アイシャ・コーダンテ(FSS)

登録日: 2011/09/06(火) 03:55:55
更新日:2024/03/13 Wed 09:27:14
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「わたし……ふられてしまいました……」





  • アイシャ・コーダンテ(愛謝・紅壇鼎)

アイシャ・コーダンテは永野護の漫画作品『ファイブスター物語』の登場人物。
初登場は「運命の3女神 ラキシス編」
正式な御名はメル・アイシャ・サイサ・コーダンテ・アマテラス。
コーダンテ(紅壇鼎)家大公。
グリース王国首相。
ミラージュ騎士団右翼大隊No.2。
……と云うのが連載以来の肩書きであったが、最近になってコーダンテ家大公の座から降ろされると共にミラージュ騎士以外の全ての役職から一時的に解任。
A.K.D構成国の一つ、ルーマー国の女王メル・アイシャ・ルーマー女王陛下となられた模様。
幼名はニャン・ティ(娘茶)。
偽名はサンドラ・イルケ。
年齢の離れた実妹にワスチャ・コーダンテ(幼名ちゃあ・ティ=茶茶)が居り、現在は彼女が新たなコーダンテ家当主の役目を継いだ様だが、幼い妹を自分の勝手な振る舞いにより皇位継承権を始めとした醜い争いの矢面に立たせる羽目になってしまった事を悔やんでいる場面が見られる。


尚、現在は影武者に仕立て上げられたサリオン(斑鳩)皇子がアイシャの代役を演じる“序で”にスリットから覗く美脚を披露した事で劇的に政治の舞台に復活した事になっている……模様。
「魔導大戦」勃発に関する軍事行動を巡る決議での場面だったのだが、当の本人は既にフル装備でハスハに向かっている途中だったりしている(更に途中で似た者同士のマロリー・ハイアラキを拾っている)。



【人物】

天照家直系、皇位継承権第三位(元)を持つ王族にして、A.K.Dの中心であるグリース王国の国家主席。
更にA.K.D三軍の司令長官でもあるVIP中のVIP。
実質的に主である天照帝、三軍総司令にしてミラージュ騎士団のリーダーであるF.U.ログナーに次ぐA.K.DのNo.3であらせられる筈……なのだが、大小様々なゴシップやスキャンダルに事欠かない人物として知られている様で、王族のゴシップ記事に目がない庶民を常に楽しませてくれている様だ(読者にもそっちのが馴染み深い)。


……実年齢は200歳程(地球人だと40代位)なのだが、弛まぬ摂生(?)と努力(美容技術と厚化粧)により地球人で云えば20代後半位の美貌を保っている模様。
その美貌は類稀なる政治手腕を支える武器、彼女のカリスマ性を支える大きな武器にもなっている一方で、趣味(!?)の一つである「男漁り」にも絶大な効力を発揮している様で、事実劇中でも「次期法王」と名高い才能と徳に溢れる若きクバルカンのルーン騎士、ミューズ・ヴァン・レイバック枢機卿が餌食(笑)となっている。
……たっぷり搾り取られた様だが、それはそれで羨ましい気がする。

……そんな訳でついた渾名が「デルタ・ベルンのイカズゴケ」「グリースのスッポン女」……と云うらしいが、どうやら女性騎士と云うのは概ね奔放らしく、同じく数々の伝説を持つ「ハスハの淫行騎士」こと、ヤーボ・ビート少将ともその辺の話で盛り上がっていた(劇中描写を見る限り短期間で意気投合、親友となった模様)。


……尚、彼女が長女であるにもかかわらず生家であるコーダンテ家大公の座から降ろされたのも、ゴシップやスキャンダルに塗れた行動を取るのも、全ては幼少期に出会った主、天照帝への純真な愛情が断ち切れぬ上に叶わぬ故の迷いからである(つまりはビッチでは無く純情なのだ)。
王族の王女等と云うものは他の王族に嫁ぐか婿取りをして親戚関係を結んでこそ価値があるのだが、アイシャ自身は心情的には天照に操を捧げている為に「他の男の子を産む」と云う意識が無く、それが元老院の怒りに触れた事がルーマー国女王への「降格」の理由であったらしい。
……そうした自らの境遇に似た物を感じたのか、嘗てカステポーで出会った少年、ヨーン・バインツェルがミラージュ騎士団に入る契機を与えている。


……嘗て公開された劇場版アニメでは佐々木るんが声を演じている。



【火事場のバカ力】

アイシャを説明する上で忘れてはならないのが、彼女が「連載上最強の騎士」とも謳われる、事実上の星団最強の女騎士であると云う事実であろう。
……まあ、実際の活躍の場面を描かれる機会が多いと云うだけで本来は「剣聖」やログナーとは比べようも無いのだろうだけれど、その実力は「天位」騎士程度では足下にも及ばぬらしく、特に想い人の天照絡みの際には「火事場のバカ力」を発揮、信じられない様な力を発揮している。
「空中宮殿(フロートテンプル)」の内乱を前にバイア(騎士の反応速度を持つ魔導士)であるティン(クー・ファン・シーマ)をタイマンの末に打ち破り、後に第3期ミラージュ騎士団の中核を担う「天位」を取る前のアーレン・ブラフォードを気配すら察知させずに打ちのめしている。
彼女自身は「天位」等の称号を持つ訳では無いが、作者が常々訴えている「状況により容易く変化する相対的なパワーバランス」やら「ミラージュのトンでもなさ(苦笑)」を顕したエピソードと云えるだろう。


……勿論、その実力は補正が無くとも元より超一流であり剣聖ダグラス・カイエンもアイシャの腕を高く評価している他、ブラックスリーの「朱塔玉座」襲撃の際にはサリオンが3代目黒騎士デコース・ワイズメルの変幻自在の剣に「本能」で対抗出来そうな騎士として名前を挙げている。
……ん?
……「本能」……!?



【パートナー】

●バランシェファティマNo.39
◇アレクトー
主が主の為か作中でも特に苦労人と言われるファティマ。アイシャとは堅い友情で結ばれている。
バランシェファティマの例にもれず超優秀。しかも性格的にも何ら問題ない。
ちなみに、バランシェはビュラードをメガエラに引き合わせた際、「アレクトーといいひっでー奴らのところにばっか行く」とアイシャについて愚痴をこぼしていた。


【搭乗MH】

●クロスミラージュ(雌型)
カルバリィC=クロスミラージュと思い込んでいた読者に軽い(?)衝撃を与えた。
クレイジーなMHばかりのミラージュマシンの中では数少ない「汎用型」であるアイシャの愛騎…なのだがアイシャ用なのでやはりジャジャ馬。
整備不良でアシュラ・テンプルに不覚を取ったりと微妙に不遇。

●テロルミラージュ
アイシャの搭乗騎=修理発言=クロスミラージュ(雌型)と思い込んでいた読者に軽い(!?)衝撃を与えた。
天照救出作戦の際にリィ・エックスがテストをしたいという理由で勝手にクロスとすり替えていたため、このMHを使うことになる。
ぶっつけ本番にもかかわらずパイドパイパーのケーニヒをファティマなしで食い止め、ファティマが戻るや否や瞬殺するという活躍を見せる。
ケーニヒの乗っていた「ヴァイ・オ・ラ」が骨董品で壊すと天照が悲しむと思ったため、手首だけ切り落として戦闘不能にするという方法で。
アイシャが乗った機体では、物語上は本来の愛機であるクロスよりも活躍している。

L.E.D.ミラージュ
みんな大好き殺戮兵器。今はツァラトウストラ・アプターブリンガー。
「ニュータイプ」の表紙を飾った百合をあしらった機体はアイシャ仕様なのです。
※ただし設定変更の可能性があり。






【余談】

ハインド・キルらと並ぶ天照の影武者の一人でもある(最近は全く話題に上がりませんが)。
第一話で「あの美しさ人間ではない」「なんて迫力だ」とか言われてるのはアイシャ。
天照家の血縁なのでそもそも似てはいるのだが、迫力まで再現する影武者とはさすが。

中学生時代は妹のちゃあ同様に「お館様」の屋敷でメイドとしてバイト。
セクハラして来たVIPを蹴飛ばす事で有名だったらしい。

そもそも天照は不老不死なんだから皇位継承権とか世継ぎとか関係無くねー?
……と読者なんかは思ってしまうのだが、当の王族の皆様には継承権の順位は気になる人には気になるらしく、前述のサリオン皇子の生家である先代のシナーテ公(つまり父ちゃん母ちゃん)はアイシャとワスチャの両親である先代コーダンテ公を暗殺……。
実子であるサリオン自身の手で「粛正」されている。

単行本全巻に意地でも登場する(させられる)姿から読者からは「真の主役」「真のヒロイン」と称えられている。








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最終更新:2024年03月13日 09:27