スチームパンクシリーズ(ライアーソフト)

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&font(#6495ED){登録日}:2012/09/11 (火) 16:29:56 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 19 分で読めます(折り畳み部分込みだと17分) ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(7){&font(#008cff){右手を、伸ばす。}}} *概要 スチームパンクシリーズとは[[ライアーソフト]](Liar-soft)が発売している[[スチームパンク]]を題材としたPCゲーム作品の総称である。 シナリオライターは「[[ANGEL BULLET]]」「殺戮のマトリクスエッジ」「[[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ]]」などの桜井光。 電気ではなく蒸気機関によって文明の発展がもたらされたという世界観のもと、 ある時は冒険活劇、ある時は複数の主人公によるオムニバス、ある時は学園モノと作品ごとにアプローチを変えながら展開している。 それぞれの物語は独立しており、ぶっちぎりに初心者バイバイな「白光のヴァルーシア」を除けばどの作品からでも楽しめる。 歴史改変SFとしての一面があり、歴史上の[[あんな人物>サー・ウィンストン・チャーチル]]や[[こんな人物>ハワード・フィリップス・ラヴクラフト]]の他、 チャールズ・バベッジだのエジソンだのヘミングウェイだのオーギュスト・ロダンだのコナン・ドイルだのシャーロック・ホームズだのが登場する。 &font(#ff0000){コナン・ドイルとシャーロック・ホームズがどちらも実在するのはおかしい?} &bold(){そういう世界観だからしょうがない}。 歴史上の人物についてはあくまで「元ネタにしている」程度なので、史実通りの人物像で登場しているキャラは皆無と言ってもいい。 時にはびっくりするようなキャラ付けをされていたり、&bold(){歴史なんざ知ったこっちゃねえ!} とばかりに&font(#ff0000){お亡くなりになっていたり}する。 生まれる年代そのものがズレているキャラも珍しくない。 また、前述のスチームパンクな世界観に加えて[[クトゥルフ神話]]やアメコミやTRPGの要素も入っている。 これらが好きな人は所々でニヤリとさせられること間違いなし。 シリーズ全体の特徴として頻繁に登場する専門用語や繰り返し表現を多用する癖のある文体がある。 特に文体が曲者でとにかく人を選ぶ。&bold(){本当に人を選ぶ}。その様は「世界観とキャラが好きだけど文体が気になる」というファンもちらほらいるほど。 その一方で合う人にはとことん合うため「隠れた名作」扱いされることが多い。 ライアーソフトのHPから独立してスチームパンクシリーズ単体のポータルサイトも設けられているので、 各作品について知りたい方はそちらを覗いてみるのもいいかもしれない。 &font(#f5f5f5){&font(l){え? シリーズ重ねるにつれてスチームパンクというよりはサイバーパンクになってる? &bold(){ぐうの音も出ねえ。}}} #contents() **シリーズ本編 ライアーソフトから18禁PCゲームとして発売されたシリーズの本流となる物語。 あらすじや詳細は各項目を参照。 &font(#008cff){●[[蒼天のセレナリア -What a beautiful world-]]}(2006) &font(#008cff){&bold(){「あたしたちの翼を邪魔するものは、何もない――!!」}} &blankimg(serenaria.jpg,width=310,height=232) &font(#afdfe4){画像出典(&link_anchor(*1){*1})} 記念すべきスチパンシリーズ第1弾。 青空の下、飛空挺に乗って未知の大陸を飛び回る冒険活劇ストーリー。 序盤のジブリ感がすごい。エロゲな展開が一番多い。 また他のシリーズ作品はひとつの都市を舞台とした物語が多いのに対して、 この作品は都市から都市へと飛び回り様々な異種族と交流しつつ世界を股にかける内容となっている。 けれどやっぱりヒロインは乙女でヒーローはイケメン。 ゲームパートは目的地を目指してMAP移動を繰り返すというもの。 至る所でイベント(お使いが殆ど)が発生するが、別に無視しても物語進行に支障はない。…良心は痛むが。 &font(#ff0000){●[[赫炎のインガノック -what a beautiful people-]]}(2007) &font(#ff0000){&bold(){うつくしき ひとびとの おもいをつむぐ ゆめものがたり――}} &blankimg(inganock.jpg,width=310,height=232) &font(#afdfe4){画像出典(&link_anchor(*2){*2})} シリーズ第2弾。 異境カダスの片隅に存在する閉鎖都市インガノックが舞台。 自らの身を顧みることなくあらゆる「ひと」を癒し続ける巡回医師[[ギー>ギー(赫炎のインガノック)]]を主軸としてその周囲の人々を描く物語。 無限に広がる霧で外部と隔絶された環境、その中で蔓延する奇病や麻薬など、前作とは打って変わって暗い舞台設定になっている。 以降の作品で恒例となったテンプレ戦闘や、それに伴う中毒性の高い台詞は今作から盛り込まれた要素。 ゲームパートでは各章の主要人物の心情を聞くことができる。ゲーム性は低いがシナリオ的には重要。 &font(#000000){●[[漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-]]}(2008) &font(#ff0000,black){「願いは果たされる。      } &font(#ff0000,black){ お前が、決して、諦めない限り」} &font(#ff0000,black){&bold(){「――待て。しかして希望せよ」}} &blankimg(sharnoth.jpg,width=310,height=234) シリーズ第3弾。 英国首都ロンドンが舞台。 主人公[[メアリ>メアリ・クラリッサ・クリスティ(漆黒のシャルノス)]]が原因不明の昏睡状態になった親友を救う為に謎の男[[M>The M(漆黒のシャルノス)]]と取引して異形が彷徨う黒い街を奔走する物語。 メアリの18禁な息遣い(※でも走ってるだけ)に興奮し、Mさんのヒロインぶり(&とっても奥ゆかしいツンデレ)に萌えるゲームと言っても過言ではない。 ゲームパートは逃走パートと呼ばれ、メアリを操作して追ってくる敵を避けながらMAPに散らばる『断片』を集めるというものになっている。 ○[[白光のヴァルーシア -What a beautiful hopes-]](2009) &bold(){――さあ、物語を紡ぎましょう。} &bold(){――喜びと悲しみと、星空の下で紡がれる夢とを込めて。} &bold(){――歌に乗せ、言葉に乗せ、機関と幻想とが入り交じる、砂漠の白光のまぼろしを。} &blankimg(valsia.jpg,width=310,height=234) シリーズ第4弾。 清浄な自然に満ちたカダス大辺境に存在する砂漠都市ヴァルーシアが舞台。 何人ものキャラクターを主人公として語られる群像劇。 設定からキャラデザ、BGMに至るまで全体的にアラビアンな雰囲気が漂う。イメージ的には[[マギ>マギ(漫画)]]みたいな感じ。 何気に嘘屋初のフルボイス作品であり、スチパンシリーズ独自の設定が増えてきたためか用語集も付いている。 &font(#800080){●[[紫影のソナーニル -What a beautiful memories-]]}(2010) &font(#800080){&bold(){――幾つもの想いがあった。}} &font(#800080){&bold(){――幾つもの記憶があった。}} &font(#800080){&bold(){――其処には、失われたはずのものが、確かに存在していた――}} &blankimg(sonanil.jpg,width=310,height=232) シリーズ第5弾。PSPとXbox360でコンシューマ版が発売された。 廃墟となったニューヨークとその地下世界が舞台。 生死不明になった恋人を求めて立ち入り禁止のNYを旅するうら若き才女エリシア・ウェントワースと 自らの影から現れた謎の青年、Aに導かれて紫色の地下世界を旅する記憶喪失の少女リリィが、かつてNYで生きていた人々の想いに触れながらすべての元凶が待つエンパイアステートビルII号塔、別名トレヴァータワーを目指す物語。 オズの魔法使い、不思議の国のアリスといった児童文学のオマージュが強い。 ゲームパートは表示されている記事の間違いを指摘するというもの。解らなかったら本編の詩を朗読する場面を見返そう。 なお、コンシューマ版での変更点は ・本編のえっちいシーンの書き換え ・終盤の「神殺し/リリィ」の場面に大きな加筆修正あり ・ゲームパートの仕様がより難易度の低い形に ・クリア後にEXシナリオが解禁される ・ストーリーの根幹に関わる部分の設定変更により随所の台詞が加筆修正されている EXシナリオの内容はED後の物語である「ヒュプノスの魔瞳」とシリーズ他作品とのクロスオーバーかつ[[黄雷のガクトゥーン>黄雷のガクトゥーン -What a shining braves-]]の前日譚にあたる「ウィツロポクトリの紅涙」に、もうひとつおまけ程度の短文が新規CGと収録されている。 コンシューマ版のCERO判定はR-15だが、そうなったのは第3章のリリィの入浴シーンが原因なのだとか。&bold(){ぶっちゃけ全然エロくないのに}。 初回特典は特典冊子とカードゲーム「ファンタズマゴリア」のカード。 特典冊子に収録されているのはTwitter連動企画の短編「リリィの日記」が元となった中篇と専門用語集と1909年までの年表である。 &font(#ffdc00){●}[[黄雷のガクトゥーン -What a shining braves-]](2012) &font(#ffdc00){&bold(){「輝きを持つ者よ。}} &font(#ffdc00){&bold(){ 尊さを失わぬ、若人よ」}} &font(#ffdc00){&bold(){「お前の声を聞いた。}} &font(#ffdc00){&bold(){ ならば、呼べ。私は来よう」}} &blankimg(gakuton.jpg,width=310,height=230) シリーズ第6弾。スチパンシリーズ初の学園もの。 学生によって独自の社会形態を形成しているフランス洋上の学園都市が舞台。 初の転校生にして自称72歳の主人公[[ニコラ・テスラ>ニコラ・テスラ(黄雷のガクトゥーン)]]が悩める学生たちを相談(物理)や説得(物理)で救っていくという王道活劇ストーリー。 弱きを助け強きをくじく、悪逆非道は許さない。そんな言葉を地で行くようなテスラの言動や登場人物の多くが持つ「異能」など特殊能力バトル系の[[燃えゲー]]的な設定が多い。 女の子の巨乳率が高めなので[[おっぱい星人]]のあなたは是非。 ゲームパートは各章の主要人物の過去や現状にテスラさんが物申すというもの。とはいえただの選択肢なので難しいことはない。コケシとマフラーコケシ(電動)。 2015年12月23日にMangaGamerから英訳版が発売された。 タイトルは「Gahkthun of the Golden Lightning -What a radiant brave-」。 &bold(){&font(#ff0000){○}緋星のバルトゥーム -What a beautiful starlight-} &font(#ff0000){&bold(){←new!}} 2015年夏に情報が公開された。シリーズ第7弾。 イラストレーターはAKIRA氏。 0時~、6時~、18時~でイラストが差し変わる仕組みのティザーサイトが公開されている。 キャッチコピーは、&bold(){――さあ、空を見よ。} ***WEBノベル 各作品の公式HPに掲載されている。 基本的に本編の後日譚と次作の前日譚を兼ね備えている。 #openclose(show=(Webノベル一覧)){ 【Webノベル一覧】 蒼天のセレナリア  「~シェラと或る少女の会話より~」「~妄念の男、執念の男~」(全2話) 赫炎のインガノック  「Inganock Tails」「After the Inganock」(全8話) 漆黒のシャルノス  「ナイハーゴの灰葬」前・中・後編 白光のヴァルーシア  「After the Valusia」(全4話) 紫影のソナーニル  「ウイツィロポクトリの紅涙」(全4話) } 公式HPにはこの他にキャラクターの人気投票ページや発売記念SSなんかも残されている。 また、桜井氏のブログではスチパンシリーズに関係するちょっとした小話を読むことができる。 バレンタインを題材にした糖度高めな話やらシリーズのラスボスと主人公の立場が逆転したトンデモ設定の話やらが読めるので、興味の湧いた方は是非。 ***桜井氏のTwitter シリーズの今後に重要なエピソードが出てきたり本編で生死不明になってしまったキャラのその後がわかったりすることがある。 新作発売前にはTwitter連動企画が催されることもあるため、ファンならフォローしておいて損はない。 なお、ガクトゥーンのファンでノベライズ版に収録されたシャイニングリーグが好きな人は鋼屋ジン氏のアカウントも覗いておくと設定呟きやらSSやらが読めて幸せな気持ちになれるかもしれない。 **グッズ 主に&font(#ff0000){ライアーソフトの通販ページ}や&font(#ff0000){桜井氏のサークル「ENGINE SMOKER」}から発売されている。 シリーズ本編をより深く楽しみたい人向け。 雑誌連載のみで単行本化されていない話があったり、同人誌で在庫切れだと入手が難しいものがあったりする。 ***小説 おおまかに分けて&font(#008cff){本編の外伝的な要素が強いもの}と&font(#008cff){別作品の体を取りつつも世界観を共有しているもの}とがある。 &font(#008cff){&bold(){‐外伝的な要素が強いもの‐}} &font(#800080){●}紫影のソナーニルノベルブック WEBノベル「ウイツィロポクトリの紅涙」の加筆修正版と、エンディング後の物語「ヒュプノスの魔瞳」を収録した一冊。 用語集と年表も入っている。 …が、「ウイツィロポクトリ」と「ヒュプノス」は2014年2月に発売されたコンシューマ版にEXシナリオとして収められているため、 現在ではファングッズとしての需要しかない気がしなくもない。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーン・ノベルアンソロジー 桜井氏を含めた豪華な作家&絵師による「黄雷のガクトゥーン」のアンソロジーノベル。 #openclose(show=(収録内容)){ 【収録内容】 &bold(){「幼虫夢寐~La Belle au bois dormant~」}作家:加納京太 絵師:東麻姫 &bold(){「朧藍のムーンシャイン」}作家:禾刀郷 絵師:霧生実奈 &bold(){「朱紅きプレリュード Prelude en rouge ecarlate」}作家:森瀬繚 絵師:文倉十 &bold(){「What a shining league」}作家:鋼屋ジン 絵師:Lem &bold(){「欺瞞の竜」}作家:桜井光 絵師:千枚葉 } とにかく多方面へのネタが詰まっている。 新たな登場人物の元ネタも有名どころが盛りだくさん。 特に短編のひとつである&bold(){「What a shining league」}はFDに出張したりこれ単体で同人誌を出されたり鋼屋氏によって色んな設定が作られたりで、何だかすごく…愛されてます…。 ファンディスク・シャイニングナイトの直接的な前日譚でもある。だから嘘屋再販はよ。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーン:ロング・グッドバイ 黄雷のガクトゥーンの登場人物、マクレガー・メイザースを主人公とした小説。 6月21日発売のテックジャイアンから短期集中連載開始。 黄雷のガクトゥーン:シャイニングナイトにも隠しシナリオとして収録されているが、雑誌連載版と内容に差がある…らしい(筆者未確認)。 &font(#008cff){&bold(){‐それ単体で独立した物語になっているもの‐}} &font(#808080){●}[[灰燼のカルシェール -What a beautiful sanctuary-]] &blankimg(krsr2.jpg,width=250,height=343) &font(#afdfe4){(画像出典:灰燼のカルシェール-What a beautiful sanctuary- 著:桜井光 イラストレーター:AKIRA)} [[ニトロプラス]]とのコラボ作となる新作書き下ろし小説。 コートに身を包んだ背の高い青年キリエと白衣に身を包んだ少女ジュネが終わった世界を旅する話。とにかく終末世界観に溢れている。 サントラ付き。内容は作中の各シーンに対応したBGMと&bold(){まさかの主題歌}。 各作品のバッドエンド後というIFストーリーであり、それを踏まえた上で読んでみると面白い。ああ、空に! 空に! ニトロプラスブックスからサントラ付きのものが販売されている他、2014年10月9日に星海社文庫から文庫版が出版された。 中身は先に販売されたものそのままでサントラはついていない。 &font(#ff7800){●}瞬旭のティルヒア &blankimg(tirha.jpg,width=230,height=260) &font(#afdfe4){(画像出典:瞬旭のティルヒア(壱巻) 著:桜井光 イラストレーター:霧生実奈)} 桜井氏が自身のサークルよりコミケ等で販売している小説。 舞台は1863年の日本。 機関技術によって超発展した江戸幕府に仕える侍、伊庭八郎が極秘荷物として受け取った不思議な少女りんと旅をするという内容。 スチームパンクな世界観での幕末を見ることができる。 また、&bold(){緊迫した戦闘描写}が魅力的。やろうと思えばテンプレ戦闘無しでも書けるんじゃないですかね桜井先生。 弐巻まで発売された状態でしばらく動きがなかったが、 &font(#ff0000){&bold(){2014年12月30日のコミケにて参巻が発売された。}} 通販は待て、しかして希望せよ。 なお、壱巻はとらのあなやメロンブックスで何度か再販されているものの基本的に品切れもしくは品薄状態。 &font(#ffffff,black){○}無色のウルタール -END of the shining world- &blankimg(ultal.jpg,width=200,height=157) &font(#afdfe4){(画像出典:無色のウルタールティザーサイト イラストレーター:AKIRA)} 電子書籍として発売する予定の小説。 舞台は神と"人"が共存していた太古のカダス。 まだ企画段階であり、ティザーサイトが立ち上げてあるのみ。英語版や紙媒体での販売も検討しているらしい。 現在、桜井氏のサークル『ENGINE SMOKER』より準備号である「ウルタール考」シリーズが発売されている。 &font(#ff0000){○}マーク・ヒューズの神はいない クトゥルフ神話アンソロジー「狂宴」-ドラッグフェニールの絵画・2-に掲載されている桜井氏の短編。 外宇宙的なものを召喚しようとしたマーク・ヒューズという男の前に、クトゥルフ神話でいうところの[[無貌の神>Nyarlathotep]]の顕現体が顕れるという話。 が、それが[[黒い男>The M(漆黒のシャルノス)]]のものなのかは明言されていない。期待したファンの方は悪しからず。 ***月刊うそ。 ライアーソフトFC会員限定でたまに送られてくる会報。 重要なエピソードや設定が明かされることも多い。 嘘屋作品の情報が山盛りの内容で、スチパンシリーズしか知らなくても読む価値はある。 これを機に他の嘘屋作品に触れてみるのも一興。 ***ファンディスク &font(#008cff){●}蒼天のセレナリアファンディスク 蒼天のセレナリアの続編だがDL限定販売。 シリーズ他作品でも&bold(){これでもか}というほど登場する用語、「ウォレス・ネットワーク」のウォレスさんが登場する。 &font(#008cff){●}Round a Go!Go! ライアーソフトのFD。 スチパン枠からは『蒼天のセレナリア』が参戦。 &font(#ff7800){ハ}&font(#ffb74c){チ}&font(#b8d200){ポ}&font(#afdfe0){チ} ライアーソフト、姉妹ブランドのレイルソフトの通算30作品リリース記念のFD。 ライアー&レイルキャラの共演でドタバタ騒ぎな内容。濃いキャラしかいないため物凄くカオス。 スチパン枠は赫炎~白光まで。 Steampunk Full-voice Fandisk 過去シリーズのアペンドシナリオ及びFC用シナリオをフルボイスで収録という豪華な一枚。 DVD形式。 #openclose(show=(収録内容)){ 【収録内容】 &sizex(3){銀色の彼のさえずり&font(#008cff){(蒼)}} &sizex(3){愛するひとの肖像&font(#008cff){(蒼)}} &sizex(3){ザントゥの深緑&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){翼、羽ばたかせる日&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){彼女の看護日記&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){手、いつかあなたの頬に&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){アーシェの月曜日、もしくは、ハワード・フィリップスの憂鬱&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){彼女のビスケット&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){兎のいる庭&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){仔猫の紅茶&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){鋼の都&font(#ff0000,black){(黒)} &font(#ff0000){※ファンクラブ特典シナリオ※}} &sizex(3){それは、彼女たちの幕間(白)} &sizex(3){それは、瞬きの物語(白)} &sizex(3){初恋の肖像(白)} &sizex(3){お茶の時間を幾つか&font(#800080){(紫)}} &sizex(3){幾つかの、冴えたやり方&font(#800080){(紫)}} &sizex(3){ソナーニル爆外伝&font(#800080){(紫)}} } その他に店舗購入特典、イベント購入特典、ファンクラブ購入特典としてSSが配布された。 SSの内容はそれぞれ異なっており、かつシリーズのメインキャラクターがクロスオーバーしているものが多い。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーン:シャイニングナイト -N'gha-Kthun:Shining Night- 黄雷のガクトゥーンのFD。 ガクトゥーン本編とノベルアンソロジーの後日談。 100以上にわたるショートストーリーとクライマックスへ向けた長編1つが収録されている。 ***ドラマCD ドラマCD「STEAMPUNK QUINTET」 蒼天~紫影の短編5つを収録したドラマCD。クロスオーバーした話もある。 前述のSteampunk Full-voice Fandiskを視聴済みだとより楽しめる。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーンドラマCD『間違いの悲劇~Tragedy of Errors~』 &blankimg(gktndramaCD.jpg,width=250,height=242) &font(#afdfe4){(画像出典:黄雷のガクトゥーンドラマCD『間違いの悲劇~Tragedy of Errors~』ジャケット イラストレーター:千枚葉)} 黄雷のガクトゥーン単体のドラマCD。 主要登場人物が異能学生の能力によって「ハムレット」「サロメ」「ロミオとジュリエット」などのキャラクターになりきっている中、 ただひとり(?)正気を失わずにいるニコラ・テスラが淡々と惨劇を回避していくコメディ。 &font(#800080){●}ドラマCD 紫影のソナーニル:ブルックリンの騎士 EPISODE:BROOKLYN &blankimg(sonanildramaCD.jpg,width=250,height=241) &font(#afdfe4){(画像出典:紫影のソナーニル:ブルックリンの騎士 EPISODE:BROOKLYNジャケット イラストレーター:AKIRA)} 「出会ったすべてを忘れない」。そう誓ったリリィとエリシアの記憶からたったひとつだけ失われてしまったNYブルックリン・エリアでの物語。 2014年8月15日に発売された。 ***設定資料集etc… &font(#008cff){●}セレナリア・ザ・ガイド 内容が充実しすぎている一冊。1800円。 「私」と称する謎の人物の主観を交えて語られている。 中には最後まで明かされることのなかった事実やその後について言及していることも。 本編とファンディスクのCG(&ラフ画)に加えて特典テレカetcの絵まで収録されている。 The rough guide to STEAMPUNKWORLD スチームパンクシリーズのガイドブック。 &bold(){なんと日英対訳本}。スチパンシリーズの海外進出への気概が伺える一冊である。 収録されているのは蒼天のセレナリアから紫影のソナーニルまで。 2012年7月にフランス・パリで開催されていた日本の伝統文化展覧会「JAPANEXPO」に関連商品と共に出品された。 &font(#ff8cff){●}スチームパンクシリーズワールドガイド1 フランス王国(ブルボン第三王朝)とアメリカ合衆国に焦点を当てたワールドガイド。 マリ・キュリーやアル・カポネ、ビリー・パーシングなど本編にまだ本格的に登場していないキャラ10名+αのプロフィールの他、シリーズの今後に関わりそうな組織や事件の情報が載せられている。 また、1909年時点における黄雷のガクトゥーンと紫影のソナーニルのキャラたちを伺える短編も収録されている。 ロボコップだこれー! ●スチームパンクシリーズワールドガイド2 まだ予告ペーパーの配布しかされていない。 「漆黒のシャルノス」本編では触れられることのなかった東のロンドンを中心とした内容になる模様。 ***各作品のイラストレーターによる同人誌 事実上の設定資料集。本編のCGラフや漫画や没設定などが掲載されている。桜井氏のSSが寄せられている場合も。 全年齢対象のものとR-18のものがある。エロいのが苦手な人は購入前にジャンルを確認しよう。 15P程度から100P越えのものまでボリュームが幅広いので、その辺りを下調べしながら購入を検討するのがよいと思われる。 #openclose(show=(同人誌一覧)){ 【同人誌一覧】 RINGOPIP2(赫) おさるのす(黒) しつこくのおさるのす(黒) ふつこくのおさるのす(黒)※前2冊の総集編+新規書き下ろし RINGO PIPS vol.3(白) そんなにいる(紫) しえいのそんなにいる(紫) そんなにいるぷれーん(紫) 雷鳥黄金旅程(黄) 轟雷黄金帆船(黄)※FDの内容含む ネロリア(黄) 妄想碩学毒本(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心 妄想碩学毒本MINIMUM(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心 妄想碩学毒本FRINGE(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心 妄想碩学毒本THE CINEMA(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心・鋼屋ジン氏の寄稿あり からしいれ(灰) } #openclose(show=同人誌を出しているイラストレーターorサークル名一覧(敬称略)){ 【同人誌を出しているイラストレーターorサークル名一覧】 大石竜子(赫炎のインガノック、白光のヴァルーシア) AKIRA(漆黒のシャルノス、紫影のソナーニル、灰燼のカルシェール、無色のウルタール) VM500(黄雷のガクトゥーン) Lem(黄雷のガクトゥーンノベルアンソロジー「What a shining league」関連) } 在庫切れで入手不可能になっているものが多い。 また、同人誌なので当然ではあるが公式サイト等で販売告知が行われるわけではない。 見逃したくない人はそれぞれのイラストレーターさんのTwitterなどをコミケ前にチェックしておくといい。 ~余談~ 同じくライアーソフトから発売されたエロゲーで桜井氏が関わっている「絶対地球防衛機メガラフター」と設定の一部を共有している。 ガガガ文庫から発売されている桜井氏のライトノベル「殺戮のマトリクスエッジ」にも「黄金螺旋階段」などスチパンシリーズにおいて重要な意味を持つ単語が出てきたりどこかで見たようなテンプレ戦闘(食事)を行うキャラクターが登場したり何だかんだ右手を伸ばしたりしている。 [[ANGEL BULLET]]の一連の出来事がダイムノベルとして発刊されているようで、漆黒のシャルノスや黄雷のガクトゥーンなどで軽く言及されていた。 著者は匿名の牧師らしく、ガクトゥーンの学園都市では映画化までされていた。 桜井女史と交流のある鋼屋ジン原作の[[ダイン・フリークス]]ではスチームパンクシリーズを意識したと思われる設定や台詞回しが存在する他、ガクトゥーンノベルアンソロジーで鋼屋氏が手掛けた「What a shining league」のキャラクターであるダグラス・フェアバンクスと思しき人物が登場する。 桜井女史が原案及び脚本担当として関わる予定のアニメ「冥闇のケルネテル(仮)」も、スチパンシリーズでちょいちょい言及されるネフレン=カの存在が確認されるためある程度スチパンシリーズとの関連性があるのでは? と思われる。 また、桜井先生が一部シナリオとキャラクター設定を担当している[[Fate/Grand Order]]には[[チャールズ・バベッジ>チャールズ・バベッジ(Fate)]]がサーヴァントとして登場しており、蒼天のセレナリアの同一人物とFateとスチパンシリーズの二足のわらじを履いているファンがざわめくほどに外見・設定ともに似通っている。 さらにサーヴァント・バベッジも「&bold(){蒸気王}」を名乗っており…、&bold(){おいコラ桜井先生&きのこ!何やってるんですか!!!} こちらのシリーズのバベッジが排煙により陽の日差しすら届かなくなった世界を憂えていたのに対してFateのバベッジは灰燼世界を夢見ているようで、宝具名は「絢爛なりし&bold(){灰燼}世界」である。 &font(#008cff){&bold(){「では、良き追記・修正を!」}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) ---- &aname(*1,option=nolink){(*1)} 蒼天のセレナリア -What a beautiful world- イラストレーター:護国卿 メカデザイン:しのづかあつと 販売元:Liar-soft 発売日;2006/7/7(フルボイス版・2011/12/22) &aname(*1,option=nolink){(*1)} 赫炎のインガノック-What a beautiful people- イラストレーター:大石竜子 販売元:株式会社ビジネスパートナー・Liar soft 発売日:2007/11/22(フルボイス版:2011/12/22) ---- #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - これ全部やらないと話が分からないタイプ?最新作だけやってみようと思ったんだが -- 名無しさん (2014-01-28 13:33:16) - 世界観共有してるだけで話に繋がりは無いのでどれからでもいい ただ現在の最新作はファンディスクなので最初は無印のガクトゥーンを買うんだ。 -- 名無しさん (2014-01-28 13:46:20) - ↑おk、了解 -- 名無しさん (2014-01-28 13:55:00) - ↑なお、近々第5弾の「紫影のソナーニル」がPSPとXbox360で発売予定。乙女ちっくかつ悲劇的な内容ゆえに人を選ぶだろうけど、そっちも検討してみては? -- 名無しさん (2014-02-01 01:08:23) - このシリーズって世界観が独特な上、店舗特典やら同人誌やらTwitter限定のノベルやらでさらっと重要そうなこと書くから、世界観把握したいファン泣かせだよなw -- 名無しさん (2014-02-23 16:26:16) - 最近手を出したがティルヒア売ってねえ・・・ -- 名無しさん (2014-05-31 12:43:29) - ↑とらのあなで再販中。またその内売り切れるかもだから買うならお早めに。ただ一冊のボリューム薄目なんだよね、ティルヒア。手に入れやすいスチパンシリーズ絡みの何かが欲しいんなら殺戮のマトリックスエッジが一番いいかも。作者が同じ桜井先生で、第2巻で黄金螺旋階段とか出てきたことを考えると…。 -- 名無しさん (2014-05-31 12:56:37) - ここには載ってないけど、ジャイアニズムVol.4の特集は半端じゃない情報量だった。年表、相関図、世界観解説、インタビュー、SSというボリューム -- 名無しさん (2014-06-10 19:22:18) - ↑しかもシリーズの枠を越えた蒼~紫までの相関図だったな。リリィちゃんとメアリがお茶してるイラストの一部が見れたり、盛りだくさんだったな。 -- 名無しさん (2014-06-10 19:35:08) - ブルックリンの騎士がようやくきたか。今から楽しみだわ -- 名無しさん (2014-07-27 14:40:40) - 見ないうちにすんごい記事が充実してるな -- 名無しさん (2014-07-28 17:53:38) - 旧wikiの時は文字数制限の関係で最小限の内容だったが充実したな -- 名無しさん (2015-04-11 17:16:41) - 新作発表されましたな。タイトルは「緋星のバルトゥーム」次の情報公開が待ち遠しい... -- 名無しさん (2015-07-21 14:35:44) - 次はタイトルにシャッガイ入るんじゃないかと思ってたんだけどなー。とりあえず続報待機。 -- 名無しさん (2015-07-21 20:04:33) - 「瞬旭のティルヒア」嘘屋よりゲーム化発表されたな。おめでとさん。 -- 名無しさん (2017-08-18 02:58:53) - で、ゲーム版ティルヒアの記事は書かねえのかい?(訳:誰かお願いします -- 名無しさん (2018-07-30 20:07:13) - 上に同じ。誰か書いてください。できるなら黄雷や赫炎くらいの内容で。 -- 名無しさん (2018-12-31 20:06:08) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/09/11 (火) 16:29:56 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 19 分で読めます(折り畳み部分込みだと17分) ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(7){&font(#008cff){右手を、伸ばす。}}} *概要 スチームパンクシリーズとは[[ライアーソフト]](Liar-soft)が発売している[[スチームパンク]]を題材としたPCゲーム作品の総称である。 シナリオライターは「[[ANGEL BULLET]]」「殺戮のマトリクスエッジ」「[[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ]]」などの桜井光。 電気ではなく蒸気機関によって文明の発展がもたらされたという世界観のもと、 ある時は冒険活劇、ある時は複数の主人公によるオムニバス、ある時は学園モノと作品ごとにアプローチを変えながら展開している。 それぞれの物語は独立しており、ぶっちぎりに初心者バイバイな「白光のヴァルーシア」を除けばどの作品からでも楽しめる。 歴史改変SFとしての一面があり、歴史上の[[あんな人物>サー・ウィンストン・チャーチル]]や[[こんな人物>ハワード・フィリップス・ラヴクラフト]]の他、 チャールズ・バベッジだのエジソンだのヘミングウェイだのオーギュスト・ロダンだのコナン・ドイルだのシャーロック・ホームズだのが登場する。 &font(#ff0000){コナン・ドイルとシャーロック・ホームズがどちらも実在するのはおかしい?} &bold(){そういう世界観だからしょうがない}。 歴史上の人物についてはあくまで「元ネタにしている」程度なので、史実通りの人物像で登場しているキャラは皆無と言ってもいい。 時にはびっくりするようなキャラ付けをされていたり、&bold(){歴史なんざ知ったこっちゃねえ!} とばかりに&font(#ff0000){お亡くなりになっていたり}する。 生まれる年代そのものがズレているキャラも珍しくない。 また、前述のスチームパンクな世界観に加えて[[クトゥルフ神話]]やアメコミやTRPGの要素も入っている。 これらが好きな人は所々でニヤリとさせられること間違いなし。 シリーズ全体の特徴として頻繁に登場する専門用語や繰り返し表現を多用する癖のある文体がある。 特に文体が曲者でとにかく人を選ぶ。&bold(){本当に人を選ぶ}。その様は「世界観とキャラが好きだけど文体が気になる」というファンもちらほらいるほど。 その一方で合う人にはとことん合うため「隠れた名作」扱いされることが多い。 ライアーソフトのHPから独立してスチームパンクシリーズ単体のポータルサイトも設けられているので、 各作品について知りたい方はそちらを覗いてみるのもいいかもしれない。 &font(#f5f5f5){&font(l){え? シリーズ重ねるにつれてスチームパンクというよりはサイバーパンクになってる? &bold(){ぐうの音も出ねえ。}}} #contents() **シリーズ本編 ライアーソフトから18禁PCゲームとして発売されたシリーズの本流となる物語。 あらすじや詳細は各項目を参照。 &font(#008cff){●[[蒼天のセレナリア -What a beautiful world-]]}(2006) &font(#008cff){&bold(){「あたしたちの翼を邪魔するものは、何もない――!!」}} &blankimg(serenaria.jpg,width=310,height=232) &font(#afdfe4){画像出典(&link_anchor(*1){*1})} 記念すべきスチパンシリーズ第1弾。 青空の下、飛空挺に乗って未知の大陸を飛び回る冒険活劇ストーリー。 序盤のジブリ感がすごい。エロゲな展開が一番多い。 また他のシリーズ作品はひとつの都市を舞台とした物語が多いのに対して、 この作品は都市から都市へと飛び回り様々な異種族と交流しつつ世界を股にかける内容となっている。 けれどやっぱりヒロインは乙女でヒーローはイケメン。 ゲームパートは目的地を目指してMAP移動を繰り返すというもの。 至る所でイベント(お使いが殆ど)が発生するが、別に無視しても物語進行に支障はない。…良心は痛むが。 &font(#ff0000){●[[赫炎のインガノック -what a beautiful people-]]}(2007) &font(#ff0000){&bold(){うつくしき ひとびとの おもいをつむぐ ゆめものがたり――}} &blankimg(inganock.jpg,width=310,height=232) &font(#afdfe4){画像出典(&link_anchor(*2){*2})} シリーズ第2弾。 異境カダスの片隅に存在する閉鎖都市インガノックが舞台。 自らの身を顧みることなくあらゆる「ひと」を癒し続ける巡回医師[[ギー>ギー(赫炎のインガノック)]]を主軸としてその周囲の人々を描く物語。 無限に広がる霧で外部と隔絶された環境、その中で蔓延する奇病や麻薬など、前作とは打って変わって暗い舞台設定になっている。 以降の作品で恒例となったテンプレ戦闘や、それに伴う中毒性の高い台詞は今作から盛り込まれた要素。 ゲームパートでは各章の主要人物の心情を聞くことができる。ゲーム性は低いがシナリオ的には重要。 &font(#000000){●[[漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-]]}(2008) &font(#ff0000,black){「願いは果たされる。      } &font(#ff0000,black){ お前が、決して、諦めない限り」} &font(#ff0000,black){&bold(){「――待て。しかして希望せよ」}} &blankimg(sharnoth.jpg,width=310,height=234) シリーズ第3弾。 英国首都ロンドンが舞台。 主人公[[メアリ>メアリ・クラリッサ・クリスティ(漆黒のシャルノス)]]が原因不明の昏睡状態になった親友を救う為に謎の男[[M>The M(漆黒のシャルノス)]]と取引して異形が彷徨う黒い街を奔走する物語。 メアリの18禁な息遣い(※でも走ってるだけ)に興奮し、Mさんのヒロインぶり(&とっても奥ゆかしいツンデレ)に萌えるゲームと言っても過言ではない。 ゲームパートは逃走パートと呼ばれ、メアリを操作して追ってくる敵を避けながらMAPに散らばる『断片』を集めるというものになっている。 ○[[白光のヴァルーシア -What a beautiful hopes-]](2009) &bold(){――さあ、物語を紡ぎましょう。} &bold(){――喜びと悲しみと、星空の下で紡がれる夢とを込めて。} &bold(){――歌に乗せ、言葉に乗せ、機関と幻想とが入り交じる、砂漠の白光のまぼろしを。} &blankimg(valsia.jpg,width=310,height=234) シリーズ第4弾。 清浄な自然に満ちたカダス大辺境に存在する砂漠都市ヴァルーシアが舞台。 何人ものキャラクターを主人公として語られる群像劇。 設定からキャラデザ、BGMに至るまで全体的にアラビアンな雰囲気が漂う。イメージ的には[[マギ>マギ(漫画)]]みたいな感じ。 何気に嘘屋初のフルボイス作品であり、スチパンシリーズ独自の設定が増えてきたためか用語集も付いている。 &font(#800080){●[[紫影のソナーニル -What a beautiful memories-]]}(2010) &font(#800080){&bold(){――幾つもの想いがあった。}} &font(#800080){&bold(){――幾つもの記憶があった。}} &font(#800080){&bold(){――其処には、失われたはずのものが、確かに存在していた――}} &blankimg(sonanil.jpg,width=310,height=232) シリーズ第5弾。PSPとXbox360でコンシューマ版が発売された。 廃墟となったニューヨークとその地下世界が舞台。 生死不明になった恋人を求めて立ち入り禁止のNYを旅するうら若き才女エリシア・ウェントワースと 自らの影から現れた謎の青年、Aに導かれて紫色の地下世界を旅する記憶喪失の少女リリィが、かつてNYで生きていた人々の想いに触れながらすべての元凶が待つエンパイアステートビルII号塔、別名トレヴァータワーを目指す物語。 オズの魔法使い、不思議の国のアリスといった児童文学のオマージュが強い。 ゲームパートは表示されている記事の間違いを指摘するというもの。解らなかったら本編の詩を朗読する場面を見返そう。 なお、コンシューマ版での変更点は ・本編のえっちいシーンの書き換え ・終盤の「神殺し/リリィ」の場面に大きな加筆修正あり ・ゲームパートの仕様がより難易度の低い形に ・クリア後にEXシナリオが解禁される ・ストーリーの根幹に関わる部分の設定変更により随所の台詞が加筆修正されている EXシナリオの内容はED後の物語である「ヒュプノスの魔瞳」とシリーズ他作品とのクロスオーバーかつ[[黄雷のガクトゥーン>黄雷のガクトゥーン -What a shining braves-]]の前日譚にあたる「ウィツロポクトリの紅涙」に、もうひとつおまけ程度の短文が新規CGと収録されている。 コンシューマ版のCERO判定はR-15だが、そうなったのは第3章のリリィの入浴シーンが原因なのだとか。&bold(){ぶっちゃけ全然エロくないのに}。 初回特典は特典冊子とカードゲーム「ファンタズマゴリア」のカード。 特典冊子に収録されているのはTwitter連動企画の短編「リリィの日記」が元となった中篇と専門用語集と1909年までの年表である。 &font(#ffdc00){●}[[黄雷のガクトゥーン -What a shining braves-]](2012) &font(#ffdc00){&bold(){「輝きを持つ者よ。}} &font(#ffdc00){&bold(){ 尊さを失わぬ、若人よ」}} &font(#ffdc00){&bold(){「お前の声を聞いた。}} &font(#ffdc00){&bold(){ ならば、呼べ。私は来よう」}} &blankimg(gakuton.jpg,width=310,height=230) シリーズ第6弾。スチパンシリーズ初の学園もの。 学生によって独自の社会形態を形成しているフランス洋上の学園都市が舞台。 初の転校生にして自称72歳の主人公[[ニコラ・テスラ>ニコラ・テスラ(黄雷のガクトゥーン)]]が悩める学生たちを相談(物理)や説得(物理)で救っていくという王道活劇ストーリー。 弱きを助け強きをくじく、悪逆非道は許さない。そんな言葉を地で行くようなテスラの言動や登場人物の多くが持つ「異能」など特殊能力バトル系の[[燃えゲー]]的な設定が多い。 女の子の巨乳率が高めなので[[おっぱい星人]]のあなたは是非。 ゲームパートは各章の主要人物の過去や現状にテスラさんが物申すというもの。とはいえただの選択肢なので難しいことはない。コケシとマフラーコケシ(電動)。 2015年12月23日にMangaGamerから英訳版が発売された。 タイトルは「Gahkthun of the Golden Lightning -What a radiant brave-」。 &bold(){&font(#ff0000){○}緋星のバルトゥーム -What a beautiful starlight-} &font(#ff0000){&bold(){←new!}} 2015年夏に情報が公開された。シリーズ第7弾。 イラストレーターはAKIRA氏。 0時~、6時~、18時~でイラストが差し変わる仕組みのティザーサイトが公開されている。 キャッチコピーは、&bold(){――さあ、空を見よ。} ***WEBノベル 各作品の公式HPに掲載されている。 基本的に本編の後日譚と次作の前日譚を兼ね備えている。 #openclose(show=(Webノベル一覧)){ 【Webノベル一覧】 蒼天のセレナリア  「~シェラと或る少女の会話より~」「~妄念の男、執念の男~」(全2話) 赫炎のインガノック  「Inganock Tails」「After the Inganock」(全8話) 漆黒のシャルノス  「ナイハーゴの灰葬」前・中・後編 白光のヴァルーシア  「After the Valusia」(全4話) 紫影のソナーニル  「ウイツィロポクトリの紅涙」(全4話) } 公式HPにはこの他にキャラクターの人気投票ページや発売記念SSなんかも残されている。 また、桜井氏のブログではスチパンシリーズに関係するちょっとした小話を読むことができる。 バレンタインを題材にした糖度高めな話やらシリーズのラスボスと主人公の立場が逆転したトンデモ設定の話やらが読めるので、興味の湧いた方は是非。 ***桜井氏のTwitter シリーズの今後に重要なエピソードが出てきたり本編で生死不明になってしまったキャラのその後がわかったりすることがある。 新作発売前にはTwitter連動企画が催されることもあるため、ファンならフォローしておいて損はない。 なお、ガクトゥーンのファンでノベライズ版に収録されたシャイニングリーグが好きな人は鋼屋ジン氏のアカウントも覗いておくと設定呟きやらSSやらが読めて幸せな気持ちになれるかもしれない。 **グッズ 主に&font(#ff0000){ライアーソフトの通販ページ}や&font(#ff0000){桜井氏のサークル「ENGINE SMOKER」}から発売されている。 シリーズ本編をより深く楽しみたい人向け。 雑誌連載のみで単行本化されていない話があったり、同人誌で在庫切れだと入手が難しいものがあったりする。 ***小説 おおまかに分けて&font(#008cff){本編の外伝的な要素が強いもの}と&font(#008cff){別作品の体を取りつつも世界観を共有しているもの}とがある。 &font(#008cff){&bold(){‐外伝的な要素が強いもの‐}} &font(#800080){●}紫影のソナーニルノベルブック WEBノベル「ウイツィロポクトリの紅涙」の加筆修正版と、エンディング後の物語「ヒュプノスの魔瞳」を収録した一冊。 用語集と年表も入っている。 …が、「ウイツィロポクトリ」と「ヒュプノス」は2014年2月に発売されたコンシューマ版にEXシナリオとして収められているため、 現在ではファングッズとしての需要しかない気がしなくもない。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーン・ノベルアンソロジー 桜井氏を含めた豪華な作家&絵師による「黄雷のガクトゥーン」のアンソロジーノベル。 #openclose(show=(収録内容)){ 【収録内容】 &bold(){「幼虫夢寐~La Belle au bois dormant~」}作家:加納京太 絵師:東麻姫 &bold(){「朧藍のムーンシャイン」}作家:禾刀郷 絵師:霧生実奈 &bold(){「朱紅きプレリュード Prelude en rouge ecarlate」}作家:森瀬繚 絵師:文倉十 &bold(){「What a shining league」}作家:鋼屋ジン 絵師:Lem &bold(){「欺瞞の竜」}作家:桜井光 絵師:千枚葉 } とにかく多方面へのネタが詰まっている。 新たな登場人物の元ネタも有名どころが盛りだくさん。 特に短編のひとつである&bold(){「What a shining league」}はFDに出張したりこれ単体で同人誌を出されたり鋼屋氏によって色んな設定が作られたりで、何だかすごく…愛されてます…。 ファンディスク・シャイニングナイトの直接的な前日譚でもある。だから嘘屋再販はよ。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーン:ロング・グッドバイ 黄雷のガクトゥーンの登場人物、マクレガー・メイザースを主人公とした小説。 6月21日発売のテックジャイアンから短期集中連載開始。 黄雷のガクトゥーン:シャイニングナイトにも隠しシナリオとして収録されているが、雑誌連載版と内容に差がある…らしい(筆者未確認)。 &font(#008cff){&bold(){‐それ単体で独立した物語になっているもの‐}} &font(#808080){●}[[灰燼のカルシェール -What a beautiful sanctuary-]] &blankimg(krsr2.jpg,width=250,height=343) &font(#afdfe4){(画像出典:灰燼のカルシェール-What a beautiful sanctuary- 著:桜井光 イラストレーター:AKIRA)} [[ニトロプラス]]とのコラボ作となる新作書き下ろし小説。 コートに身を包んだ背の高い青年キリエと白衣に身を包んだ少女ジュネが終わった世界を旅する話。とにかく終末世界観に溢れている。 サントラ付き。内容は作中の各シーンに対応したBGMと&bold(){まさかの主題歌}。 各作品のバッドエンド後というIFストーリーであり、それを踏まえた上で読んでみると面白い。ああ、空に! 空に! ニトロプラスブックスからサントラ付きのものが販売されている他、2014年10月9日に星海社文庫から文庫版が出版された。 中身は先に販売されたものそのままでサントラはついていない。 &font(#ff7800){●}瞬旭のティルヒア &blankimg(tirha.jpg,width=230,height=260) &font(#afdfe4){(画像出典:瞬旭のティルヒア(壱巻) 著:桜井光 イラストレーター:霧生実奈)} 桜井氏が自身のサークルよりコミケ等で販売している小説。 舞台は1863年の日本。 機関技術によって超発展した江戸幕府に仕える侍、伊庭八郎が極秘荷物として受け取った不思議な少女りんと旅をするという内容。 スチームパンクな世界観での幕末を見ることができる。 また、&bold(){緊迫した戦闘描写}が魅力的。やろうと思えばテンプレ戦闘無しでも書けるんじゃないですかね桜井先生。 弐巻まで発売された状態でしばらく動きがなかったが、 &font(#ff0000){&bold(){2014年12月30日のコミケにて参巻が発売された。}} 通販は待て、しかして希望せよ。 なお、壱巻はとらのあなやメロンブックスで何度か再販されているものの基本的に品切れもしくは品薄状態。 &font(#ffffff,black){○}無色のウルタール -END of the shining world- &blankimg(ultal.jpg,width=200,height=157) &font(#afdfe4){(画像出典:無色のウルタールティザーサイト イラストレーター:AKIRA)} 電子書籍として発売する予定の小説。 舞台は神と"人"が共存していた太古のカダス。 まだ企画段階であり、ティザーサイトが立ち上げてあるのみ。英語版や紙媒体での販売も検討しているらしい。 現在、桜井氏のサークル『ENGINE SMOKER』より準備号である「ウルタール考」シリーズが発売されている。 &font(#ff0000){○}マーク・ヒューズの神はいない クトゥルフ神話アンソロジー「狂宴」-ドラッグフェニールの絵画・2-に掲載されている桜井氏の短編。 外宇宙的なものを召喚しようとしたマーク・ヒューズという男の前に、クトゥルフ神話でいうところの[[無貌の神>Nyarlathotep]]の顕現体が顕れるという話。 が、それが[[黒い男>The M(漆黒のシャルノス)]]のものなのかは明言されていない。期待したファンの方は悪しからず。 ***月刊うそ。 ライアーソフトFC会員限定でたまに送られてくる会報。 重要なエピソードや設定が明かされることも多い。 嘘屋作品の情報が山盛りの内容で、スチパンシリーズしか知らなくても読む価値はある。 これを機に他の嘘屋作品に触れてみるのも一興。 ***ファンディスク &font(#008cff){●}蒼天のセレナリアファンディスク 蒼天のセレナリアの続編だがDL限定販売。 シリーズ他作品でも&bold(){これでもか}というほど登場する用語、「ウォレス・ネットワーク」のウォレスさんが登場する。 &font(#008cff){●}Round a Go!Go! ライアーソフトのFD。 スチパン枠からは『蒼天のセレナリア』が参戦。 &font(#ff7800){ハ}&font(#ffb74c){チ}&font(#b8d200){ポ}&font(#afdfe0){チ} ライアーソフト、姉妹ブランドのレイルソフトの通算30作品リリース記念のFD。 ライアー&レイルキャラの共演でドタバタ騒ぎな内容。濃いキャラしかいないため物凄くカオス。 スチパン枠は赫炎~白光まで。 Steampunk Full-voice Fandisk 過去シリーズのアペンドシナリオ及びFC用シナリオをフルボイスで収録という豪華な一枚。 DVD形式。 #openclose(show=(収録内容)){ 【収録内容】 &sizex(3){銀色の彼のさえずり&font(#008cff){(蒼)}} &sizex(3){愛するひとの肖像&font(#008cff){(蒼)}} &sizex(3){ザントゥの深緑&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){翼、羽ばたかせる日&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){彼女の看護日記&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){手、いつかあなたの頬に&font(#ff0000){(赫)}} &sizex(3){アーシェの月曜日、もしくは、ハワード・フィリップスの憂鬱&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){彼女のビスケット&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){兎のいる庭&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){仔猫の紅茶&font(#ff0000,black){(黒)}} &sizex(3){鋼の都&font(#ff0000,black){(黒)} &font(#ff0000){※ファンクラブ特典シナリオ※}} &sizex(3){それは、彼女たちの幕間(白)} &sizex(3){それは、瞬きの物語(白)} &sizex(3){初恋の肖像(白)} &sizex(3){お茶の時間を幾つか&font(#800080){(紫)}} &sizex(3){幾つかの、冴えたやり方&font(#800080){(紫)}} &sizex(3){ソナーニル爆外伝&font(#800080){(紫)}} } その他に店舗購入特典、イベント購入特典、ファンクラブ購入特典としてSSが配布された。 SSの内容はそれぞれ異なっており、かつシリーズのメインキャラクターがクロスオーバーしているものが多い。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーン:シャイニングナイト -N'gha-Kthun:Shining Night- 黄雷のガクトゥーンのFD。 ガクトゥーン本編とノベルアンソロジーの後日談。 100以上にわたるショートストーリーとクライマックスへ向けた長編1つが収録されている。 ***ドラマCD ドラマCD「STEAMPUNK QUINTET」 蒼天~紫影の短編5つを収録したドラマCD。クロスオーバーした話もある。 前述のSteampunk Full-voice Fandiskを視聴済みだとより楽しめる。 &font(#ffdc00){●}黄雷のガクトゥーンドラマCD『間違いの悲劇~Tragedy of Errors~』 &blankimg(gktndramaCD.jpg,width=250,height=242) &font(#afdfe4){(画像出典:黄雷のガクトゥーンドラマCD『間違いの悲劇~Tragedy of Errors~』ジャケット イラストレーター:千枚葉)} 黄雷のガクトゥーン単体のドラマCD。 主要登場人物が異能学生の能力によって「ハムレット」「サロメ」「ロミオとジュリエット」などのキャラクターになりきっている中、 ただひとり(?)正気を失わずにいるニコラ・テスラが淡々と惨劇を回避していくコメディ。 &font(#800080){●}ドラマCD 紫影のソナーニル:ブルックリンの騎士 EPISODE:BROOKLYN &blankimg(sonanildramaCD.jpg,width=250,height=241) &font(#afdfe4){(画像出典:紫影のソナーニル:ブルックリンの騎士 EPISODE:BROOKLYNジャケット イラストレーター:AKIRA)} 「出会ったすべてを忘れない」。そう誓ったリリィとエリシアの記憶からたったひとつだけ失われてしまったNYブルックリン・エリアでの物語。 2014年8月15日に発売された。 ***設定資料集etc… &font(#008cff){●}セレナリア・ザ・ガイド 内容が充実しすぎている一冊。1800円。 「私」と称する謎の人物の主観を交えて語られている。 中には最後まで明かされることのなかった事実やその後について言及していることも。 本編とファンディスクのCG(&ラフ画)に加えて特典テレカetcの絵まで収録されている。 The rough guide to STEAMPUNKWORLD スチームパンクシリーズのガイドブック。 &bold(){なんと日英対訳本}。スチパンシリーズの海外進出への気概がうかがえる一冊である。 収録されているのは蒼天のセレナリアから紫影のソナーニルまで。 2012年7月にフランス・パリで開催されていた日本の伝統文化展覧会「JAPANEXPO」に関連商品と共に出品された。 &font(#ff8cff){●}スチームパンクシリーズワールドガイド1 フランス王国(ブルボン第三王朝)とアメリカ合衆国に焦点を当てたワールドガイド。 マリ・キュリーやアル・カポネ、ビリー・パーシングなど本編にまだ本格的に登場していないキャラ10名+αのプロフィールの他、シリーズの今後に関わりそうな組織や事件の情報が載せられている。 また、1909年時点における黄雷のガクトゥーンと紫影のソナーニルのキャラたちをうかがえる短編も収録されている。 ロボコップだこれー! ●スチームパンクシリーズワールドガイド2 まだ予告ペーパーの配布しかされていない。 「漆黒のシャルノス」本編では触れられることのなかった東のロンドンを中心とした内容になる模様。 ***各作品のイラストレーターによる同人誌 事実上の設定資料集。本編のCGラフや漫画や没設定などが掲載されている。桜井氏のSSが寄せられている場合も。 全年齢対象のものとR-18のものがある。エロいのが苦手な人は購入前にジャンルを確認しよう。 15P程度から100P越えのものまでボリュームが幅広いので、その辺りを下調べしながら購入を検討するのがよいと思われる。 #openclose(show=(同人誌一覧)){ 【同人誌一覧】 RINGOPIP2(赫) おさるのす(黒) しつこくのおさるのす(黒) ふつこくのおさるのす(黒)※前2冊の総集編+新規書き下ろし RINGO PIPS vol.3(白) そんなにいる(紫) しえいのそんなにいる(紫) そんなにいるぷれーん(紫) 雷鳥黄金旅程(黄) 轟雷黄金帆船(黄)※FDの内容含む ネロリア(黄) 妄想碩学毒本(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心 妄想碩学毒本MINIMUM(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心 妄想碩学毒本FRINGE(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心 妄想碩学毒本THE CINEMA(黄)※ノベルアンソロジーの内容中心・鋼屋ジン氏の寄稿あり からしいれ(灰) } #openclose(show=同人誌を出しているイラストレーターorサークル名一覧(敬称略)){ 【同人誌を出しているイラストレーターorサークル名一覧】 大石竜子(赫炎のインガノック、白光のヴァルーシア) AKIRA(漆黒のシャルノス、紫影のソナーニル、灰燼のカルシェール、無色のウルタール) VM500(黄雷のガクトゥーン) Lem(黄雷のガクトゥーンノベルアンソロジー「What a shining league」関連) } 在庫切れで入手不可能になっているものが多い。 また、同人誌なので当然ではあるが公式サイト等で販売告知が行われるわけではない。 見逃したくない人はそれぞれのイラストレーターさんのTwitterなどをコミケ前にチェックしておくといい。 ~余談~ 同じくライアーソフトから発売されたエロゲーで桜井氏が関わっている「絶対地球防衛機メガラフター」と設定の一部を共有している。 ガガガ文庫から発売されている桜井氏のライトノベル「殺戮のマトリクスエッジ」にも「黄金螺旋階段」などスチパンシリーズにおいて重要な意味を持つ単語が出てきたりどこかで見たようなテンプレ戦闘(食事)を行うキャラクターが登場したり何だかんだ右手を伸ばしたりしている。 [[ANGEL BULLET]]の一連の出来事がダイムノベルとして発刊されているようで、漆黒のシャルノスや黄雷のガクトゥーンなどで軽く言及されていた。 著者は匿名の牧師らしく、ガクトゥーンの学園都市では映画化までされていた。 桜井女史と交流のある鋼屋ジン原作の[[ダイン・フリークス]]ではスチームパンクシリーズを意識したと思われる設定や台詞回しが存在する他、ガクトゥーンノベルアンソロジーで鋼屋氏が手掛けた「What a shining league」のキャラクターであるダグラス・フェアバンクスと思しき人物が登場する。 桜井女史が原案及び脚本担当として関わる予定のアニメ「冥闇のケルネテル(仮)」も、スチパンシリーズでちょいちょい言及されるネフレン=カの存在が確認されるためある程度スチパンシリーズとの関連性があるのでは? と思われる。 また、桜井先生が一部シナリオとキャラクター設定を担当している[[Fate/Grand Order]]には[[チャールズ・バベッジ>チャールズ・バベッジ(Fate)]]がサーヴァントとして登場しており、蒼天のセレナリアの同一人物とFateとスチパンシリーズの二足のわらじを履いているファンがざわめくほどに外見・設定ともに似通っている。 さらにサーヴァント・バベッジも「&bold(){蒸気王}」を名乗っており…、&bold(){おいコラ桜井先生&きのこ!何やってるんですか!!!} こちらのシリーズのバベッジが排煙により陽の日差しすら届かなくなった世界を憂えていたのに対してFateのバベッジは灰燼世界を夢見ているようで、宝具名は「絢爛なりし&bold(){灰燼}世界」である。 &font(#008cff){&bold(){「では、良き追記・修正を!」}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) ---- &aname(*1,option=nolink){(*1)} 蒼天のセレナリア -What a beautiful world- イラストレーター:護国卿 メカデザイン:しのづかあつと 販売元:Liar-soft 発売日;2006/7/7(フルボイス版・2011/12/22) &aname(*1,option=nolink){(*1)} 赫炎のインガノック-What a beautiful people- イラストレーター:大石竜子 販売元:株式会社ビジネスパートナー・Liar soft 発売日:2007/11/22(フルボイス版:2011/12/22) ---- #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - これ全部やらないと話が分からないタイプ?最新作だけやってみようと思ったんだが -- 名無しさん (2014-01-28 13:33:16) - 世界観共有してるだけで話に繋がりは無いのでどれからでもいい ただ現在の最新作はファンディスクなので最初は無印のガクトゥーンを買うんだ。 -- 名無しさん (2014-01-28 13:46:20) - ↑おk、了解 -- 名無しさん (2014-01-28 13:55:00) - ↑なお、近々第5弾の「紫影のソナーニル」がPSPとXbox360で発売予定。乙女ちっくかつ悲劇的な内容ゆえに人を選ぶだろうけど、そっちも検討してみては? -- 名無しさん (2014-02-01 01:08:23) - このシリーズって世界観が独特な上、店舗特典やら同人誌やらTwitter限定のノベルやらでさらっと重要そうなこと書くから、世界観把握したいファン泣かせだよなw -- 名無しさん (2014-02-23 16:26:16) - 最近手を出したがティルヒア売ってねえ・・・ -- 名無しさん (2014-05-31 12:43:29) - ↑とらのあなで再販中。またその内売り切れるかもだから買うならお早めに。ただ一冊のボリューム薄目なんだよね、ティルヒア。手に入れやすいスチパンシリーズ絡みの何かが欲しいんなら殺戮のマトリックスエッジが一番いいかも。作者が同じ桜井先生で、第2巻で黄金螺旋階段とか出てきたことを考えると…。 -- 名無しさん (2014-05-31 12:56:37) - ここには載ってないけど、ジャイアニズムVol.4の特集は半端じゃない情報量だった。年表、相関図、世界観解説、インタビュー、SSというボリューム -- 名無しさん (2014-06-10 19:22:18) - ↑しかもシリーズの枠を越えた蒼~紫までの相関図だったな。リリィちゃんとメアリがお茶してるイラストの一部が見れたり、盛りだくさんだったな。 -- 名無しさん (2014-06-10 19:35:08) - ブルックリンの騎士がようやくきたか。今から楽しみだわ -- 名無しさん (2014-07-27 14:40:40) - 見ないうちにすんごい記事が充実してるな -- 名無しさん (2014-07-28 17:53:38) - 旧wikiの時は文字数制限の関係で最小限の内容だったが充実したな -- 名無しさん (2015-04-11 17:16:41) - 新作発表されましたな。タイトルは「緋星のバルトゥーム」次の情報公開が待ち遠しい... -- 名無しさん (2015-07-21 14:35:44) - 次はタイトルにシャッガイ入るんじゃないかと思ってたんだけどなー。とりあえず続報待機。 -- 名無しさん (2015-07-21 20:04:33) - 「瞬旭のティルヒア」嘘屋よりゲーム化発表されたな。おめでとさん。 -- 名無しさん (2017-08-18 02:58:53) - で、ゲーム版ティルヒアの記事は書かねえのかい?(訳:誰かお願いします -- 名無しさん (2018-07-30 20:07:13) - 上に同じ。誰か書いてください。できるなら黄雷や赫炎くらいの内容で。 -- 名無しさん (2018-12-31 20:06:08) #comment #areaedit(end) }

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