ドラえもん(作品)

登録日:2012/06/18 Mon 23:42:28
更新日:2019/07/02 Tue 21:29:18
所要時間:約 15 分で読めます




ドラえもんとは、藤子・F・不二雄原作の漫画作品、及びそれを元にしたアニメをはじめとする作品群。

日本で最も著名な漫画のひとつ。アジア圏を中心に海外でも高い人気を誇る。

未来からやってきたロボット・ドラえもんがポケットから取り出す未来のひみつ道具でのび太を助けようとするが……というのが大体の話の流れ。

主人公が未来の道具を取り出して、子供の願いを叶えてくれる物語が人気を呼んだ。


【漫画】
1969年連載開始。主に小学館の学習雑誌に掲載された。
全45巻+未収録話が中心の「ドラえもんプラス」(既刊6巻)のほか、スピンオフや大長編等も。
また愛蔵版の「藤子・F・不二雄大全集」レーベルでは、藤子氏の手がけた全エピソードが全20巻で収録されている。

基本はギャグだが、感動話やホラー、戦中の過酷さを描いた作品、マニアックなプラモ話等話のバリエーションは数知れず、
作者の「少し不思議な」世界観を堪能できる。

後期はアニメ映画の原作とでもいうべき大長編ドラえもんの執筆がメインとなり、大体夏から翌年春にかけてコロコロコミックに集中連載されていた。

作者が亡くなったため未完の作品となってしまった。作者による最終作は「ガラパ星から来た男」と「のび太のねじ巻き都市冒険記」。
前者はコロコロの付録「44.5巻」として発表され、事実上の最終巻である45巻にも収録された。
暴言がすさまじいことで有名。


【アニメ】
シンエイ動画制作、テレビ朝日で1979年から放映されている。
大リニューアルを経て実に40年近くも放映されている超ロングラン作品。

なお、1973年にも半年間、日曜日の7時から7時30分に日本テレビで放映されたバージョンがあるが、こちらは制作会社の倒産など様々な理由から黒歴史扱い。
ただドラゴンボールファンの外国人の方が知っていたくらいには有名。
(ドラえもんの中の人が悟空の中の人の野沢雅子氏でだから。トリビアの泉でも紹介されていた。)
だが実は13話までは富田耕生氏が声優を行っていたという衝撃の真実。男性ヴォイスのドラえもん・・・だと・・・?
原作初期のまだ作風、設定が安定していない時期に書かれた作品なのでしずかの家にボタ子やガチャ子が居候していたり、ジャイアンのママが故人だったりと設定が異なる部分が多い。
当時藤子の作品といえばオバQが代表だったためか、比較的オバQに近い内容、絵柄になっている。
また、学校行事ネタ等、原作やテレ朝ではなかなかお目にかかれないようなネタも多く、ドラえもんが自分勝手な行動でのび太に迷惑をかけたり、しずかが意地悪だったりスネ夫がジャイアンを「お前」と呼んでいたりと現在のドラえもんになじんできた人からすれば衝撃の連発である。

なお、当時大人気だったマジンガーZやアップダウンクイズの裏番組だったこともあり不人気で打ち切りといううわさが多いが、実際にはそこそこヒットし、収益も黒字で日テレ側も存続を望んだ。
現に当時は単行本すら発行されていなかったドラえもんを、グリコのCMに出演するくらいには流行らせた実績は大きいと思われる。
しかし、製作会社の社長が夜逃げして倒産したことで放送が終了した。この不祥事が絡んでか、現在この作品を視聴することは大変困難である。
また、テレ朝版でスネ夫の声だった肝付兼太氏はジャイアンを、のび太の声だった小原乃梨子女史はのび太のママを担当している。ちなみに、小原乃梨子さんはシンエイ動画からオファーを受けた際、引き続きのび太のママ役かと思っていたらしい。

テレビ朝日の象徴的なキャラクターでもあり、震災等大規模な災害が起こった時は「ドラえもん募金」という募金活動を行っている。

  • 1979~2005年
大山のぶ代がドラえもんを演じていた時期。
初期は絵柄が不安定だったが、80年代後半辺りから原作とはちょっと異なるお馴染みの絵柄が定着した。

新作一本+再放送一本が大体の放映形態。作者が亡くなった後もオリジナル作品等を中心に続いた。

テレビ朝日の伝説的な番組「春一番!日本一のアニメ祭り」でもドラ、のび、ドラミがメインパーソナリティ扱いで、
しんちゃん、セーラームーン(うさぎ)、わぴこ&ぎょぴちゃんや荒岩さん、タルるートなど様々なアニメキャラクターとも競演を果たした。

様々な企画も行われ、気球の「ドラバルくん」やソーラーカーの「ソラえもん号」も製作されたり、2112年に開けるタイムカプセルも作られた。

レギュラー声優陣の高齢化もあり、2005年3月の「ドラえもんに休日を!?」を最後の作品とし、
翌週に「のび太のワンニャン時空伝」を放映しアニメドラえもんは一旦幕を閉じた。

現在でも「ドラえもん名作コレクション」等DVD化が行われており、これらのパッケージではリニューアル前の絵柄での新作画をお目にかかれたりする。

また、大山ドラ末期の数年間はカオス&シュールな回が多いのだが、2003年放送の「おまかせディスク」は特にぶっ飛んでおり、作画の動きや演出が物凄い。
その中身は是非とも自身の目で……と言いたいところだが、この頃の回は未だに映像ソフト化されていないため、視聴は困難である。残念。


  • 2005年~
2005年4月から始まったリニューアル版。ドラえもんを演じるのは水田わさび。
「わさドラ」「大山ドラ」と呼びわけるファンも多い(というか公式がわさドラって呼んじゃってる)。

良くも悪くも原作からややかけはなれ、独自の作風を築いていたリニューアル前から一転、
雰囲気、絵柄ともに原作に近くなった。のび太の部屋の入り口や机の位置、階段の配置が代表的か。原作でギャグですまされていたところが科学などを用いた解釈がなされることも。

また、ドラえもんがメインのアニオリが増えたり、原作でのび太が単独行動していたところにドラえもんが同行するなど、ドラえもんが主人公であることが強調されている。重力ペンキドラえもんの歌あやとり世界のように、わさドラで初めてアニメ化された話もある。

のび太の保護者的な立場からのび太の親友的な立場になったドラえもんや、黒髪になったしずか、「ボクちゃん」という一人称が定着したスネ夫など、メイン、サブに関わらずキャラクターや設定の見直しも行われている。
のび太達が通う小学校は「月見台小学校」という名前になった。

初期の頃は原作に忠実なエピソードばかりだったが、最近は原作に大きくアレンジを加えた回やオリジナルエピソードも増えている。大山版と日テレ版の中間のような感じで日テレ版ほどではないがほどではないが学校行事ネタなんかもたまにやるようになった。
前期が新作一本+再放送一本だったのに対し、どちらも新作を放送しているが、30分連続で1エピソードを放送することもあり、
9月最初の話はドラえもん誕生日スペシャルを放送している。
一時期はBパートで前編を描き、次の放送でのAパートで後編を描くという変則的な前後編を行ったこともあった。

本バージョンの映像を基に、2014年からアメリカでローカライズ版が制作された。2016年現在日本版『ディズニー・チャンネル』(BS・CS)でわさドラキャストによる吹き替え版が放送されている。
吹き替え版だと「何だ、いつもと変わらないじゃないか」と思いがちだが、地味にOP・EDや文字表記が英語だったりする。
2015年にはわさドラ10周年の式典が行われ、先代声優の小原乃梨子と野村道子から「10年続けば本物」と半年しか続かなかった前述の日テレ版を否定しながらエールを送られ、水田と大原が涙した。

2017年8月に絵柄やタイトル画面などが再び変更された。


原作にかなり近くなっているが、「ガチャ子」は出てきません。


【映画】
アニメ化以降は年に一回映画を公開するようになった。

「のび太の恐竜」に代表される原作エピソードを延長または再構築したものと、「のび太の宇宙開拓史」に代表される完全新作の二種類がある。

また、「ザ☆ドラえもんズ」に代表される同時上映作や福祉作品「ケンちゃんの大冒険」と様々な作品が存在する。

リニューアル前の最終作は「のび太のワンニャン時空伝」。
奇しくも映画25周年という節目の年であり、それまでのドラえもん映画を総括した同時上映作も公開された。

それから1年のブランクを経て「のび太の恐竜2006」で再スタート、以降は2年に1度のペースで映画のリメイクも行っている。
リメイク作品では原作からの時に細かく、時に大胆なアレンジが加えられている。オリジナル作品は、映画版は子供向けに、同時発売のコミカライズは脚本に忠実なためか映画版と大きく異なることが多いので、映画版が微妙だと感じた人も一読の価値あり。


【その他】
テレビゲームやきぐるみショー、絵本に教育漫画、ゲームブック、紙芝居、小説と媒体には事欠かない。
2008年には「のび太とアニマル惑星」の舞台公演も行われた。
登場人物の住所等から、本作の舞台は東京都練馬区だとされている(旧・田無市(西東京市の前身)が舞台だという説も)。


【主要キャラ】
CV.大山のぶ代/水田わさび 日テレ版:富田耕生→野沢雅子
主人公。未来からやって来たネコ型ロボット。
2112年9月3日に製造され、当初は未来人セワシのお世話をしていたが、一族の運命を変えるべくセワシの先祖であるのび太の元にやって来る。
膨大な数のひみつ道具を持ち、のび太をサポートする。
耳は欠損、ネコなのにねずみが嫌い、機体各部は故障中となかなかにポンコツだが、のび太とは大の仲良しの親友となる。

CV.小原乃梨子/大原めぐみ 日テレ版:太田淑子
副主人公。セワシの先祖。小学5年生(掲載誌によって変わる)で東京都練馬区在住。
勉強もスポーツもダメだが、心優しい素直な少年。
悪気は無いのだが余計な発言をしたり、Hなことをしてしまうこともあり酷い目にあうこともある。
が、お人好しでなかなか憎めない。ドラえもんとは時々喧嘩もするが、お互いに信頼し合う親友となる。
勉強が苦手だが頭が悪いわけではなく、特に道具の応用においてはドラえもん以上。

CV.野村道子/かかずゆみ 日テレ版:恵比寿まさ子
のび太のガールフレンド。
少しお転婆だが成績優秀、品行方正な才女。
しかし、初期のころは「クラスで一番わすれんぼのあんたが? ホホホ」と「あんた」呼ばわりするなど性格は悪いほうだった。
三度の飯よりお風呂が好きという筋金入りの入浴マニア。
一日に3回入浴しないと気が済まないため、昼間から入っている場合もある。
のび太がどこでもドアなどの道具で移動した場合、しずかが入浴中というのは一種の定番のギャグとなっている。
気付いた後は「のび太さんのエッチ!!」の罵声と共に洗面器のお湯を浴びせたり、風呂桶を投げつけたり、ボコボコにしたりして追い出す。
又、ピアノは上手であるがバイオリンはジャイアンリサイタルレベルでお世辞にも上手とは言えない。
しかし、本人はピアノよりバイオリンが好きだそうだ。
原作では「しずちゃん」、アニメでは「しずかちゃん」と呼ばれている。
将来、のび太と結婚してノビスケという子供を授かる。

CV.たてかべ和也/木村昴 日テレ版:肝付兼太
のび太のクラスメイトでガキ大将。実家は乾物屋。

「お前のものは俺の物」や「さからうものは死けい!」に代表されるように極度に自己中心的な性格。
腕っぷしもあるから手に負えない。
大長編で一番化けるキャラとしても有名。
歌が大好きだが、その歌声はもはや公害レベルなので皆からは恐れられている。

CV.肝付兼太/関智一 日テレ版:八代駿
富豪の御曹司で嫌味な性格。
基本的にジャイアンの腰巾着だが「3人用」に代表されるようにその手口はジャイアン以上に悪質かつ陰険。
趣味はコレクションや模型・ラジコン製作、アイドルのファンクラブ等多方面。

CV.千々松幸子/三石琴乃 日テレ版:小原乃梨子
  • のび太のパパ(野比のび助)
CV.加藤正之→中庸助/松本保典 日テレ版:村越伊知郎
のび太の両親。厳しいが(特にママ)、のび太を誰よりも大事にしている。
喫煙者だが、わさドラでは喫煙シーンが減少。

  • 先生
CV.沢りつお→加藤治→井上和彦→田中亮一/高木渉 日テレ版:加藤治→雨森雅司
のび太のクラスの担任。
のび太をよく廊下に立たせたり厳しくしかったりする一方で、時には優しく諭したり、のび太が頑張ったときにはしっかり誉める良き教師。
フルネームは不明だが、「えいいちろう」という名前は判明している(大山ドラ版)。

CV.白川澄子/萩野志保子
勉強もスポーツも万能、何をやらせても優秀な上博識な秀才。
難点を上げるとしたら少々配慮が足りないこと、出来が良すぎるので映画ではチョイ役なところ。第1作『ドラえもんのび太の恐竜』では第1稿シナリオでは冒険に加わる予定だったが彼がいると解決してしまうという理由でカットされた。
しずかちゃんとつるんでいることが多く、その度にのび太から嫉妬されている。
なお、「出杉」ではなく、アニメのエンドロールや公式サイトでも間違われる程である。
実は名前の読み方が定まっていない。

CV.よこざわけい子/千秋
ドラえもんと同じオイルを使って製造されたドラえもんの「妹」。
どこか抜けている兄とは対照的にしっかり者の妹。
ドラえもんのピンチヒッターとしてやってくることが多い。

  • セワシ
CV.太田淑子/松本さち 日テレ版:山本圭子
22世紀の未来人で、のび太の子孫(孫の孫、すなわち玄孫)。




追記・修正は鼻でスパゲティーを食べつつ、目でピーナッツを噛みながらお願いします。

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