主役/メインヒロイン降格

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&font(#6495ED){登録日}:2009/10/04 Sun 18:28:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 主役/メインヒロイン降格とは、文字通り主人公や[[メインヒロイン]]がその役割から格下げされる事、または途中で変更する事。[[主人公補正]]が働いていないとも言える。 *概要 主人公は単なる1キャラクターに、メインヒロインはサブヒロインになり、酷い場合は[[モブ>モブキャラ]]…否、存在価値皆無に成り下がり、酷過ぎると[[キャラそのものが消えていたりする。>空気]] 理由としては、 ・シナリオの都合 ・[[人気投票]]の結果 ・制作側のキャラ贔屓 ・[[路線>路線変更(連載漫画)]][[変更>路線変更(特撮)]] ・[[世代交代]] ・作者やアニメスタッフの力不足 …など多岐にわたる。 まあ[[ロボット]]ものの場合は[[有名な救済手段>スパロボ補正]]があるが。 ストーリー終盤で主人公が死ぬ場合は"降格"とは言わない。 降格までは行かずとも、サブキャラクターに焦点が当たる場面が増え、事実上の複数主人公体制に移行する場合もある。 なお、この手の話は非常に個人的な主観も混じる可能性がありますので、むやみやたらに追加しないようにお願いします。 ●目次 #contents *一覧 **◎降格された主人公 ●ビン坊(ビンボー・ザ・ドッグ)→ベティ・ブープ アニメ史最古の降格例。 ビン坊は1930年代のフライシャー・スタジオの『トーカートゥーン』シリーズのスターであったが、 彼のガールフレンドであったベティ・ブープの人気が徐々に高まり&s(){ついでに犬に人間のガールフレンドがいるという設定が獣姦を示唆すると抗議が起き始めたため} ビン坊は脇役へと追いやられ、シリーズはベティ・ブープを主役とする形式になった。 ●松野家の6つ子→イヤミ、チビ太 (おそ松くん) 最初は6つ子が賑やかに駆け回るドタバタコメディだったのだが、イヤミら濃いキャラが続々出てきたせいでギャグ面で「ツッコミ」・「一般人」的な感じに後退。 『オバケのQ太郎』とのコラボ回でメインがチビ太になったり、連載後半でストーリーが「パロディ」・「冒険」面により出すと主役回がさらに減少(ある事はあったが)。 イヤミとバカボンのパパが共演した『[[週刊少年サンデー]]』編[[最終話>最終回]](掲載は別冊少年サンデー)を経て、『週刊少年キング』編ではイヤミが主役級(いじられ・オチ要員ともいう)に昇格した。 そして「イヤミ・チビ太推し」はカラー版『おそ松くん』でさらに強まり、アニメ版終了後のバカボンとのコラボ編では主人公なのに6つ子がちょっとしか出演せず。 [[ボンボン>コミックボンボン]]版ではサンデー版中盤くらいに主役度が戻ったが。 恐らく主役降格の最初期。つまり『[[おそ松さん]]』くらいのキャラ付けがないと、6つ子はイヤミ達に勝てなかったという事で…。 ●バカボン→[[バカボンのパパ]] (天才バカボン) 最初期にはタイトル通りバカボンが主役のドタバタ漫画だったが、それも初期のみで、 赤塚曰く「書いている内にパパの方が面白くなっちゃった」との理由で思考回路が振り切れているパパを主人公にしたシュールでブラックなギャグ漫画に。((しかし、赤塚自身は生前に雑誌などのコメントで異説(馬鹿なボンボン、バガボンド(vagabond)=放浪者、天才=ハジメちゃんとバカ=バカボンのパパとボンボン息子=バカボンの3人合わせて「天才バカボン」とした説、など)も唱えておりタイトルにはパパも含まれているという解釈もできなくはない。)) 赤塚の[[弟子>弟子(属性)]]が連載中の第2部『少年バカボン』ではパパが思いっ切り「主役交代なのだ!!」と発言している。 ●[[則巻千兵衛]]→[[則巻アラレ]] ([[Dr.スランプ>Dr.スランプ(Dr.SLUMP)]]) 第4話まではオッサン博士の千兵衛が主人公であり、タイトルの「Dr.スランプ」も彼のことを指しているのだが、 編集部の意向から本来は一発キャラのはずだった千兵衛作のアンドロイド、アラレちゃんが主役に昇格し、その結果大ヒット作となった。 ちなみにアニメ版では「やっぱりワシが主人公」というキャラソンが出ていたりする。 ●[[孫悟空>孫悟空(ドラゴンボール)]]→[[孫悟飯]]→孫悟空 ([[ドラゴンボール>ドラゴンボール(DRAGON BALL)]]) [[セル>セル(ドラゴンボール)]]編を最後に孫悟空から息子である孫悟飯に主人公が交代する[[世代変更>世代交代]]が行われ、ハイスクール編と[[魔人ブウ]]編は名目上は悟飯が主人公となった。 しかし、途中から悟飯の扱いは目に見えて悪くなっていき、魔人ブウ編中盤からは、あの世から一時的にこの世に戻ってきた悟空が主人公の座に実質的に復帰。 魔人ブウ編以降の時系列を描いたシリーズ作品でも主人公は変わらず悟空であり、悟飯は準主人公枠くらいの、少し扱いの良いサブキャラくらいの立ち位置にされている。 作者にも悟飯は『&bold(){主人公として力不足}』と言われてしまっているが、悟飯の力不足と言うより、悟空の主人公としての力(キャラの濃さ)が強すぎたと言うべきか。 ●クリム・テイル→ミト・ジュエリア ([[マテリアル・パズル ゼロクロイツ>マテリアル・パズル]]) 物語当初は3人の主人公の1人として扱われていたが、ミトが登場してからは急速に影が薄くなり、 遂には作者コメントからも&bold(){「主人公ミト様で。さようならクリム」}と明言されてしまった。 とはいえ、作中の戦いをピンからキリまで見届けたが故に最終話である大役を任せられたのでその点は救いか。 ●[[シン・アスカ]]→[[キラ・ヤマト]] ([[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]) この手の話題ではほぼ間違いなく名前があがる、突然の主役交代の代表格。 ストーリーが後半に入る折り返し地点で、[[OP>OP・ED(アニメ)]]のタイトルバックが現主人公の[[シンの機体>インパルスガンダム]]から前主人公の[[キラの機体>ストライクフリーダムガンダム]]に前触れもなく変更。 『悪夢』でのインパルスによるフリーダムの撃墜回以降、誰の目にも明らかなほどにストーリーの主軸がシンが所属するミネルバ陣営からキラが所属するアークエンジェル陣営にシフトし、 シンの立ち位置も主人公からライバルに変わり、ストーリーの中心からシンは徐々にフェードアウト。 最終回ではキラではなく[[アスラン>アスラン・ザラ]]にほぼ一方的にやられ、実質蚊帳の外状態でラストを迎えるという転落ぶりであった。 EDテロップでも、主人公扱いの一番上から、最終的にキラはおろかストーリーを通じて準主人公扱いのアスランにも抜かれ、「主人公(笑)」とイジられる羽目に。 ちなみに、本編を再編集し、新規カットを加えたスペシャルエディションでは、語り部ポジションのアスランが一作目から通してEDテロップで一番上となっている。 そして、そのスペシャルエディションラストの新規作画部分では、 &bold(){中の人が本編放映中に雑誌インタビューで明言した「こういうEDにはして欲しくない」という展開を&color(red){完全再現}して終わる}というトドメまで刺されている。 ロボットアニメの代表格であるガンダムの、それもTVシリーズで起こった主役交代劇ということもあり、おそらく最も有名な主役降格の一例であろう。 シンも素行不良や問題ある言動が多かったため視聴者からの批判の声はあるキャラだったが、 「成長はしてほしかったが、ここまでしてほしかったわけではない」「タイトルバックまで変更するなら最初からキラかアスランが主人公で良かった」と批判の声が相次いだ。 ただ、流石にあんまりだと思われたのか、公式ノベライズでは要所要所にシンの心理描写などが足されている他、 『[[スパロボ>スーパーロボット大戦シリーズ]]』等の外部出演では最後まで主人公として扱われるなど優遇される傾向にあるなど、メディアミックスでフォローされているのが救いか。 そして20年ぶりに公開された[[劇場作品>機動戦士ガンダムSEED FREEDOM]]で彼らの扱いと評価は大きく変わることとなる。 ●ゴリ→スペクトルマン (宇宙猿人ゴリ⇒宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン⇒スペクトルマン) 最初から「ゴリ=悪役」「スペクトルマン=ヒーロー」という形式の作品であり、要は『[[ゴジラ]]』等の怪獣映画のタイトルみたいな考えだったのだろう。 しかし、スポンサーから「タイトルが悪役の名前なのは如何なものか」と言われてタイトルが変わっていったのだとか。 ●[[ミカヤ>ミカヤ(FE)]]→[[アイク>アイク(FE)]] ([[ファイアーエムブレム 暁の女神]]) 1部では主人公として描かれたが2部以降は影が薄くなり、最終的に[[ラスボス]]にトドメを刺す等主役らしい役割は前作主人公のアイクに持っていかれてしまった。 ただ、暁の女神のシナリオは4部構成で部ごとに主人公が切り替わるため元々そういう役割のキャラとして設定されていた節もある。 その後の外部出演では一貫して暁の女神主人公として扱われているため扱いはいい方である。 ●[[アレックス>アレックス(ストリートファイター)]]→[[リュウ>リュウ(ストリートファイター)]] ([[ストリートファイターⅢ>ストリートファイターⅢ 3rd STRIKE]]) 1st、2ndでは1Pカーソルでさえリュウに譲る始末で、「主人公(笑)」の語源。 『[[カプエス2>CAPCOM vs. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001]]』ではユンにストⅢ代表の立場を奪われ、『[[ストリートファイターⅣ]]』シリーズのプロデューサーにすらはっきり「出しません」とまで宣告された。 但し、『[[カプコンファイティングジャム]]』や『[[タツノコ VS.CAPCOM]]』ではストⅢ代表で出場した他、ストⅤでDLCとして復活参戦を遂げる等、完全に忘れ去られてるわけではない。 //扱いが良いか悪いかで言えばVもDLC追加とかで良いとも言い切れない ●[[剣鉄也]]→[[兜甲児]] ([[グレートマジンガー>グレートマジンガー(アニメ)]]) 作品終盤は鉄也が兜一家に嫉妬し連携を無視するわでピンチになる。最終話に至っては番組が半分過ぎるまで気絶していた。 先述の『ガンダムSEED DESTINY』と違い元の主人公がひねたため、相対的には戻ったと言った方が正しい。 実際好意的に協力した永井豪の[[漫画]]版ではしっかり[[ダブル主人公>ダブル主人公(創作)]]で見せ場はちゃんと鉄也がとっている。 アニメ以上にひねてしまった[[桜多吾作版>グレートマジンガー(桜多吾作版)]]では、敵本拠地に特攻して戦死するなど悲劇的展開がなされているが、 ちゃんと最初から最後まで主人公としての面目を一貫している。 ●レイ・マクドガル→[[溝口誠]] ([[ファイターズヒストリー]]) デコゲーの主人公にしてはイマイチインパクトに欠けるのに対し、溝口の見た目や存在感の大きさ等から逆に溝口が主人公と勘違いされてしまった。 そして[[SFC>スーパーファミコン]]で発売された「溝口危機一髪!」では容量の都合上、パンクロッカー、ムエタイ兄ちゃん、キザな体操選手、そしてジャーマン親父共々リストラされてしまった。 ちなみに[[コミックゲーメスト>ゲーメスト]]で連載されてた漫画版『ダイナマイト』でも溝口(と李典徳)に主役の座を奪われている。 ●リュウ・カン→スコーピオン、サブゼロ ([[モータルコンバット]]) [[アメリカ人>アメリカ人(属性)]]には[[忍者]]キャラが人気な為か、彼よりもスコーピオン、サブゼロの二人の忍者キャラクターに人気が集まり、影が薄くなってしまった。 デッドリーアライアンスでは殺害されて出場できず、ディセプションでは隠しキャラ扱い。 更に9では師匠の雷電と仲違いした末に戦死し、次作のXに至っては敵側の傀儡として操られ、終始悪役でいつづけるという有様に…。 しかも最近では、初期カーソルはスコーピオンに合わせられている他、9、X、11ではスコーピオンが主役の如く表紙を飾っており、 更に「インジャスティス」にもDLCキャラとして参戦。後に制作されたアニメや実写映画でも彼が主人公を務めている。 今ではMKシリーズの主人公はスコーピオンのイメージが強くなってしまった…。 更にサブゼロに至ってはスピンオフ作品『ミソロジーサブゼロ』が製作され、そちらで主役になっている他、『インジャスティス2』にもゲスト参戦。 とは言えリュウ・カン自体の扱いが悪いかと言えばそうではなく、前述のアニメや映画でも脇役とはいえしっかり活躍しており、 更にモータルコンバット11では名実ともに主人公とし大きな活躍を見せている(特にストーリー最終盤)。 ●ハム・グレイヴィ→ポパイ (シンブル・シアタ) 1910年代に存在した[[アメリカ>アメリカ合衆国]]新聞漫画の主人公。ごく普通の青年で、恋人の名は&b(){オリーブ}。 10年ほど主役を務めていたのだが、ある回で登場した&b(){何をやっても死なない、[[ほうれん草]]が大好きな水兵}というサブキャラがその斬新さから大受けし、 ついにハムはその水兵ことポパイに漫画の主役の座を乗っ取られ、オリーブも奪われてしまう。 漫画のタイトルも&b(){ポパイ}となり、その水兵はアメリカを代表するキャラクターとして世界中の人気者となった。 主役の座を降ろされたハムはサブキャラとして再登場することもなく、今では彼の人となりを知る者もいない。 ●流星王ギンガ→龍征皇子シグマ ([[神羅万象チョコ]] 第13章流星の皇子) 流星の皇子は全4弾構成の章なのだが、第3弾から主人公がギンガからシグマに変わって物語が展開される。 第2弾の時点でシグマに主人公が変わるような雰囲気が準備されているため、製作的には主人公交代と言うよりもW主人公構成という意図で作っていた事が分かる。 前章までの神羅万象において主人公交代と言う展開は行われたことがなかったので、実験的な意味合いもあったのかもしれない。 ただし、シリーズ全章の集合絵などの場面では、基本的にギンガが顔を出す事が殆どである。 ●山田のぼる→山田のの子 (となりのやまだ君) 1991年に朝日新聞で連載が始まったいしいひさいち作の生活[[4コマ漫画]]の主人公で、平凡な眼鏡中学生。 最初は彼の学校生活を中心にして、家族(特に女性陣)のぐだぐだライフ等をサブに描いていたが、 妹のグータラ小学生のの子の学校生活やのの子の自堕落な担任の人気が上がっていき相対的に地位が低下。 結局連載開始から6年後に一部サブキャラの設定が変更された『ののちゃん』へと模様替えされてしまい、現在でも続いている。 その後ジブリ作品として『ホーホケキョ となりの山田くん』が制作されたが、そっちはそっちでメインの座を両親と祖母に取られている(一応のぼるの話もあるが)。 ただ『となりのやまだ君』は全編通して山田家の面々を中心としたドタバタ[[群像劇]]の色合いが濃くのぼるは初期の頃からそれほど出番が多い訳ではない。 むしろ初期は子供二人より両親の方がよっぽど出番が多い。((参考までに『やまだ君』の初期100本における登場回数を挙げると、母まつこが72回・父たかしが59回に対してのぼるは34回・のの子は25回。)) また、のぼるは単行本の登場人物紹介でも特に主人公と書かれてはいなかったりする。 要するに、のぼるの扱いは最初期から単独主人公のそれとは言いがたく、そもそも&bold(){別に主人公ではなかった}可能性すらある。 「のぼるが降格した」というよりは「のの子が昇格した」と考える方が正しいのかもしれない。 そもそも元々のタイトルは『おじゃまんが山田くん』を意識してつけられたものであり、特定の人物を指しているものではない。 ●シーザー・ガブリエル、シュガー・プラム、レパード・ソリッド→クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ (エロイカより愛をこめて) 1976年にスタートした青池保子作の少女漫画で、恐らく最速の主役交代劇。 「エロイカ」と呼ばれる同性愛者の怪盗ドリアン・レッド・グローリア伯爵を中心にした騒動を描いている。 第一話では伯爵を追う側の「主人公」として、ひょんなことから[[超能力]]を得た3人の青年が登場し、伯爵がその一人シーザーにべたぼれするなんて展開が描かれていた。 だが作者の[[スパイ]]映画好き等から、第2話でNATOの情報将校エーベルバッハ少佐が登場。 そしたら一気に3人組は影も形もなくなり、伯爵と少佐が行く先々でかち合うのが定番となり現在まで続いている。 ●灼熱騎士ガンダムF91→騎士ガンダムGP01 ([[SDガンダム外伝 聖機兵物語>聖機兵物語編(SDガンダム外伝)]]) 前章の「[[円卓の騎士>円卓の騎士編(SDガンダム外伝)]]」の一員でもあったF91が聖機兵ガンレックスの操者に選ばれた主役だったが、 第一弾のラストバトルで負傷する形で退場して第二弾からは重騎士GP02の従者であるGP01に主役交代した。 なおゲーム版では、GP01が聖機兵ガンレックスを飛べるように進化させて聖機兵ルーンレックスを倒し、 その力を得て真聖機兵ガンレックスαに進化させる正史ルートだけではなく、F91が主役のIFルートも設けられている。 IFルートでは聖機兵ガンレックスは機能停止してしまい進化することもなく聖機兵ルーンレックスの力を得ることもないが、 [[スペリオルドラゴン]]から''寿命半分を犠牲''に''魂の半分''をガンレックスに捧げれば再び乗れるようになると提案されたF91はそれを承諾し、 スペリオルドラゴンの力とF91の魂により進化した「紅の真聖機兵」が誕生する。 ●立花みかん→母親 (あたしんち) 原作では当初みかん視点の話が中心だったが、連載が進むにつれて他の登場人物メインの話が増加していった。 アニメでのクレジット順は母→みかんの順になっている。 ●水原祐太→[[傀]] (むこうぶち) 当初は重鎮のプロ雀士安永萬の下で研修中の有望な若手雀士水原祐太の成長物語とする予定だったが、 4話以降はミステリアスな存在である傀を主役とした話へと変わり祐太は影も形もなくなった。 しかし後に再登場し、母の死を機に西の方へ旅に出ており久々に東京へ帰ってきたということにされた。 安永曰く「可愛げのない方向」へと雰囲気も変わっており、傀と卓を囲んで肉薄し名前を聞かれるなど大きくスポットが当てられた。 その後は時たま登場しては成長した姿を見せる準主人公という形で、祐太の物語が再開している。 しかし整ったルックスや実力に反して人気は芳しくないようで、MJとのコラボ枠にも祐太を押しのける形で一本ハゲのオッサンが選ばれている。 //●[[テリー・ボガード]]→[[ロック・ハワード]] //([[餓狼伝説]]) //リアルバウト餓狼伝説にてテリーとギースの物語が幕を閉じたため、10年後の餓狼MOWにてテリーの養子にしてギースの実子たるロック・ハワードに世代交代。 //華々しくデビューを飾ったものの、シリーズはなんとここで打ち切り。EDにてラスボスにすべてはここから始まるのだ…と言われたにもかかわらず、餓狼本編よりKOFなどの客演が多くなる始末であった。 //そういうのは降格とは言いません。話がどうあれ主役は交代されています。 // //●[[覇王丸]] //([[サムライスピリッツ]]シリーズ) //宮本武蔵をモチーフにした、サムライスピリッツシリーズの元祖大斬り。 //彼の場合は事情が少し特殊で、一応主人公ではあるのだが物語の本筋に絡まない場合が多い。 //そのため、斬九朗無双剣→[[緋雨閑丸]]、天草降臨→[[風間火月]]、零→[[徳川慶寅]]など、暫定的に主人公を譲る場合がある。 //ゲームとしての主人公は恐らく彼で間違いないのだが、ストーリー上は上記の面々が主役を張るパターンがある。 //主人公は彼で間違いない。と言われている通り降格などはされていないとちゃんと考えられていますね。 ●浦島景太郎→成瀬川なる (ラブひな) 幼い頃の約束を果たすために東大のみを受験し続ける浪人生が突如女子寮の管理人に就任し、恋の成就と東大合格を目指す姿を描くラブコメ。 終盤に差し掛かった頃に景太郎は東大に合格し、更に考古学者になるための留学も果たす。 『ラブひな』は日常系ではなく、あくまで変化を描く作品である。 東大に合格し夢に向かって歩き出した景太郎は、言い換えれば作品の中心で変化していけるだけの伸びしろが無くなったということでもある。 実際、作者である赤松健自身が「景太郎は成長して主人公をやめてしまった」と語っており、終盤は恋愛に迷いを抱える成瀬川なるが実質的な主人公となって進んでいく。 ●イチロー/キカイダー01→マリ/ビジンダー ([[キカイダー01]]) 『人造人間キカイダー』の続編では前作主人公のジロー/キカイダーの兄としてイチローが主人公を担当。 ジローの精神性が不評だったことを受け、完全無欠な頼れるヒーローとして活躍した。 更に、前作から続投していたジローが第2クール後半で降板((演じる伴大介氏が別番組『イナズマン』の主役に決定したため))したことから、イチローの新たなパートナーとしてマリが登場した。 しかし、物語の中心は次第に完全無欠なヒーローであるイチローよりも、悪の組織で開発されながら人間的な心を持ち、人間とロボットの間で苦悩するマリの方にシフト。 それでもしばらくイチローはマリをフォローする先輩戦士としてギリギリ立場を保っていたが、 終盤になるとほぼマリと敵キャラのワルダーのドラマが番組の中心を占めるようになり、イチローは脇役同然の立ち位置になってしまった。 毎話ラストのナレーションがマリについて語った後、取ってつけたように触れられるイチローの姿がかえって哀愁を誘う… どうやらこれはプロデューサーの吉川進氏とメインライターの長坂秀佳氏が次第にイチローのヒーロー性に疑問を感じるようになっていったことが原因の模様。 特に吉川氏はマリに力を入れていたようで、「終盤はほぼビジンダーが主役になっていた」と自ら認めている。 ●北明日香→崇徳上皇 (新デジタルデビルストーリー) 元々、前作で(半ば因果応報とは言え)悲劇的な末路を迎えた主人公中島朱実を救済するために執筆されたという経緯ゆえに新主人公たる明日香の立場は少々怪しかったのだが、 崇徳上皇が現世に復活して以降は完全に崇徳上皇が物語の中心人物となり、クライマックスでも本来悪役だったはずのルシファーがICBMで日本を滅ぼそうとする崇徳上皇に立ち向かうという、 もはや読者は誰を応援すればいいのかわからない主人公不在のラストバトルが繰り広げられ、エピローグはそれら殆どの後日談をスルーして、荒廃した世界で転生した中島朱実が最愛の少女白鷺弓子と再会する場面で幕を閉じた。((明日香は遠くニューヨークで災害から逃れるため避難してそこで出番を終え、アニメージュ文庫版後書きでは「ヒロインの一人と共に、権力者となったヒロインに追われ逃避行を続ける」という成長後のイメージシーンが綴られた。)) あとがきにおいても、 &bold(){「新デジタルを書きはじめたころは、明日香が主人公のはずでしたが、書き進むうちに、ぼくの心の中ではストクが、最も愛すべき主人公に変貌してゆきました」} と述懐されており、いかに自分が崇徳上皇に入れ込んでいたかという文章があとがきの大半を占めている。 **◎降格されたメインヒロイン ●三宅しのぶ→ラム ([[うる星やつら]]) 実は一話限りのゲストキャラだったラムちゃん。 流れとしては上述の『Dr.スランプ』と似たような物で、アニメ版では最初からラムちゃんがメインヒロインとして描かれている。 ●[[高橋律子]]→[[ゆきめ>ゆきめ(地獄先生ぬ~べ~)]] ([[地獄先生ぬ~べ~]]) ジャンプ漫画を代表する「単発ゲストから駆け上がった」メインヒロイン。 作者は1回きりのつもりで出したが、驚くほどの読者人気を得たことからレギュラーに昇格、本来のヒロインであるリツコ先生と三角関係の間柄となる。 その後マンネリを感じ始めた作者はゆきめを死亡させることにしたが、掲載後読者から嘆きの手紙が殺到。 さらにアニメ放送が決まり、「漫画で死んだ子がアニメには出ているというのは見る人が辛いだろう」という理由で漫画でも復活することになった。 律子は戻ってきたゆきめに引き続き恋のライバル宣言をしたものの、最終的には自ら身を引いている。 ●[[神楽坂明日菜]]→[[長谷川千雨]]、[[綾瀬夕映]] ([[魔法先生ネギま!]]) 学園祭辺りから怪しかったが、魔法世界で一気に空気化。立場的には重要なはずなのだが。 千雨はネギ先生の相談役になり、夕映は単独編がアニメ化され最終回のメインキャラに。 更に偽者と刷り変えられた事に半年以上気付かれなかった不遇な扱い……。 さらに言えば、最終話時点で主人公とのフラグが&bold(){明確に折れている唯一の人}。 念のために補足するとある事情からネギとは血縁関係であると思われ、下手すると叔母か義姉にあたる関係となる可能性がある。 一応単行本版では「明日菜達の卒業式」までが本編で、夕映アフターは「可能性の一つ・ボーナストラック」と扱われているが。 &bold(){そして「[[パラレルワールド]]の続編」と言う扱いである『[[UQ HOLDER!]]』においてネギま!正史の未来ではネギと千雨が結婚している事が確定した。} 更に「UQ」の最終回では&bold(){明日菜、千雨、夕映の3人を含めた複数のヒロインと子供まで作っているハーレムエンドを迎えている。} (ただしこれは「UQ」のラスボスであるヨルダにネギを救うために取り込まれた関係上、ヨルダの中で長い時間を共に過ごしていたという事情がある) ● 瀬名マリア→真中有紀 (最上の命医) 主人公である西條命をサポートする役回りとして最初はマリア視点が多く、マリアから命へのほのかな好意もあったが、 中盤以降、命への好意を自覚した有紀の出番が増えて彼女の視点が中心に。 第二部『最上の明医』最終話では命と有紀が結婚し新婚旅行に行ったことが判明した。 //● [[七瀬美雪>七瀬美雪(金田一少年の事件簿)]]→葉山まりん //([[金田一少年の事件簿]]) //美雪がチーフパーサーになったため、今までのように交流はできず、代わりにまりんが登場した。 //ただ一部の噂によるとまりんは[[あの悪魔>高遠遙一]]が[[明智>明智健悟]]の[[過>明智警部の事件簿]][[去>雪夜叉伝説殺人事件(金田一少年の事件簿)]][[の>異人館ホテル殺人事件(金田一少年の事件簿)]][[事>金田一少年の殺人(金田一少年の事件簿)]][[件>蝋人形城殺人事件(金田一少年の事件簿)]][[を基に創作したキャラクター>結崎ひよの]]の可能性が高いらしいが…。 //金田一にとって大事なのは美雪のままだし、美雪からまりんに心移りしたわけでもない。ついでに予想についてはどうせそんなところだろうって言われてるだけで、確定情報でもないし、可能性が高いわけでもない。 // //●スノウ→ドロシー //([[MÄR-メルヘヴン->MAR]]) //原作ではどちらかというとスノウ側がメインヒロインという扱いだったのだが、アニメ版ではドロシーに関する描写が強化される。 //スノウは&bold(){消滅する}という原作と異なる結末を迎えた一方、ドロシーは最終話において主人公との別れの前に涙の口付けを交わすアニオリ展開を披露した。 //原作とアニメでメインヒロインが異なるということでは **◎特殊な例 ●アイアンマン→キャプテンアメリカ 『Tales of Suspense』→『キャプテンアメリカ』 現在は[[実写映画シリーズ>マーベル・シネマティック・ユニバース]]によって、すっかりと日本でもお馴染みになったMARVELの二大ヒーロー。 親友にしてライバルと、お向かいの[[蝙蝠男>バットマン(人物)]]と[[鋼鉄の男>スーパーマン(人物)]]の様な関係にある二人だが、更にはメタ的な因縁も抱えている。 先ず、アイアンマンが誕生したのは1963年の『Tales of Suspense』誌39号のこと。 キャプテンアメリカが誕生したのは1941年で、アイアンマンの誕生した当時は連載がとっくの昔に終了していた“過去のヒーロー”であり、本来は共演する筈が無かった二人であった。 実はMARVELは戦中~戦後間もなくの時期にヒーロー路線を捨てて怪奇コミック専門のブランドになっていたのだが、この路線が50年代までに行き詰まり、 ベトナム戦争真っ盛りの60年代初めに再びヒーロー路線に回帰すると共に生み出されたのが、 ファンタスティック4やスパイダーマン、ハルクやX-MENにアイアンマンという新たな世代のヒーロー達だったのである。 アイアンマンの誕生した『Tales of Suspense』も、その名の様に元は怪奇や犯罪を描いた誌面だったのだが、アイアンマンの誕生によって実質的な個人誌へとリニューアルされる。 そして、アイアンマンの活躍する物語に&bold(){懐かしのヒーロー}としてゲストとして復活登場したのがキャプテンアメリカだったのである。 片や第二次世界大戦、片や[[ベトナム戦争]]と、奇しくも現実の戦争を誕生理由にした、アメリカの夢と欺瞞を背負ったキャラクター同士の邂逅は意外な結果をもたらす。 何と、読者は20号も続いていたアイアンマンよりも復活したキャップを支持……&bold(){ついには『Tales of Suspense』誌の主役の座を奪われてしまう}のだった。((その後『Tales of Suspense』誌は99号をもって終了。100号から正式に『キャプテンアメリカ』誌に。)) ……一応、1968年に今度は個人タイトル『アイアンマン』として復活し、共に[[アベンジャーズ>アベンジャーズ(2012年の映画)]]の一員となる等、同時代のヒーロー同士として活動し始めたのだったが……。 実写映画版以降はアイアンマンの方が知名度や人気を得ているが、コミック時代は破滅型ヒーローの代名詞とされる等、ヒーローの中のヒーローたるキャップの陰の様な立ち位置だったのだ。 尚、実写映画等を経て立場が逆転したのも蝙蝠男に似ている社長であった(バッツは悪い立場になろうが破滅しなかったが)。 ●[[橘純一]]→[[桜井梨穂子]] ([[アマガミSS]]) 梨穂子編でのみ突如本来の主人公であるはずの[[変態紳士]]から梨穂子に主人公が交代してしまう。 この事は次回予告でもネタにされた。 当たり前だが梨穂子編終了後に変態紳士は主人公に復帰している。 //一時的な降格ならこっちの方が適確かなと ●ボーンナム→グリムレン (グレート魔法大作戦) 全体像としてはシリーズの変遷に伴う世代交代なのだが、ちょっと複雑な事情があるので記載。 まずシリーズ初代の『魔法大作戦』は、屈強な戦士ガイン、正統派美少女魔法使いチッタ、 剣術を修めた竜人ミヤモト、死霊を操る呪術師ボーンナムの4人からプレイヤーキャラを選ぶシステムであった。 ストーリー上この4人は全員が並列して同格の主人公という扱いであり、 『魔法大作戦』から1年後のできごとである次作『疾風魔法大作戦』(以下『疾風』)にも揃って再登場した。 その後の『グレート魔法大作戦』(以下『グレ魔』)は『疾風』から50年あまりが過ぎた時代((エイティングのホームページに残されている記述によると、ミヤモトは疾風の時点で68歳、グレ魔の時点で122歳になっている。))の物語であり、メインキャラクターはミヤモトだけが続投し、 ガイン、チッタ、ボーンナムのポジションは新キャラの戦士ソロバン、魔導師カルテ、呪術師グリムレンがそれぞれ務めることとなった。 そういうわけでグレ魔の時代設定ではミヤモト以外の3人はもはや過去の人、と思いきや、&font(b){ガインとチッタの2人が隠しキャラとして参戦}する。 一方で、ボーンナムに関してはゲーム中でまったく姿を確認することができず、&font(b){シリーズの正当な続編においてボーンナムが一人だけハブられる}状況になってしまった。 そして、どのような経緯でこの事態が出来したのかについて、 グレ魔のゲーム中においても、エイティング公式HPなど外部メディアにおいても触れられることはなく、背景事情はプレイヤーが推測したり妄想したりするしかない状態である。 なお、上述の通り、&bold(){シリーズの正当な続編}とわざわざ表記したのは、 エイティングの作品『[[バトルガレッガ]]』および『アームドポリスバトライダー』において、ガインたち4人が揃ってゲストキャラとして出演しているため。 これもあってガインたちは4人で1組という認識がおおむね共有されており、グレ魔でボーンナムがリストラされたことにショックを受けたファンもいたようだ。 ●二階堂マリ→ビビンバ ([[キン肉マン>キン肉マン(漫画)]]) ヒロイン交代劇の中でもかなり事情がこじれたパターン。 原作では二階堂マリは最初期のキン肉マンの憧れの人として登場した保育士のお姉さんであり、第20回超人オリンピック編あたりまではキン肉マンの応援したりと、 相応にメインヒロインとして描かれていたのだが、あまり深い関係になることもなく次第にフェードアウト。 すっかりマリの出番がなくなった後、新しいヒロインとして登場したのがキン肉族のライバルであるホルモン族出身のビビンバなのだが、 結局マリ同様深い関係になることもなくフェードアウト((最後に本格的な出番があった「第21回超人オリンピック編」では残虐超人として鍛えられたウォーズマンを本来の心優しい超人に戻すきっかけを与えるポジションを担当しており、キン肉マンそっちのけでウォーズマンを応援し続ける有様だったため、もはや「ウォーズマンのヒロイン」という方が正しいような状況だった))。 それも惜しいことに、キン肉マン人気を不動のものとした7人の[[悪魔超人]]編のあたりから殆ど出番がなくなってしまったため、 微弱な恋愛パワーしかもっていなかった2人はアイドル超人たちの友情パワーの前に消えることとなった。 その一方でアニメでは最初期から一貫してマリが一途なヒロインとして描かれ、きちんと恋人関係を築くまでに至っており、&bold(){ビビンバにはアニメに登場すらしなかった((一応劇場版には登場しているがアニメ本編とはかかわりのないゲストヒロイン扱い))。} アニメ版キン肉マンは&s(){尺稼ぎに便利だからか}キン骨マンやナチグロンといった原作でフェードアウトしていた初期キャラをレギュラーキャラとして活用しており、 あまりヒロインとして活用できなかった中途参加キャラのビビンバよりも初期キャラのマリを尊重しようとしていたのだろう。 原作では2人とも出番がなくなってしまったものの、以上の経緯から当時の読者/視聴者には、 &bold(){「ビビンバが出なくなった後もアニメではマリがヒロインポジションについているし、結局キン肉マンは元の鞘に収まったのだろう」}という印象が定着していた。 ……しかし面倒なことに、原作の旧シリーズ最終章にあたる「王位争奪戦」の後半で、 それまで影も形もなかったビビンバがしれっと「キン肉マンと相思相愛のメインヒロイン」のような扱いで唐突に再登場するというゆでイズムが発生する。 当時の多くの読者が「今更ビビンバとくっつくの?」と困惑したが、それ以上に困惑したのがアニメスタッフ。 それまでアニメでは長いことマリにヒロインポジションを担当させていたので矛盾が生じるのは当然として、そもそも&bold(){ビビンバはアニメには登場すらしていないのだ。} 結局アニメのビビンバは&bold(){「キン肉マンを応援する妹分の幼馴染の新キャラ」}と言う形で強引に登場させ、 キン肉マンはマリと、ビビンバは改心したラスボスのフェニックスマンと結ばれるという形でオチを付けた。 ……そしてさらに面倒なことに、初代キン肉マンが終わってから10年以上経過してから2世漫画のさきがけ[[キン肉マンⅡ世]]が連載開始。 キン肉マンとビビンバとの息子であるキン肉万太郎が主人公となったのだが、&bold(){当然キン肉マンがマリと結ばれた旧アニメとは繋がっていない。} そのためアニメだけ追っかけていると「キン肉マンはマリと結婚したはずでは?」という疑問にぶち当たることに…… ●T.J./レッドターボレンジャー→[[アンドロス/レッドスペースレンジャー]] ([[パワーレンジャーシリーズ]]) 『[[スーパー戦隊シリーズ]]』の北米リメイク版であるパワーレンジャーシリーズの、 それぞれシーズン5『[[パワーレンジャー・ターボ]]』とシーズン6『パワーレンジャー・イン・スペース』にて主人公を務めた2人。 それぞれ原典におけるレッドレーサーとメガレッドに相当する。 『ターボ』の初代レッドであった[[トミー> トミー・オリバー(パワーレンジャー)]]の降板に伴い、後任主人公として登場したT.J.だったが、 現在でもシリーズの顔役を務めるほどの大人気キャラであるトミーの離脱は古参ファン離れを招き、 元々低迷気味だった人気が更に低下して「次作でパワーレンジャーは打ち切り」と宣告されてしまう。 結果、ファイナルシーズンとして制作された『イン・スペース』では新レッドとしてアンドロスが登場し、 T.J.は『ターボ』最終話で戦線離脱したジャスティンに代わってブルーとなり、サブキャラに降格。縦のシナリオはアンドロスがほぼ一手に担った。 しかし、アンドロスが「シリーズでも屈指の戦闘能力を誇るがメンタルは極めて未熟」というキャラだったのに対し、T.J.はどちらかと言うと落ち着いた性格だったため、 アンドロスをフォローする形で活躍することで「実力は一歩劣るが精神的には成熟したリーダー」として、主人公とは違った方面で支持されることとなった。 アンドロスの方も主人公としてしっかり人気を獲得し、作品自体の完成度もあってシリーズの打ち切りは回避されたのだった。 &s(){もっとも、その後レッドターボレンジャーはT.J.が正式な変身者とされることが多くなったため、トミーとの関係性があまりクローズアップされず、&br()そのT.J.もブルー時代の方が人気ということで、歴代レッドの中でも若干不遇な立ち位置になってしまったが…} **◎関連項目 ●[[本家より有名になったスピンオフ作品]] 本編の主役より[[スピンオフ]]の主役の方が有名になった場合。 ●[[世代交代]] 主人公の座を降りることがさほど悪い意味ととられない場合はこう呼ばれる。 ●[[退場(創作)]] 降格どころか、主役やメインヒロインを譲り、その後作中に出て来なくなるというケースも…。 追記・修正の[[役割は奪われたのだ>犠牲になったのだ]]…新たなる主役/メインヒロインにな…。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,33) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }
&font(#6495ED){登録日}:2009/10/04 Sun 18:28:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 主役/メインヒロイン降格とは、文字通り主人公や[[メインヒロイン]]がその役割から格下げされる事、または途中で変更する事。[[主人公補正]]が働いていないとも言える。 *概要 主人公は単なる1キャラクターに、メインヒロインはサブヒロインになり、酷い場合は[[モブ>モブキャラ]]…否、存在価値皆無に成り下がり、酷過ぎると[[キャラそのものが消えていたりする。>空気]] 理由としては、 ・シナリオの都合 ・[[人気投票]]の結果 ・制作側のキャラ贔屓 ・[[路線>路線変更(連載漫画)]][[変更>路線変更(特撮)]] ・[[世代交代]] ・作者やアニメスタッフの力不足 …など多岐にわたる。 まあ[[ロボット]]ものの場合は[[有名な救済手段>スパロボ補正]]があるが。 ストーリー終盤で主人公が死ぬ場合は"降格"とは言わない。 降格までは行かずとも、サブキャラクターに焦点が当たる場面が増え、事実上の複数主人公体制に移行する場合もある。 なお、この手の話は非常に個人的な主観も混じる可能性がありますので、むやみやたらに追加しないようにお願いします。 ●目次 #contents *一覧 **◎降格された主人公 ●ビン坊(ビンボー・ザ・ドッグ)→ベティ・ブープ アニメ史最古の降格例。 ビン坊は1930年代のフライシャー・スタジオの『トーカートゥーン』シリーズのスターであったが、 彼のガールフレンドであったベティ・ブープの人気が徐々に高まり&s(){ついでに犬に人間のガールフレンドがいるという設定が獣姦を示唆すると抗議が起き始めたため} ビン坊は脇役へと追いやられ、シリーズはベティ・ブープを主役とする形式になった。 ●松野家の6つ子→イヤミ、チビ太 (おそ松くん) 最初は6つ子が賑やかに駆け回るドタバタコメディだったのだが、イヤミら濃いキャラが続々出てきたせいでギャグ面で「ツッコミ」・「一般人」的な感じに後退。 『オバケのQ太郎』とのコラボ回でメインがチビ太になったり、連載後半でストーリーが「パロディ」・「冒険」面により出すと主役回がさらに減少(ある事はあったが)。 イヤミとバカボンのパパが共演した『[[週刊少年サンデー]]』編[[最終話>最終回]](掲載は別冊少年サンデー)を経て、『週刊少年キング』編ではイヤミが主役級(いじられ・オチ要員ともいう)に昇格した。 そして「イヤミ・チビ太推し」はカラー版『おそ松くん』でさらに強まり、アニメ版終了後のバカボンとのコラボ編では主人公なのに6つ子がちょっとしか出演せず。 [[ボンボン>コミックボンボン]]版ではサンデー版中盤くらいに主役度が戻ったが。 恐らく主役降格の最初期。つまり『[[おそ松さん]]』くらいのキャラ付けがないと、6つ子はイヤミ達に勝てなかったという事で…。 ●バカボン→[[バカボンのパパ]] (天才バカボン) 最初期にはタイトル通りバカボンが主役のドタバタ漫画だったが、それも初期のみで、 赤塚曰く「書いている内にパパの方が面白くなっちゃった」との理由で思考回路が振り切れているパパを主人公にしたシュールでブラックなギャグ漫画に。((しかし、赤塚自身は生前に雑誌などのコメントで異説(馬鹿なボンボン、バガボンド(vagabond)=放浪者、天才=ハジメちゃんとバカ=バカボンのパパとボンボン息子=バカボンの3人合わせて「天才バカボン」とした説、など)も唱えておりタイトルにはパパも含まれているという解釈もできなくはない。)) 赤塚の[[弟子>弟子(属性)]]が連載中の第2部『少年バカボン』ではパパが思いっ切り「主役交代なのだ!!」と発言している。 ●[[則巻千兵衛]]→[[則巻アラレ]] ([[Dr.スランプ>Dr.スランプ(Dr.SLUMP)]]) 第4話まではオッサン博士の千兵衛が主人公であり、タイトルの「Dr.スランプ」も彼のことを指しているのだが、 編集部の意向から本来は一発キャラのはずだった千兵衛作のアンドロイド、アラレちゃんが主役に昇格し、その結果大ヒット作となった。 ちなみにアニメ版では「やっぱりワシが主人公」というキャラソンが出ていたりする。 ●[[孫悟空>孫悟空(ドラゴンボール)]]→[[孫悟飯]]→孫悟空 ([[ドラゴンボール>ドラゴンボール(DRAGON BALL)]]) [[セル>セル(ドラゴンボール)]]編を最後に孫悟空から息子である孫悟飯に主人公が交代する[[世代変更>世代交代]]が行われ、ハイスクール編と[[魔人ブウ]]編は名目上は悟飯が主人公となった。 しかし、途中から悟飯の扱いは目に見えて悪くなっていき、魔人ブウ編中盤からは、あの世から一時的にこの世に戻ってきた悟空が主人公の座に実質的に復帰。 魔人ブウ編以降の時系列を描いたシリーズ作品でも主人公は変わらず悟空であり、悟飯は準主人公枠くらいの、少し扱いの良いサブキャラくらいの立ち位置にされている。 作者にも悟飯は『&bold(){主人公として力不足}』と言われてしまっているが、悟飯の力不足と言うより、悟空の主人公としての力(キャラの濃さ)が強すぎたと言うべきか。 ●クリム・テイル→ミト・ジュエリア ([[マテリアル・パズル ゼロクロイツ>マテリアル・パズル]]) 物語当初は3人の主人公の1人として扱われていたが、ミトが登場してからは急速に影が薄くなり、 遂には作者コメントからも&bold(){「主人公ミト様で。さようならクリム」}と明言されてしまった。 とはいえ、作中の戦いをピンからキリまで見届けたが故に最終話である大役を任せられたのでその点は救いか。 ●[[シン・アスカ]]→[[キラ・ヤマト]] ([[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]) この手の話題ではほぼ間違いなく名前があがる、突然の主役交代の代表格。 ストーリーが後半に入る折り返し地点で、[[OP>OP・ED(アニメ)]]のタイトルバックが現主人公の[[シンの機体>インパルスガンダム]]から前主人公の[[キラの機体>ストライクフリーダムガンダム]]に前触れもなく変更。 『悪夢』でのインパルスによるフリーダムの撃墜回以降、誰の目にも明らかなほどにストーリーの主軸がシンが所属するミネルバ陣営からキラが所属するアークエンジェル陣営にシフトし、 シンの立ち位置も主人公からライバルに変わり、ストーリーの中心からシンは徐々にフェードアウト。 最終回ではキラではなく[[アスラン>アスラン・ザラ]]にほぼ一方的にやられ、実質蚊帳の外状態でラストを迎えるという転落ぶりであった。 EDテロップでも、主人公扱いの一番上から、最終的にキラはおろかストーリーを通じて準主人公扱いのアスランにも抜かれ、「主人公(笑)」とイジられる羽目に。 ちなみに、本編を再編集し、新規カットを加えたスペシャルエディションでは、語り部ポジションのアスランが一作目から通してEDテロップで一番上となっている。 そして、そのスペシャルエディションラストの新規作画部分では、 &bold(){中の人が本編放映中に雑誌インタビューで明言した「こういうEDにはして欲しくない」という展開を&color(red){完全再現}して終わる}というトドメまで刺されている。 ロボットアニメの代表格であるガンダムの、それもTVシリーズで起こった主役交代劇ということもあり、おそらく最も有名な主役降格の一例であろう。 シンも素行不良や問題ある言動が多かったため視聴者からの批判の声はあるキャラだったが、 「成長はしてほしかったが、ここまでしてほしかったわけではない」「タイトルバックまで変更するなら最初からキラかアスランが主人公で良かった」と批判の声が相次いだ。 ただ、流石にあんまりだと思われたのか、公式ノベライズでは要所要所にシンの心理描写などが足されている他、 『[[スパロボ>スーパーロボット大戦シリーズ]]』等の外部出演では最後まで主人公として扱われるなど優遇される傾向にあるなど、メディアミックスでフォローされているのが救いか。 ただし、本編を観てもらえばわかるが序盤~中盤はシンが主人公として話が進んでいたかと言われると&bold(){そうではなく}、はっきり言うと&bold(){早い段階でほぼアスラン視点で話が進んでおり}、そこにキラやシンが主軸の話や活躍が挟まれるといった構成になっているため、シンは確かに重要キャラではあるが&bold(){言われているイメージ程主人公をしているというわけではなかったりする。} なので、突然の主人公降格というよりも重要キャラの一人に話のスポットライトが当たらなくなっていったと言った方が正しいかもしれない。 尚、監督は放送終了後のインタビューにおいて「一つの物語に三軸の主人公を据えて、三つの視点から描く事に挑戦してみたかった」「『DESTINY』の最初の段階でシンを主役で最後まで進めるのは難しいなと思っちゃったんですね。なので、両澤(『DESTINY』のメインライター)は早々にアスランに物語の軸を切り替えてましたし、僕は僕でキラに軸を切り替えていた」と語っているため、製作陣からすると当初からシンはあくまで主人公格の一人であって彼だけが主人公というわけではないという認識だったようだ。 そして20年ぶりに公開された[[劇場作品>機動戦士ガンダムSEED FREEDOM]]で彼らの扱いと評価は大きく変わることとなる。 ●ゴリ→スペクトルマン (宇宙猿人ゴリ⇒宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン⇒スペクトルマン) 最初から「ゴリ=悪役」「スペクトルマン=ヒーロー」という形式の作品であり、要は『[[ゴジラ]]』等の怪獣映画のタイトルみたいな考えだったのだろう。 しかし、スポンサーから「タイトルが悪役の名前なのは如何なものか」と言われてタイトルが変わっていったのだとか。 ●[[ミカヤ>ミカヤ(FE)]]→[[アイク>アイク(FE)]] ([[ファイアーエムブレム 暁の女神]]) 1部では主人公として描かれたが2部以降は影が薄くなり、最終的に[[ラスボス]]にトドメを刺す等主役らしい役割は前作主人公のアイクに持っていかれてしまった。 ただ、暁の女神のシナリオは4部構成で部ごとに主人公が切り替わるため元々そういう役割のキャラとして設定されていた節もある。 その後の外部出演では一貫して暁の女神主人公として扱われているため扱いはいい方である。 ●[[アレックス>アレックス(ストリートファイター)]]→[[リュウ>リュウ(ストリートファイター)]] ([[ストリートファイターⅢ>ストリートファイターⅢ 3rd STRIKE]]) 1st、2ndでは1Pカーソルでさえリュウに譲る始末で、「主人公(笑)」の語源。 『[[カプエス2>CAPCOM vs. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001]]』ではユンにストⅢ代表の立場を奪われ、『[[ストリートファイターⅣ]]』シリーズのプロデューサーにすらはっきり「出しません」とまで宣告された。 但し、『[[カプコンファイティングジャム]]』や『[[タツノコ VS.CAPCOM]]』ではストⅢ代表で出場した他、ストⅤでDLCとして復活参戦を遂げる等、完全に忘れ去られてるわけではない。 //扱いが良いか悪いかで言えばVもDLC追加とかで良いとも言い切れない ●[[剣鉄也]]→[[兜甲児]] ([[グレートマジンガー>グレートマジンガー(アニメ)]]) 作品終盤は鉄也が兜一家に嫉妬し連携を無視するわでピンチになる。最終話に至っては番組が半分過ぎるまで気絶していた。 先述の『ガンダムSEED DESTINY』と違い元の主人公がひねたため、相対的には戻ったと言った方が正しい。 実際好意的に協力した永井豪の[[漫画]]版ではしっかり[[ダブル主人公>ダブル主人公(創作)]]で見せ場はちゃんと鉄也がとっている。 アニメ以上にひねてしまった[[桜多吾作版>グレートマジンガー(桜多吾作版)]]では、敵本拠地に特攻して戦死するなど悲劇的展開がなされているが、 ちゃんと最初から最後まで主人公としての面目を一貫している。 ●レイ・マクドガル→[[溝口誠]] ([[ファイターズヒストリー]]) デコゲーの主人公にしてはイマイチインパクトに欠けるのに対し、溝口の見た目や存在感の大きさ等から逆に溝口が主人公と勘違いされてしまった。 そして[[SFC>スーパーファミコン]]で発売された「溝口危機一髪!」では容量の都合上、パンクロッカー、ムエタイ兄ちゃん、キザな体操選手、そしてジャーマン親父共々リストラされてしまった。 ちなみに[[コミックゲーメスト>ゲーメスト]]で連載されてた漫画版『ダイナマイト』でも溝口(と李典徳)に主役の座を奪われている。 ●リュウ・カン→スコーピオン、サブゼロ ([[モータルコンバット]]) [[アメリカ人>アメリカ人(属性)]]には[[忍者]]キャラが人気な為か、彼よりもスコーピオン、サブゼロの二人の忍者キャラクターに人気が集まり、影が薄くなってしまった。 デッドリーアライアンスでは殺害されて出場できず、ディセプションでは隠しキャラ扱い。 更に9では師匠の雷電と仲違いした末に戦死し、次作のXに至っては敵側の傀儡として操られ、終始悪役でいつづけるという有様に…。 しかも最近では、初期カーソルはスコーピオンに合わせられている他、9、X、11ではスコーピオンが主役の如く表紙を飾っており、 更に「インジャスティス」にもDLCキャラとして参戦。後に制作されたアニメや実写映画でも彼が主人公を務めている。 今ではMKシリーズの主人公はスコーピオンのイメージが強くなってしまった…。 更にサブゼロに至ってはスピンオフ作品『ミソロジーサブゼロ』が製作され、そちらで主役になっている他、『インジャスティス2』にもゲスト参戦。 とは言えリュウ・カン自体の扱いが悪いかと言えばそうではなく、前述のアニメや映画でも脇役とはいえしっかり活躍しており、 更にモータルコンバット11では名実ともに主人公とし大きな活躍を見せている(特にストーリー最終盤)。 ●ハム・グレイヴィ→ポパイ (シンブル・シアタ) 1910年代に存在した[[アメリカ>アメリカ合衆国]]新聞漫画の主人公。ごく普通の青年で、恋人の名は&b(){オリーブ}。 10年ほど主役を務めていたのだが、ある回で登場した&b(){何をやっても死なない、[[ほうれん草]]が大好きな水兵}というサブキャラがその斬新さから大受けし、 ついにハムはその水兵ことポパイに漫画の主役の座を乗っ取られ、オリーブも奪われてしまう。 漫画のタイトルも&b(){ポパイ}となり、その水兵はアメリカを代表するキャラクターとして世界中の人気者となった。 主役の座を降ろされたハムはサブキャラとして再登場することもなく、今では彼の人となりを知る者もいない。 ●流星王ギンガ→龍征皇子シグマ ([[神羅万象チョコ]] 第13章流星の皇子) 流星の皇子は全4弾構成の章なのだが、第3弾から主人公がギンガからシグマに変わって物語が展開される。 第2弾の時点でシグマに主人公が変わるような雰囲気が準備されているため、製作的には主人公交代と言うよりもW主人公構成という意図で作っていた事が分かる。 前章までの神羅万象において主人公交代と言う展開は行われたことがなかったので、実験的な意味合いもあったのかもしれない。 ただし、シリーズ全章の集合絵などの場面では、基本的にギンガが顔を出す事が殆どである。 ●山田のぼる→山田のの子 (となりのやまだ君) 1991年に朝日新聞で連載が始まったいしいひさいち作の生活[[4コマ漫画]]の主人公で、平凡な眼鏡中学生。 最初は彼の学校生活を中心にして、家族(特に女性陣)のぐだぐだライフ等をサブに描いていたが、 妹のグータラ小学生のの子の学校生活やのの子の自堕落な担任の人気が上がっていき相対的に地位が低下。 結局連載開始から6年後に一部サブキャラの設定が変更された『ののちゃん』へと模様替えされてしまい、現在でも続いている。 その後ジブリ作品として『ホーホケキョ となりの山田くん』が制作されたが、そっちはそっちでメインの座を両親と祖母に取られている(一応のぼるの話もあるが)。 ただ『となりのやまだ君』は全編通して山田家の面々を中心としたドタバタ[[群像劇]]の色合いが濃くのぼるは初期の頃からそれほど出番が多い訳ではない。 むしろ初期は子供二人より両親の方がよっぽど出番が多い。((参考までに『やまだ君』の初期100本における登場回数を挙げると、母まつこが72回・父たかしが59回に対してのぼるは34回・のの子は25回。)) また、のぼるは単行本の登場人物紹介でも特に主人公と書かれてはいなかったりする。 要するに、のぼるの扱いは最初期から単独主人公のそれとは言いがたく、そもそも&bold(){別に主人公ではなかった}可能性すらある。 「のぼるが降格した」というよりは「のの子が昇格した」と考える方が正しいのかもしれない。 そもそも元々のタイトルは『おじゃまんが山田くん』を意識してつけられたものであり、特定の人物を指しているものではない。 ●シーザー・ガブリエル、シュガー・プラム、レパード・ソリッド→クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ (エロイカより愛をこめて) 1976年にスタートした青池保子作の少女漫画で、恐らく最速の主役交代劇。 「エロイカ」と呼ばれる同性愛者の怪盗ドリアン・レッド・グローリア伯爵を中心にした騒動を描いている。 第一話では伯爵を追う側の「主人公」として、ひょんなことから[[超能力]]を得た3人の青年が登場し、伯爵がその一人シーザーにべたぼれするなんて展開が描かれていた。 だが作者の[[スパイ]]映画好き等から、第2話でNATOの情報将校エーベルバッハ少佐が登場。 そしたら一気に3人組は影も形もなくなり、伯爵と少佐が行く先々でかち合うのが定番となり現在まで続いている。 ●灼熱騎士ガンダムF91→騎士ガンダムGP01 ([[SDガンダム外伝 聖機兵物語>聖機兵物語編(SDガンダム外伝)]]) 前章の「[[円卓の騎士>円卓の騎士編(SDガンダム外伝)]]」の一員でもあったF91が聖機兵ガンレックスの操者に選ばれた主役だったが、 第一弾のラストバトルで負傷する形で退場して第二弾からは重騎士GP02の従者であるGP01に主役交代した。 なおゲーム版では、GP01が聖機兵ガンレックスを飛べるように進化させて聖機兵ルーンレックスを倒し、 その力を得て真聖機兵ガンレックスαに進化させる正史ルートだけではなく、F91が主役のIFルートも設けられている。 IFルートでは聖機兵ガンレックスは機能停止してしまい進化することもなく聖機兵ルーンレックスの力を得ることもないが、 [[スペリオルドラゴン]]から''寿命半分を犠牲''に''魂の半分''をガンレックスに捧げれば再び乗れるようになると提案されたF91はそれを承諾し、 スペリオルドラゴンの力とF91の魂により進化した「紅の真聖機兵」が誕生する。 ●立花みかん→母親 (あたしんち) 原作では当初みかん視点の話が中心だったが、連載が進むにつれて他の登場人物メインの話が増加していった。 アニメでのクレジット順は母→みかんの順になっている。 ●水原祐太→[[傀]] (むこうぶち) 当初は重鎮のプロ雀士安永萬の下で研修中の有望な若手雀士水原祐太の成長物語とする予定だったが、 4話以降はミステリアスな存在である傀を主役とした話へと変わり祐太は影も形もなくなった。 しかし後に再登場し、母の死を機に西の方へ旅に出ており久々に東京へ帰ってきたということにされた。 安永曰く「可愛げのない方向」へと雰囲気も変わっており、傀と卓を囲んで肉薄し名前を聞かれるなど大きくスポットが当てられた。 その後は時たま登場しては成長した姿を見せる準主人公という形で、祐太の物語が再開している。 しかし整ったルックスや実力に反して人気は芳しくないようで、MJとのコラボ枠にも祐太を押しのける形で一本ハゲのオッサンが選ばれている。 //●[[テリー・ボガード]]→[[ロック・ハワード]] //([[餓狼伝説]]) //リアルバウト餓狼伝説にてテリーとギースの物語が幕を閉じたため、10年後の餓狼MOWにてテリーの養子にしてギースの実子たるロック・ハワードに世代交代。 //華々しくデビューを飾ったものの、シリーズはなんとここで打ち切り。EDにてラスボスにすべてはここから始まるのだ…と言われたにもかかわらず、餓狼本編よりKOFなどの客演が多くなる始末であった。 //そういうのは降格とは言いません。話がどうあれ主役は交代されています。 // //●[[覇王丸]] //([[サムライスピリッツ]]シリーズ) //宮本武蔵をモチーフにした、サムライスピリッツシリーズの元祖大斬り。 //彼の場合は事情が少し特殊で、一応主人公ではあるのだが物語の本筋に絡まない場合が多い。 //そのため、斬九朗無双剣→[[緋雨閑丸]]、天草降臨→[[風間火月]]、零→[[徳川慶寅]]など、暫定的に主人公を譲る場合がある。 //ゲームとしての主人公は恐らく彼で間違いないのだが、ストーリー上は上記の面々が主役を張るパターンがある。 //主人公は彼で間違いない。と言われている通り降格などはされていないとちゃんと考えられていますね。 ●浦島景太郎→成瀬川なる (ラブひな) 幼い頃の約束を果たすために東大のみを受験し続ける浪人生が突如女子寮の管理人に就任し、恋の成就と東大合格を目指す姿を描くラブコメ。 終盤に差し掛かった頃に景太郎は東大に合格し、更に考古学者になるための留学も果たす。 『ラブひな』は日常系ではなく、あくまで変化を描く作品である。 東大に合格し夢に向かって歩き出した景太郎は、言い換えれば作品の中心で変化していけるだけの伸びしろが無くなったということでもある。 実際、作者である赤松健自身が「景太郎は成長して主人公をやめてしまった」と語っており、終盤は恋愛に迷いを抱える成瀬川なるが実質的な主人公となって進んでいく。 ●イチロー/キカイダー01→マリ/ビジンダー ([[キカイダー01]]) 『人造人間キカイダー』の続編では前作主人公のジロー/キカイダーの兄としてイチローが主人公を担当。 ジローの精神性が不評だったことを受け、完全無欠な頼れるヒーローとして活躍した。 更に、前作から続投していたジローが第2クール後半で降板((演じる伴大介氏が別番組『イナズマン』の主役に決定したため))したことから、イチローの新たなパートナーとしてマリが登場した。 しかし、物語の中心は次第に完全無欠なヒーローであるイチローよりも、悪の組織で開発されながら人間的な心を持ち、人間とロボットの間で苦悩するマリの方にシフト。 それでもしばらくイチローはマリをフォローする先輩戦士としてギリギリ立場を保っていたが、 終盤になるとほぼマリと敵キャラのワルダーのドラマが番組の中心を占めるようになり、イチローは脇役同然の立ち位置になってしまった。 毎話ラストのナレーションがマリについて語った後、取ってつけたように触れられるイチローの姿がかえって哀愁を誘う… どうやらこれはプロデューサーの吉川進氏とメインライターの長坂秀佳氏が次第にイチローのヒーロー性に疑問を感じるようになっていったことが原因の模様。 特に吉川氏はマリに力を入れていたようで、「終盤はほぼビジンダーが主役になっていた」と自ら認めている。 ●北明日香→崇徳上皇 (新デジタルデビルストーリー) 元々、前作で(半ば因果応報とは言え)悲劇的な末路を迎えた主人公中島朱実を救済するために執筆されたという経緯ゆえに新主人公たる明日香の立場は少々怪しかったのだが、 崇徳上皇が現世に復活して以降は完全に崇徳上皇が物語の中心人物となり、クライマックスでも本来悪役だったはずのルシファーがICBMで日本を滅ぼそうとする崇徳上皇に立ち向かうという、 もはや読者は誰を応援すればいいのかわからない主人公不在のラストバトルが繰り広げられ、エピローグはそれら殆どの後日談をスルーして、荒廃した世界で転生した中島朱実が最愛の少女白鷺弓子と再会する場面で幕を閉じた。((明日香は遠くニューヨークで災害から逃れるため避難してそこで出番を終え、アニメージュ文庫版後書きでは「ヒロインの一人と共に、権力者となったヒロインに追われ逃避行を続ける」という成長後のイメージシーンが綴られた。)) あとがきにおいても、 &bold(){「新デジタルを書きはじめたころは、明日香が主人公のはずでしたが、書き進むうちに、ぼくの心の中ではストクが、最も愛すべき主人公に変貌してゆきました」} と述懐されており、いかに自分が崇徳上皇に入れ込んでいたかという文章があとがきの大半を占めている。 **◎降格されたメインヒロイン ●三宅しのぶ→ラム ([[うる星やつら]]) 実は一話限りのゲストキャラだったラムちゃん。 流れとしては上述の『Dr.スランプ』と似たような物で、アニメ版では最初からラムちゃんがメインヒロインとして描かれている。 ●[[高橋律子]]→[[ゆきめ>ゆきめ(地獄先生ぬ~べ~)]] ([[地獄先生ぬ~べ~]]) ジャンプ漫画を代表する「単発ゲストから駆け上がった」メインヒロイン。 作者は1回きりのつもりで出したが、驚くほどの読者人気を得たことからレギュラーに昇格、本来のヒロインであるリツコ先生と三角関係の間柄となる。 その後マンネリを感じ始めた作者はゆきめを死亡させることにしたが、掲載後読者から嘆きの手紙が殺到。 さらにアニメ放送が決まり、「漫画で死んだ子がアニメには出ているというのは見る人が辛いだろう」という理由で漫画でも復活することになった。 律子は戻ってきたゆきめに引き続き恋のライバル宣言をしたものの、最終的には自ら身を引いている。 ●[[神楽坂明日菜]]→[[長谷川千雨]]、[[綾瀬夕映]] ([[魔法先生ネギま!]]) 学園祭辺りから怪しかったが、魔法世界で一気に空気化。立場的には重要なはずなのだが。 千雨はネギ先生の相談役になり、夕映は単独編がアニメ化され最終回のメインキャラに。 更に偽者と刷り変えられた事に半年以上気付かれなかった不遇な扱い……。 さらに言えば、最終話時点で主人公とのフラグが&bold(){明確に折れている唯一の人}。 念のために補足するとある事情からネギとは血縁関係であると思われ、下手すると叔母か義姉にあたる関係となる可能性がある。 一応単行本版では「明日菜達の卒業式」までが本編で、夕映アフターは「可能性の一つ・ボーナストラック」と扱われているが。 &bold(){そして「[[パラレルワールド]]の続編」と言う扱いである『[[UQ HOLDER!]]』においてネギま!正史の未来ではネギと千雨が結婚している事が確定した。} 更に「UQ」の最終回では&bold(){明日菜、千雨、夕映の3人を含めた複数のヒロインと子供まで作っているハーレムエンドを迎えている。} (ただしこれは「UQ」のラスボスであるヨルダにネギを救うために取り込まれた関係上、ヨルダの中で長い時間を共に過ごしていたという事情がある) ● 瀬名マリア→真中有紀 (最上の命医) 主人公である西條命をサポートする役回りとして最初はマリア視点が多く、マリアから命へのほのかな好意もあったが、 中盤以降、命への好意を自覚した有紀の出番が増えて彼女の視点が中心に。 第二部『最上の明医』最終話では命と有紀が結婚し新婚旅行に行ったことが判明した。 //● [[七瀬美雪>七瀬美雪(金田一少年の事件簿)]]→葉山まりん //([[金田一少年の事件簿]]) //美雪がチーフパーサーになったため、今までのように交流はできず、代わりにまりんが登場した。 //ただ一部の噂によるとまりんは[[あの悪魔>高遠遙一]]が[[明智>明智健悟]]の[[過>明智警部の事件簿]][[去>雪夜叉伝説殺人事件(金田一少年の事件簿)]][[の>異人館ホテル殺人事件(金田一少年の事件簿)]][[事>金田一少年の殺人(金田一少年の事件簿)]][[件>蝋人形城殺人事件(金田一少年の事件簿)]][[を基に創作したキャラクター>結崎ひよの]]の可能性が高いらしいが…。 //金田一にとって大事なのは美雪のままだし、美雪からまりんに心移りしたわけでもない。ついでに予想についてはどうせそんなところだろうって言われてるだけで、確定情報でもないし、可能性が高いわけでもない。 // //●スノウ→ドロシー //([[MÄR-メルヘヴン->MAR]]) //原作ではどちらかというとスノウ側がメインヒロインという扱いだったのだが、アニメ版ではドロシーに関する描写が強化される。 //スノウは&bold(){消滅する}という原作と異なる結末を迎えた一方、ドロシーは最終話において主人公との別れの前に涙の口付けを交わすアニオリ展開を披露した。 //原作とアニメでメインヒロインが異なるということでは **◎特殊な例 ●アイアンマン→キャプテンアメリカ 『Tales of Suspense』→『キャプテンアメリカ』 現在は[[実写映画シリーズ>マーベル・シネマティック・ユニバース]]によって、すっかりと日本でもお馴染みになったMARVELの二大ヒーロー。 親友にしてライバルと、お向かいの[[蝙蝠男>バットマン(人物)]]と[[鋼鉄の男>スーパーマン(人物)]]の様な関係にある二人だが、更にはメタ的な因縁も抱えている。 先ず、アイアンマンが誕生したのは1963年の『Tales of Suspense』誌39号のこと。 キャプテンアメリカが誕生したのは1941年で、アイアンマンの誕生した当時は連載がとっくの昔に終了していた“過去のヒーロー”であり、本来は共演する筈が無かった二人であった。 実はMARVELは戦中~戦後間もなくの時期にヒーロー路線を捨てて怪奇コミック専門のブランドになっていたのだが、この路線が50年代までに行き詰まり、 ベトナム戦争真っ盛りの60年代初めに再びヒーロー路線に回帰すると共に生み出されたのが、 ファンタスティック4やスパイダーマン、ハルクやX-MENにアイアンマンという新たな世代のヒーロー達だったのである。 アイアンマンの誕生した『Tales of Suspense』も、その名の様に元は怪奇や犯罪を描いた誌面だったのだが、アイアンマンの誕生によって実質的な個人誌へとリニューアルされる。 そして、アイアンマンの活躍する物語に&bold(){懐かしのヒーロー}としてゲストとして復活登場したのがキャプテンアメリカだったのである。 片や第二次世界大戦、片や[[ベトナム戦争]]と、奇しくも現実の戦争を誕生理由にした、アメリカの夢と欺瞞を背負ったキャラクター同士の邂逅は意外な結果をもたらす。 何と、読者は20号も続いていたアイアンマンよりも復活したキャップを支持……&bold(){ついには『Tales of Suspense』誌の主役の座を奪われてしまう}のだった。((その後『Tales of Suspense』誌は99号をもって終了。100号から正式に『キャプテンアメリカ』誌に。)) ……一応、1968年に今度は個人タイトル『アイアンマン』として復活し、共に[[アベンジャーズ>アベンジャーズ(2012年の映画)]]の一員となる等、同時代のヒーロー同士として活動し始めたのだったが……。 実写映画版以降はアイアンマンの方が知名度や人気を得ているが、コミック時代は破滅型ヒーローの代名詞とされる等、ヒーローの中のヒーローたるキャップの陰の様な立ち位置だったのだ。 尚、実写映画等を経て立場が逆転したのも蝙蝠男に似ている社長であった(バッツは悪い立場になろうが破滅しなかったが)。 ●[[橘純一]]→[[桜井梨穂子]] ([[アマガミSS]]) 梨穂子編でのみ突如本来の主人公であるはずの[[変態紳士]]から梨穂子に主人公が交代してしまう。 この事は次回予告でもネタにされた。 当たり前だが梨穂子編終了後に変態紳士は主人公に復帰している。 //一時的な降格ならこっちの方が適確かなと ●ボーンナム→グリムレン (グレート魔法大作戦) 全体像としてはシリーズの変遷に伴う世代交代なのだが、ちょっと複雑な事情があるので記載。 まずシリーズ初代の『魔法大作戦』は、屈強な戦士ガイン、正統派美少女魔法使いチッタ、 剣術を修めた竜人ミヤモト、死霊を操る呪術師ボーンナムの4人からプレイヤーキャラを選ぶシステムであった。 ストーリー上この4人は全員が並列して同格の主人公という扱いであり、 『魔法大作戦』から1年後のできごとである次作『疾風魔法大作戦』(以下『疾風』)にも揃って再登場した。 その後の『グレート魔法大作戦』(以下『グレ魔』)は『疾風』から50年あまりが過ぎた時代((エイティングのホームページに残されている記述によると、ミヤモトは疾風の時点で68歳、グレ魔の時点で122歳になっている。))の物語であり、メインキャラクターはミヤモトだけが続投し、 ガイン、チッタ、ボーンナムのポジションは新キャラの戦士ソロバン、魔導師カルテ、呪術師グリムレンがそれぞれ務めることとなった。 そういうわけでグレ魔の時代設定ではミヤモト以外の3人はもはや過去の人、と思いきや、&font(b){ガインとチッタの2人が隠しキャラとして参戦}する。 一方で、ボーンナムに関してはゲーム中でまったく姿を確認することができず、&font(b){シリーズの正当な続編においてボーンナムが一人だけハブられる}状況になってしまった。 そして、どのような経緯でこの事態が出来したのかについて、 グレ魔のゲーム中においても、エイティング公式HPなど外部メディアにおいても触れられることはなく、背景事情はプレイヤーが推測したり妄想したりするしかない状態である。 なお、上述の通り、&bold(){シリーズの正当な続編}とわざわざ表記したのは、 エイティングの作品『[[バトルガレッガ]]』および『アームドポリスバトライダー』において、ガインたち4人が揃ってゲストキャラとして出演しているため。 これもあってガインたちは4人で1組という認識がおおむね共有されており、グレ魔でボーンナムがリストラされたことにショックを受けたファンもいたようだ。 ●二階堂マリ→ビビンバ ([[キン肉マン>キン肉マン(漫画)]]) ヒロイン交代劇の中でもかなり事情がこじれたパターン。 原作では二階堂マリは最初期のキン肉マンの憧れの人として登場した保育士のお姉さんであり、第20回超人オリンピック編あたりまではキン肉マンの応援したりと、 相応にメインヒロインとして描かれていたのだが、あまり深い関係になることもなく次第にフェードアウト。 すっかりマリの出番がなくなった後、新しいヒロインとして登場したのがキン肉族のライバルであるホルモン族出身のビビンバなのだが、 結局マリ同様深い関係になることもなくフェードアウト((最後に本格的な出番があった「第21回超人オリンピック編」では残虐超人として鍛えられたウォーズマンを本来の心優しい超人に戻すきっかけを与えるポジションを担当しており、キン肉マンそっちのけでウォーズマンを応援し続ける有様だったため、もはや「ウォーズマンのヒロイン」という方が正しいような状況だった))。 それも惜しいことに、キン肉マン人気を不動のものとした7人の[[悪魔超人]]編のあたりから殆ど出番がなくなってしまったため、 微弱な恋愛パワーしかもっていなかった2人はアイドル超人たちの友情パワーの前に消えることとなった。 その一方でアニメでは最初期から一貫してマリが一途なヒロインとして描かれ、きちんと恋人関係を築くまでに至っており、&bold(){ビビンバにはアニメに登場すらしなかった((一応劇場版には登場しているがアニメ本編とはかかわりのないゲストヒロイン扱い))。} アニメ版キン肉マンは&s(){尺稼ぎに便利だからか}キン骨マンやナチグロンといった原作でフェードアウトしていた初期キャラをレギュラーキャラとして活用しており、 あまりヒロインとして活用できなかった中途参加キャラのビビンバよりも初期キャラのマリを尊重しようとしていたのだろう。 原作では2人とも出番がなくなってしまったものの、以上の経緯から当時の読者/視聴者には、 &bold(){「ビビンバが出なくなった後もアニメではマリがヒロインポジションについているし、結局キン肉マンは元の鞘に収まったのだろう」}という印象が定着していた。 ……しかし面倒なことに、原作の旧シリーズ最終章にあたる「王位争奪戦」の後半で、 それまで影も形もなかったビビンバがしれっと「キン肉マンと相思相愛のメインヒロイン」のような扱いで唐突に再登場するというゆでイズムが発生する。 当時の多くの読者が「今更ビビンバとくっつくの?」と困惑したが、それ以上に困惑したのがアニメスタッフ。 それまでアニメでは長いことマリにヒロインポジションを担当させていたので矛盾が生じるのは当然として、そもそも&bold(){ビビンバはアニメには登場すらしていないのだ。} 結局アニメのビビンバは&bold(){「キン肉マンを応援する妹分の幼馴染の新キャラ」}と言う形で強引に登場させ、 キン肉マンはマリと、ビビンバは改心したラスボスのフェニックスマンと結ばれるという形でオチを付けた。 ……そしてさらに面倒なことに、初代キン肉マンが終わってから10年以上経過してから2世漫画のさきがけ[[キン肉マンⅡ世]]が連載開始。 キン肉マンとビビンバとの息子であるキン肉万太郎が主人公となったのだが、&bold(){当然キン肉マンがマリと結ばれた旧アニメとは繋がっていない。} そのためアニメだけ追っかけていると「キン肉マンはマリと結婚したはずでは?」という疑問にぶち当たることに…… ●T.J./レッドターボレンジャー→[[アンドロス/レッドスペースレンジャー]] ([[パワーレンジャーシリーズ]]) 『[[スーパー戦隊シリーズ]]』の北米リメイク版であるパワーレンジャーシリーズの、 それぞれシーズン5『[[パワーレンジャー・ターボ]]』とシーズン6『パワーレンジャー・イン・スペース』にて主人公を務めた2人。 それぞれ原典におけるレッドレーサーとメガレッドに相当する。 『ターボ』の初代レッドであった[[トミー> トミー・オリバー(パワーレンジャー)]]の降板に伴い、後任主人公として登場したT.J.だったが、 現在でもシリーズの顔役を務めるほどの大人気キャラであるトミーの離脱は古参ファン離れを招き、 元々低迷気味だった人気が更に低下して「次作でパワーレンジャーは打ち切り」と宣告されてしまう。 結果、ファイナルシーズンとして制作された『イン・スペース』では新レッドとしてアンドロスが登場し、 T.J.は『ターボ』最終話で戦線離脱したジャスティンに代わってブルーとなり、サブキャラに降格。縦のシナリオはアンドロスがほぼ一手に担った。 しかし、アンドロスが「シリーズでも屈指の戦闘能力を誇るがメンタルは極めて未熟」というキャラだったのに対し、T.J.はどちらかと言うと落ち着いた性格だったため、 アンドロスをフォローする形で活躍することで「実力は一歩劣るが精神的には成熟したリーダー」として、主人公とは違った方面で支持されることとなった。 アンドロスの方も主人公としてしっかり人気を獲得し、作品自体の完成度もあってシリーズの打ち切りは回避されたのだった。 &s(){もっとも、その後レッドターボレンジャーはT.J.が正式な変身者とされることが多くなったため、トミーとの関係性があまりクローズアップされず、&br()そのT.J.もブルー時代の方が人気ということで、歴代レッドの中でも若干不遇な立ち位置になってしまったが…} **◎関連項目 ●[[本家より有名になったスピンオフ作品]] 本編の主役より[[スピンオフ]]の主役の方が有名になった場合。 ●[[世代交代]] 主人公の座を降りることがさほど悪い意味ととられない場合はこう呼ばれる。 ●[[退場(創作)]] 降格どころか、主役やメインヒロインを譲り、その後作中に出て来なくなるというケースも…。 追記・修正の[[役割は奪われたのだ>犠牲になったのだ]]…新たなる主役/メインヒロインにな…。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,33) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

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