大魔王ケストラー

登録日:2011/04/29(金) 20:46:29
更新日:2024/01/02 Tue 21:21:12
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※少年漫画のキャラです だいたいこいつのせい まさに外道 アニメでは哀しき悪役 アニメでは悲劇の人物 エゴイスト カス クズの中のクズ クズ野郎 サディスト チート ド外道 ネタが多すぎてタグに困る項目 ハーメルとサイザーの不幸の元凶 ハーメルンのバイオリン弾き パワハラ ラスボス 下衆 人類の敵 作中最強 作者にも嫌われた男 傲慢 全ての元凶 共存不可能 勇者の父で愛の勇者の義父で人類の女王の義父 勝てる気がしない 名悪役 圧倒的存在感 外道 大量虐殺 大魔王 天上天下唯我独尊 天災 孫に悪を吹き込む不良ジジィ 家族を餌としか思ってない←家族に家族扱いされない←自業自得 対話不可能 少年漫画史上最悪のラスボス 底なしの悪意 快楽殺人鬼 悪意の塊 愛せない外道 暴君 残忍なイケメン 残虐非道 毒親 清々しいまでのクズ 清々しいまでの外道 清々しいまでの悪役 濃すぎるキャラクター性 父親失格 独裁者 相互理解不可 純粋にして究極の悪 絶対悪 絶望 続編でまさかのネタキャラ化 聖杯 腐れ外道 自分が悪だと標榜して恥じない邪悪を通り越した極悪 自己中の極み 覇王 騙し討ち 魔族 黒幕



なぁギータよ…
―生きる資格―について…どう思うかね…?

“生きる資格”だよ…ほら…
万物すべてが持ち得ている、人間にも…
そして、魔族にもな…

―生きる資格―
生物には皆共通して存在している
我が娘サイザーもそんなことをほざいていたな…
己の存在を確認するための理由みたいなものだろうが…
何でお前らがそんな資格を持つことができた思う?わかるか?
それはな…

私が“与えて”やっているからだ

私が“殺さない”から…生きていけるという…

資格をな…



大魔王ケストラーとは『ハーメルンのバイオリン弾き』の登場人物にしてラスボスである。

CV:上田祐司(現:うえだゆうじ)


【概要】

“北の都”魔都ハーメルンに本拠を構える全ての魔族を束ねる覇王であり、魔族に永遠の魔力と命を与える存在。
主人公ハーメルとその妹サイザーの父にして、物語における全ての元凶。

太古の昔に神から命を受けた天使によって「箱」に封印されてきたが、ある一時に復活を果たす。
そして今。配下である魔族が完全な帰還を果たさんと暗躍している。
作中では序盤からその存在を語られていたが、本人は「箱」の中に封じられ、眠っている状態のため如何せん露出度は皆無である。

また魔族は基本的にケストラーから魔力の供給を受けており、ケストラーに逆らうと魔力の供給を止められ寿命が来て死亡するので逆らえないという、文字通り生殺与奪を握られている状態にある。
…まぁ逆らって勝てるかどうかは兎も角として。
そのため統治の手法としては、カリスマによる統率ではなく絶対的な力と支配、恐怖による典型的な恐怖政治により魔族を率いている。
とにかくそんな種族存亡に関わる切迫した理由*1もあり、部下である魔界軍王達は奔走する。
その一環として主人公ハーメルの持つ魔王の血を呼び覚まし、共鳴させてその目覚めを早めさせようなどとしていた。
ということで物語序盤〜中盤の暗鬱とした展開の元凶もコイツのせいということになる。

そして紆余曲折あった末、遂に復活を果たす。
しかし、やはりその復活は不完全なもので身体の大部分が“欠けて”いる。
具体的には左顔面と左半身の上半身のみを残した状態である。
ここから魔族はケストラーの完全復活のための聖杯=生贄の収集を開始。
それを危ぶんだ人類諸国は総力を結集し、怒涛の最終決戦になだれ込んでいく――。

後述のあまりにも腐り切った冷酷で悪辣極まる下劣な性格と理不尽すぎる強さから、メジャーな作品ではないものの少年漫画史上最悪のラスボスの1人として名が挙げられることも多い最強最悪の魔王である。


外見

最初期のビジュアルイメージでは天使と悪魔の翼を背負い、二本の巨大な角を持った堂々たる姿で描かれた。
また、本編と結構関係のあるギャグ短編ではシルエットの姿で、本編とは違いおとぎ話の魔王のような役回りであった。
実際の本編でのビジュアルは、ハーメルを大人化したようなボリュームのある金色の長髪と大きな2本角を持つイケメン。
その他、金色の装束や肩や胸を覆う金色の鎧、刃物のように長く鋭利な両手の黒い爪が特徴的。


【性格】

基本的に一人称は「オレ」で、口癖は「小賢しい」
原則として極一握りを除けば胸糞悪い腐れ外道しかいない魔族の頂点に君臨するだけあり、性格をまとめるならば徹頭徹尾ただ「クズ」「腐れ外道」以外の評価を下せない狡猾にして最低最悪のエゴイスト。
そして冷酷非情にしてこの上なく腐り切った性格の持ち主。この性格こそが後述の絶望的な実力と並びこの大魔王の悪名を知らしめた最大の特徴である。

実力史上主義を前提とした残虐非道の魔族の頂点に君臨する者として己の力のみを絶対視し、卑劣・狡猾・傲岸不遜・自己中心的といった言葉がピッタリ当てはまる文字通りの暴君にして独裁者。
人間の存在は「殺すための連中(もの)」「オレに利用されるための道具」「魔族(オレ)たちのエサ」などと見下して蔑み、人間の情を理解した上で他者を身も心も徹底的に弄んで踏み躙るのを好む。
そして人を殺すことを「娯楽」「魔族にとっての当然の権利と公言する魔族らしい快楽殺人鬼でもあり、他の高位魔族同様殺人行為に心の底から快感を覚えている。

加えて美食家を気取っており、より絶望や苦難でもがき苦しんだ人間や魔力ある者の生き血が好物。それらに該当しない人間や魔族の血は例え飲んでも一切評価しないなど味には非常にうるさい。
人の心の傷を目ざとく抉って楽しむ陰湿さもあり、ハーメルとサイザーの心の傷をダイレクトに抉る悪意に満ちた嘲笑と毒舌はお手の物。格下の相手を嬉々としてネチネチ甚振って殺す弱い者いじめさえも心から楽しんでいるため陰湿さは筋金入り。
その陰湿さ故に自分の味わった屈辱と恨みは忘れないタイプでもあり、自らが封じられる切っ掛けを作ったオーボウに対してはその力を評価はしつつも、封印される瞬間の恐怖と屈辱から来る憎しみを向けていた。


このように魔王系ラスボスによくありがちな他人(や読者)をどこか惹きつけ魅了するような崇高で立派な信念や哲学、哀しい過去、悪の美学とは全く無縁
真に己の欲望だけを貫き、己の思うがままに在るがままに在る存在であり、天上天下唯我独尊を体現した姿はある意味大魔王その物と言っても過言ではないかもしれない。
逆に言えば信念や美学が生まれるほどの難事にぶつかる事すらこの大魔王には無かったのかもしれないが。
漫画やラノベ界隈には数多くいる魔王でもここまで何のしがらみもなく自由かつ感情の赴くままにあらゆる生物を殺戮し弄ぶ「大魔王」の在り方を活き活きと満喫していたのは彼くらいだろう。

一方で仲間や友情、助け合い、愛、信頼といった人間的に美徳とされる行為の存在は「汚いモノ」と称して只管唾棄し嫌悪している。
特に優しさと自己犠牲心に溢れたお人良しの存在は反吐が出るほど嫌っており、ライエルの友情を目の当たりにした時には「一番むかつく」と虫唾が走った忌々しげな表情を浮かべるほどだった。


人間関係(?)

原則他者の評価は一貫して「使える道具か否か」「美味い餌か否か」のみ。
全ての存在をただの暇潰しの道具や餌としか見ておらず、気分で魔族数百人や人間数億人の命を吸い殺しておきながら、「マズい」「カス」と身勝手に吐き捨てる。

…そう、ここでいう全てとは魔族も含まれるのだ

性格の項で説明した「魔族にとっての当然の権利とは自分が魔族に権利を与えてやっているに過ぎず「この世にはこのオレだけいればいい」と本気で言い放つなど、配下の魔族が抱く恐怖すら愉悦の道具ぐらいにしか価値を見出していない。
魔族の王として振る舞っていながら魔族も所詮エサであるゆえ気分で裏切り弄ぶ事に一切躊躇いがないのである。
(なにしろ本ページの冒頭の台詞は各軍勢を統べる魔界軍王つまり魔族の大幹部へのパワハラ台詞。)
一応、オーボウやベースといった実力の高い配下は(使える駒として)ある程度評価しているようで、オーボウには「目をかけていた」と発言しており、そのオーボウとの戦闘で窮地に陥ったベースを身を挺して助けたこともある。…まあそれすらも自身の愉しみの為であろうが。

恐るべきことに血を分けた家族…妻のパンドラと自分の子供達に対する認識ですら終始一貫して「美味い餌」扱いなのだから始末に負えない。
ハーメルとサイザーの母親のパンドラは、ケストラーにとっての「最高の食材」を作らせるために、人間に化けたケストラーに騙され恋に落ち、孕まされ子を産んだことになる。
最早産む機械を通り越して只の美味しい餌を作る家畜扱いである。
当然ながら親子や家族の情も絶無で、妻子を嬉々として心身共に痛めつけ甚振った上に血肉すら食らった。

最終決戦ではハーメルを「愚息」「後継者」と嘯いていたが本人は引退する気も魔王の座を引き渡す気などさらさら無く、その後地球全土を無差別爆撃して人類を虐殺した後、

この世のすべての人間(モノ)がオレの道具だ!!ハーメル、御苦労だったなおまえも

おまえの存在、生き方自体が生け贄(どうぐ)だった
魔でありながら人の中で、生き苦しみ、身をこがし…もがき…

様々な抵抗と苦悩があったろう!それはな、おまえ自身の(あじ)を高めるためなのさ

オレの欲しかった血のサイザーやオーボウも届けてくれた
おまえの元でみんな苦しみ、憎み、いい(あじ)になってくれた!

おまえもパンドラに似てお人良しの愚か者だな!みんな美味しかったぞハーメル!

とすぐさま裏の本音を吐き出しハーメルを激昂させた。
当初は親心だとといった言葉であたかも身勝手な親気取りの思いやりであると並べてたてていたのも単なるハーメル達の心を弄ぶ為の嘘。実際は二人を絶望させてより良い味わいの餌にする為のだけに行われた物に過ぎない。
実際ライエルを殺された憎悪で魔族化したサイザーを片手間で殺害して生き血を呑んだ際は「この上ない至上の味だ!!」と絶賛した上で

今日までの凄惨な生き様と私への憎しみが味を一層芳醇なものにしている。
天使(サイザー)を魔の道に置いたのは正解だった!

と、彼女に降りかかった数々の苦難と絶望をただの調味料扱いして自身の判断を自画自賛していた。

そして他者への評価の殆どはあくまで食料としての評価でしかないので、食い終わった人間や魔族の死体は「吸いカス」と称してゴミクズの様に捨て、死体に興味関心を示すことはない。


【戦闘力】


見るがいいー!
この…大魔王の圧倒的な―――

魔力をッ!!


ファンタジー系作品のラスボスでは珍しく、なんと特筆すべき戦闘に使用する固有の特殊能力や必殺技は一切使ってない。
技らしき技を強いて言うならば、刃のように鋭利な爪を伸縮させての斬撃や刺突くらい。しかしその分、基礎的なスペックが常軌を逸した怪物レベルとなっている。
規格外の魔力量を保有しており、人間数億人程度なら片手間感覚で瞬時に殺戮し、その気になれば人類を一晩で滅ぼせる絶望的な力の持ち主。
それでも人類を滅ぼそうとしない理由は「自分にとって利用価値のある“道具”だから生かしてやっている」という傲慢なもの。
また自身は永遠の命の持ち主であるため完璧に滅ぼすことは不可能。


劇中で行った戦闘のほぼ全てが、完全体になる前の不完全な状態での戦闘であるが、
  • 初期のパンドラの箱に封印されたままでも、(ギータ曰く)「寝返り」を打っただけで北の都に壊滅的な打撃を与える
  • 復活直後の身体が左顔面と左半身の上半身くらいしかない殆ど不完全な状態でさえ、人類屈指の法力使いクラーリィにやや勝ると評されたハープ=シコードを瞬き一つで消滅せしめる
  • 城外に展開された数万の兵の命に至っては手を下すまでもなく、自身から垂れ流された瘴気だけで全軍皆殺しする
  • 脚を取り戻した際には鼻歌混じりに思いっきり地面を踏み付けただけで天変地異も言わんばかりの大地震を引き起こす

近接戦においては隔絶した魔力が生む怪力で「小細工など無用」とばかりに正面から叩き潰すバトルスタイルを取るが、
その単純な魔力量と身体スペックだけで、魔族の血を極限まで引き出しパワーアップしたハーメルやサイザー、
更には(ケストラーを除けば)魔族最強の実力を誇るオーボウをも軽々と捻じ伏せ蹂躙する戦闘力は最早理不尽の域。
当然ながら魔術の破壊力も桁外れを超え規格外なレベルで、冥法王ベースのような魔法技能など使わずとも世界の国々を物理的に壊滅或いは消滅に追い込める。


総じてその力は最早魔族と分類していいのかさえ分からないレベル。
作中ではそもそも「大魔王が完全復活する前に仕留める」ことが前提だったりとそもそも「ケストラーが完全復活すれば人類は敗北する」と作中の全キャラクターが判断していた。
不完全な復活ながら両足が生えただけで人類に絶望を与える魔王はそうそういないだろう。

正しく作中最強最悪の敵だが、最もタチが悪いのはこんな規格外のスペック持ちでラスボスなのに、
  • 死んだフリをして背後からの騙し討ち
  • 勇者PTの1人を躊躇いなく肉盾にして攻撃を防ぐ
などといった三下の悪党がするような狡い戦法も平然で行って来る点。ケストラーは相手に希望を与えた上で無慈悲に叩き潰し絶望させるのを好んでいるので、むしろこの手の戦法や演出を好んでいる節まである。
おまけにこの大魔王、最終回でフルートが覚醒するまでの間、本気になったり普段の憎たらしい余裕ぶった態度が崩れることが微塵も無ければ、戦闘でもダメージを受けているような描写が全く無い。
余裕な態度が崩れた瞬間は、最終回以外だとせいぜいパンドラに再封印された時ぐらいだろうか。
仮に(数も稀でしかないが)苦戦しているかのような素振りを見せる事があっても、実際はケストラーの迫真の演技だったというオチが待ち受ける。
もうやだコイツ。


聖杯

死した人間や魔族の血肉や魂を、自らの生贄として吸収(捕食)する能力
戦闘面以外で代表的なケストラーの「技」と言える能力…なのだが、これは魔族に古くから伝わる魔力回復方法であり、ケストラーの固有能力という訳ではない。
やろうと思えば他の魔族達も行うことが可能。

簡単に言えば他者を殺せば殺すほど、他者の血肉や魂を喰らえば喰らう程ケストラーの魔力が高まりケストラーが強化されていくという特性。
遠くの相手に対しては死者から魂を吸収したり魔法陣から力を奪ったりするが、直近の相手に対しては圧力で押し潰して凝縮し、肉塊に変えて血を搾り取るという残虐極まりない手法で奪う。
また「ケストラーが直接手を下して殺した」という事実さえあれば距離を問わず発動される。
ケストラーによればしっかり味も存在するようで、「苦しめば苦しむほど憎めば憎むほど上等な生き血になる」とは本人の談。
失態を犯して北の都に帰還したギータを聖杯として吸収した際は、ドラムとサイザーの血を舐めていた為か片足が復活し、上機嫌になって生き血の状態から彼を元に戻していたため、ケストラーの機嫌次第では生き血の状態から生還も出来る模様。
但し「ドラムとサイザーの血を舐めているからさぞ上等な味になってるだろう(要約)」と宣ってギータを問答無用で聖杯とし、玉座の間に吐き捨てる形でギータを生還させている。どれだけ言い繕っても最早ガム扱いである。
ただしケストラーの場合力が強大過ぎて、数億人規模の人間の魂を食らっても右足が生える程度の恩恵しか得られないようで、この結果には侮蔑を込めて犠牲になった人々の命をカス呼ばわりしている。

この特性を生かして、不完全であった復活直後の肉体の再生を図っており、終盤ヒロインである聖女フルートの血を飲み完全体に至った際は、溢れんばかりの魔力がアメーバめいた悍ましい異形の怪物へと変貌。*2
怪物は無尽蔵に城から湧き出して人類軍に襲い掛かり彼らを蹂躙している。

因みにケストラーが血を呑む以外にも、ケストラーの血を魔族やハーメルに与えて対象の魔力を強化させることも可能となっている。
だが並の魔族がケストラーの血を啜れば最後、全身が業火で焼けるような苦痛と血が沸騰し逆流するような感覚を味わった挙句、ケストラーの血の濃度に耐えきれず全身がバラバラになってしまう。


思念体


まあいい これ以上無駄に餌を殺しては…いけないしな…ハハハ…
おまえらの戦いを楽しみに見ているぞ せいぜいはい上がってくることだな…

絶望の大陸エアシュテンベント上陸時や北の都ハーメルンでの最終決戦時などに出現させた姿。
主にハーメル達勇者一行に対する言葉責めによる精神攻撃に用いた。
左顔面と左上半身のみのホログラムのような姿ながら、ただ睨むだけで最終決戦に動員された兵士の肉体を守護結界を無視して一方的に「破裂」という形で惨殺できるなど戦闘力は絶大。


技(?)

  • 触手
左半身のみしか復活してない際に使っていた木の根のような触手。
魂を吸う際に用いる一種の捕食器官で、ハーメルの身体すらいとも容易く絡め捕って動きを完全に完封するほどの拘束力を持つ。

四肢を取り戻したケストラーの基本的な攻撃手段となる両手の黒く長い爪。
伸縮自在且つ刃物のように鋭利で、歴戦を乗り越えた勇者一行の肉体を容易く切り裂き悉く殺害。勇者一行をほぼ全滅状態にまで追い込んだ。

  • 魔力弾
人間などはな この大魔王に利用されるための道具だ 生きるのに目的など…ないのだ!
オレが殺さないだけなのだ その証拠を
見せてやろう!!

最終盤で使用した単純な魔力弾の連射。
掌から放つシンプルな魔力弾だが、それ故に大それた貯めも冥法王ベースのような技能も、果ては詠唱すらも不要。
北の都の自身の城から一歩も離れる事なく魔力弾だけを世界全土に飛ばして世界各国を爆撃し、国々を壊滅或いは消滅に追い込む大惨事を巻き起こす絶大な射程と破壊力を誇る。
被害は凄まじく、防衛力のない世界中の小国は壊滅・消滅によりほぼ全滅に追い込まれ、世界最大級の大国スフォルツェンドですら国の機能の7割が停止する事態に追い込まれた。
この攻撃にも聖杯の効果が乗るため、爆撃の犠牲になった者の魂は根こそぎケストラーに吸われ餌になってしまう。


【ストーリー上の展開】

過去

生い立ちは不明。
本編の500年前の時点で既に大魔王として君臨しており、配下の魔族に命じて人間の国を滅ぼすなど暴虐の限りを尽くしていた。
ヴォーカルが反旗を翻すという事件も発生し、それなりに手こずったようだが最終的には打ち負かして封印している。
これに対して当時の勇者一行が大魔王討伐に向けて動き出し、激戦の末にケストラーは敗北。他の魔族たちと共にパンドラの箱に封印されてしまう。
しかしケストラーもそれを見越して布石を打っており、各地の力の強い霊獣などを打ち負かしたうえで、いざというときに『餌』として魔力を吸収できるように封印していた。


ホウ…聖なる者が…女…だったとは…な…

いいことを思いついたぞ…オーボウ…


封印から400年ほど経過した頃、パンドラの箱が徐々にほころび始め、オーボウやベースなど一部の魔族が外に出られるようになった。
ケストラーは彼らに任務を与える一方、箱から精神と肉体の一部分を分離させ分身を生み出すと人間の美青年の姿に擬態し、パンドラの箱を開けられる聖者を探して各地を放浪し始める。
やがて「聖なる者を探し出す」という任務を与えていたオーボウが今代の聖者である聖女パンドラを見つけ出すと、彼女がいた村に訪れ自身の魅力で聖女パンドラを魅了すると「旅人」と称してパンドラの家に居座り交流。
  • 『パンドラの箱』の封印を解き完全復活を遂げる
  • 聖女との間に子を作ってその子供を聖杯にする
という2つの計画を目論み、好青年と振る舞って彼女との間にハーメルとサイザーの2子を設けた。
以後は愛妻家を装い円満な家庭を築き上げながら自分が「魔族の呪いを受けて魔族に追われる被害者」と嘘を並べ立て、更に配下の魔王軍を利用してダメ押しとばかりに自身にわざと重傷を負わせるよう仕向けてその嘘に真実味を与えると、「パンドラの箱を開ければ魔族を倒すことが出来る」という嘘をパンドラを信じ込ませて遂にパンドラの箱を解放させ復活を遂げることに成功する。


待てェー!!

聖女の“血”も飲みたいな。ハハハ


最愛の夫の裏切りに動転し、サイザーとハーメルを救おうと魔族に抵抗するパンドラを殺さんとする魔族を制止したかと思いきや満面の笑みを浮かべながらの上記の発言で更に魔族の殺意を高揚させてパンドラを完全に絶望させるが、あまりに非道が過ぎたせいで元々魔族の生き方に嫌気が差していたオーボウが遂に叛逆。
魔王軍を単騎で蹂躙するオーボウを前にそれでも本気になったオーボウを片手間で一蹴する絶対的な力を見せつけ、彼の奮闘を只管嘲笑う。


罪悪感がな…許せなかったんだろう
私が聖女(パンドラ)に箱を開けさせるためにだけ…利用していたという真実を…
もっともそれはオーボウ(コイツ)なりに考えての事だろう…告げればパンドラは殺される…と思ってな‥


その通りだ ハハハ だがな…


結局そのせいでおまえはパンドラを苦しませた…傷つけボロボロにしたのだ…
おまえが聖女(パンドラ)を見つけたのだ…

おまえのせいだ馬鹿め…


「パンドラを追い詰めた全ての罪はオーボウにある」と身勝手に断じて只管オーボウを嘲笑していたがオーボウを甚振るのに気を取られすぎたことが失策となりパンドラが箱を確保。
呆けた顔で隙を見せた瞬間を狙ってオーボウが与えた方法を実行したことで自身の再封印を許す羽目になる。
こうしてケストラーは再度箱の中に幽閉され、以後魔族はケストラーの解放を最大目的として活動するようになり、同時にハーメル達勇者一行の因縁が幕を開けた。

はっ…こっ…この女を 殺せェェーっ!

…!!!

なおこの時に感じた恐怖はケストラーの中にある唯一の経験となり、ケストラーは箱の中でオーボウへの憎悪を募らせていた。
その後は聖杯を極上の味にするために、封印される際に外に出ていた配下達に天使の特徴を持つサイザーを拉致させ魔族側に置き、
逆に魔族の特徴を持つハーメルをパンドラの下に残す事で、2人の人生にあえて波瀾万丈な苦難が降りかかるように仕向けて2人の凄惨な悲劇と成長を意図的に演出する非道な真似を行っている。


復活後

パンドラの箱から復活し、始めてその姿を見せたのは26巻から。
復活後は本格的に主人公一派に干渉を開始しつつ自身の完全復活を目論み、「聖杯(強い魔力を秘めた人間の血肉)」の収集を魔族に命じている。
この間いらん茶目っ気を出して息子ハーメルや娘サイザーをいたぶる一方、合間に桁の違う力を振るって絶望を植え付けたり、随所に出てきてトラウマを抉る罵詈雑言をぶつけてハーメルやサイザーの精神を追い詰めていた。

最終決戦では、オーボウが寿命が尽きる事も厭わず魔族の姿に戻って全力で立ち向かい、未だ眠るパンドラからのバックアップを受けたハーメルが人間を辞めて*3更に寿命間近という満身創痍になりながら、ケストラーの肉を喰らって起死回生のドーピングを図ることで漸く倒す事に成功した。

こうして怨敵ケストラーは倒れ、ギータの死を以って魔界軍王も全滅。
最愛の母パンドラも復活し、サイザー、ライエル、トロンボーン、フルートが合流したことで普段のギャグムードも久々に息を吹き返し、ハーメル一行と人類の大勝利。このまま本編も大団円を迎える……

コラコラオーボウ 私の后に手を出すとは いかんな…

しかし随分と…にぎやかになったではないか

素敵なパーティになりそうだ…

歓迎するよ主賓として…この私の…

ばっ…
(馬鹿な・・・)

復活祭のなー!!

馬鹿な…死んだはずじゃ…

この大魔王がか?ハハハ…! チッチッ


かと思いきや、騙し討ちに等しい背後からの奇襲でパンドラと感動の再会を果たしたオーボウを殺害することで、ハーメル親子感動の再会シーンと読者のハッピーエンドムードを一瞬にしてぶち壊した。
なんとこの魔王、自分の血肉を食わせて息子の味をより高める為にわざとやられたフリをしていた。
当然ながら大魔王はあの長く激しい死闘など無かったと言わんばかりに全くのノーダメージ。

そのまま母のぬくもりを求め続けたサイザーの目の前で母=自分の妻パンドラを嘲笑いながら血を吸いつくした後、ゴミを扱うかのように頭を踏み潰して惨殺。
激昂し血の涙を流して魔族化したサイザーの攻撃を片手間でいなしつつ、自らを苛つかせる発言をしたライエルを切り刻み甚振り抜いて虫の息にし、
瀕死だったライエルをサイザーの攻撃を防ぐ盾にすることで、サイザーの攻撃を防ぎながらライエルをサイザーに殺させ、ショックで崩れ落ちたサイザーも背後からの一撃で殺害するなど、もののついでで旅の仲間を片付けていった。
更には不完全体でありながら軽く本気を出すと、片手間感覚で地球全土を無数の魔力弾で爆撃し、世界各国に甚大な被害をもたらした。

もうやだこの大魔王。


フィナーレ〜終曲〜 ≪歓喜の歌≫


ハハハ…ハハハー

人間どもめ苦しめ…悲しめ!!もがき絶望に堕ちるのだ!
このケストラーが恐怖を与えてやる!苦痛を… 怨みを
狂じる憎悪を 闇を 混沌を!!
死をな ハハハハ

最終回。フルートと遂に対面すると首を舐めただけで最高の味と賞賛。
フルートを庇うためなけなしの力で奮い立ったダル・セーニョをまたもや片手間感覚で殺害するとそれまでのハーメル達の成長も苦難も何もかも嘲笑い、最終的にはハーメルとフルートを残しく主人公一行を、一切苦戦することなく余裕の態度で全員殺害。
そのままフルートの生き血を喰らい完全復活を果たしたことで溢れ出した魔力は、魔族を強化すると同時に魔力そのものが異形の怪物となって最後に残された人類軍を襲い、人類が守りたかった全ては終わってしまうかに思われた。


しかしその時、ヒロインフルートが目覚める。

なんだ…なんだ…この…!!忌まわしい光はぁ!
なんだというのだあ!小娘がぁ!!

さがりなさいケストラー!!
私は人類の守護国スフォルツェンドの 女王フルートです!!

ケストラーを一喝するその姿は人類を守護するスフォルツェンドの女王に相応しいものであった。
幾多の聖人に見守られたフルートは奇跡を起こし、蘇る主人公一行。
そして、連載中盤から長く取っていなかった母のバイオリンを手に取ったハーメルは、同じくピアノを取ったライエルと共に最後の魔曲を奏でる。


いくぜケストラー!!貴様には…
地獄の交響曲を聴かせてやる!!
ベートーヴェン作曲交響曲第九番…『第九』だあ!!


ぬうっ おのれェ

雑魚どもがああ!!小賢しいわああ!!


交響曲九番「歓喜の歌」
それは音楽家でありながら難聴に苦しんだ大作曲家が最後に遺した交響曲である。
それは苦難に打ち克つための喜びの歌。
希望を象徴するかのようなこの曲は聖女二人の歌声に乗せられて大魔王にも届いた。
それまで何をしても傷一つ付かなかったケストラーを確かに揺さぶっていく。

かっ…体が…弱って…いく…
再生…できない!!人間…めェ…

このケストラーに利用されるだけ…の…存在のくせに…!
道具の…くせに…!仲間?くだら…ん!!

その歌を やめろお― その曲を――!!


「憎しみ」や「魔力(ちから)」ではケストラーに勝てないと聖母パンドラは言った。ケストラーを打倒する力は「憎しみの連鎖を断つ信じる力」のみであるという。
憎しみを乗せた一人の拳には無敵を誇っていたとしても「人々が繋がり信じる力」には勝てなかったのか。
魔曲の後押しを受け、最後に北の都に残った兵たちの攻撃と時を合わせるかのように五つの希望の戦いは始まり、ケストラーを確実に弱め、溢れ出した魔力の怪物も急速に弱体化を始めていく。

今までの終始余裕ぶった態度から一転。
これまで「ただの餌」としか見ていなかった存在達に追い詰められていく事への困惑と屈辱から余裕な態度をかなぐり捨て、初めて勇者たちの前で真に怒り狂った憎悪と憤怒の形相を見せるケストラー。


ケストラああ…!


この…

人間めェェェ!!


最後は魔族も人間でもなく彼に流れる最後の血、天使の力を発現させたハーメルの一撃の前に敗北。
比類無き絶望的な力で人間にも魔族にも恐怖と絶望を齎し続けた大魔王の肉体は、勇者一行との死闘の果てに死に際の魔族のようにひび割れ砕けた満身創痍の姿と化す。


ぐ…う…
おのれ…
にっ…
人間…どもめェェェ!!


こ…ざ…か…し…


そしてハーメルを「人間」と忌々しくも認め、弱り切りながらも憎悪の感情を乗せた怨み節を残し、遂にケストラーは聖女フルートの手でオリンが造った新しい「箱」へと永久に封印された。


【本編外での活躍】


番外編

番外編ではかつての勇者パーティーであるオリン一行との戦いが描かれている。
……のだが、手を下すまでもなく勝手に自滅していくオリンたちに呆れ果て、戦意を喪失して帰ってしまうという役どころだった。
なお、顔は覆面のようなもので覆われており表情を伺うことはできない。
要するに完全にギャグ描写なのだが、よりにもよってこれが映し出されていたのは『真実の鏡』である。
つまりこの戦いは紛れもない事実であり、いかなる経緯によるものかは不明であるが、この後他の魔族たち諸共パンドラの箱に封印されてしまったらしい。
ちなみに本作ではすべての仲間を失い(3名自滅、2名逃亡)、切り札の『死の竪琴』をも失った(手を滑らせて崖に落とした)オリンが破れかぶれになって持ち出したハーモニカの演奏を聴いて何だかしんみりしていた。
ひょっとすると、ケストラーにも魔曲は有効であるという、本編の結末における伏線になっていたのかもしれない。


シェルクンチク

続編『ハーメルンのバイオリン弾き 〜シェルクンチク〜』では、自らの因子を色濃く受け継ぐ孫であるグレートの前に幻聴・幻影の形で現れ、グレートの父であるハーメルにしたように魔族の血の暴走を働きかける。
しかしグレート自身が魔王の血の克服を誓ってからは扱いが小さくなった。
トドメにグレートが弁当を横取りされてキレた場面で魔族の血に働きかけて彼の学友に「出てくんな」とツッ込まれる出オチのネタキャラに成り下がっている。


アニメでのケストラー

アニメでは原作と180度違う別キャラ

普段は極めて穏やかで優しい青年で、妻を真剣に愛している

行き倒れたパンドラを助けたことがきっかけで結婚し、二人で村はずれの小屋で農業を続けていた。だがある日パンドラが土の中から見つけた箱を見つけてから態度は一変。
日に日に痩せ衰え性格も険しくなり、夫婦の家以外の土地で異常気象が発生するように。
そしてある晩、村人が彼らが異常気象の原因だと暴徒となり押しかける、その時ケストラーはパンドラに「この箱を開けてくれ」と頼む。愛する夫の言う通り、箱を開くパンドラ。
すると中から軍王をはじめとする魔族が解放されてしまう。

やがてハーメルとサイザーを出産し育てるも、周りに魔族が控え日毎に魔族に近づく夫に恐れをなしたパンドラは双子を連れ家を飛び出す。
しかし理性が失われつつあるケストラーは彼女に自分を封印するように頼んだ。
自分が自分でなくなり、愛する妻を殺してしまう前に…
完全に異形の姿となった夫の姿に恐怖したパンドラは箱を閉じてしまい、大魔王ケストラーは箱に封印された。

実は「パンドラの箱」は大魔王の血を半分引く天使(パンドラは一般人)と大魔王を愛した女しか開けない仕組みとなっており、この時すでにパンドラは箱を開けなくなっていた。そこで魔族側は新たに箱を開く者としてサイザーを誘拐し洗脳することにしたのだ

アニメにおける大魔王とは、神と悪魔のハーフであり魔族に魔力を与え続ける因子的存在でしかなく、原作とは真逆に魔族に利用され生きていくしかなかった。オーボウら妖鳳族は魔族にその力を悪用されないよう監視をするのが役割。

そして最終回。
娘サイザーによって箱は開けられる。が、何十年も箱に封印されたケストラーは「鳥になれなかった鳥」の化石となっていた。

だが、箱の開放をもって大魔王の力がすべて後継者ハーメルに継承され、文字通りの復活はなってしまう…


【ケストラー語録】

  • フッ、“完璧”…では…ない… 私も“完璧”ではないのだよ…
  • 人の生命(いのち)を弄んでおいて 貴様だけ“生きよう”とは虫のいい話だなあ ハーメルンの赤い魔女よ
  • 人間を“生かしてやっている”のも恐怖で苦しむのが楽しいからだ。魔族らも私の“手足”として便利だからな。ハハハ
  • 価値のないモノに期待などせん。ポーンがクイーンに敵うわけないだろ
  • どんなに小賢しい“野望”を抱いていようとも所詮は私の手のひらの上で遊んでいるにすぎんのだよ
  • くだらぬ“想い”のために…私に逆らった。この全てを支配する魔王にな…“想い”とやらのためになー。ハハハハーくだらんなーまったく。小賢しいー!!
  • 少し違うぞ…ハーメル…“道具”などではない…おまえらは私の“餌”だ…“餌”に過ぎんのだ!私の肉体を戻すためのなぁ
  • 魔王の子を人間界に置き後継者とすればおまえは苦しみ抜いてくれると信じていたよ…しかもその通りになった。ありがとう息子よ…
  • おまえたちは北へ私を倒しに来たのではない…後継者になるためでもない…“聖杯(えさ)”になるために来たのだよ!!!
  • “仲間”とか“信じる”とかヘド出るほど小賢しいものだが“聖杯(えさ)”としては楽しみだな…
  • 父さんから最愛の息子への…プレゼント。にせパンドラ(・・・・・・)
    ハハハ楽しかったろう?何せおまえの大好きな母さんだからなーー!偽物とはいえ死ぬところが見れたんだからなーー……
    人殺しが好きなんだろ?
    大魔王(オレ)の血が流れてるんだからなあ。大魔王(オレ)の。ハハハハハハ!
  • おまえは変わった奴だ…魔王の子なのに人間なんぞを“仲間”にしてなぁ。殺すための連中(モノ)だぞ?あれは……
    いつ殺すんだ?後継者として私の後を継いでからか?喰うのか?それとも私にくれるのか?最愛の父へのプレゼントとして……。そいつはいい……おまえは、いいこだね
  • 魔の視点で…考えてみろ。魔族側からのな……。こんなに嬉しいことはない……魔力は上がったし、人はいっぱい殺せたしなあ!!よかったじゃないか!!
  • だが…ようやくこれで…久しぶりの大地だ…
  • 仲間?人間?あんなものは魔族(オレ)たちの…エサだろ!?エサ!!
  • ハーメル…おまえはパンを食べるのに麦の数をいちいち数えて食べるのか?そんなこと知るか!まざっていたかもしれんなあ。あの中に
  • さあおいでハーメル…パンドラ…父さんと一緒になろう。父さんを“完全体”にする…“餌”になるんだよ
  • おまえが魔王の血をーー!強く受け継いでよかったぞ!!
    人間界において…よかった…苦しんで苦しみ抜いてあがき…母親と別れ……数々の孤独を経験して…仲間を得たり……数々の生死を分けた戦いをし…上等な“聖杯”となった!!ハハハ……!
  • お前は間違いなく魔王(オレ)の子だよ 自分の父を殺すなんてたいしたもんだ ただ、まだわかっていない
    完璧な魔族である貴様だが、まだ…“愛”だの“情”だのにほだされている。仕方がない…このオレがそれを…断ってやろう
  • パンドラ…おまえは…なんて…いい女なんだ…そしてね… どこまでもオレに…利用される…馬鹿で…!愚かで…!可愛い女…なんだろうねェェ…!!
  • 人間のために我が子のためにと“愛”などという汚いモノのために戦っていたこの女が…最高の生き血を持っていた…オレにとって最高の道具だったよ!なあ…パンドラ!!
    最高だ!!最高に!気分が!イイッ!!!
  • ハハハ…小賢しい女だ…!?まだ息があったとはなあああ!だがー…死んだがな
    どうしたんだい?サイザー?私の…愛しい娘よ。なんで悲しむんだい?おまえの母親は…死んで骸と化した。まるで水晶のように冷たくなったぞ
    おまえのよく知った…母親の姿に戻っただけ(・・)だろうがっーー!なあ!赤い羽根の魔女ちゃんよ!!
  • たいしたお人好しぶりだな。オレはそういう奴が、一番むかつく…!
  • この世には大魔王ケストラーだけおればよいのだ!!このオレがなー!
    ハーメル、おまえを“魔王”にとか我が息子にとか挑発していたのも、おまえの(あじ)を熟成させるためだよ!上等のーー聖杯としてな!!
  • 脆弱な人類どもよー!!支配してやるぞぉー!!この大魔王ケストラーがなあああ!!
  • ハハハこのようにな みんな死んだぞ 君の仲間はなあ…
  • みんな死んだぞ。君の仲間はなぁ…
    これまで君は… 仲間(パートナー)の影になり光となり支えてきたが…我が愚息の魂のために…連れ添ってきたことを感謝するよ
    御苦労だったね しかしすべてが徒労に終わったようだ
    ライエルも…サイザーもパンドラもオーボウも そして…君の愛しいハーメルもね ハハハハ
    君もみんながいる死地へ…逝かせてあげよう


【余談】

名前の由来はオーケストラの捩り(王(おう)+ケストラー)。

作中における魔族達は途中で改心して迫害を覚悟のうえで人類側についたオーボウを除き多かれ少なかれ「絶対悪」と言っていいほどの下衆な連中*4ばかりなのだが、
このケストラーはほぼラストに登場しながら主人公との距離の近さと悪辣な行動によって、*5描いていた作者ですら、
連載終了後に「作品が終わったのは寂しいけど、ケストラーをこれ以上描かないで済む点にはホッとしている」といった旨のコメントを残す程にコイツが憎かったという凄まじいまでの印象の悪さを残している。





そうだあァ、wiki籠もりを喰えぇ……追記なんか編集のエサなんだからなぁ……!

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最終更新:2024年01月02日 21:21

*1 彼を早く解放しないと魔族の生命線である魔力が補給できず、遅かれ早かれ魔族は滅ぶ

*2 あるいは魔族の原初の姿がこれなのかもしれない

*3 補足をすると、魔王の血を極限まで引き出し魔王化したハーメルは、中盤での宿敵ヴォーカルをも凌駕する作中最強クラスの圧倒的戦闘力と魔力を得ていた

*4 それこそ作者がギャグを入れないと執筆どころではなかったレベル

*5 アニメでの描写を受けて、作品を文句なしのハッピーエンドで終わらせるためにあらかじめ覚悟を決めてから外道として