アスベル・ラント

登録日:2010/01/08(金) 21:59:01
更新日:2024/02/15 Thu 00:06:25
所要時間:約 7 分で読めます





「言っただろう、俺は絶対に…お前を消させないと…!」


アスベル・ラント
(Asbel Lhant)

CV.櫻井孝宏(青年期)・甲斐田ゆき(幼少期)

テイルズ オブ グレイセス』、及びPS3版の『テイルズオブグレイセスf』の主人公。

年齢:18歳(幼少期11歳)
身長:175cm
体重:65kg
クラス:剣士
一人称:「俺」

ラント領主の長男。領主の地位を継ぐべくさまざまな心構えを聞きながら育つが、ある事件をきっかけに故郷を離れ、王都にある騎士養成学校へ入学。
そこでひたむきに訓練に打ち込み、真面目で礼儀正しい青年へと成長する。(説明書より抜粋)


子供のころは町のガキ大将で、弟のヒューバートや幼なじみのシェリアと共に遊んでいた。
その一方で、領主の長男である事を理由に自分に厳しく接する父アストンには反発していた。

ある日、ヒューバートと近くの裏山の花畑に行くと見知らぬ少女が眠っていた。
記憶を失っていた少女を家に連れて帰り、少女が気に入っていたクロソフィの花からソフィと名付ける(最初はタイガーフェスティバルというセンス抜群の名前にしようとしていたが、シェリアのファインセーブに防がれた)。
そして、ラントに来たウィンドルの王子リチャードと小さな冒険を通して友達になる。

その後、父とヒューバートの後を追い王都バロニアを訪れた時にリチャードに再会し、城を案内してもらうために聖堂近くで待ち合わせる。
が、全く来る気配がないのでリチャードを驚かせようと聖堂の地下へと進む。
そんな彼らが地下道の先で見たのは、倒れているリチャードであった。
そこに突然現れた謎の魔物によりヒューバートとシェリアは壁に叩きつけられ気絶し、アスベルも瀕死の重傷を負う。
薄れゆく意識の中、彼は、見たこともない憤怒の表情で魔物に挑むソフィの姿を目に焼き付けた。

そしてアスベルが目を覚ました時、父からソフィは死んだと聞かされ、ヒューバートはストラタのオズウェル家に養子に行ってしまった後だった…
自身の無力さを痛感したアスベルは、もう誰も失いたくないという思いから『誰かを護れる力』を求め、
父アストンの後を継がず、単身で騎士養成学校へと入学する。


7年後、アスベルが教官のマリクと共にオーレンの森の村の調査に向かう所から青年期は始まる。

調査から戻った彼の目の前に、一人の少女が現れる。彼女はかつての幼なじみであり、故郷にいるはずのシェリアだった。
久しぶりの再会に驚きながらも喜ぶアスベルに、しかしシェリアはかつての笑顔は見せず、父・アストンの戦死を伝える。

アスベルは母を見舞うためにラントに戻り、そしてそこで他国の侵略が起こる。
領主の息子として、剣を手にシェリアと共に戦いに赴くアスベル。だが力及ばず、自らが囮となって兵士を逃がす。
自身に付いて来てくれたシェリアと共に、死を覚悟したその時、謎の光が起こる。
その光の中から現れたのは、かつて失った友達、ソフィそっくりの少女だった………


【人物】
ヴィジュアル面では毛先がややツンツンした赤紫の髪と青い瞳が特徴。

基本的には礼儀正しい好青年。
強い正義感を持つと同時に、目の前でソフィを喪ったトラウマから他者の危機には本能的に動いてしまう。
そのために失敗してしまうこともあるが、冒険を経てその優しさを失くすことなく精神的成長を果たし、騎士として、そして領主としての心構えを備えるようになる。

しかし、7年の騎士学校生活を経て落ち着きや礼儀作法を身に着けているが、どこか天然で子供っぽいところは残っており、
戦闘後の掛け合いでノリが悪いシェリアに対して文句を言ったり決めゼリフが揃わなくて隅っこで体育座りをしながら寂しく泣いたりもするが、一方で傷ついたシェリアそっちのけで決めポーズ取ってたりする。

また、世界規模の問題に対応出来たという意味で結果的に独断での騎士学校入りは悪くなかったものの、
領主としての知識・引継ぎ・民への政策などは子供の頃の騎士になりたい思いや父の戦死などからほぼ皆無であり、EDまでは敗戦した程度しか領主として活動していない。
ここらはゲーム中でもしっかり散々な評判がうかがえる。
更にヒューバートに追い出されたり、世界規模の問題に対処するためとは言え、領地を放置して母等に任せっきりのため領主としては疑問符がつく。
(終盤では何故か町民から尊敬されているが)

パスカルほどではないが大雑把でだらしない部分もあり、再開後のシェリアやヒューバートに窘められることもしばしば。
また、騎士学校時代にはマリクに訓練以外でも色々と指導を受けているが、本人は騎士としての修練に気を向けていたこともあって、恋愛の機微に関しては非常に疎い。
スパリゾートではシェリアにナンパされたりした。

クリア後の隠しダンジョンではギャグ空間的なノリで暴走する仲間にするどい突っ込みを放つこともしばしば…

パーティでは、メンバーのまとめ役である点、上述の過去の件も含めてソフィには特に優しい点、度々起こるシェリアとのラブコメからお父さんポジションである。
ちなみに好物はカレーの甘口。子供か、とか言ってやるな。中辛ですら気絶するほど辛いのが苦手なんだから…

なお亡き父の日記が見つかりそれを母ケリーから渡されるサブイベントがあるがこれは是非見てもらいたい、なぜこのイベントが本編にないのかを疑ってしまうほどに感動すると思う…


コスチューム変化で某ナイトオブセブンとか某死の恐怖なんかになっちゃったりするようだ。
完全に中の人ネタである…



PS3版で追加された本編から半年後を描く「未来の系譜編」では、ラムダと上手くやっている模様でアクセルモードや秘奥義では力を借りている。
又、母親から縁談の話をしつこく聞かされ、これによりようやくシェリアとの仲を気にしはじめており、未来への系譜で久しぶりにシェリアと再会した時は、今まで見せた事の無い行動をとっていた。

そしてエンディングでシェリアにプロポーズをしており、これにより歴代ではスタン以来となる結婚した主人公となった。

ソフィに対しては、最初はアスベルの方もソフィの問いに戸惑い、すれ違っていた。

しかし、自分が生きている限りは長い時間をかけて一緒に悩むことを選択し、ラント家に養子に迎えた。

※詳しくはシェリアとソフィ、それぞれの項目参照。



【戦闘面】
ガチガチの前衛タイプで特に防御力がすこぶる高くまさに仲間を守るRPGよろしくである。

さらにA技B技共に威力、使い勝手がよくボタン連打でも悠々敵をフルボッコにできる(難易度によるが)。

(その気になれば)A技のみB技のみでも戦い抜けるが、A技B技をうまく絡めて立ち回れるとすごくカッコイイ。

なお、連携後の納刀時にHPがそれに応じた分回復するので、抜刀と納刀をうまく使えば一人で回復いらずな剣士でもある。

B技ではスキルで
崩雷殺→葬刃
魔神剣→裂壊桜→風牙絶咬→抜砕竜斬
衝皇震→邪霊一閃→冥斬封
雷斬衝or砕氷刃→朧月夜→魔王炎撃波→裂空刃
紫電滅天翔→封神雀華→裂震虎砲
となる。葬刃と烈空刃からLV2と3の秘奥義を繋げると最初が当たらない。
ちなみにfでは魔神剣(B・□技)と魔神拳(A・〇技)の両方を覚える。

B技には暴星特性を持つ技も多いため斬り込み役としては充分過ぎる能力を持つ。


「未来への系譜編」で習得するアクセルモード(固有名「アクセルフォース」)は
  • 発動時に抜刀状態へ移行
  • アスベルの周りを紫色の火の玉が自動で周回し攻撃と防御を行う
  • ダウン中の敵を強制的に仰け反らせる
  • 敵を浮き上がらせる
などの効果を持つ。


なお、戦闘不能時に呟く「マモレナカッタ…」という台詞はよくネタにされている。


■秘奥義

獣破轟衝斬
単体仕様だが、アスベルはヒットを稼ぎやすいため一人で楽に発動出来る。
「全てを切り裂く!」

白夜殲滅剣
こちらもほぼ単体仕様。PS3版では演出が派手になった。
「閃く刃は勝利の証!」

斬空刃無塵衝
蹴りと居合い切りで敵を切り刻む。範囲がかなり広い
「全ての因縁と、全ての運命に! ケリをつけるぞ!ラムダ!」

天覇神雷断
新秘奥義。アクセルモード100%使用時のみ使える。威力は使用回数で変化し、使い込むほど強くなる。
「行くぞラムダ!天を貫く!断ち切れ!極光!」




【他作品への客演】
  • レディアントマイソロジー3
ソフィ、シェリアと共に外伝デビュー。
ラント領主ではなく騎士団員であり、フレン・シーフォの部下。そのため、フレンを『隊長』、自国の姫であるエステリーゼを『エステリーゼ様』と呼ぶ。
エステルを連れ戻しに来たものの、彼女の強い意志に触れ、彼女と共にギルドに残る。チャットではTOV組や剣士組とよく絡む。

原作と違い攻撃後のスキが大きくオートだと余り活躍出来ないことも。スキが大きい奥義を使用不可にした方がよい。
また、原作で主力技だった魔王炎撃波、邪霊一閃、極光蓮華、等は覚えない。
さらに、オートで秘奥義を出すと高確率で外れるという不具合が発見された。
作中のスキットでは無理矢理下ネタをやらされたり、食えたものではない料理も二回も食べされられたり、フレン(糞料理を食べさせらたのもこいつのせい)の部下という設定からかV組に振り回され気味だったりと苦い思いの外伝デビューとなった。


  • ツインブレイヴ
コミカルシナリオ担当。
第一章で世界を救うというカブトボーグ的な出だしから始まる。ここまではまだまともだったが…
世界を無事に守り切れたため、守るものがなくなってしまったアスベルは、なんでもいいから守るものを探すべく奔走……いや暴走していく。
シェリア「もう彼の好きにさせてあげてー!」

シリアスではエターナルソードの回収を国から命じられ途中でシェリアと合流する。
シェリアを傷つけない為にムチャをしてケガをし、ケガが治ってないまま一人でデュークに挑みやられかけたところをシェリアに助けられる。
自分は間違っていたことに気づき二人でデュークを倒した。
途中で意見の食い違いからシェリアと戦う(プレイヤーはシェリア操作で勝てなきゃ進めない)
シェリア視点のアスベルの成長物語…なのだが正直アスベルが足手まといに見える…


  • テイルズオブリンク
ストーリーでは第二部「地の願い編」で登場。
サイラン連合国を形成する地方や都市の領主の一人であり、父の死後、後を継いで領主となった。国が軍拡か対話かで割れているのを憂いている。何気にお祭り作品では珍しい領主設定。
オルドレ公国公子ルーク誘拐の嫌疑を掛けられた主人公一行を、自分の屋敷に匿う。


  • テイルズオブアスタリア
ウィンドル王国の国王直属の騎士団に所属する騎士。国王であるリチャードに仕えている。

第一章「星のカケラ編」では、リチャードの遠縁であるエステル王女の護衛を務めていたが、彼女がアスベルの元から逃げ出したため、彼女の行方を追い、クレスと共にいた彼女を遂に見つける。が、彼女は「自分の目で世界を確かめたい」という理由でトーティス村焼き討ちの真相を追うクレスと旅を続行。仕方なく王都バロニアへ戻るも、リチャードの豹変(星のカケラの邪念に取りつかれていた為)に疑問を抱くようになる。
その後、部隊を率いてテムザへ向かい、駐留していたが、そこで反逆者として追われるユーリと会う。しかし、謁見の間でのユーリとリチャードの会話を聞いたことで、ユーリを捕らえず彼に同行を申し出、ユーリが「真の選ばれし者」として光の神殿に導かれていく様子の一部始終を目撃した。

第二章「光と闇の救世主編」では、主人公の一人となる。その中でもメイン主人公と言っていい立ち位置。
ウィンドルと連邦国家ア・ジュールの全面戦争開戦が決定し、国境付近の激戦区に駐留していたが、開戦直後に突如「異変」が起こる。
突如として響き渡る轟音と視界を覆う粉塵…大地震が世界の各地で発生し、それにより生じた割れ目に多くの者が飲み込まれていった。
アスベルもそれに混乱する。だが、彼をもっと混乱させる事態が起こる。

…粉塵が消えた時、彼の目の前には一人の少女が倒れていた。彼女を助けるアスベル。しかし、彼女が覚えていたのは、自分の名前「カノンノ・イアハート」と、タイトルロゴと同じ形の星の飾りがついたネックレス「リプリカーム」が大切なものだと言う事だけだった。
彼女を放っておけないアスベルは彼女に同行し、世界の異変について原因を探るために旅をする。その中でカノンノを「守る」事を誓い、暴走していた精霊との戦いを乗り越え、リッド、リオン、リタ、ルーク、ミラ達をはじめとする多くの仲間達の協力を得て、共に世界の異変の謎に迫っていく。

……そして、「零の塔」での最終決戦。
ここでアスベル達は黒幕ユグドラシルと対峙。激戦の末、零の塔を機能停止させ、彼を倒すも、そこで彼からカノンノにまつわる衝撃の事実を知らされる。

彼女の正体は、世界が存亡の危機に陥った時に、世界再生の為に目覚め現れる、「世界の終わりに現れる者」及び「世界の守護者」とも呼ばれる伝説の存在・ディセンダーである事。
彼女の体には、予めその力に目を付けたユグドラシルによって、ディセンダーの持つ「再生」の力を「破壊」の力に反転させる「種」が、ディセンダーとして完全に覚醒したタイミングで発芽するように植え付けられている事。
「種」が発芽した時、彼女は世界を滅ぼしにかかる事。

そして、直後に苦しみ出すカノンノ。デュークが目覚める前に彼女を殺そうとするも、カノンノを「守る」と約束したアスベルは退ける。しかし、その結果、カノンノは「破滅へと導く者」として世界とそこに生きとし生ける存在の破壊を使命とする存在になり果ててしまう。
世界を守る為に共に戦ってきたカノンノが世界を滅ぼす最凶最悪の敵になったという事実を受け止切きれず、カノンノへの攻撃を躊躇するアスベル。だが、互いに約束した「世界を救う」為、そして「カノンノを取り戻す」為、やむを得ず彼女と戦う事を選び、最終決戦が幕を開ける。

カノンノのディセンダーとしての圧倒的な力、そして覚醒の際に取り込んだ7人の大精霊の力の前に、攻撃がいずれもあと一歩で届かず、6人がかりでも苦戦するアスベル達。
しかし、戦いの最中にカノンノの攻撃が止まる。カノンノの意思が、一時的に破滅へと導く者の意思に打ち勝ち、表に現れたのである。「このままじゃ私はもう一人の私に飲み込まれて完全に消えてしまう」と彼女は言い、「自分の大好きな世界を守る為に、自分の意思が完全に飲み込まれない内に自分を倒して」とかつての仲間達に願う。
彼女を「守る」と誓ったアスベルは拒むが、倒す以外にカノンノを取り戻す方法は無く、直後仲間達、そしてアスベルに「ありがとう」と言い残して、カノンノの意思は再び乗っ取られた。
彼女の最後の願いを聞いたアスベルはカノンノの為にその意思を尊重し、戦う事を決断。そして、死闘の末、破滅へと導く者を倒すが、世界の平和と引き換えにカノンノは命を落とす。

「本当にこれしか方法が無かったのか……?」と結末に打ちひしがれるアスベル。更に、カノンノの穏やかな笑顔を見て、慚愧の念はさらに強まる。「守る」と誓った約束、「守れなかった…」。

その時、現れたのは一度は彼女を殺そうとしたデュークだった。彼は「種」を浄化してカノンノを生き返らせる。再び目を開けたカノンノに喜ぶ仲間達、そしてアスベル。彼女は今度こそディセンダーとして、世界の再生を実行し、世界各地の異変は終息、世界は救われたのだった。

そしてエンディング、元に戻った世界を皆で回っていたところ、アスベルはカノンノに「俺と一緒に行かないか」と誘い、それを聞いていた全員でアスベルの故郷へ歩き出すのだった。

第三章「結晶の大地と導きの光編」では騎士団の正規業務に復帰。
しかし、平和が戻った直後に国王リチャードが結晶化、更にそれを機に台頭した大公セルディクが騎士団の新たな主力として「赤の騎士団」発足を宣言、難しい立場に置かれる事になる。


ちなみにフェスやDVDでは天然なネタキャラポジションである。
特に好物のカレーが絡むと完全に周りが見えていない。
『すまないが割り込まないで欲しい。カレーパンを先に作ってもらう約束をしているんだ(真顔で)』
ソフィといい、やっぱり親子だ…

ちなみに『マモレナカッタ…』もネタにされている。

現在(ツインブレイヴまで)の外伝作品等での主な出番や役割はほぼ「ネタキャラ化」か「踏み台」だけである。その扱いはかつてのヴェイグに近い。


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最終更新:2024年02月15日 00:06