桜井侑斗

登録日:2010/11/17 Wed 20:25:25
更新日:2023/10/22 Sun 07:41:23
所要時間:最初に言っておく!約 6 分で読める!


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※最初に言っておく!
この項目はかーなーり複雑だ!
(多大なネタバレを含みます)



仮面ライダー電王』のサブキャラクター……とは名ばかりの(裏の)主役。
仮面ライダーゼロノスに変身する。

演:中村優一
乙女座のハム先生早乙女アルト中の人とは無関係なので注意(あちらは中村「悠」一。余談になるがお互い共演を望んでいたりする。ただし(ご時世の都合上変更になったが)舞台で同じ役をやることになったことはある。またクソアニメ2期最終話ではほぼ全編実写で中村優一が演じて中村悠一が声を当てるという変わり種にも程がありすぎる共演を果たした。*1)
鬼?何のことですか?


良太郎の前に突然現れた「愛理の婚約者と同姓同名」の青年。
ある時間と共に消滅した筈のゼロライナーに乗って移動し、ゼロノスとして時の運行を守っている。

口上は「最初に言っておく、俺はかーなーり強い!」
身体スペックは良太郎より高く、本当にかーなーり強い。


【人物】

行方不明になった愛理の婚約者を探すことや、時の運行を人助け感覚で守ることを良しとせず、(憎まれ役も引き受けていたと思われるとはいえ)良太郎やハナにキツく当たるちょっと嫌な奴。

…かと思われたが、直後にデネブと親子漫才を繰り広げたり、デネブにプロレス技をかけたり、うっかりミスで怪我をしたり、
デネブのためにゼロノスカードを水ポチャして後で探しまくったり、と実はアホキャラ。
何度か良太郎にちょっかいをかけている*2が、普段の仏頂面からは想像できないくらいとても楽しそうな顔でニヤッとしている。


誰が呼んだか「ツンアホ」。


ゼロノスのあんまりにもあんまりな変身システムにも負けない、不屈の闘志と愛も持ち合わせている。

仕事をしている描写はないが、買い物をしている描写はある。
財布の紐が緩いらしく、足し算の出来ないデネブに生活費を握られている。

星を見るのが好きで、星に関する知識もかなりなもの。愛理の婚約者は天文学者だったが…?
愛理の匂いがするからとリュウタロスに派手な喧嘩を売られたことがある。
椎茸とコーヒーが苦手。コーヒーは苦いのがダメらしく、砂糖をどっちゃり入れてみたりした。
椎茸は好き嫌いを治そうとするデネブと最終回までバトルを繰り広げていた。ちなみに演者さんも椎茸(というか野菜全般)が苦手らしい。

特異点ではないが、ゼロノスカードの効果により自身の存在を保存する事ができるため過去改変の影響にある程度抵抗することが出来る。
ただし本当にある程度であり劇中復活を果たした際のセリフから復活できない可能性も高いらしい。

パラレル*3と言ったらそれまでだが後の仮面ライダー3号仮面ライダー4号にそれとなく効果範囲が描写されている。
まぁ3号って電王が歴史改変で消し飛ばされる世界線だけど。


【憑いたことがあるイマジン】

デネブ
我らがおかん。ヴェヴェヴ。最初から共にいる。
侑斗は特異点でもないのにデネブの支配をはね飛ばせるが、時々コントロールを失う。
憑依されている時は髪が長くなる。メッシュの色は黄緑。

ウラタロス
『クライマックス刑事』にて一時的に憑いた。
ナンパのシーンは少しぎこちない…ように見える。
実際中の人は何度もNGを出したらしい。



【来歴】

正体は本人の宣言通り愛理の婚約者の青年時代の姿。
ゼロライナーに乗って十数年前の過去から2007年にやって来た。

以下複雑なネタバレ。混乱するので作中での呼称に基づいて
桜井→愛理の婚約者
侑斗→過去から来た青年
と区別して表記する。
他関連項目も参照されたし。
…それでも無理なら本編を見て下さい。

星の綺麗なある夜、桜井と愛理の元にゼロライナーが現れる。
敵の目的を知った桜井は自分達の時間、未来、そして家族を守るため、ゼロノスとして戦うことになる。

イマジンとの戦闘中、押し負ける桜井を前に我慢出来なくなったデネブが桜井と契約。
その望みは「過去の自分をゼロノスとして戦わせる」というものだった。
デネブはゼロライナーと共に過去へ向かい、事情を聞いた侑斗はゼロノスの変身者となって2007年に行き、時の運行と未来の婚約者を守ることになった。

だが、愛理はゼロノスカードの効果で桜井に関する記憶を失っており、桜井を覚えている良太郎には「桜井さんとは思えない」と言われ邪見にされてしまう。
ちなみに良太郎が高校を卒業間近で中退したのは、桜井の記憶を無くして不安定になっていた(ように見えた)姉を支えるためである。

本来なら自分の婚約者になる筈の人に忘れられ、更に未来の自分の存在を対価として時間を守らなければならない、という状況に複雑な心境の侑斗。
更に追い討ちをかけるように、良太郎(というかリュウタロス)の所為で余計に変身しなければならないこともあった。
そりゃ、ちょっと嫌な奴にもなりますよ。

ちなみに桜井が変身していた頃からその対価によって記憶を消費し続けた結果、学生時代の恩師にさえも忘れられてしまっており、「桜井侑斗」という人物が歩んできた本来の歴史に戻ることは完全に不可能となっている。

それでも来るべき時まで良太郎には真実を隠し、侑斗は「桜井の望みどおりに」戦い続ける道を選ぶ。
そんな彼にさえ知らされていない秘密もあったのだが…
その内容についてはこちらの項目で。



【愛理の婚約者・桜井侑斗】

正規の時間を生きていた桜井は、天文学者。
年齢ははっきりと明かされてはいないが愛理よりは年上。だが少し子どもっぽいらしい。
ミルクディッパーに星の本が多いのは桜井の影響。
超旧式の天体望遠鏡を大切にしており、ミルクディッパーに飾ってある。
侑斗と違い、普通の苦いコーヒーも飲める。

クリスマスの支度をした時には、良太郎の不運に巻き込まれてこけたりもしていた。
不運体質に悩む良太郎を励まし、大切な言葉を贈るなど、良太郎とは義兄弟として良い関係を築いていたようだ。

ゼロノスを侑斗に託した後の桜井は行方不明となるが、実は様々な時間を転々と移動している。
トレードマークは金田一を彷彿とさせる外套と帽子。この帽子の中にも赤い野球帽を被っているように見える。
回想だと普通の格好なのだが…
本編中、発した台詞は「変身」のみ。回想でも自らの声で喋ることは無かった。

金田一姿の時は常に懐中時計を持っているが、この時計は途中で3つに増殖した。
  • 数々の時間を渡り歩く最初から桜井が持っているもの
  • 桜井の失踪に際してミルクディッパーに置かれていたもの(ゼロフォーム登場と同時に錆びてしまった)
  • 終盤ミルクディッパーに届いた新品
一つの裏面には「The past should give us hope.(過去が希望をくれる)」と書いてある。
「過去」は侑斗のことを指しているのではないかと良太郎は考えたが、その上をいく意味が込められていると思われる。
元は愛理と良太郎からのプレゼントだったもの。
仮面ライダー3号のエンディングにもちょっぴり登場した。


【更に過去?】

『超・電王&ディケイド』にて、時間の歪み(というか滅びの現象に伴う世界の崩壊)の煽りをくらった際、
1980年代の幼少期と思しき過去が判明する(演じているのは実は女の子である)。
つまり「現在の」桜井は30代後半ということになる。結構なオッサンだ。
昭和50年代、本来ならばてつをおとーやんが戦ってた頃の少年が変身するライダーだから、一応昭和ライダーだ。
しかしTV本編とは別世界である『超・電王』シリーズなので、まともに受け取っていいのかどうか。



【後日談?】

最終回からの正式な続編『さらば電王』では出番が少なかったが、『超・電王トリロジー エピソードレッド』にて念願の「名実共に主役」となる。
話は愛理の桜井に対する感情や、それを感じ取る侑斗の葛藤が主軸。
しかしTV本編とは別世界の『超・電王』シリーズなのでry



【更に後日談?】

中村氏は『超・電王』の後俳優業を引退してしまったので今後侑斗の未来を見ることは難しいと思われていた。
が、2014年にめでたく俳優業に復帰。
そして2015年公開の映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』でも登場。
ゼロノスカードのおかげでショッカーの時空改変の影響を免れ、ショッカーを離脱した泊進ノ介仮面ライダードライブに協力し、ショッカーライダー軍団と戦い抜く。
まだ若いのに(普通に生きていれば40歳に手が届くからか)詩島剛/仮面ライダーマッハからはオジサン呼ばわりされていた。
終盤では同じく星の力の王であるサジタリウス・ノヴァを撃破した。

続編となる『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』でも再び2015年に到来。
乾巧仮面ライダーファイズと共に、またも復活したショッカーと戦っており、進ノ介とは「長い付き合いの戦友」ということになっていた。
幾度となくループを繰り返す中、ショッカーの時間改変の真相を知る。


【さらにその後】
仮面ライダージオウ』にて「電王」のレジェンドキャストとしてデネブ共々登場。
とある未来の光景にてアナザー電王を圧倒する仮面ライダーグランドジオウを目撃しており、「世界を滅ぼす魔王」がその力を手に入れることを阻止しようと直前の時間軸に跳んだ。

2019年の時代でアナザー電王と戦おうとするジオウトリニティの前に現れるが、ソウゴからは数話前のエピソードで出会った桐矢京介と間違われた。
メタ的な意味を抜いても京介と侑斗が瓜二つであることが判明した瞬間である。まあ、『響鬼』や『電王』観てない子が混乱するもんね

ちなみに『電王』で活躍した侑斗(2007年に19歳)がそのまま歳をとっているとしたら単純に計算すると2019年(『電王』本編から12年後)には31歳。
当時の桜井さんに追いつく形になる……が、カードのせいか桜井さんが元々そういう人だったのかあまり変わってない*4

ジオウがグランドジオウの力を手に入れるのを阻止しようとゼロノスに変身し、ジオウトリニティとアナザー電王そっちのけで戦闘を始めるが、アナザー電王がデンライナーを乗っ取りに走ったためそちらを優先し、撃退。
その場はいったん戦闘を切り上げ、クジゴジ堂でソウゴが「世界を滅ぼす魔王」であることを語るが、そうはならないと信じるゲイツに反論され結局物別れに終わる。

直後に現れたアナザー電王とモールイマジンを相手にジオウトリニティが迎撃に出るが、そこにベガフォームで割って入り応戦。

「最初に言っておく!侑斗をよろしく!」
「魔王によろしく言うな!」

しかし、結局歯が立たずトリニティタイムブレークバーストエクスプロージョンを食らって変身解除、久々に黒星がついてしまった。

その後、デンライナーを奪い2017年に跳んだアナザー電王を追い自分達の力で解決しようとするが、タイムマジーンで追ってきたソウゴ達がアナザー電王のみならず周辺の人物まで何とかしようと頑張っているのを見て「ある疑念」を抱き、一度は制止した電王ライドウォッチの継承をモモタロスに促す。

そして、満を持して変身を遂げたグランドジオウ、電王・クライマックスフォームと共にモールイマジンの大群を蹴散らし事態を収めたが、別れ際にこんな質問を残して行った。




「お前は本当に“常磐ソウゴ”なのか?」




この問いの真意は本編では明かされずじまいだったが、電王の力の継承と前後する形でソウゴを魔王に仕立て上げた存在が現れ……?


【さらにさらにその後】
仮面ライダーアウトサイダーズ』において再登場。
本作のキーパーソンであり、全ての“正義”の仮面ライダーの力を集約した「仮面ライダーゼイン」の変身者として選ばれていた。
本人は「時の運行が変わったらしい」と述べており、ゼロノスのライダーシステムはどうなったのか、デネブはどこに行ったのかは現状では語られていない。
また、その装いはこの項目で言う「侑斗」よりも、本来のゼロノス……愛理の婚約者であった「桜井」の方に近いが、実際はそのどちらでもない別世界から来た桜井侑斗である。


【余談】

劇中の初変身は第19話のジェリーイマジン戦だが、撮影上での初変身は『俺、誕生!』の撮影中だった。

劇中では穏やかで一見おどおどして見える良太郎と、気が強くはっきりとした物言いの侑斗という2人の役回りだったが、キャスト2人の性格や関係は割と正反対らしく
ゼロノスの写真を撮って携帯の待ち受けにしたかったが言い出せなかったり、アテレコ中困って佐藤健氏の方を見たら明らかに目があったにもかかわらずスルーされたりしていたらしい。

便宜上、各種書籍などで言及される桜井のキャストは岡野友信(現:岡野友紀)氏となっているが、実際には序盤はスタッフやスーツアクターなどがその場その場の持ち回りで演じており、
そのためなのか本編では岡野氏に固定になってからもキャスト欄ではノンクレジットになっている。
なお、岡野氏は『仮面ライダーディケイド』では「龍騎の世界」の仮面ライダーベルデ役を演じている。

2020年から流行したCOVID-19、所謂コロナ禍に際し子供達を元気づけようと仮面ライダー作品に参加した俳優達を中心とした特撮関係者に呼びかけ、Twitter上で『#ヒーローが子供達を元気にする』という企画を行い、話題となった。
沢山の人を励まし、エールを送る姿は間違いなく記憶に残るヒーロー像であったであろう。



???「僕、桜井侑斗です! 項目の追記・修正をお願いします! あ、キャンディーどうぞっ」
「デーネーブー!」

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最終更新:2023年10月22日 07:41

*1 優一の方は一人二役で、片方が悠一によるアフレコ、もう片方は優一そのままの声だった。

*2 初めて会った時や事件解決の為無理矢理連れ出しスプレーを吹っかけた時

*3 一応ドライブの中では正史扱い

*4 後に中村氏は門矢士役の井上正大氏のYouTubeチャンネルにて「時間を行き来出来ることもあって京介とは違い、そこまで年齢を重ねた風に見られたくなかったため、色々当時に寄せていた」と明かしている。