ナタリア・カミンスキー

登録日 :2012/01/31 (火) 12:12:00
更新日 : 2017/05/03 Wed 12:11:38
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「私は、『協会』相手のセールスマンさ」


ナタリア・カミンスキー
CV.渡辺明乃


Fate/Zeroの登場人物。

衛宮切嗣の師。

魔術協会に先んじて獲物を横取りし高価で転売する商売を流儀にしていた魔術師ハンター。
『封印指定執行者』と名乗っているが封印指定を執行者が見つけ出せる機会は10年に一度あるかも疑わしいらしい。

漆黒のレインコートを着た青白い顔の女性であり、無表情。

『何があろうと手段を選ばず生き残る』が信条。
性格は冷徹そのものだが、根は中々いい人。
どうやら切嗣を育てていく中で軟化していった模様。

荒稼ぎのためには手段を選ばない。しかし宵越しの金を残さない。そんな豪快で快楽主義者なので保護者としてはかなり問題があったそうだ。
数代前の先祖に『サキュバス』を持つ血筋で吸精することで魔力のブーストができる特殊体質。

切嗣に何度もセクハラをしていたが行為は及んでない。理由はちょっと本気の恋慕の情があったからという乙女心。
幼い頃から切嗣のフラグ体質は変わってないようだ。


衛宮切嗣の父、衛宮矩賢を追ってアマリゴ島に現れるが、魔術協会と聖堂教会の加入により島は壊滅。

その中で切嗣を助け、島に来た襲撃者たちについて説明し、また間接的ではあるが彼が父親を殺すことになるきっかけを作っている。

ナタリアは拳銃を渡していたが、これはあくまでも結界を早く突破できるかわからなかったため。

さすがに子に親を殺させるのは気が引けていたらしく、元々自分でカタをつけるつもりだった。

銃を離せない切嗣から銃を奪い返した後、「僕がやるしかなかった」と話す彼に対し、『親を殺す理由としちゃ下の下』と吐き捨てている。

会って間もない少年に「いい人なんだな」と言われた辺り、根は本当にいい人なのだろう。


矩賢を引き渡した際は、協会と交渉して刻印を2割にも満たない『絞り滓』を継承させている。


その後は切嗣を一端の働き手として育てていくことになるが、これは彼が望んだこと。

その中で自らの技術を叩き込んでおり、それは衛宮切嗣の『魔術殺し』たる原型となった。


それからしばらく経ち、運命の日が訪れた。

『魔蜂使い』オッド・ボルザークの追跡で飛行機に乗り込み、切嗣のサポートを受け対象を殺害。
しかし仕留め損ねた死徒蜂が乗客を襲い、乗客すべてが死徒化。

ナタリアは自ら飛行機を操縦して空港に向かうことになる。

飛行機を操縦しながら切嗣と会話する彼女はこの時だけなぜか饒舌だった。

切嗣が稼業を手伝いたいと言い出したことに頭を痛めたこと。

彼女は衛宮切嗣の潜在能力を見抜いており、彼がこの道を歩むことは人ではなく機械として歩むことになるということを。

容赦なく鍛えてしまったこと。
坊やを鍛えるのは父親の役目と知りながら甘やかさなかった。
多少心の中で引け目は感じていたのだろう、自分が原因みたいなものだと語った。

そして、家族みたいなものだったということ。
長い間師弟として過ごす中で、ふたりはいつの間にか互いを母親と、息子と思い始めていた。

会話の中で切嗣が「父親のつもりで?」との発言に対しては「母親と言い直せ」と切り返している。


衛宮切嗣が、不器用ながらも衛宮士郎の父親であろうとしたように。
衛宮士郎が衛宮切嗣の息子であろうとしたように。

ナタリアも不器用ながら衛宮切嗣の母親であろうとし、衛宮切嗣も彼女の息子であろうとしたのだろう。

そして空港が近づく。
彼女の息子はホテルにはではなく、ミサイルを片手に海にいた。

「……ひょっとすると、私ももう、ヤキが廻ったのかも知れないね」
「こんなドジを踏む羽目になったのも、いつの間にやら家族ゴッコで気が緩んでたせいかもな。だとすればもう潮時だ。引退するべきかねぇ……」
彼女はそう話した。


「仕事をやめたら、あんた、その後はどうするつもりだ?」
切嗣は問う。

「失業したら――ハハ、今度こそ本当に、母親ごっこぐらいしかやることがなくなるなぁ」
ナタリアは答える。


「あんたは――僕の、本当の家族だ」

それが彼女の聞いた最後の言葉だった。
彼女は愛する息子の手により飛行機を撃ち落とされ、死亡した。


彼女の最後の望みは『切嗣の母親』で有りたいことだったのだろう。
切嗣もまた、彼女が帰還したのなら『母さん』と呼びたかったと慟哭した。

母親のいなかった切嗣にとって、ナタリアは本物の母親だったのだろう。
そこにはきっと、師弟の間を越えた愛があった。


奇しくも彼女の死は、衛宮切嗣の歩む道を決定するものとなった。
切嗣の憧れた正義の味方は、ここで同時に死んだのだろう。

余談だが、切嗣が飛行機を撃墜する場面でアニメ版ではこうなる事を悟っていたのか一瞬だけ笑みを浮かべさせるシーンがある。
一方でドラマCDでは想像もしていなかったのか、驚愕するシーンが挿入されている。
原作の小説版では飛行機が撃たれた瞬間の彼女の描写はなく、彼女がどう考えていたのかは不明のままである。


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