TIZ-Tokyo Insect Zoo-

登録日:2010/10/10(日) 08:32:36
更新日:2020/05/06 Wed 21:56:40
所要時間:約 4 分で読めます




ゲームをゼロから変えてみた

ゼネラル・エンタテイメントが開発し、1996年に発売されたPS用ゲーム。
同社が同年に発売した「リョウのかぶとむし旅行」と言う絵本を元に製作されたリアル主観視点3Dアドベンチャーゲームで発売当時は「ゲームの新しいカタチ」とか「PSの代表作になる」とかいろいろチヤホヤされた。

しかし蓋を開けてみれば、断片的で支離滅裂で奇妙な会話で織り成す理解に苦しむストーリー、壊滅的な操作性、子供向けなアニメシーンの中にやけにリアルで少々グロテスクな描写などで「PSの代表作」には成れなかった。
割りと中古で売られている(100〜1000円くらい)。

しかし伏線を回収して展開される終盤のストーリーは死生観を問うような深いもので考えさせられる場面も多々ある。

このような点から「全肯定派」「全否定派」と好みがはっきり分かれる。

前評判が良かったためか、50万本くらい売れたらしい

■ストーリー
主人公リョウは夏休みに謎の少女と出会い、この世界を救って欲しいと頼まれカブトムシにされてしまう。
そこで出会ったブル、ザッカ、オーガと言うカブトムシの仲間と共に「お母さん」を探す冒険に出る。

■システム
マップを探索し、イベントを見る。基本はこの繰り返し。アクション要素は殆どない。イベントはアニメーションで主人公リョウは四つの選択肢の中から言葉を選ぶ。
この選択肢次第で何か変わる訳ではないが、ストーリーの根幹を握るような会話が聞けるか否かの選択肢もある。

マップは森や砂漠などそれぞれ独立した物で、ダクトや夜に飛び立つことで移動可能。

■登場人物
声優がやたら豪華である。

リョウ
CV:中崎達也
11歳の小学五年生。焼肉屋を経営する両親の子で姉がいる。邪念がない丸い目とあどけない笑顔、刈り上げ頭が特徴的な男の子。謎の少女と出会いカブトムシになる。
天真爛漫で他人を思いやる優しい心、そしてなによりどんな困難にも屈しない勇気を持つ。終盤には中々漢気溢れる姿を垣間見れる。
選択肢次第では嘘をついたクワガタをフクロウに食べろと言ったり、天然ならではの怖さも持つ恐ろしい子。

シオリ
CV:前田愛
通称しーちゃん。リョウが密かに想いを寄せるクラスメイト。バレエを習っていてバスケが得意。
誕生日前日にリョウにクッキーをくれたりするが、そのクッキーはアリたちに持っていかれる。序盤は彼女を探し出すことがリョウの目的。

ブル
CV:石塚英彦(ホンジャマカ)
リョウが出会った♂のカブトムシ。ザッカの兄弟でどっちが兄なのかで度々争っている。大柄で大胆な性格。
ザッカと共に「けっこんちゃん」(恐らく交尾相手)を探している。

ザッカ
CV:太田光(爆笑問題)
ブルと同じカブトムシの兄弟。理知的で痩せ型。イベントでサソリに刺されて死にかける。

オーガ
CV:千秋
カブトムシの女の子。けっこんちゃんを探して、お母さんになることが夢。リョウに密かに想いを寄せる。笑顔で空が壊れて落ちてくるとか恐いことを言う。

白い少女
CV:田嶋里香
リョウの純粋な心と勇気に魅了され、世界を救って欲しいと頼んできた少女。

リョウの父
CV:千葉繁
焼肉屋の店主。中の人はリョウの父だけでなく、ハチとかもやってる。

声優は他にも麻生美代子、高木均、三木眞一郎などベテラン、実力派声優が参加している。また、爆笑問題の田中裕二もチョイ役で出ている。

以下ネタバレ



主人公たちが冒険する舞台はゲームタイトル通り東京にある昆虫動物園、Toky Insect Zoo。
この動物園は取り壊しが決まっており、終盤では施設内の昆虫を殺すために気温を下げられてしまう。

少女の正体は湖の底で氷づけにされている、白いカブトムシでブル、ザッカ、オーガは子供。


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最終更新:2020年05月06日 21:56