遠くまで旅する人たちへ(RewriteHf)

登録日:2013/03/29(金) 08:57:37
更新日:2020/07/07 Tue 21:47:14
所要時間:約 7 分で読めます




遠くまで旅する人たちへとはkeyの作品『Rewrite Harvest festa!』のストーリーの一つ。
ファンディスクであるこの作品には各ヒロイン一人一人にスポットを当てたストーリーが収録されており、これはちはやがメインとなるストーリーである。


本編ちはやルートのその後の話となっており、無事に戻ってきた咲夜やオカ研メンバー達と共に夏休みの日常を満喫しつつ、
ちはやとのイチャイチャも交えながら新聞部の井上がもたらした情報である「森の主」を探すというストーリー。


本編の時点で飛び抜けて平和な終わりを迎えていたちはやルートのエピローグということもあり、とてもほのぼのとした日常が描かれている。
それは、瑚太朗が最も求めていた仲間達と楽しく過ごす当たり前の日常の風景といっても過言ではない。


◆あらすじ
長年住み慣れたちはやの邸宅。ある日瑚太朗はふと身辺の整理をしようと思い立つ。
捨てられない貧乏性の気質故に、大量の積み上げられたボックスを漁る内に瑚太朗は古い本棚に立てられた一冊の古いアルバムを見つけ出す。
そこにあったのは在りし日の仲間たちとの楽しい想い出の日々――


時は遡り、全ての事件が解決した後再び集結を果たしたオカ研メンバーたち。そんな彼らの下に新聞部の井上がもたらした「森の主」の情報。
オカ研メンバーたちの新たなるクエストが始まる。


◆主要登場人物(ネタバレを含む)

ちはやの家に居候中。ガイア解体後の風祭にて色々ゴタゴタを解決して回っているとのこと。意外にも常人以上のパティシエスキル持ちだと判明。
ちはやと共に彼の望んでいた日常を謳歌している。とはいえダラダラすぎるオカ研の現状には不満タラタラ。
「よーし最も心清き転生戦士ジェットババアを探しに行くぞ!」

ストーリー内でのメインヒロイン。咲夜からのエネルギー供給は絶たれているとはいえドジっ子アホの子なのは変わらず。
無事に瑚太朗と結ばれたものの箱入り娘故に恋愛感覚がピュアなので小学生レベルの進展しかしてない。
しかしストーリー内で発揮されるその無邪気な子供っぽいところがまた可愛い。
「その、私の指、き、汚くないですか」

どういうわけか無事に戻ってきた完璧超人。
瑚太朗とちはやの関係は正式に認めており、ちはやに相応しい男になってもらうために色々手ほどきをするという立場にシフトチェンジ。
執事服で全く汚れずにスイーツ作成。水着やバギー、釣竿といったレジャー道具の手配や本格的な炭火BBQの準備といった相変わらずの完璧振りを見せつける。
「せめて私の八割程度には、出来ることを増やしていただかねば」

  • 神戸小鳥
保護の意味合いも兼ねてちはやの家に居候中。全てが解決し色々と吹っ切れたためにポテンシャルが凄いことに(主に体重)。
瑚太朗のことも同様に吹っ切ったのか、今ではちはやとの仲を応援する立場に回っている。
「…ほんのり小鳥さん風味かもねぇ…」

ちはやに助けられ小鳥と共に匿われる。ガイアの聖女という立場を失ってすっかり自堕落で金にがめつい没落お嬢様に。
「ごじゅうまん…あぁ、甘美な響きね…なんとしてでも探し出してやらなければ」

本編で瑚太朗、ちはやと協力して事件を解決し引き続きガーディアン側の監視員としてそのまま登場。
このルートでは当然ながら彼女とのフラグはポッキリなため、アイコンタクトが絶望的なまでに伝わらない。
「ざっはとるて~」

彼女自身の問題は独自で解決済みとのことで無事に戻ってきている。クエスト最中の新規立ち絵ではやはりというか他と比べてデカい。
「ちはやドーザーがないとすると、これだけの荷物を持っていくのは辛いな」

  • 井上
可愛い新規立絵と共に颯爽登場のイノウェイさん。本編の事件に首を突っ込みすぎた所為で死にかけたが静流の記憶改変のおかげでお咎め無し。
ネタを解き明かすことを第一とする新聞部魂は相変わらず。
「お、魔女様セクシーですなあー」

相変わらずの厨二病患者な一匹狼。元のダラダラ状態な瑚太朗に失望しつつも変わらず付き合ってくれてるいいヤツ。
「ライトニングマッハパンチ…こいつが完成すりゃあ…!」
(光速の音速拳?)

  • ぎる&ぱに
回想のみの登場。流石にこの2人は復活しなかったらしく瑚太朗は少し寂しさを感じていた。
「見さらせこのオレの芸術作品!」
「それはNさんがピンチなんでしょうね…ここにイニシャルNさんの人はいませんけど」


以下、ネタバレ含む。




















森の主の正体は修行中の吉野というオチで片付いてしまう。
投稿されていた主の情報について照らし合わせてみても

腕がある:「見りゃわかんだろが」
牙が鋭い:「無論だ。いつだってオレの牙は最高に研ぎ澄まされているぜ」
黒くて丸い塊:「そいつがオレのハートの形さ。漆黒のスフィア…それがオレのソウル、オーラを形作る」

と、こんな感じで見事に合致してしまい認めざるをえなくなってしまう。
このことに心底失望した朱音はやけっぱちになって吉野に憎しみキックをかました挙げ句に、吉野を突きだして賞金の50万を入手しようとしていた。


そんなわけで途中から目的変更。井上も含めて森の中でのレジャーを楽しむことに。
川の清流で楽しく釣りしたり、水着に着替えてはしゃいだり咲夜の用意したBBQや鍋を満喫したりと、
争い過ぎた後の平和な、しかしとても貴重な時間を満喫していった。
因みにこの際、井上含めたヒロイン達が水着に着替えるのだがCGだけでなく通常の立ち絵でも水着姿になるという気合の入れようである。


そして日が落ち、焚火の前で二人きりになった瑚太朗とちはやは何とも良い雰囲気となる。
特殊な出自故に当たり前を謳歌出来なかった瑚太朗は自分という存在を確立させてくれたちはやという大切な人を守りながらこれからも生きていくことを心に誓う。




「咲夜みたいに何でも応えられるってわけじゃないけどな」

「いいですよ、そんなの」

「瑚太朗は瑚太朗でいてくれればいいんです」

「…そうか」

「咲夜みたいにはなれないかもしれないな。俺は執事じゃないし」

「でも、ナイトにはなってやるさ」

「…はい」


以下、更なるネタバレ含む。




















ここでシーンが冒頭の回想前へ戻る。
実は瑚太朗、この時点でかなりいい歳の爺さんになっていて孫まで生まれているという驚愕の事実が発覚する。
最期の時が近い瑚太朗の前に、魔物故に全く外見の変わらない咲夜が姿を現す。


見た目は変わらずとも咲夜の肉体もまた朽ち果てる寸前であり、ちはやと瑚太朗に最期の別れを伝えに来る。
湿っぽいのは嫌いだと涙をこらえてぶっきらぼうな態度の瑚太朗の言葉を受けて咲夜は行くべき場所へと旅立っていく。





そして辿り付いた先は月明かりに照らし出された丘の上。視界に写るのは見慣れた少女たち、自分が期待をかけた少年。自分が主として仕え続けてきた少女。
枝の世界、命の理論の分岐世界の全てから集約した咲夜という存在は一人呟く。

「…ここに辿り付くなど、造作も無いことでしたよ」

「…さて」

「最後の花を、咲かせましょうか」




…とまあこんな感じでちはやルートエピローグは終わりを告げるのである。
瑚太朗が爺さんになったのも驚きだが結局ファンディスクでの締めを務めたのも咲夜ということである。


本編のちはやルート自体が咲夜の方が目立っていて実質咲夜ルートなんて言われることがあるが、Harvest festa!でも全く自重しない咲夜さんでしたとさ。






追記・修正は森の主の正体を見抜いていた方がお願いします。

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最終更新:2020年07月07日 21:47