ダイ・ハード(映画)

登録日:2010/10/10(日) 19:12:34
更新日:2024/02/26 Mon 16:13:00
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FBIが死んでも代わりはいるもの…… あああああああああああ! ←叫びすぎ おっさん主人公 おっさん無双 なかなか死なない アクション アクション映画の教科書 アラン・リックマン イピカイエ、クソったれぇ!! カウボーイ カールさんマジゾンビ クリスマス クリスマス映画 ジョン・マクレーン タワーリング・インフェルノ ダイナマイト刑事 ダイ・ハード テロ テロリスト ハァァァァンス!! パーティー ブルース・ウィリス ホリィィィィィィィ! ランニング ロサンゼルス ロデリック・ソープ 不朽の名作 伏線回収 奥浩哉 敵を怒らせるのに定評のある主人公 映画 映画秘宝 最強打線 樋浦勉 漢の義務教育 爆発 神映画 福岡ダイエーホークス 臼井儀人 裸足で足を揉む 賀東招二 野沢那智 野沢那智 ←大量のアドリブ 銃撃戦 高層ビル 鬼畜主人公




地上40階!高層ビルは戦場と化した!



「勝ち目があると思うのか? カウボーイくん」
「イピカイエー、ざまぁみろ」






『ダイ・ハード(原:Die Hard)』は、1988年7月に公開された米国のアクション映画。
詳細は後述するが、それまでのアクション映画の文法からは外れた数々の斬新な演出と構成、何よりも異様なまでの脚本の完成度から90年代からの新たなるスタイルのアクション映画の金字塔となった。
日本では1989年の正月に公開される予定だったが、昭和天皇の崩御に伴い、一月遅れの2月より公開された。
監督は『プレデター』や『ラスト・アクション・ヒーロー』でも知られるジョン・マクティアナンで、後に『ダイ・ハード3』にてシリーズに復帰して監督をしている。

「ダイ・ハード」とは、邦訳すると「なかなか死なない(=しぶとい野郎)」となる。

原作は79年に出版されたロデリック・ソープの『Nothing Lasts Forever(何事もいつまでも続かない)』だが、日本では映画の公開後に邦訳された為に、タイトルは映画と同じく『ダイ・ハード』になっている。
ただし、原作では主人公は既に警官を引退して私立探偵をやっている初老の男であり、テロリストグループの目的も金ではなく政治的な思想によるもので、どちらかと言えば人質のほうが悪人に近かったりと、映画でのイメージとは大きく雰囲気の異なる作品である。
原作はソープが66年に執筆した『The Detective』の続編に当たり、68年に邦題『刑事』としてフランク・シナトラ主演で映画化されている。
今作も、元々は原作に近い設定で映画化しようとしており、主演として『刑事』で主演を務めたフランク・シナトラも候補に挙げられていたが断られた。

他にも、クリント・イーストウッドやアル・パチーノ等のベテラン俳優に声をかけたのだが断られ、最終的にはTVシリーズ『ブルームーン探偵社』等で名を知られてきていた、新進気鋭のブルース・ウィリスが起用されることになった。

ちなみに、ブルースの前にはシルヴェスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガー、バート・レイノルズ、リチャード・ギア等が候補に挙がっていたのだとか。
本作の主演に抜擢されたことにより、ブルース・ウィリスはスター街道を歩む切っ掛けを摑むことになる。

ブルースの起用に伴い主人公は30代の現役の警官に、テロリストの目的も政治絡みではなく金目的で、自分達の能力を欲のままに使う知性的で残酷な悪党として描く……等の、原作からの大幅な改編がされることになり、作品の雰囲気もエンターテインメントに大きく舵を取った作品となっている。
特に、演出面においては現場の判断で即興的に決められた部分も多かったらしく、それでいて脚本の細かさが更に感じられるようになっているのだから驚きである。


【物語】

━━ある年のクリスマス。
夕刻のロサンゼルス空港に降り立ったジョン・マクレーンを出迎えたのは、妻のホリーではなく、彼女勤務する日系企業“ナカトミ”より依頼されてリムジンで送迎にやってきた黒人運転手のアーガイルだった。


リムジンの中でマクレーンは、自分が(ロサンゼルスとは真逆の位置にある)ニューヨークから遥々とやってきた刑事であること、ホリーは西海岸へ進出した日系企業“ナカトミ”に職を得て子供たちと共に引っ越したこと、そして、そのホリーが竣工中の超高層ビルで開かれるクリスマスパーティーに自分を招待したことを語る。


やっと到着したナカトミ・ビルでは、久々にホリーと再会できたものの、甘い雰囲気に浸る間もなく、余計な一言からいつもの喧嘩をしてしまい落ち込むマクレーン……。
その頃、ビルの一階では駐車場から10数名の男達がビルに侵入。警備網を容易く破りビルを占拠してしまうと、シャッターを下ろし電話線を切断する。
そして、パーティー会場に乱入した男達のリーダーはハンス・グルーバーと名乗り、全社員を人質に取ったと宣言するのだった。

運良く(悪く)ホリーのオフィス=ハンスのグループが最初に確認できる位置から逃れられていたマクレーンは、グループの手下共が確認に来るまでの間に脱出すると、外部との連絡を遮断され応援も望めない中で、携帯していた拳銃1丁と刑事として鍛えた頭脳を武器に孤立無援の死闘を繰り広げ始めるのだった……。



【本作の特徴と解説】

これまでのアクション映画は(80年代当時)超人的な能力を誇る主人公が、前半までに敵を倒す理由を描かれた後は敵をスマートに圧倒していくといったストーリーが一般的になっていたが、
本作はどちらかと言えばごく普通の外見の男が愚痴を言いながら、怪我しまくりボロボロになってもテロリストに立ち向かうといった当時としては変わった展開であると共に、ビルという狭い場所でのテロリスト死闘も上手く描かれている。
本作のヒットにより、閉鎖的な空間、状況に置かれたごく普通の主人公が知恵と機転を活かして逆転する映画が流行するようになり、そのタイプの脚本は「Die Hard on a─」……つまり、日本的に言えば「ダイ・ハード式(スタイル)」と呼ばれているという。

企画段階では前述のように、それまでのアクション俳優の代名詞であったスタローンやシュワルツェネッガーの起用も考えられていた本作だったが、本作のヒット後はそのような筋肉モリモリマッチョマンを起用したアクション映画は「古い」と見なされるようになり、アクション映画であっても練り込まれた展開が二転三転してどんでん返しまでする脚本と、普通の見た目や体格の主人公が傷つきながらも戦う作品が好まれるようになり、スタローンやシュワルツェネッガーといった見た目からしてただ者では無いマッチョマン達もコメディや人情物に挑戦したりと、新路線を開拓していかなければならなくなった。
そして、本作の大ヒットにより、それまではTVで活躍していたブルース・ウィリスは映画に進出すると共に、筋肉モリモリマッチョマンとは別タイプの90年代を代表するアクション俳優として活躍するようになる。(まぁ、実際にはブルース・ウィリスも長身だし普通にマッチョなのだが。)
なお、ブルースの場合は最初からロマンスやコメディ、悪役など多様な路線に挑戦していたものの、キャリアを通して見れば、やはりアクション俳優としてのイメージが強い。

本作の脚本が特に見事なのが、原作があるとはいえ、ピンチと逆転に関する伏線が序盤で張られており、その伏線が作中で無理なく全て回収されている点。
その為、中には本作を「伏線回収のお手本」「アクション映画の教科書」と呼ぶ人も居るほど。
この練り込まれた脚本とどんでん返しも『ダイ・ハード』シリーズの特徴となっていった。



【登場人物】


  • ジョン・マクレーン
(ブルース・ウィリス)
ニューヨーク市警の刑事。階級は警部補。*1
妻のホリーに誘われてナカトミビルにやってくる。
長年追いかけている犯人がおり、それを捕まえるまでは家族のいるロサンゼルスに引っ越すことは出来ないらしい(ただし、アーガイルに見透かされていたようにホリーについていかない為の方便ともとれ、実際にダイ・ハードの1年後の設定となる『ダイ・ハード2』では普通に引っ越してきていた)。
(演者の都合で)左利き。自動拳銃ベレッタM92を使用している。
“ただの警官”のはずだったのだが、テロリストに挑む中で才能を覚醒させた傷だらけのワンマンアーミーで、プロのはずのハンスからも「化け物」呼ばわりされる場面も。まあ大体合ってる。
ボロボロにはなるが、訓練や技能の差をタフネスと機転で乗りきってしまうチートで、特にキレた時には鼻歌混じりに相手を殺すことも躊躇しなくなる危険な男である。
なお、優秀な刑事だからかアクション映画の主人公としては、かなり頭脳が回るタイプで、今作でも僅かな疑問から用意周到なハンス達の計画を見事に打ち砕いている。
実は、ネット等ではマクレーン=野沢那智のイメージを推す声が根強いが、野沢の吹き替えはTV版専用であるため、ソフト版では見られなかった。
しかし、近年になって往年のTV吹き替えに注目した『吹き替えの帝王』レーベルから野沢版も収録したDVDが発売された。
ちなみに、それ以前の『ダイ・ハード4.0』にはファンの声に応えて野沢の吹き替えも収録されていた。
なお、ソフト版でのマクレーンの吹き替えは以前より樋浦勉が専任しており、野沢マクレーンは野沢の演技が面白いだけで、マクレーン(というかブルース・ウィリス)そのものの声は樋浦の方があってるとして、樋浦版は樋浦版でレンタル&購入派からは人気があった。
周囲のキャストの吹き替えも含めて、野沢版と樋浦版が本作の吹き替えの王道だろう。
最後の「イピカイエ、クソったれ!」は『ダイ・ハード4.0』のガブリエルにも使っている。


  • ホリー・マクレーン(ジェネロ)
(ボニー・ベデリア)
ジョン(マクレーン)の妻。
ナカトミ商事の中心的役割を担っている。美人ながらも気が強く、脅迫に屈せずに敢然と立ち向かう。
キャリアウーマンで、旧態的で短気なジョンとは愛し合っているもののいがみ合いが耐えず、ナカトミに誘われた時にも言い合いの末にマクレーン一人がニューヨークに残ることになった。
曰く“日本企業では既婚者は受けない”という理由から、会社では旧姓の「ジェネロ」を名乗っていたのだが、そのせいで仲直りのために呼んだマクレーンに噛みつかれてしまい、事件の直前に再び喧嘩となっていた。マクレーンの反撃が始まってから直ぐにハンス達の様子からマクレーンが動き出したことを悟り、更に後半にはカールの様子からマクレーンの生存を確信していた。(ホリー曰く「あんなに人を怒らせることが出来るのはジョンだけ」)
そして、タカギ社長が殺害されていたこともあってか、責任者という立場で自分なりにマクレーンを援護してハンス達に立ち向かう。


  • ジョセフ・ヨシノブ・タカギ
(ジェームズ・シゲタ)
ナカトミ商事北米支部社長兼ナカトミ投資グループ副会長。
1937年京都生まれで5児の父。日系人という境遇から、苦労してここまでのしあがってきた人物。
テロリストには屈しない偉い社長だが……ハンスに射殺されてしまった。
脅迫されても決して口を割らなかった気概はマクレーンに強い自責の念と義侠心に火を点けることに。
一方でカールとテオは社長が口を割るかどうかで賭けをしていたことがわかる。外道!


  • ハリー・エリス
(ハート・ボックナー)
ナカトミ商事の役員。コカイン常習者で躁病気質。
夫がいると知りながら食事に誘うなど、ホリーに気がある。
エリート意識が強い反面、最近は失敗続きらしく、ストレスからか少し人目につかなくなるだけで直ぐにコカインを吸引している様子が見られる。
人質になってからは更に不安定で落ち着きがなくなり、周囲に大勢の人間が居るにも関わらずコカインを吸引してホリーに呆れられていた。
遂には、自意識過剰とクスリでハイになっていたためかハンスと直接に交渉しようという無謀な真似をするが、その内容はハンス達に抵抗しているマクレーンの素性をハンス達に明かして不利な立場に追い込んで自主的に投降させるという短絡的で超絶ありがた迷惑なもので、(マクレーンが殺されたら殺されたで手を出すつもりだったのか)ホリーの存在こそ明かさなかったものの、やり取りの中であっさりとマクレーンと親友という話が「噓」だと見破ったハンスにHSで殺害されることになる。


  • アル・パウエル巡査部長
(レジナルド・ベルジョンソン)
ロス市警の警察官。
偶然、ナカトミプラザの付近を巡回していたためにビルの偵察を頼まれた。
当初はただの惚けたパトロール警官かと思われたが、異常無しとして帰ろうとしていた所でマクレーンから死体のクリスマスプレゼントを貰い、更にテロリスト達からの銃弾(当初はハンス達も当たり障りのない所だけ見せて穏便に帰ってもらうつもりだったのだが、マクレーンから死体をプレゼントされたのを確認した時点でマシンガンを乱射した)をパトカーに受けたことでマクレーンの通報が真実だと本部に知らせる。
更に、慌ててバックさせて逃げたので縁石を越えてパトカーを下の通路に落としてしまい大破させるオマケつきである。
なお、そんな目に遭わせる切っ掛けを作ったマクレーンは「メリークリスマス」と言いながら高笑いしていた*2
そんな散々な目に遭いながらも現場に残り、以降は無能で楽天家な副本部長率いる本部に替わり、マクレーンの話し相手となると共にサポート役として重宝されるようになり、相棒と呼ばれるまでの信頼を寄せられる。
そして、そのやり取りの中で元の警察官としての生き甲斐を取り戻していく。
過去に子供を撃ってしまったトラウマで人が撃てないらしい。
余談だが、パウエルが店で大量に買い込んでいる(んでもって後で空腹のマクレーンがオフィスで見つけて食べて余りのマズさをボヤいている)のは米国のお菓子の定番トゥインキーなのだが、日本では普通の店舗で購入できる形では輸入されていない等、まったく知名度が無かったため、邦訳字幕や吹き替えでは単にドーナツとされてしまっている。


  • ドゥエイン・ロビンソン
(ポール・グリーンソン)
ロス市警の副本部長(本部次長)で、階級は警視。
パウエルからの通報でSWATチームを率いて現場に駆けつけてくるが、キャリアらしく(?)何よりも自身の思い込みを優先し、ステレオタイプ以下の作戦行動しか取れない無能であり、30人もの人質が居るという情報を確かめもせずに噓と断じ、マクレーンからミサイルも持ってる普通じゃない奴等という情報があったにもかかわらずSWATを正面から突っ込ませて多数の被害を出した。(更に言えば、当の到着したSWAT隊長も下手をするとロビンソン以上の現場知らない人間であり、肝心のSWAT隊すらも現場慣れしていない様子が演出される等、短いながらも更にグダグダ感を強めている。)
……にもかかわらず責任すら感じていなかったが、マクレーンにTVでも流れている一般チャンネルの無線で堂々と批判され、その後は挽回のチャンスもなくFBIに主導権を握られることに。
批評家、一般層ともに高い評価を受けた本作だが、あえて欠点を上げればこいつ(等)がバカ過ぎて不自然という声もある。


  • ビッグ・ジョンソン&リトル・ジョンソン
FBIのテロ対策特別捜査官で、白人でベテランのビッグ・ジョンソン(ロバート・デヴィ)と、黒人で若手のリトル・ジョンソン(グランド・L・ブッシュ)のコンビ。同じ名字だが、特に親戚関係ではない。更に言えば、原語では本部との連絡の中で「どっちのジョンソン?」とでも聞かれたのか「白い方」と答えるというセンシティブなやり取りがある。吹替では当時でも配慮されており「そっちじゃない」低度に改められているが。
来て早々にロス市警から指揮権を奪って作戦行動を始めたがやっぱり無能。
やっぱりテンプレ的な作戦行動しか取れず、しかも人質に多数の犠牲者が出てもテロリストを皆殺しに出来ればいいという目的のためのみに行動する。
ちなみに、ベトナムへの従軍経験があるベテランのビッグ・ジョンソンの方が危ない性格。
同じくハンス達には行動を読まれており、人質達はマクレーンにより逃がされたものの、二人のジョンソンは屋上の爆破に巻き込まれてヘリと共に墜落して死亡した。
直に顔を合わせてはいないのだが、余りにも印象的だったのかマクレーンは『ダイ・ハード4.0』にて「ジョンソン」の名前に反応していた。


  • ハンス・グルーバー
(アラン・リックマン)
強盗グループのリーダー。テロリストを名乗るが、常に高級なスーツを着こなしており、言動や振る舞いは紳士的な態度を見せる。がしかし、その本性は利己的で残酷でセコいだけの外道な泥棒。
ナカトミ商事を占拠するが、マクレーンにたくさん妨害される。「ハァァァァンス!!」
後々、兄がいることが判明する
中の人は後のスネイプ先生
ちなみに、マクレーンと初めて顔を合わせる場面にて社員を装うというシーンは、吹き替えだと単に一般人を装っただけに見えてしまうが、実際にはそれまではドイツ語訛りの英語(・・・・・・・・・・・・・・)を喋っていたのが、ちゃんとアメリカ英語を喋って演技(・・・・・・・・・・・・)しているというシーンである。
よって、本来の音声だとハンスの機転とマクレーンが声だけでハンスの正体を見抜いたことの凄さがいっそう際立つ場面となっている。
このシーンは、リックマンがアメリカ英語を話せることがわかったので途中で加えたシーンだったとのこと。
余談だが、クライマックスにてハンスは「とてもいい驚き顔」を見せているが、実は監督に噓のタイミングを教えられて待機していた所を急に落とされたことによるマジのビビり顔で、監督の目論見どおりにいい表情は撮影できたが、当のリックマンはしばらく人間不信に陥ったという。


  • カール
(アレクサンダー・ゴドノフ)
ハンスの部下のテロリストで、ハンスの右腕的存在の実働部隊リーダー格。
かなり好戦的な上、計画の段取りを無視する悪い癖があるのでハンスもやや手を焼いている様子。
弟のトニーを殺されたことから、マクレーンを付け狙う。マジゾンビ。
余談だが、中の人はソ連時代に米国に亡命したバレエダンサーという、波乱万丈な経歴の持ち主だったりする。

  • トニー
(アンドリアス・ウイスニウスキー)
テロリストの一人でカールの実の弟。七三分けの金髪と眼鏡が特徴。
粗暴な兄と違って慎重な性格をしており、電話線の配線操作中にカールが段取りを無視した際にはかなり焦っていた。
火災報知器を鳴らしたマクレーンを始末しに単身向かったが返り討ちにされてテロリストグループ初の死亡者となる。揉みくちゃとなった末に一緒に階段落ちして首の骨が折れたのが死因。吹替のバージョンによっては首が折れる音が強調されており、後のカールとの戦いでマクレーンがトニーの死に様を話し煽り散らかす場面を強調させている。

  • テオ
(クラレンス・ギルヤード・Jr)
テロリストの一員でグループ内唯一の黒人メンバー。
悪い意味で陽気な性格をしており、迎撃された特殊部隊を嬉々として嘲るなど人間性にかなり難がある。
コンピュータに詳しく、主にビルの金庫破りを担当。

  • アーガイル
(デヴロー・ホワイト)
マクレーンをナカトミプラザまで運んだリムジンの運転手。
以前はタクシーの運転手だったらしく、言葉使いや態度が畏まったものでないところと、口と頭が回りすぎるところを反対にジョンに気に入られる。
ホリーと上手くいかなかった場合を見越してビルの地下駐車場でマクレーンを待つが、事件のせいで出られなくなる。
当初は大音量で音楽を流していたので事態に気づかず、吞気に恋人に電話を掛けたり酒に手を付けたりしていたが、よりによってニュースで目と鼻の先でテロ事件が発生していると知って動揺して駐車場に逃げ込み自主的に避難。このことが思わぬ大金星を生むことに。
そして、事件の経過に耳を傾けている内にマクレーンが当事者としてテロリストと戦っていると知ると大喝采をすると共に大胆な行動に出ることに。
パウエルと並ぶ今作でのマクレーンの味方枠である。


  • リチャード・ソーンバーグ
(ウィリアム・アザートン)
WZDC(チャンネル5)のリポーターで、自分の看板番組も持てず、クリスマスの夜に暇を持て余している程度の二流以下のリポーターだったが、暇だったのが功を奏し、偶然にもマクレーンが発した通報を誰よりも早く聞きつけることになり、強引に上司に掛け合ったことが功を奏して、どのマスコミよりも早く現場に駆けつけて特ダネを報じられることになった。
典型的なマスゴミを体現したような男で、ソーンバーグ自身は勿論、そのチームもかなりのイエロー・ジャーナリズム*3を掲げるマスゴミぶりであり、エリスのチクリでマクレーンの名前が流れた後は、マクレーンの家族=ホリーの家がロスにあるということで強引に押し掛け、娘のルーシーの姿をカメラの前に晒し、それを見ていたホリーの表情からハンスにホリーが画面に映っている娘の母親=憎きマクレーンの妻であることを悟らせて人質に取られる切っ掛けとなった。
事件の解決後、ドヤ顔でマクレーン夫妻にインタビューしようとしたものの、ホリーのパンチを食らう。残念でもないし当然。*4
ちなみに、中の人は本作と続く『ダイ・ハード2』でソーンバーグを、更にそれ以前には『ゴーストバスターズ』でも嫌味で無能な小物役人を演じていたが、いずれも話題作となったのと引き換えにプライベートにてバーで絡まれたり、子供に石を投げられたりしたこともあって辛い思いもしたという。



マクレーン「どぉして俺ばっかり追記、編集しなけりゃなんねえんだ!?」


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最終更新:2024年02月26日 16:13

*1 因みに、警部補という階級は日本でも普通に偉いが米国では更に偉く、はみ出しを自称しつつも実は結構なキャリア持ちであると推察出来る。偽造された身分証を見破ったり、何気にC4(プラスティック爆弾)の扱いを理解していたことからも文句を言いつつも一通りの訓練や講習は受講済みだったのだろう。

*2 尚、このシーンについてマクレーンがマシンガンも撃ったと勘違いしている視聴者も存外に多いのだが、流石にそこまではしていない。撃った人間の顔が見えないのが状況確認を難しくしてしまっているのは確かではあるが……。①持っている銃が違うことと。②銃撃した人間が撃った時に初めてその場所のガラスが割れていること。……なので、わざわざガラスを割ってから死体を投げ落たマクレーンの居る場所でないと解る訳である。

*3 新聞の発行部数等を伸ばすために、事実報道よりも扇情的である事を売り物とする形態のジャーナリズムのこと

*4 続編では、それを逆恨みして裁判所に訴えたことが語られている。クズだなこいつ……。