空の境界

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&font(#6495ED){登録日}:2010/03/13 (土) 00:04:51 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &bold(){――三月の終わり、雪の夜} &bold(){&font(#008000){}僕は彼女に出会った。} } ***概要 空の境界(からのきょうかい)は、[[奈須きのこ]]原作の長編伝奇小説で、サブタイトルは『the Garden of sinners』。 イラストは[[TYPE-MOON]]おなじみの[[武内崇]]が担当している。 1998年10月に『空の境界式』の題でweb小説として同人サークル『竹箒』のホームページ上に掲載されたものが『[[月姫]]』のヒットをきっかけに知名度を伸ばし、その後ドラマCD、同人誌、ハードカバー書籍と徐々に幅を広げていった。 現在では文庫版が刊行されている他、2018年に20周年記念として特装版が発売されている。 本作はきのこの処女作であり、ある意味型月作品すべての始まりとも言える作品なためか、登場人物がその後の型月作品のキャラクターの原型になっていたりする。 また主人公・両儀式の持つ[[直死の魔眼]]の能力が『月姫』の[[遠野志貴]]のものと同様である事や、蒼崎橙子と[[蒼崎青子]]が姉妹と設定されているなど、共通の世界観を持っているなど、クロスオーバー色が目立つ。 ドラマCDを作る際、僅かな出番しかない[[とある人物>荒耶宗蓮]]を演じることになった[[中田譲治]]が役作りのために同人版の本書を入手して全て読破したというのは有名な話である。 その姿勢がきのこらに大きな影響を与え、以後氏は型月レギュラー声優として多くの役を演じることになったという。 ***メディアミックス 2006年12月、ついに[[ufotable]]による全七部作の劇場版アニメ公開が決定し、その独特の世界観を完全再現した超美麗な作画なども相まり、&font(#0000ff){時をかける少女}の持つテアトル系歴代興業収入の記録を塗り替えるなど一躍大きな話題を獲得した。 その後も終章、「未来福音」が劇場公開されている。映画本編を再編集したTVアニメ版も制作されているが、非常に大事な「矛盾螺旋」がごっそり抜けているのでダイジェスト程度に考えたほうが良い。 映画本編も定期的に動画サイトなどで一挙放送されているので見るのは容易。 当初は3部作で制作される予定であったが後にアニプレックス社長となる岩上氏が[[フタコイ オルタナティブ]]に感銘を受け、型月に対し制作をufotableにすることを打診。 全7部作になることが決定しきのこも制作は丸投げするつもりだったがufotable社長から「一緒に作りたい」と依頼されたことで本格的に参加することとなった。 その際にきのこは第一章の作りなおしを考えておりプロットも完成していたが、ufotable側からあくまで原作を重視したいとのことでほぼそのままとなった。 この関係で第一章より前日談になる四章まではもしものことを考慮して同時進行で制作されていたことが明かされている。 ここまで綿密に打ち合わせしながら作られたため一部設定の改変等はあったものの破綻するものはなく、もっとも改変の多かった六章もきのこ発案が殆どである。 結果的に前述のように成功を収めたことで型月・ufotable両社の知名度は上がり、特にスタジオの方向性に悩んでいたufotableにとっては大きな転機となった。 以降型月作品のアニメ化ではかけがえのない会社となり、アニメ化が難しいと言われたHeaven's Feelも同社が製作を行っている。 ***主要人物 ・[[両儀式]] ・[[黒桐幹也]] ・[[蒼崎橙子]] ・[[黒桐鮮花]] ・[[荒耶宗蓮]] ***各章あらすじ(若干ネタバレあり) &font(#0000ff){第1章:俯瞰風景} #right(){&color(Blue){Thanatos.}} 「自殺に理由はない。たんに、今日は飛べなかっただけだろう」 1998年九月。観布子市では少女達の飛び降り自殺が多発していた。 共通点はみな決まって取り壊しの決まった巫条ビルで自殺することで、調査に乗り出した式はそこで[[巫条霧絵]]という文字通り「浮遊」した存在と出会うことになる。 主題歌「oblivious」 &font(#008000){第2章:殺人考察(前)} #right(){&color(green){……and nothing heart.}} 「私は、お前を犯(ころ)したい」 1995年三月。高校の入学式で黒桐幹也は両儀式という少女に出会い、親交を深めようとしていた。そしてそんな純粋な彼に他人を寄せ付けない性格の式も徐々に心を開いていく。 だが同じ頃、市内では連続猟奇殺人事件が話題となっており、その現場には決まって式の姿があった。 主題歌「君が光に変えて行く」 &font(#ffb74c){第3章:痛覚残留} #right(){&color(orange){ever cry, never life.}} 「生きているのなら、神さまだって殺してみせる」 1998年七月。巷では複数の男達がねじ切られたような変死体で発見されるという新たな猟奇殺人が発生していた。 そんな中、式の雇い主である蒼崎橙子のもとに舞い込んだ依頼はその犯人[[浅上藤乃]]の保護、それが不可能ならば……殺すことだった。 主題歌「傷跡」 &font(#800080){第4章:伽藍の洞} #right(){&color(purple){garan-no-dou.}}  「ええ、本業は魔法使いなの」 1998年六月。約二年間の昏睡から目覚めた式はそこで自らが多くのものを失った代償に、万物の「死の線」を見る能力を身に付けたことを知り、絶望から生きる気力を失っていた。 しかしそんな彼女の前に魔術師を名乗る謎の女性と、得体の知れない「何か」が現れ始める。 主題歌「ARIA」 &font(#ff0000){第5章:矛盾螺旋} #right(){&font(#ff0000){Paradox Paradigm.}} 「――その闇を見ろ。そして己が名を思い出せ」 1998年十一月。両親殺害の罪で逃亡していた[[臙条巴]]は、ふとしたきっかけで出会った式と奇妙な共同生活を始めていた。 だがその後、殺人現場を確かめに行った二人は、そこで殺した筈の両親が平然と普段通りの生活を送っているという異常な光景を目撃する。 そしてそこには、かつて協会で蒼崎橙子の同期だった魔術師[[コルネリウス・アルバ]]と、同じく魔術師であり、同時にこの一連の事件の黒幕でもある人物、荒耶宗蓮の存在が関わっていた。 主題歌「sprinter」 #center(){&color(red){八卦ヲ束ネ四象ヲ回シ両儀ニ至ル} &color(red){今宵、相克スル螺旋ニテ君ヲマツ}} &font(#ffc0cb){第6章:忘却録音} #right(){&font(#ffc0cb){fairy Tale.}} 「月の明るい夜。私達は星を見上げた」 1999年一月。幹也の妹で魔術師見習いでもある黒桐鮮花は、魔術の師である橙子から自らの母校、礼園女学院で起こった「妖精に記憶を奪われる」という不可解な事件の調査を依頼される。 そこで妖精の見えない鮮花の代わりに、共に学園潜入を命じれた式は渋々調査を開始するが、その中で彼女は生徒会長である黄路美沙夜と、どこか幹也と同じ雰囲気を持つ教師、[[玄霧皐月]]と出会う。 主題歌「fairy tale」 &font(#afdfe4){第7章:殺人考察(後)} #right(){&font(#afdfe4){……not nothing heart.}} 「それは本当に――――夢のような、日々の名残」 1999年二月。ある日を境に幹也の前から忽然と姿を消す式。そして同じ頃、市内では例の未解決のままだった連続猟奇殺人が再び発生していた。しかもその犯人の姿は式と似通った人物だという。 そこで彼女の無実を証明するため調査を始めた幹也だったが、その過程で彼はその背後にとある麻薬事件とかつての高校時代の先輩、[[白純里緒]]の存在があることを知る。 そしてその白純里緒こそ、あの荒耶宗蓮が残していった最後の駒(コマ)だった……。 主題歌「seventh heaven」 &font(#ffdc00){終章:空の境界} 「――――さあ、あなたは何を望むの?」 ――1999年三月。彼は、再び彼女に出会った。 主題歌「snow falling」 ……なお、上記のあらすじを見てもらえば分かる通り、本作は各章の時系列がバラバラになっており、実際には第2章→4→3→1→5→6→7→終章が正しい時系列になっている。 これは当時サイトで掲載してたきのこが気ままに書いていたからである。 サイトに掲載されていたのは5章までであり、同人版から追加された6章以降は普通に時系列順になっている。 また2008年8月に、同人サークル『竹箒』としての数年ぶりの新作として、本作の続編にあたる『未来福音』を販売した。 &font(#008cff){第※章:未来福音} #right(){&font(#008cff){recalled out summer}} 「私の世界は二つある。どちらが どちらの影であるかなんて、正直確かめることさえ 忘れてしまった。」 1998年八月。未来視の少女・[[瀬尾静音]]と出会った黒桐幹也と、同じく未来視の連続爆弾魔・[[倉密メルカ]]と出会った両儀式。 ふたつの“未来”が重なり合う結末(みらい)の行方は――!? &font(#008cff){未来  現在} &font(#008cff){幸せは、キミの側に。} 主題歌「アレルヤ」 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} &font(#C0C0C0){第_章:終末録音} #right(){&font(#C0C0C0){the Garden of oblivion}} 「でも安心してほしい。ここで終わっても、どうせ話は続いていく。」 映画『空の境界 未来福音』の来場者特典として配布された、書き下ろし小説。本編とはあまり関係ない、小説版ファンディスク的なもの。 書籍としては唯一収録がなくプレミア化していたが、特装版に初めて収録された。 ちなみに時系列としては1999年4月以降のお話。 あたりまえのように生きて、 あたりまえのように死ぬのね ああ、それは― なんて、孤独―― #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,20) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 怖い見たさで誰かがこの空の境界を実写化してくれないかな? 映画ではなくドラマとして作ってほしい。 -- 名無しさん (2013-08-23 18:39:25) - ↑ホラー路線で迷走しそう -- 松永さん (2013-08-23 18:50:11) - 主演は剛力で決まりですねww -- 名無しさん (2013-08-23 18:58:26) - ↑おいやめろ -- 名無しさん (2013-08-23 19:23:47) - 時系列順に読んだほうがいいのかな? -- 名無しさん (2013-08-23 19:59:53) - 素直に刊行順から読め/観ろ あと実写版の監督は雨宮慶太で -- 名無しさん (2013-08-23 20:08:15) - ↑2 ↑のあとに時系列順に見てもいいかもね -- 名無しさん (2013-08-23 20:11:49) - もしも実写版ができたらファンの反応がきになるな。歓喜するのか激怒するのか -- 名無しさん (2013-08-23 20:35:44) - あの世界観を余さず再現できるならば見るけど、アニメ以上に大衆受けを狙うドラマじゃあなぁ… -- 名無しさん (2013-08-23 21:19:27) - そもそもきのこの話って一回読んだだけじゃ設定とか完璧には把握できないから、ドラマを基本一回しか見ない一般人(アニヲタじゃない的な意味ね)には理解できないだろ。自分もvs荒耶とか一回目じゃ頭こんがらがって、ワケわかんなくなったし。 -- 名無しさん (2013-08-23 23:06:39) - 実写版も劇場版のように映画館でやるべきだと思う。ただ型月作品のキャラは一癖二癖があるから演じきれる役者さんいるかどうかだね -- 名無しさん (2013-08-24 01:05:06) - 高二年生の時、兄さんが俯瞰風景を借りてきて観たら戦闘シーンと流れるBGM 式のカッコよさに鳥肌が立ったな…。それで型月に興味を持ち始めた -- 名無しさん (2013-08-24 10:17:24) - 劇場版未来福音の特典が欲しいけど、初日仕事でいけねぇ……。 -- 名無しさん (2013-09-22 19:28:40) - 終末録音ゲット!しかしこれは...... -- 名無しさん (2013-09-28 22:20:01) - 上二さん、特典は文庫だ。式が壊れとる。マジもマジ -- 名無しさん (2013-09-30 19:56:14) - 未那もミツルも静音も良かった!特典は…黄路先輩がはっちゃけてるwゼッテー映画からの逆輸入だ -- 名無しさん (2013-09-30 20:46:06) - 特典はきのこがマジはっちゃけすぎ。DDDネタとかプロトネタとか -- 名無しさん (2013-09-30 22:05:51) - 終末録音読了、美沙夜先輩が更にステキな事になってたんだがwやべぇな、これも映像化して欲しい -- 名無しさん (2013-10-01 01:32:46) - 上一さん。同志よ、オレもだ -- 名無しさん (2013-10-01 07:24:55) - まあ表紙にはいないんですけどね!黄路先輩。式が勝ち組と認識されてるのが面白い。小説だと別ルートがないからなぁ。 -- 名無しさん (2013-10-01 08:47:40) - 表紙どころか映画にも出てないんですがそれは…… -- 名無しさん (2013-10-17 12:58:43) - だって菌糸類はお嬢様キャラがいないと死ぬから。 -- 名無しさん (2013-10-17 13:21:23) - 映画で「学院長 リーズバイフェ」ってあったのは吹いたww -- 名無しさん (2013-10-28 07:55:12) - 前々から学院長の名前はリーズバイフェだよ? -- 名無しさん (2013-10-28 09:58:45) - 空の境界の声優さんSEED DESTINYに出ていた人がいるね。いちばん驚いたのは白純とメルカの声優があの二人ということ。何かわけがあるのか?偶然? -- 名無しさん (2014-02-18 10:39:49) - 敢えて言おう、偶然でアルト!…まあメイン二人はCCFF7でも主役&ヒロイン張った現リアル夫婦だけど。 -- 名無しさん (2014-02-18 11:35:28) - 3、5、7、終章が大好き -- 名無しさん (2014-02-18 12:07:06) - ↑×2そうだな。それにしてもすげー偶然。seedキャラがこれ見たらどう思うかね。 -- 名無しさん (2014-02-18 12:16:14) - ルナとシンが協力してラクスやキラやアスランを倒した後結婚する物語だよ -- 名無しさん (2014-02-28 19:31:04) - 時系列順に直したTVアニメ版から入ったけど面白くて映画版DVDに原作小説、サントラと大人買いしたわ -- 名無しさん (2014-03-03 16:58:14) - ↑×2わかりやすかった。ありがとう。にしてもすげー -- 名無しさん (2014-03-08 23:20:50) - 画展では数十万クラスのプリマグラフィがほぼ全て完売か コアなファンが付いている作品は廃れないと確信 -- 名無しさん (2014-03-25 21:56:27) - やっぱ声優のせいなのかガンダムシードデスティニーを思い出すなぁ・・・キラ、アスラン、ラクスが敵役でシン、ルナ(主人公)が主役側ってww -- 名無しさん (2014-03-26 15:02:30) - 5↑実際シンは何もしてないけどな -- 名無しさん (2014-04-03 17:59:17) - ↑2まあ、そういうこともあるよ -- 名無しさん (2014-04-03 18:03:00) - ↑3亀レスだが、最終的にルナマリアに顎で使われるようになるアスランだなw -- 名無しさん (2014-07-08 12:29:20) - 時代が時代なら土曜9時あたりでドラマ化しそうな気がする。 -- 名無しさん (2017-04-10 23:01:09) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2010/03/13 (土) 00:04:51 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &bold(){――三月の終わり、雪の夜} &bold(){&font(#008000){}僕は彼女に出会った。} } ***概要 空の境界(からのきょうかい)は、[[奈須きのこ]]原作の長編伝奇小説で、サブタイトルは『the Garden of sinners』。 イラストは[[TYPE-MOON]]おなじみの[[武内崇]]が担当している。 1998年10月に『空の境界式』の題でweb小説として同人サークル『竹箒』のホームページ上に掲載されたものが『[[月姫]]』のヒットをきっかけに知名度を伸ばし、その後ドラマCD、同人誌、ハードカバー書籍と徐々に幅を広げていった。 現在では文庫版が刊行されている他、2018年に20周年記念として特装版が発売されている。 本作はきのこの処女作であり、ある意味型月作品すべての始まりとも言える作品なためか、登場人物がその後の型月作品のキャラクターの原型になっていたりする。 また主人公・両儀式の持つ[[直死の魔眼]]の能力が『月姫』の[[遠野志貴]]のものと同様である事や、蒼崎橙子と[[蒼崎青子]]が姉妹と設定されているなど、共通の世界観を持っているなど、クロスオーバー色が目立つ。 ドラマCDを作る際、僅かな出番しかない[[とある人物>荒耶宗蓮]]を演じることになった[[中田譲治]]が役作りのために同人版の本書を入手して全て読破したというのは有名な話である。 その姿勢がきのこらに大きな影響を与え、以後氏は型月レギュラー声優として多くの役を演じることになったという。 ***メディアミックス 2006年12月、ついに[[ufotable]]による全七部作の劇場版アニメ公開が決定し、その独特の世界観を完全再現した超美麗な作画なども相まり、&font(#0000ff){時をかける少女}の持つテアトル系歴代興業収入の記録を塗り替えるなど一躍大きな話題を獲得した。 その後も終章、「未来福音」が劇場公開されている。映画本編を再編集したTVアニメ版も制作されているが、非常に大事な「矛盾螺旋」がごっそり抜けているのでダイジェスト程度に考えたほうが良い。 映画本編も定期的に動画サイトなどで一挙放送されているので見るのは容易。 当初は3部作で制作される予定であったが後にアニプレックス社長となる岩上氏が[[フタコイ オルタナティブ]]に感銘を受け、型月に対し制作をufotableにすることを打診。 全7部作になることが決定しきのこも制作は丸投げするつもりだったがufotable社長から「一緒に作りたい」と依頼されたことで本格的に参加することとなった。 その際にきのこは第一章の作りなおしを考えておりプロットも完成していたが、ufotable側からあくまで原作を重視したいとのことでほぼそのままとなった。 この関係で第一章より前日談になる四章まではもしものことを考慮して同時進行で制作されていたことが明かされている。 ここまで綿密に打ち合わせしながら作られたため一部設定の改変等はあったものの破綻するものはなく、もっとも改変の多かった六章もきのこ発案が殆どである。 結果的に前述のように成功を収めたことで型月・ufotable両社の知名度は上がり、特にスタジオの方向性に悩んでいたufotableにとっては大きな転機となった。 以降型月作品のアニメ化ではかけがえのない会社となり、アニメ化が難しいと言われたHeaven's Feelも同社が製作を行っている。 ***主要人物 ・[[両儀式]] ・[[黒桐幹也]] ・[[蒼崎橙子]] ・[[黒桐鮮花]] ・[[荒耶宗蓮]] ***各章あらすじ(若干ネタバレあり) &font(#0000ff){第1章:俯瞰風景} #right(){&color(Blue){Thanatos.}} 「自殺に理由はない。たんに、今日は飛べなかっただけだろう」 1998年九月。観布子市では少女達の飛び降り自殺が多発していた。 共通点はみな決まって取り壊しの決まった巫条ビルで自殺することで、調査に乗り出した式はそこで[[巫条霧絵]]という文字通り「浮遊」した存在と出会うことになる。 主題歌「oblivious」 &font(#008000){第2章:殺人考察(前)} #right(){&color(green){……and nothing heart.}} 「私は、お前を犯(ころ)したい」 1995年三月。高校の入学式で黒桐幹也は両儀式という少女に出会い、親交を深めようとしていた。そしてそんな純粋な彼に他人を寄せ付けない性格の式も徐々に心を開いていく。 だが同じ頃、市内では連続猟奇殺人事件が話題となっており、その現場には決まって式の姿があった。 主題歌「君が光に変えて行く」 &font(#ffb74c){第3章:痛覚残留} #right(){&color(orange){ever cry, never life.}} 「生きているのなら、神さまだって殺してみせる」 1998年七月。巷では複数の男達がねじ切られたような変死体で発見されるという新たな猟奇殺人が発生していた。 そんな中、式の雇い主である蒼崎橙子のもとに舞い込んだ依頼はその犯人[[浅上藤乃]]の保護、それが不可能ならば……殺すことだった。 主題歌「傷跡」 &font(#800080){第4章:伽藍の洞} #right(){&color(purple){garan-no-dou.}}  「ええ、本業は魔法使いなの」 1998年六月。約二年間の昏睡から目覚めた式はそこで自らが多くのものを失った代償に、万物の「死の線」を見る能力を身に付けたことを知り、絶望から生きる気力を失っていた。 しかしそんな彼女の前に魔術師を名乗る謎の女性と、得体の知れない「何か」が現れ始める。 主題歌「ARIA」 &font(#ff0000){第5章:矛盾螺旋} #right(){&font(#ff0000){Paradox Paradigm.}} 「――その闇を見ろ。そして己が名を思い出せ」 1998年十一月。両親殺害の罪で逃亡していた[[臙条巴]]は、ふとしたきっかけで出会った式と奇妙な共同生活を始めていた。 だがその後、殺人現場を確かめに行った二人は、そこで殺した筈の両親が平然と普段通りの生活を送っているという異常な光景を目撃する。 そしてそこには、かつて協会で蒼崎橙子の同期だった魔術師[[コルネリウス・アルバ]]と、同じく魔術師であり、同時にこの一連の事件の黒幕でもある人物、荒耶宗蓮の存在が関わっていた。 主題歌「sprinter」 #center(){&color(red){八卦ヲ束ネ四象ヲ回シ両儀ニ至ル} &color(red){今宵、相克スル螺旋ニテ君ヲマツ}} &font(#ffc0cb){第6章:忘却録音} #right(){&font(#ffc0cb){fairy Tale.}} 「月の明るい夜。私達は星を見上げた」 1999年一月。幹也の妹で魔術師見習いでもある黒桐鮮花は、魔術の師である橙子から自らの母校、礼園女学院で起こった「妖精に記憶を奪われる」という不可解な事件の調査を依頼される。 そこで妖精の見えない鮮花の代わりに、共に学園潜入を命じれた式は渋々調査を開始するが、その中で彼女は生徒会長である黄路美沙夜と、どこか幹也と同じ雰囲気を持つ教師、[[玄霧皐月]]と出会う。 主題歌「fairy tale」 &font(#afdfe4){第7章:殺人考察(後)} #right(){&font(#afdfe4){……not nothing heart.}} 「それは本当に――――夢のような、日々の名残」 1999年二月。ある日を境に幹也の前から忽然と姿を消す式。そして同じ頃、市内では例の未解決のままだった連続猟奇殺人が再び発生していた。しかもその犯人の姿は式と似通った人物だという。 そこで彼女の無実を証明するため調査を始めた幹也だったが、その過程で彼はその背後にとある麻薬事件とかつての高校時代の先輩、[[白純里緒]]の存在があることを知る。 そしてその白純里緒こそ、あの荒耶宗蓮が残していった最後の駒(コマ)だった……。 主題歌「seventh heaven」 &font(#ffdc00){終章:空の境界} 「――――さあ、あなたは何を望むの?」 ――1999年三月。彼は、再び彼女に出会った。 主題歌「snow falling」 ……なお、上記のあらすじを見てもらえば分かる通り、本作は各章の時系列がバラバラになっており、実際には第2章→4→3→1→5→6→7→終章が正しい時系列になっている。 これは当時サイトで掲載してたきのこが気ままに書いていたからである。 サイトに掲載されていたのは5章までであり、同人版から追加された6章以降は普通に時系列順になっている。 また2008年8月に、同人サークル『竹箒』としての数年ぶりの新作として、本作の続編にあたる『未来福音』を販売した。 &font(#008cff){第※章:未来福音} #right(){&font(#008cff){recalled out summer}} 「私の世界は二つある。どちらが どちらの影であるかなんて、正直確かめることさえ 忘れてしまった。」 1998年八月。未来視の少女・[[瀬尾静音]]と出会った黒桐幹也と、同じく未来視の連続爆弾魔・[[倉密メルカ]]と出会った両儀式。 ふたつの“未来”が重なり合う結末(みらい)の行方は――!? &font(#008cff){未来  現在} &font(#008cff){幸せは、キミの側に。} 主題歌「アレルヤ」 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} &font(#C0C0C0){第_章:終末録音} #right(){&font(#C0C0C0){the Garden of oblivion}} 「でも安心してほしい。ここで終わっても、どうせ話は続いていく。」 映画『空の境界 未来福音』の来場者特典として配布された、書き下ろし小説。本編とはあまり関係ない、小説版ファンディスク的なもの。 書籍としては唯一収録がなくプレミア化していたが、特装版に初めて収録された。 ちなみに時系列としては1999年4月以降のお話。 あたりまえのように生きて、 あたりまえのように死ぬのね ああ、それは― なんて、孤独―― #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,21) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 怖い見たさで誰かがこの空の境界を実写化してくれないかな? 映画ではなくドラマとして作ってほしい。 -- 名無しさん (2013-08-23 18:39:25) - ↑ホラー路線で迷走しそう -- 松永さん (2013-08-23 18:50:11) - 主演は剛力で決まりですねww -- 名無しさん (2013-08-23 18:58:26) - ↑おいやめろ -- 名無しさん (2013-08-23 19:23:47) - 時系列順に読んだほうがいいのかな? -- 名無しさん (2013-08-23 19:59:53) - 素直に刊行順から読め/観ろ あと実写版の監督は雨宮慶太で -- 名無しさん (2013-08-23 20:08:15) - ↑2 ↑のあとに時系列順に見てもいいかもね -- 名無しさん (2013-08-23 20:11:49) - もしも実写版ができたらファンの反応がきになるな。歓喜するのか激怒するのか -- 名無しさん (2013-08-23 20:35:44) - あの世界観を余さず再現できるならば見るけど、アニメ以上に大衆受けを狙うドラマじゃあなぁ… -- 名無しさん (2013-08-23 21:19:27) - そもそもきのこの話って一回読んだだけじゃ設定とか完璧には把握できないから、ドラマを基本一回しか見ない一般人(アニヲタじゃない的な意味ね)には理解できないだろ。自分もvs荒耶とか一回目じゃ頭こんがらがって、ワケわかんなくなったし。 -- 名無しさん (2013-08-23 23:06:39) - 実写版も劇場版のように映画館でやるべきだと思う。ただ型月作品のキャラは一癖二癖があるから演じきれる役者さんいるかどうかだね -- 名無しさん (2013-08-24 01:05:06) - 高二年生の時、兄さんが俯瞰風景を借りてきて観たら戦闘シーンと流れるBGM 式のカッコよさに鳥肌が立ったな…。それで型月に興味を持ち始めた -- 名無しさん (2013-08-24 10:17:24) - 劇場版未来福音の特典が欲しいけど、初日仕事でいけねぇ……。 -- 名無しさん (2013-09-22 19:28:40) - 終末録音ゲット!しかしこれは...... -- 名無しさん (2013-09-28 22:20:01) - 上二さん、特典は文庫だ。式が壊れとる。マジもマジ -- 名無しさん (2013-09-30 19:56:14) - 未那もミツルも静音も良かった!特典は…黄路先輩がはっちゃけてるwゼッテー映画からの逆輸入だ -- 名無しさん (2013-09-30 20:46:06) - 特典はきのこがマジはっちゃけすぎ。DDDネタとかプロトネタとか -- 名無しさん (2013-09-30 22:05:51) - 終末録音読了、美沙夜先輩が更にステキな事になってたんだがwやべぇな、これも映像化して欲しい -- 名無しさん (2013-10-01 01:32:46) - 上一さん。同志よ、オレもだ -- 名無しさん (2013-10-01 07:24:55) - まあ表紙にはいないんですけどね!黄路先輩。式が勝ち組と認識されてるのが面白い。小説だと別ルートがないからなぁ。 -- 名無しさん (2013-10-01 08:47:40) - 表紙どころか映画にも出てないんですがそれは…… -- 名無しさん (2013-10-17 12:58:43) - だって菌糸類はお嬢様キャラがいないと死ぬから。 -- 名無しさん (2013-10-17 13:21:23) - 映画で「学院長 リーズバイフェ」ってあったのは吹いたww -- 名無しさん (2013-10-28 07:55:12) - 前々から学院長の名前はリーズバイフェだよ? -- 名無しさん (2013-10-28 09:58:45) - 空の境界の声優さんSEED DESTINYに出ていた人がいるね。いちばん驚いたのは白純とメルカの声優があの二人ということ。何かわけがあるのか?偶然? -- 名無しさん (2014-02-18 10:39:49) - 敢えて言おう、偶然でアルト!…まあメイン二人はCCFF7でも主役&ヒロイン張った現リアル夫婦だけど。 -- 名無しさん (2014-02-18 11:35:28) - 3、5、7、終章が大好き -- 名無しさん (2014-02-18 12:07:06) - ↑×2そうだな。それにしてもすげー偶然。seedキャラがこれ見たらどう思うかね。 -- 名無しさん (2014-02-18 12:16:14) - ルナとシンが協力してラクスやキラやアスランを倒した後結婚する物語だよ -- 名無しさん (2014-02-28 19:31:04) - 時系列順に直したTVアニメ版から入ったけど面白くて映画版DVDに原作小説、サントラと大人買いしたわ -- 名無しさん (2014-03-03 16:58:14) - ↑×2わかりやすかった。ありがとう。にしてもすげー -- 名無しさん (2014-03-08 23:20:50) - 画展では数十万クラスのプリマグラフィがほぼ全て完売か コアなファンが付いている作品は廃れないと確信 -- 名無しさん (2014-03-25 21:56:27) - やっぱ声優のせいなのかガンダムシードデスティニーを思い出すなぁ・・・キラ、アスラン、ラクスが敵役でシン、ルナ(主人公)が主役側ってww -- 名無しさん (2014-03-26 15:02:30) - 5↑実際シンは何もしてないけどな -- 名無しさん (2014-04-03 17:59:17) - ↑2まあ、そういうこともあるよ -- 名無しさん (2014-04-03 18:03:00) - ↑3亀レスだが、最終的にルナマリアに顎で使われるようになるアスランだなw -- 名無しさん (2014-07-08 12:29:20) - 時代が時代なら土曜9時あたりでドラマ化しそうな気がする。 -- 名無しさん (2017-04-10 23:01:09) #comment #areaedit(end) }

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