ウィリアム・シェイクスピア

登録日:2012/04/16 Mon 16:17:12
更新日:2023/05/21 Sun 23:53:08
所要時間:約 5 分で読めます





この世はすべて舞台だ。男も女もその役者に過ぎない


ウィリアム・シェイクスピア(1564-1616)とは、イギリスの劇作家。

おそらくは世界で最も有名な劇作家。
傑作を多く世に生み出し、400年経った今でもシェイクスピア作品は世界中で上演されている。今日もどこかでシェイクスピア。

日本で言うと戦国~江戸時代の人物。
因みに没年は脱糞狸こと徳川家康と一緒。


【生涯】

1564年にイングランドの片田舎ストラトフォード・アポン・エイボンに生まれる。
父が成功した商人から市会議員にジョブチェンジしていたりする裕福な家庭に育つ。

が…ダメッ…!

なんだかんだで父が失職。学校には通えたが、大学には行けなかった。
(行きたかったかも不明。だが、当時のイギリス演劇界は大学出のエリートちゃんがハバをきかせていたりした)
そして1582年。18歳にしてシェイクスピアは事件を起こす。


出来ちゃった結婚!!


しかも相手は8歳も年上のバb…おねーさまであった。
長女と、男女の双子という三子を授かったシェイクスピアは、その後、歴史から7年間姿を消す

ただしこれは後世に残された記録に一切の痕跡が無いというだけで、別にシェイクスピアが妻子を捨ててトンズラしたクズ野郎というわけではない。

次に彼が記録に登場した時には、既にロンドンにて演劇の世界に身を置いていた。え?田舎の妻子はどうしたって?アーアーキコエナーイ
因みにこの7年ぶりの登場というのは、先輩作家の中傷の中でのこと。

「シェイクスピアww作家のくせに役者もやるとかなんなのwww自分だけが舞台を揺るがす(Shake-scene)とか思ってんの?wバカなの?ww死ぬの?www」

となんだか嫉妬のニオイがする内容だった。
実際、シェイクスピアが所属した劇団「グローブ座」は宮内大臣お抱えになった後、
更に1603年には国王直々に庇護者になったりするのでこの段階で嫉妬とは見る目があると言わざるをえない

ロンドンで演劇人として花開いたシェイクスピアは、長男ハムネットの夭折等を経ながらも順調に成功し、1613年に20年ほどの演劇生活から引退。
故郷ストラトフォードに戻る。
ちゃんと戻ったから!妻子捨ててねえから!


そして1616年4月23日、シェイクスピアは52歳でその生を閉じる。
伝承が正しいなら、4月23日はちょうどシェイクスピア自身の誕生日だったりする。
因みに遺言で妻のアンにはベッドしか遺していない。しかも二番目にいいベッド
その真意を確かめる術はない。


【作品】

既にいくつかアニヲタWiki内に項目もあるように、彼の作品は知名度の高いものが多い。
特に著名なものをざっと紹介する。

  • ロミオとジュリエット … 恋愛悲劇。詳細は項目参照。
    おそらくシェイクスピアの作品で一番知名度が高く、『ウエストサイド物語』の元ネタになった。
    ちなみに本ウィキ掲載者でロミオ役をしたことがあるのは宮本充
  • ハムレット … 四大悲劇の一。詳細は項目参照。ディズニー『ライオンキング』の元ネタ。
  • マクベス … 四大悲劇の一。手塚治虫作『バンパイヤ』の元ネタ。詳しくは項目参照。
  • 『オセロー』 … 四大悲劇の一。当時にしては珍しく主役が有色人種で、しかも超有能(騙され役だけど)。
  • 『リア王』 … 四大悲劇の一。ハムレットが「近頃の若い者ときたら」と若者を嗤うネタだとしたらこちらは「過去の栄光に縋る老害乙」なジジイ涙目な悲劇。
    最近アーマードコアの最新作にて娘達の名前が使われた。
  • 『ヴェニスの商人』 … 喜劇。だが悪党がユダヤ人な都合でWW2後は悲劇として上演される場合も。また、現在でも資本主義の比喩として引き合いに出されることも。
  • 夏の夜の夢 … 喜劇。項目参照。
  • 『お気に召すまま』 … 喜劇。冒頭の台詞はこれのキャラ、詩人ジェイクイズのもの。
  • 『リチャード三世』 … 史劇。悪の美学を(潔さ以外)詰め込んだような男の物語。処女作と思われる『ヘンリー6世』3部作の後日譚でもある。
  • 『ジュリアス・シーザー』 … 悲劇。古代ローマ執政官ユリウス・カエサルの生涯をつづる。
    元々ありはした史実の言葉「ブルータス、お前もか」を一躍有名にしたのはシェイクスピアのコレ。
  • 『十二夜』 … 喜劇。男装した女性が主人公。十二日間の話というわけではない。
  • 『じゃじゃ馬ならし』 … 喜劇。ドSの女をドMに調教する話。
  • 『タイタス・アンドロニカス』 … 悲劇。最もエログロにまみれた作品
  • 『テンペスト』 … ロマンス劇。喜劇ではなく設定も暗いがオチは爽快感がある。『絶園のテンペスト』の元ネタのほか、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の物語の下地。


【余談】

「一人の作家としてはやたら名作が多い」とか「七年間行方知れずだった」などの理由から昔から「シェイクスピアは実在しない人物なのでは?」あるいは「シェイクスピアは合同ペンネームではないか?」という説も上がっていた。
そして2016年、「一部の作品は別の人との共作」という研究結果が発表された。このため上記の作品は「全部が全部シェイクスピアが書いた訳では無い」ものも混ざっている。

作品のみならず、シェイクスピアが英語に与えた影響は大きい。
形容詞を動詞にしたり、名詞を動詞に変えたりと1000を超える造語を行っている。

bloody(ブラッディー) が無ければ最強スレ常連のこの人も技を使えない。
critical(クリティカル)earial(エアリアル) が無ければ各種ゲームの用語がどうなったか分からない。
「love letter」もシェイクスピアの造語とされる。送って成就したことのある人、怒らないから名乗り出なさい。
また、「恋は盲目」という言葉を初めて使ったのもシェイクスピア。

日々の言葉はシェイクスピアで溢れかえっている。興味のある方はググってみては?



-シェイクスピアの墓碑より-

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最終更新:2023年05月21日 23:53