停戦協定(遊戯王OCG)

登録日 :2011/09/04(日) 19:18:23
更新日 : 2016/11/17 Thu 15:02:07
所要時間 :約 4 分で読めます





皆は制限カードと言ったらなにを思い浮かべるだろうか?




最高の蘇生カードである死者蘇生


帰ってきた混沌戦士 カオス・ソルジャー -開闢の使者-


制限カード最強の魔法罠除去であるハーピィの羽根帚


確かにこれらは強力で数多くのデッキに入り、第一線で活躍している。



しかし皆にはわかるだろうか?
制限カードでありながら、必須でもなく、仮に入れたとして第一線で活躍出来るとは限らないカードの名前が…





そのカードとは・・・















《停戦協定》
通常罠
フィールド上に裏側守備表示で存在するモンスターを全て表側守備表示にする。 この時、リバース効果モンスターの効果は発動しない。
フィールド上に表側表示で存在する効果モンスター1体につき 500ポイントダメージを相手ライフに与える。


登場は古く、かの人造人間-サイコ・ショッカーを生み出したCurse of Anubis −アヌビスの呪い−である。

効果は地味でフィールドのモンスターを全てリバースし(リバース効果は無効)、
フィールドの効果モンスター1体につき500ダメージを与えると言ったもの。

最盛期は人喰い虫、メタモルポット、ペンギン・ソルジャー、サイバーポッド、聖なる魔術師などの
強力なリバース効果モンスター(現:リバースモンスター)を抑制したり、単純に安定したダメージ源として活躍していた。

昔はロックバーンも多く優秀なカードとして君臨していた。

同パックで登場したサイコ・ショッカーにメタられつつも堅実な働きをする1枚であり、01/01/15に制限カードに指定された。
さらにその優秀さが認められ、再録された際にはスーパーレアに昇格されている。















しかし、環境は加速した…
















このカードに頼らずとも、サイエンカタパカオスなど、リバース効果をものともせず手軽に大ダメージを与え、またはライフを削りきるデッキが登場。
更に進むとかの有名なダムドが登場し、さらにはシンクロモンスターで環境は超加速。
一部のテーマデッキを除き、リバース効果モンスターは時代遅れとまで言われてしまった。
それ故にこのカードが与えるダメージなど微量であり、一般のデッキでの採用意義が落ちていった。

現在で多用されるリバースモンスターはライコウシャドールくらいで、スノーマンやパキケはリバースモンスターではないので効果の抑制にならない…


しかし、このカードは制限カードのままである。


その年数、なんと 10年以上 である。
これは緩和の可能性がないエクゾディアを除くとなんと 最長

ではなぜこのカードは制限カードのままであるのか?
環境がライフアドバンテージを軽視する傾向にあるのと、チェーンバーンや、
制限改訂により網を3枚積めるようになったロックバーンの存在によると思われる。
デッキの性質上、フィールドにモンスターがたまりやすく、大ダメージが期待できる。
チェーンバーンに至っては、連鎖爆撃などのカードと絡め凄まじいダメージが期待できる。

これが複数使われたらたまったもんじゃない。
まあチェーンバーンなら自分の場にモンスター全然溜まらないし、おジャマトリオ使う都合で自業自得の方が強いんだけどね。

確かに1枚では大した火力にならず、引導を渡すことが出来ない。
(まぁ、現環境だと1500ダメージくらいなら軽く狙えるので一枚でも十分引導火力かもしれないが)

しかしどうだろう、先述したバーンデッキでの活躍もあり、
さらにライフアドバンテージを軽視する傾向にある環境にこのカードが緩和されたらどうなるか…

もしかしたら停戦協定はかの破壊輪のようなエンドカードになるかもしれないだろう。

停戦協定は制限カードにしては弱すぎるが、かといって緩和してはならないだろう。


また、このカードは遊戯王の歴史を制限カードという立場から10年余りずっと見守ってきたのである。
様々なカードが登場し、環境が加速してきたのを全て知っているカードなのである。
昔、このカードに勝利の望みを託したなどの思い出を持つものもいるだろう。
どうだろう、GS2011に再録されて入手も容易であるため、ガチじゃなくてもいい、一度このカードを使ってみてはいかがだろうか?
早すぎる環境に慣れた体の息抜きになったり、もしかしたら思わぬ活躍をするかもしれない。


制限カードでありながら必須でもなく壊れでもないカードなのに10年制限に留まっているカードは? 」と友人などにクイズとして出題してみよう。
このカードの名前が出る人はそういないはずである。
もしいれば、なかなかの決闘者である。

なお、なんとなく名前の似ている魔法カード《一時休戦》(これも制限カード)が
「次のターンまでお互いに与えるダメージを0にし、互いに一枚ドローする」というものであるのに対し、
このカードは情報アドはともかく、 ライフに関しては相手を一方的に攻撃している のである。

このカードの背景設定はよく分からないが、
もしかしたら戦勝国が敗戦国に対し 不平等条約を無理やり呑ませている 光景が描かれているのかもしれない。
歴史はスタジオで作られる~♪


追記・修正をお願いします。


ちなみに龍可に専用ボイスがある。

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