外道坊

登録日 :2012/07/29(日) 14:36:09
更新日 : 2016/10/22 Sat 09:46:28
所要時間 :約 3 分で読めます




外道坊とは、ブラックエンジェルズやドーベルマン刑事を手掛けた平松伸二による、悪を以て悪を制す破戒僧の物語。
キャッチコピーは「運命を変えるスピリチュアル・マーダー!!」。
作中では、現代日本において罪のない人々を騙し傷つけ殺そうとする本当に吐き気を催すくらい外道な人間達を、外道坊と名乗る僧侶がその人間の前世を言い当て、前世通りの死に様を以て殺すという、ぶっ飛んだ物語。

この前世というのが やる気のない民明書房 みたいな語呂合わせの親父ギャグ全開の人名が目白押しで、
マジなんだかギャグなんだかわからない殺伐としながらも馬鹿馬鹿しい一種独特の空気を醸し出している。

児童虐待や売春、拳銃不法所持など時事的な描写も多く、
ブラックエンジェルズやマーダーライセンス牙などと合わせて読むと日本という国の抱えた闇を綴った一代犯罪クロニクルができあがる。

世に犯罪が尽きることはないからネタギレも存在しないという業の深い作品群である。


外道坊は例え母親が許しを懇願しても、内閣総理大臣がアメリカに突き出すから殺さないでくれと懇願しても、外道には全く容赦せずに殺すなど、周囲への被害は顧みないが、
自身が呼び出した幽霊が復讐を果たそうとしたときには「お前も外道になる気か」「外道の始末はこの外道坊に任せろ」と言うなど、根っからのサイコキラーではない。


作中でも、人助けをしたり、滝行中に滝に落ちてきた人を病院まで運んだり、外道によりズタボロにされた人間の自殺を止めたりなど、少なくとも一般人並の良識はあるようだ。

のちに、同作者の「マーダーライセンス牙」と「ブラックエンジェルズ」とコラボする。
が、コラボ作品が作品なので、必然的に外道のレベルも上がり、「殺し」から「殺し合い」になることもしばしば。

作風的には似通った作品群だが殺しに対するスタンスは三者三様なところも面白いもので、
もはや人間ですらないバケモノの相手に慣れて覚悟完了し何の躊躇もなく悪を裁く雪藤と、
立場上なるべく法の裁きを受けさせたいと思い、迷いがある(思っているだけ)木場の考え方の違いが物語の骨子である。

木場に関しては作品設定がぶっ壊れるような前世を暴かれてしまったりと、基本的にロクな目に遭っていない。

外道坊の正体とは…
以下ネタバレ…









人の前世やオーラ、霊体を見る能力を持つものの、ただの人間である。少年時代、その能力のせいで母と共に村の住人から迫害を受けた過去があり、その際に母は死亡している。

彼を拾った師匠も、ただの僧侶である。
そんな彼は外道を殺し続ける弟子の変わりぶりに心を痛めるものの、警察に外道坊の情報提供をした際、警察の口封じにより殺されてしまう。
何故ならその警察の上層部にいる兄弟こそが、外道坊の少年時代に彼とその母を死に追いやった張本人だからである。
兄弟にとって自分の過去を知る外道坊とその師匠を生かしておくことはできなかったのだ。

そして師匠は幽霊となり彼に外道(上記の警察兄弟)を殺すのは辞めるよう説得するも、その隙に外道坊が外道に背後から刺されてしまい、説得を断念して成仏することとなった。

また、彼の迫害を行った村人たちも、作中の事件で皆亡くなっており、幽霊となりながら謝罪するシーンがある。




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  • 僕は真に愚かだったは吹いたww -- 名無しさん (2013-07-11 20:02:16)
  • 山奥の1村人にすぎなかった兄弟がどうやって県警本部長と知事になったのか気になる -- 名無しさん (2013-12-01 14:57:19)
  • これでもザ・松田に比べりゃ大人しい作品だぜェェェ~~~~~~~!!! -- 名無しさん (2014-03-08 15:44:05)
  • ↑松田を比較対象にしちゃ、ねぇ・・・ -- 名無しさん (2014-08-28 10:03:32)
  • マツダさんは異能生存体だからね。正義という点では一緒だが。 -- 名無しさん (2014-08-28 11:23:39)
  • まあ初期のブラックエンジェルズみたいで嫌いではないが -- 名無しさん (2014-08-28 11:56:15)
  • 師匠...アンタの常識や良心とかは外道には通用しないんだよ...外道坊もよく考えた上で答えを出しているんだから横から来て説得するなんて野暮なモンだ -- 名無しさん (2016-10-22 09:46:28)
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