手に金属製の鉤爪を仕込んでいる。

*2 小説版では、トクナガ自体はアニスの母が作ったもので、壊れていたのをディストが改修したという設定。

*3 アニスの認識だけじゃなく公式としても「悪い奴じゃないけどいい奴でもない」という扱いだったのか、彼だけ死ななかったり、投獄されたとはいえジェイドとは相変わらず罪人というよりは悪友の様な雰囲気で、惑星譜術の術式に関してもディストの言うことを何故かパーティが真に受けたりと…彼の悪事を考えるとおかしな描写が多い

*4 第七音素の素養のない人物に第七音素を送り込むと拒絶反応が起こり全身が変質、精神が侵食されて最後には理性を失い狂いながら凄惨な死を迎えるが、勿論ディストはこれも承知であった。

*5 モースは戦争を誘発して大勢の犠牲者を出したりレプリカイオンを事実上殺害するなどの悪行を重ねており、ユーザーとしても「倒すべき敵」であることに違いはないのだが、その行動原理はあくまで「預言を遵守することによる世界と人類の繁栄・幸福」である。そもそも預言への依存はオールドラントの住人全てに共通する問題であり、モースの思考は過激でこそあるが異常とまでは言えない。イオンの仇として闘志を燃やしていたパーティメンバーもその凄惨な末路を目の当たりにした際には言葉を失い、その後ルークは「時代が違えば素晴らしい大詠士として名を残していたかもしれない」と述べている。

*6 恐らくPS2の威力は設定ミスなので当然ではあるが…