ガルド・ゴア・ボーマン

登録日 : 2010/01/17(日) 23:41:08
更新日 : 2017/08/13 Sun 12:48:24
所要時間 :約 6 分で読めます




どんな時でもミュンを守る。それが俺達の誓いだろう、イサム!


マクロスプラスの主人公の一人。


プロフィール

名前:ガルド・ゴア・ボーマン(Guld Goa Bowman)
性別:男性(ゼントラーディ・地球人のハーフ、惑星エデン出身)
年齢:25歳
所属勢力:ゼネラル・ギャラクシー
所属部隊:YF-21テストチーム
CV:石塚運昇

概要

可変戦闘機二大製造メーカーの一角、ゼネラル・ギャラクシー社の技術者。
技術者でありながら卓越した操縦技術の持ち主でもあり、惑星エデンのニューエドワーズ基地で行われた「スーパーノヴァ計画」では最新技術の結晶YF-21の開発主任とテストパイロットを務めた。

ゼントラーディの父と地球人の母を持つハーフで、父から明晰な頭脳と強靭な肉体を受け継いでいる。
冷静沈着かつ思慮深い性格だが、戦闘種族としての一面も強く受け継いでしまい、度々破壊衝動に悩まされ薬で何とか発作を抑えていた。


幼少の頃から学生時代にかけて惑星エデンで幼馴染のイサム・アルヴァ・ダイソン、ミュン・ファン・ローンと共に育った。
ダルメシアン・ハイスクール在学時のある事件をきっかけにイサムと決裂し、ミュンとも疎遠になる。

スーパーノヴァ計画にイサムが競合相手であるYF-19のテストパイロットとして赴任したことで思わぬ再会を果たす。
加えてミュンもシャロン・アップルのマネージャーとしてコンサートのためエデンへ帰郷。
因縁とミュンを巡り、トライアルと恋愛の双方でいがみ合いながらイサムと競うようになる。


パイロットとして

本職のパイロットでは無いが、マクロスシリーズ屈指の実力者であるイサムと互角にドッグファイトを演じられる操縦技術の持ち主。
トライアルでは、大量のドローンから発射された新型ハイ・マニューバ・ミサイルを縫うように避ける凄まじい機動を見せている。
この時ミサイルは近接信管設定になっていたが、相対速度が速すぎて作動しなかった。現実の近接信管なら作動するとか言ってはいけない。

劇中では自身が開発した脳波コントロールによる操縦システム「BDIシステム」を利用しているため、コックピット内で常に座禅を組んでいる。(使用に精神統一が必須のため)
このため通常の操縦システムでの技量自体は不明だが、それを使いこなすだけの強靭な精神力、およびパイロットとしての能力・知識が一流であることは間違いない。

史上初めて完全自律型の無人戦闘機ゴーストを撃墜した人物でもある。
ゴーストはパイロットという生命を排除しているため、有人機とは比べものにならない程の性能を持ち、特にガルドが撃墜したX-9は生物の自我・無意識を完全にエミュレートするAIを搭載した化物だった。
そんな化物相手にほぼ丸腰の状態で追い縋り撃墜したという事実は、ガルドの操縦技術の高さとYF-21の性能の高さを証明するものである。

余談だが、実はイサムとの喧嘩でミサイルを使い果たしていなければ、もっと楽に撃墜できていたとされる。
ちなみにこれはイサムも同様のことが言える。


劇中での活躍

YF-21の開発主任兼テストパイロットとしてスーパーノヴァ計画に臨んでいたところ、赴任してきたイサムと再会。
程なくしてミュンとも再会し、過去の因縁からイサムを憎悪しながら仕事・恋愛の双方で競い合う。

トライアルでは瞬間的な殺意を抱いたことでBDIの特性によりイサムを殺しかける等の問題を起こし、計画責任者のミラード・ジョンソン大佐から内偵されることもあった。
(劇場版ではこの事故でイサムが意識不明の重体に陥るが、OVA版では故意にガンポッドの弾薬を暴発させる事件を別に起こして重傷を負わせている。)

恋愛ではシャロンの暴走で火災現場に取り残されたミュンを救出し、その後の流れで一夜を共にする、そのことをイサムに暗に示唆して勝ち誇る、といったヒーローとも悪役ともいえる面を見せる。


ゴーストの主力機内定を受けプロジェクトの中止が通達されると、憤りを覚えながらも事実を受け止めるという大人な対応をとる。

一方、納得いかないイサムはお偉方に目にモノ見せてやるため無断で出撃。
ミラードの要請を受けてガルドもYF-21で出撃し、大気圏に突入した所でイサムに攻撃。
これまでに積りに積もった鬱憤を晴らすかのように、壮絶なドッグファイトを繰り広げる。

この戦いの果てに、7年前の事件を起こしたのは自分であることを思い出し、イサムと和解する。
(父親が死亡し悲しみに暮れていたミュンをイサムが慰めていた場面に間が悪く遭遇、破壊衝動の暴発でミュンに襲い掛かった。精神の均衡を守るためにこの記憶を閉じ、犯人はイサムだと思い込んでいた。)


和解の直後、シャロンが差し向けたゴーストX-9が襲来。
イサムをミュンの救出に向かわせ、ゴーストとの一騎打ちに臨む。

圧倒的な性能を誇るゴーストを前に防御しかできず次第に追い込まれるが、最後の切り札を使うことを決意。
通信でイサムに別れを告げ、これまでの過ちを清算することを決意したかのような笑みを浮かべる。

ファイター時のデッドウェイトとなる四肢を切り離し、熱核反応エンジンのリミッターを解除。
超高速機動形態「ハイ・マニューバ・モード」で反撃を開始する。


ゴーストが放つ29基の新型ハイ・マニューバ・ミサイルを全弾回避。(このシーンが所謂「 伝説の5秒 」)
更にゴースト共々音速を突破、空気摩擦により機体の塗装が焼け落ち、端からは光にしか見えない状態になっても戦い続け、遂にはゴーストの方がガルドの執念に恐怖し、逃げに徹するまでに追い詰める。
そしてガルドはゴーストを視界に捉え、雄叫びを上げながら特攻、見事撃破した。

しかし、ゼントラーディ由来の強靭な肉体を持つガルドであっても余りに強大なGに体が耐えられず、内臓の損壊により絶命。
YF-21はガルドの亡骸を乗せたまま大気圏を突破し、永遠に宇宙を飛び続けることになった。


歴代作品における扱い

アニメ

テストパイロットを務めていたYF-21は主力機の座を逃したもののVF-22 シュトゥルムフォーゲルⅡとして特殊作戦機に採用され、劇中に登場する。
まだ完成度が高いとは言えなかったBDIシステムは脳波サポート程度に縮小され、ハイ・マニューバ・モードには時間制限が掛けられた。
搭乗者はマクシミリアン・ジーナスミリア・ファリーナ・ジーナス夫妻。
後日談のマクロスダイナマイト7ではガムリン木崎も使用した。

ゼネラル・ギャラクシーがスポンサーを務めるマクロス・ギャラクシー船団には、ガルドの名を冠した兵器開発工廠「ガルドワークス」が設立されている。
主要スタッフはガルドと共にYF-21の開発に情熱を注いだ技術者で構成され、VF-27 ルシファーを開発した。
このVF-27にはBDIシステムの発展形が搭載されており、完全な脳波コントロールが可能。
ガルドが目指した人翼一体の夢はかつての同僚達によって果たされたと言える。

小説版では、ゴーストX-9を撃墜した逸話が「無人機を採用しようとする軍上層部に対し有人機の価値を叩き付けた」神話として語り継がれていることが語られた。
なお、この話ではイサムと共同でゴーストを撃墜したかのように伝わっている。
(一応『プラス』劇中でイサムと共にゴーストと相対してはいる。)

クライマックスでの早乙女アルトブレラ・スターンの共闘シーンで、イサムとガルドの竜鳥飛びのオマージュが組み込まれている。

本作の小説版で参戦したイサムが、名も無きVF-27のパイロットに対して「ハイテクに頼りすぎ」「ガルドより圧倒的に遅い(意訳)」と酷評している。
どうやら思考制御による操縦において、元祖たるガルドの右に出る者はいないようである。

終盤のアルトとブレラのドッグファイトには、イサムとガルドのドッグファイトのオマージュシーンが組み込まれている。

ゼントラーディと地球人のハーフ、CVが同じ、というガルドを彷彿させるアーネスト・ジョンソンが登場する。

ゲーム

本作のボス格の一人、特殊部隊VF-Xレイヴンズの司令官ウィルバー・ガーランドがVF-22Sを使用する。
なお、主人公エイジス・フォッカーの上官ギリアム・アングレートが使用した機体もVF-22だった模様。

プロトカルチャー遺跡「ユルヴァ・アーガ」に歌姫の一人として選ばれたミュン(シャロン)に縁のある人物として、2040年当時のガルドが召喚される。
ゼネラル・ギャラクシー社繋がりでグレイス・オコナーブレラ・スターンと行動を共にする。

本作ではVF-22と区別するためかYF-21に「シュトゥルムフォーゲル」というペットネームが付けられている。

マクロスプラスという作品そのものも含めて『αシリーズ』のみに登場している。
α』では初代マクロスが同じ時間軸に存在しているため、ガルドのゼントラーディ設定は無視された…かと思いきや、
α外伝』で「先行して地球に偵察に来ていたゼントラーディの血筋を引いている」という設定になった。

『α外伝』以前はYF-21の武装にリミッター解除があったものの、毎回のように手足を吹っ飛ばしたりと色々無茶があったため
第3次α』において、代わりにイサム駆るYF-19との合体攻撃「ダブルピンポイントバリアパンチ」が追加された。
ちなみに、ゼントラーディの血を引くためプロトデビルンに対しても強い反応を示す。




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