道化師

登録日:2011/04/15 Fri 15:08:21
更新日:2024/04/15 Mon 14:55:36
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ランランル~!!

よく来たネ!よく来たヨ!

よってらっしゃい 見てらっしゃい

人生はエンターテイメントッ!

笑って恐れてさあ大変 酸いも甘いも噛み分けて

”道化師”の項目

張り巡らされたるテントではなく 本日はアニヲタWikiにて開幕いたしま~す

なお この項目は”ル・シルク・ドゥ・ミニュイ”の提供でお送り致しますですハイ

何を意味するかは調べて見ましょ そうしましょ

それではイッツショウターイム!!



派手な衣装に身を包み、大きな鼻を付けたユニークなメイク。
子供達に極上の笑顔を与え、サーカスでは一際せわしく動き回り観客の笑いを誘う。
滑稽な動作や大げさな格好や言動をして他人を楽しませるコメディアン。
道化師とは誰もが持っているイメージ通りのエンターテイナーである。


●目次

概要

日本では道化師全般を”ピエロ”と一括りにしがちだが、実際にはピエロは”クラウン”の一種に過ぎない。
曲芸と曲芸の間を埋めて観客の余韻を冷めさせない司会が”クラウン”で、その中でも更に笑いものにされるおどけ役が”ピエロ”である。
区別としては化粧に涙のマークがある方がピエロ。
涙のマークは馬鹿にされながら観客を笑わせているが、そこには悲しみを秘めているという意味を表現したもの。

このような悲喜を織り交ぜたダブルミーニングを道化師自身が抱えているのと同様、人もまた道化師に対して深層心理下で二つのイメージを持つと言われる。
皆を楽しませる典型的な道化と、悪夢の中に現れ、狂気を秘めた笑顔のまま人を苦しめる道化のもう一つの顔を。

歴史

古くは古代エジプトから道化師は存在したとされる。
始皇帝が遺した兵馬俑にも兵士とは異なる意匠が施された曲芸師の像が存在する。

身分的、職業的には下層と言える立場だが、その一方で社会の頂点である王と近い関係にあった職業である。
中世ヨーロッパでは王のお抱えの道化師も多数存在しており主を楽しませていた。
また、に対して批判的な言動と無礼な振る舞いが唯一許された存在でもある。
当時は「王の休憩中に近づいた」という理由で死刑にした例があるほど王とそれ以外の人間には大きな身分の差があったが、そのルールを破り対等な立場で接することが出来たのが道化師である。
誰もが伝えることを憚られるような悪い知らせも道化師の口からは忌憚の無く述べられたので、ある種の助言役としての役割も持ち、有名な『リア王』においても道化師は王に対する助言をする立場として登場している。
道化師を所有すること自体が一種のステータスとされ、その異形な風貌と狂った言動が魔除けのシンボルとされていた時代もあった。
後述のタロットカード由来説が有るトランプでワイルドカードとして扱われる絵柄のカードが道化師である「ジョーカー」なのがその一端と言えるだろう。

その他

「道化」

広義の意味では人を笑わせる人間を指す為、体を張ってギャグをこなすギャグメーカーをそう親しみを込めて呼称する事が多い。
一方でロマンスにおいて惨めな引き立て役や当て馬を演じる羽目になった、本人は真剣なのに傍から見ると笑うしかない結果を迎えた人間をそう呼んだりもする。

フィアンセ「あと30分で挙式だよマイステディ」
ヒロイン「………そうね……あの人を忘れて…あなたと……」
恋人「待 た せ た な」
ヒロイン「あ、あなた外国の列車事故で死んだんじゃあっ!?」
恋人「死んだのは荷物を奪った盗っ人さ。俺は一命を取り留めたけど昨日まで記憶喪失で連絡が取れなかったのさ」
ヒロイン「ダーリン…」
恋人「ハニー…」
フィアンセ「あの…もしもし?」
ヒロイン「……ごめんなさい。私、ダーリンの元に行きます」
フィアンセ「あ、悪夢だ……そして僕はピエロだアヒャヒャヒャヒャ!!」


物騒なイメージ

道化師恐怖症

道化師の存在そのものに意味もなく説明不可能な恐怖を感じる人間も大勢おり、近年これは”道化恐怖症”とされる。
詳しい原因は解き明かされていないが、やはりその異様で不気味な風貌が原因だろうか。
また後述するようにフィクションで道化師が悪役として扱われやすいというのも遠因かもしれない。
子供の頃にピエロを恐れた経験を持つ人間は大人になってからもその恐怖を引き摺る傾向が強く、
ネオアメリカ代表のガンダムファイター、チボデー・クロケットもこの類だった。

因みに、ピエロを本業にするプロの道化師さんはこういった症状を抱える人に非常に敏感らしい。
本当にみんなを楽しませたいが故「怖がって自分から逃げる人を見る度に心が痛む」とのこと。

道化師と死

得体の知れぬ不気味さを醸し出す為か、猟奇殺人を取り扱う題材では何かと象徴にされやすく、
古くは19世紀の短編小説『跳び蛙』に代表されるホラーや
明智小五郎の『地獄の道化師』に代表される推理モノの定番である。
道化師がこういう血なまぐさい事柄に絡むことが多いのは、単に不気味さを醸し出しているだけではなく、中世時代にはタロットカードなどにおいて死神がしばしば「道化師の姿」で描かれていたことに由来するともいわれている。(道化師がどんな地位・立場の人間にも「笑い」を与えるように、死神はあらゆる人間に「死」を与える)
ファンタジーものの悪魔とかばいきんまんとかのデザインには、道化師を思わせる要素が入ることも少なくない。
ただ、あくまでフィクションの範疇に留まっていればまだしも、その境界線を越えてしまったら道化師の仕業でも笑えない。


アメリカには通称”キラークラウン”ことジョン・ゲイシーという恐るべき連続殺人鬼が実在した(既に死刑執行)。
正確には道化師の扮装で犯行に及んだ訳ではなく、パーティーでよくピエロの格好をして子供に接近したり、
あるいは服役後にピエロを題材にした絵を描いた為に付いた名称である。
因みに、その絵はいずれもプレミア価格がつきジョニー・デップ等も購入した。

少年を巧妙に誘惑しては乱暴した上で惨殺したアメリカ史上に残る殺人鬼で、犠牲者は最低でも33人。

逮捕され投獄中にもかかわらず、興味を抱いて(文通でそうなるよう巧みに誘導)面会した学生ジェイソン・モスを、監視カメラの死角を突いて絞殺しようと試み、
間一髪助かったもののジェイソンに生涯癒えぬトラウマを刻みつけた。

辛くも難を逃れたジェイソンだったが、その後ゲイシーからひっきりなしに自宅へ電話がかかっていたという……。

そしてジェイソンは2006年6月6日に自殺を遂げた。
666は悪魔の数字。これは偶然か?……それとも


このキラークラウン事件はスティーブン・キングの小説『IT』のモデルにもなり、ノンフィクションとしても何度か映像化されている。
興味があれば調べるのも一興だが、非常に気分が悪くなる無残な事件内容なので注意して頂きたい。
何より、”深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いている”のだから。

フィクションでの扱い

ピエロをモチーフにしたキャラクターは結構多い。

バトル漫画などで敵サイドに道化師がいたら十中八九かなりの強敵で、下っ端そうに見えても”道化師”というだけでその一団最強フラグが成立するほど。
「普段おちゃらけているのは確かな自信の裏返し」という解釈がされやすいのか、概ね狡猾な実力者として描かれる。
まぁ中にはどっかの美しき魔闘家バギーみたいにほんまもんのピエロもいなくもないが。

正攻法で戦う事は殆どなく、必ずと言っていいほどトリッキーな戦法を用いるのが共通点(素で最強な例外もあり)。
「力の足りなさをカバー」「普通に戦っても強いが回りくどい手段で相手を心身共にいたぶる方が心底好き」等、幾つかのパターンに分類される。
往々にして愉快犯的な性格をしており、おどけていても本性は冷酷で残忍。仲間を裏切ったり下剋上を起こしたりと物語を動かすトリックスターの役回りをすることも多い。


ピエロを題材にした作品

  • 『翔べイカロスの翼』
1970年代の日本を舞台に、ひょんな事からサーカス団入りしピエロの道を選んだ青年の道行きとその死を綴ったノンフィクション。
西城秀樹主演で単発ドラマ化、さだまさし主演で映画化されており、さだの歌『道化師のソネット』は元々本作映画版の主題歌だった。

  • 『青天井のクラウン』(ソウル・フラワー・ユニオン)
みんなのうた』で1999年に発表された楽曲。道化師等いわゆる「大道芸人」への想いを唄っている。

ピエロをモチーフにしたキャラクター

アメコミを代表するヴィラン。60年以上の長い歴史を持つキャラクターである為、媒体によって細かな設定は異なるが「ピエロっぽいメイクをしている狂気的な悪役」という点は共通する。
2008年の映画で彼の存在を知った人も多いのではないだろうか。また2019年の映画では彼を中心とした物語が制作された。


顔に涙と星のメイクを施したピエロ。トランプを武器にする作中屈指の危険人物かつ強キャラであり、作中では「奇術師」と呼ばれることが多い。
能力も直接攻撃するタイプではなく、応用が利く補助的なもので相手を騙したり裏をかいたりする系統のものである。(本人の身体能力もかなり高いが)
仲間を裏切って内通者となる他、「暇だし楽しそうだから」という理由で主人公たちに協力するなど、ストーリーを引っ掻き回す役を担っている。
手品をする機会も意外と多く、天空闘技場では思い浮かべた数字をいい当てるトリックの他、アニメではゴンに返却されたプレートを三つに増やして、更に消すなど正統派の手品も披露している。
裏設定だが彼は幼少期の頃にサーカスに所属して見世物をやっていた過去を持つので、客の前で手品をして驚かせるのが好きなのかもしれない。


「敵として登場すると最強格」「素で強いが搦め手を好む」「冷酷残忍なサディスト」「仕える主へ慇懃無礼に忌憚ない意見を述べる助言役」と、この項目で述べたほとんどの要素を満たす。
ただ、本人が自称するように【死神】としての性格の方が強く、道化師としては相棒のピロロとセットといった方が正確かもしれない。
詳しくは本項目で。


連載初期から登場し続け、主人公ルフィと敵対したり協力したりする古参キャラ。
通り名の通りピエロの姿をしており、自身が指揮する海賊団もサーカス団をイメージした戦い方をする団員で構成されている。
戦闘スタイルも肉体を自在に分解・結合を行える能力を使った奇抜な物で、そこに小道具やハッタリも交える為まさにピエロらしいコミカルなキャラクター。
とは言ってもルフィを2度も本気で殺そうとするなど、冷酷でシリアスな面も持ち合わせている。
また、インペルダウン編では状況が状況なのでルフィ一味と共闘している。
戦闘能力自体は大したことないが、過酷な世界を生き抜く総合的な力はその弱さを補って余りあるほどであり、ここら辺もピエロらしいと言える。
後に成り上がって通り名が変化し、自身の海賊団もより大きくなるが、新たな通り名は「千両道化バギー」で新調したアジトもサーカステントを模した形をしている。


作中に登場する特殊能力の持ち主達と、人間を襲う謎のロボット達。
前者は自動人形の習性を利用して渡り合う為に大道芸や手品を戦法に組み込んで戦い、後者はある人物を喜ばせるために作られた芸人としての側面を持つ為、ピエロや大道芸人を模した姿をしている。
作中を通したテーマに「人を笑わせる事」と「サーカス」があるので、様々な場面でピエロが印象深い存在として描写される。


機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』に登場するMS群であり、実質的に所属する傭兵的な組織の名称ともなっている。
綴りはCircusではなく「一騎当千の機体」を意味するthousand-custom。これを略してthou-cus(サーカス)と呼称されている。
ロボット作品に何で道化師が?と思うかもしれないが、宇宙戦艦にサーカステントが取り付けられており、団員の格好の他、リーダーも「団長」と呼ばれるなど実体はサーカスそのもの。
一部のメカも玉乗りピエロなどを模した意匠であり、能力も一点の機能に特化したトリッキーなもの揃いとなっている。

この作品においても、一時的に主人公の組織と共闘する場面が存在する。また、雇われの身でありながら雇用主を裏切るなどストーリーを回す役目を買っている。


20話「道化師の鎮魂歌」に登場するシルクハットでタキシード姿の丸い体型なおじさん。
CV:銀河万丈
コミカルな風貌とは裏腹に、正体は裏社会で恐れられる暗殺者。主人公スパイクは偶然このおじさんの仕事現場を目撃してしまい、付け狙われることになる。
かなり現実寄りの戦闘描写が強い本作において空飛ぶわバリア張るわエリアルレイブ決めるわ片手でランチャー乱発するわ一人だけ別世界の住人。
とにかくキャラクター・ストーリー全体の演出が異質で、この20話の予告も銀河万丈がひたすら高笑いし続けるだけというもの。


ガストラ帝国に所属する軍師にして、作中ではほぼ失われた力である魔術を使える様に改造手術を受けた「人造魔術師」。
改造の影響で精神が完全に破綻してしまった、破壊と殺戮を楽しむ作中随一の危険人物。子供のように「ボクチン」と自分を指したと思えばいきなり冷徹な振る舞いと共に「ワタシ」と名乗ったり、言動は不安定。
派手で奇抜な服装と白塗りメイクが特徴的な文字通りのピエロの姿をしており、クロスオーバー作品等で立体化した際にはおちょくったようなステップ歩きや珍妙なダンスと共にトリッキーな魔術攻撃を放つ、文字通りのピエロキャラとなっている。
さらになんの縁かCVが付く作品では千葉繁氏が声を担当する事が多く、上記の道化のバギーと同じ声な為ピエロイメージが強まっている。


アレクサンドリア王国に仕える双子の宮廷道化師。
おじゃる口調でピエロの双子と言うと現代では「萌えキャラかな?」と思うかもしれないが実態は御年88才の三下小物で長いものには巻かれろを素で行くクソジジイどもである。
強くもないし、コスい手は使うが考え無しなので底が浅く、正にピエロらしい愚かな振る舞いをし続ける。
ただ、権力者に媚びへつらい、目上のものの気まぐれで振り回され、やがては見捨てられ使い捨てられるという点は、これはこれで現実的な道化師かもしれない。


東方紺珠伝5面ボス。地獄の妖精。
東方Projectの世界観では妖精は最弱種族なのだが、クラウンピースは地獄という過酷な環境で暮らすことと、登場時はラスボスのブーストを受けていることで鬼神並に強くなっている。
事実その強さは歴代5面ボス最難の名を欲しいままにし、テーマ曲【星条旗のピエロ】を聞くだけでトラウマ弾幕を脳裏に蘇らせる、正に狂気の産物。
一方、漫画東方三月精の四部では実質主役を務めており、こちらはその愛らしさで数々の東方プレイヤーを狂気に陥れている。
\イッツ ルナティックターイム!/


世界樹の加護を受け、人間の数倍の戦闘能力を持った花騎士の1人。
サーカス団『シルクロ・リベス』の一員でピエロ。
だがサーカス団としてはポンコツ。というのも台詞は噛み噛み、細かいミスも多いなど「笑わせるより笑われる」事が多いが「笑ってくれるならそれでいい」と気にしておらず、芸人根性はしっかり備わっている。
ここに紹介されているような他のピエロキャラと違い精神は安定しており狂気は皆無である。
ちなみに戦闘要員としては最高レアリティということもあり非常に強い。
戦闘演出もサーカスらしい華やかな曲芸であるが、アビリティ自体は普通の攻撃力バフ。
トリッキーさの欠片もないが、その分パーティには入れやすい。


ピエロモチーフのヒーロー。詳細は項目参照。


本作の実質的なラスボス。暴力団・桜一家のヤミ金融業で取締役(チーフ)を務める幹部。
クールでクレバーな普段の様子からは想像できないが、暴力団の構成員になる前はサーカス団でピエロをやっていた。
暴力団に入ってからも、本気を出すときにはピエロのメイクを顔に施す。
ステゴロでは普通に戦っても強いが、手品のミスディレクションの技術や、トリックを使ったハッタリで動揺を誘うなどの戦法を用いる。
常に冷静沈着な一方、本心では死を感じるような危険を求めながら、死を人一倍怖がって生きることに執着するという異常な精神をしている。
ピエロをやっていたのも危険なパフォーマンスを繰り返して死の恐怖を味わうため。
更に恐怖や危険や不幸を何よりの楽しみにしており、世の中を危険で満たされた廃墟のようにしたいというドス黒い思想と残虐性も併せ持つ。


ウルトラスーパーデラックスの大王の逆襲にて登場するポピーブロスJr.の強化版に該当するキャラで顔に道化師のようなメイクをしていて舌を出している。
ブーメラン爆弾を持っていたり、リンゴの上で玉乗りをしていたりと様々。
ブーメランの個体からはカッター、爆弾の個体からはボムをコピーすることができる。
爆弾は一度に3つ投げることもあるので要注意。










さてさてエンジョイされました~?

お名残惜しくはございますが この項目はここまででござい

全部終わりバイバイウーまたね~……シクシクメソメソ

お帰りの際は足下にお気をつけてお戻り下さいませ

それじゃあみなさん さーようーなーらー♪





…………え? トップページに戻れない?

何で他の項目が見れないのかって?

やだなーもう! いけず!

決まってるじゃあーりませんか そんなの








お 前 に 追 記 修 正 さ せ る か ら だ ろ う が

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最終更新:2024年04月15日 14:55