ウォーハンマーFB

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&font(#6495ED){登録日}:2019/07/19 (金) 21:31:24 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 92 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &sizex(7){&bold(){ウォーハンマ-、そこは、渾沌に覆われし世界。それは、群雄割拠の時代にして、戦乱の時代の物語なり。}} #center(){&image(WHFB_header.jpg,blank)} #right(){&sizex(1){画像出典:ウォーハンマーFB「ルールブック第7版」P4,P5 イラストより}} ---- &anchor(topcontents) #openclose(show=▽目次){ #contents } ---- *概要 #areaedit() warhammer fantasy battle (ウォーハンマー ファンタジーバトル)とは、[[イギリス]]のミニチュアゲームの会社「ゲームズワークショップ」からかつて展開されていたミニチュアボードゲームおよび[[ファンタジー]]作品である。略称は「FB」,「WHFB」。 世界中のミニチュアゲームの中でも最も代表的な物の一つで、世界最大のシェアと人気を持っていた。 初版は1983年にリリースされ、ゲームデザイナーの「ブライアン・アンセル」と「リチャード・ハリウェル」、「リック・プリーストリー」の3人によって企画、制作された。 「[[ウォーハンマーシリーズ]]」最初の作品にして原点であり、終末が迫るファンタジー世界を舞台にした多様な種族の戦争を描く作品である。 本作は、トールキン作品([[指輪物語]])やマイケル・ムアコック作品の「エターナル・チャンピオンシリーズ」等のファンタジー作品に大いに影響を大いに受けており、[[エルフ>エルフ(種族)]]や[[ドワーフ>ドワーフ(種族)]]、[[オーク]]などの種族も登場する。 &sizex(5){&bold(){【シリーズ展開】}} シリーズの原点である本作は、”元祖ウォーハンマー”として広く知られており、当時のイギリス国内で「ミニチュアゲーム」に革命をもたらす。 剣と魔法のファンタジー世界「オールドワールド」での戦争を扱ったこのゲームは、それまでノンフィクションの歴史的戦場の再現が中心であったミニチュアゲームの世界に新風を巻き起こした。作り込まれた世界観やフレーバー、大量のミニチュア軍隊を率いて戦わせるゲーム性などが受けて、イギリス国内で大ブームとなった。 このゲームの登場以降、それまでミニチュアゲームの世界の中では低俗として扱われていた&bold(){「SF/ファンタジー」系の戦争ゲームも市民権を持つようになっていく。} その後はヨーロッパを中心として世界中で大ヒットを飛ばし、&bold(){”ミニチュアゲームの金字塔”}を築きあげた。 世界中の「ミニチュアゲーム」におけるトップシェアを獲得し、その後は派生作品の「[[ウォーハンマー40K]]」と共に「ウォーハンマーシリーズ」としてミニチュアゲームのみならず、ファンタジー作品としても高い人気を獲得している。 1983年のリリース以降30年以上の長きにわたるシリーズ展開を行ってきており、2015年に商品展開を終了している。今では続編の「[[エイジオヴシグマー>ウォーハンマーAoS]]」が展開されているが、シリーズ終了後の2020年現在でも根強い人気を持つ。 2019年には「ウォーハンマー ジ オールドワールド」(Warhammer: The Old World)の新シリーズが発表。マグヌス帝の時代を舞台にした新たなミニチュアやルールブックが発売される。 ゲーム「Total War: WARHAMMER III」と連動しており、ウォーハンマーFBでは参戦が叶わなかった「キスレヴ」、「グランド・キャセイ」が新規アーミーとして参戦する予定。 本作は多岐にわたった&bold(){マルチメディア媒体}で作品が展開されており、小説、デジタルゲーム、オーディオブックなどのスピンオフ作品も数多くリリースされている。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【日本での展開】}} #areaedit() [[日本>日本国]]ではウォーハンマーのミニチュアゲームが[[日本語]]で遊べるまでに10年以上かかっており、最初にウォーハンマーの名前が注目を浴びたのはTRPGからである。 同シリーズのTRPG「ウォーハンマーRPG」(ウォーハンマーFRP)初版が1991年に社会思想社から発売され、その重厚な世界観が話題を呼んだ。 作品そのものは、1990年代後半の「テーブルトークRPG冬の時代」には口コミで評価が広まっていったが、絶版となったこの時期に3分冊全てをそろえるのは至難の業であり、文庫形式のゲームの中では今現在でもプレミアのつくゲームブックとなっている。 その後、日本で初めてウォーハンマーの本家「ミニチュアゲーム」が展開された。日本語版で初リリースされたのは第5版で、初版が発売されてから13年後の1996年にリリースされている。 2000年代からゲームズワークショップの日本法人が設立された後は日本語展開を本格化。通販サイトをオープンし、BOXセット、アーミーブックの日本語化などに力を入れてきた。 社会思想社版TRPGの登場から15年が経ち、2006年12月にホビージャパンより第2版のウォーハンマーRPGがB5判ソフトカバー書籍の形態でリリースされる。 その完成度の高さから日本国内では今でも人気を誇り、各種ゲームブックはプレミアがついている。 また、2000年代後半にはなんと有料のルールブックのPDFを無料で配布するなどの大盤振る舞いも行っており、ウォーハンマーを嗜むファンも少しづつ増えていった。 しかし、リーマンショックの影響もあって日本の公式通販サイトが閉鎖。2011年から発売された8版のエキスパンションも翻訳がされず、完結編となる「エンドタイム」も未翻訳のままシリーズが完結した。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【ミニチュアホビーとしての魅力】}} #areaedit() 本作「ウォーハンマーFB」のミニチュアホビーには主に四つの楽しみが一つになったホビーといってもよい。 ・コレクション ミニチュア作り、集めて飾る。集めれば集めるほどプレイヤーの軍勢はより大群となる。中には限定のミニチュアモデルも存在する ・モデリング キットは接着剤やカッターなどを駆使して組み立てていく。慣れてくれば、オリジナルの改造モデルも作成可能。 ・ペイント 専用のシタデルカラーを使い、まるで絵を描くようにしてミニチュアを塗装する。カラーの塗装ルールも完備されている。 ・プレイ ルールブックと[[ダイス>ダイス(サイコロ)]]、メジャーそしてミニチュアを使った30年以上の歴史を持つ本格的な「ウォーシミュレーションゲーム」が楽しめる。 そして、一番注目してほしい部分が「プレイ」の要素で他の国内プラモデルと異なり、 &sizex(7){&bold(){&font(#cc0000){俺(私)}の作ったミニチュアでバトルできる!!}} という最大の特徴を持っており、まさにプラモデル+ボードゲームを一度に楽しめる異次元のホビーといってもよいだろう。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *ミニチュアモデル(プラモデル)としての特徴 &sizex(5){&bold(){【概要】}} #areaedit() 本作のミニチュアモデルの最大の魅力は、ファンタジー世界での戦争を再現したモデルを作り、ペイントし、飾り、集めれることにある。 日本ではガンダムシリーズの「ガンプラ」はじめとしたロボットのプラモデル及びミリタリーモデルが多いが、 本作では日本でも珍しい「指輪物語」や「炎と氷の歌(ゲーム・オヴ・スローンズ)」、「エルダースクロール」のようなファンタジー世界のプラモデルを組み立て、集めることができる。 恐ろしき魔獣の軍勢や鎧に身を包んだ兵士たち、奇妙な姿の怪物などが戦う「ファンタジー世界での戦争」を卓上に再現できるのだ。 更に兵士や兵器のミニチュアだけでなく、&bold(){テレイン}と呼ばれる情景モデルを組み合わせることによってより臨場感のあるジオラマを作成することもできる。 丁寧に作られたテーブル上の戦場に配備された完全にペイントされたアーミーや、天をつくような情景モデルを作り上げれば、 大迫力のファンタジー世界における戦場を再現すことができるのだ。 ウォーハンマーシリーズのミニチュアモデルは一般的なプラモデルと違って&color(#cc0000){&bold(){価格が結構高め。}}しかし一回買っておけば飾ることはもちろん、 将来にわたって&bold(){ミニチュアゲームの駒としても}末永く使用することができる。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} &sizex(5){&bold(){【40K,AoSとの違い】}} #areaedit() ミニチュアモデルのベースは40KやAoSの円形とは異なり、すべて四角形のベースとなっている。 また、ミニチュアゲームを行う際には、テンプレートが必要となる。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【ミニチュアモデルの特徴】}} #areaedit() 小さなミニチュアには国産のプラモデルとは異なってディティールが非常に作りこまれている。パーツひとつひとつを見ても、偏執狂的に入れられたモールドが目を引く。 パーツ表面に隙間や空間が空くこと自体を恐れるかのようにみっしりと彫刻が入れられ、しかもそれぞれに意味やデザインを持たされている。 パーツの分割方法も国内のプラモデルと違って、キャラが可動しないことを前提とした大胆な分割がされている。 ベースサイズ20/25mmのレンジモデルやプラモデルを「一般的な人間」のサイズとして決めている。 モデルには&bold(){[[ガンプラ]]のようなプラモデルと違ってプラモデルの色分けがされていない。} そのために&bold(){ミニチュアに色を自分で塗る必要がある。}手間は少しかかるが、塗ってくる作業だけでも楽しめる。 基本は専用のシダテルカラーを使用してペイントを行う。慣れてくればガンダムカラーやMr.カラーなどの他社製塗料を使ってみるのも良いだろう。 初心者でもガイドに沿って塗っていけば簡単にかつ綺麗にミニチュアを塗装できる。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【FB関連製品の入手】}} #areaedit() 本作はシリーズ展開が終了しているために塗料以外のミニチュアモデルやルールブックを入手するのは難しい。 ヤフオク、メルカリ、Ebayなどのフリマ、オークションサイト経由で製品を入手するしか今のところは方法がない。 国内のショップでもFBの製品が置いているところもごくわずかなのでショップ経由での入手はさらに困難となる。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【ミニチュアモデルの制作】}} #areaedit() ミニチュアモデルは主に「組み立て」、「ペイント」の工程に分かれている。 ・組み立て 自分のミニチュアをペイントする前に、組み立てる必要がある。組み立てに必要なツールは&bold(){ニッパー}、&bold(){デザインナイフ}、&bold(){プラモデル用接着剤}である。 まずはパーツをニッパーを使ってランナーから切り取る。パーツとランナーの切り離す部分(ゲート)の判別に注意。 切り離しが終わったらパーツについているゲートをカットしていく「&bold(){ゲート処理}」を行う。デザインカッターで少しづつ切り落としていこう。 力を入れすぎたら怪我したり、パーツの損傷にもつながるので慎重にカットしていこう。 ゲート処理後はプラモデルの射出成型などによって製作されたものに発生する出っ張りである「&bold(){パーティングライン}」をデザインナイフでそぎ落としていこう。 最後は組み立て工程だが、キットに付属の組み立て説明書に従ってパーツを1つずつ、プラ用接着剤を使って組み立ててゆく。 接着する面と面同士を一度確認して、接着剤のフタについている刷毛を使い接着面に薄く塗り広げていく、 接着面に接着剤が塗れたら接着するパーツをギュッと押しつけ、がっちりとホールド。パーツは乾燥するまでなるべく触らないようにしよう。 ・ペイント モデルの組み立てが終わったら次はペイント工程に入る。 ミニチュアの塗装は同社の専用塗料「&bold(){シタデルカラー}」を使ってペイントをしていく。慣れないうちはシタデルカラーを使うといいだろう。 更に「&bold(){シタデルペイントシステム}」に沿ってペイントすれば、豊富に用意されたカラーチャートの中から塗りたい色を選び、 指定されたカラーチャートに従って色を塗り重ねていくことで誰にでも簡単にリアルなペイントが可能となっている。 更に慣れて来ればオリジナルのカラーでミニチュアに思い通りのカラーリングペイントも可能だ。 ミニチュアモデルには使用するシタデルカラーの種類が記載されているので、基本的にはそれに従ってペイントを行う。 オリジナルのカラーリングでペイントを行いたい場合は、シタデルペイントのアプリを使うとカラーのプレビューやカラー管理が行いやすくなる。 ・ペイント工程 ペイント工程は以下の通り。 &bold(){1.アンダーコート(下地塗装)} サーフェイサー(下地塗料)と呼ばれる塗装を塗ってペイントしやすくする下地を作る。 塗料の食いつきを良くするだけでなく、細かい傷や凹みを目立たなくさせ仕上がりを滑らかにする効果がある。 &bold(){2.ベースカラー} 基本となる色を塗る。「ベース」カラーを使用してペイントを行う。 もし塗装がはみ出してしまっても乾いた後に上から重ねて塗って修正も可能。 &bold(){3.シェイド} ミニチュアに影を付ける。色濃い「シェイド」カラーを使用してペイントを行う。 光を当てて暗くなるようなパーツの溝や凸部に塗ると自然な影を表現できる。 &bold(){4.レイヤリング・ハイライト} ミニチュアに「レイヤー」「ドライ」のカラーを使ってハイライト(明るい色)を入れていく。 前工程のシェイドの暗い色を残しながらハイライトを入れていくことでミニチュアの色にはっきりとした明暗が出てくる。 「シタデルペイント」では、特定のカラーの上に塗る推奨のカラーが決められており、カラーチャートに沿って塗れば簡単に明暗が出てくるペイントが可能。 100色以上ある「レイヤー」「ドライ」カラーの中からでも迷うことなくレイヤリング・ハイライトの色を決めることが出来る。 「ドライ」カラーはドライブラシ用のカラーで、とても粘性が高くエッジ部分を際立たせるのはもちろん、 広い部分に使用すれば簡単にリアルな質感の金属や木の表現ができる。 &bold(){5.ベースデコレート・トップコート} 最後の工程は地面を作り、塗料がはがれないようにコーティングを施す。 「テクスチャ―」カラーは台座の地面や地形を塗るための塗料でペースト状になっている。 乾燥後に「シェイド」や「ドライ」を使うことで更にリアルな地面を表現できる。 慣れて来れば実際の芝生や石、金属などの素材を利用して接着剤でくっ付けてもいいだろう。 仕上げに色がはがれにくくするための「トップコート」を塗って完成。 他にも角を際立たせる「エッジ」や光沢を表現する「グレイズ」、高度な使用法を想定した「テクニカル」シリーズなど、 特殊な役割をもったカラーを使用すればさらに凝ったペイントもできるので、腕前とアイディアに自信があるならぜひ使用してみよう。 ・完成・写真撮影 ここまで来れば遂にミニチュアモデルが完成!!作業工程はここまでなので。後は飾るなり写真撮影するなりするといいだろう。 もしインスタ映えなどを狙ってSNS等で他人にミニチュアの写真を公開したい際には、撮影を行う際の光量を考えて取ると撮影した画像が見やすくなる。 「白い画用紙」で背景を作り、白色の光のスタンド蛍光灯(2つあれば望ましい)でミニチュアモデルを照らせば、 ミニチュアモデルに影が落ちることもなく、モデルのみに視点を注目させやすくすることができる。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *ミニチュアゲームとしての特徴 &sizex(5){&bold(){【概要】}} #areaedit() ウォーハンマー ファンタジーバトルはミニチュアゲームの中でも「ウォー・シミュレーションゲーム」に分類されるものである。 一言で有名なデジタルゲームで例えれば、&color(#0000ff){&bold(){[[スパロボ>スーパーロボット大戦シリーズ]]、[[ファイアーエムブレム>ファイアーエムブレムシリーズ]](FE)を人力で行う}}と言ったところ。 ゲームは基本2人用のターン制で行われる。&color(#0000ff){&bold(){設定された勝利条件をより多く達成してポイントと稼ぎ}}、&color(#ff9900){&bold(){最終のポイントが高かったプレイヤーの勝利}}となる。 ユニットとなるミニチュアをターンごとに行動させ、ルールブックとミニチュアの性能が書かれたデータシートに基づいて行動を行う。命中判定などは一般的な6面ダイスを使用する。 移動する際はスパロボやFEと異なり&bold(){フィールドにはマス目が存在しない。}移動の際はミニチュアに設定された移動距離をメジャーで測って移動させる。([[スパロボNEO>スーパーロボット大戦NEO]]やOEに近い) 本作のミニチュアゲームを楽しむにはルールブックが必須だが、ルールブック自体が日本語版に翻訳されてるものが少ない。 また、日本語版のルールブックも存在するが数が少なく、オークションでの入手は難しいものなっている。 かつては2000年代後半には7,8版のアーミーブックのPDFを無料配布していたが、配布を中止してしまったため入手が不可能となっている。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【ゲームの版】}} #areaedit() ミニチュアゲームには版が存在し、版を重ねていくことによってバージョンアップしたゲームバランスや新ルールの追加、調整などが行われる。 ゲームを行う際は遊ぶ版に合わせてルールやデータを参照する必要がある。 &sizex(6){&bold(){&font(#cc0000){最終版は第8版となっている。}}} 必要なものがそろえば、卓上は戦場と化す。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【ゲームプレイに必須の物】}} #areaedit() ミニチュアゲームを楽しむには「ルールブック」、「ミニチュア」、「自分の使用するアーミーのデータブック(アーミーブック)」、「ダイス」、「メジャー」、「テンプレート」、「戦場(フィールド)」が必要となる。 &bold(){・ルールブック} 基本のルールが掲載されている。最終版である8版の日本語版ルールブックは「流血島の合戦」のボックスセットを入手しないと手に入らないのでかなり貴重。 英語版なら数が多く入手しやすいので、英語が読めるようにすればかなりプレイしやすい。 &bold(){・アーミーブック} ミニチュアの軍勢であるアーミーの性能データが掲載されているルールブックの一種。こちらも日本語版は非常に少なく、入手しにくい。 英語版は多数あり。 &bold(){・ダイス} 攻撃や防御、士気判定などのランダム要素の解決のために、1~6の目が書かれているいわゆる六面体ダイスを複数使用する。 ウォーハンマーFBでは一度の判定で数十個のダイスを振ることがあるので、&bold(){最低ダイスを20個くらいは用意しておく}といいだろう。 &bold(){6面ダイスを1個振る行為はD6と略称される。}(TRPGと同様)ルールによっては2D6、3D6といった判定を行う必要がある。 その場合はDの前にある数字の数だけダイスを振り、その出目を合計する。 &bold(){・スキャッターダイス} スキャッターダイスは矢印とヒットマークが書かれたダイスで、大砲の射撃がどの方向に逸れるかなどを判定するために使われる。 &bold(){・アーティラリーダイス} アーティラリーダイスは2/4/6/8/10の数字と!(ミス)マークのあるダイス。 &bold(){・メジャー} このゲームは1mv(=1インチ=(=2.54ミリメートル)を単位とする距離系でゲームを行う。メートル法の関係で、 日本国内ではインチメジャーはなかなか販売されていないが、ミニチュアゲームショップやネットショップでは、 インチとセンチの両方の目盛りが振ってあるゲーム向けのテーブメジャーが販売されているのでそちらを購入してでの使用を推奨。 &bold(){・テンプレート} 様々な攻撃判定に使用する本作専用の定規。ウォーマシーンや魔法、火焔放射などの有効範囲を表す判定に使う。 &bold(){・戦場(フィールド)} ゲームを行う際には広いテーブルや平らな場所が必須。ゲームで使用するミニチュアの数や大きさにもよるが、 &bold(){72mv×48mv(180cm×120cm)}程度の広さの平らな場所(テーブルや床)が必要。 &bold(){・運搬用ケース} ミニチュアゲームの主役であり、ゲームの駒となるミニチュアモデルを運搬するためのケース。 ミニチュアモデル自体が形によっては壊れやすいものも多くある。ミニチュアモデルを安全に運ぶにはケースを用意した方が良い。 コストに余裕がある人は、1万円以内で衝撃吸収ケースが売られている。 安く済ませたい場合は、大型の百円ショップでミニチュアモデルにピッタリな衝撃吸収スポンジや眼鏡を吹く布が販売されているので、それを運搬ケースに詰めるといいだろう。 ガンプラやプラモデル専用の運搬ケースも使えるので、用途やコストに合わせて選ぼう。 &bold(){・英語スキル(特にリーディング)} 残念ながら本作は多くの書籍が英語版が多いので、英語能力が必須となる。特にリーディング能力と日常的な会話レベルの英語は覚えておきたいところ。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} &sizex(5){&bold(){【基本的なゲームの流れ】}} #areaedit() #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *ファンタジー作品としての特徴 #areaedit() &sizex(5){&bold(){【ストーリー】}} ウォーハンマー世界は、闘争と血飛沫と殺戮によって支配された、奇妙で危険な世界だ。ここは、常人の魂を狂気へといざなう、歪んだ渾沌(ケイオス)の魔力が満ちあふれている。 ここは、悪魔(ディーモン)と邪悪な妖術が力を持つ世界・・・戦乱と死、暴力と狂気が渦巻く世界なのだ。 嵐吹きすさぶ山頂ではオークの大族長(ウォーロード)たちが荒々しき鬨の声をあげる。地の底では、不浄なるスケイブンの大群が、ドワーフは坑道守備隊を間断なくおびやかす。 遥か遠きエルフの島々では、〈別離〉せし兄弟らが、互いを相手取って永遠の闘争を繰り広げている。天空では百を超えるドラゴンたちが激しく争い、吐き出す焔で、空は煌々と照らされる。 北の荒れ野では、野蛮なる北方人の部族と、全身を鋼鉄の鎧に身を包んだ不死なる戦士らが、渾沌の大軍勢を作り上げ、オールドワールドに建つ人間の国々へと、今まさに攻め寄せようとしている。 そこかしこに、火と焔と憤怒があり、強大なる将たちがしのぎを削り合う。将の指揮の下で戦士たちは前進し、ウォーハンマー世界の覇権を賭けた争いを繰り広げる。 破滅か、救済か・・・将たる君が戦場で下す決断のひとつひとつが、ウォーハンマー世界の命運を決するのだ。 将よ。君はこの荒廃せし世界で輝かしき武勲をあげ、その名を伝説に刻むか。それとも無惨な敗北をとげ、忘れ去られるか。二つに一つだ。 ここは、永遠の闘争と、束の間の栄光にあふれた世界。 ここは、将たる君が軍団を率い、栄光ある勝利へと導かねばならぬ世界。 これこそが、ウォーハンマー世界なのだ。 &sizex(5){&bold(){【背景】}} 「オールド・ワールド」と呼ばれる地方を中心とした、様々な種族や国家が覇権を求めて戦いあうハイファンタジー作品となっている。 「指輪物語」に大いに影響を受けつつも、救いのない狂気、野蛮な暴力、狡猾な策略などの独自の「ダークファンタジー」要素が多く含まれ、影の部分が作品の魅力を大いに引き立てている。 世界の地形や国家は実在するものをモチーフにしており、それに独自のファンタジー要素を付け加えている。 また、製作元がイギリスの会社なので、ブリティッシュなブラックジョークが満載され、その世界観に引き込まれれば英国面に堕ちること間違いなし。 30年以上にわたって作りこまれた細かな設定、壮大なストーリー、様々な人物像など、その魅力は一言では語れないぐらいに多い。 #areaedit(end) ---- *ウォーハンマー世界の地理 #center(){&image(WHFB_MAP_World.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/7002/WHFB_MAP_World.jpg,width=1024,height=703,blank)} #right(){&sizex(1){画像出典:ウォーハンマーFB サポート PDF「 バックグラウンド 」 セクション ( 前編 )P17,P18 イラストより}} #areaedit() &sizex(5){&bold(){【概要】}} 「ウォーハンマー世界」は、戦乱に満ちあふれている。舞台となる惑星は我々の世界に大きさと配置の点ではよく似ており、いくつもの大陸に分かれている。 白い月「マンスリーブ」、黒い月「モールスリーブ」がそれぞれこの星の周りを回っている。伝説によれば世界は遥か昔に宇宙を旅する「旧き者達」によって作られたという。 「旧き者達」は世界の最北と最南に一つずつワープゲートと呼ばれる異空間への扉を建設し、宇宙間での瞬時の移動を可能にした。しかしワープゲートは崩壊し、旧き者達は星を後にした。 この崩壊によって異空間への扉は〈渾沌の領域〉へと繋がってしまい、世界は「渾沌(ケイオス)」の侵入を許した。 そしてそこから数千年後、最も強大なる人の国家「エンパイア」は、「渾沌(ケイオス)」の暗黒神に従う獣人と北方人の大軍勢にそなえ、国境警備にぬかりがない。 最果て山脈の地底では、「オーク」と「ゴブリン」の略奪隊や、卑劣な「スケイブン」の魔の手から都を守るべく、屈強なる「ドワーフ」たちが、激しい戦いをくり広げている。 はるか彼方、神秘なるウルサーンの島では、超然なる「ハイエルフ」が、ゆがんだ同族「ダークエルフ」との終わりなき戦争に身を投じている。 そして、砂漠におおわれた南方大陸を支配する「墳墓王(トゥーム・キング)」は、侵略者たちの手から、ピラミッドに隠された財宝を守り続けているのだ。 &sizex(5){&bold(){【オールドワールド】}} オールドワールドの大陸はエンパイア(この西にはアルビオン島)、ブレト二ア 、エスタリア、キスレヴ、その北にノースカ、そしてオールドワールドの西国境には鈎爪湾、東に最果て山脈、南にボーダープリンスがある。 この大陸は現実世界のヨーロッパにあたり、ドワーフ等も住んでいる。 &bold(){【中央】} ・エンパイア オールドワールド最大の人類の帝国。 (地球と比較するとヨーロッパ中央部に相当) 立派な都市が並び立ち、強固な要塞が多く建造されている。西はブレトニアと国境を接し、東はキスレヴの凍土に沿うエンパイアの領土は、深い森のなかに抱かれ、美しき山河の向こうには、文化と教養に満ちた国際的な独立都市が点在している。 大学校の数々では科学と近代的軍制が日夜研究され、エンパイアの軍隊はめざましい発展をとげてきた。だが、エンパイアはけして安全な土地などではない。 かの国土は、いまだ恐怖と疑念にあふれた、陰気で危険な場所ですらあるのだから。諸々の邪悪や不浄なる渾沌(ケイオス)の力から身を守ろうと、迷信ぶかい農民たちは軒先に不気味なお守りを吊るして暮らしている。 更に、領土内には未開拓の森が多く、グリーンスキンの軍勢に占領されていることが多い。 &bold(){【北方】} ・キスレブ 多くの遊牧民族を束ねた強力な帝国。 (地球と比較すると東欧ロシア側に相当) 北東にある"多少は文明化された"蛮人たちの国。ツンドラ気候に属しており厳しい環境の中、人々はたくましく生きている。 ・ノーシャ(トロールの郷) 渾沌神を崇拝する蛮族の国。 (地球と比較するとスカンジナビア半島および北極海に相当) 暗鬱な北の土地で、さらに北に存在する「混沌の荒野」と接しているために危険も多い。その土地柄から、狂戦士と呼ばれる狂信的な戦士集団を生み出している。ヴ ・渾沌の荒野 凍てつくツンドラ地帯が広がる大地。 (地球と比較すると北極海に相当。ウォーハンマー世界では北極には海はない。) 〈渾沌の神々〉につながる捻じれ門があり、常に魔力の風が吹き荒れている。 渾沌の軍勢はここを中心としてウォーハンマー世界を支配するための根城としている。 ・鉤爪湾 エンパイアとノーシャを引き裂くように広がる内海。凍てつく海上には海賊船が我が物顔で横行している。 (地球と比較するとバルト海に相当) &bold(){【南方】} ・ボーダー・プリンス 灰色山脈で隔てられた平原。ここには小さな国々がひしめき合っているために小競り合いが絶えない。 (地球と比較すると東欧のギリシャ側に相当) 所領を失ったエンパイアの貴族の亡命地であり、荒野の中に、再起を狙う貴族たちの所領が点在している未開の地。 ボーダー・プリンスの南にはグリーンスキンの領域である悪たれ平原があり、グリーンスキンの脅威に常にさらされている危険な地域であるが、ここは古代王国が存在した場所でもあり、多くの遺跡が存在する。多数の小国が割拠し、古代の秘宝が眠るこの地域は、成り上がりを求める冒険者たちには大きなチャンスを与えてくれる。 ・エスタリア 諸王国は封建制を維持し強い団結力でつながっている連合王国と呼べる地域である。 (地球と比較すると南欧およびバルカン半島に相当) 位置的に混沌やグリーンスキンの侵略はほとんど受けておらず、それゆえに連合の団結力が薄く都市国家同士の内輪もめに終始している。 ・ティリア 首都レーマの商人たちによってまとめ上げられている、共和制都市国家連邦国的な国である。 (地球と比較すると南欧。イタリアおよびギリシャに相当) 気候の良い国で商業と傭兵業、そして海賊行為が盛ん。 &bold(){【南方の彼方】} ・悪たれ平原 岩だらけの大地が広がる荒野。山賊やオークが昼夜を問わず出没し、旅人を襲っている。海岸沿いにはドワーフの軍港都市パラク=ヴァルも存在する。 (地球と比較するとトルコに相当) ・アラビィ 太古より人類が文明を築き王国をなしてきた大地。砂漠が広がる王国で、複数の首長によって治められている。(地球と比較するとアラビア半島) ・死者の国 荒れた平原、どこまで続く砂漠が広がっている。最古の文明にして不死の呪いに取りつかれて永遠の眠りについた呪われし地。 (地球と比較するとエジプトに相当) ・サウスランド オールドワールドに匹敵するほどに広大な土地には熱帯雨林が広がり旧き者の巨大遺跡群が広がる。リザードマン達が遺跡を守り、人々はそれを崇拝し立ち入らない。 (地球と比較するとインドシナ半島に相当) &bold(){【東方】} ・最果て山脈 エンパイアの東側にそびえる荒々しい山脈。かつてはドワーフのトンネルが貫き地下帝国が築かれていた。今は怪物達によって占領されている都市が多い。 (地球と比較するとロシアに相当) ・不浄ヶ原(闇の地) 強風吹き荒れる丘陵地帯。岩だらけの荒野に天をも貫く巨大な鉄で出来たゴルゴスの塔が存在する。 (地球と比較するとロシアおよび黒海に相当) ・オウガ・キングダム 悲嘆山脈の荒々しい峰が続く山地。 (地球と比較すると崑崙山脈に相当) &bold(){【東方の彼方】} ・インドゥア 肥沃な大地に優れた文明が王国を作っている。 (地球と比較するとインドに相当) ・キャセイ 人類最大の版図と歴史を持つ大キャセイ帝国が存在する土地。余りにも広大な為に謎多い土地。 (地球と比較するとユーラシアに相当。版図は古代の中国/モンゴル帝国と類似) キャセイの北部には藩族と呼ばれる蛮人の襲撃を防衛するための防壁、「大長城」が途方もない長さで築かれている。その長さは数百マイルをゆうに超え、防衛に数万人もの守備兵を必要とするらしい。 ・ニッポン 鎖国政策のため、何人も立ち入ることの出来ぬ謎に包まれた海洋帝国。 (地球と比較すると日本およびフィリピンに相当) &bold(){【西方】} ・ブレトニア それほど恵まれても居ない平凡な大地に騎士精神を貫く貴族たちが王国を築いている。 (地球と比較すると西欧に相当) エンパイアにとって最も身近な国のひとつでありながらシグマーの影響は薄く、田舎びた単純なやり方をつづける。 ・アセル・ロゥレンの森 ブレトニア、エスタリア、灰色山脈に接する広大な森林。 (地球に比較するとスイスに相当) 他種族からは「ロゥレンの森」とも呼ばれる「旧き者」の僕によって植えられた苗木が起源となったオールドワールド最古の森。 ブレ卜ニアの周縁に位置するロウレンの森には、オールド•ワールドでも最大のウッド•エルフの共同体がある。 未開で得体の知れないこの森は、憤懣を抱えた樹木の精に満ちているだけではなく、当然ながらエルフたちが侵入者を射止めようと目を光らせてもいる。 そしてこの森はそのもの自体が「意思」を持っている。そして、森の中で起こっている事は全て把握している。 それほどエルフと森の守りが固いということは、森の奥深くに価値ある何かが隠されているに違いないと言う者も多い。 ・尊大海 オールドワールドが面する最大の海域。豊かであるが故にその名が与えられた。 (地球と比較すると大西洋に相当) 判明している限りでは世界最大の海洋であり、風の吹きつける荒海をあらゆる国々や種族の船が行きかう。 海賊や奴隸商人、笑い話では済まないほどの船酔いに始終悩まされることももちろん、より原始的で邪悪な敵である海生モンスターも存在する。 ・ウルサーン 旧き者がエルフ達のために作った人工島。 (地球と比較すると大西洋中央に相当) エルフたちは人目を避けることにたいへん重きを置いているため、彼らの国は強力な幻影に守られており、小島がたびたび位置を変え、海岸は絶えず渦を巻く霧に隠されている。 そのため、ウルサーンのことが知りたいのなら、エルフに聞かねばならない。 エルフの国が実際にどんなところかをはっきりと知る者はないが、数千もの尊大なエルフが暮らしているため、たぶん、近寄らないほうが身のためだろう。 &bold(){【幻の島】} ・アルビオン ブレ卜ニア北西岸沖のどこかにあるアルビオンは霧に閉ざされた幻の島で、巨人やオガム文字を使うドルイドがいる。(地球と比較するとグレートブリテン島に相当) 霧につつまれた寒々しい小島で、ひどい天候と原住ジャイアン卜の多さで有名である。 太古の財宝が眠る島として知られており、数多くの命知らずたちがこの島への渡航をくわだて、結果的に霧に包まれた島の内陸に姿を消してきた。 &sizex(5){&bold(){【ニューワールド】}} 開拓の手が未だ進まぬ新大陸。ニューワールドにはナガロス、ラストリア、そしてそれらの領土に挟まれる形で大森林がある。 ニューワールドには大数の危険な獣達が生息しており、この大陸に住み着いている種族といえばダークエルフかリザードマン達ぐらいである。 ニューワールドは北アメリカ大陸にあたる。 ・ラストリア サウスランドに続き、旧き者が残した巨大遺跡が存在する大地。(地球と比較すると南米に相当) サウスランドの種とは異なる人型蜥蜴がこの地に生息しているが、数においても種類においてもかの地をはるかに上回っている。 近年では数百もの探検隊がこの地の財宝を略奪することを夢見て危険な尊大海をわたってきている。 ・ナーガロス ウルサーンから追放され、闇に落ちたダークエルフの逃亡の地。 (地球と比較すると北米のカナダに相当) ニュー・ワールド北側の大陸の大部分を占め、ここへやってくる異国の民はほとんどの場合奴隸である。 もしも彼らが、首かせをされた首をほんのひと時でも上げ、棘つきの鞭の痛みに耐えることができたなら、岩山や黒い森、水混じりの急流からなる景色のなかに、ダーク•エルフの都市国家の黒い塔が聳え立つさまを見てとることができるだろう。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *魔法 #areaedit() #image(WHFB_WoM.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/7001/WHFB_WoM.jpg,width=500,height=551,center,float,blank) #right(){&sizex(1){画像出典:「ウォーハンマーRPG第2版 Realms of Sorcery」P35 イラストより}} &bold(){【概要】} 魔法の超自然的な“力”は物質界に漏れ出してくる際に8種類の異なる要素に分離し、魔法の素養があるものにはそのように知覚される。 この異なる要素を帝立魔法大学校では「魔力の風」と呼んでおり、「混沌の荒れ野」よりも、もっと北にあるという捻じれ門(ワープゲート)から流れこんでいるのだという。 風のように空気をかき乱すわけではないが、エーテルをかく乱することで、風のように強弱がついている。 魔力の風はワープゲートから赤道に向かって流れており、北に行くほどその力は強く、南に向かうほど微弱になるのだという。 普通の魔術師が正気を保ったまま使用できるのは、適性のある1種類だけであるため、帝立魔法大学校の門を叩いた者はそれぞれの適性に合わせて各学府に入学し、見習いとして専門的な訓練と研究を行うことになっている。 大都市にはそれぞれの色に見合った魔法を教える魔法学府が存在する。 ・アキュシー(赤い風) &bold(){情熱にまつわる概念と経験知識が荒々しく融合した色彩} 情熱的で直情的、怒りっぽく衝動的な性格をして、雨の日にみじめさを感じる者に適性がある。様々な形に熱や炎を作り出し加工する魔法を得意とする。 魔術師たちは焦熱とも呼ばれる火の伝承を研究している。アキュシーから織り込まれた呪文は攻撃的、破壊的で激しく、呪文は単純だが効果的な燃えるような爆発や火炎弾から、敵部隊を巻き込む巨大なインフェルノ(獄炎)の召喚まで存在する。 ・ガウル(茶色の風) &bold(){原始的で無分別、悪意も善意も欠如した非人間的な色彩} 人間の仲間の出来事に関心がなく、野生のあり方に共感するものに適性がある。あらゆる種類の動物と意思疎通しそれに変身する魔法を習得することができる。 更にそれに加えて野生の様々な精霊の属性を呼び出すこともでき、クマの強さ、野ウサギの速さ、ワシの視力、そして狼の嗅覚と聴覚の能力を授かることが可能となっている。 適性があるものは未開の土地に引き寄せられ人が住む地域から離れて厭世的な生活を送るため、見習い魔術師の数が少ない、あるいは正確な数を把握されていないことでも知られている。 ・ハイシュ(白い風) &bold(){控えめな優雅さや自己認識、秩序を志向する最も弱弱しい色彩} 質素で美しい生活を志向し、己の内面から全世界を対象に真実を探し回り、この世の邪悪さ全てを打ち破ろうとする様な者に適性がある。 眩い光を放ち、他者を癒したりディーモンなどのこの世ならぬ者を放逐する魔法を使用する。更に、〈渾沌の領域〉の恐怖や狂気に対する耐性を付けることも可能となっている。 魔法の素養がある程度では感じられないくらい微弱な色彩であるため、とことんまでの不屈の意思が伴わないと己の意思で制御するのが難しい色彩だと言われている。 ・シャモン(黄金の風) &bold(){不明瞭な物事を明らかにし定量化し体系化したい願望の色彩} 人に何かを教えたいという意欲に駆られ、同時に偏執的なまでに物事をはっきりとした形にしたいと考える者に適性がある。 おおむね金属の加工に関わる魔法と得意とするが、色彩からもたらされる知識欲から優れた魔法武器や薬品の作成を行うものが多い。金属の魔法体系を持つ者は科学の研究者であり、何か作るために物質の特性を変えるための変成の技に長けている。 故に黄金の学府は裕福な技師や商人、錬金術師が数多く所属している。 ・グューラン(緑の風) &bold(){自身の成長と他者の生育を渇望する養育の色彩} 元気旺盛で活力やユーモアに溢れる活動的な者に適性がある。 この色彩のエネルギーは水と結合しやすく、エネルギーを満たした水を通じて大地と対話したり植物を操ったりする魔法を得意とする。 更に疫病を治癒したり、不毛の土壌に栄養を与えたり、動物に活力も与え、地割れを起こし、間欠泉を出すことも可能となっている。 農業や牧畜を学ぶため都市以外でもそれなりに受け入れられる魔術師であり、自分たちをドルイド魔導士と呼んでいる。 ・アズィル(青い風) &bold(){今ここにない物に対する霊感や予感を意味する色}彩 夢想家で学者的ながら内向的で暇さえあれば星を眺めている者に適性がある。予知や気象現象の制御を得意とし、この色彩を究めた者は未来や過去への介入すらも可能になるという。 月、星、彗星、そして隕石を含む様々な天体の光との相互作用を調べることによって、最も可能性の高い未来の人間を解読しようとする難解な魔術として知られている。それはしばしば天文学とも呼ばれている。 貴族の名家の多くが専属契約している大抵の魔術師がこの色彩を学んでいる者だが、未来の予見を頼むことは殆どなく「魔術師にしては奇行が少ないから」という理由であり、魔術師たちもそれを承知したうえで契約している。 ・ウルグ(灰色の風) &bold(){目に見えない深さや企み、欺瞞と不明瞭化、感覚の喪失を示唆する色彩} 気ぜわしく好奇心旺盛、無頼で一人旅をこよなく愛する者に適性がある。本物と見まがう幻影を編み出して敵を欺く魔法を得意とし、その幻影は全てが整った軍隊を1人のみすぼらしい漂泊者にみせかけること、もしくはその逆もできる。 影術師とも呼ばれ、顔を魔法で隠し体形を覆い隠すローブをまとっているため見習いですら足取りを追うことは非常に難しく、それを試みた者は死ぬといわれており民衆から畏怖の対象で見られている。 ・スリッシュ(紫の風) &bold(){過ぎ去ってしまった日々や避けえざる終焉ないし死の無常さが顕現した色彩} 野心がなく多くのことに満足しており、変革を好まないが変化を拒まない無口な者に適性がある。 生物だけでない“生きているもの”を死に至るまで弱らせる魔法、時の流れを制御する魔法や、終焉の魔法(死霊術が違法であるため、学術目的でアンデッドを研究する際に用いられる帝立魔法大学校における用語)を得意としている。 この色彩を研究しているものは、生や社会への執着をなくし堕落しやすいと信じられている。 輝きの学府(アキュシーを学ぶ学府)が校内の敷地の大部分を多くの見習いごと吹き飛ばした事件では、堕落したスリッシュの魔導士が死霊術に傾倒し大学を襲撃したことが原因だとまことしやかに語られていて、紫水晶の学府(スリッシュを学ぶ学府)はそれを否定してないという。 これら8つの他に魔法に非常に卓越した一部のエルフにのみ使用できる8種の色彩すべてを使用した至高魔術、キュアイシュや、暴力的な決意をもって強引に複数の色彩を使用し多くの危険な魔法的残余物や過大なリスクをばらまきながら必要な効果を発揮させようとする暗黒魔術、ダハールなどがオールドワールドに存在している。 &bold(){【魔狩人(ウィッチ・ハンター)】} 魔狩人は、混沌の勢力を根絶やしにすることに一命を捧げ、国家のため、信仰のため、あるいは金のために混沌の信奉者や大学に所属しない魔術師を狩る熟練の傭兵である。 一般的に幅広帽子と黒い外套という恰好をしており、拷問具や手錠、猿ぐつわ、不快な害虫、魔法の力を弱める石や金属、そして多種多様の武器を持ち歩いている。 その社会的地位は帝国の法によって保障されており、彼らはエンパイア各地の都市で潜伏する混沌の狂信者や、ミュータント(変異種)、異端者を狩り出す手法を好むが、邪悪の勢力に有効打を与えられると判断したなら、遠方までもはるばる赴く。 現地の貴族や聖堂の法的な代理人となることで彼らの行動は、例えどれだけ無関係な民間人を巻き込もうとも、裁判を通さない火刑という残虐な行為でも、無条件で現地の貴族や聖堂の了承を得たものとして処理される。 そのため、民間人の間では残虐な守護者として畏怖と共に語り継がれている。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *信仰 #areaedit() 帝国市民は誕生から死に至るまで宗教と関わって生きており、民衆が使用する慣用句には多くの神の名を見ることができる。 これらの信仰がエンパイアを一つにまとめあげているといっても過言ではない。 しかし、これらの神々が定命の者と関わる頻度は一部を除いてとても低く、その意図を理解することは難しい。なので、それぞれの神に仕える司祭たちは自分たちの神の役割を熱意と信仰心をもって代理の聖務を行う。 ・シグマー &bold(){エンパイアの守護神} シグマーは伝説に名高いエンパイアの創設者で、エンパイアの守護神。その信仰は皇帝の継続的統治や選帝候の正当性を与えるものであり、教団の階層構造が帝国の政治構造をそのまま反映したものになる。 混沌や魔法を強く嫌悪していて多くの魔狩人を抱えており、エンパイアの臣民、貴族、軍隊に信者が多い。 教団の特徴としては、上司の命令を順守することや個人を犠牲にしてもエンパイアに尽くすことを是としている。 様々な宗派が存在し、どの教派も市民の善良さを守るということにおいて共通している。エンパイアを正しい方向へと導く大目標で共通しているはずであるが、その舵取りを誰が行うかについて水面下で様々な駆け引きが行われているのが実情なのだ。 ・ウルリック &bold(){戦いと狼と冬の神} 第一紀より以前から信仰されている古代からの神で、シグマーその人に加護を授けた守護神。ウルリックに仕える司祭は女人禁制の修行場で技と力と精神を磨き、常に戦に備えている。 栄えある勝利をつかむための魔法は肯定されているため、魔術師の司祭も少なからず存在している。 教団の特徴としては、上位者に従い、名誉を守ることを第一に考え、誠実でかつ公正であることを是とする。欺瞞と策略はウルリックの道にあらずとされ、批判されている。 その為信者の多くは卑怯な手を好まない勇敢な者たちが多く、ウルリック教において強さこそが正義とされている。 ・ヴェレナ &bold(){学識と正義の女神} ヴェレナは学識と正義の女神で、不公正や不平等を是正しようとする全ての者に加えて、多くの学者や魔術師が彼女を信仰している。 ヴェレナに仕える司祭の殆どは法曹であり、暴君や犯罪者、無許可で魔法を研究するような悪事を働こうとする者を罰し、エンパイアに正義をもたらそうという熱意で燃えている。 教団の特徴としてはヴェレナ教には知識を守護し、不公平をできるだけ撲滅するのを是としている。信者は書記官、アズィルの魔術師、執政官が多い。 ヴェレナ教団は小規模に支部単位で活動し、文明の発達した地域全域に拠点がある。大学や裁判所が存在する大都市を中心に、学生から学者、司法に携わる人々に人気がある。 支部ごとに運営されている教団ではあるが、「知識の保持」という一つの目的においては、支部を問わず方針が統一されている。「知識の保持」を困難にする戦争はヴェレナ教団にとって忌むべき行為であり、貴重な書物や巻物を護るためなら、エンパイアに協力しながら最前線へと赴く。 ・シャリア &bold(){治癒と慈悲、出産の女神} シャリアは治癒と慈悲の女神であり、戦争や病気、貧困にとりひしがれた世界にあっても彼女を信仰するものは民衆に癒しと施しを与える。 彼女の神殿はエンパイアのみならずオールドワールド中に見られ、裕福な信者からの寄付によって貧民のための施療院や配給施設として機能している。 教団の特徴としては不殺と救済を是とし、弱きものを助けようとする。その半面、〈渾沌の神々〉の一柱であるナーグル神を嫌悪している。シャリア教団員(以下、シスター)がなにより心掛けているのは「慈悲の心」であり、目の前の相手を痛みから解放することである。 その為信者は、貧しき者や病人や女性が大半を占めている。 ・タールとリア &bold(){自然の支配者、大地の母} タールは自然の支配者であり、大地の母であるリアの夫である。タールは森や山に棲む生物と狩人を見守り、リアは大地とその豊穣さを支配する。 自然の成長的な側面と破壊的な側面を司っており、この荒ぶる夫婦に仕える司祭は森の中や山奥で注意深く環境を観察しながら生活し、狩人や森番などの仕事を兼業している。 タールとリアへの信仰は、オールドワールドで最も古くからあり、太古の人々が雷や潮の満ち干きに説明をつけようと自然発生し発達したものである。 教団の特徴としては自然は神聖なもので、四季の移ろい、食物連鎖、自然の威力や崇高さへの畏怖を大切にしている。帝国の田舎や小さな村々で主に信仰されていて、政治にかかわることは一切ない。 タールとリアの信者たちは、自給自足の生活を好み、単身もしくはごく少人数で行動する。教団は僻地の土地や孤絶した村落などでは強い影響力を有する。彼らは植物や動物の知識が豊富で、農民や猟師から歓迎される。 ・マナン &bold(){海の神} マナンは海の神であり“嵐の王”として古くから民衆に知られている神と同一とされている。漁師から水夫、海兵、海賊に至るまで、海で生計を立てている者の無情な守護者である。 彼に仕える司祭は海の性質を学び、彼の気まぐれさと無情さから乗り切れるように航海を手助けをする。そのため、船の処女航海には必ずマナンの司祭が乗り込む。 教団の特徴としては、水上で信奉者の命運は常にマナンの意志の下あるため、気まぐれでいつ怒り出すか予測がつかないマナンの機嫌をとるのが司祭の役目である。 マナン教は海事に的を絞った教団で、航海士、水先案内人、など船乗りたちが信者である。船にマナン司祭が乗り合わせることはたいへんな幸運で、この地域ではマナン司祭は歓迎される。 マナン司祭はいつも、無意味な儀式や観測、自傷行為を繰り返すことで、マナン神の機嫌をなだめている。 そのため、マナンの信奉者は迷信深く、水上ではそれに拍車がかかる。 普段は理性的な信者だが、船上では軽微な罪を犯した者に血を流すことを声高に迫ったり、自身の身体を「九尾の猫鞭」で打ったり、マストや船首から自身の身体を吊るしてみたり、海に飛び込んだりとその方法は様々だが、きわめて重大な罪を償うために「船底くぐり」が行われることもある。 ・ミュルミディア &bold(){戦争の女神} ミュルミディアは武人や戦略を司る女神で、個人の力や技を重視するウルリックとは対照的に効率的で巧みな用兵術や兵法を司る。 彼女に仕える司祭は帝国軍や傭兵隊の指導を行っており、ミュルミディア流軍略術の素晴らしさを学生たちに教えている。 教団の特徴としては、つねに品位と高潔さを以って行動し、人道に反する敵にはいっさい慈悲を見せてはならないとしている。 戦略や軍事学の神としてエスタリアをはじめとした南部諸国での支持は高いがエンパイアでの影響力は同じ戦いや軍事を司る神の中でも、ウルリック教やシグマー教ほどではない。エンパイアでは将校たちがたまに信仰する程度である。 しかし、2000年以上の歴史の中でミュルミディア教は間違いなくオールドワールドで最大規模の教団であり、その門戸は広く開かれいてる。 ・モール &bold(){死と夢の神} モールは正しい死と健やかな夢の神で、死者が住む世界の太守であり死すべきものを迎え入れ永遠の安らかさを与える。 彼に仕える司祭は死者を葬送する儀式を執り行ったり、処刑人としてモールの仕事を代行する。また、アンデッドが再び安らかに眠るための手助けをするためスリッシュの魔術師も多く所属している。 教団の特徴としては、死者とその遺族には敬意と思いやりをもって接し、葬儀と通夜に関する全ての儀式を執り行うことを是としている。 モール教は新規の入信者の獲得にあまり積極的ではない。生きているうちでなくとも誰もに死は訪れ、遅かれ早かれモールの下にやってくるのだから。 とはいえ、生きているうちにモールに入信した者は、司祭の下僕として墓穴を掘ったり、遺体の処理を手伝ったりする。また、単に墓守として陰気なモールの庭の護衛につく場合もある。 入信者の中には、死者の王(モール)が鮮明で衝撃的な夢に出てきたことがきっかけである者もいる。翌朝、慌てて近くのモール教団へと出向き、司祭たちに事のあらましを話し、入信するのだ。 ・ラナルド &bold(){トリックスターの神} ラナルドは幸運の神で虐げられた弱者を保護し高慢な強者を弱者に蹴落とす神。神殿は殆どなく商人や金貸し、博徒、盗賊といった日々の仕事が金を中心に回っている者たちが個人的に祠を立てて信仰している。 また、他の神と異なり熱心に祈ったなら願いは聞き入れられ、ユーモアと勧善懲悪の精神をもって答えてくれると民衆に信じられており、彼らの司祭である豪商や盗賊団頭領は得た富の殆どを善行のために使用している。 エンパイアの統治者たちは不道徳極まりない卑しい神として異端認定しようとしているが、大衆にとっては身近で人気のある神であるため難航している状況が続いている。 教団の特徴としては、ラナルドの教団員は個性、抑圧からの自由、そして幸運の満ち干きを信じている。窃盗やいかさま行為、詭弁、不正行為などはラナルドの眼前において容認されるが、暴力と殺人だけは万難を排して防がねばならないものとされる。 教団に制約は少ないが入信に関してはかなり慎重である。過去に他の教団や法執行機関の者がスパイとして入信し、教団の転覆を謀った経緯があるためだ。 教団の司祭は、入信者候補に選ばれた者に教団とは関係ない人物を装い、数ヶ月にわたって観察し続ける。候補者に金銭的な支援を申し出たり、友達になってくれと近づいたりして、ちょっとした仕事の依頼をして、候補者の手腕や根性を試すのだ。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *種族および軍団(アーミー)紹介 広大なるオールド・ワールドには、数々の種族が存在している。彼らは、それぞれが強大な軍隊と思想をもって、征服と生存をかけた戦いに身を投じているのだ。 **&sizex(5){&bold(){【人間族】}} #areaedit() &bold(){【概要】} オールド・ワールドで一番多い種族。エンパイアを創設した種族でもある。 他種族に比べて突出した能力は持たないが、精力的で活気にあふれ、極めて順応性が高い。 大勢の英雄的が生み出されてきた種族でもあり、同時に渾沌の勢力に堕ちやすい種族でもある。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「エンパイア」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){誇り高き軍勢}} #image(WHFB_ARMY_Emp01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6985/WHFB_ARMY_Emp01.jpg,width=390,height=219,left,float,blank) &bold(){【概要】} 人間国家としては最大級かつ2500年による最古の歴史を持つ帝国国家。皇帝のもとに団結する人間の勢力で優秀な将兵と軍事力を誇る。ファンタジーバトルの主役的存在。 伝説の英雄であり、守護神である「シグマー」は、「黒火峠」の戦いにおいて人類の諸部族を統一し、帝国を建国した。 彼はこの豊かな土地を治める者となり、彼の築いた帝国、すなわちエンパイアは、今や最も大きく、最も技術の発展した先進国としてオールドワールド中に名をとどろかせている。 他種族との交流も盛んであり、ドワーフ族やエルフ族とも交流している。 高い軍事力を持つ帝国でありこの世界では最先端技術である火器を使う銃騎兵隊まで常設する。そのため混沌勢力との戦いでは主役となっている。 臣民は人間が中心だが、エルフやドワーフ、ハーフリングも臣民として存在している他種族国家である。 &bold(){【領土】} エンパイアの領土はオールド・ワールドの東端に位置しており、これより東は「オールド・ワールド」とは別の文化圏の国々が広がっている。 エンパイアは州によって文化や軍装が異なり、地方には城塞都市や沿岸警備隊などの独自の軍事組織も存在し、多種多彩。 都市が発展しており中産階級がどこの国よりも強力に存在する豊かな国だが、国土の多くが暗く深い森に囲まれており、森に住むビーストマンやグリーンスキンの脅威に常にさらされているという側面もある。 それでも臣民たちは暗い森の開拓を続け、人間たちの生活領域を日々広げているのだ。 &bold(){【現在の皇帝】} 帝都「アルドルフ」に座する現皇帝「カール・フランツ」の指揮の元、エンパイアはさまざまな侵略者からその国土を守ってきた。 北の渾沌勢力と戦い、東西から攻め寄せるオークやゴブリンの軍勢。他にも数え切れぬほどの敵がエンパイアの富と豊かな大地を奪い取らんと狙っている。 &bold(){【エンパイアの軍勢】} エンパイアの軍勢は皇帝陛下の威光をいただく皇軍、すなわち撰帝侯によって統率された帝国州軍の武勇によって、様々な脅威はことごとく追われ、払われ、討ち取られてきた。 帝国州軍では、よく訓練された斧槍兵隊「ハルバーディアー」、槍兵隊「スピアマン」を主力とし、剣兵隊「ソードマン」がその脇を固め、弩兵隊「クロスボウマン」と銃兵隊「ハンドガンナー」がその前進を助けることを基本としている。 これらをなす帝国軍人たちの練度と勇猛ぶりはオールドワールド全土においても名高く、賢き将によって率いられた帝国軍の防御を破れる敵など、指を折るほどしかいないだろう。 この誉れ高き諸州軍にくわえ、皇帝はしばしば他組織からの助力を求めることもある。帝立砲術大学校は、猛砲撃で遠くの敵を壊滅せしめる大砲「グレイトキャノン」と臼砲モーターおよびその操作兵クルー多数を擁しており、彼らの砲術はまさにエンパイアの誇りだ。 帝立魔法大学校は、強大な魔力によって皇帝の敵を滅する従軍魔術師「バトルウィザード」を大勢かかえる。皇帝に忠誠を誓う帝国騎士団「エンパイア・ナイト」は、重騎兵ならではの猛突撃で、いかなる敵をも踏みにじるであろう。 帝立技術者大学校にあっては、帝国軍にさまざまな試験兵器を提供し、輝かしい戦果を上げつづけてきた。 重装甲の蒸気戦車「スチームタンク」や悪名高き連装撃滅砲「ヘルブラスター・ヴォレイガン」、最新鋭の噴進砲座「ロケットバッテリー」などはその一例にすぎない。 余談だが、エンパイアの元ネタは、ドイツ(神聖ローマ帝国)をモデルにしている。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「エンパイア 第8版」P4,P5 イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「キスレヴ王国」}} #areaedit() #image(WHFB_ARMY_Kislev01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6990/WHFB_ARMY_Kislev01.jpg,width=192,height=253,left,float,blank) &bold(){【概要】} 長きにわたりエンパイアと同盟を結んでいる国。遊牧民を纏め上げた強力な皇帝や女帝によって統治されている。 複数の遊牧民の部族が存在し、ほとんどの部族は「首長」アタマン(女性:アタマンカ)によって導かれている。 渾沌の荒野が近く、陰の国(ノーシャ族の地)と国境を接しているため、ケイオスからの防波堤としてエンパイアからも何度も援軍を送られる。ケイオスの大侵攻の予兆もこの国の斥候から情報を得ている。 常に脅威にさらされているためかキスレヴ人は己に厳しく、陰気な気質で知られている。 余談だが、キスレフの元ネタは、ウラル以東のロシア(バルト3国)あたりをモチーフにしている。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:ホワイトドワーフ付録アーミーブック「キスレブ 第6版」P35 イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ブレトニア」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){騎士たちの王国}} #image(WHFB_ARMY_Bre01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6986/WHFB_ARMY_Bre01.jpg,width=192,height=264,left,float,blank) &bold(){【概要】} 「湖の淑女」への信仰と騎士道精神を持って戦う騎士の国。その武芸と勇猛さはもちろん、彼らの女神である「湖の淑女」に対する敬虔な信仰、そして独特な「騎士道」精神によって、ブレトニアの騎士は、「オールド・ワールド」で広く名をはせている。 国家は貴族による封建制国家となっており、少数の騎士が領主となっている。農奴となる一般市民が多数を占め、過酷な労働や出兵を強いられている。 有事には上位の領主の要請の下、時には領民を引き連れて馳せ参ずる。戦場に赴くブレトニアの軍勢は、まさに華々しいと形容するにふさわしい。 正々堂々の騎士道精神を重んずるため、飛び道具といった卑怯な行いは農奴によって行われている。 &bold(){【領土】} シグマーのエンパイアの西方、灰色山脈の向こう側にブレトニアの領土が存在する。エンパイアとブレトニアの両国はいくつかの危険な山道を通して貿易をしている。 かつては動乱の歴史の中で戦争状態になったが、概して両国の関係は親密となっている。 &bold(){【ブレトニアの騎士】} 軍隊の華たるブレトニアの騎士には、平民を保護するべきであるという誓約を含む、騎士道哲学が存在する。しかし、 実際の所、騎士達は、しばしば利己的かつ、貪欲であり、政治的な連中であり、真に騎士道を貫くものは少ない。 彼らはか弱き平民達の権利を守ることよりも、立派な甲冑を手に入れて、馬上槍試合に出場することに興味を向けている。 しかしブレトニア騎士が一たび戦場に出撃すれば、彼らは疑うことなく、卓越した戦士であることを証明するだろう。 余談だが、ブレトニアの元ネタは、フランスをモデルにしており、アーサー王伝説の要素も取り入れている。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ブレトニア 第6版」表紙イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「グランド・キャセイ」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){龍帝の子ら}} #image(WHFB_ARMY_GC01.jpg,https://img.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/12358/WHFB_ARMY_GC01.jpg,width=390,height=219,left,float,blank) &bold(){【概要】} 中華風とモンゴル風の文化を持つ東方の大帝国。その存在は謎に包まれており、オールドワールドの学者ですら把握できていない。 キャセイを治めし大天龍帝(セレスティアル・エンペラー)は、ドラゴンが人の姿へと転じた存在であると信じられており、ウォーハンマー世界において最も広大なる領土と数え切れないほどの人民を従えているという。 キャセイの軍勢には恐るべき丘の民や奇妙な修道僧戦士など、大帝国の風変わりな戦士が集うという。北方の荒野からケイオスの軍勢が攻めてくるために、数百キロに及ぶ大城壁「大長城」が築かれており、渾沌の軍勢との終わりなき戦いを繰り広げている。 &bold(){【新しいアーミー】} グランド・キャセイの勢力はウォーハンマーFBでは設定は存在していたが、アーミー化までは至らなかった。しかし、2022年発売のゲーム「トータルウォーウォーハンマー3」でまさかの参戦。 今後「ウォーハンマー ジ・オールドワールド」ではミニチュアとアーミーブックが新規に作成され、晴れて正式アーミーとして参戦することとなった。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:ゲーム「Total War: WARHAMMER III」より}} #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} **&sizex(5){&bold(){【エルフ族】}} #areaedit() &bold(){【概要】} エルフはしなやかで優美な種族であり、とがった耳とタカを思わせる風貌を持つ。非常に長寿で、悠久の時を生きている。 エルフは皆、美しく整った容姿を持ち、その姿を見た者は思わず息をのんで見入ってしまうほどだ。 元々はオールドワールドの大陸に住んでいたが、「鬚戦争」での敗北をきっかけに、エルフ族を遥か「ウルサーン」の地へと追いやられてしまう。 それ故に髭戦争を理由に、エルフはおおむねドワーフを避けている。 エルフ族はおおむね三つの種族に分かれている。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ハイエルフ」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){神秘なる民}} #image(WHFB_ARMY_HE01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6994/WHFB_ARMY_HE01.jpg,width=390,height=422,left,float,blank) &bold(){【概要】} 約束の地「ウルサーン」に住む高貴なる種族。非常に長寿なため、多くの悲劇を見届けてきた。悲しみの歴史を乗り越えてその栄光を取り戻すために自らを磨き続けている。 剣と弓の技を磨き、魔法の探求に没頭し、ドラゴンとの交流をもってその知識と武力を高めている。また、エルフは自然の法則や運行を理解する生得の才があり、特に森や海と親和性が高い。 文明化された古く偉大な種族の中でも、ハイエルフはとりわけ優雅にして気高い民である。彼らの前では、下等なる定命の者たちなど、誰であろうと無様で粗暴な存在に見えてしまうだろう。ハイエルフとは、それほどまでに高貴な民なのだ。 ハイエルフは透き通るような白い肌を持つ。その均整がとれた顔立ちは、芸術的なまでに美しい。その髪は、亜麻糸のようになめらかだ。彼らの背は高く、その立ち振る舞いからは誇りと品格がにじみ出ている。 人間と比べても、頭一つ分背丈の高いエルフは珍しくない。さらにハイエルフの体つきは細く引き締まっているため、彼らは華奢で脆弱であるという思い違いを受けることが多いようだ。 しかし事実はまったく正反対で、エルフたちは、その容姿からは想像もつかないほどの力を持っている。そして、ドワーフやオークが持つ荒削りな頑丈さこそ持たないものの、ハイエルフはそれを補って余りあるほどの素早さと器用さを備えているのだ。 そして彼らは知性的で人に魔法を教え、共にケイオスと戦うこともあり、正義感に溢れ高潔な者も多い。しかし彼らは、尊大かつ傲慢でもあり、争うことも多い。故郷を守るため市民も訓練をつんでおり、無礼者には死の裁きを下すだろう。 かつてハイエルフは、この世で最も偉大にして強大なる民であった。世界の歴史は彼らの行動によって形づくられてきたと言っても過言ではない。 しかし現在、彼らは黄昏を迎えつつある……。長く過酷な戦争の数々が彼らの偉大なる大国を引き裂き、ハイエルフは種族としての衰退を始めたのだ。 ウルサーンに立ち並ぶ麗しき都の数々は、年月を経るごとに衰え、閑散としてゆき、もはやそこには快活な生命の躍動も音楽の響きも残されてはいない……. ただ昔日の栄光をしのばせる“抜け殻”のようにたたずむのみである。しかし、逃れようのない緩やかな減衰の中にあってもなお、ハイエルフたちは断固として気高さを失わず、自らの運命に抗い続けているのだ。 &bold(){【ハイエルフの軍勢】} 種族としての衰退に対抗するため、ハイエルフには軍が必要不可欠だ……。あまたの敵がしかけてくる攻撃を受け流すための、並ぶものなき練度を誇る精強な軍勢が。 これをなしとげるため、すべてのハイエルフは幼い頃から兵法を教わり、また剣、槍、弓のあつかいも驚くほどの速さで熟練していく。 この厳格な制度を維持することによってのみ、ウルサーンの民は減少する人口に反して軍を増強し、生存のための闘争を続けられるのだ。ウルサーン軍の中枢をなすのは、こうして鍛え上げられた市民兵たちである。 彼らは熟達した戦士であり、純白の衣と輝かしい鎧を身にまとって、まばゆいばかりの光を放っている。貴族の家に生まれついた者たちは、壮麗なるエルフの騎士、シルバーヘルムとなってハイエルフ軍の先駆けをつとめるだろう。 シルバーヘルムは並ぶものなき馬術の腕前を誇り、敵が築いた盾の壁へと突撃してこれを何度と無く粉砕し、鋭い馬上槍(ランス)の穂先で敵を次々と討ち取ってきた。ハイエルフの将たるもの、自らが指揮する兵たちの命の重みも熟慮せねばならぬだろう。 ウルサーンの人口は年々減少の一途をたどっており、わずかな戦死者も、ハイエルフという種族にとっては極めて大きな痛手なのだから。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ハイエルフ 第7版」表紙イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ダークエルフ」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){背徳の民}} #image(WHFB_ARMY_DE01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6987/WHFB_ARMY_DE01.jpg,width=192,height=236,left,float,blank) &bold(){【概要】} 遥か昔にエルフ族の内戦によってと袂を分かったエルフの王子「メルキス」を中心として、暗黒大陸「ナーガロス」に移住したエルフ。残虐非道の限りを尽くし、各地から奴隷を捕まえては酷使している。 ハイエルフへの激しい憎悪を燃やし、常に復讐の機会をうかがっている。暗黒の神カインへの信仰が広まっており、多くの者がかの神に血と生贄を奉げるために戦いを仕掛けている。 &bold(){【戦術】} ダークエルフはケイオスの軍勢やオークのように、凶暴かつ向こう見ずな前進を繰り返すようなことはしないし、臆病なウッドエルフのように、こそこそ逃げ回って弓を放ち続けるようなまねもしない。 ダークエルフはまさに“多才”で、あらゆる戦況を見極めて、その力を発揮できる。ダークエルフ・アーミーには多くの精鋭部隊が存在し、それぞれがはっきりとした強みを持っている。 彼らはみな、足も速く、士気も高い。まさに「エリート」の名にふさわしい兵たちで構成されている。だがハイエルフと同じように、ダークエルフは打たれ弱く少数精鋭故に数が少ない。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ダークエルフ 第7版」表紙イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ウッドエルフ」}} #areaedit() #image(WHFB_ARMY_WE01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6999/WHFB_ARMY_WE01.jpg,width=192,height=290,left,float,blank) アセル・ロゥレンの森の奥に住むエルフたち。ハイエルフたちがオールドワールド大陸を去ったときに森に残った種族である。普段は滅多に姿を現さないが、何者かが森に侵入した際は別である。 意思を持つ森の意思を感じ取る事が出来、彼らの意思を感じ取って行動する。 他のエルフ達とは係わりを一切経っており、自分達と同様な高貴な精神を持つブレトニアの騎士と仲が良い。 神秘の森を一歩でも侵せば、ウッドエルフと森の精霊たちの怒りと共に矢の雨が降り注ぐ。同じく森を根城にし、森を汚すビーストマンとは因縁の仲である。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ウッドエルフ 第6版」表紙イラストより}} #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} **&sizex(5){&bold(){【グリーンスキン】}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){緑の悪魔}} #image(WHFB_ARMY_GS01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6993/WHFB_ARMY_GS01.jpg,width=390,height=421,left,float,blank) &bold(){【概要】} 緑の肌を持つ野蛮な亜人種族の総称。主に「オーク」、「ゴブリン」、「トロール」、「スノットリング」のことを指す。 緑色の肌をもつオークとゴブリンは種族としても近しい関係にある。好戦的な彼らは、ともに団結して、オールドワールドでも険しい未開の地に適当な野営地や村を作る。 機嫌が悪くなったり、人数が増えて息苦しくなったりすると、オークとゴブリンは結託し、グァーグ!と叫びながら屈強な軍勢となって押し寄せるという。 彼らは、行く手に立ちふさがる不幸な者はだれであれ、喧嘩をふっかけ、前へ前へと突き進むのだ。 この緑の大群は、大きく強く好戦的な種族、オークと小さくてやせぎすの種族、ゴブリンを中核としている。 &bold(){オーク&ゴブリンは生きるために戦うのではない。戦うために生きるのだ!} #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「オーク&ゴブリン 第7版」表紙イラストより}} &bold(){【戦術】} アーミーの名前どおり、この緑の大群は、大きく強く好戦的な種族、オークと小さくてやせぎすの種族、ゴブリンを中核としている。オークやゴブリンにはさまざまな兵がいる。 オークの歩兵(オーク)、弓兵(オーク・アーチャー)、オークよりもさらに大きく、そしてさらに危険な亜種(ブラックオーク)、騎兵(ボアボゥイ)。 頭のおかしくなった原始的なオーク部族の歩兵(サヴェッジオーク)、騎兵(サヴェッジオーク・ボアボゥイ)なども戦場でよく見かける。 ゴブリンの軍勢にも、巨大で重い鉄球と鎖を振り回すナイトゴブリン・フェナティックやウルフ・チャリオット、ロックロバー、スピアチャッカ、ドゥームダイバーなどが合流し、姿をあらわすこともあるという。 さらに、オークとゴブリンの軍勢には一風変わったいろいろな兵士が加わることもある。スクイッグハード、トロール、ジャイアントなどの他にも、ゴブリンよりも小さなグリーンスキン、スノットリングがうじゃうじゃとたむろしていることだってあるのだ。 時として、このちびっこグリーンスキンはお手製の巨大な兵器、スノットリング・ポンプワゴンを操り、まるでチャリオットのような攻撃をしたりもするらしい。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「オーク族」}} #areaedit() &bold(){【概要】} #image(WHFB_ARMY_ORC01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6996/WHFB_ARMY_ORC01.jpg,width=390,height=421,left,float,blank) 闘争を生きる理由として戦争をこよなく愛する野蛮な種族。肉体的にはオークは人間よりも背が高く、幅広で、類人猿のように足が短く手が長い。 彼らは四肢(腕と足)が切り落とされても付け直せば数日で動く脅威の生命力を持っている。 他の作品とのオークに比べて生態としては菌類であり、単為生殖、光合成、繭性成長を行う。この性質上、性欲が存在せず、かわりに三大欲求に戦闘欲が存在する。 敵が居ない場合、同族内で戦争を開始する異常な好戦性は、これが原因とされている。 太古より森、荒れ地に住み着き、人間を食べるために襲いかかる。その為にエンパイアはじめとする人間種族やドワーフ族は格好の獲物として襲撃されることが多い。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「オーク&ゴブリン 第8版」表紙イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ゴブリン族」}} #areaedit() &bold(){【概要】} ちっちゃい小型のオークのような種族。小さな体に細い体格を持ち、オークのようにガタイが良くはない。 それ故に勇敢さや強靭さを美徳とするオークにとっては下っ端でバカにされる存在として扱われている。 しかし、ゴブリンは臆病で卑怯で単純なちいさい奴として侮ってはいけない。 その小さな体と素早い動きを駆使した斥候、陽動・奇襲などを行い、グリーンスキンの軍勢の情報収集役として貢献しいるのだ。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「トロール族」}} #areaedit() &bold(){【概要】} 食を愛する貪欲な種族。見た目は肉質が厚く、醜く、不器用な特徴を持っている。トロールは貪欲な生き物であり、&bold(){他の何よりも食べ物や食べ物に主に食べ物を生きる理由として動機付けられている。} トロールの消化系は、岩や金属を含むほとんどすべての物質を消化することができるという。 グリーンスキンの軍勢と食べ物を引き換えとした傭兵の契約を交わしており、オークやゴブリンと共に戦場へと同行することが多い。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「スノットリング族」}} #areaedit() &bold(){【概要】} ゴブリンよりも小さく、細い体を持つ種族。彼らは最も弱いグリーンスキンで、力だけでなく知力も弱く、自分の置かれているやばい状況も理解できていない。 戦場で徒党を組んで戦うが、オークでも尻込みするディーモン相手でも臆することなく突き進む勇敢&s(){(無謀)}さを持つ。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} **&sizex(5){&bold(){【その他の種族】}} &sizex(4){&bold(){「ドワーフ」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){憎しみを忘れぬ民}} #image(WHFB_ARMY_Dwarfs01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6989/WHFB_ARMY_Dwarfs01.jpg,width=192,height=265,left,float,blank) &bold(){【概要】} 人間より小柄ながらも力持ちな種族。たっぷりと蓄えられたひげと頑丈さが特徴。器用な手先で様々な道具や兵器作り出し、鉱石の採掘も得意。 ぶっきらぼうな者が多く、気短で直情径行、そして大酒飲みな特徴を持つが、彼らは誇り高い伝統を頑なに守り続けている。 王国を奪われた暗い歴史を持っており、過去の戦争を理由にエルフ族を嫌悪して避けてはいるが人間族とは非常に良い関係を築いている。 しかし執念深い特徴もあり、代々伝わる「怨恨の書」には数々の遺恨とその復讐の様子が綴られている。 &bold(){【種族の歴史】} かつては人間族がエンパイアを建国するはるか昔に、栄華を誇ったドワーフ王国であった。しかし、エルフ族との戦争に巻き込まれてしまう。 ドワーフ族とエルフ族間で起こった”鬚戦争”では、エルフ族を遥か「ウルサーン」の地へと追いやってドワーフ族は勝利したものの、都市は破壊され、地震や噴火が多発し彼らの首都である最果て山脈は死地と化し没落してしまう。 その後はドワーフ族が弱ってきた隙をついて、ゴブリン族やスケイブン族の侵攻を受けて幾つかの都市は陥落し、最後のドワーフの帝国が滅亡。そして、しばらくの間「グリーンスキン」の奴隷として扱われることとなってしまう。 彼らは奴隷の身分から解放されるため、エンパイアの「シグマー」と同盟を組み、グリーンスキンの軍勢を打ち破り再び自由を取り戻した。 現在でもドワーフと人間の友情は堅固でエンパイアの各都市で人間に混ざって生活している。 &bold(){【現在のドワーフ族】} 彼らは昔日の伝統をかたくなに守り続けてきたが、ドワーフ族の命運は、もはや風前の灯といってよかろう……。 何故なら現在でもスケイブンやグリーンスキンによる地下からの攻撃にさらされ続け、ドワーフという種族はゆっくりと滅びの道を歩み続けている。 それでもなお、彼らはいにしえより伝わりし生き方をやめようとはせず、先祖伝来のわざを磨き続けているのだ。 ゆえに、ドワーフはみな優れた工芸家である。鎧鍛冶や武器職人、あるいは採掘家などの腕前を持つ者は、彼らの社会でとりわけ高い評価を受けるようだ。 勇敢なるドワーフたちは、いつの日か敵の手に落ちた要塞都市を奪い返し、偉大なる国家の復興を果たし、過去の栄光を取り戻すのだという希望を捨ててはいない。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ドワーフ 第8版」P11イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ハーフリング族」}} #areaedit() &bold(){【概要】} 小柄で俊敏な種族。「指輪物語」でいう「ホビット」族に当たる種族。人間の子供に見えるぐらい小柄で、多くのものが太鼓腹で2倍の食事をとるという。 彼らは潜入と政治に長けており、多くの者が政治家や密偵、盗賊や暗殺者といった職業を生業とする。 しかし、その本質は静けさを好み、耕し、食べ、パイプ草を喫煙し、食を愛する平和主義者である。 彼らは彼らは性質や見た目から侮られがちで、エルフに至っては金を渡しておけば自分で生活するペットぐらいの感覚でしかない。 しかし、ハーフリングたちはそんな愚か者たちの信頼をうまく使って様々な派閥に所属し、帝国中にその影響力を広げている。 その影響力はすさまじく、人間の世界にも溶け込んでおり、エンパイアには「ムート」というハーフリングの自治領があるほどだ。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「オウガ・キングダム」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){喰らいける民}} #image(WHFB_ARMY_OK01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6992/WHFB_ARMY_OK01.jpg,width=390,height=279,left,float,blank) &bold(){【概要】} 巨体を持ち、食欲がほとんどを占めているオウガ族の王国。「ノブラー」と呼ばれるゴブリンの亜種を下僕として従え悲嘆山脈に王国を築いている。 その体は大鬼のように巨体で、生まれながらにして暴力を好む。種族としては生きていくうえでそれほど多くの物を必要としない。しかし、”食い物”だけは、何事にも勝る重要なものとして扱われている。 また、彼らに消化できないものはないともいわれ、その食欲を満たすために略奪を行っている。&s(){オールドワールド界のフードファイター。} オウガ族がかつて暮らしていた場所に隕石が落ち、落下地点にできたクレーターを「大アゴ様」という神として崇めている。 彼らは自分の種族の慢性的な飢えは「大アゴ様」によってもたらされたと信じており、飢えを満たすためにあらゆるものを貪り続けながら「大アゴ様」を崇めて生きている。 彼らは、傭兵として出稼ぎに出るものも多く各地で姿が見られる。特にオールドワールドとキャセイやインドゥアの地を行き交う大正体を護衛する用心棒として富を得ている。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「オウガ・キングダム 第8版」P4,P5イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ヴァンパイアカウント」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){夜の主人}} #image(WHFB_ARMY_VC01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6998/WHFB_ARMY_VC01.jpg,width=390,height=284,left,float,blank) &bold(){【概要】} 邪悪なる不死者を支配する夜の帝王ヴァンパイア族。城から、そして塔から、不死なる夜の支配者は、ゾンビやスケルトンの大群を蘇らせる。 古代クェムリ王朝に端を発する吸血鬼を主とする彼らは、「アルカディザール王」によって死者の砂漠を追われた七人の吸血鬼の始祖たちである。追われし7人の吸血鬼はウォーハンマー世界の各地へと散り、その先々で血まみれた支配を確立してきた。 死者繰りの魔法を使いゾンビやスケルトンといったアンデッドを従え暴虐の限りを尽くす。ヴァンパイア自体も強力な化け物であり、人間とは比べ物にならない強さを誇る。 「カーシュタイン」、「ブラッドドラゴン」、「ラーミア」、「ネフェリアーク」、「ストリゴイ」等の血族が存在し、それぞれが個性的な特性を持つ。 闇の怪物たちを呼び集め、墓地より幽霊どもを召喚して、彼らはオールドワールドに住まう者すべてを征服せんと、静かなる行軍を開始するのだ。 余談だが、ヴァンパイアカウントの元ネタは、ヨーロッパの吸血鬼伝説をモチーフにしている。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ヴァンパイアカウント 第8版」P11イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「トゥームキング」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){蘇りし王の軍}} #image(WHFB_ARMY_TK01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6997/WHFB_ARMY_TK01.jpg,width=390,height=248,left,float,blank) &bold(){【概要】} 数千年にわたる年月の間、巨大なピラミッドで「死の眠り」についていた「ネフェキーラ」の王族。墳墓を守るアンデッドの勢力であり、かつて「ネフェキーラ」と呼ばれる王国として栄えていた砂漠の民でもあった。 王たちは今、彼らの眠りを妨げた者たちへの復讐に燃え、墳墓王となって復活を遂げた。 死者の砂漠に点在する古代の墳墓に鎮座する王たちは、いまだ力尽きてはいない。不死なる軍勢はいまや彼の元に集い、出陣の時を今や遅しと待ちかまえているのだ。 彼らにとっては彼らの王国に土足で入り、彼らの墳墓をあさる者どもは罪人でしかない。復活を遂げた墳墓王は、盗人を罰しかつてのネフェキーラのものを取り返さんとしている。 彼らの復活に呼応し、死してなお王への忠誠を誓った白骨の兵団も続々と蘇りつつある。“大地を盗んだ者たち”を罰し、失われたかつての王国を再建するために。 余談だが、トゥームキングの元ネタは、みたまんま古代エジプト文明をモデルにしている。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「トゥームキング 第8版」P4,P5イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「リザードマン」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){旧き者の子ら}} #image(WHFB_ARMY_LM01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6991/WHFB_ARMY_LM01.jpg,width=390,height=201,left,float,blank) &bold(){【概要】} リザードマンは、灼熱大陸ラストリアに住む超古代文明の末裔たちだ。彼らは、あらゆる他勢力を疎んじる孤高の種族でもある。 リザードマンはカエルのように膨れ上がった体を持つ種族「スラン」族と恐竜の亜人種族「ザウルス」族、小型の恐竜亜人種族「スキング」族で構成されている。 リザードマンには彼らが信仰する神の祝福を受けて生まれてくる目立った体色を持つものもいる。 太古。人間はおろか、エルフやドワーフがこの世界に現れるよりもはるか昔の時代。太古にオールドワールドに飛来して影響を及ぼし、混沌との戦いの末行方不明となった旧き者の僕であり、最も始めに文明を持った種族でもある。 その時、リザードマンたちは、熱帯雨林の奥地で、すでに繁栄の絶頂を迎えていた。 現在、冷血にして不可解な視点から、リザードマンは世界にはびこる無秩序と渾沌を収拾しようとしている。かつての「在るべき姿」……すなわち、『旧き者』 が立ち去る以前の理想世界……へと、世界を戻すために。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「リザードマン 第8版」P28,P29イラストより}} #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「ドッグス・オブ・ウォー」}} #areaedit() #image(WHFB_ARMY_DoW01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6988/WHFB_ARMY_DoW01.jpg,width=390,height=390,left,float,blank) &bold(){【概要】} ティリア市国を中心にした傭兵による軍事勢力。人間を中心とした軍事勢力で、「オーガ」や「ドワーフ」、「ハーフリング」など様々な種族の構成員が存在する。 更に傭兵の連隊は「レナウン」と呼ばれる単位で活動しており、多種多彩なレナウンが存在する。 殆どの正規軍は大部分が一般民兵であり、その訓練と装備は劣っていることが多い。正規軍の職業軍人はその中でも数が少なく、時によっては兵力が不足する場合がある。 兵力不足の状態はまさに彼らの稼ぎ時が来たといってもいいだろう。彼らはオールドワールドの各国家と契約を結び、優秀な傭兵を派遣する。場合によっては連隊同士が敵になったりすることも多く。逆に味方になることもある。 ”昨日の敵は今日の友”という言葉が当てはまる勢力といっても過言ではない。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ドッグス・オブ・ウォー 第5版」表紙イラストより}} #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} **&sizex(5){&bold(){【渾沌の軍勢】}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){魔の徒}} #center(){&image(WHFB_ARMY_HoC01.jpg,blank)} #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ウォーリアー・オヴ・ケイオス第8版」P22,P23 イラストより}} 〈渾沌の領域〉の悪魔たちとその信奉者たちによって構成される軍勢。ケイオスの領域たる凍てつき荒野。かの地にあって、暗黒神の軍勢は大同団結し、ウォーハンマー世界のゆるぎなき支配を企んできた。 ケイオスとは気まぐれな女主人のようなものだ。暗黒の力に仕えし者は、ケイオスの恩恵をうけ、強じんな肉体と想像もできないような魔力を手に入れられる。だが、暗黒の力に呪われし者は、衰弱し、異形の者へと変貌を遂げてしまう。 そしてついには心を失くし、訳のわからぬことを口走るケイオススポーンへと成り果ててしまうのだ。ケイオスは、常に人間やエルフ、ドワーフの住まう地を脅かす存在である。 頻繁におきるケイオスの軍勢による襲撃に対して、彼らが守りをゆるめることはない。 ケイオスの従者には、特定の暗黒神を崇拝する者もいる。血の神、骸の王君たるコーン神。歪みを作りしものにして魔術の神、ティーンチ神。腐敗と疫病の君主、ナーグル神。暗黒の皇太子にして退廃と快楽の神、スラーネッシュ神。 特定の暗黒神を崇めぬケイオスの信奉者たちは純然たるケイオスに仕えている。こうしたケイオスの神々は、選ばれし従者におのおのの特質にあった報賞を賜ることもあるという。 ケイオスとは千変万化にして決まった形を持たない。あらゆる事象すら、ケイオスにとっては変化の対象なのだ。 [[ページ分割のため、詳しくはこちらを参照されたし。>ケイオス(ウォーハンマーシリーズ)##id_3e6b7724]] #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} **&sizex(5){&bold(){【その他の勢力】}} #areaedit() ほかにもムート自治区などウォーハンマー世界にはさまざまな勢力がいる。 一部はアーミーブック化されていなかったり、ホワイトドワーフ誌にデータが載っている場合もある。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ドラゴン」}} #areaedit() 翼を持つ大型の竜の種族。古くから存在する種族で全世界に生息し、その亜種や変種が世界の多くの地域に存在する。 ドラゴンはいくつかの種類に分類でき、焔の息を吐くもの、毒の霧を吐くもの、雷の呪文を放つものまで多種多彩な特徴を持っている。 ドラゴンは高い知性を持ち、人間のような心を持っている。善き行いをする者もいれば、悪しき行いをする者もいる。 特に人間やエルフ族と共闘して渾沌の軍勢などに立ち向かうことも珍しくはない。 ドラゴンの中でも特に歳経たものたち、すなわちカレドールの竜騎士たちと深い竜王などは、もはやこの世界から姿を消して久しい 彼らは山脈の地底や深い海の底へと退き、長いまどろみの中にあるのだ。一方で、その末裔たる若きドラゴンたちは、強力な呪文や偉大なる英雄の祈りに応え、まどろみの中から揺り起こされることもあるという。 これら若き竜の力が祖先たちに遠く及ばないものの、町をいくつも壊滅させ、軍勢を一気に薙ぎ払うことさえできるのだから、恐るべきものであることは変わりない。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ニッポン」}} #areaedit() キャセイと同じく極東に存在する和風の国家。極東に存在していた帝国で太陽神として崇められる半神の皇帝によって統治されていた。 しかし、その実権はサムライと呼ばれる戦士階級の氏族達が握っている氏族社会でもある。 日本に住まう民は、「オレンジムジカ」と呼ばれる名の神を信仰していると同時に「ツィエン-ツィン」と呼ばれる神を信仰しているが、「ツィエン-ツィン」はオールドワールドでいう渾沌の神々の「ティーンチ神」のことを指している。 ニッポンの軍事力は隣の大陸に位置する大帝国「キャセイ」においてさえ脅威と見做されている。貴族にして戦士であるサムライの率いる一団は高い練度を誇り、厳格な掟を自らに課して日々を送っている。 もちろんニンジャも存在し、彼等はクサリガマにシュリケン、トリノコグレネードといった多彩な武器を操る。更に足軽や一般市民に化け、暗殺の一撃をお見舞いするのだ。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「アラビィ」}} #areaedit() アラブ風の文化を持つ国家。太古から人間が王国を築いてきたアラビィは、異国情緒ただよう風変わりな国家で単一君主は存在せず、スルタンや砂漠の首長らに支配されている。 彼らは世界中からの官能的な美しさをもつハーレムを築き上げ、金銀財宝の豊かな宝庫で満たされている。 アラビィの社会についてはあまり知られておらず、アラビィで取引を行った数少ない商人や探検家からは、「商取引と貿易は彼らの社会の非常に重要な要素である」と語り継がれている。 砂漠の首長たちの性格も様々で、性格上残酷で犯罪者でさえも斬首を命じているものもいれば、芸術と科学のに力を入れる聡明なものもいる。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *書籍 #areaedit() ウォーハンマーFBは多くの関連書籍もリリースされている。月間の専門誌から小説、解説書など様々。 今回は日本語で読めるおすすめの書籍を紹介しよう。 ・&bold(){ウォーハンマーノベル渾沌のエンパイア} 「WARHAMMER ONLINE: AGE OF RECKONING」におけるストーリーラインをベースに描かれるダークファンタジー・ノベル。 ウォーハンマーらしい凄惨な世界設定や戦闘描写が描かれており、ストーリー構成も完結でくどくなく、読みやすい。 主人公「アナリーズ・イェーガー」の自分の信仰と勇気の力を武器に、グリーンスキン族や渾沌の群勢との戦いをくりひろげる。 ノベル自体の出来はいいが、惜しくも3部作のうち1部のみの翻訳となっており、残り2部は未翻訳のままである。 ウォーハンマーFBを物語として楽しむのにうってつけな一冊。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【ウォーハンマーRPG】}} #areaedit(end) ウォーハンマーFBの世界を舞台にした[[TRPG]]。「ウォーハンマーFRP」とも呼ばれており、TRPGプレイヤーにとって「ウォーハンマー」といったらTRPG版の事を指すほど今でも根強い人気を持っている。 従来のTRPGに比べたら反骨精神あふれるゲームコンセプトになっており、「王道のヒロイックなファンタジー」におもねることのない「独自のダークファンタジー」路線を貫いているのが特徴。 「ウォーハンマーRPG」は暗黒時代と呼ばれた中世ヨーロッパの持つ「暗さ」やピカレスク小説風の雰囲気を生々しく描かれている。泥臭く痛みが伝わってくる、出血や肉の断裂、骨折などの痛みが文章内から伝わってくる。 そしてシナリオには、暗黒の世の無情さや、情け容赦ない皮肉が作品内に多くちりばめられている。 しかし暗い展開だけでなく、自キャラが社会階層の最底辺から中階層、そして上位へとキャリアを成長させることが可能になっており、地を這い、泥水をすすり、崖を這い上がりながら成り上がっていく「立身出世の物語」を味わうことができる。 ウォーハンマーRPGは4つの版(バージョン)がリリースされており、そのうちの初版と第2版が日本語に翻訳されている。 特に人気が高いのが「ホビージャパン」社が出している第2版で、発売から10年以上たった現在でも人気は衰えていない。 &sizex(4){&bold(){「ウォーハンマーRPG初版」}} 栄えある初版は1991年に社会思想社の現代教養文庫から発売された。当初としてはウォーハンマーの世界観を日本語で読めて楽しめる貴重な書籍だった。 元々は大判のゲームだったものを文庫本として再編集したため、500ページを超える3分冊という形式で発売された。その為検索性が悪く、「3つ並べると立方体になる」などとも呼ばれるほど扱いにくかったという。 しかし、シナリオやゲーム性の出来は良く、1990年代後半での「テーブルトークRPG冬の時代」においても口コミで評判が高かった。 絶版になった2019年現在では入手が困難となっており、1冊5000円近い価格で取引されている程にプレミアがついている。 &sizex(4){&bold(){基本ルールブック}} ・ウォーハンマー ファンタジーRPGルールブック 1 ・ウォーハンマー ファンタジーRPGルールブック 2 ・ウォーハンマー ファンタジーRPGルールブック 3 &sizex(4){&bold(){サプリメント}} ・ウォーハンマーRPG ゲームマスタースクリーン &sizex(4){&bold(){シナリオ}} ・ウォーハンマーRPG シナリオ さまよえる魂 ・内なる敵キャンペーン 1 エンパイアの興亡 ・内なる敵キャンペーン 2 死の街ベーゲンハーフェン &sizex(4){&bold(){「ウォーハンマーRPG2版」}} 初版発売から15年後の2006年に「ホビージャパン」社から第2版が発売された。第2版はB5判のソフトカバー書籍で発売され、見やすくかつ遊びやすくなった。初版に比べてサプリメントとシナリオがかなり増えており、遊びの幅とゲームボリュームが増強された。 発売当初は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『クトゥルフ神話TRPG』、『シャドウラン』など少数の例外を除いてはセールスがかんばしくないとされる海外RPG作品のなかで、予想外の好評をもって迎えられた。 本作は特に人気が高く、2版発売から9年後の2015年にはエラッタ修正済みの重版がリリースされるという、海外TRPGではめったにない売れ行きを見せている。 第2版は重版がかかったにも関わらず高値のプレミアがついており、2020年現在では1冊8000円近くで取引されている。 &sizex(4){&bold(){基本ルールブック}} ・ウォーハンマーRPG 基本ルールブック &sizex(4){&bold(){サプリメント}} ・オールド・ワールドの武器庫 ・オールド・ワールドの生物誌 ・魔術の書:レルム・オヴ・ソーサリー ・堕落の書:トーム・オヴ・コラプション ・シグマーの継承者 ・ウォーハンマー・コンパニオン ・救済の書:トゥーム・オヴ・サルヴェイション ・スケイブンの書-角ありし鼠の子ら &sizex(4){&bold(){シナリオ}} ・略奪品の貯蔵庫 ・ミドンヘイムの灰燼 ・アルトドルフの尖塔 ・ナルンの高炉 &sizex(4){&bold(){「ウォーハンマーRPG4版」}} 根強い人気を誇る2版の重版から5年後の2020年9月、遂にファン待望の日本語版4版が発売された。ルールブックだけでも351ページと分厚く、全フルカラーページにハードカバー製本と豪華な仕様となっている。 ゲーム性としては初版寄りのルールになっており、 新たに追加された「運命点」と呼ばれるポイントを消費して様々な判定を覆したりすることができる。 2022年現在は遊べるシナリオも少ないが、今後は追加のサプリメントを発売する予定。 &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *デジタルゲーム #areaedit() 本作はファンタジー作品としても人気が高く、デジタルゲームも多くリリースされている。原作ファンはもちろんのこと、 ミニチュアゲームに手を出すのが難しいライトユーザーでも十分に楽しめるようになっている。 今回はその中でもお勧めのデジタルゲームを紹介しよう。 ・&bold(){Total War: WARHAMMER シリーズ} SEGA傘下のゲームスタジオ「CREATIVE ASSEMBLY」が手掛けている「Total War」シリーズとウォーハンマーFBの奇跡のコラボレーション作品。完結編となる三作目がただいま発売中。 「Total War」シリーズはターン制の戦略フェイズとRTSの戦術フェイズに分かれている壮大なストラテジーで、戦略フェイズで国政や外交で国家や軍隊を育成し、戦術フェイズで実際に部隊を指揮して戦う。 これにウォーハンマーらしい「剣と魔法の要素」と、「ヒーローを育成して活躍させる」要素が加っており、従来の史実をベースにした「Total War」シリーズでは味わえない新たなゲーム体験を実現している。 非常に出来は良く、ウォーハンマーFBの世界観と「Total War」シリーズのゲーム性が見事に融合しており、相性は抜群。「ウォーハンマー」のファンはもちろんのこと、「Total War」シリーズファンまで幅広く楽しめる。 特に、普段動かないミニチュアのキャラが美麗なグラフィックで隊列を組んで戦う姿は圧巻。是非ともまずはPVを見て欲しい。ファンはもちろんのこと、ウォーハンマーを初めて触れる方もきっとプレイしたくなるはずだろう。 本作はWindowsPC、MAC、Linuxで遊ぶことができる。最初は言語が英語になっているので、ユーザーが作った日本語化MODを導入すれば日本語で楽しむことができる。(ただし、3の日本語化はまだできない) また、2と3は1の続編ではなく、実質大型DLCのような物なので、前作の勢力が完全に使用できない。遊ぶ際は1と2と3は同時に買うことをおすすめする。 DLCも含めてソフトの値段は高めだが、本格的なファンタジー戦争を楽しみたいユーザーにはうってつけの一本。 ・&bold(){Warhammer: Vermintideシリーズ} ウォーハンマーFB完結編となる「End Times」を題材とするFPSアクション。シリーズは2作出ている。 1作目はSteam版、PS4版、XBOXONE版が発売されており、2作目はSteam版のみ。言語は英語版しか用意されていないが、日本語Wikiが充実している。 世界に様々な厄災が連続して降りかかる時代である「End Times」を舞台に、「Vermintide」(ヴァーミン・タイド)と呼ばれる厄災に抗う者たちを操作し、敵であるスケイヴン族に立ち向かう。 それぞれにクリア目標が異なる様々なマップを舞台に、最大4人までの強力プレイで目標を達成していく。基本はCOOPプレイ可能な一人称視点アクションだが、ソロプレイでも残り3キャラはAIが操作してくれる&s(){ぼっちにも優しい}仕様となっている。 選べるヒーロキャラはそれぞれ異なる特徴がある5人からキャラクター選択できる。 遠距離攻撃が苦手な近接特化キャラや、魔法が無限に使える遠距離キャラ、武器を使い分けて異なる状況に対応できる万能キャラなどプレイアブルキャラはそれぞれ個性的な特徴を持っている。 「left4dead」と「無双シリーズ」が融合したようなゲーム性で爽快感溢れる協力プレイが可能。仲間共に、次々と襲い掛かってくるスケイヴンを薙ぎ払いながらミッションを達成していこう。 ・&bold(){ウォーハンマー:Chaosbane} ディアブロライクなハクスラ要素があるARPG。自動生成されたダンジョンに潜って、渾沌の勢力との戦いに臨む。完全に日本語訳がされており、PS4版、XBOXONE版、Steam版が発売されている。 ウォーハンマーFBのメインシナリオから200年前の帝国歴2300年代である「マグヌス帝」の時代が舞台となっており、マグヌス帝に呪いをかけた魔術師「ハーベンジャー」を倒すために冒険の旅に出る。 プレイヤーは4人のプレイアブルキャラの内から1人を選んで冒険を進めていく。バフ強化と高い防御力を誇る「帝国兵士」。魔術による範囲攻撃や遠距離攻撃が得意な「ハイエルフの魔導士」。攻撃重視のドワーフキャラである「スレイヤー」。遠距離攻撃やトラップ配置が得意な「ウッドエルフの斥候」。 後のアップデートでプレイアブルキャラが追加される予定。 ゲーム性は初代ディアブロのようなシンプルなゲーム性で、爽快感溢れる戦闘と、ハクスラならではの中毒性の高い武器強化要素がポイント。最大4人までの協力プレイも可能。 シナリオもウォーハンマーらしい、暗くシリアスなものとなっており、タイトル通り渾沌の軍勢が敵として現れる。 ハクスラ好きなプレイヤーにはお勧めの一本。 &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *用語 &sizex(5){&bold(){「あ行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「アーティラリー・ダイス」}} Games Workshop社製品で使用する特殊なダイス。 形状は単なる六面体ダイスだが、本来の2倍の数値が書き込んである上に、6の部分には「!」マークが書いてある。 これは「ファンブル」を表す出目で、その効果は使用用途によって異なる。主にウォーマシンの判定等で使用される。 &sizex(4){&bold(){「アーマー・セーヴィング」}} 名の通り鎧で刃を弾くダメージ軽減ルール。 重複し、ポイントを少し払えば簡単に増やす事ができるが、攻撃の「攻」によって減少し、 アーマー・セーヴィングが出来ない攻撃も多数存在する為、過信は出来ない。 &sizex(4){&bold(){「アーミー」}} プレイヤーが指揮する軍団の事。数あるアーミーの中から一つを選んでユニットを編成する。 &sizex(4){&bold(){「合わせ目消し」}} ミニチュアのパーツ同士を合わせた部分に出る分割線を削る作成テクニック。 プラモデルの作成を行う上では一般的なテクニックの一つだが、 国内産のプラモデルに比べてウォーハンマーシリーズのミニチュアは&bold(){合わせ目が出ている場合が特に多い。} 特に小さなミニチュアモデルは少しの合わせ目でも目立ちやすいので、見つけたらデザインナイフでそぎ落としていこう。 &sizex(4){&bold(){「ウーンズ(【傷】)」}} ユニットのHPの事。 日本語ルールブックでは&bold(){【傷】}と呼ばれる。HPは1~20以上と幅広く、これが無くなるとユニットが死亡する。 ウーンズの多い巨大メカや巨大生物を使う時はウーンズトラッカー(ダメージを数えるサプライ)やウーンズダイス(10面ダイス)があると便利。 &sizex(4){&bold(){「ウィザードレベル」}} ウィザードの魔法知識を表す能力。 レベルによって、パワーダイス&ディスペルダイスの個数、スペルジェネレイトできる魔法の数が変化する。 &sizex(4){&bold(){「エラッタ」}} 正誤表のことを指す。 カードゲームやミニチュアゲームなどのアナログゲームにおいてゲームバランスの修正を行う際に、 エラッタを参照することがある。本作のエラッタは公式サイトから参照できる。 &sizex(4){&bold(){「円形テンプレート」}} 本作のミニチュアゲームを行う際に使用するプラ製のテンプレート。直径6cmの小と直径12cmの大の2つが存在する。 主にストーンスロアー系ウォーマシンなどの範囲攻撃の範囲を決定する時に使う。 真ん中に穴が開いているがコレにも意味があり、ここに重なったユニットは直撃扱いを受け、通常よりも高いダメージを被る。 &sizex(4){&bold(){「ウォーマシン」}} 巨大兵器のユニットのことを指す。主に下記の種類がある。 アーミーによってはABの機能を併せ持つユニットも存在する。 A.射撃系 ・キャノン ・ストーンスロア ・ボルトスロア B.突撃系 ・チャリオット #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「か行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「騎兵」}} 主に馬系の騎乗動物に乗っている兵科の事を指す。ベースが縦4cm×横2cmの縦長なのが特徴。 攻撃時に騎乗動物も攻撃するので面積単位のダメージが非常に高く、また騎乗動物の移動力が基本的に高いので機動力も優れる。 また、馬に乗っていると言うだけでASが貰えたりするので、利点は多い。 良い事尽くめに見えるが、縦長のベースであるが故に側面攻撃に弱く、全体的にポイントが高価であると言う弱点も持つ。 &sizex(4){&bold(){「キャラクター」}} ミニチュアのユニットの中でも特定の名前がついてるユニットの事。 スペシャルキャラクター(スぺキャラ)とも呼ばれる。 ストーリー内での重要人物がキャラクターとして扱われる場合が多い。 一般兵に紛れないように派手な格好してる。 アーミーに一人しか迎え入れられない特殊なキャラクターで、扱いとしてはヒーロー、もしくはロード扱いされる。 特徴として、まず挙げられるのが二つとないような変わった特殊能力。 そして、デフォルトでマジックアイテムを複数持つ代わりに、自由にカスタマイズができない事。 どれも強烈な能力を持つが、ポイントの消費も相応に高く、枠や特殊能力で受ける制限も多く、単純明快な強さとは言い難い。 中には、4枠消費するような奴もいる。 &sizex(4){&bold(){「キャノン」}} エンパイアとドワーフなどで頻繁に使用される射撃系ウォーマシン。 大きさによって破壊力や最大射程が異なる。 視界内の目標に向かって射撃距離を宣言し、アーティラリーダイスで着弾点を決定。 アーティラリーダイスをもう一回ふる(ここでミスファイアの場合、表をふる必要はない)。 出た目の値だけ着弾点から向こう側に弾が飛んだことになり、この一直線上にある兵にダメージが及ぶ。 また、炸裂弾を使用している場合は、アーティラリーダイスの判定後、砲身にブレス用のテンプレートを当て、範囲内の兵にダメージが及ぶ。 &sizex(4){&bold(){「コスト」}} ユニット毎のコスト。ルールによって&bold(){指定されたコスト以内でアーミーのユニットを編成する。} パワーとポイントの2種類あり、遊ぶルールで変化する。 最大値は対戦相手と相談して決めたり、大会で指定されているので必ず確認すること。 &sizex(4){&bold(){「コンバーション」}} ミニチュアを改造する事。説明書通りに組むと同じポーズのミニチュアが多くなりやすいので、 各兵士に個性を出す為にビッツを使って改造したりする。 他にもリリースされていないミニチュアを自作で改造したり、一からスクラッチでミニチュアを作りだしたり、 好みの形にミニチュアを改造するなど、コンバージョンの種類は多種多彩。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「さ行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「サプリメント」}} 追加ルールの書いてある書籍のこと。 コデックス化されていないアーミーのルールや、特殊なルールのゲーム等が書かれている。 &sizex(4){&bold(){「ジェネラル」}} アーミーを率いる指揮官。ゲーム前にキャラクターの中から1人決めておかなければならない &sizex(4){&bold(){「シタデルカラー」}} 同社ゲームズワークショップが製造、販売を行っている水性アクリル塗料のこと。 フランスの画材メーカーと共同で開発。7種のカテゴリに分けられており、全145種類のカラーが存在する。 匂いが無く、水で薄めなくても濡れるので、筆塗りに適した高性能塗料。 価格は国内の塗料に比べれば高めだが、&bold(){一つ購入しておくと筆塗りで使うなら無くなりにくい。} ウォーハンマーシリーズや同社の製品もシタデルカラーを元にしてカラーチャートのシステムが作成されている。 エアブラシで使用する際には通常とは違った工夫が必要なので、筆塗りでの使用を推奨。 &sizex(4){&bold(){「縦深(じゅうしん)」}} 縦深移動の略。敵地などに突然移動出来る能力のこと。 ユニット毎に持っている場合があり、ルールに従ってミニチュアを戦場に配置出来る。 ルールの名前は色々あるが、基本的に効果は同じ。 &sizex(4){&bold(){「趣味人」}} ウォーハンマープレイヤーのことを指す。本作や別シリーズのウォーハンマー40000(40K)問わずに呼ばれている。 &sizex(4){&bold(){「(数字)+」}} 数値以上という意味。例えば3+なら3以上、6+なら6以上という意味で使われる。 攻撃が当たったか判定したり、超能力が成功するか判定するなど幅広い判定用途で使用される。 &sizex(4){&bold(){「スペシャルルール」}} 装甲に頼らない防御力の事。バリアやサイキック、盾等が該当する。 通常のセーブ値は武器の貫通力の影響を受けて減るが、スペシャルセーブは変わらない。 オプション等で追加出来るならしておいた方が良い。 &sizex(4){&bold(){「スペシャル・ルール」}} 特定のキャラクターだけ使える特殊なルール。 スペシャル・ルールは大きく、「汎用的なスペシャル・ルール」と、「アーミーのスペシャル・ルール」の2つに別けられる。 前者の方は、多数の種族で使える者が存在するスペシャル・ルール。「汎用的な」と勝手に明記しているが公式な名称はない。 後者の方は、特定の種族だけ使える者が存在するスペシャル・ルール。 どの種族にも複数のアーミー・スペシャル・ルールが存在し、ルールでは種族の特徴を最も顕著に表すファクターとなっている。 &sizex(4){&bold(){「セーブ」}} ユニットの持つ防御力の事。(数字)+で表記される。 間違えやすいが、低い程防御力が高い。(セーブ2+の場合2以上出せば防御成功) #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「た行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「D6」}} 6面ダイス1個の意味。2個の場合は2D6、3個の場合は3D6。 出た数字をそのまま使用する。 &sizex(4){&bold(){「D3」}} 6面ダイスの数値の半分を使うという意味。 1,2が出た場合は1として、3,4が出た場合は2として、5,6が出た場合は3として使う。 &sizex(4){&bold(){「ディスペル」}} 魔法を打ち消すルール。又は魔法を打ち消す行為の事。 ディスペル・ダイスと言うダイスで相手のパワー・ダイスの出目を上回る事ができればディスペル成功となる。 同値でもディスペル側が勝利するので、スペル自体の発動率を考えると若干防御側が有利な仕様になっている。 &sizex(4){&bold(){「ディスペル・ダイス」}} ディスペルの判定に使うダイス。通称DD。 ルール上、パワー・ダイスよりも個数が少なくなる。 パワー・ダイスは無くてもいいが、ディスペル・ダイスは無いとかなり困るのでそろえておこう。 &sizex(4){&bold(){「テレイン」}} 障害物として利用する建物や地形。公式から出てるモデルもあるが、机に置ける障害物なら何でも良い。 ジオラマ作成や飾るだけでなく、&bold(){テレインによってはミニチュアゲーム上で追加効果がある}ので、 ゲームを盛り上げる障害物としての使い方もできる。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「な行」}} #areaedit() #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「は行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「バトルレポート」}} ウォーハンマーにおいてのミニチュアゲームの試合状況を記録した文章のこと。「バトレポ」とも呼ばれる。 書く際の細かな規則はないが、最低限でも互いのロスターを記載し、各ターンごとに起こった出来事を書いておくとわかりやすい。 バトレポを書くのが慣れてこれれば試合状況を基にして、自分のオリジナルシナリオを考えて記載するロールプレイ的な遊び方もできる。 &sizex(4){&bold(){「飛行」}} 移動方法の一種で、通常移動、行進移動、突撃移動のどれでも関係なく40cm移動する事ができる。(例外を除く) 森などの地形で停止する事はできないが、移動中はユニットを通り抜ける事ができる。 移動に関してはこれ以上無いほど優遇されており、彼らの進軍を止めるのは事実上不可能である。 ただ、飛行しているユニットは兵力が1として扱われてしまうので当たると弱い面が出る事もある。 &sizex(4){&bold(){「ビッツ(bits)」}} ミニチュアモデルの余剰パーツのこと。ミニチュアモデルには換装用の余剰パーツが用意され、 ミニチュアゲーム中でも装備した武装によってパーツを組み替える必要がある。 無くしてしまっては致命的にまずいので、必ず付属元のミニチュアモデルと一緒に補管しよう。 &sizex(4){&bold(){「フォージワールド(ForgeWorld)」}} 公式のレジン製ガレージキットを販売しているサイト。ガンプラでいう「B-CLUB」のような立ち位置。 本作の設定上では存在するが、なかなか一般的なモデルとしてリリースしにくいレアなモデルをリリースしてくれる。 ミニチュアモデルの拡張パーツや巨大ミニチュアモデル等、 本作を深く知るファンには堪らない数々のモデルが購入できる。 ただし、通常のミニチュアモデルと比べて以下のデメリットがあるので&bold(){モデルを作り慣れた上級者向けにしかお勧めできない。} ・生産数が少なく、値段も高め。 ・金額も円表記ではなくポンド(£)表記。 ・一度売り切れたら次はいつ買えるかわからない。 ・商品によっては日本に発送できない場合がある。 ・モデルの出来が安定していなかったり、欠品している場合もある。 これらのデメリットをクリアできるのであればより自分のアーミーを増強出来たり、 珍しいモデルを手に入れることができるだろう。 &sizex(4){&bold(){「プライマー」}} ミニチュアに吹きかける下地剤の事。専用のシタデルアンダーコートスプレーに最初から配合されている。 &sizex(4){&bold(){「ブラックライブラリー(BlackLibrary)」}} ウォーハンマーシリーズを商品展開しているゲームズワークショップの出版部門のこと。 本作や別シリーズのウォーハンマー40k等の小説やドラマCD、コミックを製作している。公式サイトではWebでブラックライブラリの作品を購入、閲覧が可能。 &bold(){内容は残念ながらすべて英語。}英語が読めたり、リスニングができるならウォーハンマーシリーズをより深く楽しめること間違いなし。 &sizex(4){&bold(){「フルペイントアーミー」}} ミニチュアゲームに参加するミニチュアモデルがすべて塗装されている状態のアーミーのこと。 初心者がまず目指す一つの課題としてよくあげられる。 基本的にはモデルが組み立てられている状態ならミニチュアゲームに参加可能だが、 大会によってはフルペイントアーミーでのみ参加可能な条件もあるので参加事項をよく確認すること。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「ま行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「マグネタイズ」}} ミニチュアモデルに磁石を仕込む改造の事。 ビッツなどのパーツ交換を容易にしたり、持ち運び用に分解しやすくする為に改造する。 ミニチュアサイズの物にネオジム磁石を仕込んでも磁力が足りない場合があるので、両面に仕込むと外れにくい。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「や行」}} #areaedit() #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「ら行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「ロスター」}} プレイヤーによるアーミーのユニット編成表。 ユニットのオプションや種類、数などを指定のコストに収まるようユニット編成した表のことを指す。 ゲームをする際にあらかじめロスターを編成しておき、それに合うようにミニチュアを用意する。 大会などでは相手と自分の作ったロスターを交換しておくとゲームがスムーズに行いやすい。 以下のツールを使えばユニットのロスターを簡単に作ることができる。(英語) BattleScribe こちらはPCとスマホ向けのアプリが用意されている。慣れたらこちらを使うといいだろう。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「わ行」}} #areaedit() #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *Warhammer End Times 本作は、完結編となる「エンドタイムズ(End Times)」が2014~2015年の間展開される。オールドワールドが様々な厄災が降りかかり、ウォーハンマー世界の終末と最終戦争が描かれている。 一気にシナリオの伏線が回収され、主要キャラクターも次々と死んでいく。30年以上続いたシリーズは商品展開及びシナリオなども終了し、一つの時代が終わった。 しかし、これはあくまでも一つの終わりでしかない・・。そう、これは新たな始まりに過ぎないのだ・・。 同年2015年にゲーム及びストーリーの内容を整理、一新した続編がリリースされた・・。 その名も「Warhammer Age of Sigmar」(ウォーハンマー エイジオヴシグマ)。 &sizex(7){&bold(){[[シグマーの時来たれり・・!>ウォーハンマーAoS]]}} &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- 追記・修正を行う際は、趣味人になってからお願いします。 (C) Copyright Games Workshop Limited 2020. GW, Games Workshop, Warhammer, The Game of Fantasy Battles, the twin-tailed comet logo, and all associated logos, illustrations, images, names, creatures, races, vehicles, locations, weapons, characters, and the distinctive likeness thereof, are either (R) or TM, and/or (C) Games Workshop Limited, variably registered around the world, and used under licence. All Rights Reserved &anchor(pageend) #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - またどえらいのが…www -- 名無しさん (2019-07-19 22:31:57) - 略奪品の貯蔵庫収録のお返しは歌でとアルトドルフの尖塔まるまる1冊は名作と名高いシナリオなので他システムのシナリオ書いてる人もぜひ触れて欲しい -- 名無しさん (2023-09-28 10:58:31) - ミニチュアの解説とか他のウォーハンマーページと被ってるから独立させた方が読みやすいかもしれませんね -- 名無しさん (2023-10-06 05:39:11) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2019/07/19 (金) 21:31:24 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 92 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &sizex(7){&bold(){ウォーハンマ-、そこは、渾沌に覆われし世界。それは、群雄割拠の時代にして、戦乱の時代の物語なり。}} #center(){&image(WHFB_header.jpg,blank)} #right(){&sizex(1){画像出典:ウォーハンマーFB「ルールブック第7版」P4,P5 イラストより}} ---- &anchor(topcontents) #openclose(show=▽目次){ #contents } ---- *概要 #areaedit() warhammer fantasy battle (ウォーハンマー ファンタジーバトル)とは、[[イギリス]]のミニチュアゲームの会社「ゲームズワークショップ」からかつて展開されていたミニチュアボードゲームおよび[[ファンタジー]]作品である。略称は「FB」,「WHFB」。 世界中のミニチュアゲームの中でも最も代表的な物の一つで、世界最大のシェアと人気を持っていた。 初版は1983年にリリースされ、ゲームデザイナーの「ブライアン・アンセル」と「リチャード・ハリウェル」、「リック・プリーストリー」の3人によって企画、制作された。 「[[ウォーハンマーシリーズ]]」最初の作品にして原点であり、終末が迫るファンタジー世界を舞台にした多様な種族の戦争を描く作品である。 本作は、トールキン作品([[指輪物語]])やマイケル・ムアコック作品の「エターナル・チャンピオンシリーズ」等のファンタジー作品に大いに影響を大いに受けており、[[エルフ>エルフ(種族)]]や[[ドワーフ>ドワーフ(種族)]]、[[オーク]]などの種族も登場する。 &sizex(5){&bold(){【シリーズ展開】}} シリーズの原点である本作は、”元祖ウォーハンマー”として広く知られており、当時のイギリス国内で「ミニチュアゲーム」に革命をもたらす。 剣と魔法のファンタジー世界「オールドワールド」での戦争を扱ったこのゲームは、それまでノンフィクションの歴史的戦場の再現が中心であったミニチュアゲームの世界に新風を巻き起こした。作り込まれた世界観やフレーバー、大量のミニチュア軍隊を率いて戦わせるゲーム性などが受けて、イギリス国内で大ブームとなった。 このゲームの登場以降、それまでミニチュアゲームの世界の中では低俗として扱われていた&bold(){「SF/ファンタジー」系の戦争ゲームも市民権を持つようになっていく。} その後はヨーロッパを中心として世界中で大ヒットを飛ばし、&bold(){”ミニチュアゲームの金字塔”}を築きあげた。 世界中の「ミニチュアゲーム」におけるトップシェアを獲得し、その後は派生作品の「[[ウォーハンマー40K]]」と共に「ウォーハンマーシリーズ」としてミニチュアゲームのみならず、ファンタジー作品としても高い人気を獲得している。 1983年のリリース以降30年以上の長きにわたるシリーズ展開を行ってきており、2015年に商品展開を終了している。今では続編の「[[エイジオヴシグマー>ウォーハンマーAoS]]」が展開されているが、シリーズ終了後の2020年現在でも根強い人気を持つ。 2019年には「ウォーハンマー ジ オールドワールド」(Warhammer: The Old World)の新シリーズが発表。マグヌス帝の時代を舞台にした新たなミニチュアやルールブックが発売される。 ゲーム「Total War: WARHAMMER III」と連動しており、ウォーハンマーFBでは参戦が叶わなかった「キスレヴ」、「グランド・キャセイ」が新規アーミーとして参戦する予定。 本作は多岐にわたった&bold(){マルチメディア媒体}で作品が展開されており、小説、デジタルゲーム、オーディオブックなどのスピンオフ作品も数多くリリースされている。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【日本での展開】}} #areaedit() [[日本>日本国]]ではウォーハンマーのミニチュアゲームが[[日本語]]で遊べるまでに10年以上かかっており、最初にウォーハンマーの名前が注目を浴びたのはTRPGからである。 同シリーズのTRPG「ウォーハンマーRPG」(ウォーハンマーFRP)初版が1991年に社会思想社から発売され、その重厚な世界観が話題を呼んだ。 作品そのものは、1990年代後半の「テーブルトークRPG冬の時代」には口コミで評価が広まっていったが、絶版となったこの時期に3分冊全てをそろえるのは至難の業であり、文庫形式のゲームの中では今現在でもプレミアのつくゲームブックとなっている。 その後、日本で初めてウォーハンマーの本家「ミニチュアゲーム」が展開された。日本語版で初リリースされたのは第5版で、初版が発売されてから13年後の1996年にリリースされている。 2000年代からゲームズワークショップの日本法人が設立された後は日本語展開を本格化。通販サイトをオープンし、BOXセット、アーミーブックの日本語化などに力を入れてきた。 社会思想社版TRPGの登場から15年が経ち、2006年12月にホビージャパンより第2版のウォーハンマーRPGがB5判ソフトカバー書籍の形態でリリースされる。 その完成度の高さから日本国内では今でも人気を誇り、各種ゲームブックはプレミアがついている。 また、2000年代後半にはなんと有料のルールブックのPDFを無料で配布するなどの大盤振る舞いも行っており、ウォーハンマーを嗜むファンも少しづつ増えていった。 しかし、リーマンショックの影響もあって日本の公式通販サイトが閉鎖。2011年から発売された8版のエキスパンションも翻訳がされず、完結編となる「エンドタイム」も未翻訳のままシリーズが完結した。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【ミニチュアホビーとしての魅力】}} #areaedit() 本作「ウォーハンマーFB」のミニチュアホビーには主に四つの楽しみが一つになったホビーといってもよい。 ・コレクション ミニチュア作り、集めて飾る。集めれば集めるほどプレイヤーの軍勢はより大群となる。中には限定のミニチュアモデルも存在する ・モデリング キットは接着剤やカッターなどを駆使して組み立てていく。慣れてくれば、オリジナルの改造モデルも作成可能。 ・ペイント 専用のシタデルカラーを使い、まるで絵を描くようにしてミニチュアを塗装する。カラーの塗装ルールも完備されている。 ・プレイ ルールブックと[[ダイス>ダイス(サイコロ)]]、メジャーそしてミニチュアを使った30年以上の歴史を持つ本格的な「ウォーシミュレーションゲーム」が楽しめる。 そして、一番注目してほしい部分が「プレイ」の要素で他の国内プラモデルと異なり、 &sizex(7){&bold(){&font(#cc0000){俺(私)}の作ったミニチュアでバトルできる!!}} という最大の特徴を持っており、まさにプラモデル+ボードゲームを一度に楽しめる異次元のホビーといってもよいだろう。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *ミニチュアモデル(プラモデル)としての特徴 &sizex(5){&bold(){【概要】}} #areaedit() 本作のミニチュアモデルの最大の魅力は、ファンタジー世界での戦争を再現したモデルを作り、ペイントし、飾り、集めれることにある。 日本ではガンダムシリーズの「ガンプラ」はじめとしたロボットのプラモデル及びミリタリーモデルが多いが、 本作では日本でも珍しい「指輪物語」や「炎と氷の歌(ゲーム・オヴ・スローンズ)」、「エルダースクロール」のようなファンタジー世界のプラモデルを組み立て、集めることができる。 恐ろしき魔獣の軍勢や鎧に身を包んだ兵士たち、奇妙な姿の怪物などが戦う「ファンタジー世界での戦争」を卓上に再現できるのだ。 更に兵士や兵器のミニチュアだけでなく、&bold(){テレイン}と呼ばれる情景モデルを組み合わせることによってより臨場感のあるジオラマを作成することもできる。 丁寧に作られたテーブル上の戦場に配備された完全にペイントされたアーミーや、天をつくような情景モデルを作り上げれば、 大迫力のファンタジー世界における戦場を再現すことができるのだ。 ウォーハンマーシリーズのミニチュアモデルは一般的なプラモデルと違って&color(#cc0000){&bold(){価格が結構高め。}}しかし一回買っておけば飾ることはもちろん、 将来にわたって&bold(){ミニチュアゲームの駒としても}末永く使用することができる。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} &sizex(5){&bold(){【40K,AoSとの違い】}} #areaedit() ミニチュアモデルのベースは40KやAoSの円形とは異なり、すべて四角形のベースとなっている。 また、ミニチュアゲームを行う際には、テンプレートが必要となる。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【ミニチュアモデルの特徴】}} #areaedit() 小さなミニチュアには国産のプラモデルとは異なってディティールが非常に作りこまれている。パーツひとつひとつを見ても、偏執狂的に入れられたモールドが目を引く。 パーツ表面に隙間や空間が空くこと自体を恐れるかのようにみっしりと彫刻が入れられ、しかもそれぞれに意味やデザインを持たされている。 パーツの分割方法も国内のプラモデルと違って、キャラが可動しないことを前提とした大胆な分割がされている。 ベースサイズ20/25mmのレンジモデルやプラモデルを「一般的な人間」のサイズとして決めている。 モデルには&bold(){[[ガンプラ]]のようなプラモデルと違ってプラモデルの色分けがされていない。} そのために&bold(){ミニチュアに色を自分で塗る必要がある。}手間は少しかかるが、塗ってくる作業だけでも楽しめる。 基本は専用のシダテルカラーを使用してペイントを行う。慣れてくればガンダムカラーやMr.カラーなどの他社製塗料を使ってみるのも良いだろう。 初心者でもガイドに沿って塗っていけば簡単にかつ綺麗にミニチュアを塗装できる。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【FB関連製品の入手】}} #areaedit() 本作はシリーズ展開が終了しているために塗料以外のミニチュアモデルやルールブックを入手するのは難しい。 ヤフオク、メルカリ、Ebayなどのフリマ、オークションサイト経由で製品を入手するしか今のところは方法がない。 国内のショップでもFBの製品が置いているところもごくわずかなのでショップ経由での入手はさらに困難となる。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【ミニチュアモデルの制作】}} #areaedit() ミニチュアモデルは主に「組み立て」、「ペイント」の工程に分かれている。 ・組み立て 自分のミニチュアをペイントする前に、組み立てる必要がある。組み立てに必要なツールは&bold(){ニッパー}、&bold(){デザインナイフ}、&bold(){プラモデル用接着剤}である。 まずはパーツをニッパーを使ってランナーから切り取る。パーツとランナーの切り離す部分(ゲート)の判別に注意。 切り離しが終わったらパーツについているゲートをカットしていく「&bold(){ゲート処理}」を行う。デザインカッターで少しづつ切り落としていこう。 力を入れすぎたら怪我したり、パーツの損傷にもつながるので慎重にカットしていこう。 ゲート処理後はプラモデルの射出成型などによって製作されたものに発生する出っ張りである「&bold(){パーティングライン}」をデザインナイフでそぎ落としていこう。 最後は組み立て工程だが、キットに付属の組み立て説明書に従ってパーツを1つずつ、プラ用接着剤を使って組み立ててゆく。 接着する面と面同士を一度確認して、接着剤のフタについている刷毛を使い接着面に薄く塗り広げていく、 接着面に接着剤が塗れたら接着するパーツをギュッと押しつけ、がっちりとホールド。パーツは乾燥するまでなるべく触らないようにしよう。 ・ペイント モデルの組み立てが終わったら次はペイント工程に入る。 ミニチュアの塗装は同社の専用塗料「&bold(){シタデルカラー}」を使ってペイントをしていく。慣れないうちはシタデルカラーを使うといいだろう。 更に「&bold(){シタデルペイントシステム}」に沿ってペイントすれば、豊富に用意されたカラーチャートの中から塗りたい色を選び、 指定されたカラーチャートに従って色を塗り重ねていくことで誰にでも簡単にリアルなペイントが可能となっている。 更に慣れて来ればオリジナルのカラーでミニチュアに思い通りのカラーリングペイントも可能だ。 ミニチュアモデルには使用するシタデルカラーの種類が記載されているので、基本的にはそれに従ってペイントを行う。 オリジナルのカラーリングでペイントを行いたい場合は、シタデルペイントのアプリを使うとカラーのプレビューやカラー管理が行いやすくなる。 ・ペイント工程 ペイント工程は以下の通り。 &bold(){1.アンダーコート(下地塗装)} サーフェイサー(下地塗料)と呼ばれる塗装を塗ってペイントしやすくする下地を作る。 塗料の食いつきを良くするだけでなく、細かい傷や凹みを目立たなくさせ仕上がりを滑らかにする効果がある。 &bold(){2.ベースカラー} 基本となる色を塗る。「ベース」カラーを使用してペイントを行う。 もし塗装がはみ出してしまっても乾いた後に上から重ねて塗って修正も可能。 &bold(){3.シェイド} ミニチュアに影を付ける。色濃い「シェイド」カラーを使用してペイントを行う。 光を当てて暗くなるようなパーツの溝や凸部に塗ると自然な影を表現できる。 &bold(){4.レイヤリング・ハイライト} ミニチュアに「レイヤー」「ドライ」のカラーを使ってハイライト(明るい色)を入れていく。 前工程のシェイドの暗い色を残しながらハイライトを入れていくことでミニチュアの色にはっきりとした明暗が出てくる。 「シタデルペイント」では、特定のカラーの上に塗る推奨のカラーが決められており、カラーチャートに沿って塗れば簡単に明暗が出てくるペイントが可能。 100色以上ある「レイヤー」「ドライ」カラーの中からでも迷うことなくレイヤリング・ハイライトの色を決めることが出来る。 「ドライ」カラーはドライブラシ用のカラーで、とても粘性が高くエッジ部分を際立たせるのはもちろん、 広い部分に使用すれば簡単にリアルな質感の金属や木の表現ができる。 &bold(){5.ベースデコレート・トップコート} 最後の工程は地面を作り、塗料がはがれないようにコーティングを施す。 「テクスチャ―」カラーは台座の地面や地形を塗るための塗料でペースト状になっている。 乾燥後に「シェイド」や「ドライ」を使うことで更にリアルな地面を表現できる。 慣れて来れば実際の芝生や石、金属などの素材を利用して接着剤でくっ付けてもいいだろう。 仕上げに色がはがれにくくするための「トップコート」を塗って完成。 他にも角を際立たせる「エッジ」や光沢を表現する「グレイズ」、高度な使用法を想定した「テクニカル」シリーズなど、 特殊な役割をもったカラーを使用すればさらに凝ったペイントもできるので、腕前とアイディアに自信があるならぜひ使用してみよう。 ・完成・写真撮影 ここまで来れば遂にミニチュアモデルが完成!!作業工程はここまでなので。後は飾るなり写真撮影するなりするといいだろう。 もしインスタ映えなどを狙ってSNS等で他人にミニチュアの写真を公開したい際には、撮影を行う際の光量を考えて取ると撮影した画像が見やすくなる。 「白い画用紙」で背景を作り、白色の光のスタンド蛍光灯(2つあれば望ましい)でミニチュアモデルを照らせば、 ミニチュアモデルに影が落ちることもなく、モデルのみに視点を注目させやすくすることができる。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *ミニチュアゲームとしての特徴 &sizex(5){&bold(){【概要】}} #areaedit() ウォーハンマー ファンタジーバトルはミニチュアゲームの中でも「ウォー・シミュレーションゲーム」に分類されるものである。 一言で有名なデジタルゲームで例えれば、&color(#0000ff){&bold(){[[スパロボ>スーパーロボット大戦シリーズ]]、[[ファイアーエムブレム>ファイアーエムブレムシリーズ]](FE)を人力で行う}}と言ったところ。 ゲームは基本2人用のターン制で行われる。&color(#0000ff){&bold(){設定された勝利条件をより多く達成してポイントと稼ぎ}}、&color(#ff9900){&bold(){最終のポイントが高かったプレイヤーの勝利}}となる。 ユニットとなるミニチュアをターンごとに行動させ、ルールブックとミニチュアの性能が書かれたデータシートに基づいて行動を行う。命中判定などは一般的な6面ダイスを使用する。 移動する際はスパロボやFEと異なり&bold(){フィールドにはマス目が存在しない。}移動の際はミニチュアに設定された移動距離をメジャーで測って移動させる。([[スパロボNEO>スーパーロボット大戦NEO]]やOEに近い) 本作のミニチュアゲームを楽しむにはルールブックが必須だが、ルールブック自体が日本語版に翻訳されてるものが少ない。 また、日本語版のルールブックも存在するが数が少なく、オークションでの入手は難しいものなっている。 かつては2000年代後半には7,8版のアーミーブックのPDFを無料配布していたが、配布を中止してしまったため入手が不可能となっている。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【ゲームの版】}} #areaedit() ミニチュアゲームには版が存在し、版を重ねていくことによってバージョンアップしたゲームバランスや新ルールの追加、調整などが行われる。 ゲームを行う際は遊ぶ版に合わせてルールやデータを参照する必要がある。 &sizex(6){&bold(){&font(#cc0000){最終版は第8版となっている。}}} 必要なものがそろえば、卓上は戦場と化す。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【ゲームプレイに必須の物】}} #areaedit() ミニチュアゲームを楽しむには「ルールブック」、「ミニチュア」、「自分の使用するアーミーのデータブック(アーミーブック)」、「ダイス」、「メジャー」、「テンプレート」、「戦場(フィールド)」が必要となる。 &bold(){・ルールブック} 基本のルールが掲載されている。最終版である8版の日本語版ルールブックは「流血島の合戦」のボックスセットを入手しないと手に入らないのでかなり貴重。 英語版なら数が多く入手しやすいので、英語が読めるようにすればかなりプレイしやすい。 &bold(){・アーミーブック} ミニチュアの軍勢であるアーミーの性能データが掲載されているルールブックの一種。こちらも日本語版は非常に少なく、入手しにくい。 英語版は多数あり。 &bold(){・ダイス} 攻撃や防御、士気判定などのランダム要素の解決のために、1~6の目が書かれているいわゆる六面体ダイスを複数使用する。 ウォーハンマーFBでは一度の判定で数十個のダイスを振ることがあるので、&bold(){最低ダイスを20個くらいは用意しておく}といいだろう。 &bold(){6面ダイスを1個振る行為はD6と略称される。}(TRPGと同様)ルールによっては2D6、3D6といった判定を行う必要がある。 その場合はDの前にある数字の数だけダイスを振り、その出目を合計する。 &bold(){・スキャッターダイス} スキャッターダイスは矢印とヒットマークが書かれたダイスで、大砲の射撃がどの方向に逸れるかなどを判定するために使われる。 &bold(){・アーティラリーダイス} アーティラリーダイスは2/4/6/8/10の数字と!(ミス)マークのあるダイス。 &bold(){・メジャー} このゲームは1mv(=1インチ=(=2.54ミリメートル)を単位とする距離系でゲームを行う。メートル法の関係で、 日本国内ではインチメジャーはなかなか販売されていないが、ミニチュアゲームショップやネットショップでは、 インチとセンチの両方の目盛りが振ってあるゲーム向けのテーブメジャーが販売されているのでそちらを購入してでの使用を推奨。 &bold(){・テンプレート} 様々な攻撃判定に使用する本作専用の定規。ウォーマシーンや魔法、火焔放射などの有効範囲を表す判定に使う。 &bold(){・戦場(フィールド)} ゲームを行う際には広いテーブルや平らな場所が必須。ゲームで使用するミニチュアの数や大きさにもよるが、 &bold(){72mv×48mv(180cm×120cm)}程度の広さの平らな場所(テーブルや床)が必要。 &bold(){・運搬用ケース} ミニチュアゲームの主役であり、ゲームの駒となるミニチュアモデルを運搬するためのケース。 ミニチュアモデル自体が形によっては壊れやすいものも多くある。ミニチュアモデルを安全に運ぶにはケースを用意した方が良い。 コストに余裕がある人は、1万円以内で衝撃吸収ケースが売られている。 安く済ませたい場合は、大型の百円ショップでミニチュアモデルにピッタリな衝撃吸収スポンジや眼鏡を吹く布が販売されているので、それを運搬ケースに詰めるといいだろう。 ガンプラやプラモデル専用の運搬ケースも使えるので、用途やコストに合わせて選ぼう。 &bold(){・英語スキル(特にリーディング)} 残念ながら本作は多くの書籍が英語版が多いので、英語能力が必須となる。特にリーディング能力と日常的な会話レベルの英語は覚えておきたいところ。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} &sizex(5){&bold(){【基本的なゲームの流れ】}} #areaedit() #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *ファンタジー作品としての特徴 #areaedit() &sizex(5){&bold(){【ストーリー】}} ウォーハンマー世界は、闘争と血飛沫と殺戮によって支配された、奇妙で危険な世界だ。ここは、常人の魂を狂気へといざなう、歪んだ渾沌(ケイオス)の魔力が満ちあふれている。 ここは、悪魔(ディーモン)と邪悪な妖術が力を持つ世界・・・戦乱と死、暴力と狂気が渦巻く世界なのだ。 嵐吹きすさぶ山頂ではオークの大族長(ウォーロード)たちが荒々しき鬨の声をあげる。地の底では、不浄なるスケイブンの大群が、ドワーフは坑道守備隊を間断なくおびやかす。 遥か遠きエルフの島々では、〈別離〉せし兄弟らが、互いを相手取って永遠の闘争を繰り広げている。天空では百を超えるドラゴンたちが激しく争い、吐き出す焔で、空は煌々と照らされる。 北の荒れ野では、野蛮なる北方人の部族と、全身を鋼鉄の鎧に身を包んだ不死なる戦士らが、渾沌の大軍勢を作り上げ、オールドワールドに建つ人間の国々へと、今まさに攻め寄せようとしている。 そこかしこに、火と焔と憤怒があり、強大なる将たちがしのぎを削り合う。将の指揮の下で戦士たちは前進し、ウォーハンマー世界の覇権を賭けた争いを繰り広げる。 破滅か、救済か・・・将たる君が戦場で下す決断のひとつひとつが、ウォーハンマー世界の命運を決するのだ。 将よ。君はこの荒廃せし世界で輝かしき武勲をあげ、その名を伝説に刻むか。それとも無惨な敗北をとげ、忘れ去られるか。二つに一つだ。 ここは、永遠の闘争と、束の間の栄光にあふれた世界。 ここは、将たる君が軍団を率い、栄光ある勝利へと導かねばならぬ世界。 これこそが、ウォーハンマー世界なのだ。 &sizex(5){&bold(){【背景】}} 「オールド・ワールド」と呼ばれる地方を中心とした、様々な種族や国家が覇権を求めて戦いあうハイファンタジー作品となっている。 「指輪物語」に大いに影響を受けつつも、救いのない狂気、野蛮な暴力、狡猾な策略などの独自の「ダークファンタジー」要素が多く含まれ、影の部分が作品の魅力を大いに引き立てている。 世界の地形や国家は実在するものをモチーフにしており、それに独自のファンタジー要素を付け加えている。 また、製作元がイギリスの会社なので、ブリティッシュなブラックジョークが満載され、その世界観に引き込まれれば英国面に堕ちること間違いなし。 30年以上にわたって作りこまれた細かな設定、壮大なストーリー、様々な人物像など、その魅力は一言では語れないぐらいに多い。 #areaedit(end) ---- *ウォーハンマー世界の地理 #center(){&image(WHFB_MAP_World.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/7002/WHFB_MAP_World.jpg,width=1024,height=703,blank)} #right(){&sizex(1){画像出典:ウォーハンマーFB サポート PDF「 バックグラウンド 」 セクション ( 前編 )P17,P18 イラストより}} #areaedit() &sizex(5){&bold(){【概要】}} 「ウォーハンマー世界」は、戦乱に満ちあふれている。舞台となる惑星は我々の世界に大きさと配置の点ではよく似ており、いくつもの大陸に分かれている。 白い月「マンスリーブ」、黒い月「モールスリーブ」がそれぞれこの星の周りを回っている。伝説によれば世界は遥か昔に宇宙を旅する「旧き者達」によって作られたという。 「旧き者達」は世界の最北と最南に一つずつワープゲートと呼ばれる異空間への扉を建設し、宇宙間での瞬時の移動を可能にした。しかしワープゲートは崩壊し、旧き者達は星を後にした。 この崩壊によって異空間への扉は〈渾沌の領域〉へと繋がってしまい、世界は「渾沌(ケイオス)」の侵入を許した。 そしてそこから数千年後、最も強大なる人の国家「エンパイア」は、「渾沌(ケイオス)」の暗黒神に従う獣人と北方人の大軍勢にそなえ、国境警備にぬかりがない。 最果て山脈の地底では、「オーク」と「ゴブリン」の略奪隊や、卑劣な「スケイブン」の魔の手から都を守るべく、屈強なる「ドワーフ」たちが、激しい戦いをくり広げている。 はるか彼方、神秘なるウルサーンの島では、超然なる「ハイエルフ」が、ゆがんだ同族「ダークエルフ」との終わりなき戦争に身を投じている。 そして、砂漠におおわれた南方大陸を支配する「墳墓王(トゥーム・キング)」は、侵略者たちの手から、ピラミッドに隠された財宝を守り続けているのだ。 &sizex(5){&bold(){【オールドワールド】}} オールドワールドの大陸はエンパイア(この西にはアルビオン島)、ブレト二ア 、エスタリア、キスレヴ、その北にノースカ、そしてオールドワールドの西国境には鈎爪湾、東に最果て山脈、南にボーダープリンスがある。 この大陸は現実世界のヨーロッパにあたり、ドワーフ等も住んでいる。 &bold(){【中央】} ・エンパイア オールドワールド最大の人類の帝国。 (地球と比較するとヨーロッパ中央部に相当) 立派な都市が並び立ち、強固な要塞が多く建造されている。西はブレトニアと国境を接し、東はキスレヴの凍土に沿うエンパイアの領土は、深い森のなかに抱かれ、美しき山河の向こうには、文化と教養に満ちた国際的な独立都市が点在している。 大学校の数々では科学と近代的軍制が日夜研究され、エンパイアの軍隊はめざましい発展をとげてきた。だが、エンパイアはけして安全な土地などではない。 かの国土は、いまだ恐怖と疑念にあふれた、陰気で危険な場所ですらあるのだから。諸々の邪悪や不浄なる渾沌(ケイオス)の力から身を守ろうと、迷信ぶかい農民たちは軒先に不気味なお守りを吊るして暮らしている。 更に、領土内には未開拓の森が多く、グリーンスキンの軍勢に占領されていることが多い。 &bold(){【北方】} ・キスレブ 多くの遊牧民族を束ねた強力な帝国。 (地球と比較すると東欧ロシア側に相当) 北東にある"多少は文明化された"蛮人たちの国。ツンドラ気候に属しており厳しい環境の中、人々はたくましく生きている。 ・ノーシャ(トロールの郷) 渾沌神を崇拝する蛮族の国。 (地球と比較するとスカンジナビア半島および北極海に相当) 暗鬱な北の土地で、さらに北に存在する「混沌の荒野」と接しているために危険も多い。その土地柄から、狂戦士と呼ばれる狂信的な戦士集団を生み出している。ヴ ・渾沌の荒野 凍てつくツンドラ地帯が広がる大地。 (地球と比較すると北極海に相当。ウォーハンマー世界では北極には海はない。) 〈渾沌の神々〉につながる捻じれ門があり、常に魔力の風が吹き荒れている。 渾沌の軍勢はここを中心としてウォーハンマー世界を支配するための根城としている。 ・鉤爪湾 エンパイアとノーシャを引き裂くように広がる内海。凍てつく海上には海賊船が我が物顔で横行している。 (地球と比較するとバルト海に相当) &bold(){【南方】} ・ボーダー・プリンス 灰色山脈で隔てられた平原。ここには小さな国々がひしめき合っているために小競り合いが絶えない。 (地球と比較すると東欧のギリシャ側に相当) 所領を失ったエンパイアの貴族の亡命地であり、荒野の中に、再起を狙う貴族たちの所領が点在している未開の地。 ボーダー・プリンスの南にはグリーンスキンの領域である悪たれ平原があり、グリーンスキンの脅威に常にさらされている危険な地域であるが、ここは古代王国が存在した場所でもあり、多くの遺跡が存在する。多数の小国が割拠し、古代の秘宝が眠るこの地域は、成り上がりを求める冒険者たちには大きなチャンスを与えてくれる。 ・エスタリア 諸王国は封建制を維持し強い団結力でつながっている連合王国と呼べる地域である。 (地球と比較すると南欧およびバルカン半島に相当) 位置的に混沌やグリーンスキンの侵略はほとんど受けておらず、それゆえに連合の団結力が薄く都市国家同士の内輪もめに終始している。 ・ティリア 首都レーマの商人たちによってまとめ上げられている、共和制都市国家連邦国的な国である。 (地球と比較すると南欧。イタリアおよびギリシャに相当) 気候の良い国で商業と傭兵業、そして海賊行為が盛ん。 &bold(){【南方の彼方】} ・悪たれ平原 岩だらけの大地が広がる荒野。山賊やオークが昼夜を問わず出没し、旅人を襲っている。海岸沿いにはドワーフの軍港都市パラク=ヴァルも存在する。 (地球と比較するとトルコに相当) ・アラビィ 太古より人類が文明を築き王国をなしてきた大地。砂漠が広がる王国で、複数の首長によって治められている。(地球と比較するとアラビア半島) ・死者の国 荒れた平原、どこまで続く砂漠が広がっている。最古の文明にして不死の呪いに取りつかれて永遠の眠りについた呪われし地。 (地球と比較するとエジプトに相当) ・サウスランド オールドワールドに匹敵するほどに広大な土地には熱帯雨林が広がり旧き者の巨大遺跡群が広がる。リザードマン達が遺跡を守り、人々はそれを崇拝し立ち入らない。 (地球と比較するとインドシナ半島に相当) &bold(){【東方】} ・最果て山脈 エンパイアの東側にそびえる荒々しい山脈。かつてはドワーフのトンネルが貫き地下帝国が築かれていた。今は怪物達によって占領されている都市が多い。 (地球と比較するとロシアに相当) ・不浄ヶ原(闇の地) 強風吹き荒れる丘陵地帯。岩だらけの荒野に天をも貫く巨大な鉄で出来たゴルゴスの塔が存在する。 (地球と比較するとロシアおよび黒海に相当) ・オウガ・キングダム 悲嘆山脈の荒々しい峰が続く山地。 (地球と比較すると崑崙山脈に相当) &bold(){【東方の彼方】} ・インドゥア 肥沃な大地に優れた文明が王国を作っている。 (地球と比較するとインドに相当) ・キャセイ 人類最大の版図と歴史を持つ大キャセイ帝国が存在する土地。余りにも広大な為に謎多い土地。 (地球と比較するとユーラシアに相当。版図は古代の中国/モンゴル帝国と類似) キャセイの北部には藩族と呼ばれる蛮人の襲撃を防衛するための防壁、「大長城」が途方もない長さで築かれている。その長さは数百マイルをゆうに超え、防衛に数万人もの守備兵を必要とするらしい。 ・ニッポン 鎖国政策のため、何人も立ち入ることの出来ぬ謎に包まれた海洋帝国。 (地球と比較すると日本およびフィリピンに相当) &bold(){【西方】} ・ブレトニア それほど恵まれても居ない平凡な大地に騎士精神を貫く貴族たちが王国を築いている。 (地球と比較すると西欧に相当) エンパイアにとって最も身近な国のひとつでありながらシグマーの影響は薄く、田舎びた単純なやり方をつづける。 ・アセル・ロゥレンの森 ブレトニア、エスタリア、灰色山脈に接する広大な森林。 (地球に比較するとスイスに相当) 他種族からは「ロゥレンの森」とも呼ばれる「旧き者」の僕によって植えられた苗木が起源となったオールドワールド最古の森。 ブレ卜ニアの周縁に位置するロウレンの森には、オールド•ワールドでも最大のウッド•エルフの共同体がある。 未開で得体の知れないこの森は、憤懣を抱えた樹木の精に満ちているだけではなく、当然ながらエルフたちが侵入者を射止めようと目を光らせてもいる。 そしてこの森はそのもの自体が「意思」を持っている。そして、森の中で起こっている事は全て把握している。 それほどエルフと森の守りが固いということは、森の奥深くに価値ある何かが隠されているに違いないと言う者も多い。 ・尊大海 オールドワールドが面する最大の海域。豊かであるが故にその名が与えられた。 (地球と比較すると大西洋に相当) 判明している限りでは世界最大の海洋であり、風の吹きつける荒海をあらゆる国々や種族の船が行きかう。 海賊や奴隸商人、笑い話では済まないほどの船酔いに始終悩まされることももちろん、より原始的で邪悪な敵である海生モンスターも存在する。 ・ウルサーン 旧き者がエルフ達のために作った人工島。 (地球と比較すると大西洋中央に相当) エルフたちは人目を避けることにたいへん重きを置いているため、彼らの国は強力な幻影に守られており、小島がたびたび位置を変え、海岸は絶えず渦を巻く霧に隠されている。 そのため、ウルサーンのことが知りたいのなら、エルフに聞かねばならない。 エルフの国が実際にどんなところかをはっきりと知る者はないが、数千もの尊大なエルフが暮らしているため、たぶん、近寄らないほうが身のためだろう。 &bold(){【幻の島】} ・アルビオン ブレ卜ニア北西岸沖のどこかにあるアルビオンは霧に閉ざされた幻の島で、巨人やオガム文字を使うドルイドがいる。(地球と比較するとグレートブリテン島に相当) 霧につつまれた寒々しい小島で、ひどい天候と原住ジャイアン卜の多さで有名である。 太古の財宝が眠る島として知られており、数多くの命知らずたちがこの島への渡航をくわだて、結果的に霧に包まれた島の内陸に姿を消してきた。 &sizex(5){&bold(){【ニューワールド】}} 開拓の手が未だ進まぬ新大陸。ニューワールドにはナガロス、ラストリア、そしてそれらの領土に挟まれる形で大森林がある。 ニューワールドには大数の危険な獣達が生息しており、この大陸に住み着いている種族といえばダークエルフかリザードマン達ぐらいである。 ニューワールドは北アメリカ大陸にあたる。 ・ラストリア サウスランドに続き、旧き者が残した巨大遺跡が存在する大地。(地球と比較すると南米に相当) サウスランドの種とは異なる人型蜥蜴がこの地に生息しているが、数においても種類においてもかの地をはるかに上回っている。 近年では数百もの探検隊がこの地の財宝を略奪することを夢見て危険な尊大海をわたってきている。 ・ナーガロス ウルサーンから追放され、闇に落ちたダークエルフの逃亡の地。 (地球と比較すると北米のカナダに相当) ニュー・ワールド北側の大陸の大部分を占め、ここへやってくる異国の民はほとんどの場合奴隸である。 もしも彼らが、首かせをされた首をほんのひと時でも上げ、棘つきの鞭の痛みに耐えることができたなら、岩山や黒い森、水混じりの急流からなる景色のなかに、ダーク•エルフの都市国家の黒い塔が聳え立つさまを見てとることができるだろう。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *魔法 #areaedit() #image(WHFB_WoM.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/7001/WHFB_WoM.jpg,width=500,height=551,center,float,blank) #right(){&sizex(1){画像出典:「ウォーハンマーRPG第2版 Realms of Sorcery」P35 イラストより}} &bold(){【概要】} 魔法の超自然的な“力”は物質界に漏れ出してくる際に8種類の異なる要素に分離し、魔法の素養があるものにはそのように知覚される。 この異なる要素を帝立魔法大学校では「魔力の風」と呼んでおり、「混沌の荒れ野」よりも、もっと北にあるという捻じれ門(ワープゲート)から流れこんでいるのだという。 風のように空気をかき乱すわけではないが、エーテルをかく乱することで、風のように強弱がついている。 魔力の風はワープゲートから赤道に向かって流れており、北に行くほどその力は強く、南に向かうほど微弱になるのだという。 普通の魔術師が正気を保ったまま使用できるのは、適性のある1種類だけであるため、帝立魔法大学校の門を叩いた者はそれぞれの適性に合わせて各学府に入学し、見習いとして専門的な訓練と研究を行うことになっている。 大都市にはそれぞれの色に見合った魔法を教える魔法学府が存在する。 ・アキュシー(赤い風) &bold(){情熱にまつわる概念と経験知識が荒々しく融合した色彩} 情熱的で直情的、怒りっぽく衝動的な性格をして、雨の日にみじめさを感じる者に適性がある。様々な形に熱や炎を作り出し加工する魔法を得意とする。 魔術師たちは焦熱とも呼ばれる火の伝承を研究している。アキュシーから織り込まれた呪文は攻撃的、破壊的で激しく、呪文は単純だが効果的な燃えるような爆発や火炎弾から、敵部隊を巻き込む巨大なインフェルノ(獄炎)の召喚まで存在する。 ・ガウル(茶色の風) &bold(){原始的で無分別、悪意も善意も欠如した非人間的な色彩} 人間の仲間の出来事に関心がなく、野生のあり方に共感するものに適性がある。あらゆる種類の動物と意思疎通しそれに変身する魔法を習得することができる。 更にそれに加えて野生の様々な精霊の属性を呼び出すこともでき、クマの強さ、野ウサギの速さ、ワシの視力、そして狼の嗅覚と聴覚の能力を授かることが可能となっている。 適性があるものは未開の土地に引き寄せられ人が住む地域から離れて厭世的な生活を送るため、見習い魔術師の数が少ない、あるいは正確な数を把握されていないことでも知られている。 ・ハイシュ(白い風) &bold(){控えめな優雅さや自己認識、秩序を志向する最も弱弱しい色彩} 質素で美しい生活を志向し、己の内面から全世界を対象に真実を探し回り、この世の邪悪さ全てを打ち破ろうとする様な者に適性がある。 眩い光を放ち、他者を癒したりディーモンなどのこの世ならぬ者を放逐する魔法を使用する。更に、〈渾沌の領域〉の恐怖や狂気に対する耐性を付けることも可能となっている。 魔法の素養がある程度では感じられないくらい微弱な色彩であるため、とことんまでの不屈の意思が伴わないと己の意思で制御するのが難しい色彩だと言われている。 ・シャモン(黄金の風) &bold(){不明瞭な物事を明らかにし定量化し体系化したい願望の色彩} 人に何かを教えたいという意欲に駆られ、同時に偏執的なまでに物事をはっきりとした形にしたいと考える者に適性がある。 おおむね金属の加工に関わる魔法と得意とするが、色彩からもたらされる知識欲から優れた魔法武器や薬品の作成を行うものが多い。金属の魔法体系を持つ者は科学の研究者であり、何か作るために物質の特性を変えるための変成の技に長けている。 故に黄金の学府は裕福な技師や商人、錬金術師が数多く所属している。 ・グューラン(緑の風) &bold(){自身の成長と他者の生育を渇望する養育の色彩} 元気旺盛で活力やユーモアに溢れる活動的な者に適性がある。 この色彩のエネルギーは水と結合しやすく、エネルギーを満たした水を通じて大地と対話したり植物を操ったりする魔法を得意とする。 更に疫病を治癒したり、不毛の土壌に栄養を与えたり、動物に活力も与え、地割れを起こし、間欠泉を出すことも可能となっている。 農業や牧畜を学ぶため都市以外でもそれなりに受け入れられる魔術師であり、自分たちをドルイド魔導士と呼んでいる。 ・アズィル(青い風) &bold(){今ここにない物に対する霊感や予感を意味する色}彩 夢想家で学者的ながら内向的で暇さえあれば星を眺めている者に適性がある。予知や気象現象の制御を得意とし、この色彩を究めた者は未来や過去への介入すらも可能になるという。 月、星、彗星、そして隕石を含む様々な天体の光との相互作用を調べることによって、最も可能性の高い未来の人間を解読しようとする難解な魔術として知られている。それはしばしば天文学とも呼ばれている。 貴族の名家の多くが専属契約している大抵の魔術師がこの色彩を学んでいる者だが、未来の予見を頼むことは殆どなく「魔術師にしては奇行が少ないから」という理由であり、魔術師たちもそれを承知したうえで契約している。 ・ウルグ(灰色の風) &bold(){目に見えない深さや企み、欺瞞と不明瞭化、感覚の喪失を示唆する色彩} 気ぜわしく好奇心旺盛、無頼で一人旅をこよなく愛する者に適性がある。本物と見まがう幻影を編み出して敵を欺く魔法を得意とし、その幻影は全てが整った軍隊を1人のみすぼらしい漂泊者にみせかけること、もしくはその逆もできる。 影術師とも呼ばれ、顔を魔法で隠し体形を覆い隠すローブをまとっているため見習いですら足取りを追うことは非常に難しく、それを試みた者は死ぬといわれており民衆から畏怖の対象で見られている。 ・スリッシュ(紫の風) &bold(){過ぎ去ってしまった日々や避けえざる終焉ないし死の無常さが顕現した色彩} 野心がなく多くのことに満足しており、変革を好まないが変化を拒まない無口な者に適性がある。 生物だけでない“生きているもの”を死に至るまで弱らせる魔法、時の流れを制御する魔法や、終焉の魔法(死霊術が違法であるため、学術目的でアンデッドを研究する際に用いられる帝立魔法大学校における用語)を得意としている。 この色彩を研究しているものは、生や社会への執着をなくし堕落しやすいと信じられている。 輝きの学府(アキュシーを学ぶ学府)が校内の敷地の大部分を多くの見習いごと吹き飛ばした事件では、堕落したスリッシュの魔導士が死霊術に傾倒し大学を襲撃したことが原因だとまことしやかに語られていて、紫水晶の学府(スリッシュを学ぶ学府)はそれを否定してないという。 これら8つの他に魔法に非常に卓越した一部のエルフにのみ使用できる8種の色彩すべてを使用した至高魔術、キュアイシュや、暴力的な決意をもって強引に複数の色彩を使用し多くの危険な魔法的残余物や過大なリスクをばらまきながら必要な効果を発揮させようとする暗黒魔術、ダハールなどがオールドワールドに存在している。 &bold(){【魔狩人(ウィッチ・ハンター)】} 魔狩人は、混沌の勢力を根絶やしにすることに一命を捧げ、国家のため、信仰のため、あるいは金のために混沌の信奉者や大学に所属しない魔術師を狩る熟練の傭兵である。 一般的に幅広帽子と黒い外套という恰好をしており、拷問具や手錠、猿ぐつわ、不快な害虫、魔法の力を弱める石や金属、そして多種多様の武器を持ち歩いている。 その社会的地位は帝国の法によって保障されており、彼らはエンパイア各地の都市で潜伏する混沌の狂信者や、ミュータント(変異種)、異端者を狩り出す手法を好むが、邪悪の勢力に有効打を与えられると判断したなら、遠方までもはるばる赴く。 現地の貴族や聖堂の法的な代理人となることで彼らの行動は、例えどれだけ無関係な民間人を巻き込もうとも、裁判を通さない火刑という残虐な行為でも、無条件で現地の貴族や聖堂の了承を得たものとして処理される。 そのため、民間人の間では残虐な守護者として畏怖と共に語り継がれている。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *信仰 #areaedit() 帝国市民は誕生から死に至るまで宗教と関わって生きており、民衆が使用する慣用句には多くの神の名を見ることができる。 これらの信仰がエンパイアを一つにまとめあげているといっても過言ではない。 しかし、これらの神々が定命の者と関わる頻度は一部を除いてとても低く、その意図を理解することは難しい。なので、それぞれの神に仕える司祭たちは自分たちの神の役割を熱意と信仰心をもって代理の聖務を行う。 ・シグマー &bold(){エンパイアの守護神} シグマーは伝説に名高いエンパイアの創設者で、エンパイアの守護神。その信仰は皇帝の継続的統治や選帝候の正当性を与えるものであり、教団の階層構造が帝国の政治構造をそのまま反映したものになる。 混沌や魔法を強く嫌悪していて多くの魔狩人を抱えており、エンパイアの臣民、貴族、軍隊に信者が多い。 教団の特徴としては、上司の命令を順守することや個人を犠牲にしてもエンパイアに尽くすことを是としている。 様々な宗派が存在し、どの教派も市民の善良さを守るということにおいて共通している。エンパイアを正しい方向へと導く大目標で共通しているはずであるが、その舵取りを誰が行うかについて水面下で様々な駆け引きが行われているのが実情なのだ。 ・ウルリック &bold(){戦いと狼と冬の神} 第一紀より以前から信仰されている古代からの神で、シグマーその人に加護を授けた守護神。ウルリックに仕える司祭は女人禁制の修行場で技と力と精神を磨き、常に戦に備えている。 栄えある勝利をつかむための魔法は肯定されているため、魔術師の司祭も少なからず存在している。 教団の特徴としては、上位者に従い、名誉を守ることを第一に考え、誠実でかつ公正であることを是とする。欺瞞と策略はウルリックの道にあらずとされ、批判されている。 その為信者の多くは卑怯な手を好まない勇敢な者たちが多く、ウルリック教において強さこそが正義とされている。 ・ヴェレナ &bold(){学識と正義の女神} ヴェレナは学識と正義の女神で、不公正や不平等を是正しようとする全ての者に加えて、多くの学者や魔術師が彼女を信仰している。 ヴェレナに仕える司祭の殆どは法曹であり、暴君や犯罪者、無許可で魔法を研究するような悪事を働こうとする者を罰し、エンパイアに正義をもたらそうという熱意で燃えている。 教団の特徴としてはヴェレナ教には知識を守護し、不公平をできるだけ撲滅するのを是としている。信者は書記官、アズィルの魔術師、執政官が多い。 ヴェレナ教団は小規模に支部単位で活動し、文明の発達した地域全域に拠点がある。大学や裁判所が存在する大都市を中心に、学生から学者、司法に携わる人々に人気がある。 支部ごとに運営されている教団ではあるが、「知識の保持」という一つの目的においては、支部を問わず方針が統一されている。「知識の保持」を困難にする戦争はヴェレナ教団にとって忌むべき行為であり、貴重な書物や巻物を護るためなら、エンパイアに協力しながら最前線へと赴く。 ・シャリア &bold(){治癒と慈悲、出産の女神} シャリアは治癒と慈悲の女神であり、戦争や病気、貧困にとりひしがれた世界にあっても彼女を信仰するものは民衆に癒しと施しを与える。 彼女の神殿はエンパイアのみならずオールドワールド中に見られ、裕福な信者からの寄付によって貧民のための施療院や配給施設として機能している。 教団の特徴としては不殺と救済を是とし、弱きものを助けようとする。その半面、〈渾沌の神々〉の一柱であるナーグル神を嫌悪している。シャリア教団員(以下、シスター)がなにより心掛けているのは「慈悲の心」であり、目の前の相手を痛みから解放することである。 その為信者は、貧しき者や病人や女性が大半を占めている。 ・タールとリア &bold(){自然の支配者、大地の母} タールは自然の支配者であり、大地の母であるリアの夫である。タールは森や山に棲む生物と狩人を見守り、リアは大地とその豊穣さを支配する。 自然の成長的な側面と破壊的な側面を司っており、この荒ぶる夫婦に仕える司祭は森の中や山奥で注意深く環境を観察しながら生活し、狩人や森番などの仕事を兼業している。 タールとリアへの信仰は、オールドワールドで最も古くからあり、太古の人々が雷や潮の満ち干きに説明をつけようと自然発生し発達したものである。 教団の特徴としては自然は神聖なもので、四季の移ろい、食物連鎖、自然の威力や崇高さへの畏怖を大切にしている。帝国の田舎や小さな村々で主に信仰されていて、政治にかかわることは一切ない。 タールとリアの信者たちは、自給自足の生活を好み、単身もしくはごく少人数で行動する。教団は僻地の土地や孤絶した村落などでは強い影響力を有する。彼らは植物や動物の知識が豊富で、農民や猟師から歓迎される。 ・マナン &bold(){海の神} マナンは海の神であり“嵐の王”として古くから民衆に知られている神と同一とされている。漁師から水夫、海兵、海賊に至るまで、海で生計を立てている者の無情な守護者である。 彼に仕える司祭は海の性質を学び、彼の気まぐれさと無情さから乗り切れるように航海を手助けをする。そのため、船の処女航海には必ずマナンの司祭が乗り込む。 教団の特徴としては、水上で信奉者の命運は常にマナンの意志の下あるため、気まぐれでいつ怒り出すか予測がつかないマナンの機嫌をとるのが司祭の役目である。 マナン教は海事に的を絞った教団で、航海士、水先案内人、など船乗りたちが信者である。船にマナン司祭が乗り合わせることはたいへんな幸運で、この地域ではマナン司祭は歓迎される。 マナン司祭はいつも、無意味な儀式や観測、自傷行為を繰り返すことで、マナン神の機嫌をなだめている。 そのため、マナンの信奉者は迷信深く、水上ではそれに拍車がかかる。 普段は理性的な信者だが、船上では軽微な罪を犯した者に血を流すことを声高に迫ったり、自身の身体を「九尾の猫鞭」で打ったり、マストや船首から自身の身体を吊るしてみたり、海に飛び込んだりとその方法は様々だが、きわめて重大な罪を償うために「船底くぐり」が行われることもある。 ・ミュルミディア &bold(){戦争の女神} ミュルミディアは武人や戦略を司る女神で、個人の力や技を重視するウルリックとは対照的に効率的で巧みな用兵術や兵法を司る。 彼女に仕える司祭は帝国軍や傭兵隊の指導を行っており、ミュルミディア流軍略術の素晴らしさを学生たちに教えている。 教団の特徴としては、つねに品位と高潔さを以って行動し、人道に反する敵にはいっさい慈悲を見せてはならないとしている。 戦略や軍事学の神としてエスタリアをはじめとした南部諸国での支持は高いがエンパイアでの影響力は同じ戦いや軍事を司る神の中でも、ウルリック教やシグマー教ほどではない。エンパイアでは将校たちがたまに信仰する程度である。 しかし、2000年以上の歴史の中でミュルミディア教は間違いなくオールドワールドで最大規模の教団であり、その門戸は広く開かれいてる。 ・モール &bold(){死と夢の神} モールは正しい死と健やかな夢の神で、死者が住む世界の太守であり死すべきものを迎え入れ永遠の安らかさを与える。 彼に仕える司祭は死者を葬送する儀式を執り行ったり、処刑人としてモールの仕事を代行する。また、アンデッドが再び安らかに眠るための手助けをするためスリッシュの魔術師も多く所属している。 教団の特徴としては、死者とその遺族には敬意と思いやりをもって接し、葬儀と通夜に関する全ての儀式を執り行うことを是としている。 モール教は新規の入信者の獲得にあまり積極的ではない。生きているうちでなくとも誰もに死は訪れ、遅かれ早かれモールの下にやってくるのだから。 とはいえ、生きているうちにモールに入信した者は、司祭の下僕として墓穴を掘ったり、遺体の処理を手伝ったりする。また、単に墓守として陰気なモールの庭の護衛につく場合もある。 入信者の中には、死者の王(モール)が鮮明で衝撃的な夢に出てきたことがきっかけである者もいる。翌朝、慌てて近くのモール教団へと出向き、司祭たちに事のあらましを話し、入信するのだ。 ・ラナルド &bold(){トリックスターの神} ラナルドは幸運の神で虐げられた弱者を保護し高慢な強者を弱者に蹴落とす神。神殿は殆どなく商人や金貸し、博徒、盗賊といった日々の仕事が金を中心に回っている者たちが個人的に祠を立てて信仰している。 また、他の神と異なり熱心に祈ったなら願いは聞き入れられ、ユーモアと勧善懲悪の精神をもって答えてくれると民衆に信じられており、彼らの司祭である豪商や盗賊団頭領は得た富の殆どを善行のために使用している。 エンパイアの統治者たちは不道徳極まりない卑しい神として異端認定しようとしているが、大衆にとっては身近で人気のある神であるため難航している状況が続いている。 教団の特徴としては、ラナルドの教団員は個性、抑圧からの自由、そして幸運の満ち干きを信じている。窃盗やいかさま行為、詭弁、不正行為などはラナルドの眼前において容認されるが、暴力と殺人だけは万難を排して防がねばならないものとされる。 教団に制約は少ないが入信に関してはかなり慎重である。過去に他の教団や法執行機関の者がスパイとして入信し、教団の転覆を謀った経緯があるためだ。 教団の司祭は、入信者候補に選ばれた者に教団とは関係ない人物を装い、数ヶ月にわたって観察し続ける。候補者に金銭的な支援を申し出たり、友達になってくれと近づいたりして、ちょっとした仕事の依頼をして、候補者の手腕や根性を試すのだ。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *種族および軍団(アーミー)紹介 広大なるオールド・ワールドには、数々の種族が存在している。彼らは、それぞれが強大な軍隊と思想をもって、征服と生存をかけた戦いに身を投じているのだ。 **&sizex(5){&bold(){【人間族】}} #areaedit() &bold(){【概要】} オールド・ワールドで一番多い種族。エンパイアを創設した種族でもある。 他種族に比べて突出した能力は持たないが、精力的で活気にあふれ、極めて順応性が高い。 大勢の英雄的が生み出されてきた種族でもあり、同時に渾沌の勢力に堕ちやすい種族でもある。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「エンパイア」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){誇り高き軍勢}} #image(WHFB_ARMY_Emp01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6985/WHFB_ARMY_Emp01.jpg,width=390,height=219,left,float,blank) &bold(){【概要】} 人間国家としては最大級かつ2500年による最古の歴史を持つ帝国国家。皇帝のもとに団結する人間の勢力で優秀な将兵と軍事力を誇る。ファンタジーバトルの主役的存在。 伝説の英雄であり、守護神である「シグマー」は、「黒火峠」の戦いにおいて人類の諸部族を統一し、帝国を建国した。 彼はこの豊かな土地を治める者となり、彼の築いた帝国、すなわちエンパイアは、今や最も大きく、最も技術の発展した先進国としてオールドワールド中に名をとどろかせている。 他種族との交流も盛んであり、ドワーフ族やエルフ族とも交流している。 高い軍事力を持つ帝国でありこの世界では最先端技術である火器を使う銃騎兵隊まで常設する。そのため混沌勢力との戦いでは主役となっている。 臣民は人間が中心だが、エルフやドワーフ、ハーフリングも臣民として存在している他種族国家である。 &bold(){【領土】} エンパイアの領土はオールド・ワールドの東端に位置しており、これより東は「オールド・ワールド」とは別の文化圏の国々が広がっている。 エンパイアは州によって文化や軍装が異なり、地方には城塞都市や沿岸警備隊などの独自の軍事組織も存在し、多種多彩。 都市が発展しており中産階級がどこの国よりも強力に存在する豊かな国だが、国土の多くが暗く深い森に囲まれており、森に住むビーストマンやグリーンスキンの脅威に常にさらされているという側面もある。 それでも臣民たちは暗い森の開拓を続け、人間たちの生活領域を日々広げているのだ。 &bold(){【現在の皇帝】} 帝都「アルドルフ」に座する現皇帝「カール・フランツ」の指揮の元、エンパイアはさまざまな侵略者からその国土を守ってきた。 北の渾沌勢力と戦い、東西から攻め寄せるオークやゴブリンの軍勢。他にも数え切れぬほどの敵がエンパイアの富と豊かな大地を奪い取らんと狙っている。 &bold(){【エンパイアの軍勢】} エンパイアの軍勢は皇帝陛下の威光をいただく皇軍、すなわち撰帝侯によって統率された帝国州軍の武勇によって、様々な脅威はことごとく追われ、払われ、討ち取られてきた。 帝国州軍では、よく訓練された斧槍兵隊「ハルバーディアー」、槍兵隊「スピアマン」を主力とし、剣兵隊「ソードマン」がその脇を固め、弩兵隊「クロスボウマン」と銃兵隊「ハンドガンナー」がその前進を助けることを基本としている。 これらをなす帝国軍人たちの練度と勇猛ぶりはオールドワールド全土においても名高く、賢き将によって率いられた帝国軍の防御を破れる敵など、指を折るほどしかいないだろう。 この誉れ高き諸州軍にくわえ、皇帝はしばしば他組織からの助力を求めることもある。帝立砲術大学校は、猛砲撃で遠くの敵を壊滅せしめる大砲「グレイトキャノン」と臼砲モーターおよびその操作兵クルー多数を擁しており、彼らの砲術はまさにエンパイアの誇りだ。 帝立魔法大学校は、強大な魔力によって皇帝の敵を滅する従軍魔術師「バトルウィザード」を大勢かかえる。皇帝に忠誠を誓う帝国騎士団「エンパイア・ナイト」は、重騎兵ならではの猛突撃で、いかなる敵をも踏みにじるであろう。 帝立技術者大学校にあっては、帝国軍にさまざまな試験兵器を提供し、輝かしい戦果を上げつづけてきた。 重装甲の蒸気戦車「スチームタンク」や悪名高き連装撃滅砲「ヘルブラスター・ヴォレイガン」、最新鋭の噴進砲座「ロケットバッテリー」などはその一例にすぎない。 余談だが、エンパイアの元ネタは、ドイツ(神聖ローマ帝国)をモデルにしている。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「エンパイア 第8版」P4,P5 イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「キスレヴ王国」}} #areaedit() #image(WHFB_ARMY_Kislev01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6990/WHFB_ARMY_Kislev01.jpg,width=192,height=253,left,float,blank) &bold(){【概要】} 長きにわたりエンパイアと同盟を結んでいる国。遊牧民を纏め上げた強力な皇帝や女帝によって統治されている。 複数の遊牧民の部族が存在し、ほとんどの部族は「首長」アタマン(女性:アタマンカ)によって導かれている。 渾沌の荒野が近く、陰の国(ノーシャ族の地)と国境を接しているため、ケイオスからの防波堤としてエンパイアからも何度も援軍を送られる。ケイオスの大侵攻の予兆もこの国の斥候から情報を得ている。 常に脅威にさらされているためかキスレヴ人は己に厳しく、陰気な気質で知られている。 余談だが、キスレフの元ネタは、ウラル以東のロシア(バルト3国)あたりをモチーフにしている。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:ホワイトドワーフ付録アーミーブック「キスレブ 第6版」P35 イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ブレトニア」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){騎士たちの王国}} #image(WHFB_ARMY_Bre01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6986/WHFB_ARMY_Bre01.jpg,width=192,height=264,left,float,blank) &bold(){【概要】} 「湖の淑女」への信仰と騎士道精神を持って戦う騎士の国。その武芸と勇猛さはもちろん、彼らの女神である「湖の淑女」に対する敬虔な信仰、そして独特な「騎士道」精神によって、ブレトニアの騎士は、「オールド・ワールド」で広く名をはせている。 国家は貴族による封建制国家となっており、少数の騎士が領主となっている。農奴となる一般市民が多数を占め、過酷な労働や出兵を強いられている。 有事には上位の領主の要請の下、時には領民を引き連れて馳せ参ずる。戦場に赴くブレトニアの軍勢は、まさに華々しいと形容するにふさわしい。 正々堂々の騎士道精神を重んずるため、飛び道具といった卑怯な行いは農奴によって行われている。 &bold(){【領土】} シグマーのエンパイアの西方、灰色山脈の向こう側にブレトニアの領土が存在する。エンパイアとブレトニアの両国はいくつかの危険な山道を通して貿易をしている。 かつては動乱の歴史の中で戦争状態になったが、概して両国の関係は親密となっている。 &bold(){【ブレトニアの騎士】} 軍隊の華たるブレトニアの騎士には、平民を保護するべきであるという誓約を含む、騎士道哲学が存在する。しかし、 実際の所、騎士達は、しばしば利己的かつ、貪欲であり、政治的な連中であり、真に騎士道を貫くものは少ない。 彼らはか弱き平民達の権利を守ることよりも、立派な甲冑を手に入れて、馬上槍試合に出場することに興味を向けている。 しかしブレトニア騎士が一たび戦場に出撃すれば、彼らは疑うことなく、卓越した戦士であることを証明するだろう。 余談だが、ブレトニアの元ネタは、フランスをモデルにしており、アーサー王伝説の要素も取り入れている。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ブレトニア 第6版」表紙イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「グランド・キャセイ」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){龍帝の子ら}} #image(WHFB_ARMY_GC01.jpg,https://img.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/12358/WHFB_ARMY_GC01.jpg,width=390,height=219,left,float,blank) &bold(){【概要】} 中華風とモンゴル風の文化を持つ東方の大帝国。その存在は謎に包まれており、オールドワールドの学者ですら把握できていない。 キャセイを治めし大天龍帝(セレスティアル・エンペラー)は、ドラゴンが人の姿へと転じた存在であると信じられており、ウォーハンマー世界において最も広大なる領土と数え切れないほどの人民を従えているという。 キャセイの軍勢には恐るべき丘の民や奇妙な修道僧戦士など、大帝国の風変わりな戦士が集うという。北方の荒野からケイオスの軍勢が攻めてくるために、数百キロに及ぶ大城壁「大長城」が築かれており、渾沌の軍勢との終わりなき戦いを繰り広げている。 &bold(){【新しいアーミー】} グランド・キャセイの勢力はウォーハンマーFBでは設定は存在していたが、アーミー化までは至らなかった。しかし、2022年発売のゲーム「トータルウォーウォーハンマー3」でまさかの参戦。 今後「ウォーハンマー ジ・オールドワールド」ではミニチュアとアーミーブックが新規に作成され、晴れて正式アーミーとして参戦することとなった。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:ゲーム「Total War: WARHAMMER III」より}} #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} **&sizex(5){&bold(){【エルフ族】}} #areaedit() &bold(){【概要】} エルフはしなやかで優美な種族であり、とがった耳とタカを思わせる風貌を持つ。非常に長寿で、悠久の時を生きている。 エルフは皆、美しく整った容姿を持ち、その姿を見た者は思わず息をのんで見入ってしまうほどだ。 元々はオールドワールドの大陸に住んでいたが、「鬚戦争」での敗北をきっかけに、エルフ族を遥か「ウルサーン」の地へと追いやられてしまう。 それ故に髭戦争を理由に、エルフはおおむねドワーフを避けている。 エルフ族はおおむね三つの種族に分かれている。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ハイエルフ」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){神秘なる民}} #image(WHFB_ARMY_HE01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6994/WHFB_ARMY_HE01.jpg,width=390,height=422,left,float,blank) &bold(){【概要】} 約束の地「ウルサーン」に住む高貴なる種族。非常に長寿なため、多くの悲劇を見届けてきた。悲しみの歴史を乗り越えてその栄光を取り戻すために自らを磨き続けている。 剣と弓の技を磨き、魔法の探求に没頭し、ドラゴンとの交流をもってその知識と武力を高めている。また、エルフは自然の法則や運行を理解する生得の才があり、特に森や海と親和性が高い。 文明化された古く偉大な種族の中でも、ハイエルフはとりわけ優雅にして気高い民である。彼らの前では、下等なる定命の者たちなど、誰であろうと無様で粗暴な存在に見えてしまうだろう。ハイエルフとは、それほどまでに高貴な民なのだ。 ハイエルフは透き通るような白い肌を持つ。その均整がとれた顔立ちは、芸術的なまでに美しい。その髪は、亜麻糸のようになめらかだ。彼らの背は高く、その立ち振る舞いからは誇りと品格がにじみ出ている。 人間と比べても、頭一つ分背丈の高いエルフは珍しくない。さらにハイエルフの体つきは細く引き締まっているため、彼らは華奢で脆弱であるという思い違いを受けることが多いようだ。 しかし事実はまったく正反対で、エルフたちは、その容姿からは想像もつかないほどの力を持っている。そして、ドワーフやオークが持つ荒削りな頑丈さこそ持たないものの、ハイエルフはそれを補って余りあるほどの素早さと器用さを備えているのだ。 そして彼らは知性的で人に魔法を教え、共にケイオスと戦うこともあり、正義感に溢れ高潔な者も多い。しかし彼らは、尊大かつ傲慢でもあり、争うことも多い。故郷を守るため市民も訓練をつんでおり、無礼者には死の裁きを下すだろう。 かつてハイエルフは、この世で最も偉大にして強大なる民であった。世界の歴史は彼らの行動によって形づくられてきたと言っても過言ではない。 しかし現在、彼らは黄昏を迎えつつある……。長く過酷な戦争の数々が彼らの偉大なる大国を引き裂き、ハイエルフは種族としての衰退を始めたのだ。 ウルサーンに立ち並ぶ麗しき都の数々は、年月を経るごとに衰え、閑散としてゆき、もはやそこには快活な生命の躍動も音楽の響きも残されてはいない……. ただ昔日の栄光をしのばせる“抜け殻”のようにたたずむのみである。しかし、逃れようのない緩やかな減衰の中にあってもなお、ハイエルフたちは断固として気高さを失わず、自らの運命に抗い続けているのだ。 &bold(){【ハイエルフの軍勢】} 種族としての衰退に対抗するため、ハイエルフには軍が必要不可欠だ……。あまたの敵がしかけてくる攻撃を受け流すための、並ぶものなき練度を誇る精強な軍勢が。 これをなしとげるため、すべてのハイエルフは幼い頃から兵法を教わり、また剣、槍、弓のあつかいも驚くほどの速さで熟練していく。 この厳格な制度を維持することによってのみ、ウルサーンの民は減少する人口に反して軍を増強し、生存のための闘争を続けられるのだ。ウルサーン軍の中枢をなすのは、こうして鍛え上げられた市民兵たちである。 彼らは熟達した戦士であり、純白の衣と輝かしい鎧を身にまとって、まばゆいばかりの光を放っている。貴族の家に生まれついた者たちは、壮麗なるエルフの騎士、シルバーヘルムとなってハイエルフ軍の先駆けをつとめるだろう。 シルバーヘルムは並ぶものなき馬術の腕前を誇り、敵が築いた盾の壁へと突撃してこれを何度と無く粉砕し、鋭い馬上槍(ランス)の穂先で敵を次々と討ち取ってきた。ハイエルフの将たるもの、自らが指揮する兵たちの命の重みも熟慮せねばならぬだろう。 ウルサーンの人口は年々減少の一途をたどっており、わずかな戦死者も、ハイエルフという種族にとっては極めて大きな痛手なのだから。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ハイエルフ 第7版」表紙イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ダークエルフ」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){背徳の民}} #image(WHFB_ARMY_DE01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6987/WHFB_ARMY_DE01.jpg,width=192,height=236,left,float,blank) &bold(){【概要】} 遥か昔にエルフ族の内戦によってと袂を分かったエルフの王子「メルキス」を中心として、暗黒大陸「ナーガロス」に移住したエルフ。残虐非道の限りを尽くし、各地から奴隷を捕まえては酷使している。 ハイエルフへの激しい憎悪を燃やし、常に復讐の機会をうかがっている。暗黒の神カインへの信仰が広まっており、多くの者がかの神に血と生贄を奉げるために戦いを仕掛けている。 &bold(){【戦術】} ダークエルフはケイオスの軍勢やオークのように、凶暴かつ向こう見ずな前進を繰り返すようなことはしないし、臆病なウッドエルフのように、こそこそ逃げ回って弓を放ち続けるようなまねもしない。 ダークエルフはまさに“多才”で、あらゆる戦況を見極めて、その力を発揮できる。ダークエルフ・アーミーには多くの精鋭部隊が存在し、それぞれがはっきりとした強みを持っている。 彼らはみな、足も速く、士気も高い。まさに「エリート」の名にふさわしい兵たちで構成されている。だがハイエルフと同じように、ダークエルフは打たれ弱く少数精鋭故に数が少ない。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ダークエルフ 第7版」表紙イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ウッドエルフ」}} #areaedit() #image(WHFB_ARMY_WE01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6999/WHFB_ARMY_WE01.jpg,width=192,height=290,left,float,blank) アセル・ロゥレンの森の奥に住むエルフたち。ハイエルフたちがオールドワールド大陸を去ったときに森に残った種族である。普段は滅多に姿を現さないが、何者かが森に侵入した際は別である。 意思を持つ森の意思を感じ取る事が出来、彼らの意思を感じ取って行動する。 他のエルフ達とは係わりを一切経っており、自分達と同様な高貴な精神を持つブレトニアの騎士と仲が良い。 神秘の森を一歩でも侵せば、ウッドエルフと森の精霊たちの怒りと共に矢の雨が降り注ぐ。同じく森を根城にし、森を汚すビーストマンとは因縁の仲である。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ウッドエルフ 第6版」表紙イラストより}} #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} **&sizex(5){&bold(){【グリーンスキン】}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){緑の悪魔}} #image(WHFB_ARMY_GS01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6993/WHFB_ARMY_GS01.jpg,width=390,height=421,left,float,blank) &bold(){【概要】} 緑の肌を持つ野蛮な亜人種族の総称。主に「オーク」、「ゴブリン」、「トロール」、「スノットリング」のことを指す。 緑色の肌をもつオークとゴブリンは種族としても近しい関係にある。好戦的な彼らは、ともに団結して、オールドワールドでも険しい未開の地に適当な野営地や村を作る。 機嫌が悪くなったり、人数が増えて息苦しくなったりすると、オークとゴブリンは結託し、グァーグ!と叫びながら屈強な軍勢となって押し寄せるという。 彼らは、行く手に立ちふさがる不幸な者はだれであれ、喧嘩をふっかけ、前へ前へと突き進むのだ。 この緑の大群は、大きく強く好戦的な種族、オークと小さくてやせぎすの種族、ゴブリンを中核としている。 &bold(){オーク&ゴブリンは生きるために戦うのではない。戦うために生きるのだ!} #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「オーク&ゴブリン 第7版」表紙イラストより}} &bold(){【戦術】} アーミーの名前どおり、この緑の大群は、大きく強く好戦的な種族、オークと小さくてやせぎすの種族、ゴブリンを中核としている。オークやゴブリンにはさまざまな兵がいる。 オークの歩兵(オーク)、弓兵(オーク・アーチャー)、オークよりもさらに大きく、そしてさらに危険な亜種(ブラックオーク)、騎兵(ボアボゥイ)。 頭のおかしくなった原始的なオーク部族の歩兵(サヴェッジオーク)、騎兵(サヴェッジオーク・ボアボゥイ)なども戦場でよく見かける。 ゴブリンの軍勢にも、巨大で重い鉄球と鎖を振り回すナイトゴブリン・フェナティックやウルフ・チャリオット、ロックロバー、スピアチャッカ、ドゥームダイバーなどが合流し、姿をあらわすこともあるという。 さらに、オークとゴブリンの軍勢には一風変わったいろいろな兵士が加わることもある。スクイッグハード、トロール、ジャイアントなどの他にも、ゴブリンよりも小さなグリーンスキン、スノットリングがうじゃうじゃとたむろしていることだってあるのだ。 時として、このちびっこグリーンスキンはお手製の巨大な兵器、スノットリング・ポンプワゴンを操り、まるでチャリオットのような攻撃をしたりもするらしい。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「オーク族」}} #areaedit() &bold(){【概要】} #image(WHFB_ARMY_ORC01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6996/WHFB_ARMY_ORC01.jpg,width=390,height=421,left,float,blank) 闘争を生きる理由として戦争をこよなく愛する野蛮な種族。肉体的にはオークは人間よりも背が高く、幅広で、類人猿のように足が短く手が長い。 彼らは四肢(腕と足)が切り落とされても付け直せば数日で動く脅威の生命力を持っている。 他の作品とのオークに比べて生態としては菌類であり、単為生殖、光合成、繭性成長を行う。この性質上、性欲が存在せず、かわりに三大欲求に戦闘欲が存在する。 敵が居ない場合、同族内で戦争を開始する異常な好戦性は、これが原因とされている。 太古より森、荒れ地に住み着き、人間を食べるために襲いかかる。その為にエンパイアはじめとする人間種族やドワーフ族は格好の獲物として襲撃されることが多い。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「オーク&ゴブリン 第8版」表紙イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ゴブリン族」}} #areaedit() &bold(){【概要】} ちっちゃい小型のオークのような種族。小さな体に細い体格を持ち、オークのようにガタイが良くはない。 それ故に勇敢さや強靭さを美徳とするオークにとっては下っ端でバカにされる存在として扱われている。 しかし、ゴブリンは臆病で卑怯で単純なちいさい奴として侮ってはいけない。 その小さな体と素早い動きを駆使した斥候、陽動・奇襲などを行い、グリーンスキンの軍勢の情報収集役として貢献しいるのだ。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「トロール族」}} #areaedit() &bold(){【概要】} 食を愛する貪欲な種族。見た目は肉質が厚く、醜く、不器用な特徴を持っている。トロールは貪欲な生き物であり、&bold(){他の何よりも食べ物や食べ物に主に食べ物を生きる理由として動機付けられている。} トロールの消化系は、岩や金属を含むほとんどすべての物質を消化することができるという。 グリーンスキンの軍勢と食べ物を引き換えとした傭兵の契約を交わしており、オークやゴブリンと共に戦場へと同行することが多い。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「スノットリング族」}} #areaedit() &bold(){【概要】} ゴブリンよりも小さく、細い体を持つ種族。彼らは最も弱いグリーンスキンで、力だけでなく知力も弱く、自分の置かれているやばい状況も理解できていない。 戦場で徒党を組んで戦うが、オークでも尻込みするディーモン相手でも臆することなく突き進む勇敢&s(){(無謀)}さを持つ。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} **&sizex(5){&bold(){【その他の種族】}} &sizex(4){&bold(){「ドワーフ」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){憎しみを忘れぬ民}} #image(WHFB_ARMY_Dwarfs01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6989/WHFB_ARMY_Dwarfs01.jpg,width=192,height=265,left,float,blank) &bold(){【概要】} 人間より小柄ながらも力持ちな種族。たっぷりと蓄えられたひげと頑丈さが特徴。器用な手先で様々な道具や兵器作り出し、鉱石の採掘も得意。 ぶっきらぼうな者が多く、気短で直情径行、そして大酒飲みな特徴を持つが、彼らは誇り高い伝統を頑なに守り続けている。 王国を奪われた暗い歴史を持っており、過去の戦争を理由にエルフ族を嫌悪して避けてはいるが人間族とは非常に良い関係を築いている。 しかし執念深い特徴もあり、代々伝わる「怨恨の書」には数々の遺恨とその復讐の様子が綴られている。 &bold(){【種族の歴史】} かつては人間族がエンパイアを建国するはるか昔に、栄華を誇ったドワーフ王国であった。しかし、エルフ族との戦争に巻き込まれてしまう。 ドワーフ族とエルフ族間で起こった”鬚戦争”では、エルフ族を遥か「ウルサーン」の地へと追いやってドワーフ族は勝利したものの、都市は破壊され、地震や噴火が多発し彼らの首都である最果て山脈は死地と化し没落してしまう。 その後はドワーフ族が弱ってきた隙をついて、ゴブリン族やスケイブン族の侵攻を受けて幾つかの都市は陥落し、最後のドワーフの帝国が滅亡。そして、しばらくの間「グリーンスキン」の奴隷として扱われることとなってしまう。 彼らは奴隷の身分から解放されるため、エンパイアの「シグマー」と同盟を組み、グリーンスキンの軍勢を打ち破り再び自由を取り戻した。 現在でもドワーフと人間の友情は堅固でエンパイアの各都市で人間に混ざって生活している。 &bold(){【現在のドワーフ族】} 彼らは昔日の伝統をかたくなに守り続けてきたが、ドワーフ族の命運は、もはや風前の灯といってよかろう……。 何故なら現在でもスケイブンやグリーンスキンによる地下からの攻撃にさらされ続け、ドワーフという種族はゆっくりと滅びの道を歩み続けている。 それでもなお、彼らはいにしえより伝わりし生き方をやめようとはせず、先祖伝来のわざを磨き続けているのだ。 ゆえに、ドワーフはみな優れた工芸家である。鎧鍛冶や武器職人、あるいは採掘家などの腕前を持つ者は、彼らの社会でとりわけ高い評価を受けるようだ。 勇敢なるドワーフたちは、いつの日か敵の手に落ちた要塞都市を奪い返し、偉大なる国家の復興を果たし、過去の栄光を取り戻すのだという希望を捨ててはいない。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ドワーフ 第8版」P11イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ハーフリング族」}} #areaedit() &bold(){【概要】} 小柄で俊敏な種族。「指輪物語」でいう「ホビット」族に当たる種族。人間の子供に見えるぐらい小柄で、多くのものが太鼓腹で2倍の食事をとるという。 彼らは潜入と政治に長けており、多くの者が政治家や密偵、盗賊や暗殺者といった職業を生業とする。 しかし、その本質は静けさを好み、耕し、食べ、パイプ草を喫煙し、食を愛する平和主義者である。 彼らは彼らは性質や見た目から侮られがちで、エルフに至っては金を渡しておけば自分で生活するペットぐらいの感覚でしかない。 しかし、ハーフリングたちはそんな愚か者たちの信頼をうまく使って様々な派閥に所属し、帝国中にその影響力を広げている。 その影響力はすさまじく、人間の世界にも溶け込んでおり、エンパイアには「ムート」というハーフリングの自治領があるほどだ。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「オウガ・キングダム」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){喰らいける民}} #image(WHFB_ARMY_OK01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6992/WHFB_ARMY_OK01.jpg,width=390,height=279,left,float,blank) &bold(){【概要】} 巨体を持ち、食欲がほとんどを占めているオウガ族の王国。「ノブラー」と呼ばれるゴブリンの亜種を下僕として従え悲嘆山脈に王国を築いている。 その体は大鬼のように巨体で、生まれながらにして暴力を好む。種族としては生きていくうえでそれほど多くの物を必要としない。しかし、”食い物”だけは、何事にも勝る重要なものとして扱われている。 また、彼らに消化できないものはないともいわれ、その食欲を満たすために略奪を行っている。&s(){オールドワールド界のフードファイター。} オウガ族がかつて暮らしていた場所に隕石が落ち、落下地点にできたクレーターを「大アゴ様」という神として崇めている。 彼らは自分の種族の慢性的な飢えは「大アゴ様」によってもたらされたと信じており、飢えを満たすためにあらゆるものを貪り続けながら「大アゴ様」を崇めて生きている。 彼らは、傭兵として出稼ぎに出るものも多く各地で姿が見られる。特にオールドワールドとキャセイやインドゥアの地を行き交う大正体を護衛する用心棒として富を得ている。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「オウガ・キングダム 第8版」P4,P5イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ヴァンパイアカウント」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){夜の主人}} #image(WHFB_ARMY_VC01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6998/WHFB_ARMY_VC01.jpg,width=390,height=284,left,float,blank) &bold(){【概要】} 邪悪なる不死者を支配する夜の帝王ヴァンパイア族。城から、そして塔から、不死なる夜の支配者は、ゾンビやスケルトンの大群を蘇らせる。 古代クェムリ王朝に端を発する吸血鬼を主とする彼らは、「アルカディザール王」によって死者の砂漠を追われた七人の吸血鬼の始祖たちである。追われし7人の吸血鬼はウォーハンマー世界の各地へと散り、その先々で血まみれた支配を確立してきた。 死者繰りの魔法を使いゾンビやスケルトンといったアンデッドを従え暴虐の限りを尽くす。ヴァンパイア自体も強力な化け物であり、人間とは比べ物にならない強さを誇る。 「カーシュタイン」、「ブラッドドラゴン」、「ラーミア」、「ネフェリアーク」、「ストリゴイ」等の血族が存在し、それぞれが個性的な特性を持つ。 闇の怪物たちを呼び集め、墓地より幽霊どもを召喚して、彼らはオールドワールドに住まう者すべてを征服せんと、静かなる行軍を開始するのだ。 余談だが、ヴァンパイアカウントの元ネタは、ヨーロッパの吸血鬼伝説をモチーフにしている。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ヴァンパイアカウント 第8版」P11イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「トゥームキング」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){蘇りし王の軍}} #image(WHFB_ARMY_TK01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6997/WHFB_ARMY_TK01.jpg,width=390,height=248,left,float,blank) &bold(){【概要】} 数千年にわたる年月の間、巨大なピラミッドで「死の眠り」についていた「ネフェキーラ」の王族。墳墓を守るアンデッドの勢力であり、かつて「ネフェキーラ」と呼ばれる王国として栄えていた砂漠の民でもあった。 王たちは今、彼らの眠りを妨げた者たちへの復讐に燃え、墳墓王となって復活を遂げた。 死者の砂漠に点在する古代の墳墓に鎮座する王たちは、いまだ力尽きてはいない。不死なる軍勢はいまや彼の元に集い、出陣の時を今や遅しと待ちかまえているのだ。 彼らにとっては彼らの王国に土足で入り、彼らの墳墓をあさる者どもは罪人でしかない。復活を遂げた墳墓王は、盗人を罰しかつてのネフェキーラのものを取り返さんとしている。 彼らの復活に呼応し、死してなお王への忠誠を誓った白骨の兵団も続々と蘇りつつある。“大地を盗んだ者たち”を罰し、失われたかつての王国を再建するために。 余談だが、トゥームキングの元ネタは、みたまんま古代エジプト文明をモデルにしている。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「トゥームキング 第8版」P4,P5イラストより}} #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「リザードマン」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){旧き者の子ら}} #image(WHFB_ARMY_LM01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6991/WHFB_ARMY_LM01.jpg,width=390,height=201,left,float,blank) &bold(){【概要】} リザードマンは、灼熱大陸ラストリアに住む超古代文明の末裔たちだ。彼らは、あらゆる他勢力を疎んじる孤高の種族でもある。 リザードマンはカエルのように膨れ上がった体を持つ種族「スラン」族と恐竜の亜人種族「ザウルス」族、小型の恐竜亜人種族「スキング」族で構成されている。 リザードマンには彼らが信仰する神の祝福を受けて生まれてくる目立った体色を持つものもいる。 太古。人間はおろか、エルフやドワーフがこの世界に現れるよりもはるか昔の時代。太古にオールドワールドに飛来して影響を及ぼし、混沌との戦いの末行方不明となった旧き者の僕であり、最も始めに文明を持った種族でもある。 その時、リザードマンたちは、熱帯雨林の奥地で、すでに繁栄の絶頂を迎えていた。 現在、冷血にして不可解な視点から、リザードマンは世界にはびこる無秩序と渾沌を収拾しようとしている。かつての「在るべき姿」……すなわち、『旧き者』 が立ち去る以前の理想世界……へと、世界を戻すために。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「リザードマン 第8版」P28,P29イラストより}} #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「ドッグス・オブ・ウォー」}} #areaedit() #image(WHFB_ARMY_DoW01.jpg,https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/42510/6988/WHFB_ARMY_DoW01.jpg,width=390,height=390,left,float,blank) &bold(){【概要】} ティリア市国を中心にした傭兵による軍事勢力。人間を中心とした軍事勢力で、「オーガ」や「ドワーフ」、「ハーフリング」など様々な種族の構成員が存在する。 更に傭兵の連隊は「レナウン」と呼ばれる単位で活動しており、多種多彩なレナウンが存在する。 殆どの正規軍は大部分が一般民兵であり、その訓練と装備は劣っていることが多い。正規軍の職業軍人はその中でも数が少なく、時によっては兵力が不足する場合がある。 兵力不足の状態はまさに彼らの稼ぎ時が来たといってもいいだろう。彼らはオールドワールドの各国家と契約を結び、優秀な傭兵を派遣する。場合によっては連隊同士が敵になったりすることも多く。逆に味方になることもある。 ”昨日の敵は今日の友”という言葉が当てはまる勢力といっても過言ではない。 #clear #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ドッグス・オブ・ウォー 第5版」表紙イラストより}} #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} **&sizex(5){&bold(){【渾沌の軍勢】}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){魔の徒}} #center(){&image(WHFB_ARMY_HoC01.jpg,blank)} #right(){&sizex(1){画像出典:アーミーブック「ウォーリアー・オヴ・ケイオス第8版」P22,P23 イラストより}} 〈渾沌の領域〉の悪魔たちとその信奉者たちによって構成される軍勢。ケイオスの領域たる凍てつき荒野。かの地にあって、暗黒神の軍勢は大同団結し、ウォーハンマー世界のゆるぎなき支配を企んできた。 ケイオスとは気まぐれな女主人のようなものだ。暗黒の力に仕えし者は、ケイオスの恩恵をうけ、強じんな肉体と想像もできないような魔力を手に入れられる。だが、暗黒の力に呪われし者は、衰弱し、異形の者へと変貌を遂げてしまう。 そしてついには心を失くし、訳のわからぬことを口走るケイオススポーンへと成り果ててしまうのだ。ケイオスは、常に人間やエルフ、ドワーフの住まう地を脅かす存在である。 頻繁におきるケイオスの軍勢による襲撃に対して、彼らが守りをゆるめることはない。 ケイオスの従者には、特定の暗黒神を崇拝する者もいる。血の神、骸の王君たるコーン神。歪みを作りしものにして魔術の神、ティーンチ神。腐敗と疫病の君主、ナーグル神。暗黒の皇太子にして退廃と快楽の神、スラーネッシュ神。 特定の暗黒神を崇めぬケイオスの信奉者たちは純然たるケイオスに仕えている。こうしたケイオスの神々は、選ばれし従者におのおのの特質にあった報賞を賜ることもあるという。 ケイオスとは千変万化にして決まった形を持たない。あらゆる事象すら、ケイオスにとっては変化の対象なのだ。 [[ページ分割のため、詳しくはこちらを参照されたし。>ケイオス(ウォーハンマーシリーズ)##id_3e6b7724]] #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} **&sizex(5){&bold(){【その他の勢力】}} #areaedit() ほかにもムート自治区などウォーハンマー世界にはさまざまな勢力がいる。 一部はアーミーブック化されていなかったり、ホワイトドワーフ誌にデータが載っている場合もある。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ドラゴン」}} #areaedit() 翼を持つ大型の竜の種族。古くから存在する種族で全世界に生息し、その亜種や変種が世界の多くの地域に存在する。 ドラゴンはいくつかの種類に分類でき、焔の息を吐くもの、毒の霧を吐くもの、雷の呪文を放つものまで多種多彩な特徴を持っている。 ドラゴンは高い知性を持ち、人間のような心を持っている。善き行いをする者もいれば、悪しき行いをする者もいる。 特に人間やエルフ族と共闘して渾沌の軍勢などに立ち向かうことも珍しくはない。 ドラゴンの中でも特に歳経たものたち、すなわちカレドールの竜騎士たちと深い竜王などは、もはやこの世界から姿を消して久しい 彼らは山脈の地底や深い海の底へと退き、長いまどろみの中にあるのだ。一方で、その末裔たる若きドラゴンたちは、強力な呪文や偉大なる英雄の祈りに応え、まどろみの中から揺り起こされることもあるという。 これら若き竜の力が祖先たちに遠く及ばないものの、町をいくつも壊滅させ、軍勢を一気に薙ぎ払うことさえできるのだから、恐るべきものであることは変わりない。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「ニッポン」}} #areaedit() キャセイと同じく極東に存在する和風の国家。極東に存在していた帝国で太陽神として崇められる半神の皇帝によって統治されていた。 しかし、その実権はサムライと呼ばれる戦士階級の氏族達が握っている氏族社会でもある。 日本に住まう民は、「オレンジムジカ」と呼ばれる名の神を信仰していると同時に「ツィエン-ツィン」と呼ばれる神を信仰しているが、「ツィエン-ツィン」はオールドワールドでいう渾沌の神々の「ティーンチ神」のことを指している。 ニッポンの軍事力は隣の大陸に位置する大帝国「キャセイ」においてさえ脅威と見做されている。貴族にして戦士であるサムライの率いる一団は高い練度を誇り、厳格な掟を自らに課して日々を送っている。 もちろんニンジャも存在し、彼等はクサリガマにシュリケン、トリノコグレネードといった多彩な武器を操る。更に足軽や一般市民に化け、暗殺の一撃をお見舞いするのだ。 #areaedit(end) &sizex(4){&bold(){「アラビィ」}} #areaedit() アラブ風の文化を持つ国家。太古から人間が王国を築いてきたアラビィは、異国情緒ただよう風変わりな国家で単一君主は存在せず、スルタンや砂漠の首長らに支配されている。 彼らは世界中からの官能的な美しさをもつハーレムを築き上げ、金銀財宝の豊かな宝庫で満たされている。 アラビィの社会についてはあまり知られておらず、アラビィで取引を行った数少ない商人や探検家からは、「商取引と貿易は彼らの社会の非常に重要な要素である」と語り継がれている。 砂漠の首長たちの性格も様々で、性格上残酷で犯罪者でさえも斬首を命じているものもいれば、芸術と科学のに力を入れる聡明なものもいる。 #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *書籍 #areaedit() ウォーハンマーFBは多くの関連書籍もリリースされている。月間の専門誌から小説、解説書など様々。 今回は日本語で読めるおすすめの書籍を紹介しよう。 ・&bold(){ウォーハンマーノベル渾沌のエンパイア} 「WARHAMMER ONLINE: AGE OF RECKONING」におけるストーリーラインをベースに描かれるダークファンタジー・ノベル。 ウォーハンマーらしい凄惨な世界設定や戦闘描写が描かれており、ストーリー構成も完結でくどくなく、読みやすい。 主人公「アナリーズ・イェーガー」の自分の信仰と勇気の力を武器に、グリーンスキン族や渾沌の群勢との戦いをくりひろげる。 ノベル自体の出来はいいが、惜しくも3部作のうち1部のみの翻訳となっており、残り2部は未翻訳のままである。 ウォーハンマーFBを物語として楽しむのにうってつけな一冊。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){【ウォーハンマーRPG】}} #areaedit(end) ウォーハンマーFBの世界を舞台にした[[TRPG]]。「ウォーハンマーFRP」とも呼ばれており、TRPGプレイヤーにとって「ウォーハンマー」といったらTRPG版の事を指すほど今でも根強い人気を持っている。 従来のTRPGに比べたら反骨精神あふれるゲームコンセプトになっており、「王道のヒロイックなファンタジー」におもねることのない「独自のダークファンタジー」路線を貫いているのが特徴。 「ウォーハンマーRPG」は暗黒時代と呼ばれた中世ヨーロッパの持つ「暗さ」やピカレスク小説風の雰囲気を生々しく描かれている。泥臭く痛みが伝わってくる、出血や肉の断裂、骨折などの痛みが文章内から伝わってくる。 そしてシナリオには、暗黒の世の無情さや、情け容赦ない皮肉が作品内に多くちりばめられている。 しかし暗い展開だけでなく、自キャラが社会階層の最底辺から中階層、そして上位へとキャリアを成長させることが可能になっており、地を這い、泥水をすすり、崖を這い上がりながら成り上がっていく「立身出世の物語」を味わうことができる。 ウォーハンマーRPGは4つの版(バージョン)がリリースされており、そのうちの初版と第2版が日本語に翻訳されている。 特に人気が高いのが「ホビージャパン」社が出している第2版で、発売から10年以上たった現在でも人気は衰えていない。 &sizex(4){&bold(){「ウォーハンマーRPG初版」}} 栄えある初版は1991年に社会思想社の現代教養文庫から発売された。当初としてはウォーハンマーの世界観を日本語で読めて楽しめる貴重な書籍だった。 元々は大判のゲームだったものを文庫本として再編集したため、500ページを超える3分冊という形式で発売された。その為検索性が悪く、「3つ並べると立方体になる」などとも呼ばれるほど扱いにくかったという。 しかし、シナリオやゲーム性の出来は良く、1990年代後半での「テーブルトークRPG冬の時代」においても口コミで評判が高かった。 絶版になった2019年現在では入手が困難となっており、1冊5000円近い価格で取引されている程にプレミアがついている。 &sizex(4){&bold(){基本ルールブック}} ・ウォーハンマー ファンタジーRPGルールブック 1 ・ウォーハンマー ファンタジーRPGルールブック 2 ・ウォーハンマー ファンタジーRPGルールブック 3 &sizex(4){&bold(){サプリメント}} ・ウォーハンマーRPG ゲームマスタースクリーン &sizex(4){&bold(){シナリオ}} ・ウォーハンマーRPG シナリオ さまよえる魂 ・内なる敵キャンペーン 1 エンパイアの興亡 ・内なる敵キャンペーン 2 死の街ベーゲンハーフェン &sizex(4){&bold(){「ウォーハンマーRPG2版」}} 初版発売から15年後の2006年に「ホビージャパン」社から第2版が発売された。第2版はB5判のソフトカバー書籍で発売され、見やすくかつ遊びやすくなった。初版に比べてサプリメントとシナリオがかなり増えており、遊びの幅とゲームボリュームが増強された。 発売当初は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『クトゥルフ神話TRPG』、『シャドウラン』など少数の例外を除いてはセールスがかんばしくないとされる海外RPG作品のなかで、予想外の好評をもって迎えられた。 本作は特に人気が高く、2版発売から9年後の2015年にはエラッタ修正済みの重版がリリースされるという、海外TRPGではめったにない売れ行きを見せている。 第2版は重版がかかったにも関わらず高値のプレミアがついており、2020年現在では1冊8000円近くで取引されている。 &sizex(4){&bold(){基本ルールブック}} ・ウォーハンマーRPG 基本ルールブック &sizex(4){&bold(){サプリメント}} ・オールド・ワールドの武器庫 ・オールド・ワールドの生物誌 ・魔術の書:レルム・オヴ・ソーサリー ・堕落の書:トーム・オヴ・コラプション ・シグマーの継承者 ・ウォーハンマー・コンパニオン ・救済の書:トゥーム・オヴ・サルヴェイション ・スケイブンの書-角ありし鼠の子ら &sizex(4){&bold(){シナリオ}} ・略奪品の貯蔵庫 ・ミドンヘイムの灰燼 ・アルトドルフの尖塔 ・ナルンの高炉 &sizex(4){&bold(){「ウォーハンマーRPG4版」}} 根強い人気を誇る2版の重版から5年後の2020年9月、遂にファン待望の日本語版4版が発売された。ルールブックだけでも351ページと分厚く、全フルカラーページにハードカバー製本と豪華な仕様となっている。 ゲーム性としては初版寄りのルールになっており、 新たに追加された「運命点」と呼ばれるポイントを消費して様々な判定を覆したりすることができる。 2022年現在は遊べるシナリオも少ないが、今後は追加のサプリメントを発売する予定。 &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *デジタルゲーム #areaedit() 本作はファンタジー作品としても人気が高く、デジタルゲームも多くリリースされている。原作ファンはもちろんのこと、 ミニチュアゲームに手を出すのが難しいライトユーザーでも十分に楽しめるようになっている。 今回はその中でもお勧めのデジタルゲームを紹介しよう。 ・&bold(){Total War: WARHAMMER シリーズ} SEGA傘下のゲームスタジオ「CREATIVE ASSEMBLY」が手掛けている「Total War」シリーズとウォーハンマーFBの奇跡のコラボレーション作品。完結編となる三作目がただいま発売中。 「Total War」シリーズはターン制の戦略フェイズとRTSの戦術フェイズに分かれている壮大なストラテジーで、戦略フェイズで国政や外交で国家や軍隊を育成し、戦術フェイズで実際に部隊を指揮して戦う。 これにウォーハンマーらしい「剣と魔法の要素」と、「ヒーローを育成して活躍させる」要素が加っており、従来の史実をベースにした「Total War」シリーズでは味わえない新たなゲーム体験を実現している。 非常に出来は良く、ウォーハンマーFBの世界観と「Total War」シリーズのゲーム性が見事に融合しており、相性は抜群。「ウォーハンマー」のファンはもちろんのこと、「Total War」シリーズファンまで幅広く楽しめる。 特に、普段動かないミニチュアのキャラが美麗なグラフィックで隊列を組んで戦う姿は圧巻。是非ともまずはPVを見て欲しい。ファンはもちろんのこと、ウォーハンマーを初めて触れる方もきっとプレイしたくなるはずだろう。 本作はWindowsPC、MAC、Linuxで遊ぶことができる。最初は言語が英語になっているので、ユーザーが作った日本語化MODを導入すれば日本語で楽しむことができる。(ただし、3の日本語化はまだできない) また、2と3は1の続編ではなく、実質大型DLCのような物なので、前作の勢力が完全に使用できない。遊ぶ際は1と2と3は同時に買うことをおすすめする。 DLCも含めてソフトの値段は高めだが、本格的なファンタジー戦争を楽しみたいユーザーにはうってつけの一本。 ・&bold(){Warhammer: Vermintideシリーズ} ウォーハンマーFB完結編となる「End Times」を題材とするFPSアクション。シリーズは2作出ている。 1作目はSteam版、PS4版、XBOXONE版が発売されており、2作目はSteam版のみ。言語は英語版しか用意されていないが、日本語Wikiが充実している。 世界に様々な厄災が連続して降りかかる時代である「End Times」を舞台に、「Vermintide」(ヴァーミン・タイド)と呼ばれる厄災に抗う者たちを操作し、敵であるスケイヴン族に立ち向かう。 それぞれにクリア目標が異なる様々なマップを舞台に、最大4人までの強力プレイで目標を達成していく。基本はCOOPプレイ可能な一人称視点アクションだが、ソロプレイでも残り3キャラはAIが操作してくれる&s(){ぼっちにも優しい}仕様となっている。 選べるヒーロキャラはそれぞれ異なる特徴がある5人からキャラクター選択できる。 遠距離攻撃が苦手な近接特化キャラや、魔法が無限に使える遠距離キャラ、武器を使い分けて異なる状況に対応できる万能キャラなどプレイアブルキャラはそれぞれ個性的な特徴を持っている。 「left4dead」と「無双シリーズ」が融合したようなゲーム性で爽快感溢れる協力プレイが可能。仲間共に、次々と襲い掛かってくるスケイヴンを薙ぎ払いながらミッションを達成していこう。 ・&bold(){ウォーハンマー:Chaosbane} ディアブロライクなハクスラ要素があるARPG。自動生成されたダンジョンに潜って、渾沌の勢力との戦いに臨む。完全に日本語訳がされており、PS4版、XBOXONE版、Steam版が発売されている。 ウォーハンマーFBのメインシナリオから200年前の帝国歴2300年代である「マグヌス帝」の時代が舞台となっており、マグヌス帝に呪いをかけた魔術師「ハーベンジャー」を倒すために冒険の旅に出る。 プレイヤーは4人のプレイアブルキャラの内から1人を選んで冒険を進めていく。バフ強化と高い防御力を誇る「帝国兵士」。魔術による範囲攻撃や遠距離攻撃が得意な「ハイエルフの魔導士」。攻撃重視のドワーフキャラである「スレイヤー」。遠距離攻撃やトラップ配置が得意な「ウッドエルフの斥候」。 後のアップデートでプレイアブルキャラが追加される予定。 ゲーム性は初代ディアブロのようなシンプルなゲーム性で、爽快感溢れる戦闘と、ハクスラならではの中毒性の高い武器強化要素がポイント。最大4人までの協力プレイも可能。 シナリオもウォーハンマーらしい、暗くシリアスなものとなっており、タイトル通り渾沌の軍勢が敵として現れる。 ハクスラ好きなプレイヤーにはお勧めの一本。 &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *用語 &sizex(5){&bold(){「あ行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「アーティラリー・ダイス」}} Games Workshop社製品で使用する特殊なダイス。 形状は単なる六面体ダイスだが、本来の2倍の数値が書き込んである上に、6の部分には「!」マークが書いてある。 これは「ファンブル」を表す出目で、その効果は使用用途によって異なる。主にウォーマシンの判定等で使用される。 &sizex(4){&bold(){「アーマー・セーヴィング」}} 名の通り鎧で刃を弾くダメージ軽減ルール。 重複し、ポイントを少し払えば簡単に増やす事ができるが、攻撃の「攻」によって減少し、 アーマー・セーヴィングが出来ない攻撃も多数存在する為、過信は出来ない。 &sizex(4){&bold(){「アーミー」}} プレイヤーが指揮する軍団の事。数あるアーミーの中から一つを選んでユニットを編成する。 &sizex(4){&bold(){「合わせ目消し」}} ミニチュアのパーツ同士を合わせた部分に出る分割線を削る作成テクニック。 プラモデルの作成を行う上では一般的なテクニックの一つだが、 国内産のプラモデルに比べてウォーハンマーシリーズのミニチュアは&bold(){合わせ目が出ている場合が特に多い。} 特に小さなミニチュアモデルは少しの合わせ目でも目立ちやすいので、見つけたらデザインナイフでそぎ落としていこう。 &sizex(4){&bold(){「ウーンズ(【傷】)」}} ユニットのHPの事。 日本語ルールブックでは&bold(){【傷】}と呼ばれる。HPは1~20以上と幅広く、これが無くなるとユニットが死亡する。 ウーンズの多い巨大メカや巨大生物を使う時はウーンズトラッカー(ダメージを数えるサプライ)やウーンズダイス(10面ダイス)があると便利。 &sizex(4){&bold(){「ウィザードレベル」}} ウィザードの魔法知識を表す能力。 レベルによって、パワーダイス&ディスペルダイスの個数、スペルジェネレイトできる魔法の数が変化する。 &sizex(4){&bold(){「エラッタ」}} 正誤表のことを指す。 カードゲームやミニチュアゲームなどのアナログゲームにおいてゲームバランスの修正を行う際に、 エラッタを参照することがある。本作のエラッタは公式サイトから参照できる。 &sizex(4){&bold(){「円形テンプレート」}} 本作のミニチュアゲームを行う際に使用するプラ製のテンプレート。直径6cmの小と直径12cmの大の2つが存在する。 主にストーンスロアー系ウォーマシンなどの範囲攻撃の範囲を決定する時に使う。 真ん中に穴が開いているがコレにも意味があり、ここに重なったユニットは直撃扱いを受け、通常よりも高いダメージを被る。 &sizex(4){&bold(){「ウォーマシン」}} 巨大兵器のユニットのことを指す。主に下記の種類がある。 アーミーによってはABの機能を併せ持つユニットも存在する。 A.射撃系 ・キャノン ・ストーンスロア ・ボルトスロア B.突撃系 ・チャリオット #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「か行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「騎兵」}} 主に馬系の騎乗動物に乗っている兵科の事を指す。ベースが縦4cm×横2cmの縦長なのが特徴。 攻撃時に騎乗動物も攻撃するので面積単位のダメージが非常に高く、また騎乗動物の移動力が基本的に高いので機動力も優れる。 また、馬に乗っていると言うだけでASが貰えたりするので、利点は多い。 良い事尽くめに見えるが、縦長のベースであるが故に側面攻撃に弱く、全体的にポイントが高価であると言う弱点も持つ。 &sizex(4){&bold(){「キャラクター」}} ミニチュアのユニットの中でも特定の名前がついてるユニットの事。 スペシャルキャラクター(スぺキャラ)とも呼ばれる。 ストーリー内での重要人物がキャラクターとして扱われる場合が多い。 一般兵に紛れないように派手な格好してる。 アーミーに一人しか迎え入れられない特殊なキャラクターで、扱いとしてはヒーロー、もしくはロード扱いされる。 特徴として、まず挙げられるのが二つとないような変わった特殊能力。 そして、デフォルトでマジックアイテムを複数持つ代わりに、自由にカスタマイズができない事。 どれも強烈な能力を持つが、ポイントの消費も相応に高く、枠や特殊能力で受ける制限も多く、単純明快な強さとは言い難い。 中には、4枠消費するような奴もいる。 &sizex(4){&bold(){「キャノン」}} エンパイアとドワーフなどで頻繁に使用される射撃系ウォーマシン。 大きさによって破壊力や最大射程が異なる。 視界内の目標に向かって射撃距離を宣言し、アーティラリーダイスで着弾点を決定。 アーティラリーダイスをもう一回ふる(ここでミスファイアの場合、表をふる必要はない)。 出た目の値だけ着弾点から向こう側に弾が飛んだことになり、この一直線上にある兵にダメージが及ぶ。 また、炸裂弾を使用している場合は、アーティラリーダイスの判定後、砲身にブレス用のテンプレートを当て、範囲内の兵にダメージが及ぶ。 &sizex(4){&bold(){「コスト」}} ユニット毎のコスト。ルールによって&bold(){指定されたコスト以内でアーミーのユニットを編成する。} パワーとポイントの2種類あり、遊ぶルールで変化する。 最大値は対戦相手と相談して決めたり、大会で指定されているので必ず確認すること。 &sizex(4){&bold(){「コンバーション」}} ミニチュアを改造する事。説明書通りに組むと同じポーズのミニチュアが多くなりやすいので、 各兵士に個性を出す為にビッツを使って改造したりする。 他にもリリースされていないミニチュアを自作で改造したり、一からスクラッチでミニチュアを作りだしたり、 好みの形にミニチュアを改造するなど、コンバージョンの種類は多種多彩。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「さ行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「サプリメント」}} 追加ルールの書いてある書籍のこと。 コデックス化されていないアーミーのルールや、特殊なルールのゲーム等が書かれている。 &sizex(4){&bold(){「ジェネラル」}} アーミーを率いる指揮官。ゲーム前にキャラクターの中から1人決めておかなければならない &sizex(4){&bold(){「シタデルカラー」}} 同社ゲームズワークショップが製造、販売を行っている水性アクリル塗料のこと。 フランスの画材メーカーと共同で開発。7種のカテゴリに分けられており、全145種類のカラーが存在する。 匂いが無く、水で薄めなくても濡れるので、筆塗りに適した高性能塗料。 価格は国内の塗料に比べれば高めだが、&bold(){一つ購入しておくと筆塗りで使うなら無くなりにくい。} ウォーハンマーシリーズや同社の製品もシタデルカラーを元にしてカラーチャートのシステムが作成されている。 エアブラシで使用する際には通常とは違った工夫が必要なので、筆塗りでの使用を推奨。 &sizex(4){&bold(){「縦深(じゅうしん)」}} 縦深移動の略。敵地などに突然移動出来る能力のこと。 ユニット毎に持っている場合があり、ルールに従ってミニチュアを戦場に配置出来る。 ルールの名前は色々あるが、基本的に効果は同じ。 &sizex(4){&bold(){「趣味人」}} ウォーハンマープレイヤーのことを指す。本作や別シリーズのウォーハンマー40000(40K)問わずに呼ばれている。 &sizex(4){&bold(){「(数字)+」}} 数値以上という意味。例えば3+なら3以上、6+なら6以上という意味で使われる。 攻撃が当たったか判定したり、超能力が成功するか判定するなど幅広い判定用途で使用される。 &sizex(4){&bold(){「スペシャルルール」}} 装甲に頼らない防御力の事。バリアやサイキック、盾等が該当する。 通常のセーブ値は武器の貫通力の影響を受けて減るが、スペシャルセーブは変わらない。 オプション等で追加出来るならしておいた方が良い。 &sizex(4){&bold(){「スペシャル・ルール」}} 特定のキャラクターだけ使える特殊なルール。 スペシャル・ルールは大きく、「汎用的なスペシャル・ルール」と、「アーミーのスペシャル・ルール」の2つに別けられる。 前者の方は、多数の種族で使える者が存在するスペシャル・ルール。「汎用的な」と勝手に明記しているが公式な名称はない。 後者の方は、特定の種族だけ使える者が存在するスペシャル・ルール。 どの種族にも複数のアーミー・スペシャル・ルールが存在し、ルールでは種族の特徴を最も顕著に表すファクターとなっている。 &sizex(4){&bold(){「セーブ」}} ユニットの持つ防御力の事。(数字)+で表記される。 間違えやすいが、低い程防御力が高い。(セーブ2+の場合2以上出せば防御成功) #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「た行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「D6」}} 6面ダイス1個の意味。2個の場合は2D6、3個の場合は3D6。 出た数字をそのまま使用する。 &sizex(4){&bold(){「D3」}} 6面ダイスの数値の半分を使うという意味。 1,2が出た場合は1として、3,4が出た場合は2として、5,6が出た場合は3として使う。 &sizex(4){&bold(){「ディスペル」}} 魔法を打ち消すルール。又は魔法を打ち消す行為の事。 ディスペル・ダイスと言うダイスで相手のパワー・ダイスの出目を上回る事ができればディスペル成功となる。 同値でもディスペル側が勝利するので、スペル自体の発動率を考えると若干防御側が有利な仕様になっている。 &sizex(4){&bold(){「ディスペル・ダイス」}} ディスペルの判定に使うダイス。通称DD。 ルール上、パワー・ダイスよりも個数が少なくなる。 パワー・ダイスは無くてもいいが、ディスペル・ダイスは無いとかなり困るのでそろえておこう。 &sizex(4){&bold(){「テレイン」}} 障害物として利用する建物や地形。公式から出てるモデルもあるが、机に置ける障害物なら何でも良い。 ジオラマ作成や飾るだけでなく、&bold(){テレインによってはミニチュアゲーム上で追加効果がある}ので、 ゲームを盛り上げる障害物としての使い方もできる。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「な行」}} #areaedit() #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「は行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「バトルレポート」}} ウォーハンマーにおいてのミニチュアゲームの試合状況を記録した文章のこと。「バトレポ」とも呼ばれる。 書く際の細かな規則はないが、最低限でも互いのロスターを記載し、各ターンごとに起こった出来事を書いておくとわかりやすい。 バトレポを書くのが慣れてこれれば試合状況を基にして、自分のオリジナルシナリオを考えて記載するロールプレイ的な遊び方もできる。 &sizex(4){&bold(){「飛行」}} 移動方法の一種で、通常移動、行進移動、突撃移動のどれでも関係なく40cm移動する事ができる。(例外を除く) 森などの地形で停止する事はできないが、移動中はユニットを通り抜ける事ができる。 移動に関してはこれ以上無いほど優遇されており、彼らの進軍を止めるのは事実上不可能である。 ただ、飛行しているユニットは兵力が1として扱われてしまうので当たると弱い面が出る事もある。 &sizex(4){&bold(){「ビッツ(bits)」}} ミニチュアモデルの余剰パーツのこと。ミニチュアモデルには換装用の余剰パーツが用意され、 ミニチュアゲーム中でも装備した武装によってパーツを組み替える必要がある。 無くしてしまっては致命的にまずいので、必ず付属元のミニチュアモデルと一緒に補管しよう。 &sizex(4){&bold(){「フォージワールド(ForgeWorld)」}} 公式のレジン製ガレージキットを販売しているサイト。ガンプラでいう「B-CLUB」のような立ち位置。 本作の設定上では存在するが、なかなか一般的なモデルとしてリリースしにくいレアなモデルをリリースしてくれる。 ミニチュアモデルの拡張パーツや巨大ミニチュアモデル等、 本作を深く知るファンには堪らない数々のモデルが購入できる。 ただし、通常のミニチュアモデルと比べて以下のデメリットがあるので&bold(){モデルを作り慣れた上級者向けにしかお勧めできない。} ・生産数が少なく、値段も高め。 ・金額も円表記ではなくポンド(£)表記。 ・一度売り切れたら次はいつ買えるかわからない。 ・商品によっては日本に発送できない場合がある。 ・モデルの出来が安定していなかったり、欠品している場合もある。 これらのデメリットをクリアできるのであればより自分のアーミーを増強出来たり、 珍しいモデルを手に入れることができるだろう。 &sizex(4){&bold(){「プライマー」}} ミニチュアに吹きかける下地剤の事。専用のシタデルアンダーコートスプレーに最初から配合されている。 &sizex(4){&bold(){「ブラックライブラリー(BlackLibrary)」}} ウォーハンマーシリーズを商品展開しているゲームズワークショップの出版部門のこと。 本作や別シリーズのウォーハンマー40k等の小説やドラマCD、コミックを製作している。公式サイトではWebでブラックライブラリの作品を購入、閲覧が可能。 &bold(){内容は残念ながらすべて英語。}英語が読めたり、リスニングができるならウォーハンマーシリーズをより深く楽しめること間違いなし。 &sizex(4){&bold(){「フルペイントアーミー」}} ミニチュアゲームに参加するミニチュアモデルがすべて塗装されている状態のアーミーのこと。 初心者がまず目指す一つの課題としてよくあげられる。 基本的にはモデルが組み立てられている状態ならミニチュアゲームに参加可能だが、 大会によってはフルペイントアーミーでのみ参加可能な条件もあるので参加事項をよく確認すること。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「ま行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「マグネタイズ」}} ミニチュアモデルに磁石を仕込む改造の事。 ビッツなどのパーツ交換を容易にしたり、持ち運び用に分解しやすくする為に改造する。 ミニチュアサイズの物にネオジム磁石を仕込んでも磁力が足りない場合があるので、両面に仕込むと外れにくい。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「や行」}} #areaedit() #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「ら行」}} #areaedit() &sizex(4){&bold(){「ロスター」}} プレイヤーによるアーミーのユニット編成表。 ユニットのオプションや種類、数などを指定のコストに収まるようユニット編成した表のことを指す。 ゲームをする際にあらかじめロスターを編成しておき、それに合うようにミニチュアを用意する。 大会などでは相手と自分の作ったロスターを交換しておくとゲームがスムーズに行いやすい。 以下のツールを使えばユニットのロスターを簡単に作ることができる。(英語) BattleScribe こちらはPCとスマホ向けのアプリが用意されている。慣れたらこちらを使うといいだろう。 #areaedit(end) &sizex(5){&bold(){「わ行」}} #areaedit() #areaedit(end) &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- *Warhammer End Times 本作は、完結編となる「エンドタイムズ(End Times)」が2014~2015年の間展開される。オールドワールドが様々な厄災が降りかかり、ウォーハンマー世界の終末と最終戦争が描かれている。 一気にシナリオの伏線が回収され、主要キャラクターも次々と死んでいく。30年以上続いたシリーズは商品展開及びシナリオなども終了し、一つの時代が終わった。 しかし、これはあくまでも一つの終わりでしかない・・。そう、これは新たな始まりに過ぎないのだ・・。 同年2015年にゲーム及びストーリーの内容を整理、一新した続編がリリースされた・・。 その名も「Warhammer Age of Sigmar」(ウォーハンマー エイジオヴシグマ)。 &sizex(7){&bold(){[[シグマーの時来たれり・・!>ウォーハンマーAoS]]}} &link_anchor(topcontents){目次に戻る} ---- 追記・修正を行う際は、趣味人になってからお願いします。 (C) Copyright Games Workshop Limited 2020. GW, Games Workshop, Warhammer, The Game of Fantasy Battles, the twin-tailed comet logo, and all associated logos, illustrations, images, names, creatures, races, vehicles, locations, weapons, characters, and the distinctive likeness thereof, are either (R) or TM, and/or (C) Games Workshop Limited, variably registered around the world, and used under licence. All Rights Reserved &anchor(pageend) #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - またどえらいのが…www -- 名無しさん (2019-07-19 22:31:57) - 略奪品の貯蔵庫収録のお返しは歌でとアルトドルフの尖塔まるまる1冊は名作と名高いシナリオなので他システムのシナリオ書いてる人もぜひ触れて欲しい -- 名無しさん (2023-09-28 10:58:31) - ミニチュアの解説とか他のウォーハンマーページと被ってるから独立させた方が読みやすいかもしれませんね -- 名無しさん (2023-10-06 05:39:11) - ラナルド神信仰について読んでたらまんま『機動新世紀ガンダムX』のガロード・ランが浮かんだ。「虐げられた弱者を庇護し、驕り力を振りかざす者の力を盗み封じる」「騙しや盗みの技は容認されるが、暴力と殺人だけは絶対に阻止すべきものと見なしている」。まんまさらわれたティファを助け出し、独裁者を出し抜いてコロニーレーザーによりもたらされようとした大いなる災いを阻止してみせたガロードの勇姿だよこれ! -- 名無しさん (2023-10-13 20:50:57) #comment #areaedit(end) }

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