サイザー(ハーメルンのバイオリン弾き)

登録日 :2011/04/03 (日) 03:01:01
更新日 : 2016/07/16 Sat 21:10:57
所要時間 :約 7 分で読めます






ハーメルンの赤い魔女




紅き堕天使舞い降りる時
人間たちは絶望の闇に堕ちる


その翼は殺戮と破壊による
炎と血で真紅に染まり
ひとたび飛び立てば3つの町を焼き
鋭い大鎌は何百という人間を瞬く間に斬り裂く
残虐非道の魔性の女―――





ハーメルンのバイオリン弾きに登場する主要キャラクターの一人。
魔界軍王NO.3に君臨する妖鳳王(ホーク・キング)
他の魔界軍王は何千年も大魔王ケストラーに仕えているが、ほんの数年で魔界軍王になり、さらにケストラーのお気に入りという超エリート。

口癖は「フン」
名前の由来はシンセサイザーから。
副官であるオカリナと一緒にいることが多い。
他の魔界軍王達にも副官はいるか、一緒に行動していることは少ない。
圧倒的な機動力を生かしたスピードから大鎌で攻撃するが、真に恐ろしいのは『天使の横笛』と呼ばれる秘術である。
サイザーの持つ大鎌は横笛としても使え、ある曲を演奏することにより、その美しき調べで数多の精霊を操ることができる。

その曲こそ
リチャード・ワーグナー作の名歌劇『ニーベルングの指輪』の第3幕"ワルキューレ騎行曲"である。
この曲を演奏すると9人の女戦士(ワルキューレ)を呼ぶことができる。
ワルキューレはそれぞれ、ゲルヒルデ、ヘルムウィーゲ、ワルトラウテ、シュウェルトライテ、オルトリンデ、ジークルーネ、グリムゲルデ、ロスワイゼ、そしてブリュンヒルデの9人。
人の姿をしているが精霊で、消えることや形を変えることもあるが、死ぬことはない。それなりに感情もあり、サイザーの感情をフィードバックしている。。
ただ、例外として術者に手をかけられると死んでしまう。
サイザーの甲冑は、基本的にブリュンヒルデが変化している。壊れても割られても、いつもサイザーのそばで身を守っている。



以下ネタバレ




















「サイザー様。あなたはかわいそうなお方ですねェ」

ハーメルの双子の妹。
兄妹ではなく、双子なのは作者の渡辺道明先生が双子だからだそうな。

赤ん坊の時にパンドラの箱と鍵を探して開けるために、魔族に拐われてしまう。
世話係としてオカリナが選ばれ、絆を深めるが今度はそれを利用される形で初陣を飾る事になってしまう。
「あなたのたった一人のお友達が死ぬことになりますよぉ」

初陣は6歳。
にもかかわらず、小国とは言えプロムナードをたった一人で滅ぼしている。
しかも無傷で。
この時に、子どもを庇った母親に抱きつかれ暖かいことに驚く。
そして、誰にだって母親がいることを知るが…
「オカリナに聞いたぞ!誰にでもいるって!私にはいないのか?」
「おまえの母親はここよりはるか南の遠い国にいる。なぜなら、 おまえを捨てたからだ

自分は捨てられたのだとベースに騙され、自らを捨てた母や兄に対する憎しみを糧に殺戮の日々を10年も繰り返す。
その間に、真っ白だった翼は血で赤く紅く染め上げられていった。

だが、双子の母親を殺したことがきっかけとなり、自分のしていることに疑問を持ち始める。
表面的には魔族のために人間たちと戦い、全ての魔物を封印することができるパンドラの箱と鍵を探し、
いまわしき魔族と自分の存在をこの世から消してやろうと画策し、発見されたパンドラの箱を用いて妖鳳軍全軍を封印する。
だが、ギータによって裏切り者として翼を断ち切られた上に処刑されかけ、ハーメル一行の介入で処刑は免れたが、
脅し用として持って来られた母の水晶に手を伸ばした瞬間ベースの魔法で瀕死の重傷を負うが、パンドラの箱の鍵である十字架を奪う事に成功。
そして聖女として目覚めたフルートの力によって一命をとりとめる。
その後は、ハーメルたちの仲間になり、ギクシャクしながらも一歩づつ前に進んでいたが…

ヴォーカルの登場でまたも苦難の道へ。
殺戮と破壊を楽しむヴォーカルを過去の自分と重ね、ヴォーカルを倒そうと一人戦いを挑むが、返り討ちに。
実力的には、サイザーの本気はヴォーカルにとってただの遊び。
ブリュンヒルデを犠牲にしても、まるで歯が立たず魂を抜かれ、ヴォーカルの反魂の法により

漆黒の魔女サイザー

にされてしまう。
簡単に言えば、体はサイザーだが魂はヴォーカル。
ヴォーカルの魂を用いた事により、前よりも楽しんで人を殺すようになってしまった。

だが、ハーメルとの全力の殺し合いの最中にヴォーカルの魔力は尽き始め、その影響はサイザーにも及んでしまう。
ライエルに腕を掴まれた際に左腕が砕けてしまい、更に片足も崩壊。
ギータとの戦いで黒いワルキューレの召喚を行った時には右手にも罅が入り始めており、最早寿命がいつ尽きてしまってもおかしくない状態だった。

オカリナとライエルの奮闘により、抜かれた魂の奪還に成功。
聖なる魂として宝剣の鍵である宝石に魂は封じ込められていたが、ギータが宝剣を用いてライエルを斬ろうとした時、それを拒絶。
仲間達の元へと凱旋を果たしたが、追い詰められたギータがキメラとしての能力を解放。
ドラムとサイザーの血を舐めた事から2人の能力を得たギータに殺されかけるものの、オカリナが身を呈して庇った為事無きを得たが、
その時既にオカリナの寿命は刻一刻と近付いていた。漆黒の魔女となったサイザーを止める為に寿命をすり減らしていたのだ。
その事実を知り、ギータの牙に掛けられかけたが、オカリナの最後の鳳凰千破によってギータは敗退。
オカリナは砕け散ったが、失われた手足が再生される。
直後は自暴自棄になりもしたが、ライエルの説得とオカリナのためにも…

「"生きる"ことに…したよ…」

生きて生きて生き抜くことに決めたサイザーだったが、最後の苦難が待っていた。
父でもある、大魔王ケストラーとの戦いが…。

最終決戦では、ハーメルンの赤い魔女としてのサイザーしか知らない人間たちに中々信じてもらえなかったが、魔族と必死に戦う"今"を見せ、和解。

『赤い羽根の天使』

として、一人で飛び立つことができた。
オルゴールによって復活したドラムゾンビ、そしてオルゴールをも倒すことに成功。
同時にケストラーの力が目覚めてしまうが、その力もすぐにベースによって吸われ、ケストラーへの聖杯になってしまう。

この後は、フルートの代わりに結界の中心的役割になったり、ライエルを斬ってしまったりしたが、無事に母親と再会する。

ケストラーも封印され、母親の暖かさに触れ、ようやく幸せな日々を過ごすことになる。
そして、エピローグへ…





ライエルと結婚し、女の子が生まれ、小さな羽根の生えたその子に『オカリナ』と名付けた。
オリン、パンドラ、ライエル、サイザー、オカリナの五人で幸せに暮らしている。


ギャグパートなどの活躍

あれなヒロイン、フルートの代わりにお色気担当が多い。
ワルキューレを呼ぶ時には、魔法少女の変身シーンのように素っ裸。
コスプレも多く、SM嬢、ナース、セーラー服、スチュワーデス、婦警、バ○ガールなど。
魔族に育てられたために、一般常識にも乏しい。

ワルキューレは、サイザーの感情によって性格が変わるらしく、ハーメルたちの仲間になってからは女子校の修学旅行状態で、よくライエルやサイザーをからかっている。

また、魔族のケストラーと人間のパンドラから生まれたサイザーがなぜ天使の血を引いているかと言うと、祖父のオリンじじいが天使のためである。
つまり、パンドラも天使と人間のハーフであるが、パンドラも天使の血を継いでいるという事実を知っているものの、天使としての側面はなかった。
そして、オリンの血を一番濃く受け継いでいるのがサイザーであり、そのことをオリンから暴露されて、ギャグパートで衝撃を受けていた。
なお、オリンにもちゃんと羽根も生えてます。

因みにSFCのゲームではサイザーがラスボスである。
ライエルの支援を受けながら最終決戦が始まるが、最終面までが長く、パスワードすらないゲームのためサイザーにたどり着くのも一苦労のゲームだったりする。


アニメのサイザー

前半までは役割はほぼ同じ。だが、オリジナル展開に入った後半からは大量にオリジナル要素が入る。
なお、ワルキューレはブリュンヒルデも戦闘に加わる。
ライエルとの絡みは斬りかかられた時復讐を後押しするような発言をしたり磔にされ殺されかかっただけで恋愛関係は皆無。
自分を捨てた(と思い込んだ)パンドラとハーメルに激しい憎しみを抱き、スラーではハーメルと死闘を繰り広げた。

幼少時に魔族に浚われ「パンドラの箱を開ければ父・ケストラーを独占できる」と自分を捨てたパンドラへの復讐(あてつけ)のために殺戮の道を進んで歩むことに。

だが最終回付近でギータ、ベースからサイザーはパンドラの箱を開けるための道具として育てられたに過ぎないと真実を告げられ愕然。
さらに、結晶から出てきたパンドラからは「箱を開けて」と抱きしめられる。
母と兄への愛を想い出し抱きしめ返そうとするもパンドラは消滅、失意の彼女は母の意思を受け継ぎ静止も聞かずに箱を開けた。
しかしケストラーは箱の中で「鳥になれなかった鳥のように見える」化石と化していた。やがて大魔王の魂が兄・ハーメルに宿り大魔王化してしまう。
その兄を身を挺して庇ったのはサイザーだけだった。

やがてハーメルはフルートにより箱に封印され、部下オカリナも戦死。家族を全て失ってしまう。
独りぼっちになった彼女は、白い翼をはためかせて何処へと消えていった…




「やっ、やあ! サイザーさん…。追記修正って知ってますか?」
「知らん」


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