シェリル・ノーム

登録日:2009/06/08(月) 22:56:33
更新日:2023/10/19 Thu 09:59:11
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あたしの歌を聴けぇぇ!!


シェリル・ノームは『マクロスF(フロンティア)』の登場キャラクターで、二人のヒロインの内の一人。
担当声優は遠藤綾。歌は歌手のMay'nが担当している。
アルファベット表記ではSheryl Nome、フロンティア船団では雪露という中国語表記も登場している。


概要

11月23日生まれの17歳で、ギャラクシー船団出身の歌姫。
マネージャーはグレイス・オコナー。
父はアベル・クーロ、母はサリー・ノーム(名前は漫画『キス・イン・ザ・ギャラクシー』でのもの)。
マクロスゼロ』(『F』内で登場する劇中劇『鳥の人』の原作)に登場するマオ・ノームは祖母、サラ・ノームは大叔母に当たる。
いつも付けているフォールドクォーツのイヤリングはサリーの遺品であり、ノーム一族の家宝である。

身長169㎝(劇場版では165㎝)、体重54㎏。Dカップ。…どう見ても足りない気がする。
引き締まったスレンダーなボディ、やや太い眉毛、ブルーの瞳、フェーブのかかったストロベリーブロンドの長髪、潤んだ唇……
と、どこかハリウッドセレブを思わせるゴージャスな外見をした絶世の美少女。17歳に見えないは禁句

リリースする楽曲は銀河チャートで常に上位に位置し、「この銀河で暮らしていてシェリルの歌を聞かない日はない」と言われる程。
その美声と美貌で絶大な人気を誇る歌手であり、銀河の妖精と称される。

もう一人のヒロインであるランカ・リーもそんな彼女に心を奪われたファンの一人。


その容姿、歌声、そして作中で見せた生き様から、シリーズでもとくに視聴者からの人気が高いキャラクター。
2019年にNHKが行った『全マクロス大投票』のキャラクター部門では、堂々のシリーズ全キャラクター中1位に輝いた。
それも作品別ランキングでは『TV版シェリル』が1位、『劇場版完結編サヨナラノツバサのシェリル』が4位、また『劇場版前編イツワリノウタヒメ』のシェリルが19位に付けるという、まさに圧倒的な人気っぷり。


女性キャラでありながら、男性のみならず女性視聴者からの人気も高い。
そのゴージャスなイメージから、美容グッズやコスメとのタイアップが行われたり、シェリルをイメージしたジュエリーや高級アクセサリーが多数発売されるなど
ロボットアニメのヒロインとは思えないような、異例の商品展開が頻繁に見られる。


人物

性格はかなりプライドが高く、高飛車な女王様気質。メディアの前でもビッグマウスが飛び出すなど「妖精」とはほど遠い。
自分自身の才能、そして美貌と性的魅力にも相応の自信をもっており、美しい肢体を大胆に見せつけるセクシーなパフォーマンスが売りの1つ。

バストにも自信があるようで、これ見よがしにアルトの前で揉んでみせたり、OPで揉みしだいている(ように見える)カットがあったり、『歌マクロス』の版権絵でも揉んでいる。
ドラマCDでは自分のおっぱいを『かっこいい胸』と表現している。
ギャラクシー船団では整形やインプラントといったものが当たり前のように行われているが、その類を一切受けておらず、それも売りの一つらしい。
TV8話ではシャワールームでナナセの爆乳をマジマジと見ていたが。

そんな彼女だがその実かなりの努力家であり、現在の自分の立場は努力によって得たものであるという絶対の自信を持っていっている。
プライドの高さは、日頃のたゆまぬ努力に裏打ちされての物なのだ。

そうした自分への厳しさは“プロ”として常に完璧を追求する姿勢にも現れており、
いかなるアクシデントにも平然と対応してみせる姿は、主人公の早乙女アルトの心を強く打った。


カリスマシンガーというイメージが強いが、彼女の曲は(設定上)作詞・作曲まですべてシェリル自信が手掛けており、天才シンガーソングライターという一面も持つ。
そして彼女自身はライブ開始時にこの項目冒頭にある台詞を叫ぶことからも分かるように、自他共に認めるFIRE BOMBERのファンでありフォロワー。

漫画『キス・イン・ザ・ギャラクシー』ではTV版や劇場版とは直接つながらないとはいえ彼女の過去が明確に描かれており、
彼女が上述した人物になっていった経緯も描写されている。

またドラマCD『ギャラクシー・メモリー』では、グレイス・オコナーとの出会いからTV版本編に至るまでの空白期間が描かれている。シェリルおよびグレイスファン必聴。

口癖は、「あたしはシェリル(よ)!」「こんなサービス、滅多にしないんだから」等。滅多にしないが口癖って冷静に考えたらおかしいような

劇場版ではピンク色のたい焼き型携帯を使っており、以降はピンク色のたい焼きがシェリルのトレードマークとなっている。
これはMay'nの大好物がたい焼きであることから、『ケー鯛』というダジャレにちなんで採用されたそうな。
残念ながらシェリルが本編でたい焼きを食べているシーンはないが、後のゲームなどでたい焼きを好んでいるような描写が見られ
2021年に上映されたされた続編『劇場短編マクロスF ~時の迷宮~』でついに大好物という設定になった。


ちなみに彼女は作中において英語*1とフランス語*2を使用しているシーンがある。マルチリンガルなのだろうか?


【代表曲】
  • 射手座☆午後九時Don't be late
サビの「もってっけー!」という印象的なフレーズでおなじみ。1話から視聴者に強烈なインパクトを残した、シェリルソロとしてはおそらく最も有名な曲。
現実世界のライブでは「もってっけー!」の掛け声に合わせてジャンプするのが恒例となっており、一際盛り上がるキラーチューン。
マクロス史においてはユニバーサルボード17週連続1位を記録したという、とてつもない大ヒットソング。

  • Welcome To My FanClub's Night!
15話、イツワリノウタヒメの冒頭ライブシーンなどで使用される。
彼女のライブについて歌った曲。S.O.SとはSheryl On Stageの略。

  • What' bout my star?
1話や5話で街中で流れている。4つ打ちのアップテンポなダンスナンバー。
シェリル自身がこのバージョンを歌うシーンはほとんどないため、どちらかと言うと5話でランカ・リーがカバーしたロック風アレンジの『What'bout my Star?@Formo』の方が有名かもしれない。
15話でランカとデュエットするのもFormoバージョン。

  • インフィニティ
7話の神がかり的な戦闘シーンなどで使用される。客席にいたランカとのデュエットバージョンは『インフィニティ#7』という題がついている。
マクロス史においては大ヒットドラマの主題歌という設定で、ユニバーサルボードで8週連続1位の大ヒット曲。

  • ダイアモンドクレバス
前期ED曲。別れをテーマにしたバラード。
15話EDで使用されたランカとのデュエット『ダイアモンド クレバス 50/50』、20話の終盤からEDにかけて使用された『真空のダイヤモンドクレバス』など、バージョン違いがいくつか存在する。

  • ノーザンクロス
後期ED。まさかのMay'n出演の実写+メイキング映像という構成は視聴者の度肝を抜いた。
後半におけるシェリルの心情を悲痛かつパワフルに歌い上げる、強烈なラブソング。

  • 妖精
22話で使用。
『銀河の妖精』を演じる自分自身と、その秘めたる思いをしっとりと歌い上げるバラード。

  • pink monsoon
劇場版前編のデートシーンの挿入歌として使用。
設定としてはシェリルが15歳にして手掛けたデビュー曲。エロティックな雰囲気ただようミドルテンポのダンスナンバー。

  • ユニバーサル・バニー
イツワリノウタヒメ冒頭のライブシーンで使用される。
「白ウサギ」と「黒ウサギ」という2つの人格が入れ替わりながら、女性の二面性を表現する。

  • オベリスク
イツワリノウタヒメ終盤のライブシーンで使用される。
イントロからの高揚感が素晴らしい。

  • 禁断のエリクシア
サヨナラノツバサ冒頭のライブシーンで使用される。
錬金術がテーマ…とのことだがどう考えても子作りソング。
何かとエロティックな歌詞の多いシェリルだが、この曲は一際ストレートな内容。
歌いだしの「あなたの遺伝子を 私の中で混ぜて」という歌詞に映画館で凍りついた人も多いのではなかろうか。

  • ゴ〜〜ジャス
マクロス35周年記念、およびマクロスF10周年を記念して2017年に発表された曲。
また街頭ビジョンにて一度限りのPV上映が行われ、新宿アルタ前と秋葉原UDX前をシェリルファンが埋め尽くした。




以下ネタバレ

















幼少時はスラムで過ごしており、そこでグレイスに拾われる。
彼女を主人公とした公式の悪ふざけ漫画『キス・イン・ザ・ギャラクシー』では人買いに強姦されそうになったところを救われている。

フロンティア船団来訪ツアーでフロンティアに訪れ、そのライブ中に早乙女アルトと知り合う。
以後、何かにつけてアルトを奴隷扱いしながらも、自分を特別扱いしない彼に対し好意を抱く。

また、ランカ・リーとはイヤリングを求めてアルトを探している途中に知り合う。
その時シェリルは変装しており、ランカは気づかなかったが、後にアルトと再会する直前に正体を暴露して驚かせた。
ちなみに劇場版並びに『キス・イン・ザ・ギャラクシー』では幼少期に1回だけ会ったことがある設定。どちらも忘れていたが。

バジュラ襲来の際に、避難した壕の中でアルトに生乳を見られ、彼に平手打ちをお仕置きとして与えるが、
救出後にアルトへ「(生乳を見た)記憶を一晩なら(オカズに)使う事を許してあげる」とご褒美を与える事も忘れない。
コレが代表的な飴と鞭と言う作戦である。

自身を慕い、夢を追い続けるランカに対しては好感を持っており、ランカがミス・マクロス出場を決意するきっかけを与えた。

その後イヤリングの件で再びアルトの元へ訪れ、デートをする。別れ際にアルトの頬にキスをするが、恥ずかしかったのか赤面している。

ツアー後にはギャラクシーに戻る予定だったが、ギャラクシーが消滅してしまったためフロンティアに残り、アルトのいる美星学園航宙科パイロットコースに編入する。

映画「BIRD HUMAN -鳥の人-」の撮影現場でアルトにキスをするも、ランカに見られる。
それがきっかけでランカはマオの代役をする決意を固めた。

アルトの誕生日プレゼントに本物の空を見せたいと思い、ガリア4への遠征に帯同を要請する。
だが、到着後間もなく、体調不良が原因で倒れてしまう。慰問ライブは代わりにランカが務め、見事代役を果たす。
しかし、グレイスの策によりガリア4は消滅。消滅の余波を避けるためにバジュラ母艦のワープに便乗して難を逃れた。

フロンティアにバジュラが襲撃した際に、そのバジュラ母艦と共に戦場に現れる。
ミシェルが気絶していたために、彼に代わって(一応講習は受けていたため)操縦捍を握るが、所詮はシロウト、あっさり機体は撃破。
本人達はヒーローよろしく現れたアルトに救出された。

フロンティアへ帰還後入院するが、ランカがアイドル歌手として成功を収めており、
歌手としての自身の立場に危機感を覚えるも、仕事の出来ない現状にやきもきする。

入院中にテレビで見た映像にランカと共にグレイスが映っていたことに驚き、
グレイスにそのことを問い詰めると、完治したはずのV型感染症が治っていない事を告げられる。
ミシェルクランがその事実を知った際、アルトには告げないよう求めた。

歌に対する希望を失い、雨の中路頭に迷っていたところ、倒れてしまい、偶然通り掛かった早乙女矢三郎に拾われ、早乙女家に滞在するようになる。

美星学園でランカのライブが行われた際に、アルトに励まされて、彼と抱き合っていた所をランカに見られる。
バジュラの大群に襲われ、絶望した人々の中で歌を歌い、「あなた(ランカ)が希望の歌姫なら、私は絶望の中で歌ってみせる」と気持ちを新たにした。

危機が去った後、音楽活動を再開すると、政府の調査によって、自身の歌に微弱なフォールド波を発生させる力があることが判明する。
これは、V型感染症特有の現象であり、シェリルはバジュラの母星へ向かっていなくなってしまったランカの代わりに政府の切り札を務めることを決意する。


そして最後の戦いへ……。


蛇足だが、本編22話でアルトと【ヤッちゃった】と推測できる場面がある。
備考としては、アルト役の中村悠一がオフィシャルファンブックのキャストインタビューで、
「ARの時にはそうとわかる絵だったんですね」「アルトって流れでそういう事するのと女性キャストに何故か僕が責められた」と語っている。
小説版では確定している。

「俺、変じゃなかったか?」
「比較対象なんかあるわけないんだから、わかるわけないでしょ!バカバカバカ!」

つまりは処j(ry

どうでもいい事かも知れないが、アルトとシェリルが【ヤッちゃった】場所はアルトの亡き母の庵である……

他にもアルトに携帯バイブでの振動プレイを経験させられたり、作詞に夢中になっている時にお尻を視姦されたりとセクハラを受けている。
美人系のキャラだけあって作画が悪いときは一番の被害者である。


上述の通りFIRE BOMBERのファンであり、スラム時代から自分を支え、立ち上がる力を与えてくれたのは彼らのサウンドだった。
小説版で早乙女矢三郎から熱気バサラと出会った話を聴かされた時は若干嫉妬していたりする。
ただ『マクロス30』でのセリフ的には単純なファンというよりもリスペクト相手と言った方が近いようである。


『マクロスアルティメットフロンティア』では、ランカと共にチュートリアルの進行役を務める。
サポートキャラとしても登場、能力は「銀河の妖精」、自機および友軍の攻撃力を1.5倍にし、HPを回復させる。
攻撃力=士気上昇、HP=気力充填と考えれば妥当なところか。
歌で人々を勇気づけてきた彼女に相応しい能力ではないだろうか。


スーパーロボット大戦シリーズにおいて

作品によって人間関係はまちまちであるが、ダンクーガノヴァのエイーダ、種運命ラクスミーアフェイ・イェンHDといった他作品の歌姫キャラと関わることが多い。

スーパーロボット大戦L
マクロスF初参戦と同時に初登場。

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇』
声付き初参戦。ランカ共々アルト機に乗り込むイベントあり。
天元突破グレンラガンのカミナと全力で張り合った結果、周囲からは「似た者同士」と評されており*3
しかも同作のカミナはOVA世界最後の日流竜馬とも初対面で似た者同士いがみ合っていた為、シェリル、カミナ、竜馬は同族扱いされている。ヤンキー2人に女の子混ぜるなよ!

『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』
憧れのFIRE BOMBERと初共演。バサラとは互いに我が強い性格ゆえに尊敬しながらもよく喧嘩している。
V型感染症が意外な方法で治ったり、TV版で参戦したのにEDでアルトに「昔どこかで会った事がないか?」と尋ねられ、
その場でははぐらかすなど、劇場版へと繋がる伏線も貼られている。

スーパーロボット大戦UX
(システムの都合による風評被害レベルの話とはいえ)オベリスクが某忍者のテーマ曲として定着することに。

スーパーロボット大戦BX
劇場版の原作終了後であるため当初は昏睡状態であるものの、最終的には復活する。
リオンやミーナのことを「夢の出来事」として僅かに覚えており、終盤には完全に『マクロス30』での出来事を思い出す。




こんな追記・修正、滅多にしないんだからね!

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最終更新:2023年10月19日 09:59

*1 劇場版後編の作詞シーン等

*2 TV版3話におけるグレイスへの書き置き

*3 決め台詞も「あたしを誰だと思ってるの?」と「俺を誰だと思ってやがる!」で似ている