コルル(金色のガッシュ!!)

登録日:2011/05/02 Mon 19:02:36
更新日:2024/01/22 Mon 21:07:10
所要時間:約 3 分で読めます






やさしい王様がいたら、こんな戦いはしなくてもよかったのかな……




コルルとは、金色のガッシュ!!の登場人物。
魔界の王を決める戦いに参加した百人の魔物の子の一体

CV:桑島法子
魔本:ピンク色
パートナー:しおり

カールしたピンクの髪の色をした小さな女の子
人間界に来て途方に暮れ、人が行き交うどしゃ降り雨の道の中で泣いていた時にしおりと出会った。
周りの大人達はコルルのことを無視している中、心優しいしおりは放ってはおけず、ずぶ濡れのコルルを家に連れて帰る。
しおりはコルルをお風呂に入れ着替えを用意し、迷子なのか事情を聞くが、コルルは「こっち」には誰も知り合いがいないと答える。
心細そうなコルル見たしおりは、コルルに「(自分を)ねーちゃんって呼びな」といい、それからはしおりの家に居候することになる。

しおりからは自分がいない間寂しくないようにと、遊び相手に自分の大切な服で作った人形を与えられたり、
学校帰りにおんぶしてもらったりと、その様子はまるで本物の姉妹のようだった。
その様子はバルカン300しか与えられていないガッシュを大いに嫉妬させた。



だが




そんな幸せな日々は、長くは続かなかった




コルルのように戦う意思の弱い魔物の子には狂暴な別人格が与えられ、戦いから逃れられないようになっていた。

ある日の夜、魔本に浮かんでいた術をしおりが不意に読んでしまったために*1、別人格が発現(ただし術の発動中だけ)。
ひとしきり暴れ回り止めるよう懇願するしおりに対し『戦いからは逃げられない』と呟いて元のコルルに戻った。


コルルの変貌にショックを受けるしおりだったが、自分が術さえ読まなければコルルはずっとコルルのままだと考え、本を読まないよう今までと変わらない日々を過ごす。
しかし、公園でのボール遊びの際にボールを取りに道路へ飛び出しトラックに轢かれそうになったコルルを守るため、葛藤の末にしおりは再び術を発動させてしまう…


そしてそこに居合わせたガッシュ達と交戦。ガッシュ達にとっては初めて出会う"苦しそうに戦う相手"だった。
事情を察し攻撃しないようにするガッシュだったがついに組み伏せられてしまう…が、しおりが身を呈して彼女を止めた間に術が解け我に返る。
決着後、自分がしてきた事を自覚したコルルはこれ以上周りに迷惑をかけることに耐えられず、清麿に自分の本を燃やすよう頼む。
ガッシュは精一杯に引き留めようとするも、彼女の苦渋の決心を汲んだ清麿は涙ながらにザケルを放つ。

ガッシュに『やさしい王様』の存在を託し、魔界に帰還した。


コルルが去り際に残した『やさしい王様』という言葉はガッシュの中に強く残り、以降彼が目指す王の姿となる。
彼女との出会いと別れをきっかけに、本当の意味でガッシュの物語は始まっていくのだった。


クリア編にて再登場。
宇宙へ逃げたクリアを追うために、ガッシュ達に彼女の本来の優しい性格から生まれた『優しい』術をかけた。



○パートナー:しおり

CV:今井由香/小松未可子(金色のガッシュベル!!永遠の絆の仲間たち)
黒髪のロングヘアが特徴の心優しい女子高生。雨の日の学校帰り、大雨の中で一人泣くコルルと出会う。
裁縫が得意でコルルのために人形・ティーナを作った。どっかのお菓子の空箱とはえらい違い
両親は仕事漬けで、家では寂しい日々を過ごしていたが、コルルとの出会いを切っ掛けに短い時間でも充実した生活を送る。
もし本当にコルルに身寄りがいなければ、そのまま妹として引き取ろうと考えていた*2

コルルと別れた後、アニメ版では再登場している。
ロップスアポロの戦いを前に自分の不手際もあって意気消沈していたガッシュと遅れて駆けつけた清麿を励まし優しい王様になるよう背中を押した。
去り際に母親と買い物に行くと明るく告げていることから、アニメ版ではこの段階から親との関係も改善されている様子。
両親との仲も修復された事で僅かな間といえコルルと過ごした日々が大切な思い出になり、魔界の王を決める戦いが終わった後にコルルからの手紙を読んで感涙していた。
32巻でティーナを見つめていたり、最終巻ではコルルからの手紙を読んで涙する彼女の後ろに、以前コルルに作ってあげた花の冠が飾られている描写が追加されている。



ちなみにガッシュとはティオやウマゴン同様、魔界小学校の同級生である。
ガッシュの事も知っていて戦いになるのではと思ったが、ガッシュが記憶喪失になっている事に気付いて話を合わせた。



○使用術:ゼル系

肉体強化「ルク」系の術が中心となっていて、ロケットパンチのような機械的な技も持つ。

●ゼルク

第1の術で、唱えると別人格が目覚める術(この術以外にも目覚める可能性あり)。
身体能力が向上し、手に爪が生える。顔の形も大部変わる。サンデー掲載時は「バルク」という名だった。
また、この術を発動すると服が破けて下着姿になる。
アニメ版では爪はコンクリートの電柱を切断するほどの切れ味がある。

●ゼルセン

第2の術で、腕を飛ばすロケットパンチ。ガッシュの反撃を受けて新たに生まれた。
その威力は地面をえぐり、木を吹きとばす程。サンデー掲載時は「バルセン」という名だった。
本来コルルが使う術はこの第2の術までで、「シン」以外はゲームなどの独自の術。

●ゼルルド

カードゲームオリジナルの術。身体に力を込め浮遊し、相手の攻撃を回避する。
「激闘!最強の魔物達」では奇声を挙げ、その間だけ攻撃を回避できる術。

●ラージア・ゼルセン

ゲームオリジナルの術。キッドがよく使っていたのと同じ術。
腕を巨大化させて放つロケットパンチ。

●ジオ・ラ・ゼルド

ゲームオリジナルの術。
地面に腕を刺し、無数の巨大な爪を地面から出現させ防御する。
見た目は完全にレイ○ングストーム

●ゼラルセン

カードオリジナルの術。
両腕にある爪を無数に飛ばして敵を攻撃する。




●シン・ライフォジオ

クリア編にてコルルが清麿達にかけた『シン』の術。
あらゆる事から『命』を守る効果がある。彼女の優しい心から生まれた術。


ちなみに、作者によると実は二重人格は植え付けられたものではない。
彼女自身の生まれつき持つ能力系統が、戦闘向けに心と身体を変化させる力だった。
つまるところ彼女の「人格を植え付けられて……」云々は全部勘違い。
とはいえ、結果的に彼女の勘違いがガッシュを王への道を歩ませたのは事実であるため、その点で無駄ではなかったといえる。

また「シン・ライフォジオ」はコルルの才能(本来の能力)が生んだ力ではなく、コルルが望み、手に入れた力であるという。
コルルが運命に負けず、人を守りたいと必死に願い、修行し、手に入れた力なんだそう。




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最終更新:2024年01月22日 21:07

*1 それも光ってる本を開いた瞬間何かに操られるように読まされてしまったかのような描写になっている。

*2 ちなみにしおりは見かねて保護したわけだが、見ず知らずの児童を届け出なく保護すると未成年者誘拐罪に問われかねない