巨神兵(風の谷のナウシカ)

登録日 : 2012/11/17(土) 10:31:18
更新日 : 2017/09/05 Tue 09:21:12
所要時間 :約 6 分で読めます




巨 神 兵

7日間で旧世界を焼き付くしたと伝えられる化け物




巨神兵とは

風の谷のナウシカに登場する兵器。

かつて 火の7日間 と呼ばれる災厄をもたらし、当時の文明を崩壊させた最強最悪の存在である。

人の形をしているが、かなりの巨体を持つ。

作中で化石と化した遺骸が砂漠に転がっているのが序盤から確認できる他、回想シーンで光ののようなものを持つシーンが存在した。

作中では 工業都市ペジテ の地下にて起動させる前の形で発掘され、世界の崩壊を恐れた街の住人が封印しようとしたが、
トルメキア帝国 が確保しようとしたことで物語の始まりに繋がる。


映画版での活躍

物語終盤に王蟲の襲来を退けるべく不完全な状態で起動させられる。

殿下「焼き払え!!」


口から強烈な プロトンビーム を放つが、二発打つだけで身体が限界を迎え、ドロドロに溶けてしまった。


このシーンは銀魂のアニメ(タマ菌の回)でパロディにされた。
スタジオジブリは絶賛してくれたらしい。


漫画版の活躍

あぁ、やっぱりあなたはボクのママだ…


チョイ役 で終わった映画版と違い、今回は ほとんど 完全体で復活する。

物語序盤で、ペジテの地下に埋まっていた巨神兵の骨格。
その側にあった箱の中の『 』をはめかえると…数日後、肉がついていた。そう、箱は胎盤であり、石はその鍵だったのだ。

その後ペジテを襲ったトルメキア軍の手を経て土鬼が『 人工子宮 』に入れて育てていた。

終盤で巨神兵が入っていた『子宮』が燃やされ目覚めた巨神兵は、復活のトリガーとなる『 』を持っていたナウシカを

母親

と認識し、彼女の言葉に従う。

復活直後はまさに生まれたての子供のような無邪気な言動が見えたが、ナウシカに息子として認められ『オーマ』という名前を与えられると急激に知能が進化。
ちなみにオーマとは古エフタル語で『無垢』。 

人類の存在の是非を問う『 裁定者 』として目覚める。

凍えるナウシカのために光を作って温めてあげたり、ナウシカのために一生懸命になったりと、 根は素直で優しい良い子
歯に『東亞工廠』と書いてあるのが確認できる。そのことから生体メカと思われる。


※しかし、彼の体から発せられる『 』は生物には非常に毒であり、光を浴び続けたテトは死に、ナウシカは 死にかけた


ほとんど 完全体のため映画版以上の能力を持っており、馴染みのビーム以外に

  • テレパシーで会話
  • 見た映像を他人に送信
  • 光輪を背負って音速で飛行
と規格外な能力を披露する。

しかし、『 子宮 』から早く出てしまったせいで 肉体は完全ではなく 、時がたつにつれ、徐々に朽ちていった…。

終盤、シュワの墓場の入り口を一撃で破壊したあと反撃を喰らい、死亡したと思われたが、ナウシカの『墓場の主を破壊しろ』という命を聞き、奮起。

下半身が引きちぎれながら も墓場の外壁から無理やり侵入し、主を破壊した。

だが、身体が限界を超えてしまい、そのまま死んでしまう。


最期のナウシカとのやりとりはとても切ない……。


…母さん

よく見えないよ

よく見たいのに…

でも母さんが元気でうれしい

ぼく、立派な人になれたか心配だ…


あなたは私の自慢の息子です…!

誇り高く、汚れ無き心の戦士です

それに…

とても

やさしい子です…


母さん…

ナカナイデ…






【余談】
劇場版において巨神兵がプロトンビームを発射しながら崩壊するシーンは、庵野秀明が原画を担当した。

宮崎駿が描いた初期の絵コンテの段階では完全復活した巨神兵と王蟲が激突するシーンが存在したが、尺に間に合わないということで間に合わせるために絵コンテを描き直したという。

BD版『風の谷のナウシカ』の完成披露発表会において、スタジオジブリの鈴木敏夫は「エヴァンゲリオンは巨神兵だ!!と今気付きました」「何十年たった今でも人間って同じことやるんですね。恐ろしい(笑)。だからお墓には巨神兵って書いときましょう」と発言した。このソフトには映像特典として、鈴木と庵野の対談「ナウシカとエヴァンゲリオン!巨神兵の行方は?」が収録されている。


完全体の姿を見ればよく分かるが、エヴァンゲリオンの元ネタである。

2012年には、イベント「特撮博物館」開催にあたってその庵野秀明自らの手で映像化。
「巨神兵東京に現る」というタイトルで、イベント会場にて上映された。


追記・修正は『 』を持つ巨神兵の親の方、お願いします。

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