スイクン

登録日 :2010/11/04(木) 00:15:44
更新日 : 2017/09/24 Sun 17:20:08 NEW!
所要時間 :約 9 分で読めます






図鑑No.245
分類:オーロラポケモン
英語名:Suicune
高さ:2.0m
重さ:187.0kg

タイプ:みず
特性:プレッシャー(相手から受けた技のPPを1余分に減らす)
隠れ特性:せいしんりょく(怯まない)

HP 100
攻撃 75
防御 115
特攻 90
特防 115
素早 85


透き通った水色の体色に、頭には風になびく紫色の後ろ髪と水晶を象ったような装飾を持つ美しい獣のような姿をしたポケモン
またクリスタルバージョンのパッケージを飾ったポケモンでもある。(ちなみに準伝説でパッケージになったのは今のところスイクンだけ)

どんなに汚れた水も一瞬で綺麗に浄化する力を持つ。
清水の優しさを宿していると言われており、清らかな水が流れる土地を求めてしなやかな身のこなしで大地を駆け巡る。

「北風の化身」とも呼ばれており彼の訪れた地には北風が吹くという。

名前の由来は「 」の「 君主 」から。

もともと別のポケモンだったらしいがエンジュシティの塔が火事になった際に死んでしまい、
それを哀れに思ったホウオウの力によってライコウエンテイと共に今の姿で蘇った伝説がある。



・ゲームでのスイクン


金銀ではエンジュシティの「やけたとう」の地下にライコウ、エンテイと共に佇んでおり、
プレーヤーが近づくと逃亡し各地の草むらを徘徊する。初代徘徊伝説ポケの一匹。

徘徊しているので狙って出会うのが難しく、出会ってもすぐに逃げられ、
逃げるのを封じても「ほえる」で強制退却させられるので出来るだけマスターボールを使いたい。

しかしパッケージを飾ったクリスタルでは「とうめいのスズ」入手後に「スズのとう」にてシンボルエンカウントで戦えるようになり、
捕獲難易度が大幅に下がっている。
シンボルエンカウントで影響が出るので、スイクンだけレベルアップわざから「ほえる」が抜けている(わざマシン使えってことかな?)。
余談だが、伝説戦で専用BGMが入ったのはここから。

またスイクンストーカーことミナキという人物も追加され、若干ながらストーリーにも絡んでいる。


HG・SSでも同じくミナキにストーカーされており、
ジョウト地方の各地を飛び回った後に25番道路のハナダの岬にてシンボルエンカウントで戦う事が出来る。
ただしこのイベント時にデータが開けなくなる致命的なバグがあるので注意。

またこのスイクンが岬にいる状態だと、我らがマーメイド、カスミと電話番号を交換出来ない。
何ともはた迷惑な仕様である。
幸い捕獲せずに倒すか逃げるかすると殿堂入り後に「やけたとう」へ移動するので、厳選を後回しにしてカスミとデートしたいなら覚えておこう。
他の二匹と比べてシンボルエンカウントで入手しやすく、パッケージを飾ったポケモンだけあってかなり優遇されている。


第三世代ではコロシアムで「ダークポケモン」として登場し、シャドー幹部のヴィーナスが所持している。
リメイク赤緑でも最初にヒトカゲを選ぶとクリア後にカントー地方を徘徊するが、今と比べるととてつもなく個体値が悲惨で、がんばっても逆4V(HP・こうげきしか0以外にならない)。

また映画「幻影の覇者ゾロアーク」の前売り券にて限定配信もされ、
このスイクンは色違いプレシャスボール入りで 「ぜったいれいど」 「しんそく」「エアスラッシュ」「アクアリング」と、
通常覚えない技を覚えている超豪華仕様である。ちなみに性格は「のんき(防御↑素早さ↓)」固定。

アニメでのスイクン


サトシが金銀編開始直後のワカバタウンに向かう途中、
謎のスイクンと思われるシルエットのポケモンと遭遇するというまるでアニメ一話のホウオウのような扱い。

劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を越えた遭遇」にも登場。
序盤でサトシがその姿を一瞬目撃し、現地で知り合ったホワイトからそれがスイクンだと教えられる。

その後、ロケット団最高幹部、仮面のビシャスによってセレビィが邪悪なポケモンへと変貌し、セレビィ・ゴーレムで暴れている所に現れる。
そしてサトシ達と共闘。

更に作中では、どんなに汚れた水でも一瞬で綺麗に浄化する設定もちゃんと使われていたりする。やはりスイクン優遇か…。


「幻影の覇者ゾロアーク」でも登場。
ゾロアークによる偽物が街を荒らすのにブチ切れて、エンテイ、ライコウとともに登場した。
ちなみに全員色違い。ゾロアークの変身体と見分けるための措置だろう。


・対戦でのスイクン


高い防御・特防・HPを持ち、他の能力もそこそこバランスが良い耐久型として非常に優秀な準伝説。
タイプも安定の水単である。

金銀時代からその片鱗を見せていたが、ルビサファ時代にはナンバー2最有力候補とされたポケモン。
厳選難易度以外の全てが優秀でカビゴンのタッグとして大活躍していた。


その優秀な能力とタイプから鋼や地面等の多くのポケモンに役割を持つ事が可能で、
メジャー所の起点にもされ難い点から第四世代後半でも受けポケの中でも最高クラスに位置するとまで評された耐久ポケモン。
特にドラゴン受けとしての需要が高い。


役割が持てる相手に物理アタッカーが多いためか努力値振りは防御寄りが主流。
また耐久型ながら素早さ種族値85と地味に高いのもポイント。素早さ調整のやりがいがあるポケモンとも言える。

ただし回復技が「ねむる」のみなため回復速度が遅いのが欠点。
技的に水タイプに決定打が無いのも辛い(相手次第では無理矢理押しきれるが)。
また耐久型全般の欠点として「ちょうはつ」や「トリック」に弱いのも注意したい。


型は「めいそう」「リフレクター」で耐久と火力を補給しつつ「なみのり」「ハイドロポンプ」「れいとうビーム」で攻撃する瞑想型が基本。

他にも「まもる」と「みがわり」で粘り特性「プレッシャー」でPPを削りつつ「たべのこし」で回復を狙ったみがまも型や「ねごと」を用いたねむねご型等がある。

「ミラーコート」や「こごえるかぜ」辺りも優秀。
BWから習得した火傷の追加効果を持つ「ねっとう」も耐久型のスイクンと相性が良い。


また前述の限定配布産スイクンはかなり強力。
特に一撃技の 「ぜったいれいど」 はその安定した耐久と相まって驚異で苦手な水タイプ等の居座りを許さない。
まさに役割無視の潰し技で、脅威以外の何物でもない。
世界大会で大暴れした時には、当時未解禁だった海外勢から 「零度ジャパン」 と揶揄されたほど。
色違いのプレシャスボール入り、故に読まれやすい事や素早さ下降性格のため調整がしづらい等の欠点があるが、それを考慮しても十分の強さ。

他の技もそこそこ強力だが「ぜったいれいど」程のインパクトは無く技スペや攻撃範囲の関係から選択肢には入りにくい。

スイクンの絶対零度の存在は非常に大きく、その後第5世代~第6世代でも猛威を振るい続けた。
ORASで使用不可になり一時期鎮静するが、シーズン12で過去作のポケモンが使用可能になるや否や猛烈な勢いで使用率が上昇している。
が、シーズン13で再封印。まるで夢を見ていたが如くこれまた凄まじい勢いで使用率が鎮静化している。
こいつもしかして零度が本体なのか
サン・ムーンでは何と思い出し技として まさかの零度解禁
すでにレートで使えなくなっていたとはいえ、配布型の利点が減ってしまった。
……しかし今まで散々猛威を振るってきた代償か、零度は氷タイプに無効になり、氷タイプ以外が使うと命中率が20%に下がるという二重の弱体化を施されていた。
前者はともかく、後者は実質スイクンピンポイントの調整と言っても過言ではないだろう。 *1

また、今作の準伝に当たるカプ系にことごとく弱いのも痛い。
そもそものタイプ相性が悪いカプ・コケコカプ・ブルルは言わずもがな。
特にコケコは特性によりエレキフィールドを展開するので、ねむカゴまでもが封じられる。
カプ・テテフはH極振りでも相手がC特化だとフィールド込み「サイコキネシス」で確2。
最大のライバルとも言えるカプ・レヒレにはHPの関係で素の耐久は勝っているものの、耐性の数はあちらの方が上。
さらにレヒレ相手には有効打がない上、ねむカゴはおろか、「ねっとう」や「どくどく」まで阻害されてしまう。
おまけにあちらには安定した削り技である「しぜんのいかり」まである。
他にも、火傷ダメージの弱体化やZワザの登場で数値受けが難しくなるといった環境の変化により、使用率を減らしている模様。
とはいえ、その耐久から「プレッシャー」でPP切れを狙ったり、「こごえるかぜ」や「おいかぜ」によるS操作、「ほえる」で起点防止などの利点は変わっていない。
H極振りなら無補正コケコの「10まんボルト」を耐えられるので、「ミラーコート」で返り討ちにできる。ついでに「しぜんのいかり」も返せる。


・ポッ拳でのスイクン


伝説のポケモンがプレイアブルキャラとしてまさかの参戦。

ルカリオピカチュウと同じくスタンダードタイプ。
だが、二匹と違いHPが一際高く、オーロラビームやハイドロポンプなどの超射的距離のビーム技や、
空中から放たれる高火力の吹雪を打ち分けるバリバリの重戦車タイプの射撃キャラである。
スタンダード(笑)
飛び道具が強力なため、接近されると弱いかと思いきや案外そうでもなく大きな穴はない(というかスイクンの飛び道具が豊富なので近付き辛い)。
やっぱりスタンダードだった。

バーストアタックは「超・絶対零度」
周りに冷気を発生させて当たった相手を凍結させて大ダメージを与える攻撃。
通常色だが絶対零度である。
なお全キャラのバーストアタックの中で唯一の通常攻撃+ブロック攻撃判定なので発動直後に相手の攻撃が当たると、攻撃範囲関係なく必ず相手にヒットする。

機動力以外に特に欠点がないためポッ拳稼働当初はピカチュウと並んで二強だと言われてたが、
ビームが一直線で連射が効かず誘導が無い故に避けられると隙だらけになること、プレイヤー間で研究が進んだこと、
アプデで他キャラにテコ入れが入ったことによりそう言われることはあまり無くなった。



ピカチュウ?知らね


・ポケモンGOでのスイクン


20179/1(金)~9/30(土)より、日本を含むアジア太平洋地域のレイドバトルで出現。

技1は「じんつうりき」or「めざめるパワー」、技2は「バブルこうせん」or「みずのはどう」or「ハイドロポンプ」。
レイドに望む際はTL(トレーナーレベル)30以上が7人以上で、
「タネマシンガン・ソーラービーム」持ちナッシーを中心に、サンダーカイリューなど、
一致抜群や水技に耐性のあるポケモンでパーティを組んでいればそれほど苦戦しないだろう。

で、肝心の性能はというと……
はっきり言って、





不 遇





の一語に尽きる。


まず、ステータス。
レベル20(レイドで入手したポケモンの初期レベル)での最高CPは1613。
このゲームの水ポケモン最強と名高いシャワーズのCPは同レベルで1804。

……この時点で大きく差をつけられている。
ポケモンGOにおける種族値は攻撃と特攻、防御と特防のうち高い方を参照するようになっており、素早さは実質存在しない。
さらにCPは攻撃種族値の比率が大きい仕様となっている。
つまり重火力系のポケモンが有利な仕様であり、攻撃系種族値が低めで、防御系種族値が均等なスイクンはこのゲームではかなり無駄の多い配分となっているのだ。

次に技。
シャワーズはDPS *2 、EPS *3 が超優秀な「みずでっぽう」、水技最強の「ハイドロポンプ」の組み合わせを使うことができるが、
スイクンの場合「ハイドロポンプ」こそあれど、技1に タイプ一致技がない
いや、厳密には「めざめるパワー」でタイプ一致を狙うことができるが、本家をプレイ経験のある方はお目当てのタイプを狙うことがいかに困難かご存知であろう。
このゲームではタイプが捕獲時点で決定されるため、わざマシンを2回使ってもタイプを変えることはできない。
仮にタイプ一致めざパ持ちを入手できても、 「みずでっぽう」の性能に完敗している のが余計泣ける。
このポケモンの原作での習得技を考えると、せめて「バブルこうせん」が技1だったらもう少し使いやすかっただろうというのが悔やまれる。 *4
そしてこのゲームには 変化技というものは存在しない

さらに追い打ちをかけるかのように、伝説のポケモンはジムに置くことができない。
ジムを長時間守ることで貰えるポケコイン *5 が増え、ジムバッジの経験値 *6 も稼げるため、耐久型のスイクンにはうってつけのはずが、 職場さえない という事実。
同じ耐久型かつ、レイドで有利な相手が少ないルギアでさえ、カイリキーのソロレイド要員という就職先があったのに……

ちなみに海外で先行解禁されたライコウ・エンテイの性能だが、前者のレベル20の最高CPは1913、後者は1930。
おまけにそれぞれのタイプで最高の組み合わせとされている「でんきショック・ワイルドボルト」、「ほのおのうず・オーバーヒート」が可能という始末。
もはや死体蹴りかというレベルである。

こうして見ると、ポケモンGOの仕様は悉くスイクンに不利にできているという事が分かるであろう。
事実、twitterでも「スイクン」と検索すると、関連予測に「弱い」という言葉まで出てくる辺り、いかにプレイヤーの落胆が大きいかが窺える。
無駄のないと思われていたステータスがこんな所で仇となるとは、一体誰が想像したであろうか……

追記修正お願いします。

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