必殺仕置人殺人事件

登録日 :2010/05/30(日) 13:19:07
更新日 : 2017/06/16 Fri 17:12:42
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この事件は1973年6月3日に神奈川県で起こった殺人事件である。


当時、神奈川県のある交番で検問を行っていたところ、偶然トランクで寝ている死体を発見され、犯人は緊急逮捕された。

供述によると、犯人は前日の2日夜に酒を飲んで帰宅したが、うっかり自分の住んでるアパートの2階ではなく、知人の住む1階に入り込み寝そべってしまった。
その時に当時TBS系列で放送されていた人気時代劇を見ていたらムラムラしてきたので被害者に抱き付くと、当然ながら被害者に嫌がられたため、
頭に血が上った犯人は被害者を絞殺してしまった。

その後、帰宅して遺体を処分しようとしていたところを検問に引っ掛かり発見された、ということらしい。

そして、この事件が発生した日に見ていた時代劇というのが「必殺仕置人」である。
別に犯人が見た回がおっぱい丸出しだったり冒頭から虐殺シーンがあったわけでもないのだが、
犯行時に見ていたという理由なだけでマスコミから徹底的なバッシングを受けてしまうことになる。

実際、この番組は殺人動機に全く関係無かったのだが、必殺シリーズのスタッフは番組を打ち切るか内容をソフトな方向へ変更するように要求され、
さらには次作・次々作の番組名も自主規制により、「必殺助け人→助け人走る」、「必殺仕留人→暗闇仕留人」といった具合に、
必殺と冠することができなくなってしまった


なお、この一連の出来事に対し、犯人自ら「俺はテレビ番組に影響されるような安易な人間ではない、馬鹿にするな」と発言したという。

このようなマスコミの根拠の無い思い付きによる圧力は今もなお続いており、平成以降はオタクに対するバッシングが多い。

興味がある人はかの奈良県の女子が起こした殺人事件や秋葉原連続殺傷事件などにおける事件発生までの流れと当時のマスコミの発言を調べてみるといいだろう。

これまでの流れでほとんどの諸兄には予想できたであろうが、
大抵の場合は 事件との関係性が全くないことを動機に結び付けているのがお分かりいただけるはずである




【必殺シリーズの存続について】
ところで、結局は必殺シリーズが打ち切りにならなかったのは皆も知っての通りだが、それは何故だろうか?

それは、当時の『必殺仕置人』のスポンサーの中外薬品(その為毒薬を使った仕事人がいない)や日本電装(現DENSO)から、
打ち切りにするなと圧力がかかったためである。

詳しい数値は不明だが、スポンサーの調査によると必殺シリーズは当時の視聴率ランキング上位の人気番組であったらしい。
このことから打ち切りによる広告収入などの減少を心配したスポンサーに救われたのだろう。
不幸中の幸いというやつかもしれない。


【余談】
2000年秋季の朝ドラ「オードリー」では、
「時代劇『惨殺浪人夢死郎』を見ていた男が殺人事件を起こし時代劇が打ち切りになる」というまんまこの事件なエピソードが描かれている。
劇中では、タイトルから『惨殺』を外せと圧力がかかって製作中の次作が『夢死郎走る』に改題されるというくだりまで再現されているが、
現実の「必殺」と異なりシリーズ自体が打ち切りとなってしまった。




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