ノイエシルチス(FSS)

登録日:2011/10/16 (日) 00:09:26
更新日:2024/03/13 Wed 14:09:26
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◆ノイエシルチス◆

「ノイエシルチス」は永野護の漫画作品『ファイブスター物語』に登場する架空の騎士団。


概要

血の宮殿騎士団(ブラッド・テンプル・ナイツ)」とも呼ばれる、星団最大最強の軍事国家であるノウズ太陽系の大国「フィルモア帝国」の宮殿騎士団。
星団歴以前から続く歴史と誇りを胸に、一歩間違えば恐怖政治になり兼ねない……とすら語られる帝政国家の中枢を支える象徴として星団中から恐れられている。
尚、最大最強の軍事国家の名に相応しく、フィルモア帝国が国家騎士団として抱える兵力(騎士の数)は総勢4000名を超えるのだが(2位以下の国家とは比較にならない数にある)、その頂点たるノイエシルチスに選抜されるのは、その中でも1割に満たない僅か90名(黒、赤、青グループの各々30名)のみである。

そして、彼らこそが星団3大MHの1つである「幻惑のサイレン」を駆る事を許されたサイレンライダーであり、1グループたった30名からなる彼らこそがフィルモアの恐怖の象徴なのである。

……しかし、そのフィルモアでも何かしらの変革があったのか近年組織体系の刷新と増強が図られており「魔導大戦」の開始を見越したのかノイエシルチスの定数は3倍に増強……。
更に黒、グループに続くグループの設立(復活)の他、教導騎士団なる、全く別の指揮系統からなる集団の存在が確認されている。



※……以上の様に、最大軍事国家の騎士団として『FSS』初登場時は悪役的な描かれ方をしていたノイエシルチスだが、以降のエピソード、そして「魔導大戦」では真逆の立ち位置の主役サイドとして物語の中心に置かれているのは、何とも面白い部分である。
『FSS』が群像劇、そして歴史絵巻として描かれている証明であろう。
歴史と政治には正義など存在しえない。
……あるのは、ただ結果のみなのである。



【組織体系】

※以下に、ノイエシルチス(フィルモア帝国)の代表的な役職、及びその地位にある人物を紹介する。
個別項目が存在する者については、そちらも参照されたし。


■太陽王のハイランダー

◆ダイ・グ・フィルモア5殿下天位騎士
クリスティン・V天位騎士

※単に「ハイランダー」とも。
皇帝代理騎士とも呼ばれる特殊称号で、フィルモア帝国の国家騎士団の中では最も高い地位にある。
「天位」と同じくバキン・ラカンの聖帝から与えられる。
「魔導大戦」を前にダイ・グ・フィルモア5殿下がフィルモア帝国皇帝の座に就いた事から、現在はクリスティンのみが有する称号だと思われる。


■帝国騎士長官

◆アビエン・疋棟斎(ヒートサイ)
◆筆頭3銃士ブラウマ・イク

※3銃士イクについては後述。
先王レーダー8世の側近にして、皇帝警護騎士と筆頭3銃士を兼任した「強天位」を持つ剣豪のヒートサイは、バキン・ラカン帝国に騎士称号を返還すると共に引退を宣言していたのだが「魔導大戦」開戦を前に、新皇帝ダイ・グの相談役として現場に復帰している。


■皇帝警護騎士(アルカナ・ナイト)

◆ビオレート・トライトン王子(ダイヤ)
◆3銃士ブルーノ・カンツィアン(ハート)
◆イアン・ケーニヒ博士(スペード)
◆ニオ・ハスラー侍従長(クラブ)

※3銃士ブルーノについては後述。
フィルモア帝国皇帝の警護を任された、本来は皇帝の勅命により“のみ”動く側近達で、本来の立場はノイエシルチスよりも上だが「魔導大戦」を前に新皇帝ダイ・グにより帝国騎士長官の直下に配される事になった。
旧来からのメンバーはリーダー格のトライトンのみで、それ以外は「魔導大戦」を前に引き上げられた新顔である。
トランプの大アルカナに準えた紋章を持ち、同じマークを背負うE型サイレン(アルカナ・サイレン)を駆る超強力な精鋭で、トライトンとブルーノがクリスティンに、ケーニヒとニオたんが新皇帝ダイ・グの警護に付けられている。


■ノイエシルチス3銃士

◆ブラウマ・イク()
◆ブルーノ・カンツィアン()
◆ペテルギウス・ズーワット(黒)

※ノイエシルチスの筆頭騎士達で、各々が赤、青、黒グループのリーダーであり、彼ら3名を敬意を表して3銃士と呼ぶのであろう。
最終的な実力はともかく、3つのグループの中では赤グループが首位に置かれると共に最大勢力とされるのが慣例で、現在は赤グループのリーダーである筆頭騎士ブラウマ・イクが前線での騎士長官の役割も兼任している(※赤グループからは更に15名の選抜からなる王宮警護騎士が選出される)。
また、青グループのリーダーであるブルーノ・カンツィアンも皇帝警護騎士の役割を兼任するが、本来は皇帝警護騎士の役割は表に出る事は無いあたり、決して珍しい事例では無いのであろう(事実、ブルーノ以前にも疋棟斎が同じ事をしていた)。
尚、現在のメンバーが決定したのは「魔導大戦」直前であり、少し前までは黒グループのリーダーとしてシャンシー・ガラーが就いていた。

※更に以前には赤グループのリーダーとして「コーラス・ハグーダ戦」で悪役として登場したラルゴ・ケンタウリが、筆頭3銃士にして黒グループのリーダーとして疋棟斎が、青グループのリーダーにはクリスティンの父であり「トラフィクス1」にも登場したバーバリュース・V男爵が数えられていたが、バーバリュースの失態による降格(デコースへの敗北)とラルゴの戦死による紆余曲折を経て現在の人事が決定したのであろうと思われる。
……にしても、ブルーノは初登場時の悪役顔が嘘の様な出世&イケメンへの転身ぶりである。


グループ

◆シャンシー・ガラー天位騎士

※元々はバーバリュースの空席を埋めて3銃士の一角を担っていたが「魔導大戦」開幕に際して復活させられた皇帝直下の遊撃部隊である白グループのリーダーとして移動させられた(立場はほぼ同じ)。
ノイエシルチス本隊とは別の指揮系統に置かれているのは、帝国議会が彼らを手駒にしたいからであるが、ガラー自身はノイエシルチス本隊同様にダイ・グ自身を支持する意向を示している。


■帝国教導騎士団

◆ナイアス・ブリュンヒルデ
※立場的にはノイエシルチスの下位に置かれるが「魔導大戦」には選抜隊が名前を変え、特別な役割にて参戦している。

■帝国騎士団

※東方、西方、南方、北方、中央と名付けられた5グループに分けられた騎士団からなる。




【番外】

■帝国特務騎士団(もえぎ騎士団)

◆ナイアス・ブリュンヒルデ
※本来は教導騎士団団長であるナイアスは表向きは白グループの一員に名を連ねつつも、よもぎグループのリーダーとして「魔導大戦」に参戦する事となる。
帝国元老院直下に置かれた組織ではあるが、ダイ・グやクリスティン同様に剣聖カイエンの教えを受けた彼女が如何なる思惑で動いているのかは不明である。
尚、嘗ての特務騎士団の別名は「ブーレイ傭兵騎士団」……。
部下達はある「組織」から提供されたハイブリッドMHボストークを、ナイアス自身もサイレンとは全く別系統となる新型MHファントム()を駆る。



剣聖 慧茄・ダイ・グ・フィルモア

※可愛い孫(ダイ・グ)の為にリハビリついでに中隊撃破とか、とんでもないですお婆ちゃま。
矢張り「超帝国」の末たる、純血の騎士の血統に連なる剣聖にはハスハの混乱は憂いの対象なのか?
レーダー8世前皇帝のパートナーであるクラトーマを新パートナーとしているあたり、元老院とは別に、帝国老人クラブ(VIP専用)の意向を汲んでいる様でもあるが……。
ナイアス同様、老人クラブ所属のバルミドラン・シャープス博士が制作したMHファントム()を駆る。
尚、ファントムはもう1騎(黒)が存在し、そのヘッドライナーは剣聖ミス・マドラである。




追記修正は全フィルモア帝国民の入植地を探しつつお願いします。

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最終更新:2024年03月13日 14:09