ネプトゥーンモン

登録日:2010/11/02(火) 01:11:26
更新日:2023/01/16 Mon 14:03:28
所要時間:約 6 分で読めます




全海生デジモンを統べる、鱗鎧の海神!

『ネプトゥーンモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。
決してイギリス出身の完璧超人ではない。

【基本データ】

世代 究極体
タイプ 神人型
属性 ワクチン種
必殺技 ボルテックスペネトレート
思念を持つ大振りの槍『キングスバイト』を打ち出す。
ウェーブオブデプス
巨大な津波を発生させて全てを飲み込む。
得意技 ゲートオブアトランティス
テリブルバイト

【概要】

『デジモンアクセル ネイチャーゲノム』にて初登場。
(1体目のマルスモンの登場から約3年…)メルクリモンと同タイミングで登場した、オリンポス十二神族に属するデジモン。

全ての海生デジモンを操る“深海の王”であり、スピードに優れるブルーデジゾイドで作られた鎧『スケイルメイル』を纏っているため、海中の移動速度は驚異の一言。
かつて『海中でのスピードは最速』と謳われたメタルシードラモンを凌ぐほどである。
意思を持つ巨大な槍『キングスバイト』を武器としている。

普段はネット海の超深海に建設された『深海神殿(アビスサンクチュアリ)』に住んでいるが、圧倒的な水圧のため、並デジモンがそこにたどり着くのは不可能に近い。


オリンポス十二神族という特別な立場の究極体でありながら、アニメ『デジモンクロスウォーズ』に登場した際のあまりの有様から一気に知名度を上げたデジモンである。



【アニメでの悲劇】

『デジモンクロスウォーズ』にてアニメ初登場を果たした。……が、そのあまりにも無惨な死に方からネタにされてしまった悲劇の存在。
声優は真殿光昭

作中での立場は、主人公と敵対する、バグラ軍三元士の一人タクティモンの配下。
海のゾーン『アイランドゾーン』に侵攻中の部隊の総指揮官として登場。

オリンポス十二神の設定は無く、普通のデジモンである。
デザインも変更されており、特に頭部はオリンポス十二神のルールであった「動物を模したマスクを被った人の頭部」からただの 魚面 になってしまっている。
アポロモンやディアナモンもマスクではなかったが

敵味方問わず、怒った時は相手に「愚か者め!!」という口癖がある。ちょっと使いどころがあってない時もあるような……。


部下を叱責する場面も多い厳しめの指揮官。攻撃命令にも躊躇いがない。
しかし、いつの間にか捕まえていたアーケロモンからコードクラウンの在処を聞き出す時には、彼の要望に応えて酒を飲ませるという持て成しをしてみせた。
<視聴者の反応>
「いや、力ずくで聞き出せば?」
「ネプトゥーンモン様優しいww」 

また、「いくらなんでも、このエビドラモンには敵うまい」と、部下のエビドラモンの実力を大きく買っていた。
クロスウォーズでは進化レベルを含めた基本的な設定が撤去されたとは言え、従来のデジモンを知っているファンからすれば

“究極体の中でも別格なネプトゥーンモンが、凡百の成熟期であるエビドラモンに異様な期待を寄せている”

という、やや奇妙にも見える光景であった。
まあ、実際エビドラモンは軍団の中では強豪であり、指揮官が期待を寄せるというのは冷静に考えればそこまで不自然でもないのだが。


そして問題の死に際。
必殺技『ボルテックスペネトレート』でキングスバイトを放つ。
自らの意思を持ち、執拗に襲いかかるキングスバイトがシャウトモンX4を仕留めるのを待っていたのだが、タイキの作戦によりX4に後ろから羽交い締めにされ、X4を狙ったキングスバイトに自分が襲われるという事態に陥った。
ここでそのままやられていれば、単に「主人公の機転によってまさかの敗北」で済むのだが、彼は向かってきたキングスバイトを受け止めた。…受け止めてしまった。


X4「なに!?」
ネプ「無駄だ」


驚くシャウトモンX4。得意気なネプトゥーンモン。しかし、その直後に悲劇は起こった。


ネプ「俺にこんな手は通用しな…ぐおおッ!!


受け止めたはずのキングスバイトがネプトゥーンモンの支えを押し切って、主の身体を貫いたのである。
この時点ではまだ視聴者はこう思っていた。

“上司に見限られて、抹殺された(槍が操られてパワーアップさせられた)のか……”と。

しかし、現実は斜め下を行っていた。


ネプ「さ、さすがはキングスバイト……ッ!」






実力負けかよ!!





彼は自分の武器の思っていた以上の強さに散った。
本来の設定では特別な立場の究極体デジモンが、そんな “自分の武器の力さえまともに把握してなかった” ようなダメっぷりで散ったことから、彼はネタと哀れみの混ざった視線を浴びることになる。

ちなみに、死に際に「このネプトゥーンモン……ただでは死なん!!」ともう一つの必殺技である『ウェーブオブデプス』を放ったが、キングホエーモンが万能っぷりを発揮してあっさり乗り切ってしまった。

自滅しながら「ただでは死なん!!」と踏ん張る姿はなんと滑稽なことか……。
というか、海中で戦ってナンボのデジモンなのにわざわざ陸地で戦ってるあたりマヌケにも程がある。

さらに、彼に当たった攻撃は致命傷であるキングスバイトのみで、その回で初登場だったシャウトモンX4は一撃も与えていない。
つまり、
“主人公デジモンの引き立て役にすらなれず、自分の間抜けぶりを晒しただけ”
という悲惨な結果に終わってしまったのであった。


ところが、第29話で一瞬とはいえまさかの再登場を果たした
タイキ達が手に入れたコードクラウンの力により善良なデジモンとして復活していた。元々はアイランドゾーンの住民だったと示唆されている。


【漫画版クロスウォーズでのネプトゥーンモン】

Vジャンプで連載の漫画版でも一応登場した。…なぜ一応かって?

それは第4話にて 1コマでセリフもなく倒されてるシーンのみの登場 だからさ。
漫画版では天野ネネ率いるトワイライトに軍共々壊滅させられた。
しかもスパロウモン単体に。

「だぁぁぁってあいつら軟らかくってすぐ壊れちゃうんだもん!!」(≧ω≦)
「つまんないから早めにきりあげてきちゃった!」(≧ω≦)

漫画版では自分の武器による自爆ではないことを、彼の名誉のために付け加えておこう。
いや、こんな負け方も相当不名誉なことではあるのだが。

このシーンは恐らく作者の中島諭宇樹が「漫画版はアニメとは展開が違うんだよ!」か「スパロウモンは強いんだよ!」という二つのことをアピールするために設けたのだろうが、ネプトゥーンモンがとことんネタキャラ仕立て上げられる結果ともなった。
なお、Vジャンプ本誌での連載時は、アニメ版ではマグマゾーン編が放送されていた。
後々、バグラ軍はバグラモンの力で仮初の命を与えたデジモンがほとんどだったことが判明したが、この個体もそうだったのかは不明。


【余談】

ちなみに、デジモン名物誤植の犠牲になることが多いことでも有名であり、「ネプチューンモン」とか「ネプテューンモン」とか「ネプトゥーモン」とかよく間違われる。





ネプトゥーンモン「私、深海の王なんだが……」

ディアナモン「まぁアニメでの設定改変はよくあることだし」

ネプトゥーンモン「いや、それにしてもあれは……」

アポロモン「キングスバイト強かったからいいじゃん。元気だせよ」

ネプトゥーンモン「……」


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最終更新:2023年01月16日 14:03