「ミスタークエスチョン(タイガーマスク)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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&font(#6495ED){登録日}:2017/08/11 (金) 18:01:34
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 ? 分で読めます
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ミスタークエスチョンとはプロレス[[漫画]]「タイガーマスク」及びそのアニメ版に登場するインド人覆面レスラーである。
アニメ版の初登場は「開幕 アジア王座決定戦」
声の出演 槐柳二
&color(Paleturquoise){ 祖国インドのファンよ! この旗にかけて私は約束しよう! タイガーと対戦したとき、必ずやウルトラ=タイガードロップをやぶると!}
&color(Paleturquoise){ そう騒ぐこともない。すぐ片付く……すぐにな}
【ミスタークエスチョン】
パーソナルデータ
身長 不明
体重 不明
国籍 インド
【アジア王座決定戦のあらすじ】
悪役専門のレスラーを養成する虎の穴がタイガーの制裁として主催した覆面ワールドリーグ戦において
タイガーマスクは[[ジャイアント馬場]]が扮するグレイトゼブラとタッグを組んで
ザ・ライオンマン(正体は虎の穴の総監督)&エジプトミイラ(正体は反則を専門にコーチしていた助監督)組に勝利。
見事優勝を勝ち取った。
けれど覆面ワールドリーグ戦で
頭部に鉄柱を仕込んだ外見的に色々とアウトなレスラー、ミスターノーや
強化ガラス製でサーチライトを内部に搭載しそれを発光させて相手の視力を奪って攻撃したり
鋼鉄製の鋭利な歯で[[噛み付き]]をするゴールデンマスクなどの
悪役レスラーと激闘を続けるうちにその体は無意識に反則を使用するようになり
プロレスの本場[[アメリカ>アメリカ合衆国]]で「黄色い悪魔」と呼ばれた時の反則魔に逆戻りしてしまう。
正しい技と技のプロレスをしたいという理想と反則ばかり使用してしまう現実に苦悩するタイガーであったが
冬場に[[富士山]]に籠り、雪だるまや冬眠していない凶暴な熊を相手に[[必殺技]]の研究・開発に取り組み、
ついに反則ではない正統派の必殺技・ウルトラ=タイガードロップを完成させる。
初めてのオリジナルの必殺技を駆使して、悪役のウルサス=アポロン、技の天才・スター=アポロンのアポロン兄弟を撃破する。
それから暫くして、インドのニューデリーにおいてアジア各国のプロレスラーを集め大規模なリーグ戦を行うという話が入ってきた。
プロレスのオリンピックとも称されるこの「全アジア プロレス王座決定戦」に参戦することになったタイガーは
「アジアのプロレス界は謎に包まれている」と語りつつも日本の優勝をとるべく、インドへと旅立った。
その直後、参加選手を調査する為に馬場が派遣していたプロレス記者がインドから帰還し
馬場に「幻のレスラー」が「全アジア プロレス王座決定戦」に参加することを伝える。
【馬場の恐怖体験】
馬場が気にしている幻のレスラー。その名は「?」。
世界ランキングでは1位から3位までのレスラーは名前が記されているが
4位には「?」のマークがしるされているだけだった。
馬場「ファンは1位~3位までの実力差がありすぎるせいで
5位以下の差を示す為にわざと4位を開けて納得しているが?という名のレスラーが実際にいるのだ!」
馬場はアジア王座決定戦が始まる三年前の冬にそのレスラーを見ていた。
その日はワシントンの試合場で賞金360万円のかけられたバトルロイヤルが行われており
馬場は次の試合だったためにリングサイドで見物していた。
試合が始まってすぐに2、3人がリング下に放り出される白熱する試合となっていたが
実にその時、奴が姿を現した。
何処からともなく放たれた流星のような飛び蹴り。
弾丸の如くに素早く鋭い蹴りを受けた1人のレスラーはリング下に落とされ気絶してしまう。
何事が起ったのかと考える暇も与えず、縦横無尽に飛んでくる蹴りの雨あられ
([[キン肉マン>キン肉マン(漫画)]]の[[ペンタゴン>ペンタゴン(キン肉マン)]]の技、スペースシャトルをイメージするとわかりやすいかもしれない)
の前に参加レスラーは次々とリングから飛ばされ敗北していく。
その蹴りを放った主とは、頭に白いターバンを巻き
目、鼻、口だけを覗かせた白覆面を被り、
胸に「?」マークが描かれた白い生地の巨大な布の如きぶかぶかの服で全身を覆った
奇々怪々の魔人レスラーであった。
終始無言のままで次々とリングに残るレスラーを
赤子でもひねるかのように軽々と倒していく姿に観客は勿論のこと、馬場も恐怖で凍りついた。
金が欲しくて彼は飛び入りで乱入したのか。
だが彼は興行主が渡した金を自分が倒したレスラー達の上にばら撒き、幽霊のように去っていく。
その後も通り魔の如く世界ランキングを争うほどのバトルロイヤルに
(当然の如く飛び入りで)参加しては次々とレスラー達を魔手にかけていく。
この時、血のように赤い真っ赤な「?」のマークから連想したワシントンの興行主が
ミスター?(ミスタークエスチョン)という仮名を付けた。
レスラーや解説者からは漫画版では「?怪人」「魔人」などとも呼ばれている。
そしてとうとう世界ランキングのベスト5に名を連ねるほどの底知れぬ強豪として
知る人ぞ知る幻のレスラーと認知されるようになった。
馬場はミスタークエスチョンが
タイガーが覆面ワールドリーグ戦で優勝し同じ覆面であるにも関わらず
自分を差し置いて覆面世界チャンピオンを名乗っていることに腹を立てて参加したのではと推測していた。
果たしてその真相は――
【VS ウスマン=ソンデン戦】
タイガーの[[ホテル>宿屋]]を強襲し、
たまたまタイガーの覆面を被ってふざけていた大木金太郎をタイガーと勘違いして失神させるという
過激な行動を見せたものの、それ以降は割と大人しくしていた魔人・ミスタークエスチョン。
彼が実力の片鱗を見せたのはタイ代表のウスマン=ソンデンとの試合だった。
このウスマンは元キックボクサーで、
キック時代に対戦相手を三人も殺害し、
プロレスラーに転向してからも一人を殺害しているヤバイ人物。
しかしながらクエスチョンは
彼の繰り出す死の[[キック>キック(技)]]を、まるでくらげの如くふわふわと全て躱してのけ、
相手が疲労困憊した隙を突きアルゼンチンバックブリーカーに捉えて失神KOさせて勝利したのだ。
魔人のあまりの強さに試合を観戦していたタイガーも
「凄い。凄すぎる!
これが相手の力を奪って反撃できなくする魔力でなければ、あれこそレスリングの極意!」
と戦慄している。
【VS 大木金太郎戦】
次に彼と闘うことになったのはタイガーマスクの先輩にして韓国代表の大木金太郎。
ウスマン戦で証明された魔人の恐るべき実力と
先輩が闘うということもあってタイガーは心配する中、試合は開始。
大木金太郎は石頭が大きな特徴でその頭を使った一本足頭突きを最大の必殺技としていた。
ところが大木は前の試合で頭突きを披露しなかった。
それは対魔人戦用に温存していたのかとタイガーは考えていたが、
彼は肝心の魔人との試合になっても必殺技を使おうとはしない。
その代わりに日本人にとってはお馴染みの技、[[空手チョップ>チョップ(プロレス技)]]を使って
ミスタークエスチョンを追い詰めるが、
ロープ際まで追いつめた時に手刀をキャッチされ、
背骨が軋むほどの威力を誇るコブラツイストをかけられ、
入院するほどの重傷を負ってしまい敗北する。
タイガーにはわからなかった。
どうしてここ一番と言っても過言ではないほどの勝負で頭突きを使わなかったのか。
担架で病院に運ばれる際、金太郎はタイガーに言った。
&color(brown){ 大木「なぜ俺が頭突きを使わなかったのか、そう簡単にはわからない。だからこそスノーシン(インド代表にしてミスタークエスチョンの弟子。その化け物染みた外見故にヒマラヤの雪男と言われていた)とミスタークエスチョンの正体に並ぶアジア大会三つの謎の一つなのさ」}
そして遂にタイガーマスクVSミスタークエスチョンの試合が幕を開ける――
【VSタイガーマスク戦】
どうしてもタイガーに伝えたい作戦があるという理由で
松葉杖をついて現れた大木金太郎をセコンドに、遂に大勝負が開始された。
序盤はめまぐるしく動き回り、先手を取るタイガー。
しかしながら放ったニードロップを掴まれてからというもの
クエスチョンの繰り出す魔技の数々に圧倒され、一気に劣勢に追い込まれる。
しかしながらここでタイガーが切り札のウルトラ=タイガードロップの体勢に入る。
それはミスタークエスチョンが股を開いて自分から飛びかかってきたためで、
ウルトラ=タイガードロップをかけるチャンスとしてはまたとないものだった。
解説するとウルトラ=タイガードロップは突進してきた相手の力を利用して股ぐらに入り込んで担ぎ上げ、
そのままコーナーポストまで下がってコーナー最上段へ昇り、
そこから高い空中から相手の後頭部をマットに叩き付けるウルトラ技である。
この技をかけるにはコーナー最上段へ昇らなくてはならない。
もう一度言う。
&bold(){コーナー最上段へ昇らなくてはならない。}
クエスチョンが生み出したウルトラ=タイガードロップの攻略法。
それは
&color(Paleturquoise){ コーナー最上段のロープを掴むことだった。}
&color(Paleturquoise){ クエスチョン「わっはっはっはっはっはっは!」}
&color(gold){タイガーマスク「牙をもがれ爪を剥がれ、ジャングルで生きていく術を失った無様な虎だ。今のタイガーマスクは……」}
必殺技を攻略されたショックで戦意を完全に喪失したタイガーであったが、
ここで大木金太郎から温存しておいたという秘密作戦を伝授させられる。
それは頭突きをする振りをしてガードした手が上段に向いている隙に
素早く足をとってジャイアントスウィングで振り回すというものだった。
この作戦にがっかりしたタイガーであったが、
折角先輩が重傷の身を押してまで駆けつけ伝授してくれた作戦であるため
物は試しと実践してみることに。
すると意外なほど呆気なく作戦に引っかかり、そのまま逆エビ固めで逆転勝利。
自分でも信じられないほどの勝利を収めたタイガーに
大木金太郎は何故、簡単な作戦が通用したのかを解説する。
前述にあるように大木金太郎はタイガーが留守の隙を見計らって彼の泊まるホテルに侵入
(鍵は開いていた)し、部屋に置かれていたタイガーのマスクを被って
なりきりごっこをして遊んでいた。
そこへクエスチョンが強襲をかけてきたのだが、
この時大木は得意の頭突きを使ってクエスチョンにダメージを与えることに成功している。
クエスチョンは完全に大木をタイガーと思い込んでいるために、
強力な頭突きには警戒した方がいいと考えていた。
そこに感づいた大木はわざと自らは頭突きを[[封印]]して正体がバレないように徹し、
タイガーの踏台となりクエスチョン打倒を託したのだ。
大木は日本プロレス界の世話となった過去があり、
その恩返しとしてタイガーの勝利に貢献したのだ。
最も理由はそれだけではなく
ミスタークエスチョンの技は[[神]]の領域に達しており、
仮に自分が頭突きを解放して闘ったとしても勝ち目はないと踏んだからであるが。
先輩の心意気に感動し涙を流すタイガーであるが、
彼にはまだ仕事が残っていた。
敗北した覆面レスラーはその場で覆面を脱がなければいけないルールだ。
これまでインド人ということ以外その素性を一切隠し、
人間離れした強さで次々と対戦相手を葬ってきた魔人クエスチョン。
雪男(かもしれない)を[[弟子>弟子(属性)]]に持つ彼の正体は?
タイガーは当初、彼の掠れた声を聞き正体は[[ミイラ]]ではないかと予想を立てていた。
大木も弟子が雪男(っぽい外見)だったため彼も雪男だと思い込んでいた。
そして遂にその驚愕の正体が明らかになる。
&color(Paleturquoise){ミスタークエスチョン「これが私の正体だよ!」}
マスクの下から出てきたのは何と皺だらけの老人だった。
名前をグレート・ズマと言い、御年90歳の超高齢者である。
彼は1920年代に活躍したインドのレスラーで、
当時の世界チャンピオンをたった&bold(){10秒}で破った男として
プロレス史上最強の男としてプロレス関係者なら誰がも耳にしたことのある有名人だった。
インドで太陽王と呼ばれ
世界の頂に立って若くしてヒマラヤで後進の指導に当たっていた彼がなぜここにきて復活したのか。
それは近代のプロレスの堕落だった。
場外のラフファイトや凶器を使用した反則攻撃は
プロレスを「神聖な闘い」と考える彼にとっては我慢できないものであり、
悪役レスラーを懲らしめてやろうと生まれて初めてアメリカに渡り、
プロレスの本場でこれでもかと言うほどレスラー達を懲らしめまくった。
タイガーも(アメリカ時代の黄色い悪魔という異名を聞いたのか)
懲らしめてやろうと考えアジア大会に参加したが、
正式な試合では抽選の結果などにより対戦相手が決まる仕組みだったために
懲らしめるのが遅れては他のレスラーが痛めつけられると判断しホテルを強襲。
そこでの頭突きと弟子のスノーシンに対する
スポーツマンシップに溢れる姿勢を見て考え方を変えて本気モードで闘ったと言う。
因みに弟子のスノーシンの雪男か否かという問題はインドの学会までも巻き込んで盛り上がっていたが、
本人はヒマラヤでマッパのままで歩いていた子供を拾って弟子にしたということ以外は知らなかった。
けれどタイガーを本物の虎と認め、
大木に騙されたと知っても
「先輩がそこまで尽くしてくれるのは、君が血も涙もある良い奴」と称賛し、
「強いだけでは本当のチャンピオンにはなれない」とアドバイスして会場を風のように去って行った。
【神がかった実力】
「神業」「すごすぎる」「相手の力を吸い取る怪しい魔力がある」「レスリングの極意」と称されるほどの超人的な戦闘力の持ち主。
以下、その凄すぎる実力
・1920年代に当時の世界チャンピオン、ストンパー・ズビスカをたった10秒で破る
90歳にして世界ランキング4位の実力を誇る。
・世界チャンピオン級のレスラーが多数参戦するバトルロイヤルに飛び入り参加。参加レスラーを軽くぶん投げまくり、あっという間に全員KO
・弟子のスノーシン(310パウンド)を片手だけで持ち上げ、控室に連れて行く。
・リングの照明を超えるほどのジャンプから放たれる強烈キックだけでアニメ版ではバトルロイヤルのレスラーを殆ど倒している
・本人談「反則しか知らぬレスラーは90歳の私に赤ん坊のように捻られた」
・宣言通りにタイガーマスクの必殺技・ウルトラタイガードロップを破っている。
・90年(漫画版では70年)負けなし。
・虎の穴のマネージャー・[[ミスターX>ミスターX(タイガーマスク)]]に「あやつならあるいは(タイガーマスクを)破るかもしれん」と太鼓判を押されている
タイガーマスクとの試合では終始クエスチョンが優勢であり、大木金太郎がタイガーにアドバイスを送っていなければタイガーが敗北していた可能性が非常に高い。
追記・修正「ただ強いだけでは真のチャンピオンにはなれぬ!」
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#openclose(show=▷ コメント欄){
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- 続編のWで、弟子もいることが判明。 -- 名無しさん (2017-08-12 08:20:28)
- なんで個別記事が(しかも長文) -- 名無しさん (2022-02-26 11:48:57)
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ミスタークエスチョンとはプロレス[[漫画]]「タイガーマスク」及びそのアニメ版に登場するインド人覆面レスラーである。
アニメ版の初登場は「開幕 アジア王座決定戦」
声の出演 槐柳二
&color(Paleturquoise){ 祖国インドのファンよ! この旗にかけて私は約束しよう! タイガーと対戦したとき、必ずやウルトラ=タイガードロップをやぶると!}
&color(Paleturquoise){ そう騒ぐこともない。すぐ片付く……すぐにな}
【ミスタークエスチョン】
パーソナルデータ
身長 不明
体重 不明
国籍 インド
【アジア王座決定戦のあらすじ】
悪役専門のレスラーを養成する虎の穴がタイガーの制裁として主催した覆面ワールドリーグ戦において
タイガーマスクは[[ジャイアント馬場]]が扮するグレイトゼブラとタッグを組んで
ザ・ライオンマン(正体は虎の穴の総監督)&エジプトミイラ(正体は反則を専門にコーチしていた助監督)組に勝利。
見事優勝を勝ち取った。
けれど覆面ワールドリーグ戦で
頭部に鉄柱を仕込んだ外見的に色々とアウトなレスラー、ミスターノーや
強化ガラス製でサーチライトを内部に搭載しそれを発光させて相手の視力を奪って攻撃したり
鋼鉄製の鋭利な歯で[[噛み付き]]をするゴールデンマスクなどの
悪役レスラーと激闘を続けるうちにその体は無意識に反則を使用するようになり
プロレスの本場[[アメリカ>アメリカ合衆国]]で「黄色い悪魔」と呼ばれた時の反則魔に逆戻りしてしまう。
正しい技と技のプロレスをしたいという理想と反則ばかり使用してしまう現実に苦悩するタイガーであったが
冬場に[[富士山]]に籠り、雪だるまや冬眠していない凶暴な熊を相手に[[必殺技]]の研究・開発に取り組み、
ついに反則ではない正統派の必殺技・ウルトラ=タイガードロップを完成させる。
初めてのオリジナルの必殺技を駆使して、悪役のウルサス=アポロン、技の天才・スター=アポロンのアポロン兄弟を撃破する。
それから暫くして、インドのニューデリーにおいてアジア各国のプロレスラーを集め大規模なリーグ戦を行うという話が入ってきた。
プロレスのオリンピックとも称されるこの「全アジア プロレス王座決定戦」に参戦することになったタイガーは
「アジアのプロレス界は謎に包まれている」と語りつつも日本の優勝をとるべく、インドへと旅立った。
その直後、参加選手を調査する為に馬場が派遣していたプロレス記者がインドから帰還し
馬場に「幻のレスラー」が「全アジア プロレス王座決定戦」に参加することを伝える。
【馬場の恐怖体験】
馬場が気にしている幻のレスラー。その名は「?」。
世界ランキングでは1位から3位までのレスラーは名前が記されているが
4位には「?」のマークがしるされているだけだった。
馬場「ファンは1位~3位までの実力差がありすぎるせいで
5位以下の差を示す為にわざと4位を開けて納得しているが?という名のレスラーが実際にいるのだ!」
馬場はアジア王座決定戦が始まる三年前の冬にそのレスラーを見ていた。
その日はワシントンの試合場で賞金360万円のかけられたバトルロイヤルが行われており
馬場は次の試合だったためにリングサイドで見物していた。
試合が始まってすぐに2、3人がリング下に放り出される白熱する試合となっていたが
実にその時、奴が姿を現した。
何処からともなく放たれた流星のような飛び蹴り。
弾丸の如くに素早く鋭い蹴りを受けた1人のレスラーはリング下に落とされ気絶してしまう。
何事が起ったのかと考える暇も与えず、縦横無尽に飛んでくる蹴りの雨あられ
([[キン肉マン>キン肉マン(漫画)]]の[[ペンタゴン>ペンタゴン(キン肉マン)]]の技、スペースシャトルをイメージするとわかりやすいかもしれない)
の前に参加レスラーは次々とリングから飛ばされ敗北していく。
その蹴りを放った主とは、頭に白いターバンを巻き
目、鼻、口だけを覗かせた白覆面を被り、
胸に「?」マークが描かれた白い生地の巨大な布の如きぶかぶかの服で全身を覆った
奇々怪々の魔人レスラーであった。
終始無言のままで次々とリングに残るレスラーを
赤子でもひねるかのように軽々と倒していく姿に観客は勿論のこと、馬場も恐怖で凍りついた。
金が欲しくて彼は飛び入りで乱入したのか。
だが彼は興行主が渡した金を自分が倒したレスラー達の上にばら撒き、幽霊のように去っていく。
その後も通り魔の如く世界ランキングを争うほどのバトルロイヤルに
(当然の如く飛び入りで)参加しては次々とレスラー達を魔手にかけていく。
この時、血のように赤い真っ赤な「?」のマークから連想したワシントンの興行主が
ミスター?(ミスタークエスチョン)という仮名を付けた。
レスラーや解説者からは漫画版では「?怪人」「魔人」などとも呼ばれている。
そしてとうとう世界ランキングのベスト5に名を連ねるほどの底知れぬ強豪として
知る人ぞ知る幻のレスラーと認知されるようになった。
馬場はミスタークエスチョンが
タイガーが覆面ワールドリーグ戦で優勝し同じ覆面であるにも関わらず
自分を差し置いて覆面世界チャンピオンを名乗っていることに腹を立てて参加したのではと推測していた。
果たしてその真相は――
【VS ウスマン=ソンデン戦】
タイガーの[[ホテル>宿屋]]を強襲し、
たまたまタイガーの覆面を被ってふざけていた大木金太郎をタイガーと勘違いして失神させるという
過激な行動を見せたものの、それ以降は割と大人しくしていた魔人・ミスタークエスチョン。
彼が実力の片鱗を見せたのはタイ代表のウスマン=ソンデンとの試合だった。
このウスマンは元キックボクサーで、
キック時代に対戦相手を三人も殺害し、
プロレスラーに転向してからも一人を殺害しているヤバイ人物。
しかしながらクエスチョンは
彼の繰り出す死の[[キック>キック(技)]]を、まるでくらげの如くふわふわと全て躱してのけ、
相手が疲労困憊した隙を突きアルゼンチンバックブリーカーに捉えて失神KOさせて勝利したのだ。
魔人のあまりの強さに試合を観戦していたタイガーも
「凄い。凄すぎる!
これが相手の力を奪って反撃できなくする魔力でなければ、あれこそレスリングの極意!」
と戦慄している。
【VS 大木金太郎戦】
次に彼と闘うことになったのはタイガーマスクの先輩にして韓国代表の大木金太郎。
ウスマン戦で証明された魔人の恐るべき実力と
先輩が闘うということもあってタイガーは心配する中、試合は開始。
大木金太郎は石頭が大きな特徴でその頭を使った一本足頭突きを最大の必殺技としていた。
ところが大木は前の試合で頭突きを披露しなかった。
それは対魔人戦用に温存していたのかとタイガーは考えていたが、
彼は肝心の魔人との試合になっても必殺技を使おうとはしない。
その代わりに日本人にとってはお馴染みの技、[[空手チョップ>チョップ(プロレス技)]]を使って
ミスタークエスチョンを追い詰めるが、
ロープ際まで追いつめた時に手刀をキャッチされ、
背骨が軋むほどの威力を誇るコブラツイストをかけられ、
入院するほどの重傷を負ってしまい敗北する。
タイガーにはわからなかった。
どうしてここ一番と言っても過言ではないほどの勝負で頭突きを使わなかったのか。
担架で病院に運ばれる際、金太郎はタイガーに言った。
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そして遂にタイガーマスクVSミスタークエスチョンの試合が幕を開ける――
【VSタイガーマスク戦】
どうしてもタイガーに伝えたい作戦があるという理由で
松葉杖をついて現れた大木金太郎をセコンドに、遂に大勝負が開始された。
序盤はめまぐるしく動き回り、先手を取るタイガー。
しかしながら放ったニードロップを掴まれてからというもの
クエスチョンの繰り出す魔技の数々に圧倒され、一気に劣勢に追い込まれる。
しかしながらここでタイガーが切り札のウルトラ=タイガードロップの体勢に入る。
それはミスタークエスチョンが股を開いて自分から飛びかかってきたためで、
ウルトラ=タイガードロップをかけるチャンスとしてはまたとないものだった。
解説するとウルトラ=タイガードロップは突進してきた相手の力を利用して股ぐらに入り込んで担ぎ上げ、
そのままコーナーポストまで下がってコーナー最上段へ昇り、
そこから高い空中から相手の後頭部をマットに叩き付けるウルトラ技である。
この技をかけるにはコーナー最上段へ昇らなくてはならない。
もう一度言う。
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クエスチョンが生み出したウルトラ=タイガードロップの攻略法。
それは
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必殺技を攻略されたショックで戦意を完全に喪失したタイガーであったが、
ここで大木金太郎から温存しておいたという秘密作戦を伝授させられる。
それは頭突きをする振りをしてガードした手が上段に向いている隙に
素早く足をとってジャイアントスウィングで振り回すというものだった。
この作戦にがっかりしたタイガーであったが、
折角先輩が重傷の身を押してまで駆けつけ伝授してくれた作戦であるため
物は試しと実践してみることに。
すると意外なほど呆気なく作戦に引っかかり、そのまま逆エビ固めで逆転勝利。
自分でも信じられないほどの勝利を収めたタイガーに
大木金太郎は何故、簡単な作戦が通用したのかを解説する。
前述にあるように大木金太郎はタイガーが留守の隙を見計らって彼の泊まるホテルに侵入
(鍵は開いていた)し、部屋に置かれていたタイガーのマスクを被って
なりきりごっこをして遊んでいた。
そこへクエスチョンが強襲をかけてきたのだが、
この時大木は得意の頭突きを使ってクエスチョンにダメージを与えることに成功している。
クエスチョンは完全に大木をタイガーと思い込んでいるために、
強力な頭突きには警戒した方がいいと考えていた。
そこに感づいた大木はわざと自らは頭突きを[[封印]]して正体がバレないように徹し、
タイガーの踏台となりクエスチョン打倒を託したのだ。
大木は日本プロレス界の世話となった過去があり、
その恩返しとしてタイガーの勝利に貢献したのだ。
最も理由はそれだけではなく
ミスタークエスチョンの技は[[神]]の領域に達しており、
仮に自分が頭突きを解放して闘ったとしても勝ち目はないと踏んだからであるが。
先輩の心意気に感動し涙を流すタイガーであるが、
彼にはまだ仕事が残っていた。
敗北した覆面レスラーはその場で覆面を脱がなければいけないルールだ。
これまでインド人ということ以外その素性を一切隠し、
人間離れした強さで次々と対戦相手を葬ってきた魔人クエスチョン。
雪男(かもしれない)を[[弟子>弟子(属性)]]に持つ彼の正体は?
タイガーは当初、彼の掠れた声を聞き正体は[[ミイラ]]ではないかと予想を立てていた。
大木も弟子が雪男(っぽい外見)だったため彼も雪男だと思い込んでいた。
そして遂にその驚愕の正体が明らかになる。
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マスクの下から出てきたのは何と皺だらけの老人だった。
名前をグレート・ズマと言い、御年90歳の超高齢者である。
彼は1920年代に活躍したインドのレスラーで、
当時の世界チャンピオンをたった&bold(){10秒}で破った男として
プロレス史上最強の男としてプロレス関係者なら誰がも耳にしたことのある有名人だった。
インドで太陽王と呼ばれ
世界の頂に立って若くしてヒマラヤで後進の指導に当たっていた彼がなぜここにきて復活したのか。
それは近代のプロレスの堕落だった。
場外のラフファイトや凶器を使用した反則攻撃は
プロレスを「神聖な闘い」と考える彼にとっては我慢できないものであり、
悪役レスラーを懲らしめてやろうと生まれて初めてアメリカに渡り、
プロレスの本場でこれでもかと言うほどレスラー達を懲らしめまくった。
タイガーも(アメリカ時代の黄色い悪魔という異名を聞いたのか)
懲らしめてやろうと考えアジア大会に参加したが、
正式な試合では抽選の結果などにより対戦相手が決まる仕組みだったために
懲らしめるのが遅れては他のレスラーが痛めつけられると判断しホテルを強襲。
そこでの頭突きと弟子のスノーシンに対する
スポーツマンシップに溢れる姿勢を見て考え方を変えて本気モードで闘ったと言う。
因みに弟子のスノーシンの雪男か否かという問題はインドの学会までも巻き込んで盛り上がっていたが、
本人はヒマラヤでマッパのままで歩いていた子供を拾って弟子にしたということ以外は知らなかった。
けれどタイガーを本物の虎と認め、
大木に騙されたと知っても
「先輩がそこまで尽くしてくれるのは、君が血も涙もある良い奴」と称賛し、
「強いだけでは本当のチャンピオンにはなれない」とアドバイスして会場を風のように去って行った。
【神がかった実力】
「神業」「すごすぎる」「相手の力を吸い取る怪しい魔力がある」「レスリングの極意」と称されるほどの超人的な戦闘力の持ち主。
以下、その凄すぎる実力
・1920年代に当時の世界チャンピオン、ストンパー・ズビスカをたった10秒で破る
90歳にして世界ランキング4位の実力を誇る。
・世界チャンピオン級のレスラーが多数参戦するバトルロイヤルに飛び入り参加。参加レスラーを軽くぶん投げまくり、あっという間に全員KO
・弟子のスノーシン(310パウンド)を片手だけで持ち上げ、控室に連れて行く。
・リングの照明を超えるほどのジャンプから放たれる強烈キックだけでアニメ版ではバトルロイヤルのレスラーを殆ど倒している
・本人談「反則しか知らぬレスラーは90歳の私に赤ん坊のように捻られた」
・宣言通りにタイガーマスクの必殺技・ウルトラタイガードロップを破っている。
・90年(漫画版では70年)負けなし。
・虎の穴のマネージャー・[[ミスターX>ミスターX(タイガーマスク)]]に「あやつならあるいは(タイガーマスクを)破るかもしれん」と太鼓判を押されている
タイガーマスクとの試合では終始クエスチョンが優勢であり、大木金太郎がタイガーにアドバイスを送っていなければタイガーが敗北していた可能性が非常に高い。
追記・修正「ただ強いだけでは真のチャンピオンにはなれぬ!」
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- 続編のWで、弟子もいることが判明。 -- 名無しさん (2017-08-12 08:20:28)
- なんで個別記事が(しかも長文) -- 名無しさん (2022-02-26 11:48:57)
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