BooBooマン

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&font(#6495ED){登録日}:2017/05/30 Tue 00:07:01 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 14 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- BooBooマンとは埼玉県にある「西武園ゆうえんち」のオリジナルマスコットキャラクターである。 赤いプロレスラーのようなマスクを被った容姿をしている、自称「イタズラ専門のイベントスタッフ」。 夏はプールイベントで放水を行ったり、お正月には餅つきイベントに参加したりしている。 好きなものは水鉄砲、嫌いなものはさみしいことと痛いこと。 現在、lineスタンプにもなっている。 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) という上記のキャラクターをモデルにした[[バトルスピリッツ]]のスピリットカード。 2017年3月18日~4月2日に行われた「バトルスピリッツ西武園ゆうえんちコラボレーションイベント」において入場特典として配布された。 #blockquote(){BooBooマン スピリット 3(1)/黄/漂精 <1>Lv1 2000 <2>Lv2 3000 <3>Lv3 4000 &b(){[BooBooマン]はデッキに何枚でも入れることができる。} Lv1・Lv2・Lv3【増食:コスト3】『このスピリットの召喚時』 自分のデッキを上から2枚オープンできる。 その中の系統:「漂精」を持つコスト3のスピリットカード1枚を、コストを支払わずに召喚できる。 残ったカードは破棄する。 シンボル:黄 イラスト:藤井理乃 フレーバーテキスト: 「とにかくイタズラだ~い好き! みんな西武園ゆうえんちに遊びに来てね!」 ~BooBooマン~ } バトスピにはそこそこ数がいる「[[何枚でもデッキに入れられるスピリット>デッキに何枚でも入れることができるカード(Battle Spirits)]]」の1体。 他には[[デストロイア>デストロイア(Battle Spirits)]]なんかもこの効果を持つ。 &s(){デストロイアと違ってBooBooマンは仲間が大量にいるとか増殖するとかそういう設定ではない。} 効果自体は【増食:コスト3】のみ。 同じコストにはより広い範囲の【増食:コスト4以下】を持つ「果物人リンゴスター」や「果物人ブルブルベリィ」が存在するためそれらの[[下位互換>上位互換/下位互換(TCG)]]となる。 まずここで既存の【増食デッキ】というものがどういうデッキか解説しておく。 【増食】はそれを持ったスピリットが召喚された時に発揮する効果で、デッキの上から2枚をめくりお互いに確認したうえで条件の合う、 条件のコスト以下のスピリットカードがその中にいた場合召喚できる効果である。 【増食】の効果で召喚されたスピリットも【増食】を持っていた場合は更にそのスピリットも【増食】を発揮し次々と増えていくこととなる。 しかしながら、スピリットはコア1個以上をカードの上に置かなければフィールドに維持できず、コアの乗っていないスピリットは消滅しトラッシュ(墓地)へ送られる。 つまり、並べることのできるスピリットの上限はプレイヤーの持つコアの数に依存する。 コアが足りなくなってしまった場合、既にフィールドにいるスピリットから新しく召喚するスピリットへコアを移し替えて【増食】を続けることも可能。 普通の増食持ちスピリットはコストが1つか2つ上のスピリットを召喚できるようになっており、よりコストの高いスピリットが捲られて行く限り質を高めていくことができる。 つまり、BooBooマンは「横に並べる」ことはできても「質を高める」ことはできないデザインである。 そのため、上位互換2種類より優先できるようなカードではないのだ。 そう、&b(){「既 存 の 増 食 デ ッ キ 」}にはである。 BooBooマンの情報が解禁された時、多くのバトラー達が真っ先に考えたこと、それは 「&font(red,b){もしBooBooマンと美食の妖精フロマージュだけでデッキ組んだら確実にフロマージュ召喚できるな}」 というもの。 #blockquote(){美食の妖精姫フロマージュ スピリット 5(3)/黄/楽族 <1>Lv1 5000 <2>Lv2 7000 <3>Lv3 8000 【増食】でオープンされたこのスピリットカードは、コストを支払わずに召喚できる。 Lv1・Lv2・Lv3 系統:「楽族」/「漂精」を持つ自分のスピリットが相手の効果で破壊されたとき、同じ状態でフィールドに残すことができる。 Lv2・Lv3『自分のメインステップ』 【増食】でスピリットを召喚したとき、その【増食】でトラッシュに置かれたカードすべてを手札に戻す。 シンボル:黄 } フロマージュは【増食】で捲られるだけでコストや系統の条件を満たさなくても召喚できる。つまり 「BooBooマン①を召喚、増食します。 BooBooマン②③の2枚が捲れました。BooBooマン②を召喚します。維持コアはBooBooマン①から確保して①は消滅します。 ②の【増食】を発揮、BooBooマン④と⑤が捲れます、④を召喚して維持コアは②から確保 ④の増食・・・」 と延々と繰り返す。途中で 「BooBooマンXとフロマージュが捲れたのでフロマージュ召喚します。」 となる。 そしてフロマージュのレベル2・3の効果 「【増食】でスピリットを召喚したとき、その【増食】でトラッシュに置かれたカードすべてを手札に戻す。」 これにより、フロマージュが場に出た後は 「BooBooマン2枚が捲れました、片方召喚したのでもう片方は手札に加えますね。」 となり手札がどんどん増えていく。 &b(){そしてこの発想を更に推し進めていった結果、恐ろしいデッキが誕生することとなった。} 増食にはこんなサポートカードが存在する。 #blockquote(){果物女王マンゴスティナ スピリット 4(3)/黄/漂精 <1>Lv1 3000 <2>Lv2 5000 <4>Lv3 7000 フラッシュ【アクセル】コスト3(2)(この効果は手札から使用できる) このターンの間、相手のスピリット1体をBP-3000する。 この効果でBP0になったスピリットを破壊する。 この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。 Lv1・Lv2・Lv3『自分のメインステップ』 このスピリットに[ソウルコア]が置かれている間、自分の【増食】でスピリットを召喚したとき、ボイドからコア1個を召喚されたスピリットに置く。 シンボル:黄 } 【増食】に成功するたびにコアが増えるカード。先ほど【増食】で場に並べることのできるスピリットの数はコアに依存すると言ったのを覚えているだろうか?。 つまりマンゴスティナが場にいれば&font(red,b){【増食】が成功し続ける限り場にスピリットが増え続ける。} だが、マンゴスティナのコストは4、BooBooマンの【増食】では出せない。 ここで先ほどのフロマージュのレベル2・3の効果で手札に加えてしまい、召喚すればよいのだ。 またネクサスカード「No.14 ゴッドアップルリバー((神奈川県をモチーフとしたカード。残念ながら埼玉県モチーフではない。))」などを投入してもドローの一助になり、回転率が上がる。 そして考案されたのが&font(red,b){「BooBooマンとフロマージュとマンゴスティナだけで構築されたデッキ」}((実際にはBooBooマンの上位互換であるブルブルベリィ、リンゴスター、そして増食の邪魔にならないクーリンの3種9枚で水増しが可能。))である。 まとめると動きは以下のようになる。 +BooBooマンでフロマージュが捲れるまで【増食】を繰り返す。 +フロマージュにコアを2個置いてレベル2にし、マンゴスティナが捲れるまで更に【増食】を繰り返す。 +マンゴスティナを手札に加え、コストを払い召喚する。 +残りのデッキが許す限り【増食】でBooBooマンを召喚する。 実際にはコアの数の制約により最初のターンにできるのはフロマージュ召喚まで。 よって相手はフロマージュを除去できれば勝機はあるが、フロマージュには効果破壊への耐性があるため、赤や青では除去が難しい。 また、前述のゴッドアップルリバーとともに並べればフロマージュと同時にゴッドアップルリバーを除去しなくてはならず、こちらは赤以外のデッキでは対処が難しい。 そして次に自分のターンが回ってきたとき、&font(red,b){最終的に場がBooBooマンで埋め尽くされる。} バトスピは初期ライフが5なのでBooBooマン1体につき1個ライフを削れば勝ちだが、このデッキの場合BooBooマンは&b(){理論上、} &b(){残りデッキの半分の枚数まで並ぶ}。あまり増やし過ぎると机に置く場所がないが。 そして第3、第4ターンくらいには物量で相手を押し切れるのだ。理不尽も良いところである。 マジックカードで一掃しようにも、BooBooマン達にはフロマージュで破壊耐性がついており、増やしたコアを適当に1体10個程度載せればコアシュートもほぼ無効。 そしてお気づきだろうか? この動き、途中で&b(){フロマージュかマンゴスティナが2枚同時に捲られ、増食に失敗すると動きが止まってしまう。} そこで導き出された答えは&font(red,b){「BooBooマンの比率を可能な限り高めること。」} バトスピにはデッキ枚数の上限がないため、BooBooマンを100枚、200枚入れれば事故率はそれだけ低くなる。 そして同時にコンボ完了時の残りデッキの枚数が増え、場に並べることのできるBooBooマンも50枚、100枚並ぶこととなる。 が、しかしこのデッキを組む上で最大のネックになったのはBooBooマンの入手方法。 西武園ゆうえんちの入場特典であるこのカードを何十枚、何百枚も入手する必要があるため、組むことは困難な机上論のデッキとして暫くは息を潜めていた。 だが、配布終了後2~3週間後、このデッキを組んだ猛者が各所に現れ始めたのだ。 上記の理不尽な動きにより、自分の2回目のターンには確殺できるその圧倒的な性能を持つワンショットデッキとして猛威を奮うことが懸念された。 もちろん対策方法はある。 『このスピリットの召喚時』そのものを封じることが可能な青のカードであればそもそも【増食】自体ができなくなる。 「メタのメタをされるのでは?」と思う方もいると思うが、 BooBooマン特化デッキ側はデッキの大半をBooBooマンで埋める関係で「メタのメタを引けない、入れられない」という構造上の弱点がある。 よってこれらの対策カードさえあればあっさり瓦解させることができる。 しかしながらBooBooマン特化デッキの真の脅威はその安定性。 [[事故(TCG)]]の項目にもあるが、デッキが極端に均質化されているためどこを引いても同じで初手からコンボがほぼ100%決まってしまう。 対して対戦相手は対抗策を引かなければならないため、そこで不利が付いてしまうのだ。 オマケにこの戦法は攻撃力に欠けるため、デッキの総合力としては今ひとつ。 #openclose(show=実際には作られなかったが、更に恐ろしいデッキの考察もなされていた。){ 「BooBooマンを召喚します。召喚に成功したので【増食】を使います。」 2枚めくる 「ではBooBooマン1体を召喚、もう1体をトラッシュへ置きます。」 一連の動作はだいたい10秒くらいかかる。 もしも【増食】を180回行うなら1800秒、即ち30分、試合時間が終わってしまう。 バトスピではルール上、時間切れになった場合 1:その時点でのライフの多い方の勝ち 2:ライフが同じなら残りデッキを数え、デッキ枚数の多い方が勝ち ということになっている。 BooBooマンの【増食】の処理だけで試合が終わってしまった場合、お互いのライフは当然減っておらず、残りのデッキ枚数による判定となる。 当然ながらBooBooマンデッキは圧倒的枚数になるため勝てる。 この理屈により、&b(){BooBooマンだけで1000枚くらいのデッキを作れば確実に勝ててしまう。} 実際はこのデッキは作成されなかったが、こんなことも可能であるということが証明されていたのである。 } 放送中のバトスピエクストリームゲームにおいて&b(){番組で使うデッキのカードは番組側が用意する}ため&b(){数百枚のBooBooマンを要求されたら用意できない}((デストロイアなどでも同じことはいえるが、数百枚入れても嫌がらせにしかならないデストロイアと違い、BooBooマンは入れれば入れるほど安定感が増すため番組側は断る理由にならない。))点も指摘されていた。 だが&bold(){真の問題点}は入手しづらいアンフェア性でもその強さでも安定性でもなく&bold(){時間食い}。 それこそ上記のトンデモ理論が証明できてしまう程にはなが~いコンボを普通に使用するのだ。 公式大会でもこのデッキを使う人数が一人、二人と少ない内はまだいい。 このデッキの強さが知れ渡りこのカードがより広く広布され、 公式大会で何十人と使うとなればバトスピ版[[サブゲームのサブサブゲーム>Shahrazad(MtG)]]の到来まったなしである。 幸い、公式の対応は早かった。 BooBooマンデッキが結果を残し始めて10日も経たないうちに緊急の禁止改訂が発表された。その内容は #center(){&size(22){BooBooマンを&font(red,b){「制限カード〈20〉」}に指定する}} というもの。TCG史上類を見ない20枚の制限指定である。 100枚単位の非常識なデッキ構築こそが諸悪の根源であり、単体性能では他の下位互換でしかないのだからこの措置はある意味当然とも言える。 #blockquote(){ 我々《バトスピ特別調査室》は、常に、より楽しくバトルスピリッツを遊べるようにTCG「バトルスピリッツ」のゲームバランスを考察しています。 今回、西武園ゆうえんちコラボレーションイベント入場特典として配布した「BooBooマン」のカードについて、 バトルスピリッツにおけるゲーム環境の調査を行った結果、2017年6月1日より禁止制限を改定致します。 何枚でも入れることができ、数百枚でデッキを組んだ場合、ゲームを遅延させてしまい、ゲームの面白さを損ねることと大会運営に支障をきたすことを考慮し、 デッキに入れられる枚数の上限を設ける必要があると判断致しました。 複数枚入れることで楽しめる部分を残すために、今回新たな制限区分を設けさせていただき、「BooBooマン」については、制限カード<20>とさせていただきます。 バトスピ特別調査室 } 以上が公式HPに掲載された改訂の理由の全文である。 この迅速な制限対応には関東圏以外の地方プレイヤーに対する配慮があったとも言われている。 地方遊園地とのコラボというバトスピ史上初の試みではあったが、その限定カードが環境で暴れてしまっては、 それを手に入れにくいプレイヤーに対して不公平感が出てしまっていた。 そうしたプレイヤーへの配慮から、この改訂と同時に地方イベントなどでも順次このBooBooマンを配布されることが明言された。 ちなみに配布から制限までの日数は&b(){75日}。これはバトスピ最速である…… かと思いきや、2012年に登場してループコンボが即刻発覚、制限に叩き込まれた闇騎士トリスタンは&b(){69日}と更に一週間程度短いため、 記録更新はならなかった((厳密には効果で制限カードと明記されている戦極マキシマムドラゴンの0日が最短制限記録である。))。[[悲しい…>トリスタン(Fate)]]。 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) そう、ここで終息していればよかったのに。 制限からおよそ2か月、公式大会バトスピ3on3の大会において、20枚制限でもBooBooマンは結果を残してしまった。 その原因は2017年7月29日に発売した「煌臨編 第2章:蒼キ海賊」に収録された2枚のカードにある。 #blockquote(){海賊龍皇ジークフリード・アビス スピリット 9(青3赤3)/青/古竜・異合 <1>Lv1 10000 <3>Lv2 15000 <5>Lv3 22000 フラッシュ《煌臨:コスト6以上》『自分のアタックステップ』 自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。 Lv1・Lv2・Lv3【大煌海】『このスピリットの煌臨時』 自分のネクサスを、《煌臨》を持つ自分のスピリットの下に煌臨元カードとして好きなように追加できる。 そうしたとき、そのネクサス1つにつき、相手のスピリット1体を破壊する。 【煌臨中】Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』 ブロックされなかったとき、このスピリットの煌臨元カード1枚につき、このスピリットに青のシンボル1つを追加する。 シンボル:青 } このパックの目玉Xレア「海賊[[龍皇ジークフリード>龍皇ジークフリード(Battle Spirits)]]・アビス」は《煌臨》で重ねたカードの数だけダメージを追加できる。 そして、固有能力【大煌海】により自身にカードを重ねつつ除去も行える。 つまり決まればワンショットキルを可能にするデザインであるが、ネクサスをたくさん配置し、 尚且つ《煌臨》元となるコスト6のスピリットを用意するにはかなり手間がかかる。 同弾には名称カテゴリ「海賊」のサポートカードが収録されており、それによってネクサスと《煌臨》元を用意するデザインであった。 ところで、これを見て欲しい。 #blockquote(){フラッシュ《煌臨:コスト6以上》『自分のアタックステップ』 自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。} あれ?色指定もないしコスト6以上になら何でも乗せられるぞ… そして同弾にはこんなカードが収録されていた。 #blockquote(){幻の果物人ポポ スピリット 7(3)/黄/漂精 <1>Lv1 6000 <2>Lv2 9000 フラッシュ《煌臨:「果物」》『お互いのアタックステップ』 自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。 【増食】でオープンされたこのスピリットカードは、[ソウルコア]をトラッシュに置かずに、自分のスピリットに《煌臨》で重ねられる。 Lv2『このスピリットのアタック時』 このスピリットの煌臨元カード1枚を破棄することで、このスピリットは回復する。 シンボル:黄 } 【増食】で捲れれば「ソウルコア」を消費せず((ソウルコアはプレイヤー一人につき一つまでしか持てないため、ソウルコアを消費する《煌臨》は原則1ターンに1度しかできない))に《煌臨》するスピリットである。 元々、【増食】を持つスピリットはBooBooマン以外は全て「果物人」と名の付くスピリット。 他に果物人を場に1体維持しつつBooBooマンでデッキを捲り続けていればこのポポがその果物人の上に《煌臨》する。 これでアビスの《煌臨》条件であるコスト6以上のスピリットが簡単に用意できるのである。 そして、次に【大煌海】用のネクサスであるが #blockquote(){No.14 ゴッドアップルリバー ネクサス 3(2)/黄 <0>Lv1 <2>Lv2 【増食】でオープンされたこのネクサスカードは、コストを支払わずに配置できる。 Lv1・Lv2 お互いのデッキは破棄されない。 《封印時》さらに、このネクサスは相手の効果で破壊されない。 Lv2『お互いのアタックステップ』 自分の黄のスピリットが破壊されたとき、自分はデッキから1枚ドローする。 シンボル:黄 } 【増食】で捲れればコスト不要で配置できるネクサスである。 【増食】を続けていれば3枚配置するのも難しくない。 &b(){&color(red){つまり、海賊龍皇ジークフリード・アビスの《煌臨》元と【大煌海】の準備がBooBooマン1枚からできてしまうのである。}} 《煌臨》元になるのは最初の種火となる「果物人」その上に「ポポ」、その上にアビスを重ねるため、既に下には2枚ある。 なので【大煌海】ではネクサスを2枚重ねれば素材は4枚、アビスの元々のシンボル1つに《煌臨》元の数4つのシンボルを足して、 合計5ダメージのワンショットキルとなる。 こうして新たに【大煌海増食】というデッキが出来上がってしまった。 やっぱり第4、第5ターンにワンショットキルを成功できる極端な[[ソリティア>ソリティア(TCG)]]デッキである。 &s(){ソリティア時間は上記の全盛期に比べれば減っているし対策もそんなに難しくはないため、以前よりは大分マシにはなっている。} もっとも、&b(){2017年9月1日をもって【増食】のキーカード「果物女王マンゴスティナ」が制限となることがアナウンスされているため、} 今後もこのまま生き残るかは未知数。 BooBooマンの明日はどっちだ。 追記・修正はBooBooマンだけしか入っていない100枚デッキを組んでからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,10) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - そもそも何枚でも入れられるカードにこんな効果入れたらこうなることは目に見えてるよなぁ…… -- 名無しさん (2017-05-30 07:47:56) - 開発としてもそんな何百枚も集めるやつはいないだろうとタカをくくってたんだろうけどな -- 名無しさん (2017-05-30 12:56:42) - 本文に「多くのバトラー達が真っ先に考えたこと」とあるように…抜け道とか盲点じゃなくて割と誰でも考えうる流れなのにな。なぜスタッフの方がその発想に至れなかったのか… -- 名無しさん (2017-05-30 15:37:20) - 基本1回の入場で1枚しかもらえないカード(実際には配布方法がいい加減で複数入手もできたが)を何枚でも入れられるようにするってのもよくわからない話だった。まあ一番の戦犯はBooBooマン抜きでも増食をトップに仕上げてるマンゴスティナだろうけど…。 -- 名無しさん (2017-05-30 15:56:36) - そもそもバトスピがデッキ上限を設定していなかったことを今回初めて知ったぜ・・・ -- 名無しさん (2017-05-30 17:02:16) - カードデザインの失敗の見本だな -- 名無しさん (2017-05-30 20:52:48) - 似たような入場特典カードだと遊戯王の《ナナナ》というのがあるけどこっちは既存カードの完全下位互換なのを考えるとこういう特典カードにユニークな効果つけちゃいけないんだな -- 名無しさん (2017-05-30 21:43:14) - 「このデッキの場合BooBooマンは理論上、残りデッキの半分の枚数まで並ぶ。」? -- 名無しさん (2017-06-01 18:05:45) - デッキの上2枚のうち1枚を並べる、をデッキが尽きるまでできるんだから不自然ではないと思うぞ -- 名無しさん (2017-06-01 21:32:04) - なお20枚制限になった上で公式大会で大暴れした模様。マンゴスティナさっさと禁止カードに送らんとまずいんじゃないかな…。 -- 名無しさん (2017-07-05 14:57:28) - 昨日の改定で猿と一緒にマンゴスティナ制限 -- 名無しさん (2017-07-13 13:04:48) - BooBoo大煌海でマンゴスティナほとんど関係なくとどめまで持っていけるのもいろいろとまずいんじゃないかなこれ…。 -- 名無しさん (2017-08-12 01:13:01) - ちょっと早いかもしれませんが、今日の東京大会でまた入賞したのでアビス型も追記しました -- 名無しさん (2017-08-12 22:45:57) - 制限カード(20枚制限)って中々のパワーワード。事情知らないと20枚も入れられるとか制限になってないじゃんってなる。 -- 名無しさん (2020-04-05 21:17:32) - 恐らくTCG史上最強のカード -- 名無しさん (2020-07-16 21:01:59) - バトスピのデッキの枚数上限無しというルールと奇跡的に噛み合ってしまったな -- 名無しさん (2022-07-21 23:13:48) - 契約リアスと組んでまた妙なことになり始めたな… -- 名無しさん (2023-04-17 19:51:31) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2017/05/30 Tue 00:07:01 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 14 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- BooBooマンとは埼玉県にある「西武園ゆうえんち」のオリジナルマスコットキャラクターである。 赤いプロレスラーのようなマスクを被った容姿をしている、自称「イタズラ専門のイベントスタッフ」。 夏はプールイベントで放水を行ったり、お正月には餅つきイベントに参加したりしている。 好きなものは水鉄砲、嫌いなものはさみしいことと痛いこと。 現在、lineスタンプにもなっている。 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) という上記のキャラクターをモデルにした[[バトルスピリッツ]]のスピリットカード。 2017年3月18日~4月2日に行われた「バトルスピリッツ西武園ゆうえんちコラボレーションイベント」において入場特典として配布された。 #blockquote(){BooBooマン スピリット 3(1)/黄/漂精 <1>Lv1 2000 <2>Lv2 3000 <3>Lv3 4000 &b(){[BooBooマン]はデッキに何枚でも入れることができる。} Lv1・Lv2・Lv3【増食:コスト3】『このスピリットの召喚時』 自分のデッキを上から2枚オープンできる。 その中の系統:「漂精」を持つコスト3のスピリットカード1枚を、コストを支払わずに召喚できる。 残ったカードは破棄する。 シンボル:黄 イラスト:藤井理乃 フレーバーテキスト: 「とにかくイタズラだ~い好き! みんな西武園ゆうえんちに遊びに来てね!」 ~BooBooマン~ } バトスピにはそこそこ数がいる「[[何枚でもデッキに入れられるスピリット>デッキに何枚でも入れることができるカード(Battle Spirits)]]」の1体。 他には[[デストロイア>デストロイア(Battle Spirits)]]なんかもこの効果を持つ。 &s(){デストロイアと違ってBooBooマンは仲間が大量にいるとか増殖するとかそういう設定ではない。} 効果自体は【増食:コスト3】のみ。 同じコストにはより広い範囲の【増食:コスト4以下】を持つ「果物人リンゴスター」や「果物人ブルブルベリィ」が存在するためそれらの[[下位互換>上位互換/下位互換(TCG)]]となる。 まずここで既存の【増食デッキ】というものがどういうデッキか解説しておく。 【増食】はそれを持ったスピリットが召喚された時に発揮する効果で、デッキの上から2枚をめくりお互いに確認したうえで条件の合う、 条件のコスト以下のスピリットカードがその中にいた場合召喚できる効果である。 【増食】の効果で召喚されたスピリットも【増食】を持っていた場合は更にそのスピリットも【増食】を発揮し次々と増えていくこととなる。 しかしながら、スピリットはコア1個以上をカードの上に置かなければフィールドに維持できず、コアの乗っていないスピリットは消滅しトラッシュ(墓地)へ送られる。 つまり、並べることのできるスピリットの上限はプレイヤーの持つコアの数に依存する。 コアが足りなくなってしまった場合、既にフィールドにいるスピリットから新しく召喚するスピリットへコアを移し替えて【増食】を続けることも可能。 普通の増食持ちスピリットはコストが1つか2つ上のスピリットを召喚できるようになっており、よりコストの高いスピリットが捲られて行く限り質を高めていくことができる。 つまり、BooBooマンは「横に並べる」ことはできても「質を高める」ことはできないデザインである。 そのため、上位互換2種類より優先できるようなカードではないのだ。 そう、&b(){「既 存 の 増 食 デ ッ キ 」}にはである。 BooBooマンの情報が解禁された時、多くのバトラー達が真っ先に考えたこと、それは 「&font(red,b){もしBooBooマンと美食の妖精フロマージュだけでデッキ組んだら確実にフロマージュ召喚できるな}」 というもの。 #blockquote(){美食の妖精姫フロマージュ スピリット 5(3)/黄/楽族 <1>Lv1 5000 <2>Lv2 7000 <3>Lv3 8000 【増食】でオープンされたこのスピリットカードは、コストを支払わずに召喚できる。 Lv1・Lv2・Lv3 系統:「楽族」/「漂精」を持つ自分のスピリットが相手の効果で破壊されたとき、同じ状態でフィールドに残すことができる。 Lv2・Lv3『自分のメインステップ』 【増食】でスピリットを召喚したとき、その【増食】でトラッシュに置かれたカードすべてを手札に戻す。 シンボル:黄 } フロマージュは【増食】で捲られるだけでコストや系統の条件を満たさなくても召喚できる。つまり 「BooBooマン①を召喚、増食します。 BooBooマン②③の2枚が捲れました。BooBooマン②を召喚します。維持コアはBooBooマン①から確保して①は消滅します。 ②の【増食】を発揮、BooBooマン④と⑤が捲れます、④を召喚して維持コアは②から確保 ④の増食・・・」 と延々と繰り返す。途中で 「BooBooマンXとフロマージュが捲れたのでフロマージュ召喚します。」 となる。 そしてフロマージュのレベル2・3の効果 「【増食】でスピリットを召喚したとき、その【増食】でトラッシュに置かれたカードすべてを手札に戻す。」 これにより、フロマージュが場に出た後は 「BooBooマン2枚が捲れました、片方召喚したのでもう片方は手札に加えますね。」 となり手札がどんどん増えていく。 &b(){そしてこの発想を更に推し進めていった結果、恐ろしいデッキが誕生することとなった。} 増食にはこんなサポートカードが存在する。 #blockquote(){果物女王マンゴスティナ スピリット 4(3)/黄/漂精 <1>Lv1 3000 <2>Lv2 5000 <4>Lv3 7000 フラッシュ【アクセル】コスト3(2)(この効果は手札から使用できる) このターンの間、相手のスピリット1体をBP-3000する。 この効果でBP0になったスピリットを破壊する。 この効果発揮後、このカードはオープンして手元に置く。 Lv1・Lv2・Lv3『自分のメインステップ』 このスピリットに[ソウルコア]が置かれている間、自分の【増食】でスピリットを召喚したとき、ボイドからコア1個を召喚されたスピリットに置く。 シンボル:黄 } 【増食】に成功するたびにコアが増えるカード。先ほど【増食】で場に並べることのできるスピリットの数はコアに依存すると言ったのを覚えているだろうか?。 つまりマンゴスティナが場にいれば&font(red,b){【増食】が成功し続ける限り場にスピリットが増え続ける。} だが、マンゴスティナのコストは4、BooBooマンの【増食】では出せない。 ここで先ほどのフロマージュのレベル2・3の効果で手札に加えてしまい、召喚すればよいのだ。 またネクサスカード「No.14 ゴッドアップルリバー((神奈川県をモチーフとしたカード。残念ながら埼玉県モチーフではない。))」などを投入してもドローの一助になり、回転率が上がる。 そして考案されたのが&font(red,b){「BooBooマンとフロマージュとマンゴスティナだけで構築されたデッキ」}((実際にはBooBooマンの上位互換であるブルブルベリィ、リンゴスター、そして増食の邪魔にならないクーリンの3種9枚で水増しが可能。))である。 まとめると動きは以下のようになる。 +BooBooマンでフロマージュが捲れるまで【増食】を繰り返す。 +フロマージュにコアを2個置いてレベル2にし、マンゴスティナが捲れるまで更に【増食】を繰り返す。 +マンゴスティナを手札に加え、コストを払い召喚する。 +残りのデッキが許す限り【増食】でBooBooマンを召喚する。 実際にはコアの数の制約により最初のターンにできるのはフロマージュ召喚まで。 よって相手はフロマージュを除去できれば勝機はあるが、フロマージュには効果破壊への耐性があるため、赤や青では除去が難しい。 また、前述のゴッドアップルリバーとともに並べればフロマージュと同時にゴッドアップルリバーを除去しなくてはならず、こちらは赤以外のデッキでは対処が難しい。 そして次に自分のターンが回ってきたとき、&font(red,b){最終的に場がBooBooマンで埋め尽くされる。} バトスピは初期ライフが5なのでBooBooマン1体につき1個ライフを削れば勝ちだが、このデッキの場合BooBooマンは&b(){理論上、} &b(){残りデッキの半分の枚数まで並ぶ}。あまり増やし過ぎると机に置く場所がないが。 そして第3、第4ターンくらいには物量で相手を押し切れるのだ。理不尽も良いところである。 マジックカードで一掃しようにも、BooBooマン達にはフロマージュで破壊耐性がついており、増やしたコアを適当に1体10個程度載せればコアシュートもほぼ無効。 そしてお気づきだろうか? この動き、途中で&b(){フロマージュかマンゴスティナが2枚同時に捲られ、増食に失敗すると動きが止まってしまう。} そこで導き出された答えは&font(red,b){「BooBooマンの比率を可能な限り高めること。」} バトスピにはデッキ枚数の上限がないため、BooBooマンを100枚、200枚入れれば事故率はそれだけ低くなる。 そして同時にコンボ完了時の残りデッキの枚数が増え、場に並べることのできるBooBooマンも50枚、100枚並ぶこととなる。 が、しかしこのデッキを組む上で最大のネックになったのはBooBooマンの入手方法。 西武園ゆうえんちの入場特典であるこのカードを何十枚、何百枚も入手する必要があるため、組むことは困難な机上論のデッキとして暫くは息を潜めていた。 だが、配布終了後2~3週間後、このデッキを組んだ猛者が各所に現れ始めたのだ。 上記の理不尽な動きにより、自分の2回目のターンには確殺できるその圧倒的な性能を持つワンショットデッキとして猛威を奮うことが懸念された。 もちろん対策方法はある。 『このスピリットの召喚時』そのものを封じることが可能な青のカードであればそもそも【増食】自体ができなくなる。 「メタのメタをされるのでは?」と思う方もいると思うが、 BooBooマン特化デッキ側はデッキの大半をBooBooマンで埋める関係で「メタのメタを引けない、入れられない」という構造上の弱点がある。 よってこれらの対策カードさえあればあっさり瓦解させることができる。 しかしながらBooBooマン特化デッキの真の脅威はその安定性。 [[事故(TCG)]]の項目にもあるが、デッキが極端に均質化されているためどこを引いても同じで初手からコンボがほぼ100%決まってしまう。 対して対戦相手は対抗策を引かなければならないため、そこで不利が付いてしまうのだ。 オマケにこの戦法は攻撃力に欠けるため、デッキの総合力としては今ひとつ。 #openclose(show=実際には作られなかったが、更に恐ろしいデッキの考察もなされていた。){ 「BooBooマンを召喚します。召喚に成功したので【増食】を使います。」 2枚めくる 「ではBooBooマン1体を召喚、もう1体をトラッシュへ置きます。」 一連の動作はだいたい10秒くらいかかる。 もしも【増食】を180回行うなら1800秒、即ち30分、試合時間が終わってしまう。 バトスピではルール上、時間切れになった場合 1:その時点でのライフの多い方の勝ち 2:ライフが同じなら残りデッキを数え、デッキ枚数の多い方が勝ち ということになっている。 BooBooマンの【増食】の処理だけで試合が終わってしまった場合、お互いのライフは当然減っておらず、残りのデッキ枚数による判定となる。 当然ながらBooBooマンデッキは圧倒的枚数になるため勝てる。 この理屈により、&b(){BooBooマンだけで1000枚くらいのデッキを作れば確実に勝ててしまう。} 実際はこのデッキは作成されなかったが、こんなことも可能であるということが証明されていたのである。 } 放送中のバトスピエクストリームゲームにおいて&b(){番組で使うデッキのカードは番組側が用意する}ため&b(){数百枚のBooBooマンを要求されたら用意できない}((デストロイアなどでも同じことはいえるが、数百枚入れても嫌がらせにしかならないデストロイアと違い、BooBooマンは入れれば入れるほど安定感が増すため番組側は断る理由にならない。))点も指摘されていた。 だが&bold(){真の問題点}は入手しづらいアンフェア性でもその強さでも安定性でもなく&bold(){時間食い}。 それこそ上記のトンデモ理論が証明できてしまう程にはなが~いコンボを普通に使用するのだ。 公式大会でもこのデッキを使う人数が一人、二人と少ない内はまだいい。 このデッキの強さが知れ渡りこのカードがより広く広布され、 公式大会で何十人と使うとなればバトスピ版[[サブゲームのサブサブゲーム>Shahrazad(MtG)]]の到来まったなしである。 幸い、公式の対応は早かった。 BooBooマンデッキが結果を残し始めて10日も経たないうちに緊急の禁止改訂が発表された。その内容は #center(){&size(22){BooBooマンを&font(red,b){「制限カード〈20〉」}に指定する}} というもの。TCG史上類を見ない20枚の制限指定である。 100枚単位の非常識なデッキ構築こそが諸悪の根源であり、単体性能では他の下位互換でしかないのだからこの措置はある意味当然とも言える。 #blockquote(){ 我々《バトスピ特別調査室》は、常に、より楽しくバトルスピリッツを遊べるようにTCG「バトルスピリッツ」のゲームバランスを考察しています。 今回、西武園ゆうえんちコラボレーションイベント入場特典として配布した「BooBooマン」のカードについて、 バトルスピリッツにおけるゲーム環境の調査を行った結果、2017年6月1日より禁止制限を改定致します。 何枚でも入れることができ、数百枚でデッキを組んだ場合、ゲームを遅延させてしまい、ゲームの面白さを損ねることと大会運営に支障をきたすことを考慮し、 デッキに入れられる枚数の上限を設ける必要があると判断致しました。 複数枚入れることで楽しめる部分を残すために、今回新たな制限区分を設けさせていただき、「BooBooマン」については、制限カード<20>とさせていただきます。 バトスピ特別調査室 } 以上が公式HPに掲載された改訂の理由の全文である。 この迅速な制限対応には関東圏以外の地方プレイヤーに対する配慮があったとも言われている。 地方遊園地とのコラボというバトスピ史上初の試みではあったが、その限定カードが環境で暴れてしまっては、 それを手に入れにくいプレイヤーに対して不公平感が出てしまっていた。 そうしたプレイヤーへの配慮から、この改訂と同時に地方イベントなどでも順次このBooBooマンを配布されることが明言された。 ちなみに配布から制限までの日数は&b(){75日}。これはバトスピ最速である…… かと思いきや、2012年に登場してループコンボが即刻発覚、制限に叩き込まれた闇騎士トリスタンは&b(){69日}と更に一週間程度短いため、 記録更新はならなかった((厳密には効果で制限カードと明記されている戦極マキシマムドラゴンの0日が最短制限記録である。))。[[悲しい…>トリスタン(Fate)]]。 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) そう、ここで終息していればよかったのに。 制限からおよそ2か月、公式大会バトスピ3on3の大会において、20枚制限でもBooBooマンは結果を残してしまった。 その原因は2017年7月29日に発売した「煌臨編 第2章:蒼キ海賊」に収録された2枚のカードにある。 #blockquote(){海賊龍皇ジークフリード・アビス スピリット 9(青3赤3)/青/古竜・異合 <1>Lv1 10000 <3>Lv2 15000 <5>Lv3 22000 フラッシュ《煌臨:コスト6以上》『自分のアタックステップ』 自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。 Lv1・Lv2・Lv3【大煌海】『このスピリットの煌臨時』 自分のネクサスを、《煌臨》を持つ自分のスピリットの下に煌臨元カードとして好きなように追加できる。 そうしたとき、そのネクサス1つにつき、相手のスピリット1体を破壊する。 【煌臨中】Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』 ブロックされなかったとき、このスピリットの煌臨元カード1枚につき、このスピリットに青のシンボル1つを追加する。 シンボル:青 } このパックの目玉Xレア「海賊[[龍皇ジークフリード>龍皇ジークフリード(Battle Spirits)]]・アビス」は《煌臨》で重ねたカードの数だけダメージを追加できる。 そして、固有能力【大煌海】により自身にカードを重ねつつ除去も行える。 つまり決まればワンショットキルを可能にするデザインであるが、ネクサスをたくさん配置し、 尚且つ《煌臨》元となるコスト6のスピリットを用意するにはかなり手間がかかる。 同弾には名称カテゴリ「海賊」のサポートカードが収録されており、それによってネクサスと《煌臨》元を用意するデザインであった。 ところで、これを見て欲しい。 #blockquote(){フラッシュ《煌臨:コスト6以上》『自分のアタックステップ』 自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。} あれ?色指定もないしコスト6以上になら何でも乗せられるぞ… そして同弾にはこんなカードが収録されていた。 #blockquote(){幻の果物人ポポ スピリット 7(3)/黄/漂精 <1>Lv1 6000 <2>Lv2 9000 フラッシュ《煌臨:「果物」》『お互いのアタックステップ』 自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。 【増食】でオープンされたこのスピリットカードは、[ソウルコア]をトラッシュに置かずに、自分のスピリットに《煌臨》で重ねられる。 Lv2『このスピリットのアタック時』 このスピリットの煌臨元カード1枚を破棄することで、このスピリットは回復する。 シンボル:黄 } 【増食】で捲れれば「ソウルコア」を消費せず((ソウルコアはプレイヤー一人につき一つまでしか持てないため、ソウルコアを消費する《煌臨》は原則1ターンに1度しかできない))に《煌臨》するスピリットである。 元々、【増食】を持つスピリットはBooBooマン以外は全て「果物人」と名の付くスピリット。 他に果物人を場に1体維持しつつBooBooマンでデッキを捲り続けていればこのポポがその果物人の上に《煌臨》する。 これでアビスの《煌臨》条件であるコスト6以上のスピリットが簡単に用意できるのである。 そして、次に【大煌海】用のネクサスであるが #blockquote(){No.14 ゴッドアップルリバー ネクサス 3(2)/黄 <0>Lv1 <2>Lv2 【増食】でオープンされたこのネクサスカードは、コストを支払わずに配置できる。 Lv1・Lv2 お互いのデッキは破棄されない。 《封印時》さらに、このネクサスは相手の効果で破壊されない。 Lv2『お互いのアタックステップ』 自分の黄のスピリットが破壊されたとき、自分はデッキから1枚ドローする。 シンボル:黄 } 【増食】で捲れればコスト不要で配置できるネクサスである。 【増食】を続けていれば3枚配置するのも難しくない。 &b(){&color(red){つまり、海賊龍皇ジークフリード・アビスの《煌臨》元と【大煌海】の準備がBooBooマン1枚からできてしまうのである。}} 《煌臨》元になるのは最初の種火となる「果物人」その上に「ポポ」、その上にアビスを重ねるため、既に下には2枚ある。 なので【大煌海】ではネクサスを2枚重ねれば素材は4枚、アビスの元々のシンボル1つに《煌臨》元の数4つのシンボルを足して、 合計5ダメージのワンショットキルとなる。 こうして新たに【大煌海増食】というデッキが出来上がってしまった。 やっぱり第4、第5ターンにワンショットキルを成功できる極端な[[ソリティア>ソリティア(TCG)]]デッキである。 &s(){ソリティア時間は上記の全盛期に比べれば減っているし対策もそんなに難しくはないため、以前よりは大分マシにはなっている。} もっとも、&b(){2017年9月1日をもって【増食】のキーカード「果物女王マンゴスティナ」が制限となることがアナウンスされているため、} 今後もこのまま生き残るかは未知数。 BooBooマンの明日はどっちだ。 追記・修正はBooBooマンだけしか入っていない100枚デッキを組んでからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,11) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - そもそも何枚でも入れられるカードにこんな効果入れたらこうなることは目に見えてるよなぁ…… -- 名無しさん (2017-05-30 07:47:56) - 開発としてもそんな何百枚も集めるやつはいないだろうとタカをくくってたんだろうけどな -- 名無しさん (2017-05-30 12:56:42) - 本文に「多くのバトラー達が真っ先に考えたこと」とあるように…抜け道とか盲点じゃなくて割と誰でも考えうる流れなのにな。なぜスタッフの方がその発想に至れなかったのか… -- 名無しさん (2017-05-30 15:37:20) - 基本1回の入場で1枚しかもらえないカード(実際には配布方法がいい加減で複数入手もできたが)を何枚でも入れられるようにするってのもよくわからない話だった。まあ一番の戦犯はBooBooマン抜きでも増食をトップに仕上げてるマンゴスティナだろうけど…。 -- 名無しさん (2017-05-30 15:56:36) - そもそもバトスピがデッキ上限を設定していなかったことを今回初めて知ったぜ・・・ -- 名無しさん (2017-05-30 17:02:16) - カードデザインの失敗の見本だな -- 名無しさん (2017-05-30 20:52:48) - 似たような入場特典カードだと遊戯王の《ナナナ》というのがあるけどこっちは既存カードの完全下位互換なのを考えるとこういう特典カードにユニークな効果つけちゃいけないんだな -- 名無しさん (2017-05-30 21:43:14) - 「このデッキの場合BooBooマンは理論上、残りデッキの半分の枚数まで並ぶ。」? -- 名無しさん (2017-06-01 18:05:45) - デッキの上2枚のうち1枚を並べる、をデッキが尽きるまでできるんだから不自然ではないと思うぞ -- 名無しさん (2017-06-01 21:32:04) - なお20枚制限になった上で公式大会で大暴れした模様。マンゴスティナさっさと禁止カードに送らんとまずいんじゃないかな…。 -- 名無しさん (2017-07-05 14:57:28) - 昨日の改定で猿と一緒にマンゴスティナ制限 -- 名無しさん (2017-07-13 13:04:48) - BooBoo大煌海でマンゴスティナほとんど関係なくとどめまで持っていけるのもいろいろとまずいんじゃないかなこれ…。 -- 名無しさん (2017-08-12 01:13:01) - ちょっと早いかもしれませんが、今日の東京大会でまた入賞したのでアビス型も追記しました -- 名無しさん (2017-08-12 22:45:57) - 制限カード(20枚制限)って中々のパワーワード。事情知らないと20枚も入れられるとか制限になってないじゃんってなる。 -- 名無しさん (2020-04-05 21:17:32) - 恐らくTCG史上最強のカード -- 名無しさん (2020-07-16 21:01:59) - バトスピのデッキの枚数上限無しというルールと奇跡的に噛み合ってしまったな -- 名無しさん (2022-07-21 23:13:48) - 契約リアスと組んでまた妙なことになり始めたな… -- 名無しさん (2023-04-17 19:51:31) #comment #areaedit(end) }

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