MW-ムウ-

登録日:2009/07/03(金) 01:20:40
更新日:2022/08/18 Thu 21:01:43
所要時間:約 2 分で読めます





生きるもの、全て道連れだ


手塚治虫の漫画作品で、1976年から1978年にかけてビッグコミックにて連載。

2009年に映画化。
だが、オリジナル要素が強く、同性愛表現も控えめで評価は芳しくない。
主題歌はflumpoolの~Dear Mr. & Ms.ピカレスク~



■あらすじ

梨園(歌舞伎界)生まれのエリート銀行マン、結城美知夫は少年時代に毒ガス・MWを吸ってしまい、
その影響からか、犯罪者になり、犯罪を犯す度に、旧知の間柄で神父の賀来巌の教会に足を運び、懺悔を行っていた。
賀来は結城を更生させようとするも、彼との肉体関係をやめることができず、苦悩の日々を過ごしていた。
だが、結城はMWによって余命幾許もない状態であり、世界を道連れにすべく、賀来も巻き込んで、MWを手に入れようとする。


【主要人物】

◆結城美知夫
[映画版―結城美智夫(玉木宏)]

両刀使いのメンヘルイケメン。獣k(ryも……。
自身の人生を変えたMWを手に入れるために様々な犯罪に手を染めていく。
凶悪犯ではあるが、時折失ったはずの人間性を覗かせることも。

◆賀来巌
[映画版―賀来裕太郎(山田孝之)]

神父。少年時代はガラの悪いDQNだった。
過去に結城をレイプしたことがあり、今でも肉体関係を継続している。
結城の救済のために邁進するのだが……。


■MWを巡る惨劇

結城と賀来は16年前、ある島で軍が保管していた毒ガス・MWが発生する事件に巻き込まれた人々の生き残り。

その毒ガス事件は政府の隠蔽により抹消され、世間では知られていない。
賀来は結城を誘拐・レイプしたことで毒ガスを吸わせてしまったことへの負い目と懺悔から、神父となり、
結城を救済すべく、犯罪をやめさせようとするのだが、結城の悪魔的魅力に翻弄され、彼の計画に協力してしまうことに。

結城は毒ガスを吸ったショックとトラウマから心身ともに蝕まれ、
一切の理性を失い、その後遺症から時折ひどい発作に襲われ、余命僅かであった。

結城は毒ガス事件の当事者たちへの復讐として、
数々の誘拐事件と猟奇殺人を繰り返した末にMWを奪い、全世界を自分の最期の道連れにしようと企むのである。









さらなるネタバレ







毒ガスの保管庫の場所を知るために、アメリカ軍人と肉体関係を結んだ結城。
まんまとMWを手に入れ、今度は空軍大佐の子供を人質をとり賀来と共にハイジャックする。
機内では人質である子供にMWの入った袋をもたせていた。

警察は結城が飛行機を乗り換える際に、
結城の双子の兄に協力してもらい、ガスの入った袋を摩り替える作戦に出る。

結果もみ合いになり、どさくさに紛れ、賀来がガスの袋をとりあげ、そのまま飛行機から身を投げた。

賀来を失ったことで涙を流す結城は賀来を助けようとしたのか、操縦席に向かうも、そこで射殺されてしまう。

この事件でMWの存在は公にされ、国民の怒りが爆発する中、結城の双子の兄は不敵な笑みを浮かべるのだった。


結城の双子の兄が最後に見せた不敵な笑みは双子であることを活かして入れ替わったとも取れるし、
弟にある種の人間性が残っていたのとは逆に善人な兄にも大きな悪意があったとも取れるが、
真相は不明。



追記×修正




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最終更新:2022年08月18日 21:01