剣聖(FSS)

登録日 :2011/09/16 (金) 23:21:55
更新日 : 2017/07/04 Tue 08:10:44
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「剣聖が出たら即後退……死ぬぞ!」
デコース・ワイズメル



■剣聖■

ここでは永野護の漫画作品『ファイブスター物語』に登場して来る「剣聖」の概念を紹介する。



【概要】

物語の舞台となるジョーカー太陽星団に於ける最高位の「騎士」称号であり、別名は「太天位(フレール・ド・イペル・シュバリエ)」。
劇中でも話題に挙がる事が多い「天位」から続く騎士階級の最上位に当たる存在ではあるが、その能力、存在の意味は「剣聖」以下の騎士称号とは全くの別物である。


詳しくは「騎士」の項目を参照していただきたいが、『FSS』に於ける「騎士」とはAD世紀の超帝国がジョーカー太陽星団の人間や生物に遺して行った遺伝子コードにより偶発的に発生する存在である。
兵器であった超帝国の「騎士」達は完全な「ハイブレン」コントロール下に置かれ、一度その制御が外れたら最後、目に付く物全てを破壊せずには居られないと云う、正に最終兵器としか呼べない存在であった。


……現在の星団に於いて「騎士」の暴走は先ず有り得ない事態となった(超帝国でも後には制御が強められたとされるが……)。
全ては「血」が薄まった所為である。

超帝国時代に作られた超兵器「剣聖(シバレース)」「騎士(リッター)」「4種のダイバーフォース(ルシェミ、ハイブレン、ダイバー、パラサイマル)」は劣性遺伝として星団歴に引き継がれ、後は歴史と共に消えて行く筈であった……。

しかし、2300年代に入り、天照家の始皇フォーカスライトに預けられていた「ある人物」が2000年以上の時を経て復活を果たす。
彼の名はネッド・スバース。
超帝国最後のシバレースにして、初代剣聖ナッカンドラ・スバースその人である。

その能力は星団歴に入ってからの薄まった「騎士」の力とは全く比較にならないレベルにあり、その血は戦闘兵器たるMHが完成され、騎士のパートナーとなる人口の生体演算生命体である「ファティマ」の完成により、再び動乱の時代を迎えるジョーカーに根付いて行くのである。


……実は超帝国の剣聖自体であるスバースは勿論、星団歴に入ってからの「剣聖」とは一部を除き、全員がこのスバースの血統に連なる存在である。
更に言えば、星団歴の「剣聖」とは先祖である超帝国剣聖の能力を薄まらずに持って生まれてくる存在なのだ。

……これ以外の「騎士」達は如何に腕を磨いても「剣聖」に匹敵する能力を得る事は出来ない。
何ともやり切れない話だが、それが現実である。
しかし、ナッカンドラ・スバースから続く「純血の騎士」の家系に「剣聖」が誕生するのは一時代に何故か一人のみ。

……この事から「剣聖」もまた、炎の女皇帝が人間に遺した“力”の一つであるとも言われる。



【歴代剣聖】

※◆騎士名
※◇ファティマ名


◆ナッカンドラ・スバース
在位期間2310~2460

◇ザ・フォーカスライト(リチウム・バランス作)

只の一度も戦場に出なかったにも関わらず「剣聖」と呼ばれた正体不明の人物。
正体は超帝国最後の「剣聖」であり、フェイツ公国に迎え入れられた後に、その血はファティマの「胚」を生み出す母体となった。
天照家より懐園剣(♂)を託され、星団史に登場させる。


◆デューク・ビザンチン
在位期間2464~2549

◇ザ・インタシティ(リチウム・バランス作)

2500年代のハスハ動乱を戦った英雄。
ナッカンドラの長女ネリスの息子。
天位剣技「飛燕剣(エコーブレード)」の生みの親にして、従兄弟に当たるハイアラキの師。
実は彼の母であるネリスもまた「剣聖」の能力を持った人物であったとされる。
MHエンプレスを駆る。


◆ヘリデ・サヤステ
在位期間2550~2610

◇湖のオーハイネ=フローレス(アーカス・マーキュリー作)

ビザンチンの子。
現時点では特別なエピソードは伝えられず。
初代黒騎士ツーリー・パイドルを倒したクバルカン法国の騎士アルテン・サヤステやバキン・ラカン帝国のユーゾッタ侯爵家に続く血統を遺す。


◆ハリコン・ネーデルノイド
在位期間2619~2620

◇オプチカル・タイフォーン=サイレント・フローレス(アルセニック・バランス作)

……唯一「純血の騎士」の血統では無い「コーラス王家」の分家である「メロディ家」に生まれた「剣聖」であり、ネーデルノイドは襲名後に名乗った名前。
在位期間は僅か一年。
これは、彼の誕生の秘密を探る「シオの門番」との戦いにより命を落とした為とされる。
ナッカンドラの許から出現した懐園剣(♂)を所有しており、現在は子孫のアルル・フォルテシモが引き継いでいる。


デイモス・ハイアラキ
在位期間2620~2809
※※※※2819~2892

◇サロメ(ファクトリー製)
◇クーン(クローム・バランシェ作)

星団歴2000年代末期を代表する最強騎士。
詳細は個別項目へ。
ナッカンドラの次女アラドの次男で、彼女もやはり「剣聖」とダイバーの力を持っていたと云う。
剣聖の中の剣聖。
ミッションとマロリーのルース兄妹の叔父でもある。
カイエンの師にしてミラージュ騎士団の創設メンバー。
ハイアラキは剣聖となりバキン・ラカン帝国の騎士となってから名乗った名前であり、現在は最後の弟子となったマロリーが継いでいる。
懐園剣(♀)を星団史で初めて所有。


ダグラス・カイエン(懐園)
在位期間2810~2819
※※※※2970~3030

◇クーン(クローム・バランシェ作)
◇アウクソー(クローム・バランシェ作)

※詳細は当該項目参照。
超帝国最強の騎士であった剣聖アッサラム・スキーンズと超帝国皇帝イ・ヤーン・バッシュ王女の自然交配により誕生。
「純血の騎士」の血統には連ならないもう一人の超帝国の騎士。
炎の女皇帝の直系。
ファティマであるクーンを母体として生まれた唯一の「超人間」であり、超帝国の全ての技術と、星団歴が生んだファティマの能力が掛け合わせられた奇跡の様な存在。
全く期待には応えてくれなかったが、彼こそが真の星団最強の騎士であった。
師ハイアラキから引き継いだ懐園剣(♀)を数百年に渡り所有。
自身は一度も「本気」で戦う事は無かったが、その限界知らずの能力の一端を次世代の騎士達に伝えた後に戦死。
ムグミカ・アトールと共に、己の血を犠牲にして炎の女皇帝を帰還させる。


慧茄・ダイ・グ・フィルモア
在位期間2899~2970

◇チャンダナ(クローム・バランシェ作)

王冠を被った「剣聖」と呼ばれた、先々代のフィルモア帝国皇后。
現在の呼び名は大皇太皇宮(おおいおおいきさいのみや)。
ハイアラキの姪。
現在は老齢により足腰が弱く……なんてのは 真っ赤な嘘 でした。
隠居してバキン・ラカン帝国に引っ込んでいたが「魔導大戦」開戦に際し復活。
ルーツであるハスハを守ろうとする。
敵対関係となったが、本国(フィルモア帝国)への影響力は皇帝をも超えるレベル。


◆ミス・マドラ(アルゴン・プロミネンス)
在位期間※※※※

◇クラカライン(クローム・バランシェ作)
◇ベルクト(スティール・クープ作)

カイエン亡き後に「剣聖」号を預かる事になる謎の女性。
正体は超帝国剣聖アルゴン・プロミネンスの転生体で、仮の「剣聖」であるのは彼女が星団歴の人間では無い為。
母体であるマドラ・モイライとスパーク(ピッキング・ハリス)の人格が統合された存在とされる。


◆マキシ(蒔子)
在位期間3159~????

◇ザ・ソリッド・ステート・ロジック(リチウム・バランス作)
※別名ザ・アトラス

星団史上最強と呼ばれる騎士。
父はカイエン。
また、45体のバランシェ・ファティマから連なる遺伝子も持つ。
バランシェが超帝国の剣聖を超えるべく生み出した理論により誕生するが、その性質は制御不能の狂戦士(シバレース)その物であった為に、天照をして抹消を考えた程。
スタント遊星戦にて「死亡」したとされる。
二つの懐園剣の真の所有者。
泰華十曜に渡り、後に神の世界に至る。
……ややこしい呼び名がいっぱい存在する。
「魔導大戦」終盤にて“敗北”する事が予告された。


◆ベルベット・ワイズメル
在位期間????

◇パルテノ(クローム・バランシェ作)

ミス・マドラと3代目黒騎士デコース・ワイズメルの息子。
「純血の騎士」の血統とデコース譲りの天才的な剣技を併せ持つ。
化け物揃いのミラージュ騎士団最盛期のメンバーの一人であり、マキシが戦死(泰華への転移)をした後に「剣聖」を預かる事になる。



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