ガイ・セシル

登録日:2009/08/08(土) 09:59:53
更新日:2024/02/02 Fri 23:52:02
所要時間:約 7 分で読めます





テイルズ オブ ジアビス』の登場人物。

ガイ・セシル(Guy Cecil)

・ガイ要
年齢:21歳
身長:184cm
体重:79kg
クラス:剣士

CV:松本保典/まつだ志緒理(幼少時代)

ファブレ公爵家の使用人で、ファブレ家嫡男ルークのよき理解者。
アルバート流から派生したシグムント派剣術の使い手。

小ざっぱりしていて人当たりが良く紳士的な性格で、癖の強い性格が多いパーティーの中で唯一の良心(とされがちだが……詳細は後述)。
特に序盤では、DQNな親善大使デレがなくクーとツンばかりのメロンとか子安全開…もとい陰険鬼畜眼鏡大佐幼少時の記憶にお熱過ぎるおてんば姫腹黒ロリ等、
何でこいつら一緒に旅してんだ?と思える程仲の悪いパーティーの仲介役になっている。
おそらく彼とショタ導師様がいなかったらパーティーの体を成さなかった。


極度の女性恐怖症で、女性に近付かれるだけでも驚いて飛び退いてしまう。触れられようものなら即失神である。
しかしトラウマ(後述)が先立つだけで、女性自体が嫌いなわけでは無い。(序盤のルークからは女嫌いだと誤解されていたが、本人が訂正している)
むしろ女性は大好きだっ!!
本人の意思に限らず近づくこともできないのに、極めて紳士的な態度な上かなりのイケメンかつ、女性恐怖症も「母性本能を擽られる」として返って可愛く思われたり等、
無意識の内に女性の心を掴んでしまうという、ギャルゲーの主人公のような特性を持つ。主な犠牲者はファブレ家のメイド。



公爵家では本来なら直接の会話すら難しい立場なルークやナタリアとも親しく、ドラマCDなどでは3人一緒にお茶会を開いたりもしている。
それ故か序盤ルークが飛ばされた際単独での捜索や親善大使に任命されたルークの同行を任命されるなど、
使用人とは思えない破格のポジションだが、それ故階級・仲間意識が強い白光騎士団(公爵家の私設騎士団)からはかなり疎まれている。
企業で言うなら、高卒の派遣社員が大卒のベテラン社員を差し置いて社長や役員の家族と親しく接して、職場でも重要なプロジェクトの進行役を任されているような状態なのでそりゃ嫌がられるワケである。



譜業(機械いじり)が大好きで、譜業の事になるとマシンガントークを繰り広げ女性陣から引かれたり、
初めて工業地帯であるシェリダンに来た時は切迫した事態も忘れ子供みたいにはしゃいでいた。ユリアシティやナム孤島も守備範囲内。
単なるマニアではなく技術も中々なもので、応急処置とはいえ装甲艦の修理もこなす程。
ジェイドからは「偏執狂」と呼ばれる程だが、さすがにそう呼ばれるのは嫌な様子。
彼曰く、似たような要領で料理もそれなりにこなす。本編のドラマCDではグラタンまで作れるそうな。

趣味は卓上旅行。というのは嘘であったとのちに自供している。


本編で活かされる場面は無いが泳ぎが上手く、海難救助の資格も持っている。
なお、救助の現場に於いては切迫のあまり相手の性別云々どころではなくなる為、この時に限っては女性にも普通に触れる。 



・戦闘
ルークと同じく前衛タイプ。
敏捷の値が高く、素の移動速度も高い所謂スピードタイプで、アニメ版ではリグレットが発射した銃弾を切り払ったりしている。

魔神剣虎牙破斬等の歴代主人公が使ってきた技を修得する為、
ルークよりもガイの方を操作キャラに選ぶ人も多い。
特にシリーズでもトップクラスの性能である自己回復技「集気法」が便利過ぎる。
ルークは技にもよるが発生が遅めだが硬直は少なめというタイプで、ガイは逆に技の発生が早く硬直は大きめというタイプになっている。
これは作中で言及されるルークの教わった剣技に対して相性が良いという設定通りでもあり、がむしゃらに斬りあった場合はガイの方が有利である。

ちなみに虚空連衝刃→通常攻撃のコンボが続く為、
通常攻撃→特技→虚空連衝刃→通常攻撃…の繰り返しでガイ単独でも軽く50Hit以上狙える。

一方、HPや防御関係はルークより一段低めなので、あまり考えなしに突っ込ませるとすぐやられてしまう。
攻撃後の硬直が大きいので敵の反撃も受けやすい。
CPUだとこのあたりはあまり考慮してくれないので、プレイヤー操作で真価を発揮するタイプである。

秘奥義:鳳凰天翔駆
発動時の台詞「燃え尽くせ!」が日本語的におかしいとツッコミを受けているが、ドラマCDやお祭りゲーなんかでも大抵この台詞の為恐らく意図的なものだろう。

没秘奥義:閃破瞬連刃
北米版、3DS版では使用可能に。
2周目以降でHPが50%以下の時に宝剣ガルディオスを装備して「絶破十字衝」を使うと発動(200回以上この特技を使っている必要がある)。
ナタリアの第二秘奥義と同様発動回数に上限がない上に威力も高く、何よりビジュアルがメチャクチャカッコいい。






以下ネタバレ


・出自、真の来歴
本名はガイラルディア・ガラン・ガルディオス濁点が多い

実はマルクトのホド島を領土としたガルディオス伯爵家の跡取り。
セシルの姓は母親ユージェニーの旧姓であり、キムラスカ軍のセシル少将とは従姉弟の関係に当たる

ユージェニーは表向きはキムラスカとホドの和平の証としてキムラスカ国王インゴベルトがガルディオス伯爵家に嫁がせた人物なのだが実際はマルクト側へのスパイとして送り込んでいた。そしてホド攻略の手引きをするよう命じられていたが祖国より家族を選んだ彼女はそれを拒み、裏切者・売国奴として蔑まれる事になる。
これによりキムラスカのセシル家も爵位を剥奪され、セシル少将は家名復興の為今でも苦労が絶えない。

そしてガイの5歳の誕生日にホド戦争が勃発し、ガルディオス家はファブレ公爵の軍によって滅亡に追い込まれた。
ファブレ公爵軍が屋敷に攻めて来た際、姉のマリィやメイド達が自分を庇って目の前で殺され、彼女達の死体の下敷きとなって意識を失った事がトラウマとなり、
後の女性恐怖症の発症に繋がった。
その後、部屋に駆けつけた騎士のペールに救出され、ホドが消滅する前に脱出した。


ホド戦争終結後、身内で唯一生き残ったペールと共にファブレ公爵家に使用人として入り込み、復讐の機会を窺っていた。
それまではセントビナーなどのマルクト領内を転々としていたので、マルクトの地理に結構詳しい。

因みに上記の理由の為に、カースロットでシンクに操られた時に(無意識だが)真っ先にファブレ公爵の息子であるルークを狙っていた。*1

一時はヴァンと協力関係を結んでいたが、記憶を失ったルーク(レプリカルーク)の
「過去ばかり気にしていても仕方がない」
という言葉に感銘を受け、彼が自分に認められる程の男になったのなら、過去の復讐心は捨て真の従者としてルークに剣を捧げようと誓う。


ルークが仲間に見切りをつけられた時も、ルークがああなったのには自分にも責任があると真っ先に彼の元へ戻った。
そして、ティアと共に変わろうとするルークの一番の理解者…っていうか兄貴のような存在になった。


また幼少時はルークと同様にナタリアの事も憎んでいたが、記憶を失ったルークを見て悲しむナタリアに最終的には同情するようになった。

上記の出来事から未来に目を向け始めたとされる一方、ファブレ公爵とアッシュに対しては全く割り切れていない。
両国の平和条約締結という、世界全体の行く末を左右しかねない国際会議の場において剣を抜いてあろう事かキムラスカ国王の首元に突きつけオジャンにしかけるほど、割り切れていない。
(普通なら処刑台行き確定な重罪であるが、上層部全員がガイの境遇や行動に理解があったので結果的に不問となった)
幼少時の当時のアッシュ(ルーク)についても、表面上はかなり仲良くしつつも家族の仇*2として恨んでいた模様。
そもそもアッシュ(とルーク)に近づいたこと自体も元々復讐を果たすためだけでしかないため、
唯一ガイにだけはフレンドリーな態度で接していたアッシュに対して不自然なまでに陰険な態度をとることになった(本編でのアッシュの態度が酷かったのもあるかもしれないが)。
理不尽に居場所も奪われた上にガイの裏の事情など知る由もないアッシュにとって、この件に関しては本当にとんだとばっちりである。
実際、中盤で突然ガイが自分よりルークを選んで離脱した際アッシュの第一声はかなり動揺しており、以降も「ガイの話はするな」と露骨に彼の話題を拒絶するようになった為アッシュにとってはまさに晴天の霹靂であった。


ヴァンと袂を分かれた為、レプリカ計画についても詳しくは知らなかった。
…とされるが、ヴァンからホドを復活させるということは聞いていることや、譜業に詳しくコンタミネーション現象ですらそれなりに詳しく知っているため、
実際にどこまで知っていたのかはともかくとして、レプリカ自体の知識はまず間違いなく知っていることから推測は十分出来る立場である。
事実、作中でフォミクリーの概要を理解している発言があったので猶更である。


なお、ホド戦争やホド島落下は預言通りの予定調和の出来事だったため、実のところマルクト帝国側も何としてでも島を守るという気は最初からなかった。
更に言えばファブレ家がホド島へ攻め入ったことは事実だが、ホド島落下はマルクト軍側の仕業(※事故)である。*3
そのためファブレ家や国も善良だとは言えないが、そもそも世界設定的に回避しようがないとされるため、
ファブレ家や各国も仕方なく預言に従った感が強く、全方面に救われない話になっている。


ホド戦争によりガルディオス家の家宝である『宝剣ガルディオス』が戦利品としてファブレ家に奪われたが、
サブイベント「宝剣ガルディオス」を完遂するとでファブレ公爵から本来の持ち主であるガイの元へと返される。
実際武器としても使用可能で、勿論ガイ専用。透き通った刀身と見事な装飾が美しく攻撃力も非常に高く、最終装備としても十分通用する。
何より欧米版及び3DS版ではこの剣が秘奥義発動の鍵となるので猶更である。


剣術はペールから学んだ盾を持たないホド独特の剣術シグムント流。
これはルークが会得しているアルバート流の弱点を補うべく研究され派生された流派であり、正式名称ではちゃんとアルバート流である。
ルークとは技の出などの扱いが違うのもこの設定のためであり、言ってしまえばアルバート流相手には相対的に有利になれる。
なおペールの実力は今でも全く衰えておらず、ゲームでは実力を見せなかったがアニメ版のドラマCDでは奥義伝授のために全力のガイと互角以上の勝負を繰り広げ、ガイが咄嗟に奥義を会得しなければ敗けていた可能性さえあった程。


なお、女性恐怖症に関してはすっかり体質になってしまっており、過去の記憶を取り戻しそれを克服した後も(多少軽減されたが)不意に女性に触れられたりするとたじろいでしまう。
それでも彼なりに前向きに克服しようとしており、足をくじいたメイドをカチコチになりつつ お姫様抱っこ して屋敷に送り届けたり、漆黒の翼のリーダーであるノワールに強引に一日バーテンダーをやらされて女性客のオモチャになっていたりする。





・考察
…と、基本かなりの善人といった彼だが、
クリア後に冷静に見るとどうかしている発言が異常に多く、パーティの中でも殊更やばい奴なのでは?と考えるプレイヤーも結構居る。

まず、いい奴設定&ルークの親友を称する割に、立場を弁えた発言や言葉遣いが全くなっておらず、むしろ失礼な発言やルークの境遇を慮っていない発言が非常に多い。
ルークに対しタメ口だったりする理由はアニメ版DVD特典のドラマCDにて明かされる。曰く近い間柄の友人に飢えていた幼少のルークが敬語を使うな様付けするなと命令した為で、ガイも2人の時だけにと限定していたが初参戦時にはティアやジェイド、イオンらが見ている中で普通にルークと接している。まぁこのドラマCDはゲームの後付けの更に後付けな媒体なので、開発当時はそういう設定が無かったかもしれないが…。
更に後の朗読ドラマCDでは、あろう事か白光騎士団に対し(真剣な態度とはいえ)ルークを呼び捨てしている。しかもそれを咎められても「おおっと失礼。ルークお坊ちゃま、でしたね」とまるでジェイドみたいな態度で返しキレられている。普通なら使用人をクビになっても文句が言えない。

実はヴァンの計画(少なくともルークを利用しようとしていること)を知っている&ヴァンとの仲が深まっていくことも、
孤立していくのもただ見るだけで特に行動していない。
記憶の無いルークに救われたとしているが、仕方ないと言えば仕方ないが実のところ根に持ち続けていることはアッシュへの態度から明らかである。

ルークにとって恩人であることは間違いないのだが、
親友の間柄の割には、立ち直ったルークに対して『育て方を間違った』と見当違いな後悔を溢すなど終始上から目線で接し続けており、
それなのにルークを利用しようとしたり、ヴァンの共犯者だったなどの後ろ暗い過去は自分からは一切打ち明けようとはしない。
更に最終決戦前に贖罪の念と生きたいという気持ちで苦しむルークに(悪気のある発言ではなく、酷な事を言うようだが…と前置きしてるとはいえ)死ぬまで罪を償い続けろ的なことすら言ってしまった。
なお、最も糾弾するべきヴァンに対しては最終決戦になってもその信念や預言、かつての主従関係絡みには言及してもヴァンが犯した罪そのものを責める事すら無かった。寧ろこの台詞は主としてヴァンに突きつけてこそ光る筈なのだが…。

序盤からの発言も細かく拾っていくと、設定とは反するダブスタな発言ばかりである(特に重要な場面ほど目立つ)。
他作品出演時もガイは良い奴扱いされているため、これらは制作期間の短さなどから整合性が取れなかったものとされる。




・他作品での活躍
テイルズ オブ ハーツ
闘技場の王者としてゲスト参戦。
素早さを活かした華麗な斬撃を繰り出してくる。

かなりの強敵であるが、「打」属性が弱点の為シングの地砕衝→翔星刃→切り裂け→切り裂け→切り裂(ryループであっさり沈んだり、
コハクの鳳凰天駆→隙あり→隙あり→隙あ(ry→これが私の殺劇舞荒拳!であっさり沈んだりする。

勝利後は、彼の普段着である「使用人のベスト」が手に入り、援技「秋沙雨」で敵の鋼体剥がしに大活躍してくれる。
しかし、 終始無言である。 戦闘中のボイスも無し、イベントでも一言も台詞を発さないなど、いっそ不気味なくらいである…。


○テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー2
初期のクエストでボスとして登場。
ルークが怪我をして動けないところを守っていたが、彼らを救出に来た主人公達を敵として勘違いして戦闘になる。
勝利後に誤解は解けて仲間になる。
バンエルティア号強化のシナリオに絡むがそれ以外は基本空気。

戦闘での性能としては、移動速度と攻撃速度が速く、技と併せての手数も多い。
しかし攻撃後の硬直が全キャラ最高レベルの長さな為、下手に攻撃してると反撃を受けまくるので注意。
原作で使い勝手の良かった弧月閃がよくスカる等、技の性能は全体的に下方修正。
しかし、原作で猛威を振るった龍爪旋空破が直出しできる為拘束力が高く、集気法による耐久力の高さからサポート役としての能力は高い。


なお余談であるがザレイズのスレイヤーズコラボイベントではガウリィのコスプレをしている。
当然中の人ネタではあるのだが、見た目的にはスタンの方が似合いそうだとか言っちゃダメだぞ。

「ガイ様華麗に参上」

「男は黙ってタルタロス」

「俺の技に見とれてたのかい?」

「勝てない勝負はするもんじゃないぜ」

「石にしがみついてでも生きることを考えろ!」


「携帯にしがみついてでも追記・修正することを考えろ!」

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最終更新:2024年02月02日 23:52

*1 カースロットは対象の脳内にある記憶をもとにして操るという効果があり、殺意を秘めていたためにルークに剣を向けてしまった。

*2 アッシュ自身はガイの過去に一切の関わりは無いが、理不尽に故郷と家族を奪われたガイにとって恨むのも分かる話ではある。

*3 ガイはファブレ家を最も分かりやすく憎んでいたが、一応マルクト帝国側にも疑念を抱いていた