AVメーカーによるAV女優等への強姦致傷事件

登録日: 2012/03/29(木) 22:21:02
更新日:2024/01/29 Mon 22:38:01
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※注意※
この項目にはグロテスクな表現が含まれています。閲覧は自己責任で。
















※WARNING!※

耐性の無い方は本当に見ないことを推奨いたします。
それでも見るなら、閲覧は自己責任で……












2004年12月にAVメーカーバッキービジュアルプランニング(以下バッキー)が、AV女優のモデル等を騙して、


  • 水責め
  • 乳首釣り
  • 陰毛を火で焼く
  • 肛門に器具を突っ込み器具を破裂させ、肛門と直腸に大怪我をさせる
  • 性器に異物を挿入し、子宮を破壊する

といった、AVというジャンルを借りた強姦致傷が発覚した事件。被害者は10人以上に上り、国会でも取り上げられる等AV業界始まって以来の大事件となった。


【概要】


「バッキー事件」という名前でも知られているが、ここでは正式の事件名を用いる。
警視庁捜査一課によると、

2004年6月
豊島区池袋の居酒屋で、当時規制対象ではなかった「脱法ドラッグ」をAV女優に吸わせてフラフラにさせ、
ホテルに連れ込み、スタッフらが女優を殴る蹴る等の集団暴行を働いた上に、

服を破いて全裸にする

肛門と女性器に異物を入れて掻き回して、出血をともなう大怪我をさせる

さらにスタッフらが撮影を止めるよう懇願した女優を無視して強姦

等、連合赤軍の集団リンチ事件も真っ青の行為をビデオ撮影しながら行った。女優は全裸でホテルを飛び出して、警官に助けを求めたという。


撮影は、この警官に助けを求めたところで終了している。警官がすぐに救急車の出動要請を出し、女優は病院に搬送された。
「もう少し遅ければ死んでいた」と医者から告げられたという。
その場にいたスタッフは警官からの質問に対して「あれは演技だ」と答えたが、
撮影を行っていたスタジオからは手錠の他に、水責に使用したとみられるバスタブや多数の血痕、包丁やナイフ等が見つかった

警察は傷害容疑でスタッフや監督を逮捕、警視庁に勾留した。

彼らはその後に保釈されたが、別の作品の女優やモデルから強姦致傷容疑で警視庁・神奈川県警・埼玉県警に告訴状を提出され、
スタッフや監督・バッキーの社長が同容疑等で再逮捕された。
その後東京地裁に起訴されたが、公判にて

社長「あれは演技で芸術作品。女優を暴行して強姦するというジャンルは購入者の欲望を代表してやっただけ。
   器具を使って女体をいたぶり、乳首をペンチで締め上げ、悲鳴をあげさせるのは悪いことなのか?
…と話し、裁判官から失笑を買った。


結局社長は懲役18年、監督は12年等全員実刑判決を食らった。監督は控訴せず1審で判決が確定。社長は控訴審である東京高裁でも同じ判決を受け最高裁に上告したが、後に取り下げ懲役18年の刑が確定し、刑務所に収監された。

過激な行為が少なからず含まれるAVであっても、当人の意志を無視して良い訳がなく、これらの行為は当然彼女達の人権を著しく侵害している上に甚だしく凄惨な行為である。
命を落とす危険性すらある行為であり。二次元なら兎も角現実でやるものではない。

ましてや、肛門や子宮を破壊する行為など人のする所業ではなく、最早拷問である。

肛門にバルーンを入れて膨らまし、直腸内でバルーンを割った結果、女優の直腸や肛門に大怪我を負わす
緊急手術で一命は取り留めるものの人工肛門でしか排泄ができなくなってしまった(人工肛門の場所は主に脇腹)。
別の水責めシリーズでは撮影時間がなんと12時間もの間、延々と暴行し続けた。


  • 男優が女優の頭を鏡に打ち付け、頭から出血

  • 鏡が割れ、その破片で右足首アキレス腱辺りが10cmほど切って大量出血

彼女は大量出血と全身打撲、ムチウチになり車椅子で生活せざるを得なくなった。


他シリーズでは、

  • 膣に異物を混入する
  • 膣にゴキブリを入れ、男性器で潰す(無論、生きているものを生で入れて)
  • 女優を全裸にし、ビルから落とそうとする(女性は骨折)
  • 酒を大量に飲ませ急性アルコール中毒にさせ意識なくしてもカメラを回したまま(この女優の生存は不明)
  • 強制食糞
  • 顔面を殴り顔面骨折させる
  • それでいて女優募集の文句は「ライトなSMです」「簡単なヌードモデル」等のもの

女優募集の内容がライトなSMです・簡単なヌードモデルですと素人に近い女優を募集していたのには訳がある。
実は事件の前から業界内で『女優潰し・女優殺し』と有名だった。少し売れてる女優なら絶対に出演希望を出さなかったのだ。
案の定、作品に出た際に女優を身体障害者にしたり、出演後精神がおかしくなった為AV女優を辞めたり、失踪する人が続出していたという。
しかもギャラがかなり安く、AV出演女優に対してすら20万前後しか払わなかったという(他社の売れっ子女優だと数百万は当たり前)。

全ての作品でリアルさを追求した為、内容は一切伝えずに出演契約にサインをさせ、女優がサインした途端レイプ開始する。
世間一般ではそれを強姦と言うのだが、彼らにはそういう理念が全く欠如していたようだ。

もうどっからつっこんでいいか……
この事件の前に他シリーズの被害者が警察に訴えを出したが、受理されなかった。

ようやく警察もただ事ではないと本腰で捜査を開始し、他被害者女優達も次々に訴えた。

因みに、高価な割に4000枚ほど売れていたらしいがあまりに凄惨な為「スナッフ(殺人)ビデオ」と言われている。
マニアに人気が高く、特に海外のファンが少なくない……らしい。

会社自身も購入者で構成される「監禁友の会」なる会を発足させ、一時期購入者特典でこのビデオの撮影に参加し、実際にモデルの女優に対し暴行を行うことを手伝っていたということがその後の捜査でわかっている。

また、バッキーも事件の影響を受けて一応解散したものの、コレクターという後継AV会社を興して女性への虐待を行うAVの製作・販売を続けていた。「コレクター」はバッキー時代の作品の版権も引き継いでおり、刑事事件に発展した作品も性懲りなく販売していた。

警視庁公安部のマークがあるとはいえ、本質的には何ら解決していないのだ。


なお、「コレクター」に出てくる女優は

  • 引退間際
  • 破れかぶれ
  • 自殺志願者

という構成。流石に近年では女優やモデルに致命的な怪我やとんでもない行為はしていないようだ。
ただ、この撮影後自殺志願者が本当に電車に飛び込んで死んだらしく、最近では自殺志願者も出演女優に選ばない。


が、当然ながらこんなインチキまがいの面の皮の厚い商売がいつまでもまかり通るわけはなかった。
事件当時と比べてスマホの普及やSNS等のコミュニケーションツールが浸透したことで、バッキーは勿論、後継会社のコレクターの危険な面がいくつも浮き彫りにされ、急速に拡散し理解されてしまう。
当然そんな危ない会社の作品に「出たい」と思う人がいるわけが無く、素人の女性も、AVのプロ女優からも忌避され続けた結果、
作品に必要なモデルを確保できずに、新しい作品を製作できなくなり業績が急速に悪化。
2017年、コレクターはバッキー時代の賠償金の支払いなどもあって会社としての事業は停止し事実上自主廃業となり経営破たんした。
一応公式twitterアカウントと公式サイトは生きてはいるが、2019年6月現在過去作の宣伝のみしか行っていないうえ、近年のTwitterの自主規制により投稿画像がすぐに削除されることが多くなっている。
実際には「コレクター」の関係者が無報酬で活動しているに過ぎないとみられており、会社としては休眠法人となっているもようだ。


余談

これらの行為をSMと勘違いしている人もいるが、本来のSMとはSとM同士の合意と信頼関係があってこそ成り立つ物である。
相手にただ苦痛を与えるために暴行や性行為に及ぶものではなく、合意していない行為に及んだり制止を振り切って行為に及ぶのはSMとは呼べない。



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最終更新:2024年01月29日 22:38